私の家系には昔から続く伝統があります。代々受け継がれてきた伝統を守るのか、はたまた自分たちの考え方を貫くのか、いとこの誕生を巡って親戚トラブルに発展したときのお話です。名前を付ける際の伝統私の父方の家系には、名前を付ける際に「漢字2文字にすること」「1文字目は7画。2文字目は8画にすること」という伝統があります。父方の祖父も父も父の弟も、私の姉も私自身もその伝統に従って名前を付けてもらっています。なぜそのような伝統があるのかと聞いたときに、「苗字の漢字との相性が良いからだ」と聞かされました。私自身は自分の名前は気に入っているので特に不満はありません。しかし、父の弟に娘が誕生した際にトラブルは起こったのでした。伝統よりも思いを優先したい私にとってのいとこが誕生し、親戚一同祝福ムードに包まれました。しかし、名付けられた名前を見て、トラブルが起こってしまったのです。その子に付けられた名前は漢字2文字ではありましたが、「1文字目が3画、2文字目が8画」だったのです。その名前を知ったとたん、曽祖父や曽祖母など親戚たちが家に集まって来たのです。なぜ伝統を守らなかったのか。この子の幸せを思って伝統通りの名前を付けるべきだと父の弟はかなりの罵声を浴びせられ、責められていたのです。しかし、父の弟は真っすぐ見据えて言い放ったのです。「必ず幸せにします」「僕たちは、もちろん伝統を軽んじてはいません。でも名付けたい名前があって、その思いを優先したいと思いました。伝統に負けないくらい、しっかりとこの娘を幸せにします」と。私はその光景を見て「かっこいい」と素直に思いました。父の弟も家系由来の名前です。それでも伝統よりも自分たちの思いを優先し、わが子の幸せを願って付けた名前に誇りと愛情を持っているという言葉に心を打たれたのです。曽祖父や曽祖母たちも、その意志の強さにその後言葉を返すことはありませんでした。そのとき生まれたいとこは、今でも幸せに成長しています。まとめ私は、伝統を大切に守り抜くべきだという家柄も愛しています。父の弟もそれをわかっていたはずです。しかしそれを上回るくらいの気持ちがあったときに、自分の意志を優先するための覚悟を見た気がしました。私も何かを覆してでもやりたいことがあったときに貫ける覚悟を持てるような人間になりたいと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/土井らん著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年04月18日公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団(理事長:小西 尚子)は、事業の一環である『伝統文化ポーラ賞』の令和4年度各受賞者を紹介する記念展を開催いたします。この「伝統文化ポーラ賞」は、伝統工芸技術、伝統芸能、民俗芸能・行事など、無形の伝統文化の分野で貢献され、今後も活躍が期待される個人・団体に対し、更なる活躍と業績の向上を奨励することを目的としており、今年度で42回目を迎えます。今年度は優秀賞2件、奨励賞1件、地域賞5件となります。記念展「Birth~それぞれの始まり~」は、12月10日(土)から12月18日(日)まで「ポーラ ミュージアム アネックス」(東京都中央区銀座1-7-7 POLA銀座ビル3F)にて開催いたします。(入場無料)また、文化庁都倉長官迎えての「第42回伝統文化ポーラ賞」贈呈式・懇親会を12月13日(火)13:30~15:30「ザ・ペニンシュラ東京」(東京都千代田区有楽町1-8-1)にて行います。【第42回伝統文化ポーラ賞受賞者記念展 「Birth~それぞれの始まり~」】◆会期 :2022年12月10日(土)~12月18日(日)11:00~19:00(入場は18:30まで)◆会場 :ポーラ ミュージアム アネックス◆所在地:東京都中央区銀座1-7-7 POLA銀座ビル3F第42回伝統文化ポーラ賞受賞者記念展「Birth~それぞれの始まり~」【第42回伝統文化ポーラ賞受賞者】1. 優秀賞分野 :工芸受賞者 :川口 清三(かわぐち せいぞう)都道府県:愛知県受賞内容:木工芸の制作・伝承分野 :芸能受賞者 :川口 清次(かわぐち せいじ)都道府県:千葉県受賞内容:歌舞伎鬘の製作2. 奨励賞分野 :工芸受賞者 :佐藤 典克(さとう のりかつ)都道府県:神奈川県受賞内容:白磁の制作・伝承3. 地域賞分野 :芸能受賞者 :秋田市太平山谷番楽保存会(あきたしたいへいやまやばんがくほぞんかい)都道府県:秋田県受賞内容:太平山谷番楽の保存・伝承分野 :工芸受賞者 :大子那須楮保存会(だいごなすこうぞほぞんかい)都道府県:茨城県受賞内容:大子那須楮の生産・加工分野 :芸能受賞者 :下間久里獅子舞連中(しもまくりししまいれんちゅう)都道府県:埼玉県受賞内容:下間久里獅子舞の保存・継承分野 :工芸受賞者 :木戸口 武夫(きどぐち たけお)都道府県:福井県受賞内容:研炭の製造・伝承分野 :芸能受賞者 :御松囃子御能保存会(おんまつばやしおのうほぞんかい)都道府県:熊本県受賞内容:菊池の松囃子(御松囃子御能)の保存・伝承【第42回伝統文化ポーラ賞 贈呈式・懇親会】◆日時 :2022年12月13日(火) 13:30~15:30◆会場 :ザ・ペニンシュラ東京 ザ・グランドボールルーム◆所在地:東京都千代田区有楽町1-8-1※3年ぶりに文化庁:都倉長官をお迎えし、受賞者とその関係者が出席しての贈呈式・懇親会の開催となります。マスコミ、メディア関係者におかれましては、受賞者への取材等、よろしくお願いいたします。優秀賞:川口 清三「木工芸の制作・伝承」(愛知県)■受賞内容について森林を豊富に有する日本では、建築や家具、生活用具、工芸品などをつくるための素材として古くから木材が用いられてきました。木工芸の伝統技法には、刳物(くりもの)、挽物(ひきもの)、曲物(まげもの)、指物(さしもの)、結物(ゆいもの)などがあります。なかでも歴史的にもっとも古い「刳物」は、鑿(のみ)や鉋(かんな)を用いて木の塊を刳り出す手法で、複雑な曲線や丸みのある形を自在に削り出すことで、盆、皿、鉢、箱などがつくられます。木工芸は技術的・芸術的にも優れた日本独自の工芸として発展しており、木工作家たちによる多彩な作品が生み出されてきました。川口 清三氏 制作風景優秀賞:川口 清次「歌舞伎鬘の製作」(千葉県)■受賞内容について川口 清次氏は、鬘師としての高度な技術を保持し、かつ豊富な経験を有することから、著名な歌舞伎俳優や歌舞伎床山など、関係者から厚い信頼が寄せられます。その都度役者に合わせて調整するきめ細やかな仕事で、月に約30~40人もの役者の鬘合わせを手掛けます。令和2年10月には、重要無形文化財「歌舞伎」の伝承を支えるうえで、保存の措置を講ずる必要があるものとして、文化庁によって「選定保存技術」の保持者に認定されました。川口 清次氏 製作風景奨励賞:佐藤 典克「白磁の制作・伝承」(神奈川県)■受賞内容について白い素地に透明の釉薬をかけて高温で焼き上げたものを「白磁」と呼びます。白磁の起源は6世紀、南北朝時代の中国に遡るとされ、日本には朝鮮半島から渡来した陶工によって17世紀初頭にその製法が伝えられたとされます。後に有田の泉山(佐賀県)で良質な白磁石が発見されたことから磁器の量産が始まり、絵付けを施した色絵磁器もつくられるようになりました。明治以降には白磁の美を追求する陶芸家たちが現れます。清時代の磁器から影響を受けつつも浮き彫りによって文様を施すなど、白磁特有の優れた作品がつくられました。佐藤 典克氏 制作風景地域賞:秋田市太平山谷番楽保存会「太平山谷番楽の保存・伝承」(秋田県)■受賞内容について日本海に面した秋田県・山形県に伝承されている神楽を番楽と呼びます。太平山谷番楽は、太平山の山岳信仰に密接に関係する芸能で、中世末期から近世初頭にかけて、修験者(修験道の修行者、山伏)が伝えたといわれています。生面神社(せいめんじんじゃ)の御神体である「お面」を用いて演じられ、所作にも古い時代の要素が多く残るとされています。かつては表裏24番の演目があったといいますが、現在は「露払い」「三番叟」「神舞」「五条橋」の四演目が継承されています。秋田市太平山谷番楽保存会 「五条橋」牛若の演技地域賞:大子那須楮保存会「大子那須楮の生産・加工」(茨城県)■受賞内容について茨城県大子町では、水はけの良い斜面地と一年を通じて昼夜の寒暖差が大きい気候などを生かして古くから楮が栽培されてきました。江戸時代には水戸藩二代目藩主・徳川 光圀によって楮の植栽が奨励され、地域の特産品へと発展。栃木県那須地域の問屋を通じて全国に流通していたことなどから「那須楮」と呼ばれ取引されるようになりました。大子産の楮は繊維が細く緻密であるため、絹のような光沢のある上質な和紙に仕上がります。こうした品質の良さからも、岐阜県美濃市の「本美濃紙」や福井県越前市の「越前和紙」の原料としても使われており、伝統的な「手漉き和紙」の生産になくてはならない素材となっています。楮の育成と加工は手作業で行われます。加工工程のなかでも、楮を蒸した後、一本一本を専用の小刀を使い表皮(黒皮と甘皮)を取り除く作業には、熟練した技術を要します。大子那須保存会 加工風景(蒸し作業)地域賞:下間久里獅子舞連中「下間久里獅子舞の保存・継承」(埼玉県)■受賞内容について下間久里獅子舞は、越谷市下間久里の香取神社において、毎年7月第3日曜日に行われる獅子舞です。太夫獅子・中獅子・女獅子が登場する、いわゆる三匹獅子舞の典型的な形式であり、演者は揃いの衣装で袴をはき、腹部に太鼓をつけ、3頭一組になって舞います。また、獅子に太夫や花笠、笛吹きなど、総勢30人程が付き添い、地区内の各家々をまわり、悪疫退散・家内安全・無病息災・五穀豊穣などを祈念して芸を披露する点も特徴的です。下間久里獅子舞連中 神社奉納舞地域賞:木戸口 武夫「研炭の製造・伝承」(福井県)■受賞内容について木炭は、古くから燃料として使われるだけでなく漆芸品や金工品の制作に欠かせない研磨道具として用いられてきました。こうした木炭を「研炭(とぎすみ)」といい、現在は、駿河炭(するがずみ)、朴炭(ほおずみ)、呂色炭(ろいろずみ)、椿炭(つばきずみ)の四種類が研炭として使われています。駿河炭の原料であるアブラギリは、トクダイグサ科の落葉高木で、種子から油が取れることからも、日本では戦前から戦後にかけて盛んに植林されました。明治10年頃、駿河漆器の生産業者によってアブラギリからの研炭製造がはじまった後に広く使用されるようになったことから「駿河炭」と呼ばれるようになりました。大正時代以降は静岡県での製造は衰退しましたが、原木が豊富にあった福井県や石川県で製造されるようになりました。四種類の研炭は、原木・製炭方法・研磨用途が異なります。この四種すべての製造技術を継承しているのが木戸口 武夫氏です。木戸口 武夫氏 炭出し作業地域賞:御松囃子御能保存会「菊池の松囃子(御松囃子御能)の保存・伝承」(熊本県)■受賞内容について「御松囃子御能」は、毎年10月13日、菊池神社の秋季大祭で奉納される、囃子にのせた厳かで優雅な舞です。当日は御松囃子御能の他、能の仕舞や狂言、子どもを演者とした狂言小舞も奉納されます。松囃子とは、もともとは神の依代(よりしろ)としての松を家に迎えることで、祝儀の芸能となっていきましたが、この芸能は、地域に根づいた松囃子として貴重な芸能です。平成10年には、「菊池の松囃子」として国指定重要無形民俗文化財に指定されました。御松囃子御能保存会 笹野の舞 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月01日東京都が運営する伝統工芸品を販売するオンラインショップ「小粋屋東京」では、2021年10月のオープン以来、東京都にある伝統工芸品の魅力を発信し、多くの皆様のライフスタイルを彩るべく、楽天市場内のオフィシャルショップで伝統工芸品を販売しております。