『連続ドラマW 両刃の斧』が11月13日22時よりWOWOWで放送・配信がスタートする。このたび主演の井浦新と森義隆監督がドラマの舞台裏を語る特別対談映像が公開された。井浦と柴田恭兵が初共演にしてW主演を務める本作。15年前に長女を何者かに殺害された元刑事の柴崎佐千夫役を柴田、また柴崎の後輩で現在は所轄刑事の川澄成克役を井浦が演じ、迷宮入りした殺人事件の真相をめぐり、両者がぶつかり合う慟哭のサスペンスが展開される。共演者には風吹ジュン、高岡早紀、奈緒、坂東龍汰、波岡一喜、高橋メアリージュンら実力派キャストが名を連ねている。本作で初のタッグを組んだ井浦と森監督。互いにいつか共に作品づくりに挑みたいと思っていたと明かす2人だけあって、公開された対談映像では初タッグとは思えぬ息の合ったトークを展開、ドラマの舞台裏を紐解いている。撮影を振り返りながら、完成した作品に対する想いや共演者とのエピソードなど、様々なテーマに関してリラックスしたトーンで語り合う姿が印象的だが、対談中盤では井浦とともに主演を務めた柴田に関する話題に及ぶと、ふたりとも自然に会話に熱がこもった。森監督からは、柴田が台本にセリフを追加して演じた芝居が素晴らしく、参加したエキストラが思わず涙ぐんでしまったエピソードが明かされた。一方井浦は俳優になる前から憧れの存在である大先輩との共演に関して「作品に対しての恭兵さんの溢れ出る想いが凄くて全部一緒に見届けたいと思ったし、全てをさらけ出し剥き出しの恭兵さんがカッコよすぎた」と明かし、その情熱が周囲に与えた影響は大きなものだったと語った。そのほか、共演者とのエピソードや初解禁となるメイキングシーンに加え、井浦・柴田のクランクアップの模様も収められている。『連続ドラマW 両刃の斧』井浦新×森義隆監督 特別対談映像<番組情報>連続ドラマW 両刃の斧WOWOWにて11月13日(日) 放送・配信スタート(全6話・第1話無料放送)『連続ドラマW 両刃の斧』ポスタービジュアル番組特設サイト:
2022年11月08日WOWOW『連続ドラマW 両刃の斧』の完成披露試写会が10月26日に時事通信ホールで開催され、W主演を務める井浦新と柴田恭兵、共演の風吹ジュン、そして森義隆監督が登壇した。原作は、重厚なテーマに巧みなトリックを駆使した社会派ミステリーを数多く手がける人気作家・大門剛明の同名小説。捜査一課の刑事・柴崎(柴田)の娘が殺害されるが、懸命な捜査も虚しく事件は迷宮入りになる。それから15年後、未解決事件の再捜査を専門とする専従捜査班が立ち上がり、柴崎の後輩刑事・川澄(井浦)が再捜査に加わる。一方、退職後も独自に真相を追う柴崎は、1本の電話をきっかけに“ある嫌疑”をかけられる…。柴崎(柴田)を人生の師と仰ぐ後輩刑事・川澄成克役の井浦。学生時代からのファンという柴田との初共演に「何も考えることなくただただそんな機会を与えていただけるのかという驚きと嬉しさでオファーを受けました。それほどの大きな憧れがありましたから」と念願の初対面に喜びもひとしお。柴田との共演場面では「不思議な体験をしました。恭兵さんの一挙手一投足が実物の拳よりも10倍に大きく見えた。そんな瞬間を何度も体験。まさに“表現の巨人”」とそのオーラに圧倒されたという。15年前に長女を何者かに殺され、刑事を退職した後も独自で事件の真相を追う柴崎佐千夫役の柴田は「犯人…知りたいですか?」と上映前の観客に向かってチャーミングなジョークを放ちつつ「井浦君が演じた川澄刑事像が自分のイメージしていたものと全く同じで、これでクライマックスまで一気に走り抜けることが出来そうだと信頼できて嬉しかった。出会いはとても大切なものだと思いました」と芝居を通した井浦との交流に手応えを得ていた。柴崎の妻・三輪子役の風吹は、柴田とは幾度となくコンビを組んでおり「柴田さんとの30年近い信頼関係があったからこそ、短い家族のシーンでも親密に描けたと思います。柴田さんはリーダーであり、戦友としての信頼と尊敬はずっと持っていました」と固いリスペクト。これに柴田も「もう何の問題もありません!(風吹は)ずっと昔からチャーミング。ちゃんと受け止めて優しく返してくれて…。それは出会ったときからずっとそう。温かく見守ってくれる素敵な自慢の奥さんです」と返礼していた。本作を作り上げるにあたり、サスペンスと家族ドラマのバランスに不安を抱いていたという森監督だが「撮影に入る前に柴田さんが『これはラブストーリーである』と仰ってくれて。そこでこのドラマの核ができたと思う。僕は監督として、素敵な関係性で皆さんが作ってくれる家族をラブストーリーとして見つめることを最後まで大切にしていきました」とテーマを解説していた。撮影時のエピソードとして、ある場面の本番前に柴田が共演者たちの手を握りしめて「力を貸してくれ!」と気合を入れたという姿が紹介された。これに柴田は「とても大事なシーンだった。しかし気持ちが入り過ぎるとスッと客観的になってしまう瞬間が役者にはあって、もっと気持ちを作らねばと思えば思うほど冷めてしまう。“ダメだ、できない!”と思ったときに、井浦君や高岡早紀さん、奈緒ちゃんに力を貸してほしくて…」と説明するも、感極まって涙目に。すると言葉を継げない柴田の代わりに風吹が「(親が子の死を弔う)逆縁とは親にとって一番つらい話。それを扱ったドラマだったので、台本を読んだときに柴田さんがこの役をやられるのか…という驚きがあった。これはとても勇気のあることで出演されたこと自体が素晴らしいこと。今回の作品は家族のドラマであり、慟哭のドラマでもあるんです」と“妻”としてその心中を慮っていた。3カ月の撮影期間について柴田は「撮影期間中はずっとONの心境。