リコーは7月1日、約50億円を投じて神奈川県海老名市にあるリコーテクノロジーセンター内に、新たな研究開発棟を建設すると発表した。今回建設する新たな研究開発棟に、国内に分散している技術開発の一部を集約することで、研究開発効率の向上や、人材育成の強化につなげるという。新研究開発棟は延床面積1万2761m2の5階建てで、2016年の着工、2017年1月に完成する予定だ。
2015年07月01日リコーは5月18日、圧力や振動によって高い発電性能を発揮する「発電ゴム」を開発したと発表した。圧力による発電材料としては、セラミックスや高分子樹脂が活用されている。しかし、セラミックスは高出力ながらも壊れやすく、高分子樹脂は柔軟であるものの出力が低いといった課題がある。同社が開発した「発電ゴム」は柔軟性の高いフレキシブルなシート状でありながら、セラミックス圧電材料と同等の高い発電性能を有しており、セラミックスと高分子樹脂の課題を解決しそれぞれの利点を両立することに成功した。また、柔軟なため加工しやすく、セラミックスのような高温加工が不要なため、高い生産性を見込めるという。現在、東京理科大学と共同で分子レベルでの発電機構の解析が始められており、リコーはセンサーを始めとする多方面での実用化開発を目指すとしている。
2015年05月18日リコーは5月1日に、LED方式のA3カラープリンターの新製品として「RICOH SP C740」を5月13日より発売することを発表した。幅449×奥行552×高さ360mmのコンパクトな設計のため、オフィスのデスク周りや店舗の窓口などさまざまな場所へ設置することができる。連続プリント速度(A4横・毎分)はカラー/モノクロともに35枚、両面出力速度(A4横・毎分)はカラー/モノクロともに27ページとなっている。スリープモード時の消費電力は、0.7W以下とされており、オフィスの省エネ・低コスト化に対応。価格はオープン価格となっているが、14万円前後の市場価格と予測されている。
2015年05月01日トランスは28日、リコーイメージングのデジタルカメラ「GR」専用のカメラバッグ、ケース、カメラストラップを発売した。同日より、リコーイメージングオンラインストアにて受注を開始した。カメラバッグの価格は税込17,800円本製品群は、「GR」のメーカーであるリコーイメージングが監修したカメラアクセサリ。素材に国産牛革「栃木レザー」を使用する。完全受注生産で、職人により一点一点手作りされる。発送は受注後約30~40日後に開始する。「栃木レザー カメラバッグ for GR」は、栃木レザーとコットンキャンバスを組み合わせたカメラバッグ。現行モデルのGRだけでなく、歴代GRシリーズや銀塩のGRシリーズにも対応する。収納部は折りたたみ可能な仕切りで分けられており、片方のスペースにはGRを、もう一方にはスマートフォンなどを収納できる。収納部の内寸はW235×H135×D50mmで、バッグ本体の外寸はW245×H150×D60mm。幅15mmのバッグストラップが付属し、長さは1,100~1,420mmの範囲で調節できる。価格は税込17,800円。「栃木レザー カメラケース for GR」は、カメラバッグと同様に、歴代GRシリーズや銀塩のGRシリーズにも対応。素材には栃木レザーとコットンキャンバスを採用している。付属のショルダーストラップは、GRのボディ本体にも取り付けられる。収納部の内寸はW120×H65×D40mmで、ケース本体の外寸はW130×H80×D50mm。ショルダーストラップの幅は12mmで、長さは825mmから1,155mmまで調節できる。価格は税込11,800円。「栃木レザー カメラストラップ for GR」は、接続部にGRの正式ロゴを刻印したカメラストラップ。幅は12mmで、長さは825mmから1,155mmまで調節できる。価格は税込5,480円。
2015年04月30日アシストは4月27日、同社が取り扱う連想型高速インメモリBIプラットフォーム「QlikView」が、リコーのグローバルダッシュボードをはじめとする情報活用基盤として採用されたと発表した。リコーは、QlikViewのユーザビリティが高く、リリースまでのリードタイムを従来に比べて大幅に短縮できる点を重視。インメモリ技術のためレスポンスが速く、ユーザがストレスなく利用できることや、バランス・スコアカードのKPIを可視化でき、共通のデータや数字を基にしたマネジメントを実現できることから採用を決めた。具体的な導入効果として、ダッシュボードのレポート作成工数の大幅な削減のほか、ユーザの気づきを生み出し思考を深めるためのインプットが期待できると評価している。また。ダッシュボードだけでなく、データを基点に分析を繰り返し、意思決定していく文化を社内に醸成させるため、データコンシェルジュという社内向けのサービスを立ち上げ、分析アプリケーション構築のアドバイス提供など、データ分析による業務課題解決の推進をサポートするという。4月時点で社内のQlikViewユーザーは800名強となっており、今後は世界2000名規模まで利用者を拡大させるという。
