西島秀俊が、村上春樹原作の映画『ドライブ・マイ・カー』で主演を務めることが分かった。三浦透子、霧島れいか、岡田将生も出演する。舞台俳優であり演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていたが、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう。そして2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで寡黙な専属ドライバーのみさきに出会い、過ごしていく中で、それまで目を背けていたあることに気づかされていく――。主演の西島さんが演じるのは、愛する妻を失った舞台俳優の家福悠介。喪失を抱えながら希望へと一歩を踏み出していくキャラクターだ。また、家福の愛車を運転する、寡黙でありながら芯のあるドライバーでヒロインのみさきを、『ロマンスドール』『おらおらでひとりいぐも』に出演、『天気の子』では「RADWIMPS」による楽曲でボーカリストとして参加した三浦さん。物語を大きく動かすキーパーソンの俳優・高槻を、『さんかく窓の外側は夜』が公開中、放送中の「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」でも俳優役を演じている岡田さん。そして、秘密を抱えたままこの世を去る家福の妻・音を『ノルウェイの森』の霧島さんが演じる。キャスト&監督コメント西島秀俊村上春樹さんの短編を濱口竜介監督が映画化する。その話を聞いた時、非常に興奮しました。濱口監督による熱のこもった脚本は想像以上に素晴らしく、いまを生きる多くの人の心に寄り添う作品になっていると確信しています。初めてご一緒した濱口監督の演出は新鮮で、撮影を重ねる度に新たな発見がありました。美しいロケーションのもと、スタッフ、国を超えて集まったキャスト一丸となって挑んだ作品です。是非完成を楽しみにお待ち下さい。三浦透子私が演じたみさきという女性は、自分の足で立って、仕事をして生きていく覚悟のある人です。彼女の姿勢から、私はたくさんのことを学びました。自分の弱さを受け入れ、何かを諦めながらも前向きに生きる勇気をもらいました。きっと私のように、彼女の優しさに救われる方がいると信じています。皆様のもとに作品が届くその日を、心から楽しみにしています。岡田将生台本を読ませて頂いた時にすぐ参加したいと思いました。そして、濱口監督といつかお仕事したいと願っていたのでお話を頂いた時にとても興奮したのを覚えてます。僕にとってこの現場は忘れられない、忘れたくない現場になりました。この役と出会いこの映画に出会えたことは今後の自分にとって財産になりました。芝居とは何か。とても怖く、とても繊細で、生き物だと感じました。完成を楽しみにしております。霧島れいか濱口監督の演出はとても不思議で、リハーサルを含め今まで味わったことのない心地良い緊張感と静けさで、「音」という人物に近づけてくれました。本来演者がしなければいけない作業を、監督が毎回綿密な準備をしてくださり、心からその熱意が伝わり、その思いに絶対に応えたい気持ちになりました。撮影現場の雰囲気もとても良く、監督とスタッフの間に一体感が生まれ、その中に赤いサーブが重なったあの感動的な光景は、今でも忘れられません。監督:濱口竜介村上春樹さんの『ドライブ・マイ・カー』という短編小説は、初出の雑誌掲載で拝読した時点から強く、心惹かれるものがありました。こうして映画が完成間近とお伝えできる運びとなり、たとえ大げさであっても、それは自分にとって運命的な出会いであったと言いたくなります。そして主人公・家福役の西島秀俊さんを初めとして、三浦透子さん、霧島れいかさん、そして岡田将生さんと仕事をする機会をいただけたのも、村上作品を映像化する上で、最高の幸運でした。カメラの後ろからキャスト全員の演技に驚き続けた撮影を経て、改めて多くの出会いに恵まれた幸運と、幸福を強く感じています。完成を楽しみにお待ちいただけたら幸いです。『ドライブ・マイ・カー』は夏、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年全国にて公開予定
2021年01月25日『君の名は。』に続き、再び「RADWIMPS」とタッグを組む新海誠監督新作映画『天気の子』。この度、その音楽に新たな試みとして、女性ボーカル・三浦透子を起用していることが明らかになった。新海監督と「RADWIMPS」は、前作と同様に脚本段階から密にミーティングを重ね、緻密な作業がいまもなお行われている。映画の大切なシーンで「RADWIMPS」が書き下ろした主題歌5曲、劇中音楽が使用される。今回再びタッグを組むにあたり、「お互い初めましての気持ちでやりましょう」「前回とは違うことをやりましょう」と話していたそうで、「僕ではない誰か女性の声で歌が入ってほしい」という「RADWIMPS」野田洋次郎の発案のもと、1年ほどにも及ぶ期間をかけて女性ボーカルを選定するオーディションを開催。多数の候補者の中から選ばれたのが、若手実力派として高い評価を得ている女優の三浦透子だ。2002年、SUNTORY「なっちゃん」のCMでデビューし、松居大悟監督の『私たちのハァハァ』で主演、『素敵なダイナマイトスキャンダル』「宮本から君へ」などに出演。2017年にはカバーアルバム「かくしてわたしは、透明からはじめることにした」でボーカリストとしてCDデビューも果たしている。「前作とは異なる世界観にしたかったということと、女性ならではの、より大きな存在感でこの作品を包み込んでほしいと思ったから」と今回の女性ボーカル起用へ進んだ理由を語った野田さんは、「三浦さんの声は発せられた瞬間に、どんな天気をも晴れにしてしまうような圧倒的で不思議な力を持っていました。まだ何にも染まっていない荒削りながらもまっすぐなあの歌声で今回『天気の子』の楽曲を歌ってもらえたことは、この映画にとって幸福なことだったと思います」と三浦さんの歌声についてコメント。また新海監督は「役者の歌声というよりも、世界そのものの響きのような声。個人の感情をすこしだけ越えたような何かを、まっすぐに運んできてくれる声」と三浦さんの印象を明かし、「『透子さんの歌声が輝く瞬間を、この映画が輝く瞬間になるようにしよう。』RADWIMPSとそう話しながら映画を組み立てていきました。皆さんに、映画館でその瞬間を確かめていただけたら嬉しいです」と話している。そんな2人から絶賛を受けた三浦さんは「私の声に託してくださったこと、心より嬉しく思います。2ヶ月程かけて、野田さんのディレクションの元、ゆっくり丁寧にレコーディングをしていただきました。出来上がった曲が送られてきて、それを聴いて、私が歌って、また送られてきて、送り返して、となんだか手紙のやりとりをしているようで、とても楽しかったです」とふり返っている。なお、映画公開同日には映画のサウンドトラックでもある「RADWIMPS」の最新作のリリースも決定。公開中の予告映像で使用されている「愛にできることはまだあるかい」を含む、主題歌となるボーカル楽曲5曲、27曲の劇伴が収録されている。『天気の子』は7月19日(金)より全国東宝系にて公開。RADWIMPS new album「天気の子」は7月19日(金)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年05月25日