そして、2022年3月10日より、ギフトに最適な東京の伝統工芸品特集をスタートします。ギフトラッピング対応のアイテムや、還暦や退職、進学やご就職などのライフステージの変化に合わせ、生活を彩りアクセントを加えてくれる、おすすめの伝統工芸品を揃えました。また期間限定での対象商品購入にお使いいただけるクーポンの配布も行います。ぜひこの機会に「小粋屋東京」をご利用ください。伊藤忠ファッションシステム株式会社は、「令和3年度ECサイトの活用による東京の伝統工芸品販売支援事業企画・運営業務」において小粋屋東京の企画・運営支援を行っております。小粋屋東京~おしゃれな伝統工芸品~■小粋屋東京/3月のギフト企画詳細<実施場所>小粋屋東京~おしゃれな伝統工芸品~ 楽天市場ショップ 特集ページURL: <特集ページ公開日時>2022年3月10日(木)12時公開<ギフト特集期間中のキャンペーン>1. 小粋屋東京からのギフトおすすめアイテム提案(上記2つのページにて実施)2. ご紹介アイテムのギフトラッピング対応(一部除外あり/期間終了後も対応可能)3. 期間限定でのギフト専用クーポン(15%オフ)の配布(3月10日~17日)4. 小粋屋東京おすすめギフト限定で楽天ポイント5倍プレゼント(3月10日~17日)ギフト以外にも、小粋屋東京では随時キャンペーンを実施しておりますので、ぜひ御利用ください。■東京の伝統工芸品/小粋屋東京概要<東京の伝統工芸品>東京の伝統工芸品は、長い年月を経て東京の風土と歴史の中で育まれ、時代を越えて受け継がれた伝統的な技術・技法により作られています。伝統工芸品は、手作りの素朴な味わい、親しみやすさ、優れた機能性等が、大量生産される画一的な商品に比べて、私たちの生活に豊かさと潤いを与えてくれます。伝統工芸品は地域に根ざした地場産業として地域経済の発展に寄与するとともに、地域の文化を担う大きな役割を果たしてきています。<「小粋屋東京」とは>東京都が運営する伝統工芸品を販売する楽天市場内のオンラインショップです。コロナ禍における東京の伝統工芸品の販路拡大を後押しするため、2021年10月1日より楽天市場内にて東京の伝統工芸品のEC販売をスタートいたしました。KOIKIYATOKYO_ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月10日ユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統芸能のうち、歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、そして沖縄の組踊(くみおどり)を一同に集めた展覧会、『体感!日本の伝統芸能-歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界-』が3月13日(日)まで東京国立博物館 表慶館で開催されている。鑑賞者が再現舞台に上がり、その空間も堪能できる体験型の展覧会だ。ユネスコ無形文化遺産とは、口承伝承や芸能、社会的慣習、祭礼行事、伝統工芸技術など、無形の文化遺産を国際的に保護することを目的に、2003年に誕生したもの(正式なスタートは2006年の条約発効から)。日本からは、田植踊や田楽、神楽など、現在22件がユネスコ無形文化遺産として登録されている。同展は、このユネスコ無形文化遺産にも登録されている伝統芸能から、代表的な5つの歴史と美、そして受け継がれてきた「わざ」を紹介していくもの。歌舞伎、文楽、能楽、組踊の舞台、雅楽の順で、それぞれの衣装や小道具、資料映像を展示する。また、それぞれの舞台をほぼ原寸大に再現しており、その一部は鑑賞者が自由に上がることができるのも特徴だ。『金門五山桐』舞台装置の再現第一章「歌舞伎」では、舞台で使われる小道具や、江戸時代の錦絵、実際に使用されている衣装などから、歌舞伎の歴史と面白さを紹介する。再現展示は、大盗賊・石川五右衛門が主人公の『金門五山桐』の、南禅寺山門の舞台装置。天井から垂れ下がった桜など、細かいところまで作り込まれており、鑑賞者は舞台に上がりこんで細部まで鑑賞することができる。役柄によって細かく変わる歌舞伎の隈取を浮世絵の展示を用いて解説また、日本最古の映画で国の重要文化財にも指定されている『紅葉狩』(1899年)も展示室内で上映。明治時代の名役者と謳われる九代目市川団十郎と五代目尾上菊五郎の演技が見られる貴重な映像は必見だ。第二章の「文楽」は、大阪で生まれた伝統芸能で浄瑠璃(語り物音楽)に合わせて人形が演技を行うもの。3人がかりで一体の人形を操作し、細やかな表情や繊細な動きで人々の心をひきつける。同展では、実際に使用されている人形や、人形の頭部などを実際の映像とともに展示。人形を操作しやすくするため、穴が随所にあけられている衣装や、演目によって変わる頭部など、めったに見られないものが並ぶ。文楽で使用されている衣装。背中と脇に穴が空いている演目により挿げ替える人形の頭部再現された文楽の舞台は、裏側から見ると黒衣がどのように人形を操っているかがよくわかる。実際の舞台ではわからないことも把握できるのが、この展覧会の醍醐味だ。正面から見る『義経千本桜』の再現裏側から見る『義経千本桜』続く第三章は、室町時代に観阿弥・世阿弥父子が、猿楽を元に大成させた「能楽」。能楽とは、能と狂言をあわせた呼び方。厳粛で優美な歌舞劇、仮面劇の能と、笑いの要素の多い狂言は、どちらも猿楽をルーツに持つ兄弟のような関係にある。この3月に国立能楽堂にて初公開となる復曲能(現在は上演されていない演目を復活上演させた能のこと)『岩船』の記録映像や装束、能面、楽器などが公開されている。能で使用される面大胆な意匠の能装束第4章は、琉球王朝から伝わる「組踊(くみおどり)」。琉球王朝は、遠方から来た使者をもてなすため、踊奉行を置き、長期滞在する客人をもてなしていた。そのなかで18世紀に生まれたのが、歌や舞を折り込みつつ進行する音楽劇「組踊」だ。展覧会では、この舞台の再現とともに、紅型(びんがた)の衣装や小道具を紹介していく。組踊「銘苅子(めかるしー)」の天女組踊に使われる花笠そして最後の章は「雅楽」。5〜9世紀にかけて、中国や朝鮮から伝来し、日本で整理・集成した古代の宮廷芸能の雅楽は、器楽演奏のみの「管絃」と、舞をともなう「舞楽」など、他の伝統芸能とは異なる独特な形態を持っている。展示されている豪華絢爛な装束は、すべて宮内庁式部職楽部で実際に使われているものだ。また、国立劇場で上演された宮内庁式部職楽部出演の雅楽公演の映像も見ることができる。雅楽の装束と小道具・小道具大陸の文化も感じさせる雅楽の装束同展をきっかけに、奥深い伝統芸能の世界を触れて、楽しんでみよう。取材・文:浦島茂世『体感!日本の伝統芸能-歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界-』2022年1月7日(金)~3月13日(日)、東京国立博物館表慶館にて開催
2022年01月12日“包むこと”を通じて日本人の生活や社会を考える。展覧会「包む-日本の伝統パッケージ」とは?アートディレクターが稀有だった戦前から、日本の伝統的なパッケージの収集と研究を続け、「TSUTSUMU(包む)」という言葉とともにその美しさを海外に広く知らしめた、デザイナー岡秀行。「最初は形の見事さに惹かれた。けれど次第に形の奥に呼吸している人間の暮らしへと関心が移っていった」と生前、収集の動機を語っている。彼は、現代社会においてのパッケージを、商品を売るためのテクニックであり広告産業の一部と考えた。つまり新しい包み方は新しい生活を意味し、包み方の変化は生活自体の変化だというのだ。彼にとって、日本人とは何か、生活とは何か、社会とは何かを考える上で「包む」ことの意味は広く、重大。そんな想いから岡氏が見出したのは、それぞれの伝統パッケージに脈打っているのは日本人特有の自然観であるということだった。日本人はすべての自然に神様が宿ると考え、それに包まれるものは大切なもの、清らかなものであると捉えている。だからこそ伝統パッケージには一種の折り目正しさがあり、見る者をハッとさせるほどの格調があるのだと断言している。そんな岡氏の意思を反映した今回は木、竹、笹、藁など日本の風土に育まれた自然素材や陶器、和紙、絣かすりなど、日本人に馴染みある素材別にデザインを紹介。デザイン的な観点からいえば「生活の知恵として生み出されたシンプルな造形」を紹介した作品と、日本人の職人技というべき「職人のプライドと手技の美を持つ品」の2種に大別される。プラスチック容器全盛の昨今、本物の自然が宿る日本の伝統パッケージは、心に潤いを与えてくれる。サステナブルが叫ばれる今こそ、再びこうしたパッケージに目を向ける時が来たのだと考えさせる内容だ。《卵つと》山形県撮影:酒井道一(岡秀行著『包』毎日新聞社、1972年 所収)農民生活の長い歴史から生まれた、卵を安全に運ぶ入れ物「卵つと」。生活の知恵が洗練され、見事な造形となった。藁素材の特性をフル活用している。《岡山獅子》岡山県/中尾正栄堂撮影:酒井道一(岡秀行著『包』毎日新聞社、1972年 所収)古い須恵器(陶質土器)の伝統を受け継ぐ由緒ある備前焼のお菓子パッケージ。岡山ではメジャーな商品で、中にはきびだんごが入っていた。現在はもう製造されていない。《釣瓶鮓》奈良県/釣瓶鮓弥助撮影:酒井道一(岡秀行著『包』毎日新聞社、1972年 所収)釣瓶鮓(つるべずし)は奈良の郷土料理で、曲げ物桶に鮎の熟れ鮓を詰めたもの。1000年以上の歴史を誇る由緒ある逸品で、現地でも長く愛されてきたが、現在は製造されていない。《ささらあめ》宮城県/熊谷屋撮影:酒井道一(岡秀行著『包』毎日新聞社、1972年 所収)仙台の郷土菓子であるささら飴を竹ひごの先に付け、筒に差し込んだシンプルなデザインが見事。熊谷屋の商品であったが、現在この形での販売は終了している。包む-日本の伝統パッケージ目黒区美術館東京都目黒区目黒2‐4‐36開催中~9月5日(日)10時~18時(入館は17時半まで)月曜(8/9は開館)、8/10休一般800円ほかTEL:03・3714・1201※『anan』2021年7月21日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年07月16日イタリア・ローマの伝統菓子「マリトッツォ」が、ホテルオークラ東京ベイで発売されます。「マリトッツォ」は、パンの間にたっぷりの生クリームを挟んだ、コロンとした可愛らしいフォルムも目を惹くイタリア・ローマ発祥の伝統スイーツ。ホテルオークラ東京ベイでは、“プレーン”と季節限定のフレーバー“シーズン”の2種類の味で提供されます。通年での提供となる“プレーン”は、ホテルオリジナルブレンドの生クリームを存分に味わえる一品。しっとりと焼き上げたパンと軽やかなくちどけの生クリームのハーモニーを堪能できます。また、5月31日(月)までの期間で提供される“シーズン”のフレーバー“バラとラズベリー”は、バラの生クリームの中にラズベリージャムを忍ばせた限定味。クリームの上にはさらにラズベリーをトッピングし、甘酸っぱい果実の味覚を楽しめる一品に仕上げられています。【詳細】ホテルオークラ東京ベイ「マリトッツォ」販売場所:ホテルオークラ東京ベイ カフェレストラン テラス売店販売時間:13:00~22:00住所:千葉県浦安市舞浜1-8価格:プレーン 450円(税込)、シーズン“バラとラズベリー” 500円(税込)※2021年5月11日(火)までは14:00~21:00での販売。※事前予約可。※シーズン“バラとラズベリー”は5月31日(月)までの販売。【予約・問い合わせ先】ホテルオークラ東京ベイ カフェレストラン テラス売店TEL:047-355-3348(直通)
