ポルシェ ジャパンはこのほど、2012年上半期のポルシェの全世界での販売について発表した。新型911を投入した効果などで大幅な伸びを記録し、売上げが前年同期の29.3%増、販売台数が22.5%増となった。2012年上半期の販売台数は6万8,940台で、5万6,272台だった前年同期より22.5%増加した。最も増加率が高かったのは、昨年、新型を投入した911で、前年同期の1万101台に対して1万4,420台を販売。42.8%の増加となった。ついで増加率が高かったのは前年同期の1万1,567台に対して1万5,103台を販売したパナメーラで、30.6%増加となっている。その他のモデルも販売を伸ばしたが、モデル末期となっていたボクスター / ケイマンだけは前年同期6,199台に対して4,008台と落ち込んだ。ポルシェAGの財務担当取締役副社長、ルッツ・メシュケ氏は、「当社の利益率は18.7%で、戦略目標の15%を上回り続けています。当社は、ニューモデルの開発にかかる高いコストにもかかわらず、今年度においても前年度の業績を上回り、利益目標を達成する予定です」として、好調な販売とあわせて利益も確保していることを強調した。今年下半期はすでに発表されている新型のボクスターをはじめ、新型のケイマンや911の派生モデルも登場する予定。来年にはMacanと918スパイダーの生産も開始される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月07日ポルシェ ジャパンはこのほど、ニュルブルクリンクにおいて「918スパイダー」の開発走行テストを開始するにあたり、最新のテスト車両をマルティーニレーシングの伝統的なデザインカラーリングしたことを発表した。マルティーニレーシングのデザインは、1970年代以降のポルシェレーシングカーに数多く採用され、圧倒的な人気を誇ったカラーリング。マルティーニは1973~1978年にポルシェのオフィシャルパートナーとして活動し、当時のレースで活躍した「908」「917」「935」「936」「911RS」「911RSR」などのマシンがこのカラーリングでサーキットを疾走した。ブルーとレッドのラインが印象的で、スーパーカーブーム世代ならタミヤのラジコンカーでこのカラーリングを覚えている人も多いだろう。「918スパイダー」はポルシェが開発を進めている新世代のスポーツカーで、V型8気筒エンジンと電気モーターのハイブリッドシステムを採用する。総合出力は770PS以上、最高速度325km/h以上、ボディはカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製モノコックボディを採用し、燃費は30.0リットル/100kmに達するなどのスペックが発表されている。今回のテストでは、7分22秒を切るという目標を設定。同車の発売時期などは明らかにされていないが、こうしたテストは開発が最終段階にあることを示すものといえる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月02日ポルシェ ジャパンはこのほど、米国の市場調査会社J.D.パワー・アンド・アソシエイツが行なっているAPEAL(Automotive, Performance, Execution and Layout Study)において、ポルシェが8回連続で最も魅力的なブラントに選ばれたと発表した。J.D.パワー・アンド・アソシエイツはきわめて権威のある市場調査会社で、自動車をはじめ、工業製品、金融、ホテルにいたるまでさまざまなユーザー満足度を調査している。その調査結果は、とくに米国において消費者への影響が非常に大きい。今回のAPEALでは、ポルシェブランドおよびポルシェ911がプレミアスポーツセグメントで、カイエンがミッドサイズプレミアムクロスオーバーSUVセグメントで、それぞれ1位に選ばれ、J.D.パワー賞を受賞した。ポルシェブランドの選出は8回連続となる。APEALはデザイン、快適性、ダイナミックパフォーマンス、実用性など10のカテゴリーに対してオーナーによる評価から集計される。オーナーのみの評価であり、専門家の意見がいっさい介在していないのが大きな特徴。今回の調査は2011年11月から2012年2月までの期間に登録された新車のオーナー、約7万5,000人を対象に行われた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月30日ポルシェ ジャパンはこのほど、ドイツのポルシェAGがボルグワーナーターボシステムズをサプライヤー・オブ・ザ・イヤーに選出したと発表した。同車はガソリンエンジン用のターボチャージャーについて革新的な技術を持つことが選出の理由。ポルシェAGは昨年度のベストサプライヤー10社を選出し、シュトゥットガルトにある「ポルシェ ミュージアム」でその栄誉をたたえる授賞式を行った。10社のサプライヤーの頂点であるサプライヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得したのはキルヒハイムボランデンにあるボルグワーナーターボシステムズ。ボルグワーナーといえばトランスミッションを連想する人も多いが、1996年にターボチャージャーで有名なKKKを買収してボルグワーナーターボシステムズ社を設立した。