2015年04月28日リコーとアルテックは4月14日、3D プリント関連サービス「RICOH Advanced Direct Manufacturing Services」における協業を発表した。これは神奈川県厚木市の「RICOH Rapid Fab 厚木」を拠点とし、クライアントの工場で利用する治具や型などのツール類、製品に組み込む部品を3Dプリンタで直接製造するDDM(Direct Digital Manufacturing)をサービスとして提供するというもの。同拠点では専門の技術者と複数の3Dプリンタを10台程度配置することで、さまざまな材料による造形を可能とし、特殊な材料を利用した部品や小ロットの生産にも対応できる体制を構築する。リコーは自社工場で培ったDDMのノウハウを活かし、クライアントへのコンサルティングから3Dデータの設計、造形までを提供することで製品を市場に出すまでの時間短縮や製品自体の付加価値向上に貢献するとしている。アルテックは、同サービスのニーズの掘り起こしと国内製造業を中心とした顧客への販売も行い、スタラタシス・ジャパンが技術面をサポートする。
2015年04月14日日本オラクルは3月30日、リコーが、世界数百万台規模で稼働する複合機のリモート管理サービス「@Remote」から得られるビッグデータの利活用を支えるプライベート・クラウド基盤に「Oracle SPARC T5」サーバーをはじめとするオラクル製品を導入したと発表した。リコーは世界100を超える国や地域の顧客が使用している複合機の稼働状況や設定情報を顧客管理者にレポートするサービス「@Remote」を提供。プリント枚数やトナー残量、印刷設定など数千項目を超えるデータを分析して障害の未然検知や品質予測に活かすシステムを、グループ全体で使える新たな共通システムに変更し、同サービスに接続した全機種を対象としたビッグデータを利活用できる環境を整備する必要があった。また、同データを分析することにより複合機の故障の予兆を検知、「故障に手を打つ対応」から「予兆で手を打つ対応」へとサービス・モデルを転換し、保守点検の訪問件数を最適化、業務効率の改善ならびにダウンタイムの低減など顧客満足度の向上を強化する狙いがある。リコーは、データを蓄積するオペレーショナル・データ・ストアとして「Oracle ZFS Storage ZS3」を、データ分析のためのデータ・ウェアハウスとして「SPARC T5」サーバーと「Oracle ZFS Storage ZS3」を導入することで、社内ネットワークからの高速アクセスを実現しビッグデータを全社で効率的に蓄積・分析できる基盤構築に成功したという。増大し続けるデータを効率よく処理するデータ分割機能「Oracle Partitioning」や、データ圧縮機能「Oracle Advanced Compression」および「Hybrid Columnar Compression」の採用により、データを実容量の30%以下に圧縮することができ、将来のデータ容量の増加にも容易に対応できる拡張性に優れたシステムとした。グループ全体で共通利用できるプライベート・クラウド基盤を導入したことにより、「@Remote」で収集したデータの活用件数が従来比2~3倍に増大し、ビッグデータを顧客満足度の向上につなげる。
2015年03月31日リコーは3月31日、360度の全天球イメージ・動画が撮影できるカメラ「RICOH THETA」のアプリケーション/ガジェットを開発するオープンコンテスト「RICOH THETA デベロッパーズコンテスト」を開催すると発表した。同コンテストは、「アプリケーション部門」と「ガジェット部門」に分かれており、アプリケーション部門はさらに「API部門」と「ユーティリティ部門」から構成されている。API部門ではRICOH THETAのAPIを利用したアプリケーションを、ユーティリティ部門では同APIを使わずに既存アプリとの組み合わせやデータ利用などのユーティリティとして動作するアプリケーションを募集。ガジェット部門では、アタッチメントや周辺機器との組み合わせの提案などを受け付けている。エントリー期間は2015年4月1日~6月10日で、6月30日までに提出された応募作品が審査の対象となる。作品は、「革新性(独創性)があるか」、「夢(将来性、発展性)があるか」、「有益性(実用性)があるか」というポイントから総合的に判断される。副賞を含めた賞金総額は500万円相当。大賞には、100万円と副賞が贈呈される予定だ。
2015年03月31日リコーインダストリアルソリューションズは3月19日、米国でのIndustrial Internet Consortiumの設立やドイツのIndsutry 4.0戦略の推進などを踏まえ、産業用ロボットのロボットビジョン向けに産業用ステレオカメラ「RICOH SV-M-S1」を提供すると発表した。製造業分野でのピッキングや部品の嵌合作業、物流業の荷物の積み下ろし業務などは、その複雑な動きから自動化が遅れている。その一方で、少子高齢化に伴う労働人口の減少が問題となると考えられており、その対応としてロボットの活用に期待が集まっている。同製品はデジタルカメラで培ってきたステレオカメラ技術を応用することで、画像処理と視差演算処理をすべてカメラ内に最適な形でハードウェア化したことで、30fpsの連続高速3次元測定が可能。しかも認識まで1秒程度で実現できるという。また、独自のキャリブレーションシステムの採用による1m測定時に±1mmの高精度を実現。出荷状態でカメラキャリブレーションが完了しているため、面倒な初期調整がいらず、簡単に設置することが可能だ。測定視野は500mm×400mm、ワーキングディスタンス800mm~1200mmを確保しており、さまざまなニーズに対応することができる。さらに、オプションとして専用の高輝度LED照明「RICOH SL-M-LE」も用意。2W以上の明るさを実現しつつ、2万時間以上の長寿命も実現。カメラとは別の筐体なので、用途に応じて最適な配置を行うことが可能となっている(電源部と発光部をつなぐ接続ケーブルは1m/3m/5mを用意)。いずれの製品も日本・米国・欧州・中国・韓国などの地域のロボットメーカーならびにシステムインテグレータをターゲットに販売を行っていく計画で、国内での販売はステレオカメラが3月25日、LED照明が6月下旬をそれぞれ予定しており、初年度300台の販売を目指すとしている。価格はカメラと照明のセットで、基本構成で150万円ほどの見通しだが、案件などにより変化するため、興味を持った方は、まずは問い合わせをしてもらいたいと同社では説明している。なお同社では、ロボットと組み合わせて開発を行うためのSDKの提供も行うほか、今後、ワークサイズや機能の拡張などを行い、ラインアップの拡充を図っていきたいとしている。