2021年05月12日ベルギー王室御用達チョコレートブランド「ヴィタメール」は、6 月1日よりベルギー伝統のバターサンド『ミゼラブル』を販売いたします。ミゼラブルはベルギー三大伝統菓子の1 つで、アーモンドスポンジにバタークリームをサンドした、素朴な味わいながら現在もベルギーで愛されているお菓子です。ミゼラブルとは、フランス語で「みすぼらしい」「悲惨な」という意味の言葉ですが、これは、バタークリームに牛乳ではなく水を使うことに由来しています。ヴィタメールのミゼラブルもバタークリームに水を使っていますが、バニラビーンズを入れることで香りを豊かにし、食べやすく仕上げています。また、1 つずつ個包装していますので、ちょっとした手土産やおやつにオススメです。【種類】 バニラ、ラムレーズン、フランボワーズ【本体価格】 各240円*店舗により販売日、販売商品が異なる場合がございます。詳しくは販売員にお問い合わせください。■「 ヴィタメール」とは…1910 年、ベルギーの首都ブリュッセルで創業した、ベルギー王室御用達の老舗チョコレートブランドです。1990 年日本出店。関東・関西の百貨店を中心に22 店舗を展開し、ショコラ、ケーキ、贈答用の焼菓子など、ベルギー伝統の味を販売しています。 (HP)企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月05日“STAY CONNECTED" vol. 3NARSの、日本の伝統芸能 歌舞伎の洗練された芸術性にインスパイアされたブラシコレクション。どのブラシもコンセプトと機能の両面において、伝統とモダンさを融合させ、何世紀にも渡る伝統的なフォルムに現代的な解釈を加えて生まれました。■『NARS カブキ イタ』6,500円ミニマルかつユニークなシェイプの『カブキ イタ』は、チークの輪郭を際立たせ印象的な立体感をつくります。チーク、ハイライト、コントゥアーにおすすめ。「毛足の短い直線的なブラシが、広がりすぎる事なく頬骨にピタッとフィット。シェープに見せたいときのシェーディングにおすすめです!」ー NARS シニアメーキャップアーティスト 青木 睦■『NARS カブキ クドキ』 4,900円独特な角度の『カブキ クドキ』は、目もとの輪郭を際立たせたり、まつ毛の際に使用してスモーキーアイを作るのに最適。スムースでソフトタッチな柄は持ちやすさも抜群で、思いのままにモダンな目もとへと仕上げます。「アイシャドー用のブラシですが、実はアイブローにもとても便利なんです! 斜めにカットされたブラシで、難しい眉頭のぼかしも簡単にでき、ノーズシャドーを入れたような立体感が出せます。」ー NARS シニアメーキャップアーティスト 茂登 春奈■『NARS カブキ ヤチヨ』 6,500円プロフェッショナルの愛用率も高い多機能ブラシ。チークにはもちろん、ハイライトを入れたり、目もとのカラーをなを馴染ませたり、ぼかしたりとマルチに使用可能なドーム型ブラシです。ユニークなシェイプの柄を、短く持つか長く持つかで力の加減も自由自在にコントロールできます。「毛が柔らかく、ブラシ先端がラウンド型にカットされているので、肌なじみの良い色から鮮やかな発色まで自然に頬に馴染ませることができる万能なブラシで重宝しています。藤で巻かれた柄が、まるで芸術品のように美しく、手に持つたびに気分が上がります。 」ー NARS コミュニケーションマネージャー 福島 まどか企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月26日ニューバランス(New Balance)は“ニッポンの伝統色”を使用したスニーカー「EDO-IRO 2020」を発売する。“ニッポンの伝統色”使用“和”スニーカーニューバランスの新作は、ブランドの定番メンズシューズ「CM996」とウィメンズスニーカー「WL996」を“和顔”にアレンジ。使用したのは、ニッポンの伝統色にインスパイアされた、落ち着きのあるカラーだ。メンズスニーカー「CM996」メンズスニーカーの「CM996」は、“江戸の鼠色”の代表といわれる素鼠(すねずみ)と、漆器などに用いられる青漆(せいしつ)の2色で展開。特に、素鼠のカラーは、赤や青などの色味を帯びていない素のグレーで落ち着きのある佇まいだ。アッパーは、メッシュとピッグスエードを掛け合わせ、ヒールにはヌメ皮風レザーを起用して高級感を演出。インソールには、筆文字で「にゅーばらんす 九九六」と記し、和のエッセンスをプラスした。ウィメンズスニーカー「WL996」ウィメンズスニーカーの「WL996」は、江戸のグレーの中から2色の灰色系アースカラーをチョイス。明るいグレーの白鼠(しろねずみ)と、江戸で好まれた茶色がかったグレーの江戸鼠(えどねず)をメインカラーとして選んだ。インソールには、吉祥文様の一つである「青海波」を採用して和のムードを演出。また、同デザインで檳榔子黒(びんろうじぐろ)も展開。こちらは、青みを帯びたブラックで、パンツスタイルもスカートスタイルにもマッチする上品な仕上がりだ。なお、これらのモデルは雑誌『Begin』『LaLa Begin』とのコラボレーションモデルとなっている。【詳細】ニューバランス「EDO-IRO 2020」発売日:2020年3月12日(木)・CM996 15,180円(税込)カラー:グレー、グリーンサイズ:D/ 25.0~29.0cm・WL996 10,230円(税込)カラー:ブラック、オフホワイト、ライトブラウンサイズ:D/ 22.5~25.5cm取り扱い店舗:ABC-MART、ビギンマーケット、ララビギン ドライグッズストア【問い合わせ先】株式会社ニューバランスジャパンお客様相談室TEL:0120-85-0997
2020年03月16日年末もにぎわう浅草寺の界隈で「浅草伝統文化まつり」が開催される。落語や芸妓による舞、羽つき大会など伝統文化の一端に気軽にふれることのできるイベントが多数予定されている。毎年、この時期の浅草は“羽子板市”の名でも親しまれている「歳の市」が浅草寺境内で開催される。今年は12月17日(火)から19日(木)の日程で、色鮮やかで美しい羽子板が並び、訪れた人は今年を振り返り、来年も良い年になるように願う。そして、この「歳の市」にあわせて開催されるのが「浅草伝統文化まつり」だ。北海道鹿追町より伝説の白蛇が舞い来たる「白蛇姫舞」をはじめ、金原亭馬生師匠による落語、浅草芸妓連によるおもてなし舞、太神楽、羽根つき大会が開催されるほか、縁起根付けの配布(※無くなり次第終了)も予定されている。浅草伝統文化まつり12月17日(火)、18日(水)開催日時は催しにより異なる浅草寺界隈イベント事務局03-5811-1929
2019年12月17日最年少棋士の藤井プロや、小学生の天才囲碁少女により将棋・囲碁ブームとなっています。大人だけではなく子どもが通える教室も人気が高まっていたり授業に取り入れられたりと、将棋や囲碁の学ぶ力が注目されていることが伺えます。将棋も囲碁も両方とも長い歴史のあるものですが、簡単なルールは知っていてもどんな点でメリットがあるかということまでは意外と知らないかもしれません。今まで興味のなかった方もどんな面でプラス効果があるのかを知ることで興味がわくかもしれません。大人も子ども楽しめる将棋・囲碁について調べました。将棋も囲碁も長い歴史のある伝統文化将棋の起源は古代インドと考えられており、日本に伝わったのは中国を経由して6世紀頃と言われています。が、諸説ありはっきりとしたことは分かっていません。しかし最古の駒として平安時代のものが発掘されており、日本でも長い歴史があることは確かなようです。盤上は9×9マスで8種類の駒を操り、王将を取られたら負けとなります。日本の将棋人口は1,200万人以上と言われています。一方囲碁は、約4千年前に中国が発祥と言われています。日本には奈良時代に伝わったと言われていますが、平安時代になると貴族の遊びとして親しまれました。一般的な基盤は、縦横に19本ずつ線が引かれた「19路盤」と呼ばれるものです。黒と白の二色の石を、盤上の縦線と横線が交差した場所に交互に置いていきます。場所を取ったり相手の石を取ったりして、最終的に相手より多くの陣地を作った方が勝ちとなります。将棋・囲碁に共通するメリットとは将棋や囲碁を学ぶことで得られる力・メリットとはどんなものでしょうか。(1) 先読み力例えば将棋において「何手先を読めるか?」ということが言われます。プロ棋士などは、文字通り数百・千も先の手を読みながら対局しています。しかしそれだけではなく、先を読む力の神髄は「有力なアイデアを読む力」「それに対する相手の差し手を推測する力」なのです。先を読むことで、アイデア力・推測力が向上します。(2) 負けて成長できる勝負事なので、負ける対局に当たることも出てきます。その時なぜ負けてしまったのか、次はどうすれば負けないのかを振り返り勉強することで成長できます。負けを知ることは、負けた側の気持ちも理解できるようになるので、相手を思いやる優しい心を育てます。(3) 集中力静かに真剣に対局に取り組むことは集中力を養うのに効果的です。さらに対局中の戦略を練ることや、教室での講義を聞く時間などの繰り返しは集中力を向上させます。(4) コミュニケーション力将棋や囲碁は世界中で競技されていることから、国際的なコミュニケーションの手助けとなります。言葉が通じなくてもコミュニケーションが取れる点は、スポーツとも似ています。年代も幅広い為、普段話す機会のない年配の人などと話すことが人間的成長につながります。また、対局中に相手の意図を読む必要があるため、人の気持ちを考えられるようになることが期待されます。(5) 礼儀将棋や囲碁の教室の多くが、挨拶や敬語を大切にしており礼儀作法を重視しています。礼に始まり礼で終わる習慣により、礼儀が身につくことが期待できます。将棋か囲碁か似ているように感じる将棋と囲碁ですが、伸ばせる力は若干異なります。(1) 将棋は負けず嫌いな子に向いている?まず将棋は王を取り合うゲームです。様々な戦法があるため、どの戦法で戦うかという駆け引きを楽しみながら論理的思考を司る脳の部位や働きを活性化させます。王を取られたら終わりなので、負けず嫌いな子に向いています。駒には種類がありそれぞれが特徴的な動きをするので、動き方で試合を大きく変えることができるのが魅力です。1手が大きく状況を変えることもあるため、いきなり逆転できるという可能性があります。途中であきらめなければ逆転勝利をつかむことが出来る可能性のあるゲームであり、諦めない心を育むことが出来ます。(2) 囲碁は美的感覚が鋭い人に向いている?一方、囲碁は盤面全体を使った陣取りゲームです。広い盤面で自由に打ち合うので新たな発想を見出す創造力が刺激されます。対局中は常に盤面全体を見渡すことで空間認知能力が養われ、最終的な盤面がどうなるかを想像することで判断力が身につきます。何もない盤面に石を置いていく囲碁は、美的感覚が鋭い人に向いておりそういった力を伸ばす面もあります。「将棋にはまったけど囲碁ははまらなかった」またはその逆、という人も多くいます。より子どもの能力を伸ばせる方を選ぶと良いでしょう。しかし前述したように、両方に共通するメリットもたくさんあります。教室などに通う前に、まずは自宅で遊びとして両方覚えることがオススメです。その上で子どもが興味を持ったら、教室に通うなどを検討してもいいでしょう。筆者の小1の息子は、友人が将棋を指すことから少し興味を持ち、将棋が出来るゲームボードを欲しがりました。学童でも定期的に近所の高齢者を迎えた将棋塾が開催され、まだ参加したことはありませんが将棋と触れ合う機会があります。私自身将棋のルールは分かりますが囲碁は関わったことがありません。しかし購入したゲームボードは囲碁など数多くのゲームが遊べるタイプのものなので、これを機会に親子で囲碁にも触れてみたいと感じています。ブームになっているから、ということではありませんが、こういう時期だからこそ触れ合う機会も増えるかもしれません。今までやったことのないという方も、是非親子で楽しんで取り組んでみてはいかがでしょうか?
