11月28日(金)より、劇団イキウメの新作『新しい祝日』が開幕。同作の作・演出を務める前川知大に話を聞いた。イキウメ『新しい祝日』チケット情報1年ぶりの劇団新作となる同作。ある会社、働き盛りの男がひとりで残業している。男はふと不安に駆られる。自分はなぜここにいるのだろうと。見慣れた社内を見渡していると、いつの間にか道化のような奇妙な男がいることに気がついた。道化のような男は、会社員の男に現実の見直しを迫る…。今見えてる現実は本物なのかと、その「現実」を壊し始めた。男は道化に誘われるまま、立場も名前もない「世界」へ入っていく……。前川は、「今回は登場人物の個人情報を排し、周囲の人間との関係性だけでひとりの人間の人生を抽象化して語る。そういうものができたら、これまでとは違う『世界』の捉え方ができるのではないかと思ったのが、今回のはじまりでした。また、イキウメではこれまで、日常の中に異世界がスーッと侵入して、いつの間にか非日常へと入れ替わってしまう、という構造の作品をつくってきました。今回の異世界は登場人物にとっての現実や社会です。人生が“人が異世界に馴染んでいく過程”に見えた瞬間、作品がスタートしました」と制作のきっかけについて説明。また「今作の登場人物は、異世界に迷い込む人と異世界の住人にスッパリ分けられるんです。迷い込むのは浜田信也、安井順平のふたり。このふたりには自分たちのいるところが舞台上で、両脇に舞台袖があるとか、舞台ツラはここまででその先は客席だとか、“世界”の境界線が見えている。いわば観客と同じ状況です。でもそれ以外の登場人物たちは、基本的に演劇で言う“見立て”をしていて、目の前の空間が部屋だと言われれば玄関から出入りし、壁を突き抜けないように歩く。浜田と安井は次第にそれらルールに気づき、理解し、周囲(異世界)に溶け込むため、ルールに沿った行動をするようになる。舞台上で浜田たちが『観客と同じように“見えていないものを見る”ようになる』ということが描ければ、演劇を観ている人たちが自然にやっている“見立て”について、『普段僕たちは、日常を浜田たちと同じように見ていますよね』と提示できると思ったんです」と同作の狙いについて話した。これまでイキウメが発表してきた作品とはひと味違った世界を作り上げるために、現在稽古を重ねている。「ただ、このメタ構造をどう見せていくかが予想以上に難しくて。どこまでを物語の内側に入れ、どこまで客席にはみ出していくか、非常に繊細なさじ加減で計らなければいけない。そこはとにかく、役者たちと実際にやってみながら探していくほかないと思っています」と意気込みを語った。舞台『新しい祝日』は11月28日(金)から12月14日(日) まで、東京芸術劇場シアターイースト、12月19日(金) から21日(日)まで、大阪・ABCホールで上演。チケット発売中。取材・構成:尾上そら
2014年11月20日今年7月に劇団創立60周年を迎えた劇団四季。その記念公演として行われるセレブレーション・ステージ『劇団四季ソング&ダンス 60 ようこそ劇場へ』が10月13日(日)に開幕する。開幕を目前に控えた9月26日、報道陣に向け公開稽古が行われ、また構成・振付・演出を務める加藤敬二が会見を開いた。「劇団四季ソング&ダンス 60 ようこそ劇場へ」チケット情報『ソング&ダンス』は四季の代表的なミュージカルナンバーを中心に、ショー形式で展開するステージ。通常はミュージカル、ストレートプレイと、“芝居”を提供する劇団四季には珍しい“ショー”であり、様々な作品の名曲の数々が一時に楽しめる点や、ミュージカルの舞台とは別のアレンジ・ダンスで魅せる点などで人気が高いシリーズだ。加藤は「今年60周年を迎える四季ですが、この年月はお客さまに育てていただいた60年だと思っています」と、感謝の気持ちが『ようこそ劇場へ』というタイトルになったと説明。また「今までの『ソング&ダンス』で入れにくかったファミリーミュージカルのメドレーも、劇団四季の原点として入れます。劇団の代表作のひとつである『思い出を売る男』からの曲も、(ストレートプレイなので)今までは選択肢には絶対になかったんですが、今回は60年の思い出として入れたいと思っています。劇団四季60年の足跡を踏まえながら作っています」と構想の一端を明かした。その加藤の言葉どおり、稽古場で披露されたシーンでは、冒頭早々にファミリーミュージカルのナンバーが次々と登場。それらも作品本編とは異なるスタイリッシュなダンスで『ソング&ダンス』らしい味付けがなされている。今までの『ソング&ダンス』シリーズでも登場した名シーンに加え、新たに作られたシーンが織り交ざった、見ごたえのあるステージになりそうだ。「いつもですと、客席に座って緞帳が上がって、違う世界の劇を見ていただく。でも今回は、緞帳を壁とは感じず、ひとつの劇場という空間で(舞台と客席が)一体化して欲しい。いつもよりちょっと楽な見方で、曲の中の歌詞と自分の人生を重ねていただいて、いろんな面を楽しんでいただければ」と加藤。公演は10月13日(日)に東京・四季劇場[秋]にて開幕する。チケットは現在11月24日(日)公演分まで発売中。
