三谷幸喜監督最新作『ステキな金縛り』の完成披露試写会が9月21日(水)に開催され、三谷監督をはじめ深津絵里、西田敏行、中井貴一、阿部寛、竹内結子、浅野忠信、KAN、木下隆行(TKO)、生瀬勝久が舞台挨拶に登壇。台風直撃のさなかにもかかわらず詰めかけた観客に向け、感謝の思いを口にした。夕方の記者会見に続いての舞台挨拶となったが、台風15号の影響で都内随所で交通機関は麻痺状態。観客がほとんど来ないことも予想されたが350人もの人々が映画館に足を運んだ。深津さんは「感動しました。一生忘れません!」と感激の面持ち。舞台の本場、ブロードウェイでは初日が雨だと成功するというジンクスがあるそうで「これだけの雨だとどれだけ素敵なことが起こるか?」と期待を口にする。「映画の感想なんてどうでもいいです!」と興奮気味に感謝の思いを伝えた。西田さんは「大丈夫?」と詰めかけた観客を心配そうに見渡し「あとで一人一人にハグしたい!」とユーモアたっぷりに感謝の思いを語った。竹内さんは憧れの三谷作品への出演を果たして喜色満面。一方で観客に対して「どうかお気をつけてお帰りください」と気遣っていた。実力派俳優陣に囲まれたKANさんは、俳優経験がないとあって「完全に意味分からないまま連れて来られた感が、小さく炸裂しています」と苦笑い。だが、劇中では中井さん、西田さん、阿部さん、小林隆と共に“法廷ボーイズ”を結成し、バックコーラスでその歌声を響かせる。歌に関しては本職のKANさんだが、中井さんら仲間たちの歌唱力を絶賛。中井さんや阿部さんはレコードを出した経験があり、西田さんに至っては紅白出場経験も。西田さんは得意げに、なぜか少し訛りながら「紅白出てるし、こないだも福島でライヴやってジャンピングして、足やっちゃったのよ。僕は基本、ロッカーですから」と語り会場は笑いに包まれた。本職の俳優でないという点では木下さんも同じだが「最初はドッキリと思ってて、いつ底が抜けるのかと思ってた」と告白。ようやく完成披露を迎えてホッと一安心、といったところだったが、三谷監督の「まだ分かりませんよ」という言葉に戦々恐々といった様子だった。中井さんも観客席を見渡し「深津さんがおっしゃったとおり、映画のことなんてどうでもいいです!ここに来てくださっただけで胸がいっぱいです」と思いを語った。そして最後にマイクを握った三谷監督は「感動しました!もう公開なんてしなくていい!」とまで語り、司会者から慌てて制止されていた。さらに、自身が“5”という数字に深く関係していることを告白。「今年、50歳になってこの映画が監督5作目で、今日の台風は15号。5月に離婚して5か月が経って、5キロやせて5キロまた戻りました。健康診断に行ったら普通の人より小腸が短くて5メートルでしたし、好きな言葉は五十歩百歩。好きなひな人形は五人囃子です!」と自虐をまじえて語った。そして「ここまで来たら興行収入50億円…いや、色を付けて55億5,555円を目指したい」とぶち上げ、会場は大きな拍手に包まれた。『ステキな金縛り』は10月29日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝■関連記事:三谷幸喜の作詞で深津絵里&西田敏行がデュエット!KAN、中井貴一、阿部寛らも参加新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設
2011年09月21日三谷幸喜がメガホンを握る『ステキな金縛り』の主演を務める深津絵里と西田敏行がスペシャルユニットを結成し、三谷監督が作詞した本作の主題歌を歌うことが決定!さらに、本作に出演する中井貴一、KAN、阿部寛、小林隆が“法廷ボーイズ”としてコーラスを担当することも明らかになった。今年、三谷さんは50歳の誕生日を迎えるが、“三谷幸喜生誕50周年スペシャル企画 三谷幸喜大感謝祭”と銘打って、芝居や映画、TVドラマに小説など7本の新作を発表する予定。本作はそのうちの1本で、崖っぷちの女弁護士が落ち武者の幽霊の力を借りて、殺人事件の真相を究明していくというコメディ。主題歌のタイトルは、映画のサブタイトルでもある「ONCE IN A BLUE MOON」。劇中、息の合った演技を見せる2人が、エンドロールでもその美しい歌声を響かせる。三谷監督の前作『ザ・マジックアワー』でも共演している2人だが、特に深津さんは劇中で「I’m Forever Blowing Bubbles」を披露しており、2作続けて歌と演技で魅せることに。しかも今回は、歌手として紅白歌合戦出場経験を持つ西田さんとのデュエット。果たしてどんな楽曲となっているのか?今回、発表された歌詞の中には「あの夜、出会った 不思議な髪の人」とあるが、これはまさに落ち武者状態の不思議な髪形の西田さんのこと?エンドロールでも劇場に笑いがあふれることになりそうだ。また法廷のシーンでは、深津さん演じるエミの前に立ちはだかる敏腕エリート検事役で中井貴一、殺人事件の容疑者役でミュージシャンのKAN、エミの弁護士事務所のボスとして阿部寛、そして裁判官には小林隆と4人のキーマンが出演しているが、彼らが“法廷ボーイズ”を結成し、コーラスを担当!