2019年03月08日0歳から活躍モダンに、でもきちんと伝統行事を伝えたい小黒三郎作のおひな様年を重ねたからなのか、子を授かったからなのか。昔より、日本の伝統行事や文化への想いが強くなった気がします。伝統行事のひとつといえば、おひな様!女の子ママにとっては、一大イベントですよね。でも、時代とともに住居環境も変わり、昔ながらのおひな様を飾るのは難しいといった現実問題も。そこで、組み木デザイナー小黒三郎作のモダンなおひな様をご紹介。納品まで1年待ちともいわれる人気の品ですが、待つ価値ありです!お雛様だけでなく五月人形もあるので、男の子ママもチェックしてみてください。《 紹介者 》主婦なつこさん4歳の女の子と9カ月の男の子のママ。趣味の洋裁で作った子どもたちの服や幼稚園グッズ、子どもたちとの日々の瞬間を切り取ったインスタ(@_____sn.ii)をアップ。洋裁歴2年とは思えないセンスのいい素敵な作品たちを見ることができます。そのモダンさにひとめ惚れ!長女がまだお腹にいるときから、「ひな人形どうしよう?」と、祖父母も交えて家族みんなで盛り上がっていました。時間があれば、ネット検索をしたり。ただ、昔ながらのひな人形に少し抵抗が……。私自身が小さい頃、和室に飾られたひな人形を見て怖いなと感じた記憶が残っていて。親として、日本の古き良き伝統行事を娘に伝えたいという思いはあるけれど、ピンとくるものに出会えずにいました。そんなとき、たまたまインスタで目にしたのが組み木デザイナーの小黒三郎さんのひな人形でした。かわいい見た目に娘も愛着たっぷり▼公式サイト 遊プラン私の思いが見事にハマったのか、かわいい見た目のおひな様を娘はとても気に入ってくれました。4歳になった今年は、ひとりで飾り付けも楽しんでいました。積み木感覚で飾って、パズル感覚でお片づけをして。その一連の過程を親子で楽しめるのがとても魅力的です。そのおかげか、娘のひな人形への愛着もひとしおで!片づける際は、いつも名残惜しそうにしています。最初、親世代には少しビックリされましたが、今となっては毎年おひな様を待ち遠しそうにしている娘の姿に、このひな人形を選んで良かったねと話しています。マンション住まいの人におすすめデザインに加えコンパクトな点も、このひな人形を選んだ理由のひとつです。マンション住まいで大きなひな壇を飾るスペースがないので、このコンパクトさは本当にいいですね。しかも、ナチュラルなインテリアにも、自然と馴染む柔らかな色合いで。昔ながらのひな人形も色鮮やかでキレイですが、我が家のスタイルにはこの小黒三郎さんのひな人形がぴったりです。娘のときも注文から半年ほど待ったのですが、いまはさらに人気のようです。息子のために、同じシリーズの五月人形を注文した際は、納品まで1年以上かかりました。でも、そこまで待ってでも欲しいと思わせる魅力が、小黒三郎さんの作品にはあると思います。Text:Kyoko Isobe
2019年03月03日ディオール メゾン(Dior MAISON)より、2019年クルーズコレクションでマリア・グラツィア・キウリによって再解釈された“トワル ドゥ ジュイ”にフィーチャーしたカプセルコレクションが発表された。ノートブック 大(125x180mm 7,000円)、小(100x125mm 5,600円)トワル ドゥ ジュイとは、フランスを代表する伝統的なテキスタイル。1946年、クリスチャン・ディオールは室内装飾家のヴィクトール・グランピエールにモンテーニュ通り30番地のディオール第一号店の内装を依頼。ディオールの親友でもある画家のクリスチャン・べラールのアドバイスを得て、“小間物屋”を意味する「コリフィシェ(Colifichets)」と名付けられたこのブティックの壁を18世紀のモチーフであるトワル ドゥ ジュイで飾った。これを始まりとして、現在に至るまで数々のアーティスティック ディレクターがトワル ドゥ ジュイを再解釈し、独自のモダンな視点を吹き込んでいる。プレート 直径21cm(1万2,500円)マリア・グラツィア・キウリによる今回のコレクションでは、タイムレスで伝統的なテキスタイルに野生動物のライオンやサル、ヘビといったモチーフがプレートやテーブルクロス、ノートブック等に描かれ、ブルーやレッドの“トワル ドゥ ジュイ”が家の中を明るく彩る。取り扱い店舗は、銀座のハウス オブ ディオール ギンザとなっている。
2019年01月09日和に関するさまざまな物事を取り上げ、日本の素晴らしさを伝えてきた人気番組『和風総本家』が、放送開始から約10年の節目を機にリニューアル。“和風総本家の二代目”こと跡取り息子として、鈴木福くんが新レギュラーに加わることに。「お芝居以外のお仕事で、レギュラーメンバーとして番組に出演させていただく経験は初めてなので、とても楽しみです。僕は先代の『和風総本家』を見て、日本を支えているプロフェッショナルの人たちのすごさを知りました。“作る”ことは僕自身も大好きなので、番組を通じていろいろな体験がしてみたいです」リニューアルした番組が新しく取り組むテーマは“未来への継承”。実は福くん自身も、日本の伝統文化に深い縁を持っているそうで…。「父が和楽器の仕事をしていて、母と祖父母、親戚にも琴や尺八の演奏家がいます。ただでさえ、小さい頃から“昭和顔”と言われる僕ですが(笑)、最近はそういう和のものにより興味を持つようになりました。日本の職人さんは手作りで、しかも世界に認められる技術を持っているのがすごいと思うところ。もし僕が職人さんになるとしたら、バットやグローブだったり、大好きな野球にまつわる道具を作ってみたいです」ところで、福くんの腕の中でおとなしく抱かれているのは、番組のマスコットキャラクター、豆柴の「豆助」。はじめて対面した感想は…?「耳が垂れててかわいいと思います(笑)。スタジオで共演する機会はないけれど、これから豆助と一緒に番組を盛り上げていきたいです!」『二代目和風総本家』オリジナルメンバーの萬田久子さん、東貴博さん(Take2)に鈴木福くんが加わり、“ニッポンの良さを伝える・語り継ぐ”というテーマで日本の魅力を紹介。毎週木曜21時より、テレビ東京系列にて放送中。すずき・ふく2004年6月17日生まれ、東京都出身。1歳で芸能界デビューし、子役として活躍。ドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)や、『映画 妖怪 人間ベム』など出演作多数。※『anan』2018年11月14日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2018年11月12日マリンニットBLUE ELECTRIQUE ¥36,000/La Touche Française(フライオン) 日増しに秋が深まっていくのを感じる頃になると、そろそろ冬の洋服を探さなくちゃ!と思い始めます。ブルターニュ発のニット専門ブランド『La Touche Française(ラ トゥッシュ フランセーズ)』の「マリンニット」は、この冬も楽しみたいと思わせてくれる1着。地元を愛するブルトン(ブルターニュの人々)が力を合わせて作り上げたアイテムです。ブルターニュに対する深い愛情と、その町の伝統を維持して活性させたいという強い思いが重なって『ラ トゥッシュ フランセーズ』の「マリンニット」は生まれました。 ブルターニュが誇る、職人の技術の粋を集めて作られる「マリンニット」 『ラ トゥッシュ フランセーズ』のニットは、フランス北西部、パリから5500kmほどの場所にある、人口はわずか1600人ほどの小さな集落で作られています。ブルターニュといえばもともと、1532年にフランスに併合され州となるまではブルターニュ王国という独立国。その古くからの伝統や歴史が色濃く残るロアンに現存し、1950年代からマリンニットを専業とする工場で作られていられているのです。『ラ トゥッシュ フランセーズ』の「マリンニット」は、そんな工場に働くプロ意識の高い25人の職人たちに支えられ、生み出されています。 はじめまして『ラ トゥッシュ フランセーズ』!の不朽の1着 何か月も海で過ごす漁師のため作られた「マリンニット」は、寒さに負けずに漁に専念できるよう考えられた18世紀から続く、防寒着です。 肉厚で上質な漁師ニット=「マリンニット」は、通常のニットに比べ保温力が抜群! アウターを着るにはまだ早い。けど、朝晩冷え込むという日にも頼れる1着です。 マリンニットBLUE ELECTRIQUE ¥36,000/La Touche Française(フライオン) 襟元は風が入ってこないように詰まっており、ボタンを外さなければ頭が通らないほど。しかし、それが抜群の保温力を発揮してくれます。フランスブランドらしい、アイデンティティを感じられるカラーリングは、ダウンカラーになりがちな秋冬ファッションのスパイスとなってくれるはず。 ほどよく体にフィットするため暖かく、真冬でも「マリンニット」にアウターをプラスするだけで十分。着込む必要がないため、着膨れ知らずなのも嬉しい。 (左から)マリンニット ROUGE ¥35,000、MARINE ¥36,000、VERT ¥35,000/La Touche Française(フライオン) いよいよ秋。しっかりと寒くなる前のいま、冬の準備を始める気持ちに向かわせてくれる、『ラ トゥッシュ フランセーズ』です。 La Touche Française03-6447-4785(フライオン):Hiroshi Nakamurastyling:Saori Ikedatext : Akira Watanabe
