写真家・鋤田正義によるデヴィッド・ボウイ写真展”TIME―David Bowie by Masayoshi Sukita“が東京・南青山のスパイラルガーデン1階で開催される。会期は12月4日から9日まで。40年以上にわたってデヴィッド・ボウイを撮り続けてきた鋤田は、『"HEROES”』『TIN MACHINE』のジャケットを手掛けたことでも知られる巨匠。2013年に10年ぶりに発表されたアルバム『THE NEXT DAY』でも、『"HEROES”』のジャケット写真が素材として使われ話題になった。また、イギリス・ヴィクトリア&アルバート美術館で開催された、デヴィッド・ボウイの回顧展「David Bowie ls」にて鋤田の作品も大きく展開された。この展覧会は現在はシカゴで開催中。今後、パリとメルボルンへと巡回することになっている。今回、スパイラルガーデンでは未発表作品も披露。誰も見たことがない、鋤田とボウイの時間が刻まれている。40年間という長い歳月の中であらゆるものが変化した一方、視線を変えれば「何も変化していない」現実が、それぞれの作品にどのように落としこまれているのかが見ものだ。会場構成を担当するのは、世界的にも高く評価されているアートディレクターの中島英樹。ドイツで写真の最前線を走るベッヒャー派とも対応するアクリル素材によって、鋤田の作品に新たな息吹きをもたらすという。会期中、鋤田とスペシャルゲストによるトークショーも予定。【イベント情報】”TIME―David Bowie by Masayoshi Sukita“会場:スパイラルガーデン住所:東京都港区南青山5-6-23会期:12月4日から9日まで時間:11:00から20:00(5日は18:00まで)入場無料
2014年11月08日ベン・アフレックを主演に迎え、映画界随一の鬼才デヴィッド・フィンチャーが仕掛ける最新作『ゴーン・ガール』。全米で10月3日(現地時間)より公開され、フィンチャー監督作品において過去最高のオープニング記録で大ヒットスタートを切った本作から、彼“らしい”緊張感が充満する、本作を時系列に追った特別映像が解禁となった。物語のきっかけは、結婚5周年の記念日。誰もが羨むような幸せな結婚生活を送っていたニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)の夫婦の日常が破綻する。エイミーが、忽然と姿を消したのだ。部屋は荒らされ、キッチンには争った形跡が。また、血痕を拭いた跡も発見される。警察の捜査の手は、当然のごとくニックにも及ぶが…。フィンチャー監督の研ぎ澄まされた演出により、幸福な結婚生活を送っていたかに思えたある夫婦のイメージが、もろくも崩れ去り、彼らの不協和音がひしひしと伝わってくる本作。今回到着した映像では、60秒という短い時間の中で、エイミーが失踪してから3時間後、6時間後…と、畳み掛けるように時間軸の経過とともに、刻一刻と異様な雰囲気がじわりじわりと充満していく様が収められている。その中で描き出されるのは、次々に明らかになる不可解な事実。妻のことを何も知らないニックの隠された私生活がメディアによって暴かれ、窮地に立たされたニックは弁護士を雇い、無責任に拡散するSNSや彼を犯人と決め付ける世論への対応を図ろうとする。一方、エイミーが遺した物の中には、彼女が書き溜めていた日記からも新事実が暴かれる。「あなたは、愛する伴侶のことをどれだけ知っていますか?」という本作のメッセージが物語るように、不確かな結婚生活や社会生活を送っているように見える夫・ニックを演じたベンは、「ニックとの接点を見つけて役になりきった。彼はごく普通の男という設定だ。良い人になろうとしているが、うまくいくときもあれば、失敗することもある。だから、人から妻を殺したと考えられてしまうんだ」と、自身の演じた役柄について分析する。また、妻のエイミーを演じたロザムンド・パイクもまた「エイミーは、驚かせてくれるキャラクターよ。この映画で私が見せるものが、何か新しいものであることを望んでいるわ」と、含みを持たせながら本作について語る。