2015年03月19日リコーは3月18日、広告マーケティング業を営むインターコネクトに戦略的投資を行うことを発表した。同投資により、商用印刷市場におけるサービス事業を拡大するとともに、リコーのプロダクションプリンタのさらなる活用と拡販を図る。リコーは、2007年のプロダクションプリンティング事業への参入以来、数多くの機器とソリューションを提供し、商用印刷市場の顧客の需要に応えてきた。今回の投資は、印刷事業者のみならず企業内でマーケティング活動を展開する顧客に、販売促進策の企画・立案から、広告媒体の制作・販促物の生産までの一連のプロセスをワンストップで支援することを目的としている。インターコネクトは、ダイレクトマーケティング分野での企画力に加え、メディア戦略、制作、運用面におけるマネジメント力を有している。また、大型デジタルサイネージ事業を持ち、多彩なクロスメディアマーケティングの実施も可能。これらのノウハウをクライアント企業に提供することで、顧客の売上向上に貢献している。リコーは、オフィス向けの複合機やプリンタを通じて多くの顧客と取引をしているが、同投資で得るインターコネクトのマーケティング支援のノウハウを活用することで、こうした顧客により高い付加価値を提供するとともに、プロダクションプリンティング事業の拡大に努めていくという。
2015年03月19日リコーは3月9日、東日本大震災で失われた写真を復元してデジタル化する復興支援活動「セーブ・ザ・メモリープロジェクト」において、累計で約9万枚の写真を持ち主に返還できたことを発表した。セーブ・ザ・メモリープロジェクトは、東日本大震災時の津波により失われた写真を被災者に取り戻してもらうための取り組みだ。リコーグループ17社から延べ518名の社員ボランティアが、被災地で回収された写真を洗浄し、複合機でデジタル化したうえでクラウド上で検索できるように提供してきた。2011年8月の活動開始以来、40万枚の写真を洗浄・デジタル化し、そのうち約9万枚が持ち主のもとに返還されたという。同社はプロジェクトを通じて得たノウハウを「活動の記録」として、3月9日よりWebサイト上に公開している。
2015年03月11日リコーは3月10日、神奈川県の海老名駅西口地区に建設中で、2015年夏にオープン予定の商業施設「RICOH Future House」において、小中学生向けの会員制科学技術体験学習サービスを開始すると発表した。同サービスでは、「RICOH Future House」の子供向け科学体験エリア内の専用教室に各種実験装置や器具を設置して、リコーが日本科学未来館(未来館)と協力して開発した体験学習プログラムを講師とアシスタントで運営し、有償で提供する。体験学習の内容は、化学、生物、ロボット分野において、日常生活や身の回りの現象を科学的視点で理解するための基礎学習と、実験・分析などを通じて、さまざまな現象を科学的に理解し科学的な考察力を高める学習が含まれるとのこと。なお、募集要項は別途発表される。
2015年03月10日リコーは18日、A3モノクロレーザープリンタの新製品として、「RICOH SP 6400」シリーズ(4機種7モデル)を発表した。2月25日から発売する。価格(税別)は99,800円から。○RICOH SP 6440 / 6440M2009年12月に発売した「IPSiO SP 6300」シリーズの後継となるA3モノクロレーザープリンタ。価格は148,000円(税別)。自動両面印刷機能を搭載しつつも、本体をコンパクトにまとめている。印刷速度は片面38枚/分で、耐久性も120万ページと高い。独自の重合法による「PxP-MCトナー」を採用することによって、定着部の熱量を抑制し、コントローラーの低消費電力化に成功している。「ECOナイトセンサ」を内蔵し、周囲の明るさを検知して自動的に主電源をオンオフする。復帰時間は10秒以下。給紙容量は、標準トレイに275枚、手差しトレイに100枚。オプションを含めると最大2,025枚までを給紙しておける。操作用として4.3型のカラー液晶タッチパネルを装備。そのほか主な仕様は、印刷方式がLEDアレイ+乾式一成分電子写真方式、印刷解像度が最大1,200×1,200dpi、ウォームアップタイムが19秒、ファーストプリントタイムが6.5秒以下。インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、USB2.0。本体サイズはW475×D392×H416mmmm、重量は19.6kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012R、Mac OS X 10.5以降。「RICOH SP 6440M」は、M-PaC保守契約専用モデル。