そんな作品は今までなくて、思い返すだけで自分が可哀想になる」と笑わせつつ、思い出して感極まった当該シーンに触れて「皆さんの手を握り、力をくれて送り出してくれたおかげでできることができた場面です」と熱演を報告した。過去の回想シーンである川澄家の結婚披露宴シーンでは柴田の歌唱姿も見られるそうで「もちろん楽しいシーンもありますよ。歌をうたう場面では元ミュージカル役者として“ここか!きたか!”と思って練習しましたからね」と報告すると、客席のファンからは拍手が沸き起こっていた。一方、井浦は柴田の神対応に感激。「寒い時期の撮影で、柴田さんが温かい焼きそばと餃子を差し入れてくれた。これ以上好きになったらどうしよう!?と思いながら、この味を一生忘れないためにも休憩時間をフルに使って噛みしめるように食べました」とベテランの気遣いに感動。すると柴田は「焼きそばの値段教えようか?」とニヤリとして笑いを誘っていた。そして井浦が「この物語に匹敵するくらいのドラマが現場でも生まれていた」と柴田との濃密な時間を表現すると、柴田も「僕はこの台本を何度も読み直して、何度も泣きました。台本に自分の魂をギュッと掴まれながら3カ月という撮影を大事にしようと思った」と並々ならぬ覚悟があったと打ち明けていた。最後に主演の井浦は、コロナ禍を乗り越えての完成に「ギリギリの中で撮影をして、このように皆さんに直接お伝えできるのは本当に嬉しいことです。もう多くは語りません。観ていただけたら必ず皆さんの心の中で何かが浮かび上がってくるはずです。たくさん心を動かして楽しんでほしい」とアピール。柴田も「全話を一気に観た後に、登場人物全員のことがとても愛おしく思えた。みなさんにも同じように愛おしく感じてもらえたら嬉しく思います。腰を据えてじっくりとご覧ください」と呼び掛けていた。『連続ドラマW 両刃の斧』は、11月13日22時より放送・配信がスタートする。<番組情報>連続ドラマW 両刃の斧WOWOWにて 11月13日(日) 午後10:00 放送・配信スタート(全6話)第1話無料放送【WOWOWプライム】【WOWOW 4K】 / 無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】番組公式HP:
2022年10月27日11月13日(日)午後10時より放送・配信がスタートする『連続ドラマW 両刃の斧』の本予告映像、場面写真が公開された。原作は『雪冤』で「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し作家デビュー、重厚なテーマに巧みな犯罪トリックを盛り込んだ社会派ミステリーを数多く手掛ける人気作家・大門剛明の同名小説(中公文庫刊)。監督は『聖の青春』や『甲子園のない夏』などフィクション・ノンフィクション問わず豊かな表現力で人間ドラマを数多く手掛けてきた森義隆。脚本は『連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~』の鈴木謙一、音楽は『アキラとあきら』の大間々昂が担当する。15年前に長女を何者かに殺害された元刑事の柴崎佐千夫役を柴田恭兵、また、柴崎の後輩で現在は所轄刑事の川澄成克役を井浦新が演じる。共演には風吹ジュン、高岡早紀、奈緒、坂東龍汰、波岡一喜、高橋メアリージュンら実力派キャストが勢揃いした。未解決事件の再捜査を専門とする「専従捜査班」が立ち上がったことで、15年前の未解決殺人事件の再捜査に川澄が加わり、犯人と目される男の存在が浮かび上がってくる。一方、警察を退職し独自に真相を追う柴崎だったが、一本の電話をきっかけに抑えきれない復讐心が沸き起こり、彼自身に”ある嫌疑”がかけられてしまう。立場の違うふたりがぶつかり合う中で事件は新たな様相を見せるが……。交錯する過去と現在、警察官として生きる男のプライド、守るべき大切な家族。愛する者を思う、その一心が事件に複雑に絡み合い物語は二転三転し、誰もが予想しえぬ衝撃の結末へと向かっていく。この度、公開された本予告は、15年前の未解決事件の真相を追うふたりの男、川澄と柴崎を中心に過去と現在、そして登場人物たちの心情に深く迫る内容となっており、鬼気迫る演技も相まって緊迫感が終始、映像に漂っている。ふたりの男が行き着く先に待ち受ける驚愕の真実とは……。彼らを信じ、支える家族の姿も印象的に映し出されており、事件の真相に翻弄され、世代を超えて感情と信念をぶつけ合う骨太な人間ドラマに期待が高まる内容となっている。あわせてさまざまなシーンが捉えられた場面写真も公開。どんな物語になるのか、想像が膨らんでいく写真たちとなっている。『連続ドラマW 両刃の斧』11月13日(日)午後10時 放送・配信スタート(全6話)毎週日曜 午後10時(第一話無料放送)【WOWOWプライム】【WOWOW4K】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信(無料トライアル実施中)【WOWOWオンデマンド】
2022年10月12日井浦新と柴田恭兵がW主演を務めるドラマ『連続ドラマW 両刃の斧』(全6話・第1話無料放送)が11月13日(日)より、WOWOWにて放送・配信スタートする。この度、物語の中で核をなす主要人物を演じるキャスト陣が一挙解禁となった。さらにポスターと特報映像も発表されている。原作は『雪冤』(2009年)で「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し作家デビュー、重厚なテーマに巧みな犯罪トリックを盛り込んだ社会派ミステリーを数多く手掛ける人気作家・大門剛明の同名小説(中公文庫刊)。監督は『聖の青春』や『甲子園のない夏』などフィクション・ノンフィクション問わず豊かな表現力で人間ドラマを数多く手掛けてきた森義隆。