同社はポルシェにターボチャージャーを供給しているが、これはガソリンエンジン用としては唯一となるタービン側に可変ベーン採用している。可変ベーンは低回転時に開口面積を小さくすることで過給効率を上げ、高回転時には開口面積を小さくすることで排気圧力を下げ、過剰な過給を防ぐことができる。ターボエンジンの弱点であるターボ・ラグを解消し、低回転からレスポンスの優れたエンジンとすることが可能。ディーゼルエンジンでは広く普及しているが、ガソリンエンジンは排気温度が非常に高温で、これに耐える可変ベーンを製造するのが難しいためほとんど採用されていない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月22日ポルシェ・ジャパンは15日より、911 モデルレンジ、カイエン モデルレンジ、パナメーラ モデルレンジの2013年モデルの受注を開始する。中でも911はフルモデルチェンジした991型の予約開始となり、人気を集めそうだ。おもなモデルについて紹介すると、「カイエン GTS」は「カイエン S」のエンジンをベースに420PSまでパワーアップしたV8エンジンを搭載。8速ティプトロニックSとの組み合わせで、0~100km/hにおける加速は5.7秒。同時に燃費は10.7リットル/100kmを達成している。「パナメーラ GTS」は強化されたブレーキ、10mm低い車高、エアサスペンションなどが特徴のスポーティなグランツーリスモ。快適なだけでなく、サーキットでも優れた走りを見せる。エンジンは4.8リットルの自然吸気V8で、「パナメーラ S / 4S」より30PS高い4,320馬力を発生する。パワートレーンはPDKと4WDシステムの組み合わせだ。燃費は10.9リットル/100km。911は90%のコンポーネンツを一新した完全な新型に。エクステリアは現行モデルの997型と似ているが、中身は大幅に進化している。シャーシはアルミとスチールを組み合わせたインテリジェント構造で大幅な軽量化を達成。エンジンはもちろん水平対向6気筒だが、3.4リットルと現行モデルより排気量が小さくなった。しかし最高出力はカレラが350PS、カレラSが400PSとパワーアップしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月06日ポルシェ ジャパンは6月1日、ニューボクスターおよびボクスターSの予約を全国のポルシェ正規販売店で受付開始する。同モデルはホイールベースの延長、トレッドのワイド化を行いながら、軽量設計ボディなどにより燃費は最大15%向上している。ニューボクスターは3月のジュネーブショーでワールドプレミアを果たした。フラット6エンジンをミッドシップに搭載するオープン2シーターとして、キープコンセプトの進化ではあるものの、実質的に初のフルモデルチェンジといえる進化を遂げている。スタイリングはややおとなしめだった従来とはうって変わり、アグレッシブな躍動感を感じさせるものとなった。ドアからリアフェンダーのエアインテークにつながる造形など、全体にカレラGTのテイストを感じさせるものとなっている。ホイールベース、トレッドともに拡大されたものの、ボディサイズは全長が34mm、全幅がわずかに1mm拡大したのみ。全高は8ミリ低くなった。インテリアは室内空間が広くなり、最近のポルシェに共通の傾斜したセンターコンソールが採用されるなど、最新のスタイルに刷新されている。燃費は最大15%向上し、モデルによっては100kmあたり8リットル(単純計算で12.5km / リットル)以下に抑えられている。価格は2.7リットルエンジンを搭載するボクスターの6MTが584万円、7PDKが631万円。3.4リットルエンジンのボクスターSは6MTが727万円、7PDKが774万円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月29日ポルシェ・ジャパンは3月10~11日の2日間、「ポルシェ ニュー911カレラ デビューフェア」を全国のポルシェ正規販売店で開催する。タイプ991となってさらに魅力を増した911を体感できるという。水冷となって早くも3代目となるニュー911は、メカニズム、スタイリングともに911の伝統を守りながら大きな進化を遂げた。ホイールベースを100mm延長し、やや大型化したが、車重は先代モデルより軽量化している。環境に配慮して排気量をダウンし、大幅な燃料消費量低減を達成するとともに、最高出力は先代モデルよりもアップするなど、ポルシェの技術力を魅せつける仕上がりに。デビューフェアでは、このニュー911に触れて、その魅力を心行くまで体感できる。来場者にはプレゼントも用意される。現在、ポルシェ・ジャパンのウェブサイトでは911のキャンペーンも実施中。フォトブックのクーポン券などの賞品が応募者全員にプレゼントされるとのこと。同時開催のポルシェ認定中古車フェアには、安心して購入できる厳選された認定中古車が並ぶ。現在では一般化した認定中古車の草分けともいえるポルシェの認定中古車は、徹底した整備がなされており、充実した保証制度がその品質の証となっている。なお、ポルシェ認定中古車フェアは開催されない正規販売店もあるので、事前にポルシェ・ジャパンのウェブサイトで確認が必要となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月09日