導入の際にM-PaC保守契約を結び、トナー・定期交換部品の供給、定期保守サービスを実施する。○RICOH SP 6430 / 6430M「RICOH SP 6430」は、給紙容量が550枚に拡張されているモデル。価格は158,000円(税別)。最大給紙容量は2,300枚となっており、内蔵HDDはオプション。液晶は4行LCDに変更されている。本体サイズはW459×D392×H348mm、重量は20.4kg。そのほかの仕様は「RICOH SP 6440」とほぼ共通。「RICOH SP 6430M」は、M-PaC保守契約専用モデル。○RICOH SP 6420 / 6420M「RICOH SP 6420」は、給紙容量が275枚のモデル。価格は118,000円(税別)。最大給紙容量は2,025枚となっており、内蔵HDDはオプション。液晶は4行LCDに変更されている。本体サイズはW459×D392×H286mm、重量は19.1kg。そのほかの仕様は「RICOH SP 6440」とほぼ共通。「RICOH SP 6420M」は、M-PaC保守契約専用モデル。○RICOH SP 6410「RICOH SP 6410」は、印刷速度が32枚/分のエントリモデル。価格は99,800円(税別)。製品寿命が60万ページとなっているほかは、「RICOH SP 6440」とほぼ共通の仕様。
2015年02月18日●防塵防滴仕様の軽量コンパクトな一眼レフ神奈川・パシフィコ横浜で2月12日から開催されている国内最大級の写真イベント「CP+2015」。リコーブースでは、発売を来月(2015年3月)に控えた話題の新製品「PENTAX K-S2」と「WG-5 GPS」をはじめ、リニューアルして人気の「RICOH THETA」などを展示。レンズバーも、発表されたばかりの「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」や「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」を手にとって試せるとあって盛況だ。○主役は一眼レフ「PENTAX K-S2」と最新レンズひときわ目を引いたのが、一眼レフ「PENTAX K-S2」の展示だ。コンパクトなボディにKシリーズ初のバリアングルモニターや内蔵Wi-Fi、NFCを搭載。しかも防塵防滴仕様の本格派だ。従来の一眼レフのイメージとは一線を画した特徴的なカラーリングをラインナップする(オーダーカラーサービスも提供)。デザインはK-S1の雰囲気を継承しつつ、より洗練された印象だ。センサーは有効約2,012万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー、そして視野率約100%、倍率約0.95倍のペンタプリズム方式ファインダーを奢る豪華仕様である。タッチパネルは非搭載だ。レンズ展示も注目を集めている。PENTAXユーザー待望の★印望遠ズーム「HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AW」や「HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW」に加え、発表されたばかりのコンパクトな沈胴式標準ズーム「HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」も試用可能。当然ながらK-S2との相性も良く、取り回しの良さや、静かで暗所にも強いAFなどを実感できる。●噂のフルサイズ機がついにベールを脱ぐ…!?○噂のフルサイズ機がついにベールを脱ぐ…!?かねて噂のあった35mmフルサイズ一眼レフ機も、参考出品という形でついにベールを脱いだ。とはいえ、実際には装着されていたsmc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limitedのみが本物で、肝心のカメラ本体は形状検討用のモックアップ。形状からは内蔵フラッシュを持たないことやチルト式モニター装備らしき可能性も伺えるが、この状態ではあくまで推測でしかない。なお、クロップ機能によりDAレンズが使えるようになるとのことなので、レンズマウントに大きな変更はなさそうだ。2015年中の発売を目指して開発中とのこと。一方の技術展示では、カメラやレンズのカットモデル(なんと「PENTAX 645Z」や望遠レンズが真っ二つ!)や、HDコーティングの技術展示もあり、興味深い。○大人気が続く「RICOH THETA」ワンショット全周パノラマカメラ「RICOH THETA」。すでに発売中ながら、ポップな新色と低価格化、そして最大3分間の360度動画対応といった新要素で人気が沸騰、市場ではバックオーダーを抱えるほどの品薄状態だが、CP+では心ゆくまで触ることができる。特設撮影ブースでの体験撮影も可能だ。●頑丈コンデジにアクションカム、さらにフィルム時代の展示も○頑丈コンデジにアクションカム、さらにフィルム時代の展示も来月発売のタフネスコンパクト最新モデル「WG-5 GPS」、メカニカルなデザインが男心をくすぐるアクションカム「WG-M1」も展示。カメラ本体のタッチ&トライはもちろん、使用シーンを広げる数々のマウントも併せて試すことができる。このほかにも、双眼鏡・望遠鏡コーナーや、コアなリコー、PENTAXファンにはたまらないグッズを扱うオンラインストア関連の展示なども充実。フィルム時代の初代Kマウント機「K2」のイラストが入ったマグカップが当たる来場者限定のキャンペーンなども行っているので、ぜひリコーブースへ足を運んでみてほしい。
