「ブレンダン・フレイザー」について知りたいことや今話題の「ブレンダン・フレイザー」についての記事をチェック! (1/2)
ブレンダン・フレイザーが映画でドワイト・D・アイゼンハワーを演じることになった。タイトルは『Pressure』。第二次対戦中のオーバーロード作戦(ノルマンディー上陸作戦)に焦点を当てるもので、『異人たち』のアンドリュー・スコットがイギリスの気象学者ジェームズ・スタッグ役で出演する。監督は『ホテル・ムンバイ』のアンソニー・マラス。撮影は9月にイギリスで開始の予定。フレイザーは『ザ・ホエール』で昨年のオスカー主演男優賞を受賞。次の作品は日本人女性HIKARIが監督し、日本でロケを行った『Rental Family』。文=猿渡由紀
2024年07月23日オスカー俳優ブレンダン・フレイザー主演映画『Rental Family(原題)』に、平岳大、柄本明が出演することが発表された。本作は、5度のアカデミー賞作品賞に輝き今年創立30周年を迎えるサーチライト・ピクチャーズと、長編デビュー作『37セカンズ』(2020) でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で喝采を浴びた日本人監督HIKARIがタッグを組んだ作品。フレイザー演じる東京で暮らす孤独で落ちぶれた俳優が、“アメリカ人男性”として日本の「レンタル・ファミリー」会社に雇われ、他人の人生の誰かの身代わりを演じることになる。その過程で、人との繋がりや自らが家族の一員として受け入れられる喜びを思いがけず再発見していくドラマが描かれる。監督を務めるHIKARIは、「この作品『Rental Family(原題)』を世界に届けることはまさに夢のようです」と喜びのコメントを寄せており、「サーチライト・ピクチャーズとSight Unseen Productions(製作会社)の惜しみないサポート、この映画の製作に尽くしてくれる素晴らしいキャスト、スタッフ、そして何より、多才で、信じられないほどの思いやりと魂を持つブレンダン・フレイザーが私たちの映画作りの旅のヒーローになってくれた決断に心から感謝しています」と感謝の想いを語っている。また、サーチライト・ピクチャーズ社長のマシュー・グリーンフィールドは、「この作品は私たちにとって非常にエキサイティングなプロジェクトであり、広く共感を呼ぶと確信しています。HIKARI監督とともに、完璧なキャストと製作陣を準備することができました。皆さんにこの映画を観ていただくのが今から待ちきれません」と期待とともに確かな自信をみせている。本作の撮影は、今月3月から5月まで日本で予定されており、劇場公開日は後日発表される予定だ。<作品情報>『Rental Family(原題)』公開日未定
2024年03月19日『37セカンズ』HIKARI監督による『Rental Family(原題)』に平岳大と柄本明が出演することが分かった。長編デビュー作『37セカンズ』(20)でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で喝采を浴びた、日本人監督HIKARI。Netflixシリーズ「BEEF/ビーフ ~逆上~」でも大きな注目を集めたが、最新作となる本作では、オスカー俳優ブレンダン・フレイザー(『ザ・ホエール』)を主演に迎え、山本真理(Apple TV+配信のドラマ「Pachinko パチンコ」)の出演が発表されている。そしてこの度、平岳大と柄本明の出演が決定。いよいよ今月3月より日本での撮影がスタートする。物語は、東京で暮らす孤独で落ちぶれた俳優が、“アメリカ人男性”として日本の「レンタル・ファミリー」会社に雇われ、他人の人生の誰かの身代わりを演じることになる。その過程で、人との繋がりや自らが家族の一員として受け入れられる喜びを思いがけず再発見していくドラマを描いた作品だ。監督を務めるHIKARIは、「この作品『Rental Family(原題)』を世界に届けることはまさに夢のようです」と喜びのコメントを寄せており、「サーチライト・ピクチャーズとSight Unseen Productions(製作会社)の惜しみないサポート、この映画の製作に尽くしてくれる素晴らしいキャスト、スタッフ、そして何より、多才で、信じられないほどの思いやりと魂を持つブレンダン・フレイザーが私たちの映画作りの旅のヒーローになってくれた決断に心から感謝しています」と感謝の想いを語っている。また、サーチライト・ピクチャーズ社長のマシュー・グリーンフィールドは、「この作品は私たちにとって非常にエキサイティングなプロジェクトであり、広く共感を呼ぶと確信しています。HIKARI監督とともに、完璧なキャストと製作陣を準備することができました。皆さんにこの映画を見ていただくのが今から待ちきれません」と期待とともに確かな自信をみせている。本作の撮影は今月3月から5月まで日本で予定されており、劇場公開日は後日発表の予定だ。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Rental Family(原題)
2024年03月19日ブレンダン・フレイザーの主演映画『Rental Family(原題)』が、2024年3月より、日本にて撮影を開始。監督はHIKARIが務める。舞台は日本、映画『Rental Family(原題)』2024年春に撮影を開始する『Rental Family(原題)』の舞台は日本。東京で暮らす落ちぶれたアメリカ人俳優が、日本の“レンタル・ファミリー会社”に雇われたことをきっかけに、「他人の人生の中で演じること」を通して自分自身を見つめ直していく様子を描いたドラマだ。主演はブレンダン・フレイザー、共演に平岳大&柄本明主演に迎えるのは、アメリカインディアナ州出身の俳優、ブレンダン・フレイザーだ。1999年から続いた『ハムナプトラ』シリーズでの主演や、ダーレン・アロノフスキー監督の映画『ザ・ホエール』で、第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞したことで知られる。2023年にはマーティン・スコセッシが監督を務めた西部劇サスペンス『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』にも出演している。また、共演には、ドラマ「SHOGUN 将軍」や『グランツーリスモ』、『G.I. ジョー:漆黒のスネークアイズ』にも出演する平岳大と、『座頭市』『カンゾー先生』をはじめ、多彩な作品で存在感を放ち続けている柄本明が名を連ねている。2人がブレンダン・フレイザーとどのような役柄で共演を果たすのか、期待が高まる。デビュー作『37 セカンズ』が話題の日本人監督HIKARI本作で監督を務めるHIKARIは、大阪市出身の映画監督、脚本家、カメラマン、プロデューサー。2019年、長編デビュー作『37セカンズ』にて、第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門の観客賞、国際アートシネマ連盟賞を受賞した経歴を持つ。『37セカンズ』では、パートナーである撮影監督スティーヴン・ブレイハットが脚本を手がけ、本作『Rental Family(原題)』でもタッグを組む。なお、劇場公開日など詳細は後日発表予定。続報を待ちたい。作品詳細映画『Rental Family(原題)』公開日:未定出演:ブレンダン・フレイザー、平岳大、柄本明監督:HIKARI美術:磯田典宏編集:トーマス・A・クルーガー衣装デザイン:望月恵ヘアメイク:百瀬広美配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2023年11月30日ブレンダン・フレイザーが「サーチライト・ピクチャーズ」のコメディ映画『Rental Family(原題)』に主演することが分かった。ブレンダンにとって、今年『ザ・ホエール』でアカデミー主演男優賞を受賞してから初主演作となる。「Variety」誌が報じた。メガホンを取るのは、2019年に監督作『37セカンズ』が高い評価を受け、ベルリン国際映画祭パノラマ観客賞&国際アートシネマ連盟(CICAE)賞などを受賞した日本人監督のHIKARI。プロデューサーとしても名を連ねている。主要撮影は来春、日本で行われる。『Rental Family』の主人公は、日本に住む落ちぶれた俳優。彼は名ばかりのアメリカ人としてレンタル家族会社に雇われ、他人の人生の中で演じる役を通じて、思いがけない自分探しの旅に出ることになるという。映画ファンは、「2度目のオスカーゲットか!」「プロットからすでにおもしろそう」「なにがあっても観に行くよ!」「ブレンダン版の『ロスト・イン・トランスレーション』?」などのコメントを寄せている。ブレンダンの最近の出演作品には『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『クライム・ゲーム』などがある。2022年のDC映画『バットガール』ではヴィランのファイアフライを演じたが、公開されることなくお蔵入りとなった。(賀来比呂美)
