鬼才デヴィッド・クローネンバーグ、ハリウッドの実態を暴く『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
(Photo:cinemacafe.net)
『危険なメソッド』『コズモポリス』の鬼才デヴィッド・クローネンバーグのもとに、ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ジョン・キューザック、そしてロバート・パティンソンとハリウッドの個性派キャストが集結した最新作『MAPS TO THE STARS』(原題)。このほど、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』という邦題で、12月に公開することが決定した。
ハリウッドの典型的なセレブ家族のワイス家。父(ジョン・キューザック)は、テレビ番組も持つセレブ向けのセラピストで、ドラッグの問題を乗り越えた超有名子役の息子ベンジーと、ステージママの母クリスティーナと暮らしている。何不自由なく富と名声も手に入れたように見えるワイス家だが、実はこの一家には封印された秘密があった。
ワイスのセラピーを受けている、落ち目の有名女優ハバナ(ジュリアン・ムーア)は、知人の紹介で顔にヤケドの跡がある少女アガサ(ミア・ワシコウスカ)を個人秘書として雇う。実はこのアガサは、ある問題を起こしてフロリダの施設に入れられたワイス家の長女だった。アガサがハリウッドに戻ってきたことにより、一家の封印された秘密が明らかに。
やがて、一家や周囲の人々の歯車が狂い始める――。
本作は、実際にハリウッドでリムジン運転手をしていた脚本家ブルース・ワーグナーの実体験に基づく物語。意外にも、キャリアの長いクローネンバーグ監督が、アメリカ・ハリウッドで撮影を実施したのは本作が初めてとなる。
数年前からクローネンバーグ作品への出演を切望し、契約書にサインをしていたジュリアンは、敬遠されがちな“落ち目の女優役”を熱演。クローネンバーグ監督に「素晴らしいモンスターが誕生した!」と言わしめただけでなく、今年のカンヌ国際映画祭で「最優秀女優賞」に輝いた。
また、ガス・ヴァン・サント、ジム・ジャームッシュ、パク・チャヌクなど世界の巨匠たちに愛されるミアは、顔にヤケドの跡があり、恐るべき内面を持つ少女を巧みに表現。ほかにも、名声にとり付かれた典型的な成り上がりを演じるジョン・キューザックや、『コズモポリス』で監督に惚れ込み、二つ返事で出演を快諾したロバートなど、文字どおりハリウッドの豪華キャストが濃厚な人間ドラマを練り上げる。
鬼才クローネンバーグ監督が、腐敗したハリウッドの実態をえぐり出す物語。
極上な“ハリウッド・ゴシック”の誕生に期待が高まる。
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』は12月より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
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