2015年02月13日リコーは1月5日より、国内リコーグループを対象に、社内での喫煙、および就業時間内の喫煙を全面的に禁止とした。○国内で社内・就業時間内の全面禁煙化を開始同施策は、同社グループで働く人たちの健康障害防止・健康増進と、社内における受動喫煙防止を狙いとしている。社内の全面禁煙化に関しては、同社グループが所有もしくは賃借するすべての敷地・建物内を対象範囲とし、同社関係者だけでなく各社・各事業所を来所するすべての人が対象となる。また、勤務時間内の全面禁煙化に関しては、休憩時間を除く標準勤務時間での社内、外出先、出張先、移動中を含めたあらゆる場所での喫煙を対象とする。こちらに関しては同社グループ国内各社全役員と、正社員、契約社員、パートタイマーなど直接雇用関係にある従業員が対象となる。ただし、一部対象範囲・期間を限定した特別措置を設けている。同施策実施のために、喫煙者への禁煙支援をリコー三愛グループ健康保険組合が産業医、保健師の指導のもと進めてきており、禁煙補助薬の購入補助・治療費補助や、保健指導を行っている。同社グループでは、「非喫煙化によって、健康増進と快適な職場環境の整備をさらに進めていく」としている。
2015年01月15日リコーは1月14日、静岡県御殿場市に「リコー環境事業開発センター」を開所すると発表した。2015年夏から順次業務を開始する予定。「リコー環境事業開発センター」は、閉鎖中の御殿場事業所に設けられ、従業員規模は1000人を予定している。リコー環境事業開発センターでは、「環境技術の実証研究」や「リユース・リサイクル技術の実践・最適化」を行う。「環境技術の実証研究」については、当初はケミカルヒートポンプを応用した蓄熱輸送技術、廃プラスチック油化技術、無人搬送車(AGV)技術などの実証研究を行い、加えて太陽光発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーへの取組みも予定。また、本センターにおけるエネルギー創出・変換・利用システムを構築し、自給自足の循環型モデルを実践する。「リユース・リサイクル技術の実践・最適化」については、現在全国12箇所に分散しているOA機器のリユース・リサイクル機能を順次4箇所に統合し最適化を図る。本センターは、その中心的な拠点となり技術開発を主導していくという。新規事業領域においては、産官学連携のオープンイノベーションコンセプトの下、積極的な人材交流などに注力していくという。
2015年01月14日リコーは、文書管理ソフトウエアの新製品として「Ridoc SmartNavigator V2」と「Ridoc Desk Navigator V4」を2015年2月2日に発売すると発表した。「Ridoc Smart Navigator V2」は、Windowsベースのサーバソフトウエアの電子文書の保管・検索システムで、流通業での受注業務におけるファクス処理のペーパーレス化、製造業・建設業での図面、仕様書管理、その他 契約書、記録管理などの業務で利用できる。新版では、従来の文書管理キャビネットに加え、受信トレイキャビネットが搭載された。また、同時発売の「Ridoc Desk Navigator V4」から「Ridoc Smart Navigator V2」の受信トレイにアクセスし、蓄積された文書を他のユーザーに再配信できる。さらに、大規模ドキュメント配信システム「Ridoc GlobalScan」からも受信トレイにデータ配信できるプラグイン機能を提供する。「Ridoc Desk Navigator V4」は、WindowsベースのクライアントPCにインストールして使う文書管理のポータルソフトウエアで、ワーク グループ向け文書管理システムRidoc Smart Navigator V2のリッチクライアントソフトウエアとして利用できる。新版では、「Ridoc Smart Navigator V2」に受信トレイ機能が追加されたことにより、「Ridoc Desk Navigator V4」では再配信機能が実装され、受信トレイに蓄積された文書を他のユーザーに再配信することが可能になった。また、ファイル形式の変換・印刷・ファクス送信・メール送信・保管といった複数の処理を「おしごと」としてボタンに登録し、まとめて実行できる。そのほか、印刷時にプレビュー画面でページ番号や日付の印字、印字位置の調整などが可能になっている。「Ridoc Desk Navigator V4」は、従来の操作性はそのままに、編集が完了した文書の後処理(ファイル形式変換、送信、登録)など定型的な一連の処理をまとめて実行できる「おしごと機能」を追加した。価格は「Ridoc Smart Navigator V2」が350,000円(1サーバライセンス)、「Ridoc Desk Navigator V4」が13,500円(1クライアントライセンス)。
2014年12月15日リコーイメージングスクエア新宿で特別展覧会「Light & Nature ~Photography and the Art of Projection」が開催。期間は12月10日から22日まで。この展覧会ではプロジェクションマッピングを得意とするネイキッドの村松亮太郎、及び写真家の金城真喜子とコラボレート。リコーの先端技術「円筒プロジェクションマッピング」を用いた、クリスマスインスタレーションが展示される。従来では困難とされていた、円筒状スクリーンへのプロジェクションマッピングを実現。本来動きのない写真にプロジェクションマッピングで光の動きをつけることで写真の枠を超えた表現になっている。展示リコーでは今後この技術を、デジタルサイネージや広視野角没入感ディスプレーなどに応用していく計画だ。会場で配布されるパンフレットにも仕掛けが施されており、スマホのカメラで撮影すると、制作の舞台裏やメイキングムービーなどが視聴出来る。