2023年11月22日ブレンダン・フレイザーがアカデミー賞主演男優賞を受賞した話題作『ザ・ホエール』のBlu-ray&DVDが10月4日(水)に発売されることが分かった。『ハムナプトラ』シリーズほか、アクションスターとして一世を風靡しハリウッドのトップスターに登り詰めながらも、心身のバランスを崩し表舞台から遠ざかっていたブレンダン・フレイザーが、奇跡のカムバックを果たしたと大きな話題となった本作。余命わずかな孤独な男が疎遠だった娘との関係修復を切望する最期の5日間を描く。フレイザーは体重272キロの主人公を演じるために全身特殊メイクを施し、喪失と絶望、数々の重荷を背負いながらも、切なる願いを秘めた名演を見せた。ヴェネチア国際映画祭では約6分間のスタンディング・オベーションが贈られ、本年度(第95回)アカデミー賞では主演男優賞受賞を獲得するという奇跡の復活劇を遂げた。監督は『レスラー』でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を獲得し、『ブラック・スワン』で第83回アカデミー賞監督賞にノミネートされた名匠ダーレン・アロノフスキー。戯曲原作でワンシュチュエーションの本作でも飽きさせることのない演出で観客を魅了する手腕を発揮。『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など常に注目される気鋭の製作会社A24とのタッグで創り上げた本作は、主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞、アカデミー2冠を達成した。この度発売されるBlu-rayは、アウタースリーブ仕様。さらに、メイキング&インタビュー映像や、来日イベントの映像など、本編をより楽しむことができる映像特典を多数収録している(DVDには未収録)。発売を記念して、ブレンダン・フレイザーのコメント入り予告映像も到着した。『ザ・ホエール』Blu-ray&DVDは10月4日(金)より発売。『ザ・ホエール』Blu-ray&DVD【発売日】2023年10月4日(水)【価格】Blu-ray:5,280円(税込)DVD:4,290円(税込)発売元:キノフィルムズ/木下グループ 販売元:ハピネット・メディアマーケティング©2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年06月18日中島健人(Sexy Zone)がWOWOWでMCを務める映画情報番組『中島健人の今、映画について知りたいコト。』の第26回が、5月5日(金) に放送・配信される。本番組は、ハリウッドをけん引する映画監督やクリエーター、さらに世界へ羽ばたく日本の映画監督へのインタビューや、映画制作現場の取材等を通じて、中島が知りたい“映画の今”について学ぶ月1回のレギュラー情報番組だ。第26回は、「オスカー俳優ブレンダン・フレイザーが語る“俳優の生き方”」と題し、映画『ザ・ホエール』で第95回アカデミー賞主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーへ対面で緊急インタビューを敢行。さらに、映画制作にまつわる芸術、科学、そしてアーティストたちに捧げられたアメリカ最大級の映画博物館「アカデミー映画博物館」訪問前編という豪華構成となっている。併せて、第25回未公開映像と第26回予告映像がWOWOW公式YouTubeチャンネルで公開。第25回の未公開映像では、第95回アカデミー賞授賞式前日にトム・クルーズへの想いを語る中島やロサンゼルスロケの様子などを収録する。第25回未公開映像&第26回予告映像 ショートver.■中島健人 コメント今年、アカデミー賞主演男優賞を受賞されたブレンダン・フレイザーさんとお会いできたことで興奮とエネルギーをさらに感じることができました。人生の荒波を数多く経験され、栄えある賞に輝いたブレンダンの印象は、「何事に対してもリスペクトを忘れない人物」でした。役者、製作陣等、どの部署にも感謝の言葉を述べられていた彼の姿は、俳優としての自分もこれからさらに意識すべきことだという風に思えた刺激的な時間になりました。ブレンダンと過ごした、有意義な対談をぜひ多くの方にご覧いただけたら幸いです。<番組情報>『中島健人の今、映画について知りたいコト。』『中島健人の今、映画について知りたいコト。』新ビジュアル第26回:2023年5月5日(金) 22:00 [WOWOWプライム] [WOWOWオンデマンド]毎月第1金曜 22:00 放送MC:中島健人(Sexy Zone)ゲスト:ブレンダン・フレイザーナレーション:津田健次郎番組オフィシャルサイト:公式インスタグラムアカウント:
2023年04月29日本年度アカデミー賞主演男優賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞2部門受賞の話題作『ザ・ホエール』より本編映像が解禁された。主演のブレンダン・フレイザーが来日し、その話題性も相まって好調な滑り出しで公開初週を迎えた本作。客層は20代から50代までと幅広く、ブレンダンの迫真の演技を賞賛する声や、物語やモチーフにまつわる様々な考察がSNSやレビューサイトで多く見られている。そして限られた室内で繰り広げられる5人の登場人物たちそれぞれの圧巻のアンサンブル演技についても称賛の声が寄せられている。この度解禁されたのは、自宅で孤独な引きこもり生活を送るチャーリーと彼に寄り添い続ける唯一の友人、亡くなったチャーリー恋人アランの妹であり看護師のリズとの本編映像。日に日に体調が悪化し呼吸器をつけるようになったチャーリーと、その様子を見守るリズ。お互いに頼り合ってきた2人にしか分からない、簡単には割り切ることのできない様々な想いが入り混じる。目を潤ませ謝ることしかできないチャーリーに、リズは「やめて」と一蹴、チャーリーの心音を聞き、看護師としての役目を終えるが、たまらずリズは「ひどい人。また私をこんな目に」と声を震わせながら堰を切ったようにチャーリーへ思いをぶちまける。家族を捨てる選択しかしなかった自身を悔やみ、さらに恋人アランを失ったことが引き金となり心と体を制御できなくなってしまったチャーリー。唯一の最愛の人だったアランと家族であることを認められず、最期の姿を見ることができなかったという辛い事実も明かされ、チャーリーとリズ、それぞれの哀しみの深さは計り知れない。互いを見つめる表情からは、言葉にせずとも相手を思いやる気持ちが伝わってくる。ブレンダンはアカデミー賞の受賞スピーチで「鯨が深い水の中でここまで泳げたのは、才能あふれるホン・チャウのおかげ」と、リズを演じたホン・チャウへ特別な感謝を伝えていたが、ブレンダンとホンの役柄そのままに、互いを高め合って撮影に挑んだ強い絆が伺える本編シーンとなっている。『ザ・ホエール』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年04月13日ブレンダン・フレイザーが本年度アカデミー賞主演男優賞を受賞した『ザ・ホエール』。本作で同助演女優賞へノミネートを果たしたホン・チャウに注目した。ホン・チャウは、ベトナム難民の両親のもとタイの難民キャンプで生まれ、アメリカへ移住。ボストン大学で映画学を専攻し、脚本を書きながら役者の道を志したという。長編映画初出演はポール・トーマス・アンダーソン監督による『インヒアレント・ヴァイス』(14)。その後、長編2作目の出演となったアレクサンダー・ペイン監督作『ダウンサイズ』(17)で絶賛を浴び、数々の賞にノミネート。ドラマ「ウォッチメン」などの出演を重ねる中、本作で『ザ・ホエール』で本年度アカデミー賞助演女優賞に初ノミネートを果たし、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァンらとともに、アジア系俳優の1人として注目を集めた。ダーレン・アロノフスキー監督は彼女の起用理由について「『ダウンサイズ』で初めて知りその演技に心を奪われた」と後に語っているが、フィルムメイカーの中ではすでに彼女の存在は知れ渡り、その間参加してきた作品群は、これからリリースラッシュとなりそうだ。本作と同じくA24製作、ケイリー・ライカート監督作、ミシェル・ウィリアムズと共演した『Show up』(原題)は4月本国での公開を迎え、超豪華キャストが集結するウェス・アンダーソンの最新作『Asteroid City』(原題)は5月、カンヌでお披露目。ベールに包まれたヨルゴス・ランティモス監督作『AND』(原題)の新情報も待たれており、個性派監督からのラブコールが止まらない。そんなホン・チャウの魅力を存分に堪能できる『ザ・ホエール』では、自宅で孤独な引きこもり生活を送るチャーリーを支える、唯一の友人リズ役を演じている。チャーリーの亡き恋人の妹で、看護師であるリズもまた様々な事情を抱えているキャラクターのひとり。ホン・チャウはこの役を演じるにあたり、本作で描かれる“人間の複雑さ”に強く惹かれたといい、「(この作品は)誠実さや人を受け入れること、愛を描いた物語です。でも人間が生きていく中で、それらに正面から向き合うことは簡単ではありません」と話す。「自分の全人生を捧げる大義や相手を探している人達がいるように、リズは自分自身を繋ぎ止めるものを探しています。彼女はチャーリーの一番危険な行為を助長してしまっているとも言えます。たとえそれが愛ゆえだとしても。私たちの誰もがこういった、大切な人のために見て見ぬふりをしたことはあるのではないかと思います」。本作で初対面だったブレンダン・フレイザーは、彼女について「役柄のリズと同じようにエンパシーで溢れている人。僕が仕事をしてきた30年間彼女ほど仕事にコミットしている人はみたことがない」と明かす。長年来の友人同士のような親近感、信頼を寄せていたというホン・チャウは「(ブレンダンは)いい人を通り越して会ってすぐにハグをしたくなってしまうような人なんです(笑)」と言い、「彼は完全にチャーリーになり切っていて、あの天使のような顔しか目に入らなくて、とにかく面倒を見てあげたい気持ちになりました」とふり返る。限りある時間と空間の中で、互いを必要とし支え合ってきた2人のやりとりは、親密さとやるせなさが入り混じる。リズという相手だからこそ、素顔を見せるチャーリーの姿も見逃せないものとなっている。『ザ・ホエール』は4月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年04月08日A24製作のヒューマンドラマ『ザ・ホエール』で第95回アカデミー賞主演男優賞を初受賞したブレンダン・フレイザーが4月6日、都内で来日記者会見を行い、受賞の喜びや本作に込めた思い、主演女優賞に輝いたミシェル・ヨーとの“再会”秘話などを語った。フレイザーが演じたのは、恋人を亡くしたショックから逃れるため、過食を繰り返してきた結果、体重が272キロになってしまったチャーリー。病状の悪化で自身の死期が近いと悟った彼は、離婚して以来音信不通だった娘との絆を取り戻そうとする。巨体のチャーリーを演じるにあたり、フレイザーは自身の体重増量に加え、特殊メイクとファットスーツを着用し、人気アクションスターだったかつての面影も一変。プライベートでの不幸が重なり、ハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていたフレイザーが、“生涯最高の演技”と称される熱演で、初ノミネートにして、オスカーを手にした。