東京国際映画祭最優秀監督賞/観客賞 W受賞!1942年、パリでユダヤ人が“ヴェルディヴ(冬季競輪場)”に収容された悲劇を描いた衝撃のベストセラーが、12月17日(土)いいよ公開される。こちらを記念して、主演のクリスティン・スコット・トーマスのインタビューをお届けする。●原作タチアナ・ド・ロネの小説はすでにご存知でしたか?娘を通して知ったの。シナリオを読んで素晴らしいと思ったので、この小説知ってる?と娘にたずねたところ「その映画、絶対やらなきゃだめよ、すごいじゃない!」と言ってくれた。当時、私はブロードウェイの舞台に立っていたのだけど、「それならぜひ読まなくては!」と思ったわ。この小説と出来上がった映画は兄弟のような関係で、共通する部分もあれば、それぞれ違った素晴らしい個性があったりする。●貴女にジュリアという人物を演じる決意をさせたものは?まずはストーリー、人は前進を続けながらどのように過去と共存すればいいかを示しているわ。それにジュリアは素晴らしい女性なの。彼女は母親であり、人生に責任をもって行動するジャーナリストでもある。ジュリアは1942年7月のヴェルディヴのユダヤ人一斉検挙について、当時10才の少女だったサラについて調査をするけれど、今を生きながら戦争とも向き合うの。●ジル・パケ=ブランネール監督によると、貴女の人生はジュリアの人生に重なるものがあり、貴女のシンプルな演技が必要不可欠だったということですが。個人的には胸がいっぱいになるシーンは多々あったけれど、お涙頂戴な演技はご法度だった。私は外国人としてもう何年も前からパリに住み、医者やジャーナリスト、弁護士の知り合いが大勢いる環境で生きている。最近では、イラクやコソボの戦地を取材した素晴らしい女性報道記者と知り合いになったわ。現地で彼女は悲惨な情景を目の当たりにしたけれど、自宅に戻るまでは、気丈に取材を続けたそうなの。語り伝えることは私たちひとりひとりの義務じゃないかな。それはまさにこの作品を通して、監督が見事に実践していることだと思うの。●最後に。この映画が本当に描いていることを忘れないで欲しいわ。それは人生が続いていくということ、人間には立ち直る力があるということなの。最悪な悲劇に直面しても私達は進みつづけるのよ。作品情報『サラの鍵』配給:ギャガ12月17日 銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー(c) 2010 - Hugo Productions - Studio 37 - TF1 Droits Audiovisuel - France2 Cinéma
2011年12月05日日本でも人気の海外TVドラマ「プリズン・ブレイク」のスタッフが贈るシチュエーション・サイコムービー『エクスペリメント』に主演するエイドリアン・ブロディ。このたび彼のインタビュー映像が到着。監督との出会いや役柄について語ってくれた。アメリカで実際に行われた禁断の実験“スタンフォード大学監獄実験”を基に作られた本作。ある心理実験のため新聞広告で集められた24人の男たちが、無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、2週間にわたって監視カメラ付きの模擬刑務所に収容される。その間、彼らはいくつかのルールに従い、与えられた役を全うしていく。だが時が経つにつれてある変化が…。やがて誰もが予想しなかった事件が起こってしまう。『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を史上最年少(29歳)で受賞して話題を集めたエイドリアン。様々な役柄をこなしてきた彼が今回演じるのは、実験で“囚人役”に扮する一般の男。ごく普通の人間が“囚人”を演じる――少し変わった役柄をエイドリアンは客観的に分析し「平和主義者」と称し、このトラヴィスという男について淡々と語る。また、作品への出演のきっかけにも言及。ポール・シェアリング監督の出会いが大きかった様子で『ダージリン急行』の撮影中にインドで初めて打ち合わせをしたときの様子や、そのときに受けた印象やエピソードも明かしてくれている。エイドリアンと監督の強い絆も感じられ、「ポールはラブリーだ」と彼なりの(?)表現で称賛を送る一幕も。『エクスペリメント』はヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開中。※こちらのインタビュー動画はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:エクスペリメント 2010年12月4日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© 2009 BY MANAGEMENT ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:禁断の心理実験、ついに始動『エクスペリメント』試写会に10組20名様ご招待
2010年12月09日