2018年09月28日伝統を感じる京町家をスタイリッシュに改装京都・下京区にある「ロビンソン鳥丸」お店の外観は、伝統的な京町家。そのドアをくぐると、和の雰囲気を残しつつ、シャンデリアなどの洋風エッセンスが加えられた、斬新でおしゃれな空間が広がっています。ダークトーンのインテリアからはノスタルジックな雰囲気も感じられ、どこかホッとする雰囲気も感じるお店です。この独特の空間で、ランチからディナーまでを楽しめます。京町屋で本格イタリアンを楽しもう!築120年という長い歴史を持った京町家を改装し、誕生したお店。オリジナリティあふれるおしゃれな空間でいただけるのは、本格イタリアン。自慢のパンやパスタなど、存分にイタリアンが楽しめます。ランチメニューやコースメニューなど、シーンに合わせた多彩なメニューもこの店の大きな特徴。広々した空間なので、パーティーなどでも利用できます。イチ押しメニューは「鮮魚と彩り野菜のカルパッチョ」カラフルに盛りつけられた「鮮魚と彩り野菜のカルパッチョ」は、その日に獲れた魚の中で、一番いいものを厳選して仕入れているため、日によって内容が違うこだわりの一皿。シンプルな料理だからこそ、素材選びにもこだわっています。新鮮な食感と味わいを堪能できるイチ押しメニューで、訪れるたびに注文しても飽きのこない逸品。彩りも豊かなので、女子会にもおすすめです。こだわりの人気メニューは「本日のおすすめパスタ」こちらもカルパッチョ同様、日ごとに内容が変わる「本日のおすすめパスタ」。パン職人が焼き上げたこだわりの焼き立てパンとマッチングするように作られています。パスタの豊潤な香りを楽しみながら、焼き立てパンとのコラボレーションも楽しめる一品です。2種のパスタから好きな方をチョイスできるプランもあるので、気分に合わせて選んでみてください。大人女子必見! 和と洋を感じる「ロビンソン鳥丸」和の雰囲気と洋風の雰囲気を併せ持ったオリジナルの雰囲気は、特に大人の女子の心をくすぐります。そんなおしゃれな空間でいただけるのは、こだわりの素材で作ったイタリアン料理。メニューの種類も豊富で、女子会におすすめのコースや、お得に楽しめるランチなどがあります。おしゃれな空間とおいしい料理が楽しめる、贅沢なお店です。OsakaMetro烏丸線「四条駅」を下車後、6番出口から徒歩2分ほどの場所にあります。広々したおしゃれ空間でイタリアンを堪能したくなったら、ぜひ「ロビンソン鳥丸」を訪れてみてください。スポット情報スポット名:ロビンソン 烏丸住所:京都府京都市下京区仏光寺通烏丸西入ル釘隠町238-240電話番号:075-353-9707
2018年05月31日気配りのできる人は、ふとしたタイミングさえ大切にするもの。例えば、手紙を渡すときや感謝の気持ちを伝えるとき。まずは粋な伝統小物や文房具を持つことから始めてみては?大人の女性として、ひとつ持っておきたい。薄い和紙の上で、カラフルな蝶々がひらひら。よく見ると「てふてふ」の文字も舞っていて、遊び心も満載。お菓子を載せたり包むのはもちろん、ちょっとした手紙にも。ポーチに入れておくと重宝するはず。懐柄紙 30枚入り¥400(渋谷ロフト)遠く離れたあの人に、香りもお届け。手紙の中に忍ばせるだけで、ほのかな梅の香りがふわっと広がる。和柄だけれどポップなデザインは、ずっと取っておきたくなる!小物入れや引き出しに入れて、ポプリ代わりにも。文香 各¥800(スパイラルマーケット TEL:03・3498・5792)外国の方へのプレゼントにもぴったり!お金やちょっとした小物を渡すときに便利なぽち袋。ユニークな英文プリントがインパクト大!裏面にはぽち袋やのしの簡単な説明書きがあり、日本文化のちょっとした勉強にもなりそう。3枚セット¥530(スパイラルマーケット)日本古来の縁起物が、キュートなチャームに!鮮やかな色みの水引チャームタグ。縁起の良いものを意味する「富士」、富や財運を象徴する「宝袋」など、用途に合わせて選びたい。贈り物に添えるもよし、タグだけをプチギフトにするもよし。ふくこより 各¥280(銀座・伊東屋 TEL:03・3561・8311)※『anan』2018年4月18日号より。写真・多田 寛(DOUBLE ONE)スタイリスト・仲子菜穂(by anan編集部)
2018年04月16日「日本には、何百年も続いていると思われている伝統がたくさんありますが、それらの多くは、けっこう由緒の“あやしい”ものだったりするんですよ……」 こう教えてくれたのは、『「日本の伝統」の正体』(柏書房)の著者である、放送作家の藤井青銅さん。たしかにここ最近のニュースを振り返ってみても、日本には伝統がたくさんあることがわかる。 たとえば、昨年から連日のようにワイドショーをにぎわせてきた、元横綱・日馬富士の暴行に端を発する一連の騒動。多くのメディアで、“国技”としての相撲の在り方がクローズアップされた。 年明け早々には、100人以上もの新成人が“成人式”に振り袖を着られない事態が発生。さらについ先日には、“恵方巻”の大量廃棄も大きな問題となり、もはや日本では「伝統にあらずばニュースにあらず」といった風情である。 「こうした“伝統”にまつわる事件やトラブルというのは、それが大昔からつづく由緒正しいものだと、多くの人たちが信じているからこそ起きるんです。古くからつづいているものだからいいものに違いない、という思い込みに振り回されてしまうんです」(藤井さん・以下同) 藤井さんによれば、伝統だと思われている行事や習慣の多くは、実は明治期以降に新しく“発明”されたものだという。それでは、こうした日本の伝統はいつ、どのようにつくられ、どのように受け入れられてきたのだろう。藤井さんが解説してくれた。 ■「お歳暮」は単なる「お中元」の便乗商法 百貨店の商魂が生み出した伝統が“お歳暮”。夏の“お中元”は、道教で罪を許す日とされる「中元」の日に、仏教の祖先を供養する「お盆」がくっついたもので、祖先への供物が転じて贈り物の習慣となったそうだが、暮れの“お歳暮”は……。 「お世話になった人へ贈り物をするようになったのは、江戸時代からですが、お歳暮については全然根拠がない。道教にも『歳暮』なんて言葉はなく、単に“年の暮れ”という意味なのですが、なぜかお中元とセットで広がります。“お歳暮”が一般的になったのは、日本で最初の百貨店である三越ができた明治30年代に入ってからですから、その起源は推して知るべしですよね」 ■セブン-イレブンが広めた新顔の伝統「恵方巻」 節分にその年の恵方を向き、巻きずしを丸かぶりするという関西ローカルな風習だった恵方巻が、これだけ全国的に認知されたのは、平成に入ってから。平成元年に、セブン-イレブンの一部店舗で「関西ではこういうことをやっています」と売り出したら、これがウケたという。 「そもそもの由来は大阪・船場の旦那衆の花街遊びだといわれていますが、始まった時期や由来、根拠も諸説バラバラの非常にアバウトな習慣なんです」 そもそも、日本人はミーハーで、新し物好きだと藤井さんは言う。 「それなのに、『その新しいものには実は古い伝統がある』となると、安心してしまうんです(笑)。伝統というのは、正統性を裏付けてくれる便利な言葉。伝統があるというだけで、権威があって、価値があるように感じられるから不思議ですよね」 たしかにお歳暮にせよ、恵方巻にせよ、伝統をうまく活用したビジネスは爆発的な広がりを見せた。 「伝統に従うも従わないも、信じるも信じないも、尊敬するも笑い飛ばすも個人の自由です。季節のイベントとして楽しんだり、和の心を体験することで日本人としてのアイデンティティを再確認するのも悪くはないでしょう。たくさんの伝統があるということは、それだけ日々の生活に彩りが加わり、豊かになることでもあるといえます」 ただし、伝統はひとたび権力と組み合わされると危険な存在にもなりかねない。伝統という言葉を安易にうのみにしていると、「伝統だから従わねばならない」という思考停止に陥る可能性もあると藤井さんは指摘する。 「伝統というだけで『由緒正しい』と妄信するのは危険です。情報過多の時代だからこそ、正しい情報に基づいた『伝統リテラシー』を身につけることが必要でしょう」
2018年03月10日先日、アカデミー賞2部門を受賞した陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に大冒険を描くディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。この度、本作にはメキシコの伝統工芸品“アレブリヘ”からインスパイアされたキャラクターたちがたくさん登場していることが分かった。主人公の少年ミゲルが迷い込んだ死者の国は、ミゲルのご先祖ガイコツたちが楽しく暮らしているほか、独創的な姿をした“アレブリヘ”という不思議な動物たちも住んでいる。大きすぎる耳を持つキツネのような動物や、羽が生えた恐竜のような生物、角が生えたトラみたいな動物など、同じデザインは一匹として存在しない。さらに彼らには不思議な特殊能力があり、芸術家フリーダ・カーロのアレブリヘの猿は、自由に体の色を変え火を吹くことができる。そして特に活躍を見せるのが、雄ヒツジの角、トカゲのような尻尾に鷲の翼と爪、さらに頭と腕はトラという不思議な姿のペピータ。“亡くなった人の魂を死者の国に導く存在”として登場する重要なキャラクターで、ミゲルのひいひいおばあちゃんイメルダに忠実に仕えている勇敢な性格だ。メキシコの伝統工芸品の一種であるこのアレブリヘ。リー・アンクリッチ監督がリサーチのためにメキシコに訪れた際に取り入れたいと思ったそう。キャラクター制作に携わったアロンソ・マルチネスは「アレブリヘはペドロ・リナレスという人物が、熱にうなされたときに見た夢がきっかけだった。彼は夢の中で森の中にいて、翼を持ったロバとか鳥の頭を持った鷲とか、不思議な動物と出会ったんだ。その動物たちが『アレブリヘ!アレブリヘ!』と唱え始めたそうで、目が覚めた彼はその動物たちを紙張子で作り、いまではメキシコの最も有名な民芸品の一つになったんだ」と誕生した歴史を明かしている。またアレブリヘは宗教や神話に出てくる動物ではないため、色々なアーティストたちが自分なりの独創的な個性を取り入れ、ピクサーも世界に一つだけの独特なキャラクターを誕生させた。さらに、エイドリアン・モリーナ共同監督が来日した際、「日本の凧の博物館に興味があるよ。日本の博物館や美術館を見て回りたい。もしかしたら次のアイデアが思いつくかもしれないね」と明かしており、凧やこけし、赤べこなど、日本の伝統工芸品がピクサーのキャラクターになる日がもしかしたら来るのかもしれない。『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』は3月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月10日「日本には、何百年も続いていると思われている伝統がたくさんありますが、それらの多くは、けっこう由緒の“あやしい”ものだったりするんですよ……」 そう教えてくれたのは、『「日本の伝統」の正体』(柏書房)の著者である、放送作家の藤井青銅さん。