苦難の末、オスカーを手にし「今も驚いているし、興奮した気持ちを抑えられない」と語るフレイザーは、「まさか自分が、偉大な功績を収めた人々が集うアカデミー賞という場に招かれるとは想像していなかったし、とても光栄なこと」と感無量の面持ち。「すばらしい演技をした俳優ばかり。皆さんとオスカー像を分かち合ったような気持ちだった」とノミネートされた俳優陣への敬意を示した。役どころについては「彼にとっては手に入れるのが困難な愛と希望、共感を求めて、暗い場所から、光へと向かって進む人物。娘との関係を修復することが、唯一の贖罪なんだ。勇気がある人物だと思ってもらえば」とコメント。「僕にも3人の息子がいるから、気持ちはよく分かる。それにサミュエル・D・ハンターによる脚本は、実体験がもとになっていて、そこに真実があるから、脚本以上に何かを深堀りする必要もなかった。僕自身、チャーリーは大好きだから、彼に見合った演技ができればと思っていた」と共感に基づく役作りをふり返った。「ここまで自分のもろさを露わにした経験は初めて。『ザ・ホエール』のような正直に、誠実に、リアルな人間関係を見つめる思慮深い作品は非常に重要だと思うし、いまふり返ると、コロナ禍で製作された映画とは、どれも特別なものだと言える。大胆でリスクもある題材だから、不安もあったが、だからこそ成長できるし、それこそがアートなんだと思う」フレイザーの来日は、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』のプロモーション以来15年ぶりで、当時一緒に来日したのが共演者のミシェル・ヨーだった。ご存知の通り、ミシェル・ヨーは第95回アカデミー賞において、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で主演女優賞を受賞している。「意義深い形で久しぶりに再会できて、うれしかった。『女性だから』とカテゴライズしたがる業界に対し、立ち向かい、甘んじるべきではないと宣言できる勇気の持ち主だ。努力と才能で、道を切り開くことが、いかに偉大なことか。僕も独創的でクリエイティブな“エブエブ”が大好きだよ。キー・ホイ・クァンとも30年ぶりの再会だ。『僕ら、まだここにいるね』って称え合ったよ」。フレイザーとキー・ホイ・クァンは、1992年に製作された『原始のマン』で共演している。『ザ・ホエール』は4月7日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年04月06日主演のブレンダン・フレイザーが第95回アカデミー主演男優賞を受賞した映画『ザ・ホエール』が7日(金)から公開になる。本作は、孤独な男の最期の5日間を描いた作品で、監督を務めたダーレン・アロノフスキーは入念に準備を重ねて、俳優の演技、キャラクターの感情を細部まで描き切る演出を試みた。観客が主人公のそばにいると感じられる濃密な作品はいかにして生まれたのか? アロノフスキー監督に話を聞いた。ダーレン・アロノフスキーは、アメリカの映画監督。デビュー作『π』で注目を集め、『レクイエム・フォー・ドリーム』『レスラー』『ブラック・スワン』など数々のヒット作を手がけてきた。その内容は時に重厚で、衝撃的。人間の内面に深く入り込んでいく作品が多い。そんな彼はある日、劇作家サミュエル・D・ハンターが手がけた舞台『ザ・ホエール』に出会った。「舞台を観た時に、サムが作り上げたこの物語とキャラクターは、まだ世界の様々な人々に出会う余地があり、彼らが心を動かされる可能性を秘めていると感じました。映画は舞台よりも多くの人に届くメディアですから、この時点でこの物語を映画化する理由は十分にあると思いました」本作の主人公チャーリーは、過去に起こったある出来事がきっかけで妻と娘と別れ、ひとりで暮らす自宅のソファからほとんど動くことはない。オンライン講義の講師をしているが、カメラは常にオフで、自分から人に会うこともなく、現実逃避と過食を繰り返した結果、体重は歩行器がないと移動できないほどに増加し、病状も悪化している。しかし、彼は入院を拒み続け、ついに自分の余命がいくばくもないことを知ると、疎遠だった娘のエリーとの関係を修復しようとする。なぜ、彼はこの部屋で暮らすようになったのか? 彼が入院しない理由は? そして彼が娘に伝えたかったことは?劇中ではブレンダン・フレイザーが特殊メイクで体重が増加したチャーリーに扮し、物語のほとんどが彼が引きこもっている自宅を舞台に描かれる。「この物語では、彼の部屋をキャンパスに見立てて、そこですべてが起こる作品ですから、この空間でどのようにすれば映画的なものがつくれるのかチャレンジすることにも魅力を感じました」ダーレン・アロノフスキー監督(写真左)と撮影監督のマシュー・リバティークそこでアロノフスキー監督は、これまで繰り返しタッグを組んできた撮影監督マシュー・リバティークに声をかけた。「マシューと仕事するのは本当に最高です。今回も彼とは撮影前に徹底的に話し合いました。特に“光”をどのように扱うのか?ということにこだわりました」チャーリーは自由に移動するのが難しいほど体重が増加し、部屋に引きこもっているため、彼が部屋から出ることはない。しかし、ドアは施錠されておらず、窓からは外の世界が伺え、外部の音と光は絶えず変化し、天候も変わっていく。一方で、彼の自宅には鍵のかかった部屋があり、チャーリーでさえも足を踏み入れることはないようだ。この映画のポイントは、チャーリーの暮らす家と環境が“物語の舞台”ではなく“彼の内面”と相似形になっていることだ。「それは意図したところです。この映画では、すべてのものを駆使してキャラクターの感情を表現したいと思いました。部屋のどのエリアにキャラクターがいるのか? どの家具やパーツを使用するのか? あらゆる方法を試していったのです。また、物語の進行にあわせて光を変化させるようにしました。この映画では光のあり方がキャラクターの内面と呼応するようにしたのです。屋外での撮影であれば光はコントロールできませんが、本作はそのほとんどをセットで撮影しましたから、照明も天候も完全に制御することができたわけです。すべての画づくりと光がキャラクターの感情面と紐づいている。マシューと最も話し合ったのは、この点でした」「観客の目がとにかくキャラクターに向くような画づくり」を目指すさらに彼らは本作の画面比を「縦1:横1.33」で撮影することに決めた。現在のテレビ画面のような横が広い「縦9:横16」よりも正方形に近い画角で、リバティークは熟考してソニーのシネマカメラ、CineAlta VENICEを採用した。高感度センサーを搭載した機材を使用することで照明機材や現場スタッフの数を可能な限り減らして、カメラはあえて遠隔で操作。役者の目線に無駄なものを置かず、演技に集中できるようにするためだ。「この画角にすることは初期の段階から決めていました。この映画の核にあるのが演技と言葉だと思ったからです。観客の目がとにかくキャラクターに向くような画づくりというのものをしたいと考えていました」ワイド画面のような左右の広がりのない本作の画では、キャラクターの表情の変化や仕草がクローズアップされる。さらにチャーリーは体重が増加して自由に動けないが、カメラは彼の周囲を時にゆるやかに、時に鋭く動き、彼の感情の微細な変化に寄り添っていく。『ザ・ホエール』は、チャーリーというひとりの男の過去、現在を描きながら、彼がひた隠しにしてきた”強い想い”が明らかになっていく。それは、多くの人には理解されない行為かもしれない。反発する人もいるかもしれない。しかし、チャーリーは、過去のアロノフスキー作品の主人公同様、あらゆる逆境や周囲の声に背を向けて、自らの信念を貫こうとする。「私はインディペンデントで映画を作り始めましたから、初期の頃は主人公が外から敵対する力と戦うような映画をつくるだけのお金がなかったんです。そこで私は主人公が“人の心理”と戦う映画をつくることになり、道が拓けていきました。だから、自分自身の心理や人類の心理、そういうものに踏み込んでいく作品が多くなったのだと思います」なお、アロノフスキー監督は成功をおさめ、大きな予算を投じた作品であっても、繰り返し、逆境の中で自分と向き合い、信念を貫こうともがく主人公の物語を描き続けている。『ザ・ホエール』を彼が手がけたのは偶然ではない。生きているのがやっとなほど体調が悪化しても、彼が入院しないのはなぜだろう? 彼は久々に再会した娘に何を伝えたいのだろう? それが明らかになった時、巨体のチャーリーと彼が引きこもった部屋に強い光が差し込む。主人公の内面に寄り添い、まるでその場にいるかのように描かれる本作を観ているあなたはその光を“見る”のではなくチャーリーと共に“浴びる”ことになるはずだ。彼が抱えてきた、そして人生の最期に語る“ひとつの想い”をしっかりと受け止めてほしい。『ザ・ホエール』4月7日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー(C)2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年04月06日本年度アカデミー賞主演男優賞受賞の話題作『ザ・ホエール』より本編映像が解禁された。主演のブレンダン・フレイザーの演技が多くの映画賞で絶賛されている本作。アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞の驚異のメイクにより、巨体の男チャーリーになり切り、圧巻の存在感を見せつけている。この度解禁されたのは、自らの余命が幾ばくもないことを悟った主人公チャーリーと、数年ぶりに再会した娘エリー(セイディー・シンク)の、複雑な親子関係が垣間見える本編映像。幼い頃に愛する父から捨てられた経験がトラウマとなり、学校生活と家庭で多くのトラブルを抱えている17歳のエリー。怒りに身を任せて生きるエリーにチャーリーは、「世界中に向かって怒る必要はない。僕だけに怒れ」とアドバイスをするが、この言葉にエリーは激怒。「私をゴミみたいに捨て8年後に父親ぶるの?」と父を傷つける言葉を放つ。父と娘の深い溝が明らかとなるシーンだ。ほぼワンシチュエーションの会話劇という構成である本作では、セリフが最大の魅力にもなっている。対立する父と娘は言葉の使い方も相反しており、大学でエッセイの講師をするチャーリーは言葉を用いて人々を癒そうとするが、反対にエリーは言葉を反抗するための武器として使う。