■ 前回のあらすじ 聴覚に障害を持つ親の、聴こえる子どもを「コーダ」と呼ぶ。そう息子に伝えると…。今までコーダについて話しても反応を示さなかった息子が、こんなに豊かな表情を見せてくれたことに心を激しく揺さぶられました。「ママの耳が聴こえなくてがっかりだ」という言葉がきっかけで、こんなにいろんな話ができ、いろんな気持ちになれて、すごく楽しい時間でした。息子も同じ気持ちでいてくれたら嬉しいのですが…!どんな声でも言葉でもいいから、また届けて欲しい。共感することは難しいかもしれないけれど、息子の正直な気持ちをまた聞きたいなと思いました。ここまでお読みいただきありがとうございます。
2022年01月10日■ 前回のあらすじ 自分の声が母親には本当に聴こえていないと知り、泣き出した息子。その気持ちに共感はできないけれど、お互い立ち入ることのできない領域があるから、無理に共感しなくてもいいと思えて…。息子のように、聴こえない親をもつ聴こえる子どものことを「コーダ」と呼びます。実は息子にコーダの話をしたのは3回目になるのですが、今回の息子の反応がいつもと違ったのです…!次回に続く「きこえないことについて聞かれた話」(全4話)は12時更新!
2022年01月09日■ 前回のあらすじ 母の耳が聴こえないとわかっているのに「俺の声、どんなだかわかる?」と何度も聞いてくる息子。「わからない」と答えると、ショックを受けてしまい…。涙もろいはずの私ですが、息子が泣いていてももらい泣きもせず、どこか客観的に見ている自分がいました。でも、このまんまでいいよね。共感したふりなんてしたくない。この私のまんまでいる。私にとって子どもは、とても身近な存在ですが、お互いに立ち入ることのできない領域があるんだ。そして、そこは守られるべき場所なんだ。ということを自覚しておくことが、大切であるような気がしました。無理に共感せずに私の自然なスタイルで向き合おうと思いました。次回に続く「きこえないことについて聞かれた話」(全4話)は12時更新!
2022年01月08日こんにちは! ミカヅキユミです。これは、息子から「ママには自分の声がどんなふうに聴こえているのか」を聞かれたときのお話です。母が聴こえないことを身をもって感じる場面にたくさん遭遇しているはずなのに、それでも「もしかして…」と思うものなんだなぁと感じました。私にできるのは子どもの気持ちを受けとめることだけ…。息子からこんなふうに具体的に聞いてきてくれたことが今までなかったので、素直にうれしかったです。次回に続く「きこえないことについて聞かれた話」(全4話)は12時更新!
2022年01月07日■ 前回のあらすじ 音声言語が遅れているとしても、今の娘なりの「ことば」を認めてあげたい…。1歳半検診でいろいろな気持ちを打ち明けながら、思わず涙が止まらなくなって…。周囲からの言葉というものに時として不安を感じてしまいますよね。お医者さんや保健師さんに相談したことは、自分では良かったと思っています。私を含め、素人判断はよくないなと思いますし「プロに相談しました」って言えば大抵納得してくれますしね。加えて「もし娘が何か持ってるとしてもそれが娘なのだし、親としてできることをやっていく」…とどっしり構えていたい。そんな流れを経て、娘も2歳を過ぎたころから音声言語を話すようになりました。それを受けての「よかったね」という言葉に対しては、複雑な感情を抱きましたが…。「もともとおしゃべりだっだよ」と、堂々と返せる自分にホッとしたというか…、ただの自己満足かもしれませんが、この満足感をもつことで、自信をもって娘と向き合えるのではないかと、そんな気がしました。今もう一度思い返してみてもあのかわいいサインは、やっぱり娘の「言葉」だったんだなと思っています。ここまでお読みいただきありがとうございました!
2022年01月06日■ 前回のあらすじ 耳の聴こえない私に、ベビーサインでお話してくれる1歳の娘。でも友人の「ことばが遅いよね」の一言に、埋めることのできない「聴こえないヒト」と「聴こえるヒト」の感覚のズレを感じてしまい…。息子と娘、同じように育ててきたつもりでも全然違うんだと思いました。音声言語が大事だという周囲の考え方も理解できるのですが、このときはどうすればいいのかと気持ちがぐちゃぐちゃになって涙が溢れてしまいました。次回に続く「ベビーサインは立派な「ことば」」(全3話)は12時更新!
2022年01月05日こんにちは、ミカヅキユミです!私は生まれつき耳が聴こえません。このお話は、娘が1歳半になったころの周囲の反応や、それについて感じたことを描いていきたいと思います。娘は、私の「ねんね」の手話を見て真似をしたのかもしれませんが、手でお話してくれることがありました。娘のサインを見るたびに「おはなししてくれてる!」と嬉しかったのですが…。友人の言葉に、どうしても埋めることのできない、「聴こえないヒト」と「聴こえるヒト」の感覚のズレを感じてしまいました。そういうものなのかもしれないな…と諦めに近い感情でした。(当時の私の素直な気持ちを描いているため、不快にさせてしまいましたら申し訳ありません…)次回に続く「ベビーサインは立派な「ことば」」(全3話)は12時更新!
2022年01月04日