脚本は『連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~』の鈴木謙一、音楽は『アキラとあきら』の大間々昂が担当する。W主演として発表された井浦と柴田の共演は本作が初。15年前に起きた未解決事件をめぐって現役刑事と退職した元刑事という役どころでぶつかり合う。発表となった追加キャストも豪華な顔ぶれが揃った。まずは重い病を患い入院し、亡き娘たちに想いを馳せながらも静かな余生を望む柴崎の妻・柴崎三輪子役に風吹ジュン。これまで共演を重ねてきた柴田と風吹が、また新たな夫婦のドラマを創り上げる。夫である川澄を時に厳しく見守りながらも、刑事の妻として気丈に家族を支える川澄多映子役は高岡早紀。家庭を省みない父に反発しながらも自身も警察官となった娘の川澄日葵役を奈緒。また、日葵の婚約者で県警本部のエリート刑事・山田太士役に坂東龍汰が抜擢された。さらに15年前の殺人事件の真相究明に乗り出す専従捜査班・班長で川澄の同期でもある梶野彬役を波岡一喜。梶野の部下で、科捜研出身の刑事・沢木美織役を高橋メアリージュン。また柴崎家の姉妹、長女・曜子役に見上愛、曜子の死の2年後に白血病で亡くなる次女・和可菜役に長澤樹ほか、宇野祥平、黒田大輔、ルー大柴らが、事件の鍵を握る人物として登場し、物語を加速させる。ポスターは、井浦演じる川澄と柴田演じる柴崎の気迫溢れる表情が印象的な仕上がり。怒りや憤り、哀しみ、そして疑念。複雑な感情が混ざり合うなか、ふたりがどのような対峙を見せるのか。そして“振りかざした真実が、大切な誰かを傷つける。”というキャッチコピーや、中央に配置された取調室での緊迫感溢れるシルエットも気になるところだ。また特報映像は、短い映像ながらも登場人物たちの心情がひしひしと伝わってくる内容。それぞれの迫真の演技には思わず鳥肌が立ってしまうほどだ。こちらをチェックして、11月の放送・配信を楽しみに待とう。新キャストコメント<風吹ジュン(柴崎三輪子役)>最初は「恭兵さんとご一緒なら」と2つ返事でお引き受けしました。恭兵さん・奈緒さん以外は初共演、長年の信頼感は苦労を乗り切る力になりますから...。初顔合わせから、脚本鈴木さんと森監督の高揚感が伝わってきました。娘役の愛さんと樹さんへのときめきは撮影が終わった今も変わりません。高岡さんはリハーサルから魅力全開!井浦さんは安定したクール感で現場を牽引。無条件に感情移入できるキャステイングでした。寒さが最も厳しい大寒に夢のように幸せな家族のシーンでクランクイン。節分後は一転して鬼の様に集中力が必要な辛いシーンの連続。『両刃の斧』に相応しい張り詰めたサスペンスなシーンと家族愛の物語です。WOWOWドラマの放送・配信を視聴者の皆様と共に最後まで見届けられたら幸いです。<高岡早紀(川澄多映子役)>誰かが誰かを励まし、支え合って生きて行く。このドラマに出演させていていただき、改めて人間の強み、脆さ、優しさを感じました。今回、はじめて共演させていただいた新さんとは長年連れ添った夫婦として、丁度いい空気感を作ることができました。人間の生き様を、ぜひ堪能していただければと思います。<奈緒(川澄日葵役)>"守りたいもの"の為に傷つき、傷つけてしまう。切なさに胸が締め付けられる思いで台本を読み進め、日葵と共に心を強く持って現場に挑まねばと自分に言い聞かせながら撮影初日を迎えました。それからの日々は、登場人物と共に現場一丸となって、家族、愛、正義と向き合う、苦しくも幸せな毎日でした。柴田恭兵さん、井浦新さんをはじめ、尊敬する先輩方の背中に目頭が熱くなった瞬間を今でも鮮明に覚えています。心揺さぶる、この愛おしい2つの家族を是非最後まで見守ってください。<坂東龍汰(山田太士役)・コメント>最初に脚本を読ませていただいた時、これは本当にドラマとして成立させられるのかと思うほど壮絶な物語だと感じました。自分の過去の経験と今できる全てを振り絞って全力で演じさせていただきました。森監督や、井浦新さん、奈緒さんなどキャストの皆様にもとても助けていただきながら丁寧に話し合いを繰り返し、山田太士というキャラクターを紡いでいけたと思います。沢山の人の心に届く愛の物語だと思いますので、ぜひ多くの方に見ていただけると嬉しいです。<波岡一喜(梶野彬役)>こんなに重厚で感動的な作品のこんなに重要な役をやらせていただくことが決まった時は、ただただ興奮しました。井浦新さん、柴田恭兵さんとのシーンが多かったのですが、張り詰めた緊張感の中で、尊い経験をさせていただきました。撮影現場に行くことがとにかく楽しみで俳優をやってきて本当に良かったと、心から想うことができました。出演者の魂を是非ご覧いただけたら幸いです。<高橋メアリージュン(沢木美織役)>とてもドラマティックで哀しく美しい、一言では表せない深い作品です。私演じる美織は科捜研出身で専門用語などを説明するセリフも沢山ありましたが、そういったセリフをいかに分かりやすく相手に伝えられるか?が課題であり、学びとなりました。新さん演じる川澄とのシーンが多かったのですが、川澄の抱える葛藤や苦悩、他シーンが台本を読んでから気になって仕方ありません。演者でありながら一個人として放送をとても楽しみにしています。『連続ドラマW 両刃の斧』11月13日(日)午後10時 放送・配信スタート(全6話)毎週日曜 午後10時(第一話無料放送)【WOWOWプライム】【WOWOW4K】各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信(無料トライアル実施中)【WOWOWオンデマンド】