ブレンダンは、本作の脚本家であり、原作戯曲の作者でもあるサミュエル・D・ハンターが書いた台詞に惚れこんだといい、「サムは現実の生活を詩にする。彼の物語には必ず価値観と目的がある上に、活き活きとしたユーモアあふれる率直な言葉を書く才能があるんだ」と彼の言葉に信頼を寄せている。そして本作で新たな魅力を開花させたのが、エリー役のセイディー・シンクだ。ブレンダンの熱演にひるむことのなく、堂々とした立ち振る舞いを見せている。セイディーについて、アロノフスキー監督とブレンダンの2人は「彼女は将来素晴らしい役者になる」と口を揃えてその仕事ぶりを絶賛。セイディー本人は「実はブレンダンが出演している映画を1本も見たことがなかった」と告白しており、それゆえに撮影現場で緊張せずいられたとふり返っている。エリーのキャラクターについても、彼女の生い立ちから性格を想像し、深く理解し「彼女は人生の大半を、父親を悪者にして生きてきた。父がいなくなってから、エリーと母親の人生は負のスパイラルに陥ってしまい、それが今でも続いているから、エリーは父親を傷つけるためにチャーリーのアパートに来たんだと思う」と分析。そして、「『見てよ、私はこんなに嫌な人間になっちゃった。あんたのせいよ』と、自分が父親に心を傷つけられたのと同じように彼を傷つけたい。もしかしたら、父親が良い境遇にないのを見て、少しスッとしてさえいるかも。父親が苦しんでいるからといって、優しくする気は毛頭ない。父親に対して言うべきことがあり、それをはっきりと言う芯が通った女の子」と解説している。華麗な復活劇を見せオスカーを受賞したブレンダンと若手No.1の演技力を惜しみなく披露したセイディーの激しい演技バトルからも目が離せない本編映像となっている。『ザ・ホエール』は4月7日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年04月03日心身のバランスを崩してしばらくハリウッドから遠ざかっていたブレンダン・フレイザーが、『ザ・ホエール』で本年度米アカデミー主演男優賞を受賞し、見事に復活した。本作は「メイクアップ&ヘアスタイリング」部門も受賞。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が最多7部門を独占という“エブエブ旋風”が吹き荒れた今年のオスカーレースの、もうひとつの話題作だ。映画は4月7日から日本公開される。『ザ・ホエール』この映画の主人公チャーリーは、オンラインで授業をする40代の大学教員。現実逃避のように引きこもりの生活を送っている。体重272キロ、重度の肥満症だ。暴食の果てにこの姿になった。血圧は238/134、うっ血性心不全で、いつ命をおとしてもおかしくない状況。その彼が、いよいよ死を予感し、過ごした最期の5日間を描く。『ハムナプトラ』シリーズなどで颯爽としたアクション俳優のイメージがあるブレンダン・フレイザーが、まるで“ジャバ・ザ・ハット”のような存在に扮してどんな演技をみせてくれるか、そこが大きな見どころ。彼の姿を作り上げた特殊メイク・チームの努力と技もすさまじい。伊藤さとりさんの水先案内をもっと見る()(C)2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年04月03日A24製作・配給映画『ザ・ホエール』の主演ブレンダン・フレイザーが、緊急来日することが決定した。『ハムナプトラ』シリーズや『センター・オブ・ジ・アース』の主演を務めたブレンダンは、第79回ヴェネチア国際映画祭で、プレミア上映時より272キロの巨体の男チャーリーになり切り、圧巻の存在感を見せつけ、その演技に絶賛の声が寄せられた。ブロードキャスト映画批評家協会賞、全米俳優組合賞(SAG)、サテライト賞(ドラマ部門)にて主演男優賞を受賞し、ついに本年度アカデミー賞で主演男優賞を初受賞。そんなブレンダンが、見事アカデミー賞2部門(主演男優賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞)に輝いた『ザ・ホエール』日本公開を祝して来日する。『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』でミシェル・ヨーと来日して以来、15年ぶりの来日となる今回。公開日に実施される初日舞台挨拶に登壇する。『ザ・ホエール』は4月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年03月22日第95回アカデミー賞授賞式が3月13日(日本時間)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザーが主演男優賞を初受賞した。A24が製作したダーレン・アロノフスキー監督(『レスラー』『ブラック・スワン』)の最新作。フレイザーが演じたのは、恋人を亡くしたショックから逃れるため、過食を繰り返してきた結果、体重が272キロになってしまったチャーリー。病状の悪化で自身の死期が近いと悟った彼は、長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意し、離婚して以来音信不通だった娘との絆を取り戻そうとする。巨体のチャーリーを演じるにあたり、フレイザーは自身の体重増量に加え、特殊メイクとファットスーツを着用し、かつての面影も一変。『ハムナプトラ』シリーズなどで、スター俳優として人気を博すも、プライベートでの不幸が重なり、ハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていたフレイザーが、“生涯最高の演技”と称される熱演で、初ノミネートにして、オスカーを手にした。オスカー前哨戦では、クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)の主演男優賞、第29回全米俳優組合(SAG)賞の主演男優賞などを受賞。第80回ゴールデングローブ賞で最優秀主演男優賞(ドラマ)を受賞したオースティン・バトラー(『エルヴィス』)同賞の最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ)に輝いたコリン・ファレル(『イニシェリン島の精霊』)らライバルとの戦いを制した。受賞コメント信じられません。これもまた、(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にからめて)マルチバースなんでしょうか。A24、ダーレン・アロノフスキー監督、脚本のサム・D・ハンター、そして主演男優賞にノミネートされた方々。皆さんがホエール(クジラ)のような大きな心を持っています。ショービジネスの世界に足を踏み入れたのは、30年前のことです。当時は自分の恵まれた状況に、感謝することはあまりありませんでした。今夜、評価していただき、本当にありがたいです。まるでダイビングをしているような体験ですね。皆さんが水面から見ていてくれた。家族にも感謝しています。(text:cinemacafe.net)
2023年03月13日ブレンダン・フレイザー主演、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作『ザ・ホエール』よりメイキング映像が解禁された。本年度アカデミー賞3部門(主演男優賞・助演女優賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞)にノミネートされ、ますます注目が集まる本作。この度解禁されたメイキング映像では、ブレンダン・フレイザーが特殊メイクで272キロの巨体の男チャーリーに変身する様子が捉えられている。映像ではブレンダンがスタッフ2人の手によって次第に肉付きのよいチャーリーに変貌していく様子がタイムラプスで切り取られる。メイクの途中で寝落ちしてしまう姿も収められているが、なんとこのメイクにかかった時間は4時間超。撮影期間はおよそ40日間に及び、毎回スタジオに早入りし4時間かけてチャーリーになるための特殊メイクを施していたという。肉体的にも精神的にもハードな撮影を行っていたことがうかがい知れる。体重272キロのチャーリーの姿は、人間として精神の極限状態であること、命を脅かすほど深刻な状態であることが伝わらなくてはいけないと考えていたアロノフスキー監督。しかし、顔を分厚いメーキャップで覆いすぎて、様々な感情を示す表情が見えづらくなることは絶対に避けなくてはならない。そこで監督は、『ファウンテン 永遠につづく愛』『ノア 約束の舟』『マザー!』でも度々タッグを組み、絶大な信頼を寄せるプロセティック・メーキャップ(特殊メイク)アーティストのエイドリアン・モロットに相談することに。そしてモロットは本作のために史上初の100%デジタル技術による特殊メイクを開発。役柄の身体と彼を演じるフレイザーとの境目が分からないようにし、さらにブレンダンが顔の筋肉を自由に動かせるようにするために、3Dモデリングを使ってデジタル・スカルプチャーを作成。その後、クレイを使ったスカルプチャー作りを省いて、すぐに3Dプリントを行った。全ての特殊メイクをデジタル技術で作りだす方法は今回が長編映画初の試みとなり、見事、本年度アカデミー賞<メイクアップ&ヘアスタイリング賞>へのノミネートへと繋がった。またボディも同様にデジタル技術で制作が行われた。ファットスーツは5人がかりで着脱せねばならないほどの重みがあり、ブレンダンは「あれを着た状態で動けるようになるまで、徹底的なトレーニングを行った。そんなところに筋肉があったのか、と思うような筋肉がたくさん鍛えられたよ。肉体的には今まで演じてきた役の中でダントツでハードだった。若い頃、砂漠の中で走り回ったことなんて、これに比べればなんてことないよ!(笑)」とふり返る。スーツの中にはF1ドライバーのクールスーツに使われているような冷却システムも内蔵されていたが、暑いことには変わりはなかった。しかし最終的には、スーツを脱いだ際にバランスを失い、眩暈を覚えるほど体に馴染むようになっていたというエピソードも語っている。『ザ・ホエール』は4月7日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開
