ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)が、1月22日パリファッションウィークにて2015-16秋冬メンズコレクションを発表した。ファーストルックで顔に煤が付いたようなメイクを施したモデルが着用したのは、ゆったりとしたダブルのジャケットにワイドパンツ。始末は裁ち落とし。全身ブラックで身体を包んだヨウジヤマモトの変わらないシックなコードだ。続いて見られたのは、異素材のパッチワーク。ツイードのセットアップには、ポケット、膝などに光沢ある別生地が用いられ黒×黒の組み合わせはより深みを帯びる。また、パンツの渡り、ジャケットの脇など部分的に切り替えを用いたり、半身だけグレーやブルー、レッドなど別カラーを接ぎ合わせたジャケット、切り取り線のようにスラッシュが入ったパンツなど複雑なパターンも同ブランドならでは。深い池のようなマーブルプリントは鮮烈な印象だ。ヨウジヤマモト2015春夏でパリコレクションデビューしたモデルの栗原類も登場した。
2015年01月26日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、昨春発売したラグジュアリーアクセサリーブランド「ディスコード(discord)」のセカンドシーズンとなる15SSコレクションを1月9日に発売する。ディスコードは、昨年2月にニューヨークで三越伊勢丹が開催したポップアップショップ「ニッポニスタ(NIPPONISTA)」でデビュー。英語で“不協和音”を意味するブランド名が、デザイナー山本耀司の未完成、アンシンメトリーに対する美学を象徴。不完全・不安定なものに美しさ感じる日本人の繊細な感覚と、メイドインジャパンの高いクオリティーをバッグやシューズ、小物などに落とし込んで提案する。新作コレクションはブランドのエスプリでもある“未完成な美しさへの探求”というテーマのもと、「形」にフォーカス。身に付ける人のシェイプから生み出された新しいフォルムのアイテム達は、モノトーンの色使いがそのデザインを一層強調する。取扱いは伊勢丹新宿店本館1階(12月26日より先行販売中)、ヨウジヤマモト青山本店、福岡岩田屋。尚、ヨウジヤマモト青山本店では、9日からソニーの電子ペーパーを用いたビッグバッグを特別展示する。レザーのバッグに縫製された薄型ディスプレイには、電圧が加わる度に色が白から黒に、そしてまた白にと変化。ブランドロゴや花のモチーフが浮かび上がる仕掛けだ。
2015年01月07日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)がタバコのセブンスター(SevenStars)とコラボレーションしたキャンペーンを12月から行っている。JTスモーカーズ IDのポイントを貯めて応募することで、ヨウジヤマモトのシルバーアクセサリーブランド「ゴシック ヨウジヤマモト(GOTHIC YOHJI YAMAMOTO)」別注のアイテムが抽選でプレゼントされる。アイテムはAコース・シルバーネックレス(15ポイント、70名)、Bコース・ZIPPOライター(2ポイント、400名)の二つ。どれもブランドネームとアイコン、七つの星が渋いシルバーボディに刻印されたクールなデザインだ。応募はセブンスター上蓋裏のQRコードから。満20歳以上、日本国内居住者が対象。2015年3月31日まで行っている。禁煙の風潮の中、タバコを好むデザイナー・山本耀司らしい反骨精神あふれる取り組みだ。
2014年12月26日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は12月20日、アイウエアコレクションを発売する。ヨウジヤマモト青山本店、全国のメガネ専門店にて販売。テーマは、「本質への統合」「非対称」「異素材との組み合わせ」「伝統とモダンの融合」。ボストンシェイプ、スクエアシェイプなどのクラシックなフォルムに、ポリッシュ、マット等異なる質感をシルエット別にプラス。また、メタルとプラスチックのコンビネーションを採用し、素材のコントラストを表現するなど、ディテールにこだわった。テンプルエンドには、シグネチャーロゴが刻印される。価格は、オプティカル3万8,000 円、サングラス4万5,000 円。