2022年09月08日井浦新と柴田恭兵が共演する連続ドラマW「両刃の斧」のポスタービジュアルと特報映像が公開。オールキャストも発表された。本作は、15年前に長女を何者かに殺害された元刑事・柴崎佐千夫を柴田さん、柴崎を慕う元部下で現在は所轄刑事・川澄成克を井浦さんが演じ、迷宮入りした殺人事件の真相をめぐり、両者がぶつかり合う慟哭のサスペンスドラマ。今回到着した、短い映像ながらも登場人物たちの心情がひしひしと伝わってくる特報映像は、思わず鳥肌が立ってしまう仕上がりに。またポスターは、川澄と柴崎の気迫溢れる表情が印象的で、2人がどのような対峙をみせるのか期待が高まる。そして、中央に配置された取調室での緊迫感溢れるシルエットからも、真実の矛先が向かう先に一体何が待ち受けるのか、興味がそそられる。さらに、重い病を患い入院する柴崎の妻・三輪子を風吹ジュン。川澄の妻・多映子を高岡早紀。父に反発しながらも自身も警察官となった娘・川澄日葵を奈緒。日葵の婚約者で県警本部のエリート刑事・山田太士を坂東龍汰。15年前の殺人事件の真相究明に乗り出す専従捜査班・班長で川澄の同期、梶野彬を波岡一喜。梶野の部下で科捜研出身の刑事・沢木美織を高橋メアリージュン。柴崎家の姉妹、長女・曜子を見上愛、曜子の死の2年後に白血病で亡くなる次女・和可菜を長澤樹。そのほか、宇野祥平、黒田大輔、ルー大柴ら、事件の鍵を握る人物も登場し、物語をより加速させていく。▼キャストコメント・風吹ジュン最初は「恭兵さんとご一緒なら」と二つ返事でお引き受けしました。恭兵さん・奈緒さん以外は初共演、長年の信頼感は苦労を乗り切る力になりますから…。初顔合わせから、脚本鈴木さんと森監督の高揚感が伝わってきました。娘役の愛さんと樹さんへのときめきは撮影が終わった今も変わりません。高岡さんはリハーサルから魅力全開!井浦さんは安定したクール感で現場を牽引。無条件に感情移入できるキャステイングでした。寒さが最も厳しい大寒に夢のように幸せな家族のシーンでクランクイン。節分後は一転して鬼の様に集中力が必要な辛いシーンの連続。「両刃の斧」に相応しい張り詰めたサスペンスなシーンと家族愛の物語です。WOWOWドラマの放送・配信を視聴者の皆様と共に最後まで見届けられたら幸いです。・高岡早紀誰かが誰かを励まし、支え合って生きて行く。このドラマに出演させていていただき、改めて人間の強み、脆さ、優しさを感じました。今回、はじめて共演させていただいた新さんとは長年連れ添った夫婦として、丁度いい空気感を作ることができました。人間の生き様を、ぜひ堪能していただければと思います。・奈緒"守りたいもの"の為に傷つき、傷つけてしまう。切なさに胸が締め付けられる思いで台本を読み進め、日葵と共に心を強く持って現場に挑まねばと自分に言い聞かせながら撮影初日を迎えました。それからの日々は、登場人物と共に現場一丸となって、家族、愛、正義と向き合う、苦しくも幸せな毎日でした。柴田恭兵さん、井浦新さんをはじめ、尊敬する先輩方の背中に目頭が熱くなった瞬間を今でも鮮明に覚えています。心揺さぶる、この愛おしい2つの家族を是非最後まで見守ってください。・坂東龍汰最初に脚本を読ませていただいた時、これは本当にドラマとして成立させられるのかと思うほど壮絶な物語だと感じました。自分の過去の経験と今できる全てを振り絞って全力で演じさせていただきました。森監督や、井浦新さん、奈緒さんなどキャストの皆様にもとても助けていただきながら丁寧に話し合いを繰り返し、山田太士というキャラクターを紡いでいけたと思います。沢山の人の心に届く愛の物語だと思いますので、ぜひ多くの方に見ていただけると嬉しいです。・波岡一喜こんなに重厚で感動的な作品のこんなに重要な役をやらせていただくことが決まった時は、ただただ興奮しました。井浦新さん、柴田恭兵さんとのシーンが多かったのですが、張り詰めた緊張感の中で、尊い経験をさせていただきました。撮影現場に行くことがとにかく楽しみで俳優をやってきて本当に良かったと、心から想うことができました。出演者の魂を是非ご覧いただけたら幸いです。・高橋メアリージュンとてもドラマティックで哀しく美しい、一言では表せない深い作品です。私演じる美織は科捜研出身で専門用語などを説明するセリフも沢山ありましたが、そういったセリフをいかに分かりやすく相手に伝えられるか?が課題であり、学びとなりました。新さん演じる川澄とのシーンが多かったのですが、川澄の抱える葛藤や苦悩、他シーンが台本を読んでから気になって仕方ありません。演者でありながら一個人として放送をとても楽しみにしています。連続ドラマW「両刃の斧」は11月13日より毎週日曜日22時~WOWOWプライム・WOWOW4Kにて放送、各月の初回放送終了後同月放送分をWOWOWオンデマンドにて一挙配信(全6話)。(cinemacafe.net)
2022年09月08日井浦新と柴田恭兵がW主演する連続ドラマW「両刃の斧」の放送が決定した。井浦さんと柴田さんの共演は、本作が初めてとなる。捜査一課の刑事・柴崎の娘が、刺殺体で見つかった。柴崎を人生の師と仰ぎ、家族ぐるみの付き合いがある後輩刑事の川澄と共に事件の真相を追うが、迷宮入りに。それから15年後、刑事を引退した柴崎は重い病を患う妻・三輪子の看病をしながら、静かな余生を過ごしていた。そんなある日、未解決事件の再捜査を専門とする「専従捜査班」が立ち上がったことで、事態は動き始める。川澄も再捜査に加わり、事件を洗いなおすなかで、犯人と目される「ある男」の存在が浮かび上がってくる。一方、独自に真相を追う柴崎だったが、一本の電話をきっかけに、彼自身にある嫌疑がかけられることに…。本作は、多くの作品が映像化される大門剛明の「両刃の斧」(中公文庫)のドラマ化。15年前に起きた未解決事件をめぐって、現役刑事と退職した元刑事の意地がぶつかり合う、愛と憎しみが交錯する慟哭のサスペンス。長女を何者かに殺害された元刑事・柴崎佐千夫役の柴田さんは、「あまりにも切なくて、苦しくて、悲しい台本。