夢の競演が実現する。三谷監督は今回の主題歌の経緯を以下のように説明する。「そもそも、子供の頃からディズニー映画でよく使われている、劇中で時間の経過を音楽(挿入歌)で綴るという演出が大好きで、自身の作品でも一度取り入れたいと考えていたところから、今作の企画の段階で、挿入歌としてこの楽曲を作ることにしました。そして、とても素晴らしい楽曲ができたので主題歌にも採用することになりました。歌い手に関しては、曲を作る際に、エミの気持ちを歌った曲、エミと六兵衛の関係性を歌った曲にしようと考えたので、『ザ・マジックアワー』でも歌を披露してもらい、更に舞台デビューがミュージカル(『アンの青春』(’92))だった深津さん、ミュージカルスターでもあり歌手としても大活躍中の西田さんにデュエットでお願いすることにしました。法廷ボーイズに関しては、ちょうど楽曲が上がったときに中井さんも居合せ、一緒に聞いたらとても喜んでくれたので、協力をお願いしました。更に、KANさんはプロのミュージシャンですし、小林さんもミュージカルで活躍している、阿部さんもとても声が良いということで、法廷に関わる4人に“法廷ボーイズ”としてコーラスで参加してもらうことにしました。声の良い人が法廷に集まっていました。作詞に関しては、エミと六兵衛の関係性を謳いながらも、カラオケなんかでも歌いやすいように、限定し過ぎず、ラブソングにもなるような色々な意味を含ませることを意識しました。いまは、サントラとしての発売ですが、できればシングルカットをして、紅白を目指したいです。ただその場合、紅と白、どちらで出るか…。深津さんは紅と言ってましたが…」と早くも紅白歌合戦を意識?なお、三谷さんが歌詞を手がけるのは平井堅の「一人じゃない」(作詞:三谷幸喜作曲/歌:平井堅)以来となる。今後、8月中に深津さんと西田さんがレコーディングを行い、法廷ボーイズの収録は9月に行われる予定。楽曲は10月5日(水)発売。『ステキな金縛り』は10月29日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ステキな金縛り 2011年10月29日より全国東宝系にて公開© 2011フジテレビ 東宝■関連記事:新宿コマ劇場の跡地に地上130メートルのシネコン&ホテル建設
2011年07月14日女性から絶大な人気を誇る江國香織の同名小説を中谷美紀×大森南朋という組み合わせで映画化し注目を集める『スイートリトルライズ』の予告編がこのほど初めて公開された。一見、理想的な家庭を築いているかのようで、心のすれ違いを感じている一組の夫婦。それぞれに家の外に心惹かれる相手を持ち、家の中では嘘と秘密を重ねつつも、互いへの愛の深さを確認し合う姿が生々しく描かれる。映画の製作が決定した当初から、江國作品独特の言葉遣いが、生身の俳優によってどのようなトーンでどのように表現されるのか?と注目を集めていたが、今回解禁となった予告編では、妻・瑠璃子(中谷さん)の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」などのセリフが登場している。小林十市が演じる不思議な青年、池脇千鶴扮する大学の後輩に、瑠璃子と聡(大森さん)がそれぞれ惹かれていく様子もしっかりと描かれているので、こちらもぜひチェック!ちなみに原作者の江國さんは、映像化された本作について「書いたことではなく書きたかったことを、視覚化されて愕然とした、というのが正直なところです。一体どうしてこんなことができたのかわかりません。小さな、美しい映画」と独特の表現で称賛している。原作者を“愕然と”させるとは、一体どのような作品に仕上がっているのか?『スイートリトルライズ』は2010年3月、シネマライズほかにて公開。こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:中谷美紀、官能&ドッキリ表現「肌の上をなめくじが這うような作品」「変態監督?」大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年12月19日脚本家の三谷幸喜演出、SMAPの香取慎吾主演のコメディ・ミュージカル「TALK LIKE SINGING」のニューヨーク公演が11月22日(現地時間)、全13回の日程を終え、各回ともスタンディング・オベーションなどの好反応を得て閉幕した。会場のオフブロードウェイで中規模劇場とされるニューヨーク大学・スカボールセンターは、最終公演前のウィークデイの回で、約860席がほぼ満席。約8割が日本人とみられる女性客が占めた。最後列席に座った三谷さんは、上演前にもかかわらず関係者からの挨拶に快く応じたが、緊張した面持ちだった。舞台が始まり、最初に香取さんが舞台に姿を見せると、会場から拍手が沸き起こった。生まれたときから話す代わりに歌と踊りでしか思いを表現できない不思議な青年・ターロウと、彼のよき理解者、学者ら彼を取り巻く人々の姿を描くオリジナルストーリー。音楽監督の元ピチカートファイヴ、小西康陽によるポップな曲に乗って、香取さんは日本語の歌、ダンス、英語の歌を通じ、愛嬌あふれる無垢な心を持つターロウを好演し、コンスタントに笑いを取り、時に切ないムードを醸して観客を魅了。