先日開催されたニューヨーク映画祭のオープニングを飾ったプレミア上映では、異例の追加上映の措置が取られるなど、早くもアカデミー賞の有力候補と目されている本作。長い時間を共に過ごしてきたはずのパートナーの、知られざる秘密が次々と暴かれていく衝撃の展開を、あなたもここから目撃してみて。『ゴーン・ガール』は12月12日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月15日『危険なメソッド』『コズモポリス』の鬼才デヴィッド・クローネンバーグのもとに、ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ジョン・キューザック、そしてロバート・パティンソンとハリウッドの個性派キャストが集結した最新作『MAPS TO THE STARS』(原題)。このほど、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』という邦題で、12月に公開することが決定した。ハリウッドの典型的なセレブ家族のワイス家。父(ジョン・キューザック)は、テレビ番組も持つセレブ向けのセラピストで、ドラッグの問題を乗り越えた超有名子役の息子ベンジーと、ステージママの母クリスティーナと暮らしている。何不自由なく富と名声も手に入れたように見えるワイス家だが、実はこの一家には封印された秘密があった。ワイスのセラピーを受けている、落ち目の有名女優ハバナ(ジュリアン・ムーア)は、知人の紹介で顔にヤケドの跡がある少女アガサ(ミア・ワシコウスカ)を個人秘書として雇う。実はこのアガサは、ある問題を起こしてフロリダの施設に入れられたワイス家の長女だった。アガサがハリウッドに戻ってきたことにより、一家の封印された秘密が明らかに。やがて、一家や周囲の人々の歯車が狂い始める――。本作は、実際にハリウッドでリムジン運転手をしていた脚本家ブルース・ワーグナーの実体験に基づく物語。意外にも、キャリアの長いクローネンバーグ監督が、アメリカ・ハリウッドで撮影を実施したのは本作が初めてとなる。数年前からクローネンバーグ作品への出演を切望し、契約書にサインをしていたジュリアンは、敬遠されがちな“落ち目の女優役”を熱演。クローネンバーグ監督に「素晴らしいモンスターが誕生した!」と言わしめただけでなく、今年のカンヌ国際映画祭で「最優秀女優賞」に輝いた。また、ガス・ヴァン・サント、ジム・ジャームッシュ、パク・チャヌクなど世界の巨匠たちに愛されるミアは、顔にヤケドの跡があり、恐るべき内面を持つ少女を巧みに表現。ほかにも、名声にとり付かれた典型的な成り上がりを演じるジョン・キューザックや、『コズモポリス』で監督に惚れ込み、二つ返事で出演を快諾したロバートなど、文字どおりハリウッドの豪華キャストが濃厚な人間ドラマを練り上げる。鬼才クローネンバーグ監督が、腐敗したハリウッドの実態をえぐり出す物語。極上な“ハリウッド・ゴシック”の誕生に期待が高まる。『マップ・トゥ・ザ・スターズ』は12月より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月03日『セブン』、『ドラゴン・タトゥーの女』など独創的な映像表現と力強いストーリーテリングで世界中の映画ファンを熱中させている映画界の鬼才デヴィッド・フィンチャー。その最新作となる『ゴーン・ガール』が、9月26日(現地時間)に行われたニューヨーク映画祭で、オープニング作品としてワールドプレミアを実施。主演のベン・アフレックを始めとした豪華キャスト陣が登場した。誰もが羨む結婚生活を送っていたニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)。しかし結婚5周年の記念日に、エイミーが忽然と姿を消し、夫婦の日常が破綻する。リビングからは争った形跡、キッチンからはエイミーの大量の血痕が発見された。警察は他殺と失踪の両方の可能性を探るが、アリバイが不自然な夫・ニックに疑いの目を向け始める…。この日行われたレッド・カーペットイベントには、主演のベンを一目見ようと多くのファンが詰めかけ、ベンと妻役を演じたロザムンド、さらにニール・パトリック・ハリスらキャストが登場すると、会場のボルテージは最高潮に!