(ウーム、ウーム、ウーム、、、)なんとか伝えられたらと(ウーム、、、)」と今作について語り、柴崎の元部下で現在は所轄刑事・川澄成克役の井浦さんは、「本当にこれはやれるのか?というのが率直な感想。乗り越えるべき難所が数多くあり山頂が見えない、そんな高い山が目の前にそびえ立っていてるような感覚でした。これは凄いものを引き受けてしまったな…と思うとともに、魂を削りながらでも全身全霊で挑むべき作品だと思いました」とコメント。今回が初共演となる2人だが、井浦さんは「柴田恭兵さんと刑事ものと聞いただけで鳥肌が立ち、考える余地もなくオファーを受けました。役者になる前から刺激や影響を受け、ずっと憧れてきた大先輩と共演できる機会を逃してはいけない、一緒にお芝居をしたい、まずはその一心でした」と熱い思いを語り、「この上なく幸せで刺激的な時間でした。川澄のもつ生々しさや人間としての未熟さ、そして葛藤と苦悩。今回、役柄の輪郭をつくりあげることにとても苦労しましたが、恭兵さんがぶれない緊張感を関係性の中で終始つくってくださったお陰で、僕はそのまま川澄になっていくことができました。恭兵さんには最初から最後まで感謝しかありません」とふり返る。柴田さんも「どのシーンも、彼の誠実さと瑞々しさに助けられました。ありがとう 新」と感謝を述べた。監督は『聖の青春』「甲子園のない夏」の森義隆、脚本は連続ドラマW「悪党 ~加害者追跡調査~」の鈴木謙一、音楽は『アキラとあきら』の大間々昂が担当する。連続ドラマW「両刃の斧」は11月、WOWOWにて放送・配信予定(全6話)。(cinemacafe.net)
2022年08月05日井浦新と柴田恭兵がW主演を務めるドラマ『連続ドラマW 両刃の斧』(全6話・第1話無料放送)が11月からWOWOWにて放送・配信スタートされることが決定した。原作は、『雪冤』(2009年)で「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し作家デビュー、重厚なテーマに巧みな犯罪トリックを盛り込んだ社会派ミステリーを数多く手掛ける人気作家・大門剛明の同名小説(中公文庫刊)。監督は『聖の青春』や『甲子園のない夏』などフィクション・ノンフィクション問わず豊かな表現力で人間ドラマを数多く手掛けてきた森義隆。脚本は『連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査~』の鈴木謙一、音楽は『アキラとあきら』の大間々昂が担当する。W主演として発表された井浦と柴田の共演は本作が初で、15年前に起きた未解決事件をめぐって現役刑事と退職した元刑事という役どころでぶつかり合う。柴田が演じるのは15年前に長女を何者かに殺害された元刑事・柴崎佐千夫。懸命な捜査も虚しく事件は迷宮入り。退職後の現在は重い病を患う妻の看病をしながら未解決事件の真相を独自に追い続けている。愛する者を失った悲しみと行き場のない憤りを抱える難役だ。一方、井浦が演じる柴崎の元部下で現在は所轄刑事・川澄成克。人生の師と仰ぐ柴崎のため、そして警察官としての誇りと意地をかけて事件解決に今も執念を燃やす刑事・川澄を情感あふれる演技で体現する。そして事件から15年の時が経ったある日、未解決事件の再捜査を専門とする専従捜査班が立ち上がったことで事態が進展。現場には不審な点が多く一向に進展しなかった捜査だが、川澄も再捜査に加わり、事件を洗い直すなかで、犯人と目される「ある男」の存在が浮上してきた。警察を退職し、独自に真相を追う柴崎だったが、1本の電話をきっかけに抑えきれない復讐心が沸き起こり、彼自身に「ある嫌疑」がかけられる展開に。刑事と元刑事、疑う側と疑われる側、立場の違うふたりがぶつかり合う中で事件は新たな様相を見せるが……。交錯する過去と現在、警察官として生きる男のプライド、守るべき大切な家族。愛する者を思う、その一心が事件に複雑に絡み合い物語は二転三転、誰もが予想しえぬ衝撃の結末が待ち受ける。警察ドラマの枠組をこえた、心揺さぶる慟哭のサスペンスに期待しよう。井浦新、柴田恭兵、森義隆、大門剛明コメント<井浦新(川澄成克役)コメント>――本作のオファーを受けた際の気持ちや脚本を読んだ際の印象柴田恭兵さんと刑事ものと聞いただけで鳥肌が立ち、考える余地もなくオファーを受けました。役者になる前から刺激や影響を受け、ずっと憧れてきた大先輩と共演できる機会を逃してはいけない、一緒にお芝居をしたい、まずはその一心でした。ただ、その後に脚本を読んだのですが、本当にこれはやれるのか?というのが率直な感想。乗り越えるべき難所が数多くあり山頂が見えない、そんな高い山が目の前にそびえ立っていてるような感覚でした。これは凄いものを引き受けてしまったな...と思うとともに、魂を削りながらでも全身全霊で挑むべき作品だと思いました。――柴田との共演の感想・印象に関して川澄にとって柴さんは警察の先輩であり育ての親のような存在でもありますが、お芝居を離れても恭兵さんとは役柄同様の関係だったと思います。この上なく幸せで刺激的な時間でした。川澄のもつ生々しさや人間としての未熟さ、そして葛藤と苦悩。今回、役柄の輪郭をつくりあげることにとても苦労しましたが、恭兵さんがぶれない緊張感を関係性の中で終始つくってくださったお陰で、僕はそのまま川澄になっていくことができました。恭兵さんには最初から最後まで感謝しかありません。――視聴者の皆さまへのメッセージもうこれ以上何も出せませんという限界まで全てを絞り出しました。それが全部映像に詰まっていると思うので、柴さんと川澄がどんなぶつかり合いをみせるのか、そしてその行方を一緒に見守ってください。そして「両刃の斧」は警察ドラマでありながら家族の愛の物語でもあります。