2014年12月11日リコーは11月25日、インドにおける販売会社であるRicoh India(以下、リコーインド)が、インド通信IT省の郵便局(Department of Posts)にICTソリューションを提供するソリューションプロバイダーとして選ばれたと発表した。インド郵便局の近代化プロジェクトの一環として、"Rural Information & Communication Technology (ICT) Hardware (RH)"(全国郵便局へのICT機器導入)の入札に、インドの官公庁向け資材・機器調達およびコンサルティング会社であるTCIL(テレコミュニケーションズ・コンサルタンツ・インディア)社と共同で応札し、受注した。同プロジェクトでは、およそ12万9,000の郵便局の郵便事業や金融サービスに関わる業務の電子化に貢献する。インド政府、郵政・郵便事業の近代化・電子化プロジェクトのうち、今回の目的は、現在、手作業で行われている郵便事業や金融、送金の業務を自動化し、IT化を推進することで、広範な郊外地域の住民生活に、より質の高い郵便や金融サービスを提供することとしている。リコーインドは、ハンドヘルドの郵便・銀行業務処理端末、および業務処理に必要なPINコード処理端末、バーコードリーダー、ソーラーバッテリー、電源供給機器一式の配送、納品、設置、使用教育、システム保守を5年間にわたり行う。
2014年11月26日リコーインダストリアルソリューションズは11月25日、画面サイズ1型、有効画素数900万画素までの産業用カメラに対応する画像処理用手動絞りレンズ「RICOH FL」シリーズ2機種を発表した。同製品は、中心から周辺部まで135(lp/mm)の高分解能を実現しており、周辺部まで解像力の低下が少なく、コントラストの高い鮮明でシャープな画像が得られ、周辺部の画像も画像計測や検査に活用可能となっている他、フォーカシングにはフローティング機構を採用し、無限遠から至近距離までの全域で収差を低減した。また、多くの900万画素カメラで採用されている44mm角の筐体に合わせ、外径を42mmΦと小型化したことで、高性能な装置への組み込みなどにも対応できる。さらに、画像計測/認識で問題となるディストーション(歪曲収差)を低減させた。TVディストーションでは0.1%未満に抑えており、歪みの非常に少ない画像で、画像計測分野にも最適であるとしている。なお、2015年1月下旬より発売する。今回の2機種を追加することで、1/3型、1/2型、2/3型対応レンズを含め同シリーズは45機種となり、さらに多様なニーズに対応できるようになったとコメントしている。
2014年11月25日リコーは11月13日、リコーの複合機とクラウドを連携した機械翻訳サービス「RICOH ドキュメント翻訳サービス」を開始すると発表した。同サービスは、翻訳や通訳、翻訳ソフト開発などの事業を展開するクロスランゲージの翻訳エンジンを採用しており、紙文書を複合機でスキャン、あるいはPCから電子ファイルをクラウドにアップロードすることで、9ヵ国語を翻訳することが可能。日本語、英語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語、欧州5ヵ国語(ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語)の翻訳に対応している。クラウドサーバで翻訳処理を行うので、PCへのソフトウェアのインストールは不要で、すぐにサービスを利用開始できる。クラウドサービスとの通信はSSL暗号化が行われた形で行われ、翻訳結果のファイルには事前に登録してある利用者しかアクセスできない仕様となっている。電子文書のファイルをアップロードするだけで、文書全体の内容を翻訳することができ、PCで作成したMicrosoft Officeの文書は、元データのレイアウトを維持したまま翻訳が可能。年間利用料(税別)は4万6800円(3ユーザーID)から。
2014年11月14日アルティマとリコーは11月11日、リコー製の完全固体型色素増感太陽電池を搭載した光発電量モニタリングキット「Harvester Checker」を共同で開発したと発表した。IoT(モノのインターネット)が普及する上で課題となっているバッテリ交換にかかる負担の解決策として、環境発電の中でも、特に小型で電量の高い光発電の実用化が注目されている。しかし、環境発電は不安定な電源のため、その検証作業にも大きな障害があり、アルティマでは、その解決策を模索してきたという。今回、従来比2倍以上の発電能力を実現した色素増感太陽電池をリコーが発表したことを受け、環境発電によるIoTを実現・促進する手段として同製品を開発した。同製品は、主に室内における微弱な太陽電池の発電量と推移を、大がかりな測定器を使わずに測定し、周辺環境条件とともに記録することが可能。一定期間、所定の場所に放置して記録することや、PCと接続して各場所、各光の入射角度での太陽電池の発電量をリアルタイムに測定することを目指しているという。今後、ハードウェアおよびソフトウェア開発の蓄積を行い、IoTの普及に応じて需要が見込まれる、工場やプラント関連装置の異常監視や環境データセンシングなど、配線不要・電池交換不要で実現するワイヤレスセンサネットワーク製品の開発受託も目指していくとコメントしている。