たしかにここ最近のニュースを振り返ってみても、日本には伝統がたくさんあることがわかる。 たとえば、昨年から連日のようにワイドショーをにぎわせてきた、元横綱・日馬富士の暴行に端を発する一連の騒動。多くのメディアで、“国技”としての相撲の在り方がクローズアップされた。 年明け早々には、100人以上もの新成人が“成人式”に振り袖を着られない事態が発生。さらについ先日には、“恵方巻”の大量廃棄も大きな問題となり、もはや日本では「伝統にあらずばニュースにあらず」といった風情である。 「こうした“伝統”にまつわる事件やトラブルというのは、それが大昔からつづく由緒正しいものだと、多くの人たちが信じているからこそ起きるんです。古くからつづいているものだからいいものに違いない、という思い込みに振り回されてしまうんです」(藤井さん・以下同) 藤井さんによれば、伝統だと思われている行事や習慣の多くは、実は明治期以降に新しく“発明”されたものだという。それでは、こうした日本の伝統はいつ、どのようにつくられ、どのように受け入れられてきたのだろう。藤井さんが解説してくれた。 ■相撲が「国技」なのは、建物が「国技館」だから!? まずは先にも触れた話題の“国技”相撲だが、そもそも日本には法令で「国技」と定められたものはない。 「相撲そのものが太古の昔から存在していることは事実で、『日本書紀』にはすでに『相撲』の文字があります(720年)。しかし、相撲=国技の始まりは、明治42年と、ずいぶん最近のこと。しかも、屋根のある相撲の常設館を建設した際に、その建物を両国“国技館”と命名したことによるんです。つまり、“国技”のための施設だから国技館と呼ぶのではなく、国技館という建物でやっているから“国技”になったわけです」 ■関連する各業界に御利益をもたらした「初詣で」の風習 旧暦でも新暦でも「一年のはじめ」は必ずあり、神社仏閣も古くからある。とすれば、“初詣で”も大昔からあったと思うのは当然だが、現在のように好きな日に好きな寺社にふらっとお参りするスタイルが定着したのは120年ほど前からだという。 「明治時代に入り鉄道の敷設が始まると、気軽に地方の寺社参詣ができるようになりました。そこで、当時の新産業である鉄道会社が考案したのがいまの初詣で。そして、こちらも当時の新産業であった新聞社に『初詣では◯◯へ』と広告を掲載。寺社、鉄道会社、新聞社すべてに商売上のメリットがあり、初詣での習慣が定着していったんですね」 ■「重箱にお節料理を詰める」のは百貨店の販売戦略 節会(祝いの日)の料理としての「お節料理」は奈良時代からあった。いっぽう重箱は室町時代からあったが、一般庶民に広く使われるようになったのは江戸時代から。 「正月のお節料理を重箱に詰めるようになったのは、幕末からですが、完全に定着したのは明治時代になってからのことで、百貨店による販売戦略がきっかけなんですよ。料理をそれっぽくお重に詰めるとなれば、自然と豪華なものになってきますからね。ですから『一の重には口取り、二の重には焼き物……』といったしきたりも、基本的には『売らんかな』のたまものだといえます(笑)」
2018年03月10日スイス国旗と赤白のコントラストが目を引く外観東京タワーの近く、東麻布のビル群の間にひときわ目を引く赤と白の看板とスイスの国旗。それが東京スイスインです。周りのビルに比べると、そこだけ違う空間のような、ウッディで温かみのある隠れ家的な外観は、さながらスイスの山小屋のよう。どこか温かみを感じさせてくれるお店から漂うチーズの良い香りに、思わず吸い寄せられてしまいそうな気がします。1965年に創業された、シックでクラシカルなお店1965年、六本木のフランスベッドの地下に、一軒のスイス料理の店がオープンしました。それが、東京スイスインです。1995年に現在地へと移転し、創業以来変わらない美味しさを守り続けています。クラシカルな雰囲気ながらもどこかアットホームで、気取らずに立ち寄ることができる、カジュアルな名店。パーティーや特別な日はもちろん、普段使いできる人気のお店です。一度は食べていただきたい、絶品チーズ料理お店の人気メニュー「ラクレット」は、チーズフォンデュに似た料理で、熱せられたチーズをナイフで削って、野菜の上にたっぷり載せていただきます。チーズの焦げ目のカリッとした食感と、溶けてトロトロになったチーズと野菜のハーモニーが抜群! バゲッドとの相性も最高です。お店自慢のチーズをふんだんに使用した「チーズタルト」は、フォークを入れると中からとろりとしたチーズが出てきます。サクサクとしたタルトとチーズのとろける食感が絶妙です。土曜日なら、ファミリーでチーズ料理が楽しめる「一度行ってみたいけれど、子どもが小さいから無理かなあ」などと思っている人に朗報。東京スイスインでは、土曜日に限り、未就学児の入店が可能です。子どもが小さいからと、クラシカルなレストランに行くのを我慢していた人や、「記念日に家族でちょっとリッチにお祝いしたい」と思っているファミリーは、土曜日に東京スイスインを利用してみてはいかがでしょうか。長年守り続けてきた味を堪能してみませんか東京スイスインは、創業以来受け継がれてきた味を今も変わらず守り続けています。また、誰でも気軽に入れるアットホームな雰囲気もお店が大切にしているところ。スイスの空気を感じながら、伝統のチーズ料理やスイス料理に舌鼓みを打つのはいかがでしょう。本格的なスイス料理の楽しめる老舗、東京スイスインは、大江戸線赤羽駅から徒歩4分のところにあります。奥深いスイスの味を、じっくりと堪能してみるのはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:東京スイスイン住所:東京都港区東麻布1-3-7 麻布台サマリアマンションB1F電話番号:03-3588-8708
2017年10月26日みなさん、「金継ぎ」という言葉をご存知でしょうか?なかなか聞きなれない言葉なので、初めて耳にする方も多いのではないかと思います。この「金継ぎ」というものは、割れたり欠けてしまったりした器を修復する技法で、古くから日本で培われてきた独自の修復方法です。今回は、あまり馴染みがないこの修復技法が自分でも出来るということで体験してきました!古くから伝わる修復方法「金継ぎ」割れてしまった器。タイムマシンがない今の時代は、そのまま我慢して使うか、捨てるかしか選択肢がない人が多いのではないでしょうか?しかし、日本古来の伝統技術は欠けてしまったり、割れてしまった器を修復して使っていました。まず、割れてしまった部分に漆を使い接着剤として付着。後から破片をくっ付けて修復する、といった技法です。割れだけでなく、ちょっとした欠けについても、その部分に足りない分だけ足すことで元の状態に復元することができます。ちなみに、今回修復する器はこの通り、側面が2点欠けています。祖父から母、そして私へと譲り受けた思い入れのある茶碗。捨てたくない、ということで修復業者に見積もっていただいたところ、かなりの高額に。祖父からは、「家族の器なんだから自分で修復してみたら?」とアドバイスをもらいましたが、どうやって修復すればいいのか途方にくれていました。そんな中、〔東急ハンズ渋谷店〕で開催された「金継ぎのワークショップ」に伺うことになりました。当日は、播与膝行(はりよしっこう)という漆や、金継ぎ教室を開催されている、器補修の先生が金継ぎのセットを使いながら実演してくれました。さっそく金継ぎに挑戦「金継ぎ」はまず接着剤を自分で作ることから始まります。金継ぎの方法は何種類かありますが、今回は刻苧付け(こくそつけ)と呼ばれる技法でした。すべて天然の材料を使用し、漆を混ぜたペースト状の接着剤となるものを作っていきます。透漆(すきうるし)、ご飯粒、刻苧綿(こくそわた)、木粉を混ぜてペースト状にします。ご飯粒が古くから接着剤になるのは知っていましたが、まさか器の補修にも使えるとは、驚きです。ご飯粒を除き、これらの材料は金継ぎセットの中に入っているとことでした。ペースト状になったら、ヘラを使って欠けた部分に付けていきます。はみ出た部分を削り取り、器の形を整えます。こういった欠けた器であれば、まずはパーツを組み合わせ、穴がないかを念入りにチェックします。足りない部分に多めに漆をつけ、器としての機能を復元します。その工程が終わったら、2週間乾燥させます。金継ぎの由来の金装飾乾燥が済んだら、ここからは金をつける作業です。使用するのは、本物の金粉です。勘違いされがちですが、金自体には接着能力がなく漆をそのままに補修して放置すると美しくない、ということで金装飾されるようになったそうです。はじめに、弁柄漆(べんがらうるし)を欠けた部分に薄く均一に塗っていきます。これが器(漆部分)と金をつなぎ合わせる接着剤になります。その後30分乾燥させ、真綿に金粉をつけて、そっと乗せるように金を付けていきます。金粉は、今でこそ購入できる高価な材料ですが、古くは入手すら難しい貴重な材料でした。そのため、白い紙などを敷いて金がこぼれてもわかりやすいような状態で作業します。余って落ちた金は再利用できるとのことで、最後のひとつまみまで大切にしながら補修をしていきます。3日ほど乾燥させたら完成です。捨てるしかなかった器が再び復活するずっと愛用していきたい器は多くのひとにあるはず。このように美しく、きれいに修復できるのは本当に嬉しいです。今回の体験を通して、金継ぎすることで一度壊れてしまったものでも新たな美しさを添えられる、ということに感動しました。こうした洋風のお皿や、陶磁器などでも金継ぎはできるとのこと。完全に割れてしまったコップを持ってきた人もいらっしゃいましたが、ジグゾーパズルを作るかのように、見事に修復していました。さいごにお気に入りの茶碗や、頂いた茶器、はたまた引き出物など、壊れてしまったけれど捨てることができない食器は眠っていませんか?ちょっとしたヒビや欠けはもちろん、先ほどのコップのように激しく割れた物も金継ぎによって修復することができます。しかも、破片が全てなくても小さいものなら漆で隙間を埋めることもできるので、大抵のものは修復可能です。割れた部分を自分で修復できれば、より愛着が湧くもの。日本古来の修復技法をあなたも体験してみませんか?