2014年12月19日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」はニューヨークのキャップメーカー「ニューエラ(New Era)(R)」とのコラボレーション14-15AWモデルを11月21日に発売する。今回注目されるのが、ニューエラのバッグ「DAY PACK」との初のコラボモデル「DAY PACK YOHJI YAMAMOTO」(2万円)。DAY PACKの機能面を重視しつつ、ヨウジヤマモトのブランドカラー・黒を配した。トップにはキャップクリップが装備されている。その他にも、ボアのフラップを下げるとリアサイドに大胆なシグネチャーロゴ刺繍が現れるドッグイヤーキャップ「59FIFTY(R)/Dog Ear YOHJI YAMAMOTO」(1万6,000円)や、前回に続くニューエラを象徴するベースボールキャップ「59FIFTY (R)」をベースに、ヨウジヤマモトならではのモノグラムを配したモードなデザインキャップ「59FIFTY(R) YOHJI YAMAMOTO」(1万5,000円)がネイビーと黒の2色で登場。全国のヨウジヤマモト店舗、ニューエラ東京、ニューエラ大阪で販売される。
2014年11月13日円谷プロダクションが手がける「ウルトラマン」シリーズと、山本耀司によるファッションブランド「ヨウジヤマモト」がコラボレーションを果たし、東京・渋谷パルコパート1(1階)にあるコンセプトショップ「Ground Y(グラウンド ワイ)」にて、コラボアイテムが展開されている。「Ground Y」は、ファッションの既成概念へのアンチテーゼのもと、時代に流されない革新的なデザインで世界のモードシーンを牽引し続けるヨウジヤマモト氏が、2014年9月にオープンしたコンセプトショップ。ヨウジヤマモト氏と円谷プロのコラボレーションは、『YOHJI YAMAMOTO 2004AW パリメンズコレクション』の中で発表されて以来10年ぶりとなる。新たなコラボレーション「Ground Y×ウルトラマンシリーズ」のアイテムは、「Ground Y」の独創的な解釈でウルトラマンやウルトラ怪獣たちがデザインされており、カットソー(全15種、2万520円~5万9,400円)、ニット(全1種、5万1,840円)、トートバッグ(全2種、各1万1,880円)などをラインナップ。ウルトラマンやレッドキング、キングジョー、ペガッサ星人などがデザインされている。なお、同店舗は11月8日までウルトラヒーローや怪獣たちの人形などで装飾され、さらに10月28日より渋谷パルコパート1館内に、ウルトラマンや怪獣の立像等がディスプレイされている。(C)円谷プロ
2014年10月29日円谷プロダクションは24日、「渋谷パルコ パート1」1階のヨウジヤマモトのコンセプトショップ「Ground Y(グラウンド ワイ)」とウルトラマンシリーズのコラボレーションアイテムを発売した。○10年ぶりのコラボレーションが実現同日より約2週間、同店にはウルトラマンの立像と、ヒーローや怪獣たちの人形などで装飾される。また同館内にも28日から、ヒーローや怪獣たちの立像などがディスプレイされる予定。両社のコラボレーションは、「YOHJI YAMAMOTO 2004AWパリメンズコレクション」の中で発表されて以来10年ぶりとのこと。同店は、"ユニセックスで服を着る"をテーマに、オープンより新しい試みを続けてきたという。今回のコラボレーションでは、独創的な解釈でデザインされたウルトラマンを始め、ウルトラ怪獣たち人気キャラクターが、Tシャツ、セーター、トート・バッグに登場する。製品概要は、Tシャツが全15アイテムで価格は1万9,000円から5万5,000円(税別)、セーターは1アイテムで、4万8,000円(税別)、トートバッグは全2アイテムで1万1,000円(税別)。(C)円谷プロ
2014年10月24日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」 及び「ヨウジヤマモト プリュス ノアール(YOHJI YAMAMOTO +NOIR)」が、伊勢丹新宿店本館4 階ステージ#4にてポップアップショップ「ヨウジヤマモト ミックス(YOHJI YAMAMOTO MIX)」をオープン。期間は10 月22日から28日まで。「MIX(融合)」がテーマの同ショップでは、日本の伝統的な素材や柄をもとに日本の技術を用いて作られた、日本ならではの奥ゆかしい美しさを感じさせるアイテムをラインアップ。ヨウジヤマモトは、伝統的産業として継承されてきた岩手県の技術を用いて織り込んだ“デニム「MIX」”のツイードのトップスやドレスを、ヨウジヤマモト プリュス ノアールは、京都の和装プリント技術で作られたフラワープリントのコート(11万5,000円)、パンツ(6万4,000円)などのアイテムを展開する。