全ての人の心に響くものが絶対にあると思いますので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。<柴田恭兵(柴崎佐千夫役)・コメント>――本作のオファーを受けた際の気持ちや脚本を読んだ際の印象あまりにも切なくて、苦しくて、悲しい台本。(ウーム、ウーム、ウーム、、、)なんとか伝えられたらと(ウーム、、、)。――井浦との共演の感想・印象に関してどのシーンも、彼の誠実さと瑞々しさに助けられました。ありがとう 新。いつかまた。――視聴者の皆さまへのメッセージコロナに負けるかと、スタッフ、役者、ドキドキハラハラしながらガンバリました。、、、お楽しみに。<監督:森義隆>――実写ドラマ化するに当たっての心境男と男が対峙するドラマは僕の十八番(おはこ)です。『両刃の斧』の男2人は、あらゆるものを間に挟んで対峙します。愛、憎しみ、悲しみ、怒り、絶望、そして真実…。これほどまでに、熱くて悲しくてスリリングな男ふたりの対決を撮ったのは初めてです。当初、“泣ける刑事モノを作ろう”という目標をチームで掲げましたが、それをはるかに越えて“号泣必至の人間ドラマ”が完成しました。――主演を務める井浦新・柴田恭兵の印象についてとにかく柴田恭兵さんがすばらしかったです。文字通り全身全霊で作品と役に心血を注がれる、そのエネルギーと姿勢に、井浦新さんも、スタッフも、みんなが感動し、魅了されました。あるシーンでは柴田さんの迫真の演技に心を打たれ、エキストラさんたちが予定外に泣いてしまうこともありました。その柴田さんを心底から慕い、「自分の限界を突破する」をスローガンにして食らいついていった新さんもまた最高でした。情に深いが配慮に欠ける。憎めない男だが能力は高くない。新さんにしか作れない、唯一無二の魅力あふれる主人公が誕生しました。本当にたくさんの人に、このふたりのマッチアップを目撃してもらいたいと思います。<原作:大門剛明>――実写ドラマ化するに当たっての心境映像化されるのは率直に嬉しいです。作品を描くにあたっては、いくつも警察小説がある中でどうすれば違いを出せるかという点で苦労しました。考えたあげく、警察物と言っても芯のある面白い物語であることが大事であり、魅力ある人間たちを描いていくしかないという結論に達しました。主人公の刑事・川澄と引退した先輩刑事・柴崎の無骨な男同士の絆、夫婦・父と娘など家族の愛を描いたつもりです。自分の生み出した物語が多くの方の手によって新たな映像作品として生命を与えられていくのは面白く、時にはこう描くべきだったかと心地いい敗北感のようなものを抱くこともあります。井浦さんと柴田さんはとてもお洒落でスマートなイメージがあり、おふたりならきっと私の考えなかった川澄と柴崎を作っていただけると思いますので、期待感しかありません。楽しみにしております。『連続ドラマW 両刃の斧』11月よりWOWOWにて放送・配信スタート(全6話・第1話無料放送)
2022年08月05日トマトや鶏肉の皮が切れにくく感じたら、それは包丁が「研いでほしい」とあなたに訴えかけているサインかもしれません。どんなにいい包丁でも使っているうちに劣化してしまいます。しかし、きちんと研いであげることで、切れ味は復活させられるんです。研ぐのに必要なアイテムや使い方のコツなどをまとめてご紹介するので参考にしてみてくださいね。■包丁研ぎに使う道具の特徴包丁は研ぐためには道具が必要です。それぞれ特徴が違うので、自分に合ったものを選びましょう。・砥石包丁研ぐための道具としてはもっともポピュラーなのが、砥石です。時間をかけてしっかり研げば、切れ味もよくなり、その持続性も高いのが特徴です。砥石には、石の荒さで分けた種類があり、本来なら2〜3種類を使って仕上げます。しかし、家庭で研ぐなら両面が異なる荒さでできたそれ一つで研げる砥石もおすすめです。片刃、両刃ともに研ぐことができます。・シャープナー使うのにコツは必要ですが、収納場所も取らず、使いたいときにサッと手軽に研げるのがシャープナーの特徴です。砥石でできたV字の溝に刃を当てて、手前に引くようにスライドさせて研ぎます。ただ注意したいのは、基本的に包丁を研ぐことができるのは砥石だけです。シャープナーは、一時的に切れ味を鋭くするだけで持続性はなく、結局は砥石で研がなければなりません。固い素材でできた包丁にも向いていません。・電動シャープナーさらにもっと手軽に研げるのが、電動シャープナーです。仕組みは手動のものとほぼ同じで、違うのは刃が当たる部分が自動で回転するところ。刃を何度もスライドさせる必要がないので、手早く研ぐことができます。ただ、手動のものと比べると本体価格はやや高め。サイズも大ぶりなものが多いので、収納場所も考えて選びましょう。・研ぎ棒包丁に着いた肉の脂などを落として、切れ味をよくする研ぎ棒は、プロ用の道具です。使うにはコツが必要で、研ぐ角度が重要です。元々は、ヨーロッパの習慣で、ステンレスなど硬度の低い包丁には適していますが、ハガネなどでできた和包丁には向いていません。基本的に、こちらもシャープナー同様一時的に切れ味をよくするものだとお考えください。■包丁の研ぎ方【砥石編】包丁は、刃のかたちが2タイプあります。それぞれで研ぎ方が異なるので、ご自身の包丁がどちらのタイプなのかまずはチェックしましょう。それがわかったら、手順を踏んで研いでいきます。もし、動きがわかりにくければ、動画サイトなどで調べてみてください。・用意しておくもの砥石で包丁を研ぐのに最低限必要なものは、以下のとおりです。砥石濡れ布巾桶新聞紙まず、桶に水を入れて、砥石を水にしっかり浸しましょう。砥石には目には見えないほど細かな穴が無数に空いていて、その穴から水を吸います。おおよそ20分程度浸せば、砥石の色が変わるので、それが浸水準備OKの合図です。