2023年03月09日本年度アカデミー賞3部門ノミネートとなったA24製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督、ブレンダン・フレイザー主演による『ザ・ホエール』。この度、予告編&日本版ポスターが解禁となった。第79回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映時より、272キロの巨体の男チャーリーになり切り、圧巻の存在感を見せつけたブレンダン・フレイザーの演技に絶賛の声が寄せられた本作。ブロードキャスト映画批評家協会賞にて主演男優賞を受賞、さらに全米俳優組合賞(SAG)、英国アカデミー賞(BAFTA)、そして初のアカデミー賞主演男優賞ノミネートを果たした。また、『ザ・メニュー』をはじめ話題作への出演が相次ぎ、同賞助演女優賞にノミネートされたホン・チャウ、「ストレンジャー・シングス」シリーズで活躍目覚ましいセイディー・シンクらが脇を固める。恋人を亡くしたショックに打ちひしがれ、現実逃避をするように過食を繰り返してきたチャーリー(ブレンダン・フレイザー)。歩行器なしでは移動もままならず、親友の看護師リズ(ホン・チャウ)に頼って生活している。病状の悪化で自身の死期が近いと悟ったことで、長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。さらに離婚して以来音信不通だった娘エリー(セイディー・シンク)との絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描く。ブレンダンが演じたのは、体重272キロ、余命わずかな男・チャーリー。彼はこの役に挑むにあたり、自身の体重増量に加え、特殊メイクとファットスーツを着用。かつて『ハムナプトラ』シリーズなどでスター俳優として人気を博していたころの面影とは一変。“生涯最高の演技”と称されるほどの熱演を見せる。予告編は、タイトルでもある「ホエール(=くじら)」を想起させるような海辺のシーンや、なぜこのような風貌になってしまったのかを自ら語る姿、自力で歩行もままならない生活が明かされる。娘のエリーからは、「今頃親ぶるの?」と辛辣な言葉を浴びせられ、拒絶されながらも真正面から向き合おうと試みる。何かをするたびに謝ってばかりいるチャーリーだが、唯一の心を許せる友人のリズとの親愛に満ちたやりとりには、深い悲しみを抱えながらもユーモアと純粋さを失わない彼の魅力が溢れている。また、ポスターには「僕は信じたかった。」というキャッチコピーが添えられ、青く澄んだ瞳の奥にたたえるもの悲しさと思慮深い眼差しが印象的。全米では1,721館(※1月30日時点)まで拡大公開され、インディーズ作品の今年のアカデミー賞候補作の中でも、同じくA24製作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とともに1000万ドルを突破し、頭ひとつぬけた大ヒットを記録。この度のノミネートを受けさらに拍車がかかる見通しだ。『ザ・ホエール』は4月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開
2023年02月02日A24製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作にしてブレンダン・フレイザー主演で贈る『The Whale』が、『ザ・ホエール』として2023年4月に公開決定。場面写真が解禁となった。ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが、心不全の症状が悪化し命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた…。第79回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映時より主演のブレンダン・フレイザーの演技に絶賛の声が寄せられていた本作は、12月9日より北米6館で限定公開。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を凌ぐ2022年公開作品の1クリーンあたりの数字を記録し、BOX OFFICEは合計360,000USドル、1スクリーン平均60,000USドルの興収を上げた。ヴェネチア国際映画祭にてこれは2022年の1スクリーンあたりの興収平均の最高記録、またアロノフスキー監督作品としては『ブラック・スワン』以来最高のオープニング成績を叩き出している。現地12月21日からは拡大公開、さらに2023年1月に超拡大公開を予定しており、期待が寄せられている。アロノフスキー監督の『マザー!』(17)以来5年ぶりの最新作は、劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇の映画化。初めて舞台をみたその日から長らく構想を温め続けていた企画が10年余りの時を経て、ブレンダンを主演に迎え、かつてないほどに心を揺さぶる物語を生み出した。自宅のソファからほとんど動かず、引きこもり生活を送り続けた結果、重度の肥満症となったチャーリー。さらに心不全を患い自身の死期が近いことを悟ったことで、過食の原因ともなった長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。自らが壊してしまった家族、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描く。ブレンダン・フレイザーハリウッド外国人記者協会元会長によるセクハラのためハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていたブレンダンが、272キロの巨体の男チャーリーになりきり、全身全霊で挑むその姿は観る者の心を捉えて離さず圧巻の存在感をみせつける。彼が演じるチャーリーは、大きな勇気を持って演じなければならず、容姿、内面とも脆弱な姿を完全にさらけ出すことを求められたという。ブレンダンは「この役を演じるのが怖かった」と明かし、「自分の限界を越えて深く掘り下げ、わたしのすべてを見せたつもりだ。それがこの映画に焼き付いているよ。あまりにハードでパーソナルな経験だったから、撮影の前と後では違う自分になっていた。このチャンスに感謝している」と語る。アロノフスキー監督は「この映画の登場人物たちは善人でも悪人でもない。僕らと同じようにグレーゾーンの中で生きていて複雑だ。それでも皆お互いに対してのエンパシー(思いやり)を抱いている。以前よりも人々が互いに背を向けているような今だからこそ、重要な問いかけだと思う」とコメント。心をえぐるような喪失と絶望、深い悲しみ、複雑で多くの重荷を抱えながらもどこかチャーミングさと温かさ、知性を兼ね備えるチャーリー。世界から断絶せざるをえなくなった彼が、心の奥底で信じ続ける願い。誰しもが抱える人間の弱さを率直に描いていく。娘のエリー役で「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シリーズで“マックス”役を演じているセイディー・シンク、『ザ・メニュー』『ダウンサイズ』と話題作への出演が相次ぐホン・チャウらが脇を固め、本格化する本年度の賞レースを駆け巡る。『ザ・ホエール』は2023年4月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:The Whale 2023年春、全国にて公開
2022年12月21日A24製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作『ザ・ホエール』が2023年4月に全国公開されることが決定し、併せて場面写真が公開された。アロノフスキー監督が『マザー!』(17) 以来5年ぶりに手掛ける最新作は、劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇の映画化。初めて舞台を観たその日から長らく構想を温め続けていた企画が10年余りの時を経て、ブレンダン・フレイザー(『ハムナプトラ』シリーズ)を主演に迎え、心を揺さぶる物語を生み出した。自宅のソファからほとんど動かず、引きこもり生活を送り続けた結果、重度の肥満症となったチャーリー。さらに心不全を患い自身の死期が近いことを悟ったことで、過食の原因ともなった長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。自らが壊してしまった家族、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描く。『レスラー』のミッキー・ロークは復活を果たし、『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンはオスカーを獲得するなど、幾度となく主演俳優をオスカーノミネートの場に引き上げてきたアロノフスキー監督。本作では、ハリウッドの表舞台から長らく遠ざかっていたブレンダンが272キロの巨体の男チャーリーになりきり、圧巻の存在感をみせつける。第79回ヴェネチア国際映画祭ではプレミア上映時より主演のブレンダンの演技に絶賛の声が寄せられ、ゴールデン・グローブ賞でも主演男優賞候補入りを果たした。そのほか本作には、活躍目覚ましい若手女優セイディー・シンク(『ストレンジャー・シングス』シリーズ)、話題作への出演が相次ぐホン・チャウ(『ザ・メニュー』『ダウンサイズ』)らが脇を固める。セイディー・シンクホン・チャウアロノフスキー監督は「この映画の登場人物たちは善人でも悪人でもない。僕らと同じようにグレーゾーンの中で生きていて複雑だ。それでも皆お互いに対してのエンパシー(思いやり)を抱いている。以前よりも人々が互いに背を向けているような今だからこそ、重要な問いかけだと思う」とコメント。ブレンダンは「この役を演じるのが怖かった。自分の限界を越えて深く掘り下げ、わたしのすべてを見せたつもりだ。それがこの映画に焼き付いているよ。あまりにハードでパーソナルな経験だったから、撮影の前と後では違う自分になっていた。このチャンスに感謝している」と語っている。<作品情報>『ザ・ホエール』2023 年4月 全国ロードショー監督:ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』『レスラー』)原案・脚本:サム・D・ハンター■キャストブレンダン・フレイザー/セイディー・シンク/ホン・チャウ/タイ・シンプキンス/サマンサ・モートン公式サイト:
2022年12月21日A24製作の映画『ザ・ホエール』が2023年4月7日(金)に公開される。A24製作×『ブラック・スワン』ダーレン・アロノフスキー監督映画『ザ・ホエール』は、『レクイエム・フォー・ドリーム』『ブラック・スワン』などで知られるダーレン・アロノフスキー監督の最新作。アカデミー賞常連となっている気鋭スタジオ・A24とタッグを組み、サミュエル・D・ハンター原作の舞台を実写映画化する。孤独な男が疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする最期の5日間ストーリーは、引きこもりの英語教師である中年男性チャーリーが、離れて暮らす10代の娘と再び心を通わせようとする内容。自宅のソファからほとんど動かず、引きこもり生活を送り続けた結果、重度の肥満症となったチャーリーは、心不全を患い自身の死期が近いことを悟る。そのことをきっかけに、過食の原因ともなった長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。自らが壊してしまった家族、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描く。ブレンダン・フレイザーが体重約272キロの“引きこもり教師”に主人公チャーリー…ブレンダン・フレイザー大学のオンライン講座で生計を立てている40代の教師。恋人アランを亡くしたショックに打ちひしがれ、現実逃避するように過食を繰り返してきたチャーリーの体重は272キロ。歩行器なしでは移動もままならないが、頑なに入院を拒んでいる。エリー…セイディー・シンクチャーリーの17歳の娘。8年前に家を出て行ったチャーリーとは長らく疎遠にしていたが、余命幾ばくもないと悟ったチャーリーと再会。幼い頃に愛する父から捨てられた経験がトラウマとなり、学校生活と家庭で多くのトラブルを抱えているエリーは、自分を捨てたチャーリーへの憎悪を剥き出しにする。リズ…ホン・チャウ看護師。チャーリーの唯一の友人であり、チャーリーの恋人だったアランの妹。入院を拒むチャーリーの体調管理と身のまわりの世話をしている。トーマス…タイ・シンプキンスニューライフ教会の若い宣教師。メアリー…サマンサ・モートンチャーリーの元妻であり、エリーの母親。反抗的なエリーとの接し方に悩む。体重272キロの主人公を演じるのは、『ハムナプトラ』シリーズでおなじみのブレンダン・フレイザー。その他、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のセイディー・シンク、『ダウンサイズ』のホン・チャウ、『アイアンマン3』のタイ・シンプキンス、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のサマンサ・モートンらが出演する。第95回アカデミー賞でブレンダン・フレイザーが主演男優賞受賞第95回アカデミー賞では、3部門にノミネートされ、主演男優賞(ブレンダン・フレイザー)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。ブレンダン・フレイザーはチャーリーを演じるにあたり、メーキャップに4時間を費やし、45キロのファットスーツを着用。演技の延長線としてチャーリーの巨体を作り上げるため、より自然に見えるよう徹底的に研究を尽くしたメーキャップが施されているという。これが功を奏し、見事アカデミー賞を受賞した。尚、主演のブレンダン・フレイザーは、第80回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門 主演男優賞にもノミネート。ブレンダンはハリウッド外国人記者協会と自身との過去の出来事から辞退を事前表明していたにも関わらず、見事主演男優賞候補入りを果たした。映画『ザ・ホエール』あらすじボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期がまもなくだと悟った彼は、8年前、アランと暮らすため家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた‥‥。【詳細】映画『ザ・ホエール』公開時期:2023年4月7日(金)全米公開日:2022年12月9日監督:ダーレン・アロノフスキー出演:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン原題:The Whale2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/字幕翻訳:松浦美奈PG12
2022年11月12日先月、多額の製作費を投入しながらも「お蔵入り」にされてしまったDC映画『バットガール』。マイケル・キートン、ブレンダン・フレイザーといった大物も出演し、すでに撮影が終了していたのにも関わらず、ワーナー・ブラザースは劇場公開もHBO Maxでの配信も行わないという決断を下した。主演のレスリー・グレイスは「素晴らしいキャストと一生懸命働いてくれたスタッフがスコットランドで7か月間にわたってこの映画に注いだ愛、努力、意思を誇りに思います」とコメントしていたが、お蔵入り報道から1か月以上が経ったいまも切ない気持ちを抱えているようだ。TikTokに『バットガール』の舞台裏動画を投稿し、話題となっている。動画の中で、レスリーは激しいアクションシーンの練習やトレーニングに励んだり、バットガールのコスチュームを身につけ満面の笑顔を見せており、楽しそうだ。そして、短い動画ながら真摯に役と向き合っていたことも分かる。動画を観たファンは「あなたはもっと高く評価されるべき。この先、DCのプロジェクトであなたのことが見たいです。マーベルでもいいですよ!」「(劇場公開の中止だけでなく)HBO Maxで配信もしないなんて信じられない」「また悲しくなってしまった。あなたがまたスーパーヒーローになれますように」とレスリーを激励している。(賀来比呂美)
2022年09月26日ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映されたダーレン・アロノフスキー監督作『The Whale』(原題)が、6分間のスタンディングオベーションを受けた。主演のブレンダン・フレイザーは、観客から温かく受け入れられたことに感極まって涙し、深々とおじぎ。その様子を収めた動画を、過去に『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』でブレンダンと共演したドウェイン・ジョンソンが、ツイッターでリツイートした。「ブレンダンにこのような素晴らしい拍手喝采が贈られているのを見て、とてもうれしいです。ブレンダンは、私がハリウッドでキャリアをスタートさせるきっかけであり、初出演となった『ハムナプトラ』シリーズでサポートしてくれました。あなたの成功を応援していますよ。それと親友のダーレン・アロノフスキー、おめでとう!」と2人を祝福した。ブレンダンは1990年代後半から2000年代に『ハムナプトラ』シリーズや『センター・オブ・ジ・アース』で主演を務め、人気を獲得。しかし、その後はキャリアの低迷が続いた。2018年にはその原因の一つとして、2003年にハリウッド外国人記者協会の元会長フィリップ・バーグからセクハラ被害を受けたことを明かしていた。『The Whale』で、ブレンダンは体重600ポンド(約272キロ)の中年男性チャーリーを演じている。チャーリーにはゲイの恋人のために家族を捨てたという過去があった。その後恋人が亡くなり、疎遠になっていた17歳の娘(セイディ・シンク)との絆を取り戻そうとするという物語。(賀来比呂美)
2022年09月07日海外TVシリーズ『ドゥーム・パトロール <シーズン1>』が、4月20日(水)よりダウンロード販売・デジタルレンタル配信、そしてDVD販売・レンタルを開始する。『ドゥーム・パトロール』は、DCTVシリーズ『タイタンズ』にも登場した異色のヒーロー・チーム“ドゥーム・パトロール”の活躍を描くアクションドラマ。過去の事故やトラウマがきっかけでユニークな超能力を得た登場人物たちが、不本意ながらも、地球を守るためヒーロー集団を結成し、街をパニックに陥れてしまった汚名を返上するために謎の敵「Mr.ノーバディ」に立ち向かう。能力が制御できず、行く先々で大暴走する彼らは、自身の個性やトラウマとも闘いながら恩人「チーフ」を奪還し、地球を守れるのか?製作総指揮には、現ハリウッドNo.1プロデューサーであるグレッグ・バーランティ(『ARROW / アロー』『THE FLASH / フラッシュ』)に加え、DCの重鎮ジェフ・ジョンズ(『ジャスティス・リーグ』『シャザム!』)やジェレミー・カーヴァー(『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』)らが名を連ね、米映画評論サイト・Rotten Tomatoesでは96%の高評価を獲得しており、DCファン、海ドラファンからの期待を集めている。そんな『ドゥーム・パトロール』のメンバーは、主役級の超有名俳優たち。『ハムナプトラ』のブレンダン・フレイザーは元レーサーで交通事故により、全身を失うも脳をロボットに移植したロボットマン、『ホワイトカラー』のマット・ボマーは元パイロットで飛行機事故により全身やけどを負い謎のネガティブパワーを体内に宿すネガティブマンを、4代目ジェームズ・ボンドのティモシー・ダルトンがドゥーム・パトロールの父親的存在であるチーフを演じるなど、超豪華キャストが集結。また体がスライムのように変形するエラスティ・ウーマン、64人の人格を持つクレイジー・ジェーンなど魅力的なキャラクターにも注目。さらに『ジャスティス・リーグ』の一員でもあるサイボーグも参加している。さらにTVシリーズ『タイタンズ<シーズン1>』第4話にクリフ(ロボットマン)、ラリー(ネガティブマン)、リタ(エラスティ・ウーマン)が登場したり、アローバースのクロスオーバーエピソード『クライシス・オン・インフィニット・アース 最強ヒーロー外伝』にも『ドゥーム・パトロール』のキャストがカメオ出演するなど、アースを超えて大活躍するDCユニバースの世界観を味わうことができる。DCファンはもちろん、ありそうでなかった個性豊かなヒーロー描写は必見だ。『ドゥーム・パトロール <シーズン 1>』DVD コンプリート・ボックス(3 枚組)4月20日(水)よりダウンロード販売・デジタルレンタル開始 / DVD 発売・レンタル開始価格:12,000円(税込)/ 品番:1000814022映像特典(合計約17分):未公開シーン集、NG&オフショット集発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