2014年10月22日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」のコンセプトショップ「グラウンド ワイ(Ground Y)」は、円谷プロダクションとのコラボアイテム「Ground Y×ウルトラマンシリーズ」を発売する。今回発売されるのは15種類のプリントパターンを用意したTシャツの他、セーター、トート・バッグなど全18アイテム。そのいずれにも、ウルトラマンの人気のキャラクターがデザインされている。発売は10月24日。販売期間中はGround Y、及び店舗のあるパルコパート1の1階フロアに、ウルトラマンや怪獣の人形などがディスプレーされる。価格はTシャツが1万9,000円から、セーターが4万8,000円、トートバッグが1万1,000円。ヨウジヤマモトが円谷プロとコラボレーションするのは04-05AWメンズコレクション以来10年ぶり。
2014年10月21日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のテーラードライン「ヨウジヤマモト コスチューム ドオム(YOHJI YAMAMOTO COSTUME D’HOMME)」 は、動体衣服設計・技術「動体裁断+動体縫製(R)」を世界で初めて採用したテーラードラインを発売した。日本でしかできない物作りを目指した本シリーズは、老舗ファクトリー・丸和繊維工業の動体裁断ブランド「インダスタイル トーキョー(INDUSTYLE TOKYO)」とのコラボレーションしたもの。機能系被服デザイナー中澤愈が人体の皮膚を研究・分析し考案した動体衣服設計「動体裁断(R)」は、人体の動きにフィットしながら運動を妨げず、着用時に引きつれなどのストレスを感じさせない究極の着心地を実現。これまでにオリンピック出場選手のユニフォームや日本人宇宙飛行士の船内服として用いられている。「動体裁断(R)」と、その複雑なパターンをよりしなやかで美しい服に仕立てる丸和繊維工業の縫製技術「動体縫製(R)」が融合した「動体裁断+動体縫製○R 」を、新シリーズに採用。ヨウジらしい分量感のあるフォルムやエレガントなスタイルはそのままに、素材にウールジャージを採用したジャケット2 型とスムース素材シャツ2型の4型が登場した。丸和繊維工業は、アパレルOEM生産メーカーとして創業以来55年にわたり積み上げてきた実績をもとに、仕様書作成から素材、副素材、2次加工の提案、パタンナー同行営業によるデザイン、パターン、縫製仕様のアドバイスまでアパレル製品製作を含めた付加価値のあるワンストップサービスを提供。「品質第一主義」を基本とする日本製アパレル商品の提供に努め、墨田区亀沢の東京本社にも製造ラインを所有している。
2014年10月13日ヨウジヤマモト大丸神戸店は、アートフェア「FASHION IS ALWAYS」を10月11日から26日まで開催する。このフェアはヨウジヤマモト14-15AWコレクションの中でも高い評価を得た、現代美術家・笹田靖人とのコラボレーション作品にフォーカスしたもの。期間中には笹田が描いた原作を展示。さらに、本コレクションの他、笹田とのコラボレーションによる神戸店限定アイテムを展開する。なお、11日の14時からは笹田によるライブペインティングも予定されている。当日は彼の繊細なタッチの中にも圧倒的な迫力を持つ作品が、大丸神戸店をアーティスティックに彩ることになりそうだ。
2014年10月03日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は9月26日、パリファッションウィークで15SSウィメンズコレクションを発表した。初めに登場したのは、ストラップドレスに布をレイヤードし、左右非対称なジャケット、シャツなどを組み合わせた白と黒のルック。布が重なる間から肌が見え隠れし、危うげなムードだ。ここ数シーズン自らのタブーに挑戦してきたデザイナーの山本耀司だが、今コレクションでは、彼なりのエロスを表現。これまで、マスキュリンなウエアであえて身体を隠ことで強調される、女性らしさやセンシュアリティーを追求してきた彼にとっての新しい挑戦だ。アイコニックな黒のルックにも透ける素材を多用し、ジャンプスーツやボンバージャケットがセクシーな表情を見せる。紙の繊維を用いた生地は優しく透け、独特のハリ感でやわらかなテーラードスタイルを実現。