2014年11月13日リコーは10月28日、画像インプットデバイス「RICOH THETA(リコー・シータ) m15」を発表した。同日、東京の日本科学未来館にて報道関係者向けに発表会を開催。従来モデルからの進化点などについて説明が行われた。RICOH THETA m15は2つの魚眼レンズを背中合わせのように配置することで、360度(全天球)の静止画、動画を撮影可能なカメラデバイス。2013年9月にドイツで発表、2013年11月に日本で発売された従来モデルの「RICOH THETA」からの進化点として、新たに動画撮影への対応や、最大で従来比2倍となる通信速度の強化が図られた。○映像の力で世界の見え方を変えていく発表会では、リコー・新規事業開発センター 所長の大谷渉氏が登壇。従来モデルも含めた製品の開発経緯やコンセプトについて説明した。大谷氏はまず、既存事業から外に踏み出すための新規事業開発としてRICOH THETAの開発がスタートしたことに言及。リコーの事業領域は大きく分けて、半導体やサーマルメディアを扱う「インダストリー」、プリンターや複合機、MDS(マネージド・ドキュメント・サービス)などを扱う「ビジネス領域」、デジタルカメラを扱う「コンシューマー」の3つがある。大谷氏は「映像の世界で何かやることがあるんじゃないか?と考えた」と、デジタルカメラ事業の枠の中で、既存のカメラとは一風変わった製品を開発する取り組みとしてRICOH THETAの開発が行われたことを紹介した。その上で、「映像の力をもってして世界の見え方を変えていく」というビジョンにたどりつき、そのためのコアバリューとして驚きのある映像とコミュニケーションを融合させるデバイスを開発しようということになったという。それを実現したのがまさしくRICOH THETAで、同製品のコンセプトは「1ショットで世界のすべてをキャプチャーしようというものだ」と大谷氏は説明。それにより、「場の雰囲気などを共有できる」と、コミュニケーションデバイスとしての全天球撮影のメリットを強調した。大谷氏は、従来モデルの反応として「全天球」「360(度)」というキーワードが語られ、一定のインパクトを与えられたとの同社の認識を披露。購入者の96.2%が満足度調査に置いて「YES(満足した)」と回答したという。なお、従来モデルにおいてMicrosoft PhotosynthやGoogleマップなどとコラボレーション実績が築けたことも紹介。今後の展開としては、さらにコラボレーションの展開を行い、RICOH THETAの普及を図るという。RICOH THETA m15は、リコーイメージングより11月14日に発売される。価格はオープンで、推定市場価格は3万円台半ばだ(税別)。
2014年10月28日リコーは10月28日、撮影者を取り囲む全天球イメージを1ショットで撮影できる画像インプットデバイス「RICOH THETA」の新モデル「RICOH THETA m15」をリコーイメージングから11月14日より販売を開始すると発表した。「RICOH THETA」は撮影者の周囲360℃を撮影できるカメラ。2013年9月に初代モデルを発表して以来のモデルチェンジとなった。新モデルの大きな変更点としては動画撮影が可能となったことが挙げられる。撮影後にPC上で画像変換処理を行うことで、最大3分間の撮影画像を全天球動画として楽しむことができる。また、Wi-Fiの通信速度が前モデルと比べて2倍になったことや、カラーバリエーションが4色(ホワイト、ピンク、イエロー、ブルー)に増加したことなど、以前からユーザーの要望が多かったポイントに同社が応えた形となった。さらに専用のウェブサイト「theta360.com」でAPIおよびSDKを公開する。これにより、ユーザーが独自で専用アプリを開発することが可能になる。リコーイメージングの代表取締役社長 赤羽昇氏は同製品を普通のカメラとは異なる特徴を持つ「第三領域」の製品と表現し、「買っていただいた方が新しい目的と楽しみ方を広げて、『RICOH THETA』の世界が広がっていってほしい」と語った。コンパクトカメラ市場が縮小傾向にある中、「個性を強くしていなければならない」と語った赤羽社長。「Visual Revolution」というコンセプトを掲げる同社が今後どうのような製品を提供していくか、注目していきたい。
2014年10月28日リコーは10月28日、画像インプットデバイス「RICOH THETA(リコー・シータ)」の新モデル「RICOH THETA m15」を発表した。リコーイメージングより11月14日に発売される。価格はオープンで、推定市場価格は3万円台半ばだ(税別)。RICOH THETAは、従来モデルが2013年9月にドイツで開催された「IFA 2013」で発表され、日本でも2013年11月に発売された全天球撮影カメラ。RICOH THETA m15では、そのコンパクトサイズやデザインはそのままに、新たに全天球動画撮影に対応したほか、また最大で従来比2倍となる通信速度の強化が図られた。新規部品を採用したことや動画対応制御プログラムを開発したことで、最大3分間(合成後)の全天球動画を撮影できる。撮影した全天球動画は、画像変換処理を行うことでPC上で観賞することが可能だ。また、専用Webサイト「theta360.com」(に動画をアップして、SNSで共有することもできる。