その後、世界初お披露目となるプレミア上映はニューヨーク映画祭メイン会場であるリンカーンセンター内のAlice Tully Hallにて開催されたが、1,000人キャパの会場のチケットがあまりに早く売り切れてしまったため、同会場で2度の上映、また300人キャパの会場でも3回上映されるという異例の措置が取られた。主演のベンは、本作に参加して「この作品の魅力はデヴィッド(・フィンチャー監督)にある。リスペクトできる監督とでなければ、演技はしたくないと思った。監督の『カット』の一言で安心でき、演技を終えられる。彼はいつだって『これはこうするんだ』と言うけど、結局、役者が本当にやりたいと要求すればするほど実現する。それがすごくて、オレは心から尊敬できた」とフィンチャー監督の手腕を称えた。フィンチャー監督は、本作の映画化について「ストーリーが持っているパワーに驚いている。ギリアン(原作&脚本担当)が明らかにしてみせたのは、自分がどういう人物に見られたいかだけではなく、どういう人と一緒にいると思われたいかについても自己愛的な投影があるということだった」とコメント。今回の上映後、「『ゴーン・ガール』がNY映画祭開幕早々に閃光を放つ」(Reuters)、「『ゴーン・ガール』NY映画祭を開幕、さっそくオスカーへ直行」(DEADLINE)、「デヴィッド・フィンチャーが『ゴーン・ガール』でオスカーに爆弾投下」(HITFIX)など、多くのネットメディアが報じられ、少し気は早いものの“オスカー”の文字も見受けられた。かつて、2010年にも同映画祭のオープニング作品を飾ったフィンチャー監督の映画『ソーシャル・ネットワーク』が、アカデミー賞8部門にノミネートされ、「脚色賞」「作曲賞」「編集賞」を受賞したことからも、本年度の賞レースを賑わす作品のひとつとして大きな注目を集めているようだ。『ゴーン・ガール』は12月12日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年09月29日“ロック史上最高のカムバック”を果たしたデヴィッド・ボウイの新作「ザ・ネクスト・デイ」から、第3弾シングル「ザ・ネクスト・デイ」のミュージック・ビデオがYouTube上で公開された。そこには名優ゲイリー・オールドマンとアカデミー賞女優マリオン・コティヤールが登場しており、多くのファンを驚かせている。同曲はデヴィッドが「私はここにいる、死んではいない」という歌詞を唸るように叫ぶ、今回の復活を象徴するようなアルバム・タイトル・トラックだ。映像の監督は第2弾シングル「ザ・スターズ」のビデオも手がけたフローリア・シジスモンディ。ゲイリー・オールドマンとデヴィッドは昔から友人同士で、「ティン・マシーン」のギタリストだったリーヴス・ガブレルスのアルバム「The Sacred Squall Of Now」(’95)に収録されている曲「You’ve Been Around」でも共演している。このMVは、聖職者が集う秘密の酒場が舞台。娼婦を演じるマリオンの手にスティグマ(聖痕)が現れ、今宵の相手にと企んでいたゲイリー・オールドマン扮する神父が怒りを露わにするというストーリーだ。デヴィッドは昔の修道士のような格好で、力を漲らせてこの曲を歌う。最後には「ありがとうゲイリー、ありがとうマリオン、そしてみなさん本当にありがとう」と神々しく語り、ふと消えていなくなる。同曲について、音楽プロデューサーのトニー・ヴィスコンティが「デヴィッドは英国中世史の本をたくさん読んでいたから、英国中世史を題材にした曲を一つ作ったんだ。それがタイトル曲『ザ・ネクスト・デイ』なんだ。ある暴君のことを歌っているけれど、あまりに無名で誰のことか分からなかった。でも歌詞を読めばかなり恐ろしい物語なんだ」と語るように、映像の方も、中世からの宗教上の言い伝えや、それに反する混沌が散りばめられた独特な世界観となっている。66歳にして華麗なるカムバックを遂げた伝説のシンガー、デヴィッド・ボウイ。彼のユニークな世界にしばし浸ってみては?(text:Mieko Nakaarai)