エプロンドレスの後ろ姿からは脚が露わになり、布を割いて編んだウエアも素肌に纏う。テーラードジャケットは背中やサイドがカットされ、オーバーオールやコートはジッパーを開けて危うげなスタイリングで提案した。ところどころ透けたり、格子の枠だけ残るチェックの生地は、ネット状の素材に、手のひら大の四角いシフォンをパッチワークして重ねたもの。理想のバランスを求めて、ショー直前まで手直しを続けたという渾身の作だ。透ける花柄の生地は、サテンの表面を溶かして柄を描いた。伝統的な手仕事も取り入れている。ジャケットにパッチワークされたのは、タイの少数民族によるビンテージの手織り布。オーバーオールのストラップには、インドのメタル刺繍が施された。最後はブーケに包まれた白いマリエ。唐突とも思えるこのラストルックは、山本耀司ならではのウィットだ。
2014年09月30日ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)は、同社のブランドを複数展開するブランドセレクト業態のコンセプトショップ「グラウンド ワイ(Ground Y)」を渋谷パルコ パート1の1階に9月5日オープンする。渋谷カルチャーに共感する人々をターゲットに、「ユニセックスで服を着る」をテーマとしたラインアップを用意。新ブランド「グラウンド ワイ」や「エドウイン(EDWIN)」とのコラボレーションによるジーンズブランド「ヨウジ ジーンズ(Yohji JEANS)」の他、「バイ ワイズ(by Y’s)」「ワイズ ピンク レーベル(Y’s Pink Label)」の同ショップ限定アイテム、シルバーアクセサリーブランド「ゴシック ヨウジヤマモト(GOTHIC YOHJI YAMAMOTO)」を取り扱う。グラウンド ワイのオープニング・イメージビジュアルは、写真家のレスリー・キー撮影する若者100名。グラウンド ワイを「プレイグラウンド(play ground)」として若者達の積極的な参加を仰ぎたいという考えから、レスリーが新プロジェクト「グラウンド ワイ ファクトリー(Ground Y factory)」を設立。「昔から山本耀司氏をリスペクトしてきた。彼のクリエーションと世界観の魅力を、写真を通して世界に広めたい」(レスリー)。本プロジェクト第1弾として、グラウンド ワイのイメージビジュアルモデルを8月20日まで募集中。詳細はヨウジヤマモト公式ホームページ及びSNS「グラウンド ワイ ファクトリー」から閲覧可能。
2014年08月18日モデルに栗原類をキャスティングしたことも話題となったヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)の15SSメンズコレクション。会場となったのは、パリのショールーム。インスピレーション源となったのは、小津安二郎の映画『東京物語』。人間の生と死までをも見つめた深淵なこの映画のストーリーから、「PERDU(失われたもの)」というテーマを導き出しコレクションに落とし込んだ。ジャカード織りのスーツには、プリントのシャツを合わせてモチーフ・オン・モチーフに。ホルスターやハーネスのようなベルトのジャケットがあるかと思えば、ノマド風のケープが登場し、バリエーション豊かなシルエットを見せた。ピンストライプの生地をくり抜いてアップリケ刺繍したスーツや、ボタンを沢山縫い付けたジャケットなど、手の込んだアイテムも。ゆったりしたシルエットのデニムのセットアップも印象的だ。刷毛で汚したようなモチーフのシーチング地のシリーズでは、バックサイドに迷いネコや迷い犬の写真をプリントし、山本耀司本人の写真に「使い捨てOK」と書かれたジャケットも登場。様々な素材を駆使し、様々なスタイルを見せたが、ヨウジヤマモトらしいシックなコードは終始失われず、最後にユーモア溢れる遊び心を見せて締めくくった。