Wi-Fiに対応しており、撮影した画像をスマートフォンなどにワイヤレス転送することも可能。また、専用アプリを使用すれば、スマートフォンに転送した画像や動画を指先でサイズ、構図などを変化させて楽しむことができる。主な仕様は、撮影距離が約10cm~∞、シャッタースピードが静止画撮影時で1/8,000~1/7.5秒、動画撮影時で1/8,000~1/15秒、感度が静止画撮影時でISO100~1600、動画撮影時でISO100~ISO400、露出補正が-2.0~+2.0EV(1/3EVステップ)となっている。記録媒体は4GBの内蔵メモリを使用。ファイル形式は静止画がJPEG、動画がMOV(MPEG-4 AVC/H.264)、搭載する接続インタフェースはUSB 2.0対応のmicro USB×1基だ。電源は内蔵リチウムイオンバッテリーで、電池寿命は約200枚。サイズはW42×D22.8×H129mm、重量は約95g。
2014年10月28日リコーは1月14日、サイングラフィック用インクジェットプリンター「RICOH Pro L4160/L4130」を発売開始すると発表した。「RICOH Pro L4160/L4130」は、ラテックスインクの採用により、紙や布のほか、塩ビやフィルムなどにもプリントが可能なインクジェットプリンター。同プリンターは一般的なシアンやマゼンタ、イエロー、ブラックに加えて、ホワイトとオレンジ、グリーンのインクを搭載している。また、4つの印刷モード(ドラフト/高速/標準/高画質)と、3つの解像度(900×900dpi/1200×900dpi/1200×1200dpi)設定を備えている。形式はコンソール式で、使用可能メディア形態はロールとリーフ(カットメディア)。大きさは「RICOH Pro L4160」がW2,879×D854×H1,435mm、「RICOH Pro L4130」がW2,634×D854×H1,435mm、質量は235kgと198kg。価格は「RICOH Pro L4160」が320万円、「RICOH Pro L4130」が300万円(いずれも税別)だ。
2014年01月15日色々な会社の社食を紹介するこの企画、第2回目は、東京・銀座の一等地にあるリコー本社だ。15階建てビルの9階部分に位置し、約550席と広く明るい社食。窓からは東京タワーやスカイツリーも見えるという抜群の立地である。2005年11月の本社移転を機に、「食事という楽しい時間にリラックスしてもらえるように」と、眺めがよい高層階部分に社食スペースを設けた。銀座の本社事業所では、関連会社を含め約2,000人が働いていて、毎日ランチタイムだけで1,100~1,200人もの人が利用する。銀座といえばランチ激戦区であるが、そんな立地でもこれだけの人数が社食を利用するとはスゴイ。食堂でちらほらみられるのが、リコーが誇る社会人ラグビー部所属と思われる、がっちり体型の男性たち。しかしながら、ヘルシー志向の女性スタッフやメタボが気になる中高年層も多いため、必然的にメニューの幅が広く設定されている。定食系はすべて日替わりで、ちょっと贅沢な「プレミアム」(440円~500円)から、「スタンダード」(360円)、手頃な「バリュー」(260円)、600kcal以下の「ヘルシーセット」(600円)の4種類。ヘルシーセットはごはんとおかず類のセットで、他はメインのみで「白ごはん」(100円)や「味噌汁」(60円)等を別注文する。懐具合に合わせられるし、ボリュームも調整しやすいシステムだ。ごはんは雑穀米を使った「健康ライス」(150円)も選べる。ちなみに取材時のプレミアムは、「麦富士豚のソテー バルサミコソース」(480円)。日本人の味覚に合わせてつくられた「麦富士豚」というこだわりの食材を使用し、バルサミコ酢で適度な酸味をプラスし、さっぱりさを出した。社食でここまで洒落たメニューが食べられるなんて!ヘルシーセットは「牛しゃぶ青しそソース」(600円)で、やわらかな牛肉にたっぷりの野菜、さわやかな青しそソースでこれまた満足度大。もちきびや黒豆、アマランサス等雑穀入りの十穀米ごはんも、いろんな食感があって食べ飽きない。単品系では、和麺や中華麺、丼、パスタ等7種類を日替わりで用意。丼はハーフ&ハーフもあって、「五目あんかけ炒飯 ビーフカレー」(460円)なんて組み合わせも楽しめる。また「グラムデリ」というコーナーもあり、ここでは1.2円/gで好きなものを好きなだけ選んで食べられる。サラダからメイン、ごはんものまで揃っているので、ここだけで自分の好みのセットをつくってもよいし、丼ものなどにちょっとプラスしてもよい。その他、”スペシャル”としてスポット的にイベントメニューも提供。これまでにラーメン店「むつみ屋」と提携したスペシャルラーメンや手打ちそば等も登場し、社食を活気づけている。一番混雑するのは11時30分~13時30分の昼食タイムだが、その他8時~9時には日替わりの「朝定食」(370円)、17時30分~18時30分にはカレーや和麺、中華麺の「夕定食」(170円~)も用意。さらに8時~18時30分までフルオープンの「カフェ」コーナーでは、焼きたてのパンとドリンク類を提供。どちらも100円均一で、朝食やおやつとして食べる人も多いそう。1人暮らしの人は朝食を社食でとることも多いそうで、夕食も充実しているので残業のときも心配がない。こんないたれりつくせりの社食から、日々の活力が生まれてくるのだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月18日