鬼才デヴィッド・フィンチャーのもと、『アルゴ』のベン・アフレックと『アウトロー』のロザムンド・パイク共演で、現代に生きる夫婦の不協和音を描いたサイコロジカル・スリラー『ゴーン・ガール』。本作の公開を記念し、明日11月22日の「いい夫婦の日」を前に、配給元の20世紀フォックス映画が男女300人を対象にパートナーに関する調査を行ったところ、「10人に1人がパートナーに一度でも殺意を抱いたことがある」という衝撃の事実が判明した。結婚5周年の記念日。誰もが羨む幸せな夫婦だったはずのニックとエイミー。しかし、争った形跡と大量の血痕を残し、エイミーが突然姿を消す。警察やマスコミは、アリバイや言動が不自然な夫ニックへ疑いの目を向けていくが…。本作は、『セブン』『ドラゴン・タトゥーの女』などで知られるフィンチャー監督が、全米ベストセラーのギリアン・フリンによる同名小説を映画化。脚本もフリン自身が務めており、先日行われた賞レースの幕開けとなるハリウッド・フィルム・アワードでは、「作品賞」「脚本賞」「音響賞」の3部門を見事受賞した。日本でも、一刻も早く作品を観たいというファンからの声がSNSなどで日に日に高まり、今回の受賞も大きな後押しとなって前夜の特別上映(一部劇場を除く)が決定するほど、大きな注目を集めている。だが今回、15歳~59歳までの配偶者もしくは恋人のいる男女300人を対象に行った調査で分かったのは、「10人に1人がパートナーに殺意を抱いたことがある」という衝撃の事実!本作で、5回目の結婚記念日に妻の失踪事件の第一容疑者のレッテルを貼られ、数々の嘘や策略などの不適切な行為が噴出する夫のニックを演じたアフレックは、「この作品をひと言で表すと“愛”と“死”だと思う。時にはパートナーの見難い真実を目撃してしまい、そうなったときに人はどうなってしまうのか…」と分析する。もしや彼が演じたニックも、エイミーの何かを目撃し、殺人を犯かしてしまったというのか?さらに、エイミーを演じたパイクは「私たちはパートナーの関係を徹底的に解剖してみたのだと思う。親密な関係にあるからこその素晴らしいところ、それから親密な関係だからこその裏切りがあるわ」と意味深に語る。つまり、調査の結果もパートナーとの親密な関係がゆえに抱く感情なのだろうか?また、届いた本編シーンの映像には、ニックがエイミーの血液型すら分からず、受け答えものらりくらりで、いっそう警察の疑念が増していく様子が…。今回の調査でも「パートナーのことを100%理解している」と回答した人は、全体の9.7%に過ぎなかった。さらに、ニックのようにパートナーの友人のことや昼間の行動、血液型すら知らないという人が、実に90.3%にも及んだという。パイクが、本作が伝えるメッセージについて「“自分のパートナーを本当に理解してる?”ということよ」と明かすように、今回の調査の結果から見えてくるのは、『ゴーン・ガール』で描かれる失踪事件は、実際に起こり得るのということなのだろうか。『ゴーン・ガール』は12月12日(金)全国にて公開。12月11日(木) 前夜特別上映決定(一部劇場を除く)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴーン・ガール 2014年12月12日より全国にて公開(C) 2014 Twentieth Century Fox
2014年11月21日『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクが『The Mountains Between Us(原題)』への出演を交渉している。チャールズ・マーティンが書いた小説が原作で、相手役は『パシフィック・リム』のチャーリー・ハナム。その他の情報本作は、飛行機が山に墜落し、生き残った医師(ハナム)とライター(パイク)が、ケガに苦しみながらも山を降りて行く物語だ。監督は『パラダイス・ナウ』のハニ・アブ・アサド。パイクが現在妊娠中で、ハナムは来年前半にガイ・リッチー監督の『King Arthur(原題)』の撮影が入っているため、撮影開始は来年後半になる見込みだ。パイクは、現在北米公開中の『ゴーン・ガール』で絶賛を浴びており、来年のオスカーに候補入りするのではと噂されている。ハナムの次回作は、ギレルモ・デル・トロ監督と再びコンビを組む『Crimson Peak(原題)』。でジェシカ・チャステイン、トム・ヒドルストンと共演する。文:猿渡由紀
2014年11月20日