2014年08月03日5月12日、伊勢丹新宿店にて販売がスタートした「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」の新アクセサリーブランド「ディスコード(discord)」。当日行われた記者発表でデザイナー・山本耀司が発言した内容全文を紹介する。僕が特に最近気にしているのはジャパンクール。(これは)日本発信の世界に影響を与える非常に高いレベルの、感覚の鋭い日本の工業技術の最先端と同じようなレベルのもの。要するに世界にはないレベルの高いクリエーティブな感覚だ。これを商売ではソフトと呼びますが、ソフトしか日本には輸出する物がない。その中で日本政府はアニメとかキャラクターだけを大事にしている。僕にとっては残念な状況が続きました。僕が残念だなぁと思っていたところへ伊勢丹さんからお声を掛けていただいて、小物・バッグ・スカーフなどをやってみないかと言われました。伊勢丹さんは去年に改装が終わってから、アーティスティックな百貨店になっていくというお話を伺っておりました。なので、ぜひ協力したい、やらせていただきたいということで引き受けたんです。即行で引き受けました。ところが、私自身、服を作り続けて37、8年、バッグってデザインしたことがなかったんです。パリコレクションで発表する男のデザイナーで女性のことが大好きなデザイナーはほとんどおりません(笑)。私はファッション界の化石と呼ばれています。女好きのデザイナーは化石なんです(笑)。だから女心が分からないんです。バッグをどう持つのか、どうショルダーにして背負うのか、どのくらいの分量が良いのかが分からない。なので、急遽自分の周りに(バッグを持つ女心を)フォローしてくれる女性デザインスタッフを集めました。大きな方向性は僕が決めましたが、実際のバッグの大きさとか革の柔らかさ、ベルトの長さとかハンドルの具合とか細かいことを全部女性スタッフと相談しながら作りました。(ディスコードは)半年間、三越伊勢丹さんでエクスクルーシブで取り上げていただきます。その後は継続してヨウジヤマモトブランドのアクセサリー部隊・部門としてずっと継続して行くつもりです。このブランドは日本だけじゃなくて世界でどこまで伸びるか、頑張るつもりでいます。みなさんどうぞ僕を助けてください!よろしくお願いします。フォトコールでは、“フェイスブックで拡散して”との発言も。■会見終了後、記者から受けた質問に対して――伊勢丹と組まなければできなかったことはありますか?もちろんあります。この百貨店は世界で一番新しい物がいつもあるんですよ。――クールジャパンではアニメやキャラクターを推しているのが残念と言っていましたが。だって、残念じゃありませんか?日本にはもっとハイレベルな正しい意味でのクールな物があるのに。――日本の本当の意味でのクールな物というのはどんな物だと思いますか?日本的な文化。日本的な美しさ。これがクールです。外国ではそういった物は作れませんから。いわゆる引き算の文化、間(ま)の文化、行間を読む、崩れを美しいと思う、歪みが美しいと思う、そういうところに美しさを発見できるのは日本だけなんです。――そういった感性が生かされた技術、または埋もれてしまっている日本の技術はありますか?沖縄返還の時に、秘密協定で繊維産業が壊滅的な打撃を受けて以来、日本政府は繊維産業に全然力を入れておりません。本当に細々と職人さんが京都とか北陸とか様々なところで作っています。到底他の工場ではできない世界的なレベルの織り物とか染め物とか、ちょっと年長者の職人の方々ですがまだまだ頑張っています。私が伊勢丹さんと取り組みをすることで、こういう商品が消費者の手元に届くんだと言うことが分かれば、その零細な工場も跡継ぎが出てくるんじゃないかと。そうすれば日本の将来はあるぞと。ちょっと大げさですが、そのために頑張るぞというような考え方でやっております。――次世代につなげるためにも、このブランドを立ち上げたという思いもあるのでしょうか?そうですね。それがこの業界で長いことやらせていただいて自分の役割だと思っていますし、できるだけ早く若い人達に引き渡して行きたい。
2014年05月12日「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は、新ラグジュアリーアクセサリーブランド「ディスコード(discord)」を伊勢丹新宿店にて5月12日より先行販売する。当日開店前、同店にて記者発表会が行われ、デザイナー山本耀司と伊勢丹新宿本店長鷹野正明が登壇した。ディスコードは、ヨウジヤマモトと三越伊勢丹の共同プロジェクトとして立ち上がったブランド。山本がラグジュアリーアクセサリーを通して新しい価値観を提案する。“不協和音”という意味のブランド名の通り、完璧なものよりも少しずれがあるもの、不完全・不安定なものに美しさ感じる日本人の繊細な感覚をメイドインジャパンのハイクオリティーにこだわった小物やバッグなどで表現して行く。ブランドロゴは完璧な物に少し傷を付けて不完全な美しさを引き出す引っかき傷からインスパイアされたという。