2022年02月18日ブレンダン・フレイザーが、『Batgirl』に出演することになった。ゴッサム警察のジム・ゴードンの娘バーバラ・ゴードンを主人公にした映画で、フレイザーが演じるのは悪役ファイアフライ。『ジャスティス・リーグ』でジム・ゴードンを演じたJ・K・シモンズは、同じ役で復帰する。バーバラを演じるのは、『イン・ザ・ハイツ』のレスリー・グレース。監督は『バッドボーイズ・フォー・ライフ』のアディル・エル・アルビとビラル・ファラーのコンビ。映画は劇場公開を飛ばし、HBO Maxにて2022年に配信される。フレイザーの次回作は、マーティン・スコセッシ監督の『Killers of the Flower Moon』。共演はレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ。文=猿渡由紀
2021年10月26日長いタイトルが目を引くが、長さ以上に注目すべきはタイトルそのままのヒロインの行動である。WOWOWオンデマンドにて2月26日より配信が開始となるドラマ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』。現役の書店員である花田菜々子氏の実録小説を原作に、離婚寸前のヒロインが、出会い系サイトで出会った人々に本をお薦めしつつ、自らの進むべき道を探し求めていくという大人の自分探しドラマである。ヒロインの菜々子を演じるのは瀧本美織。今年30歳を迎える瀧本自身、菜々子の言葉や行動に共感し、心を突き動かされたという。――オファーが来て、物語についてどのような印象を持たれましたか?瀧本まず原作を読ませていただいて、こんな世界が実際にあるのかとびっくりしました。全部、花田さんが体験されてきたことだということで、勇気のある方なんだなと尊敬しましたし、私自身の人生にとっても発見、共感する部分がたくさんありました。花田さんの書かれるポップでカジュアルな文章がすごく好きになりましたね。WOWOWオリジナルドラマ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』――菜々子というヒロインの魅力は? 演じるにあたって彼女のどういう部分を伝えたいと?瀧本花田さんは、人生の中でもいろんなことの真っ只中にいて、絶賛自分探し中で人生に迷っているんですよね。「この人はこういう人だ」と他人のことを断定できないように、菜々子さん自身もまだまだ未完成な状態であり、でもそれが素晴らしいんだと。未完成なままでいいんだということを演じながら思っていて、今向き合っているこの人に集中することを大事にしました。WOWOWオリジナルドラマ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』――菜々子は、出会い系サイトで出会った人の目の前で、妄想を炸裂させたり、コミカルなセリフのやり取りや独り言も面白いですね。瀧本やっぱり言葉の力ってすごいなと思ったし、人と真正面から向き合うことがこんなにも素敵なことなんだとあらためて実感しました。人生に迷って、自分のやりたいことがなかなか思うようにできないという思いを抱えているところから物語が始まるんですけど、人と向き合うことによって自分自身とも向き合っていって、最終的には自分の幸せは自分で決めると思えるようになる、そこがすごくいいなと思いました。花田さんが書かれた言葉に私自身、話しながらハッと気づかされることもあったので、みなさんも自分の人生と重ね合わせて観てほしいです。「自分の幸せは自分で決めろ」と自分に言い聞かせるセリフがあって、それは本当に「あぁ、そうだな、そうあるべきだよなぁ」と思えたセリフですごく好きです。――菜々子が出会いを通じて変化していくように、瀧本さんも出会いによって気づきを得たり、成長したと思える経験はありますか?瀧本朝ドラ(NHK連続テレビ小説『てっぱん』)に出たとき、父親役が遠藤憲一さんだったんですが、遠藤さんや(祖母役の)富司純子さんから「美織はそのままでいきなよ。変わらないでいいから」ということを言っていただいたんですね。当時はよく分からないまま受け止めていたかもしれないんですけど、今になってその言葉をかみしめているというか。自分らしさとか、自分が何を良いと思うか? 何が好きか? 何に幸せを感じるか?とか……、今まで、自分主体で考えることを無視しがちだったんですけど、いただいたその言葉の深さに今気づいているというか、あらためて実感していますね。今まで、自分が何を好きかということを認識してなかったかもしれないですね。認識しようとしてなかったのか……。自分よりも他人のことを考える時間が多かったり、自分もそういう性格で他人に合わせることが苦じゃないんですよ。でも、これからは自分主体でもっと考えていきたいし、自分というものを確立しているからこそ他人のことが見えてくるのかなと思うので、自分をもっと強くしたいなと思っています。もし他人にお薦めするなら何を進めたい?――菜々子は、“本が好き”という確たるものを持ちつつも、それでも進むべき道に悩みますね。瀧本さんも、10代の頃からこの仕事をされていて、はたから見たら迷いなく、きちんと好きなことを仕事にしているように思えますが……。瀧本でも私の場合も、(芸能界に)自分から望んで入ったというわけではなく、他人に薦められてオーディションを受けたのが最初のきっかけなんです。ただ、歌うことは好きでしたし、表現することは好きだったのかな……?今でも覚えているのは、小さい頃、トイレにマンガ雑誌を持ち込んで、ひとりで全部の役を声を出して演じていたんです(笑)。自分の気づいていない部分で、演じるのは好きだったのかもしれないですね。――そんな瀧本さんでも、菜々子と同じように自分の進むべき道に迷ったり、葛藤を覚えることは……。瀧本もちろんありましたよ。やっぱり、自分よりも他人を中心に考えるクセが小さい頃からあって、自分がどうしたいってことじゃなく、他人に薦められたものに乗っかって、他人を中心に過ごしてきた部分があるんですよね。自分を無視して……とまではいかなくとも、他人の期待に応えるってことの方が今まで大きくて、“自分”というものが分からなかったりして、それは今回の菜々子さんに通じるものがあると思います。――今は楽しいですか?瀧本楽しんでますね。女優の仕事が好きだと思います。このお仕事は、自分でも意図していない、知らない自分を役を通して知ることができたり、自分を見つけていくことなのかなと思いますね。――この秋で30歳を迎えますが、この先のビジョン、理想像は?瀧本自分というものをぶれずに持ちつつ、それでいて柔軟に日々を楽しんでいる人に憧れます。そうなりたいですね。――多くの俳優さん、女優さんが「30代は楽しい」とおっしゃいますね。瀧本そういう話、聞きますね。楽しみです(笑)!もっと柔軟にいろんなこと楽しめるのかなと。やっぱり難しく考えすぎていたところが今まであったと思うし、でも20代ってそういうものなのかなと。それがあったからこそ、先が楽しみですね。――実際に出会い系サイトに登録して……というのはなかなかハードルが高いかもしれませんが、瀧本さん自身、菜々子を演じて、そういうことをやってみたいという願望は芽生えましたか?もし他人にお薦めするなら何を薦めたいですか?瀧本この作品に出会って、より一層、他人ともっと関わってみたいなと、その面白さに目覚めている感じはありますし、やってみたいって思いましたね。こんなに面白い、人生にこんなに影響を与えてくれる人に出会えるなんて……やってみたいです(笑)!自分が好きなことについて、他人と一緒に共感するのがすごく好きなので、薦めるとしたら……私はB’zさんがすごく好きなんです。父が聴いていたので、小さい頃からすごく聴いていて、体になじんでいるんですけど、B’zさんの曲を一緒に聴いてもらいたいですね。――出会った人に合わせて、「あなたにはこの曲を」とお薦めしたり?瀧本それいいですね。「あなたに合うのはこの曲!」みたいな(笑)。それやりたいです!――作品を通じて、いろんな本や漫画が紹介されますが、瀧本さんはこれまでの人生で忘れられない1冊や思い出に残っている大切な本はありますか?普段はどんなジャンルや作家さんの本を読まれますか?瀧本小さい頃に両親が、主人公の名前を私の名前にして作ってくれた絵本がありまして、それはすごく大切にしています。普段は、湊かなえさんのゾクゾクするようなミステリーも好きですし、原田マハさんや小川糸さんの優しい世界観も好きです。男性の作家も読みますよ。伊坂幸太郎さんの作品もすごく好きです。――音楽、本ときましたが、映画や映像作品で大好きな作品は?瀧本難しいなぁ……(苦笑)、何だろう?すごくカジュアルに好きな作品なんですけど、『ハムナプトラ』シリーズは大好きです。エジプトに行って……という世界観も好きですし、アクションあり、アドベンチャーありで主演のブレンダン・フレイザーもすごく好きです。主人公のああいう家族の姿って理想ですね。「家族で強い!」という感じが(笑)。取材・文:黒豆直樹ヘアメイク:SHIGE、スタイリスト:石川美久、衣装:ワンピース/furutaWOWOWオリジナルドラマ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』2月26日(金)23:30WOWOWオンデマンドにて第1話~第4話配信3月26日(金)23:30WOWOWオンデマンドにて第5話~第10話配信3月26日(金)23:30WOWOWプライムにて放送毎週金曜23:30放送(全10話)【第1話無料放送】番組特設サイト:
2021年02月25日ブレンダン・フレイザーとホン・チャウが、新作映画で共演することになった。タイトルは未定で、監督はダーレン・アロノフスキー。肥満の問題を抱える教師が、ティーンエイジャーの娘との関係を修復しようとする物語で、チャウはフレイザーが演じる主人公の友人を演じるとのことだ。ほかに、サマンサ・モートン、サディ・シンクも出演を検討している。製作はA24。フレイザーは現在、アダム・マッケイ監督の『Don’t Look Up』を撮影中。共演はレオナルド・ディカプリオ、クリス・エヴァンス、メリル・ストリープ、ジェニファー・ローレンス、ティモシー・シャラメら。チャウの最近作は、Amazonプライム・ビデオの『ホームカミング』。文=猿渡由紀
2021年02月12日ニコール・キッドマンが「ビッグ・リトル・ライズ」のクリエイターと再タッグ、ヒュー・グラントと初共演で放つHBO(R)ドラマ「フレイザー家の秘密」(原題:THE UNDOING)が2021年1月27日(水)より「BS10 スターチャンネル」にて独占初放送決定、ニコールが翻弄される予告編が公開された。■ニコール・キッドマンの熱烈ラブコールでヒュー・グラント米国TVシリーズ初出演意外にもこれまで共演する機会のなかった2人の唯一の接点は、映画『パディントン』。1作目ではニコールが、2作目ではヒューがそれぞれ悪役を演じるという“すれ違い”があった。今回、俳優業を辞めると公言していた彼の記念すべき米国TVシリーズ初出演が叶ったのは、ニコールが夫役にヒューを熱望し、自ら説得したからだと報じられている。『モーリス』で日本でも人気となり、『フォー・ウェディング』『ノッティングヒルの恋人』など90年代のロマコメで活躍したヒュー。主人公グレイスの献身的な夫、腕の良い小児腫瘍科医として息子も憧れる父親でありながら、殺人事件の発生と同時に姿を消し、容疑者として追われる身となる影のある役柄を演じる。■「ビッグ・リトル・ライズ」のニコール&デヴィッド・E・ケリーの再タッグニコールと「アリー my Love」でも知られるデヴィッド・E・ケリーは、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞を総なめにしたヒット作「ビッグ・リトル・ライズ」以来の再タッグ。本作での舞台はニューヨーク・マンハッタンで、ジーン・ハンフ・コレリッツ著「You Should Have Known」(原題)を映像化。セレブライフを送る登場人物に降りかかる困難と彼らの心理をサスペンスタッチで描く。■「ナイト・マネジャー」の女性監督スサンネ・ビアが全6話を監督「ナイト・マネジャー」で2016年エミー賞監督賞を受賞、『未来を生きる君たちへ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど、その手腕が高く評価されているスサンネ・ビア監督。容疑者の妻となり、次から次へと知らなかった夫の真実が明かされていく主人公の心理をどう描くか注目が高まる。また、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞撮影賞受賞のアンソニー・ドッド・マントルがとらえたニューヨークの映像美も必見。■豪華キャストで描かれる華やかなマンハッタンのセレブライフ初共演のニコールとヒューに加え、そのひとり息子を演じるのは『フォードvsフェラーリ』『クワイエット・プレイス』『ワンダー 君は太陽』などで演技力が高く評価され、最新作『ハニーボーイ』も話題となった、いま最も期待される実力派子役ノア・ジュプ。その祖父で主人公の父を演じるのは、大御所ドナルド・サザーランド。この豪華家族が送るマンハッタンの上流階級の暮らしはまるで「キング・オブ・メディア」を思わせるセレブライフ。一方、事件を担当しフレイザー家を執拗に捜査する刑事役には『ゴールド/金塊の行方』や「アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺」のエドガー・ラミレス。上流階級の容疑者を追うヒスパニック系労働階級の彼が一家を追い込む様子も見どころとなる。ストーリーマンハッタンで医師の夫と名門私立校に通う息子とともに、幸せなセレブ生活を送る臨床心理士のグレイス。ある日、息子の学校に通う生徒の母親が殺害される痛ましい事件が起き、時を同じくして夫が姿を消す。それから夫にまつわる彼女の知らなかった事実が次々と明らかになり、事件はニューヨーク中が注目する裁判へと発展。完璧だった彼女の人生が崩壊していく…。HBOドラマ「フレイザー家の秘密」は2021年1月27日(水)より毎週水曜23時ほかBS10 スターチャンネルにて放送(字幕版・全6話)。※1月23日(土)19時45分~第1話先行無料放送。(text:cinemacafe.net)
2020年12月01日ニコール・キッドマン&ヒュー・グラント初共演の心理サスペンス『フレイザー家の秘密』が2021年1月27日(水)23時よりスターチャンネルにて日本独占初放送、1月23日(土) 19時45分より第1話が先行無料放送される。この度、本シリーズの予告映像が公開された。本ドラマは、『アリー my Love』で知られるデヴィッド・E・ケリーとキッドマンが、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞を総なめにしたヒット作『ビッグ・リトル・ライズ』以来の再タッグを実現。舞台を西海岸からニューヨーク・マンハッタンへ移し、ジーン・ハンフ・コレリッツ著『You Should Have Known』(原題)を映像化。 セレブライフを送る登場人物に降りかかる困難と彼らの心理をサスペンスタッチで描く。本作では、キッドマンとグラントとの初共演が実現。意外にもこれまで共演する機会のなかったふたりの唯一の接点は、『パディントン』の1作目にキッドマンが、2作目にグラントが出演したという、すれ違いのようなもの。俳優業を辞めるとまで公言していた彼の米国TVシリーズ初出演が叶ったのは、キッドマンが夫役に彼を熱望し、自ら説得したからだと報じられている。『フォー・ウェディング』や『ノッティングヒルの恋人』など90年代のロマコメのプリンスも今や60歳。主人公の献身的な夫、腕の良い小児腫瘍科医として息子も憧れる父親でありながら、殺人事件の発生と同時に姿を消し容疑者として追われる身となる影のある役柄を彼がどう演じるのかに注目が集まる。さらに、全6話を監督したのはデンマーク出身の女性監督スサンネ・ビア。『ナイト・マネジャー』で2016年エミー賞監督賞を受賞。キッドマンと同年代の女性監督として、容疑者の妻となり次から次へと知らなかった夫の真実が明かされていく主人公の心理を描く。また、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞撮影賞受賞のアンソニー・ドッド・マ ントルが撮影したニューヨークの映像美も見どころとなる。また、初共演のキッドマンとグラントに加え、そのひとり息子を演じるのは『サバービコン 仮面を被った街』『ワンダー 君は太陽』で演技力が高く評価され、最新作 『ハニーボーイ』も話題となった実力派子役ノア・ジュープ。その祖父でキッドマンの父を演じるのは大御所ドナルド・サザーランド。この家族が送るマンハッタンの上流階級の暮らしは『キング・オブ・メディア』を思わせるセレブライフ。一方、事件を担当しフレイザー家を執拗に捜査す る刑事役には『ゴールド/金塊の行方』や『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』のエドガー・ラミレス。上流階級の容疑者を敵視する彼が執拗に一家を追い込む様子も描かれる。『フレイザー家の秘密』2021年1月27日(水)23時よりスターチャンネルにて日本独占初放送1月23日(土) 19時45分より第1話先行無料放送
2020年12月01日CBSがミニシリーズとして製作放映する『A Higher Loyalty』で、ブレンダン・グリーソンがドナルド・トランプを演じることになった。原作は前FBI長官ジェームズ・コミーが昨年出版したメモワール。2017年、トランプによって解雇されたコミーがその内情を書いたこの本は、発売最初の週に60万部を売り上げる大ベストセラーとなった。コミー役にはジェフ・ダニエルズが決まっている。監督、脚色は『ニュースの天才』のビリー・レイ。CBSは、プレミアムケーブルチャンネルのショータイム、ストリーミングのCBSオール・アクセスも傘下に持つが、このドラマをどこで放映するのかは、まだ決めていないとのことだ。文=猿渡由紀
2019年10月08日長編アニメーション映画『ブレンダンとケルズの秘密』が公開される。7月下旬にYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー。映画『ブレンダンとケルズの秘密』は、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』のトム・ムーア監督の長編デビュー作。第82回アカデミー賞にノミネートされるという快挙によって、世界中を驚かせた。舞台は9世紀アイルランド。ケルズ修道院にバイキングの襲来を逃れた修道士が一冊の「聖なる書」を携え訪ねてくる。その本には隠された知恵と力が秘められていた。本を完成させるため少年・ブレンダンは魔法の森へ出かけるが、迫り来る闇を本の力で打ち砕き、世界に光を取り戻すことができるのか?予告編には、修道院がバイキングに襲われる場面や、ブレンダンが禁じられた修道院の外の森へ行き、様々な危機に遭遇する様子が。サスペンス溢れる冒険ファンタジーを予感させる内容に仕上がっている。見どころは、ダブリン大学図書館で350年間保管される国宝「ケルズの書」の、鮮やかで美しいケルト文様が万華鏡のように動きだす圧巻の映像だ。アイルランドの緑に包まれた美しいアニメーションの日本公開に期待が高まる。【詳細】映画『ブレンダンとケルズの秘密』(原題『The Secret of Kells』)公開時期:7月下旬にYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー監督:トム・ムーア2009年/75分/カラー/ドルビー・デジタル/ヴィスタサイズ/フランス・ベルギー・アイルランド合作©Les Amateurs, Vivi Film, Cartoon Saloon
2017年05月19日