砥石を濡らすのは、包丁のすべりをよくするためです。濡れ布巾を敷き、その上に砥石を置いて、砥石が動いてしまうのを防ぎましょう。新聞紙は、さいごの仕上げに使います。筒状になるように丸めておいてください。・研ぎ方の手順~洋包丁(両刃)編~刃の部分が左右対象でV字になっているものが両刃です。両刃包丁は、おもに西洋料理で使われる包丁で、包丁自体の重みで押し切るようにして食材を切ります。硬い食材もザクッとパワフルに切れる包丁です。「三徳包丁」や「牛刀」などがこれにあたります。両刃包丁を研ぐ手順包丁を置く角度は、砥石に対して45度です。刃を自分の方に向けて、包丁の持ち手をしっかり握り、反対の手の指で軽く刃を押さえます。峰の部分(刃先の反対側)を少し浮かせて、角度をつけて刃を砥石に当てます。浮かせる幅は、15度程度で10円玉2枚分くらいです。その角度を保ちつつ、前後に刃を20回程度すべらせます。刃先から刃元の順に3〜4ヶ所に分けて各20回程度ずつ研ぎ、表が終われば、つぎは裏も同じように研ぎます。そのときの包丁を置く角度は、砥石に対して90度です。裏も刃先から研いでいきます。さいごに、新聞紙の筒を研いだ刃全体で引くように3回切って「かえり」をとります。「かえり」とは、包丁を研いだときにできるひっかかりです。これをしっかり取り除かないと切れません。・研ぎ方の手順~和包丁(片刃)編~刃の部分が左右非対称で「レ」のようなかたちになってるものが片刃です。片刃包丁は、おもに日本料理で使われる包丁で、その代表的なものが「刺身包丁」や「出刃包丁」です。薄いものや柔らかいものを切るのに適していて、刃全体を使って手前にすべらせるように引いて食材を切ります。片刃包丁を研ぐ手順包丁を置く角度は、砥石に対して45度です。刃を自分の方に向けて、包丁の持ち手をしっかり握り、反対の手の指で軽く刃を押さえます。峰の部分はほぼ浮かせず、刃が砥石に密着するような角度で前後に刃を20回程度すべらせます。刃先から刃元の順に3〜4ヶ所に分けて各20回程度ずつ研ぎ、表が終われば、つぎは裏も研ぎます。片刃の場合の裏は、表の1割程度の回数で終わりです。包丁を置く角度は、砥石に対して90度で峰は浮かせません。裏も刃先から研いでいきます。さいごに、新聞紙の筒を研いだ刃全体で引くように切ってかえりをとります。・研ぎ方のコツ両刃も片刃も研ぐときは、前に押し出すときに力を入れて、後に引くときは力を抜きます。裏を研ぐときは、その反対です。そして、もっとも重要なのが、刃が砥石に当たる角度を一定に保つことです。しかし、これが初心者にはとても難しいので、心配なひとは峰に装着して寝かせる角度を一定に保つことができる「研ぎホルダー」という便利グッズを活用してみてください。・砥石のメンテナンスと保管方法包丁と同じく、砥石も消耗品です。使っていくうちにすり減り、中央がくぼんでいきます。表面が平らでないと包丁はうまく研げません。砥石もメンテナンスしましょう。砥石がいびつにすり減ったら、専用の修正砥石やコンクリートブロックを使って、「面直し」をします。平らにしたい面をこすって、表面をもとの平らな状態に戻します。また、研ぎ終わったら、必ず水でよく洗い、しっかりと乾かしてから風通しのよい場所で保管しましょう。・ナイフの研ぎ方との違いは?ナイフの研ぎ方は、基本的に両刃包丁の研ぎ方と同じです。しかし、ナイフは包丁より刃渡りが短いので、前後に往復させて研ごうとするとグラついてしまいます。なので、ナイフを研ぐさいは、前に押すのみの1アクションで研ぐようにしましょう。果実包丁なんかの短い包丁を研ぐときもこの方法が向いています。■包丁の研ぎ方【シャープナー編】砥石の次はシャプナーで研ぐ方法をご紹介します。しかし、前述でもご紹介したとおり、シャープナーは切れ味が戻るのは一時的です。シャープナーで研ぐ手順濡れ布巾を平らなところに敷き、そのうえにシャープナーを置きます。溝の部分に包丁の刃を差し込み5〜10回引くように動かすと、両面の刃が均等に研がれます。さいごに、かえりをとります。うまく研ぐコツは、あごから刃先が垂直に砥石部分に当たるようにすることです。シャープナーには、ロール式や交差式などの種類があったり、そもそも製品ごとで使用方法は違ったりするので、手持ちのシャープナーの使用説明書をよく読んでから研ぎましょう。・電動シャープナーの場合基本的に普通のジャープナーと場合と同じです。しかし、電動であれば、より早く少ない回数引くだけで研ぎ終わります。■砥石が無い時の包丁の研ぎ方砥石もシャープナーもないけど包丁を研ぎたいという方に朗報です。特別な道具がなくとも一般のご家庭のキッチンにあるもので切れ味がアップするという裏技もあります! 急に包丁の切れ味が悪くなってしまったときの応急処置にもおすすめです。・アルミホイル丸めたアルミホイルを包丁で切る。手順はたったこれだけです。この方法は「構成刃先」という現象を利用しています。アルミホイルの切り屑が、ガタガタだった包丁の刃に付着して、コーテイングしたようなイメージです。なので、実際には研いでいるわけではないことに注意。元の刃は刃こぼれしたままなので、付着したアルミホイルの屑が取れれば、またすぐに切れ味は悪くなってしまいます。・茶碗の底面茶碗などの器を裏返すと「糸底」と呼ばれる丸い淵が立ち上がっていますよね。そのザラザラしたところを刃を当てて研ぐこともできます。包丁に合った角度で刃を糸底に当て、ゆっくり手前に引くように一方方向のみに動かします。しかし、やはりこのやり方も残念ながら切れ味の持続性は見込めません。■包丁研ぎに『砥石』がおすすめなワケいろいろな道具や方法があるとわかったところですが、やはりおすすめしたいのは砥石で研ぐ方法です。使えなくなったからといって捨ててしまうのはもったいない、気にいったものを長く使い続けたい。