2013年09月30日4月23日、劇団四季『キャッツ』、仙台公演が開幕した。劇団四季『キャッツ』仙台公演 チケット情報T.S.エリオットの詞を元に、ミュージカル界の巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲を手がけた『キャッツ』。世界的に最もよく知られたミュージカルのひとつであり、日本でも1983年の初演以来コンスタントに上演され続けている。日本での今までの総公演回数は8400回、総入場者数は845万人。都会のゴミ捨て場に集まった猫たちの個性的な生き様をアンソロジー的に綴っていく内容は、年齢を問わず楽しめるものであり、「メモリー」など劇中を彩る珠玉の名曲群とともに、人間世界にも通じるその普遍的なストーリーが、長きにわたり愛され続けている理由であろう。仙台での上演は2003年以来、約9年ぶり。震災直後より、『ユタと不思議な仲間たち』東北特別招待公演(2011年7月~8月、2012年5月)をはじめ、積極的な演劇活動を行ってきた劇団四季だが、数か月にわたる長期上演は震災後初めてであり、その面からも意義深い公演になる。初日の舞台ではマンカストラップ役の萩原隆匡、グリザベラ役の早水小夜子が舞台上で挨拶、「震災から2年。未だ苦しく険しい道を歩まれている方も多くいらっしゃると伺っております。この場をお借りしまして、被災されたすべての皆様に、心からのお見舞いを申し上げます。『キャッツ』は「再生と復活の物語」です。この舞台の感動を通して、皆様の心に「明日への希望」を灯すことができましたら、これほどの幸せはありません。出演者一同、一回一回の舞台を誠心誠意務めてまいります」と新たな公演地での決意を語った。公演は東京エレクトロンホール宮城にて。チケットは現在、6月16日(日)分まで発売中。6月18日(火)~8月20日(火)分は、4月27日(土)に一般発売を開始する。
2013年04月25日劇団四季が上演するミュージカル『美女と野獣』が、11月24日、日本公演17周年を迎えた。劇団四季『美女と野獣』公演情報『美女と野獣』は世界のエンターテインメント界を牽引するディズニーが、演劇ビジネスに初進出した記念すべき作品。美人だが変わり者の女性・ベルと、魔法によって野獣へと姿を変えられてしまった王子との恋を、アニメーションそのもののファンタジックな演出で描き出すミュージカルだ。日本ではディズニー×劇団四季のタッグ第1弾として1995年11月24日に東京で開幕、以後国内では9都市で上演を重ね、総公演回数は4400回超、累計観客動員数は420万人以上という記録を作っている。この日は通常のカーテンコールののち、再度幕が開くと、「美女と野獣 17周年 2012.11.24」と書かれた大きなお皿型の看板が登場。ルミエール役の百々義則が「1995年に開幕しました『美女と野獣』日本公演は、本日11月24日に17周年を達成いたしました。これほどの長きにわたり公演ができましたのも、ひとえにこの作品を愛してくださるたくさんのお客さまのご支援のたまもの。これからも作品の感動をお伝えできますよう、一回一回、全力でつとめてまいります」と述べると、客席から大きな拍手が沸きあがった。現在公演中の東京公演は1月27日(日)にて千秋楽となることが発表されているが、11月26日、次なる公演地である札幌公演が発表となった。こちらの制作発表会見には、野獣役・佐野正幸、ベル役・坂本里咲、ミセス・ポット役の早水小夜子らが登壇。1999年以来となる北海道での公演へ意欲を燃やしていた。東京公演は四季劇場[夏]にて、1月27日(日)まで公演中。チケットは発売中。札幌公演は北海道四季劇場にて、3月3日(日)に開幕予定、こちらのチケットは1月12日(土)一般発売開始。
2012年11月27日フジテレビが手掛けるアイドルグループ、アイドリング!!! の選抜メンバーで構成された劇団「アイドリング!!!」が12月、東京タワーフットタウン1F A2ホールにて旗揚げ公演「ペロン~特撰カルビ7人前をペロン~」を上演する。劇団アイドリング!!!旗揚げ公演『ペロン~特撰カルビ7人前をペロン~』のチケット情報出演者は、3号遠藤舞、6号外岡えりか、9号横山ルリカ、11号森田涼花、12号河村唯、17号三宅ひとみ、19号橘ゆりかの7名で、客席から手の届きそうな距離で繰り広げられる“体感型”舞台を展開する。演出は『東京ラブストーリー』『ひとつ屋根の下』『それでも、生きてゆく』などフジテレビの人気ドラマ作品を生みだした、演出家・永山耕三が手掛ける。物語は、演劇祭で最優秀主演女優賞を受賞した劇団女優が、賞品の“何でも願いを叶えてもらえる権利”を使って、「100個の願いを叶えてほしい」と好き勝手にやりたい放題を繰り返すところから始まる。本作は現在行われている、若者を育成するプロジェクト『東京タワーエンタメ祭』のトリを務める。公演は12月13日(火)から21日(水)まで。チケットはぴあにて独占発売。11月5日(土) 11:00よりWEB先着先行(プリセール)、11月12日(土)10:00より一般発売。WEB先着先行(プリセール)は、予定枚数が終了次第受付終了となる。
2011年11月04日