商品ラインアップはスカーフ17型(2万円から5万3,000円)、バッグ17型(6万9,000円から23万8,000円)、婦人靴4型(5万9,000円から6万5,000円)、革小物14型(2万6,000円から6万3,000円)。山本氏は、「ファッションの世界で40年近く仕事をしているが、実は今までバッグのデザインをしたことがなかった。女性が小物やバッグを持つ感覚をデザインに落とし込むため、女性デザイナー達を集めて革の柔らかさ、バッグハンドルの長さなど細かい部分に“感覚”を取り込むことに注力した」と説明。2月にニューヨークで行われた三越伊勢丹ポップアップストア「ニッポニスタ(NIPPONISTA)」で発表された同ブランド。鷹野本店長は「現地で好評だった。ニッポニスタは我々が行っている日本の良いものを紹介するプロジェクト『ジャパンセンシィズ(JAPAN SENSES)』の一環。今年は格上げを狙い、NYに出店した。以前より世界のラグジュアリーブランドと肩を並べられる日本発の日本人によるアクセサリーブランドが欠落していると考えており、ヨウジヤマモトにアプローチした」と話す。これを受けた山本氏は快諾したという。最後に山本氏は「日本には本当の意味で“クール”な物が多い。侘び寂び、間、引き算の美学、崩れや歪みに美しさを感じる繊細な感覚は日本人特有のもの。そして、零細企業・高齢ながらも世界に誇れる伝統工芸技術を持つ職人もいる。それらの技術を取り入れた商品が多くの消費者へ届く姿を見せることができれば、若い技術継承者も増えるかもしれない。若手育成、技術継承は長い間ファッションに関わってきた人間としてのこれからの役割なのかもしれない。これから若い人達にどんどん育ってもらいたい。そのためにも、海外では作れない日本的美しさを表現して行きたい。皆さん、私を助けてください!」と語った。同店での先行販売に引き続き、銀座三越にて5月21日から、日本橋三越本店にて5月28日から、青山本店では5月23日から販売を開始する。また、同ブランドの世界観を伝えるインスタレーション形式のイベント「INSTALLATION at Mandarin Oriental, Tokyo by Yohji Yamamoto」をマンダリン オリエンタル 東京38階ロビーにて6月8日までの期間限定で開催している。
2014年05月12日西武渋谷店A館1階、井の頭通り沿いのウィンドーに、「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」の14SSコレクションに身を包んだ綾野剛、菅田将暉、星野源、忽那汐里、黒木華、壇蜜ら、6人の日本アカデミー賞新人俳優賞受賞者の写真を巨大なビジュアルボードで展示されている。3月10日まで。「New Cinema Face 2014」と題された同企画は、日本アカデミー賞協会と西武渋谷店とのコラボレーションで行われており、ヨウジヤマモトは衣装協力という形で参加している。また、渋谷シネパレスでは『少年H』『許されざる者』など新人俳優賞受賞作品の企画上映を3月6日まで実施。期間中、ヨウジヤマモト西武渋谷店で商品を購入すると、先着で企画上映の招待券ががプレゼントされる。
2014年03月05日ヨウジヤマモトは、ウェブサイトを中心に展開する「s’yte(サイト)」のウィメンズラインの展開を、2012年9月6日(木)よりスタートした。ヨウジヤマモトのデザインチームが手掛ける、より身近に感じられるカジュアルウェアブランド「s’yte」は、ウェブサイト中心で販売することで、ヨウジヤマモトの服を着たことがない人でも気軽に着てもらえるアイテムを目指す。ウィメンズライン第一弾となるアイテムは、「MY FIRST Y’s」をテーマにヨウジヤマモトらしいカッティングが施された、高品質のカットソーが発表された。これを記念して、2012年9月8日(土)に「ヨウジヤマモト青山本店」にて1日限定ショップを展開する。ウィメンズをはじめ、メンズラインも揃う1日限定ショップでは、フォトグラファーのレスリーキー撮りおろしのイメージフォトの展示が予定されている。来店者には、先着順でレスリーキー撮りおろしルックブック入りのパスケースが配布されるほか、スペシャルトートバッグを商品購入者全員にプレゼント予定となっている。PHOTOGRAPHED BY LESLIE KEE【ヨウジヤマモト青山店】住所:東京都港区南青山5-3-6Tel:03-3409-6006営業時間:11:00~20:00s’yte公式ウェブサイト元の記事を読む
2012年09月08日