2017年10月26日ビームスによる、富山県高岡市の伝統産業の魅力を発信するイベント「暮らしにいきる伝統のかほり展」が、東京・新宿のビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)で8月19日から9月8日まで開催される。本イベントの主催者は、富山県高岡市の銅器、漆器や螺鈿(らでん)といった伝統工芸に携わる若手職人の団体・高岡伝統産業青年会。通称伝産と呼ばれる高岡伝統産業青年会は、400年前に加賀藩前田利長の命により7名の鋳物師が送り込まれたことに始まり、現代・未来へもその技術と意志を継ぐべく若手職人たちが、全国各地での鋳物体験・展示会から、高岡の産業を舞台にした映画の製作まで幅広く活動し、伝統工芸の新しい在り方を提唱している。イベント期間中は、高岡で生まれた工芸品の販売を行う他、8月19日と20日には職人の技術を体感できるワークショップ「錫のぐい呑みづくり体験」(参加費3,000円/50分程度)が開催される。なお、ワークショップの予約は店舗にて。【イベント情報】「暮らしにいきる伝統のかほり展」会期:8月19日~9月8日会場:BEAMS JAPAN 1階住所:東京都新宿区新宿3-32-6 地下1階~5階時間:11:00~20:00※不定休
2017年08月16日2月3日は節分です。豆まきをする家庭や園も多いでしょう。これからも伝えていきたい伝統行事ですが、鬼が出てきて怖がる子どもも多いですよね。豆まきを楽しい思い出にするためには、行事の由来を親も理解しながら伝えていく工夫が必要です。小さい子どもに楽しいと感じてもらうにはどのようにしたら良いでしょうか。まずは節分の由来を理解しておこう何となく毎年行っている豆まき。親も由来を知ることから始めましょう。元々節分とは「季節の変わり目の前日」の意味で、年に4回あります。2月の節分は旧暦では一年の終わりと捉えられていて、新しい年を無事に過ごすために鬼を追い払う行事が平安時代に開かれるようになりました。4回の内行事として残ったのが2月の節分となります。豆に宿る穀物の力が鬼を退治すると信じられていたため、室町時代には豆をまいた記録があるそうです。人間臭い鬼が登場する絵本がおすすめ親が由来を理解していても、小さい子どもにそれを理解させるのは難しいものです。節分をテーマにした絵本や紙芝居が多く出ているので、そういったものを活用すると意味を伝えやすいでしょう。おすすめの絵本をいくつかご紹介します。・おにはそと作・絵: せな けいこ人気絵本作家、せなけいこさんの本です。豆まきをテーマにした心和む絵本は、子どもが節分に触れる導入にピッタリの内容です。・なぜ、せつぶんに豆をまくの?作: 国松 俊英絵: 藤田 勝治鬼の顔が怖いようにも見えますが、豆をまかれた鬼が豆まきの由来を話し出し、とても分かりやすい内容です。自分の弱いところをしゃべってしまう鬼に、ついクスリと笑ってしまいます。・おなかのなかにおにがいる作: 小沢孝子絵: 西村 達馬自分の中の悪い部分を鬼に見立てることで、豆まきをして強い自分になれます。自分にはどんな鬼がひそんでいるか、子どもが考えるきっかけにもなりますね。絵本に登場する鬼が人間臭いほど、子どもは感情移入しやすくなり情操教育にも向いています。豆まきをすることで自分の「弱虫の鬼」や「泣き虫の鬼」を体から追い払うことができると説明してあげると、鬼を怖いものと感じずに豆まきが楽しい思い出になるでしょう。豆まき後の豆にも配慮投げ終わった豆は、年の数だけ食べると健康でいられるということは昔から言われていますが、最近は衛生面を考えて別の豆を食べるという園が多いようです。「不衛生だから」という理由で豆まき自体を廃止するのではなく、工夫しながら伝統行事に触れる機会を失わないようにしましょう。投げる豆と食べる豆を分けることもできますが、それがもったいないと感じる方は、投げる豆を殻付きの落花生や小袋包装されたものに替えてはいかがでしょうか。豆ではなく、新聞紙を丸めたボールを投げるのも盛り上がります。大人が鬼に扮する以外にも、ペットボトルなどを鬼に見立ててもいいですね。厚紙や折り紙などで鬼を作って貼れば、作る工程も楽しめます。人に投げつけるのを躊躇する子でも思いっきり豆まきゲームを楽しむことができます。私の息子も最初は鬼を怖がり、家ではお面をつけることすら拒まれてしまいました。しかし成長と共に豆まきを楽しめるようになっています。こうした伝統行事は、時代と共に形式が変わる部分も多少あるかもしれませんが、由来などを理解した上で次世代にも引き継いでいきたいですね。
2017年02月02日12月も半分を過ぎました。月が替わればすぐにお正月となります。お正月といえばやっぱり、おせち料理ですね。今は元日からスーパーも営業しているので、おせちを食べる人や割合は減少しています。しかし日本の伝統を少しでも子どもに受け継いでいきたいですよね。改めておせちの由来や意味を知ると食べることが楽しくなりますよ。おせち料理の由来や意味を知ろうおせち料理は元々、年5回ある季節の区切りに食べるものでした。庶民に広まった後、江戸時代には新年と豊作を祝うものとして、お正月に食べるという今のおせち料理の形になりました。お正月には火を使わないようにする風習と、お正月くらいは女性を食事の支度から解放させてあげるという配慮から、昔の人は3日間食べ続けていました。そのために日持ちするもので構成されています。おせつ料理の意味おせち料理はたくさんの種類がありますが、ひとつひとつに意味が込められています。メジャーなものは覚えておくとよいでしょう。・栗きんとん見た目の色から、輝く財宝として豊かな1年を願う料理です。・黒豆「豆に働く」という語呂合わせから、元気に働けるようにという意味が込められています。・昆布巻き昆布は「喜ぶ」にかけて正月の鏡飾りにも用いられます。健康長寿の意味が込められています。・数の子親であるにしんから多くの子が出るということで、子宝と子孫繁栄を祈ります。・えび見た目から、腰が曲がるまで長生きすることを願います。他にもたくさんの意味や由来がおせち料理には込められています。語呂合わせが多いので、意味を知ることは子どもも喜びそう。子どもと一緒に調べてみるのも楽しいですね。子どもが喜ぶおせちを作ろうおせち料理を伝承することも大切ですが、なかなか子どもの口に合うものが少ないというのも事実でしょう。比較的子どもが食べやすいものをご紹介しますので、一緒に食べてみてはいかがでしょうか。買ってきて由来を話しながら食べてもいいですし、これを機会におせち作りにチャレンジできるような簡単なものをご紹介します。・伊達巻き色や形が華やかなので、おせちなどの晴れがましい料理に使われます。「伊達」とはオシャレ、目立つという意味もあります。きれいな黄色と焼き色の渦が、重箱を華やかに彩ってくれますね。卵料理は子どもが大好き。食感も合わせて、気に入ってくれるはずです。フライパンで作ることのできる簡単レシピです。レシピ紹介:cookpad「お節フライパンで簡単伊達巻」・栗きんとん子どもが大好きなさつまいもを甘く煮る栗きんとんは、絶対に子どもが食べたくなる一品です。レシピ紹介:cookpad「子どもとおやつに☆簡単!芋・栗きんとん♬」・黒豆黒豆も甘くて子どもが好きな一品です。圧力鍋があると比較的簡単にできるようですが、さらに簡単に炊飯器で作れるレシピをご紹介します。レシピ紹介:楽天レシピ「炊飯器で超簡単☆ふっくらつやつや黒豆煮 レシピ・作り方」他にも子どもがすきな食材として、えび・かまぼこ・いくらなどがあります。さらに最近では洋風や中華風にアレンジしたレシピもたくさんあります。まずは子どもが食べやすそうなものを選び簡単な物から挑戦してみてはいかがでしょうか。
2016年12月15日日本ならではの美と技が織りなす伝統工芸の世界。伝統工芸の保存と後継者の育成を目的とし、公益社団法人・日本工芸会が開催する国内最大の公募展「日本伝統工芸展」が日本橋三越本店で始まった。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸という7部門の重要無形文化財保持者の最新作を始め、一般公募作品より厳正な審査を経て選ばれた入選作品約600点が展示されている。昭和29年3月に始まり、今年で63回目を迎える「日本伝統工芸展」。日本工芸会の副理事長であり、漆芸の重要無形文化財保持者である室瀬和美さんは「普段使いの道具から美の極致の芸術品まで、幅広い層の作品があることが工芸の魅力です。その魅力を国内はもちろんですが、海外にもっと発信していきたい。工芸を“craft”と訳したこともありましたが、日本独自の文化“kogei”として海外へ伝えていきます」と語った。今年の「日本伝統工芸展」では、7部門すべてに受賞作品が存在している。これはなかなか珍しいことだそう。まずは大賞ともいえる日本工芸会総裁賞の丸山浩明作「蝋引楓造象嵌飾箱」(ろうびきかえでつくりぞうがんかざりばこ)が展示されている木竹工エリアへ。柔らかな曲線や水紋のような木目が印象的な作品は「木目の美しさを出すために、漆ではなく蝋引きで仕上げました。内側の箱は黒漆で仕上げ江戸小紋のフランス縞を線象嵌であしらっています」と丸山浩明さん。普段は、木工職人として木の椅子などを手掛ける丸山さん。同作品は8ヶ月かけて完成させたそうだ。「曲線を出すのが難しかった」と日本工芸会総裁賞を受賞した丸山浩明さん。英語でJapanと称される漆。日本美を代表する工芸である漆芸部門では、山岸一男作・沈黒象嵌合子「能登残照」(ちんこくぞうがんごうず・のとざんしょう)と寺西松太作・蒔絵箱「夜景」に注目。山岸さんの作品からは能登の海に沈んでいく夕日が、寺西さんの蒔絵箱からは日本海の漁火の光景が浮かんでくる。昔から変わらぬ日本の風景美がどちらの作品にも描かれている。漆芸の重要無形文化財保持者の室瀬和美さんが手掛けた蒔絵螺鈿飾箱「春映」。桜が川面に映しだされる様を描いている。出品数が群を抜く陶芸部門。九谷焼ベテランの田島正仁作・「彩釉器」(さいゆうき)、京都で作品を手掛ける加藤清和作・藍三彩「1670」(らんさいさい「いちろくぜろなな」)、若手女性作家の高橋奈己作・「白磁水指」(はくじみずさし)の3作品が受賞している。なかでも日本工芸会新人賞を受賞した「白磁水指」は、ほとんどの作家が大きな作品を出品するなか、両手におさまるほどの小さな作品。しかしフォルムのおもしろさ、プリーツのような造形など小さな水指に込められた美の技巧は、観るものに強い印象を与えるはずだ。着ることで完成する“芸術”、着物が飾られた染織部門へ。受賞作の海老ケ瀬順子作・穀織着物「海に聞く」(こめおりきもの「うみにきく」)、穀織(こめおり)とは米粒を並べたような文様の絹織物。植物染料で染めた透明感あふれる水色、穀織の間に施された絣が海の波を感じさせて、まさに“海に聞く”というイメージを想起させる。重要無形文化財保持者の鈴田滋人さん作・木版摺更紗着物「舞花」。白粉花(おしろいばな)が着物一面に咲き誇っている。そしてガラス、七宝、硯、玉、屏風など幅広い分野をカバーする諸工芸ゾーンへ。高松宮記念賞を受賞した松本三千子作・省胎七宝鉢「蒼海」(しょうたいしっぽうはち「そうかい」)。金属製の下地(胎)を用いた通常の技法に比べて、下地を酸で腐食させて表面の七宝部分だけにする省胎七宝焼きには高い技術が要される。青々とした海に果てしなく続く波の動きも、その技あっての表現なのだ。審査・鑑査委員の白幡明さんの「剥貫蓮弁の蓋物」。木を削るようにガラスを削り出し、ガラスの柔らかさを表現。最高峰の工芸を手に取るように近くで鑑賞でき、受賞作品についてはイヤホンガイドで解説を聞くことができるので、この機会に伝統工芸の美と技を体感してほしい。そして万が一、手に入れたくなった場合もご安心を。展示されている工芸品は、ほぼすべてが販売品(非売品もあり)なのだ。芸術の秋、日本橋で伝統工芸に触れてみませんか?【展覧会情報】第63回日本伝統工芸展会場:日本橋三越本店 本館・新館7階ギャラリー住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1会期:9月21日~10月3日時間:10:30~19:30(最終日は18:00まで)入場無料