2013年05月09日『裸のランチ』、『イースタン・プロミス』などで知られる映画界の鬼才デヴィッド・クローネンバーグ。彼の長男であるブランドン・クローネンバーグの初長編監督作『アンチヴァイラル』が5月25日(土)より渋谷シネマライズにて公開されることが明らかになった。近未来、セレブリティのウイルスをマニアに注射するクリニックの若き注射技師・シドは、希少価値の高いウイルスを外部に持ち出し、闇マーケットに横流しするという違法行為に手を染めていた。ある日、究極の美の持ち主・ハンナが原因不明の重病に冒されて突然死亡。その直前、ハンナから直接採取したウイルスを自らの肉体に注射していたシドも、異様な幻覚症状に見舞われる。ハンナを死に至らしめた特殊なウイルスの唯一の宿主となったシドは、何者かに追われ始める。そしてウイルスをめぐる巨大な陰謀の真相究明に乗り出すのだが…。クローネンバーグのDNAを受け継いだ息子・ブランドンによる長編デビュー作で主人公・シドを演じるのは『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の若き美形俳優ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。さらに興味深いことに『コズモポリス』、『危険なメソッド』に連続出演し、クローネンバーグ映画の新たなミューズとなった若手女優、サラ・ガドンが本作にも出演しているのだ。加えて『時計じかけのオレンジ』で知られる伝説のカリスマ怪優マルコム・マクダウェルも出演。そして映画の中に使われている女優の大きなスチールは、写真家でもあるクローネンバーグの娘・ケイトリンが撮影しているという。どうやらクローネンバーグ一家は、揃いも揃って生粋の芸術肌の持ち主のよう。クローネンバーグの“血”を受け継いだ新たな才能の衝撃的な監督デビューを見逃すわけにはいかない。『アンチヴァイラル』は5月25日(土)より渋谷シネマライズにて公開。(C) 2012 Rhombus Media(Antiviral)Inc.(C) Getty Images(text:cinemacafe.net)■関連作品:コズモポリス 2013年4月13日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) 2012-COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC./ALFAMA FILMS PRODUCTION/FRANCE 2 CINEMAアンチヴァイラル 2013年5月25日よりシネマライズほか全国にて公開(C) 2012 Rhombus Media(Antiviral)Inc.
2013年03月12日『キル・ビル』でユマ・サーマン演じるヒロインの宿敵・ビルを演じたデヴィッド・キャラダインが3日、映画の撮影のため滞在していたタイのバンコク市内のホテルで、遺体で発見された。享年72。マネージャーのチャック・バインダー氏はFox Newsの取材に対して、キャラダインは「ホテルの自室で亡くなっているのを撮影中の作品のプロデューサーによって発見された」と話しているが、タイ警察からの情報としてBBCが報じている内容はかなり違うもの。発見者はホテルのメイドで、キャラダインは自室のクローゼットの中で首や体にロープが巻かれた状態で、自殺の可能性が高いといわれている。タイの米国大使館はキャラダイン死去の事実を認めたが、死因についてはまだ確定していないとコメントしている。キャラダインは映画『Stretch』(原題)の撮影のため、1週間ほど前からバンコクに滞在していた。父・ジョンや異母弟のキース、ロバートも俳優という芸能一家に生まれたキャラダインは70年代にTVシリーズ「燃えよ!カンフー」に主演して人気を博し、武術や東洋哲学にも造詣が深かった。70歳を過ぎても精力的に仕事を続けていた彼の身に何が起きたのか。いまはただ、ご冥福をお祈りいたします。『キル・ビル』のタランティーノ監督と撮影に応じるデヴィッド・キャラダイン。2004年のカンヌ国際映画祭にて。-(C) Reuters/AFLO(text:Yuki Tominaga)
2009年06月05日