外国人客や子供からも笑い声が起きた。一方で川平慈英、堀内敬子、新納慎也(にいろ しんや)の実力派共演陣もそれぞれに個性的な存在感を発揮。中でも、ターロウの“病”を研究する精神医学者・ダイソン博士役の川平さんはキレのあるダンスなどの芸達者ぶりで、拍手をさらう場面が何度もあった。終演後のカーテンコールでは、スタンディング・オベーション。反応を確かめ安堵の表情を浮かべる香取さんは、自身のN.Y.初進出と、日本のオリジナルミュージカルを日本より先にN.Y.で初演するという初の試みの“成功”の喜びをかみしめている様子だった。東京“凱旋公演”は2010年1月23日(土)から3月7日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。(photo/text:Yoko Saito)「TALK LIKE SINGING」■関連作品:座頭市 THE LAST 2010年、公開予定
2009年11月24日江國香織の人気小説を中谷美紀×大森南朋という、この世代を代表する実力派俳優2人を主演に迎えて映画化した『スイートリトルライズ』の主題歌が、スガシカオの書き下ろし曲「雨上がりの朝に」に決定した。原作小説は、2004年に刊行され、透明感あふれる文体の中に強烈な“孤独”と“恐怖”を散りばめた名作として江國ファンの間でも人気の高い作品。結婚生活3年目を迎えた夫婦が、それぞれに家庭以外の場で恋をし、小さな嘘を積み重ねつつも寄り添って共に生きていくさまが綴られる。スガシカオさんにとっては、『DEATH NOTE デスノート』に挿入歌として提供した「真夏の夜のユメ」以来、3年ぶりとなる映画とのタイアップ。今回の「雨あがりの朝に」は、スガシカオさん自身が映画を観た上で書き下ろした。映画化に際し、原作の中の「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」といった女性の心に強く響く、江國さん独特のセリフが映画でどのように再現されるのか?といった声が多数聞かれたが、スガシカオさんによる、軽やかさの中にもどこか切なさを含んだ詞とメロディは、江國作品に通じるものが。スガシカオさんはこの主題歌について「大人になってもうまくいかないことは多くて、自分が思っていた“大人”とはずい分違うなぁ…なんて思ったりして…。そんなことを映画を見ながら感じて出来上がった曲です」と説明。中谷さんは「横断歩道で信号待ちをしながら『君に会いにいくよ』と、思わず口ずさみたくなるような素敵な曲ですね」と曲を聴いての感想を寄せている。美しく切ない大人の恋愛映画のラストにスガシカオさんの艶やかな歌声が響き渡る!『スイートリトルライズ』は2010年春、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つ『スイートリトルライズ』クランクアップ!中谷美紀×大森南朋の自宅写真を独占初公開中谷美紀×大森南朋が夫婦役に!江國香織原作『スイートリトルライズ』が映画化
2009年11月13日美しくも切ない恋愛模様を独特の表現で切り取り、圧倒的な人気を誇る江國香織。竹野内豊とケリー・チャン共演の『冷静と情熱の間』、岡田准一と黒木瞳による『東京タワー』を始め、これまで多くの作品が映画化されてきたが、このたび、江國作品の中からまたひとつ新たな恋愛映画が誕生!小さな優しい嘘を重ねながらも共に歩んでいく夫婦の姿を描いた「スイートリトルライズ」(幻冬舎)が中谷美紀と大森南朋主演で映画化されることが決まった。物語はテディベア作家の瑠璃子とIT会社に勤務する聡の夫婦を軸に展開。傍からは幸せそうに見える瑠璃子と聡だが、実は家の中でも携帯電話でやり取りし、3年間セックスレスで心のすれ違いが続いていた。そんな2人それぞれに、新たに心惹かれる相手が現れ…。中谷さん扮する瑠璃子が恋に落ちるのは、個展で出会い、瑠璃子の作ったテディベアを欲しがる青年・春夫。一方の大森さん演じる聡が心惹かれるのは、同窓会で久々に再会した大学時代の後輩のしほ、という具合に、共に年下の相手と恋に落ちるというところも物語のポイント。この年下の恋人たちを誰が演じることになるのかも気になるところ。池脇千鶴主演の『ストロベリーショートケイクス』などを手がけた矢崎仁司がメガホンを握る。「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」、「この部屋には、恋が足りないと思うの」など女性読者の心に強く響く、江國ワールドの独特のセリフが、映画でどのように再現されるのかも楽しみだ。2人の心の距離を埋めるように積み重ねられていく優しい嘘がもたらすのは――?『スイートリトルライズ』は2010年公開予定。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年公開予定© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会
2009年06月10日