2016年09月23日根本から美しい人オルビス株式会社は、2016年4月23日(土)Rechercher(ルシェルシェ)ブランドより、自宅に居ながら高級サロン級の仕上がりを叶える、「アユル ラディエンスパ シリーズ」を数量限定で発売する。ブランドコンセプトは「忙しい現代社会を強くたくましく生きる女性を応援する“ビューティタフネス”」だ。今回限定発売される、本格ヘッドスパシャンプーと濃厚クリームのスパトリートメントには、伝統的な「東洋のハーブ」が配合されており、心身のバランスを整え、これまでにない根本から輝く美しい髪へと導いてくれる。炭酸泡のヘッドスパシャンプー『アユル ラディエンスパ シャンプー』は ボリューミーで濃密な炭酸泡の中に、ジャスワンド発酵エキスとアロエベラエキスという 2 種類の伝統的な「東洋のハーブ」の力がぎゅっと詰まっている。ワンプッシュで作れるキメ細かい泡が、地肌と髪の隅々にまで行き渡って蓄積された汚れをすっきりオフ。オリエンタルなビターシトラスの香りに癒やされ、炭酸泡のしゅわしゅわ感が何とも気持ち良い。健やかな地肌に整えて、洗い上がりの髪をサラサラに仕上げてくれる。とろけるような極上濃厚クリームのトリートメント『アユル ラディエンスパ トリートメント』は濃厚でねっとりなめらかなクリームを思わせる手触りで、傷んだ髪をリッチに包み込んでうるおいを吹き込んでくれる。こちらも伝統的な「東洋のハーブ」3種類、モリンガエキス、アムラエキス、ジャスワンドエキスが配合されている。毛髪をじっくりとトリートメントしコシのあるつややかな髪へと導いてくれる。イランイランとビターオレンジのエキゾチックな香りに思わずうっとりすること間違いなし。忙しくて疲れている時は、ゆっくりお風呂に入って自宅でヘッドスパのスペシャルケアを取り入れたい。心も体もリラックスして、地肌も髪の毛も美しく生まれ変わるはず。(画像はプレスリリースより)【参考】・ルシェルシェ(PRTIMES)
2016年04月24日「ダッチベイビー」をご存知ですか?アメリカでは60年の伝統があるパンケーキなんです。最近では日本にもお店が上陸したり、その他のお店でも味わうことができたりと人気。パンケーキといえば、フライパンやホットプレートでつくるものというイメージがありますが、ダッチベイビーは「スキレット」という鉄製のフライパンを使ってオーブンで焼きあげます。見た目も特徴的ながら、外はカリッと、中はモチっと新食感のパンケーキ。また、デザートとしてもおかずとしても楽しめるのもダッチベイビーの特徴。今日はそんなダッチベイビーレシピを5つ、ご紹介します。おうちでつくってカフェ気分を味わっちゃいましょう!■1:基本のダッチベイビーまずは基本のダッチベイビーから。生地をつくる前にはスキレットをオーブンに入れて予熱しておくことを忘れないでくださいね。スキレットを持っていない方は、ケーキ型の内側にバターを塗ることで応用できますよ。筆者はニトリでスキレットを498円で購入。1つあると、とても便利ですのでおすすめです。【材料】(15~18センチのスキレット1台分)卵1個薄力粉30g牛乳50cc砂糖小さじ1/3バター10g(焼く時用)粉砂糖適量バター、レモン、メープルシロップお好みで【作り方】(1)スキレットを入れた状態でオーブンを200度に予熱する。(2)ボウルに薄力粉をふるい入れ、砂糖を入れて泡立て器で軽く混ぜる。(3)真ん中にくぼみをつくり、牛乳を入れてしっかり混ぜて、続いて溶きほぐした卵を加えてさらに混ぜる。(4)予熱ができたらスキレットを取り出し、バターを入れて溶けたら生地を流し入れる。200度のオーブンで15分焼く。(5)粉砂糖をふって仕上げる。食べるときにお好みでバターを塗ったり、レモンをしぼったり、メープルシロップをかけたり味の変化を楽しみながら食べます。特にレモンをしぼるのはダッチベイビーの特徴なので試してみてくださいね。■2:アイスのせダッチベイビー基本のダッチベイビーを焼き上げたら、食べる直前にアイスクリームを載せます。熱々と冷たさの組み合わせ、そして溶けたアイスクリームがバニラソースのようになるのもおいしいんです。基本のダッチベイビー同様に、レモンやメープルシロップなどをお好みでかけて楽しみましょう。もちろんチョコソースをかけたり、フルーツを添えたり、応用の仕方は無限大です!■3:いちご&生クリームのダッチベイビー基本のダッチベイビーに、お好みでカットしたいちごとホイップした生クリームをのせて。ダッチベイビーと生クリームのおいしい組合わせに、いちごの甘酸っぱさがアクセントになって、いくらでもパクパク食べられちゃうおいしさです。いちごだけではなく、ブルーベリーなどをミックスしたらとってもおしゃれでリッチ!冷凍のベリーミックスをうまく活用するのもいいかもしれません。■4:生ハムサラダダッチベイビーこちらも基本のダッチベイビー生地から作ります。ダッチベイビー生地はほとんどお砂糖が入っていないので、しょっぱいものと組み合わせてもおいしいのです。仕上げに粉砂糖のかわりに、粉チーズをたっぷりとかけて。どっさりとミックスリーフをのせて生ハムをトッピングして、もう1度粉チーズをかけてできあがり。お好みでオリーブオイルと塩、あるいはマヨネーズやシーザードレッシングなどをかけて召し上がってください。ゴーダチーズなどを擦りおろしてかけると濃厚な感じが増しておいしいですよ!■5:ほうれん草&ベーコンダッチベイビー焼き上がった基本のダッチベイビーに、炒めたほうれん草とこんがりと焼いたベーコンをのせて。塩胡椒やマヨネーズをかけたりして、お好みの味で楽しんでください。炒めたほうれん草とベーコンを載せたあと、とろけるチーズをのせてもう1度オーブンで少し焼くのもおすすめです。まるでオムレツを食べているような気分!ソーセージや他の野菜など、ご自身のお気に入りをぜひ探してみてください。*ダッチベイビーはオーブンに入れて焼くだけなので、失敗いらず。他にもシナモンやチョコソース、ジャム、ソーセージなどお好みのアレンジを探してみてくださいね。(文/料理家・まつながなお)
2016年02月24日「伝統工芸品」は、美術館で観賞するだけではありません。デパートの物産展やインターネットで入手できる、手ごろな価格の伝統工芸品も多くあります。こまめに手入れしながら使用する伝統工芸品は、まさに一生ものです。職人が丹精こめてつくりあげた工芸品は、美しさと実用性の両方を兼ねそなえています。装飾品ではなく、毎日の生活で使える伝統工芸品をピックアップしました。■さめてもおいしい、曲げわっぱの弁当箱はじめに紹介するのは、「曲げわっぱ」です。曲げわっぱとは、うすく削った板を円形状に曲げてつくる箱のこと。材料は、杉やひのきが一般的で、木目を生かしたデザインと、素朴な手ざわりに魅了されます。風合いだけでなく、機能性のよさも見逃せません。天然素材のため、なかに入れるごはんや、おかずが傷みにくいのです。軽くて持ちはこびやすいのはもちろん、食材が硬くならずに、おいしくいただけるのはうれしいですよね。木材の持つ水分を保持する性質や、弾力を利用してつくりあげる曲げ物。それは、わが国の風土と日本人の器用な手先を活かした、暮らしのなかの芸術品だといえるでしょう。アルミやプラスチックの弁当箱を使っている方は、ぜひ一度曲げわっぱを試してみてください。■使いこむとあめ色になる、柘植(つげ)の櫛日本髪を結うときのイメージが強い「柘植の櫛」。絵巻物や美人画では、なめらかな髪をとかす場面は定番です。とくに舞妓さんが持っているような柘植の櫛は、手になじみやすく、使い心地がよいのが特徴です。木材のなかでも、粘り気が強く割れにくい柘植は、櫛や将棋の駒に最適です。静電気がおきにくく、手や頭皮の体温と油分が伝わることで、長い時間をかけて美しいあめ色になります。毎日使っていると、持ち主にあわせて少しずつ櫛の歯先が削れてきます。本人の髪質や頭皮のカーブに沿って変化していくため、オーダーメイドのようなぜいたくさが味わえます。皇室御用達としても知られる京都の老舗「十三や」や、素材のよさに定評がある鹿児島の「喜多つげ製作所」がオススメです。ロングヘアや髪が多くて太い方は、大ぶりで目の荒い櫛を選ぶといいでしょう。ボリュームアップさせたい方は、目の細かいタイプを選ぶのがコツです。はじめに荒い櫛でおおまかな汚れを取りのぞき、次にこまかい櫛を通すと、頭皮のマッサージにもなり、髪もつややかになりますよ。■肌触りのよい化粧筆チークパレットを購入すると、付属のブラシがついています。近年では、どこの化粧品メーカーも品質が向上して、初心者でも簡単にグラデーションがつくれるようになりました。美意識の高い女性なら、自分専用の化粧筆をそろえたいものです。よい筆はムラなく粉をふくむことができ、肌ざわりがやさしいのがうれしいところ。手の角度や力加減を変えるだけで、淡い色からあざやかな色彩までを自由自在に発色させることができます。意外ですが、書道の筆をつくる職人が製作しているものに多くの良品が見受けられました。広島の「熊野筆」や「白鳳堂」は、いずれも毛質がよく品ぞろえが豊富です。ヤギやリスのやわらかな毛は、皮膚にやさしく、メイクの仕上がりがあかぬけます。日本の風土と伝統がはぐくんだ職人技を、ぜひ毎日の生活に取りいれて活かしたいものですよね。
2016年01月17日冬至といえば、柚子湯に入ることは知っていても、いったい何の行事かわからない方も多いですよね。今回は知っておきたい「冬至」の由来と、冬至にいただきたい美味しいかぼちゃのレシピをご紹介します。冬至は「運気が上昇する日」?! 冬至とは、北半球において太陽の位置が最も低くなり、日照時間が一年で最も短くなる日のこと。日照時間が一番長い「夏至」の頃と比べると、4時間から6時間ほど差があります。日が短いと、暗い時間が長くて寂しい印象を持つ方も多いと思いますが、 “一番短い” ということは翌日からは日がどんどん長くなっていく、ということでもあります。古来から中国や日本では、この日を境に太陽の力が強くなっていき、再び陽に戻るため「一陽来復」と呼ばれ、運気が上昇する日と言われてきました。冬至の現象はもちろん日本だけではありません。世界各地でも冬至を機に、太陽が新しく生まれ変わる日として、いろいろなお祭りが行われてきました。みなさんが楽しみにしているクリスマスも、このお祭りとキリストの生誕が結びついたものだと言われているのです。 「運」のつく食べもので、縁起をかつぐ運気が上がっていく冬至の時には「運」のつくもの、ということで「ん」のつく食べものを食べて縁起をかつぎます。例えば、にんじん、だいこん、れんこん、なんきん(かぼちゃ)、ぎんなん、きんかん、いんげんなどですね。「ん」は「いろは」の最後でもあり、太陽の生まれ変わる最後「一陽来復」に通ずるとされています。もちろん運を呼び寄せるという意味もありますが、これらの根菜は身体をあたため、これから来る厳しい冬に耐えるだけの身体を作るという知恵でもありました。冬至にはかぼちゃの他、小豆を使った冬至粥や、小豆とかぼちゃを一緒に煮たいとこ煮などがあります。小豆は平安の昔から邪気を払い、穢れを祓う食べものとされ、身を清めて明日へ向かうために食べられてきたのでしょう。たくさんの野菜を用意しなくても、南瓜だけでも簡単に美味しい料理が作れます。今回はお鍋ひとつで作れる「かぼちゃ煮」をご紹介します。ほっこりとしたやさしい味で、お弁当にもぴったりですよ。 冬至に食べたい「かぼちゃ煮」のレシピ<作り方 4人分>・南瓜 1/4個(約400g)・出汁(水+昆布5cmでもよい) 300cc・砂糖 大さじ2・淡口醤油 大さじ1と1/2・酒 大さじ1・みりん 大さじ11)南瓜は洗って種とワタをスプーンでとり、食べやすい大きさに切って、面取りをする。面取りはピーラーでやると簡単です。2)鍋に南瓜、出汁を入れて火にかけ、沸いたらすぐに弱火にして、砂糖、酒を加え3分煮る。3)3分たったら淡口醤油を加えてペーパーで落としぶたをして、やわらかくなるまで火を通し、最後にみりんを加える。※このみで七味や豆板醤を加えるとよい。血行促進・美肌効果も期待できる「柚子湯」で身を清める冬至といえば、「柚子湯」も欠かせません。融通がきくようにと言われていますが、もともとは菖蒲湯と同じで、身を清めるための儀式のひとつです。柚子の強い香りが、穢れや鬼を払うと思われていたようです。柚子の効果はそれだけでなく、血行促進、冷え性にも効き、風邪予防や美肌効果、精神の安定にもつながります。今年は柚子が豊作のようですので、多めにいれてお湯を楽しんでみるのもいいかもしれません。2015年の冬至は22日。かぼちゃや柚子湯を楽しみ、翌日から来る新しい日を新しい気持ちで迎えてみてください。
2015年12月19日