なら、正しい方法でしっかりメンテナンスしてあげましょう。包丁の正しいメンテナンスには砥石が不可欠です。・100均の包丁の切れ味も復活?!100円ショップの包丁なんて切れなくて当たり前に思っていませんでしたか? じつは、そうでもないんです。安価な包丁でも正しい方法で研ぐと、格段に切れ味は上がります。なんだかお得な気分ですね。ただ、安価な包丁は高級なものと比べると硬さがなく、切れ味を保つためには研ぐ頻度を高くしなければならないのが手間です。・割らなければずっと使える砥石は、一度買えば数年から十数年以上使い続けることができます。ものの良し悪しはありますが、割らなければ比較的長い年数使うことができる代物といえます。割らないためにも、落としたり転がしたりぶつけたりしないように気をつけましょう。・プロが研ぎ方を教えてくれる教室がある身近に包丁が研げるひとがいればいいですが、そうじゃないひとも多いでしょう。動画を見てもよくわからない、自分なりにしっかり研いでるつもりだけど切れ味が戻らない。そんなひとは、一度プロの手を借りてみるのも手かもしれません。インターネットで探すとプロが直々に研ぎ方を教えてくれるプログラムがいくつも紹介されています。こういうのは最初が肝心で、変な手癖がつくまえにプロに習うというのも一つの手です。・「シャープナー」は刃先を傷める前述でも再三言っていますが、シャープナーなどの砥石以外で研ぐ方法は、その場凌ぎにすぎません。結局は砥石で研がなければなりません。しかも、シャープナーは刃の表面をギザギザにして引っかかりをつくることで切れるようにしているため、刃にはダメージが大きいんです。シャープナーで研いだ刃は、強度が落ちやすく割れや欠けが起こりやすいといえるでしょう。・どんな包丁にも使える?自分で角度を変えて研げる砥石は、両刃包丁にも片刃包丁にも使えます。しかし、唯一セラミック素材の包丁には使用できません。そもそもセラミック包丁は切れ味が落ちにくいのが特徴ですので、問題ありませんが、もし、セラミックの包丁を研ぎたい場合は専用の砥石やシャープナーを購入するかプロに頼む必要があります。■包丁の固さと種類で決める【砥石の選び方】砥石には「人造砥石」と「天然砥石」の2種類があります。人造砥石は、ホームセンターやスーパーなどで手に入る一般的な砥石です。天然砥石は、自然の岩層などから発掘してつくる非常に希少なものでとても高価なものです。家庭用で使うなら人造砥石で十分でしょう。また、人造砥石は研磨剤を固めて作った石で、研磨剤の荒さは「#(メッシュ)」という単位で数値化されており、それによって大まかに3種類に分類することができます。それぞれで用途が違うので、購入するさいはしっかり確認してからにしましょう。・荒砥石(#120〜#600)刃が欠けてしまったときなどに使う荒い砥石です。なので、出番はこの中で一番少なめといえるでしょう。・中砥石(#900〜#2000)切れ味が悪くなったときに使う砥石です。家庭で研ぐなら中砥石だけでも十分研ぐことができます。また、刃こぼれしてしまったときに、荒砥石で研いだあとその傷を消すのにも使われます。・仕上げ砥石(#3000〜)名前のとおりおもに研ぎの仕上げに使用する砥石です。中砥石で研いだ刃を仕上げ砥石でさらに研ぐことで、より切れ味が鋭くなります。また、超仕上げ砥石(#6000〜)というものもありますが、これは一般的に刀などの仕上げに用いられるものです。ですが、包丁にも有効で、ほとんど新品のように仕上げることも可能です。■研ぎ続けても切れ味長持ちな包丁とは包丁の素材は、おもにハガネ、ステンレス、セラミックの3種類です。それぞれに特徴があり、ハガネは研ぎやすくて切れ味は抜群だけどサビるおそれがあり、ステンレスは自分で研ぐこともできてサビも出にくいです。また、セラミックは、そもそも研ぐ必要がなく手入れ不要でサビの心配もいりませんが、硬い食材を切ると刃が欠けることがあります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分に合った包丁を選びましょう。・『良い包丁の条件』を満たした包丁を用意良い包丁といってもそれはひとそれぞれ基準が違うと思います。しかし、ここでは日々メンテナンスがしやすくて、よく切れる包丁が良い包丁と仮定しましょう。メンテナンスしやすいというのは、研ぎやすいということです。しっかりと作られた包丁は、少しの時間と手間で研ぐことができます。自分で研げるのなら、ハガネかステンレスがいいでしょう。包丁の質はおおむね値段に比例するので、無理のない範囲でお高めの包丁を買うのもいい選択です。・切れ味で食材の味が変わる切れ味が悪いと、切るときに変な力が加わり、思わぬ怪我にもつながります。また、それだけでなく切れ味が悪いと食材の細胞の壁が傷つき、切り口からうまみ成分が流れ出してしまう原因になるので、切れない包丁で調理するのは百害あって一利なしといえるでしょう。・用途で砥石とシャープナーを使い分けまず、砥石とシャープナーはまったくの別物として考えましょう。包丁は砥石で研がないかぎり劣化します。しかし、忙しいと毎回砥石で研ぐのはハードルが高いですよね。なので、サッと研ぎたいときにはシャープナーを使い、月に1回くらいの目やすで砥石で研ぐというのもおすすめな使い方です。便利な道具を使ってストレスフリーに気分よく料理を楽しむことも大切です。■切れる包丁があれば料理も楽しい!道具さえ揃えられれば、案外砥石で包丁を研ぐのは難しくありません。まずは、肩の力を抜いて挑戦してみましょう。練習あるのみです! 基本的な研ぎ方がマスターできれば、いまよりもっと料理が楽しくなること間違いなしです。自分でメンテナンスをしたお気に入りの道具で、おいしいごはんを作りましょう。
2021年03月10日