バックオフィスに特化したサービスを提供する株式会社エヌ・ジェイ・ハイ・テック(所在地:大阪市中央区、代表取締役:吉田 啓二)は、税理士 多田 雄司 氏・藤曲 武美 氏 監修の『令和4年度版 法人税申告の実務全書』を2022年11月9日より発売いたします。『令和4年度版 法人税申告の実務全書』■『令和4年度版 法人税申告の実務全書』とは税理士 多田 雄司 氏・藤曲 武美 氏 監修、令和4年度の改正に対応した法人税申告事務の手引書。申告・納税をする立場から法人税実務の基本と要点、申告書の書き方までをわかりやすく解説しています。日常の経理・税務処理の要点から決算調整の仕方、申告書の書き方まで豊富な設例を中心にキメ細かな内容を収録。修正申告の仕方や消費税との関連処理に加え、中小企業の交際費定額基準の引き上げ等、実務に影響が大きい改正内容を網羅しています。発行 : 日本実業出版社発売日: 2022年11月9日定価 : 5,720円(税込)URL : ※書店ではお求めになることができません■本書の特長・申告する側の立場で解説している「節税のポイント」!本書は申告の仕方についてだけ説明するのではなく、類書にはない「節税のポイント」など、“申告する側”の立場に立って解説しています。・「処理の要点」でポイントをつかめます!各項目ごとに「処理の要点」で注意ポイントを記載。忙しいときでもポイントをつかみ、処理を間違えないよう配慮しています。・「税務調査のポイントと証拠資料」も丁寧に解説!各項目ごとに「税務調査で目をつけられやすいポイント」と、それに対応するために用意すべき「証拠資料」の揃え方も解説しています。・「修正申告」の処理や「消費税との関連処理」にも対応!「修正申告」が生じた場合の処理も図表を交えて解説しています。さらには、「消費税との関連処理」にまで踏み込んだ編集をしています。・ 「付録」に豊富な申告書の記載例やチェックリストも掲載!巻末の付録に実際の記載例を設け、具体的な申告書作成の仕方を示しています。さらに、申告書の作成チャートやチェックリストで記入時の見落としがないようにしています。■主な目次第1章 決算と申告第2章 営業収益の計上第3章 売上原価等の計算第4章 利益の額・損失の額の計算第5章 減価償却資産の償却費の処理第6章 特別償却・割増償却第7章 繰延資産の償却費の処理第8章 営業費用の処理第9章 営業外損益・特別損益の処理第10章 引当金、準備金の処理第11章 圧縮記帳の処理第12章 国際税制第13章 リース取引の処理第14章 借地権等の処理第15章 企業組織再編税制第16章 欠損金の繰越しと繰戻しの処理第17章 税額の計算第18章 申告・納付手続き第19章 グループ通算制度第20章 消費税の申告付録■監修者紹介多田 雄司 氏(ただ ゆうじ)兵庫県生まれ。昭和53年税理士登録。現在、日本税務会計学会顧問、東京税理士会会員相談室委員、租税訴訟学会理事。主な著書に『消費税なんでもチェックリスト』(日本法令)、『入門 税金のすべてがわかる実務事典』(日本法令)、『土地譲渡益重課制度』(中央経済社)などがある。藤曲 武美 氏(ふじまがり たけみ)神奈川県生まれ。昭和63年税理士登録。現在、日本税務会計学会長、東京税理士会会員相談室委員、租税訴訟学会理事。主な著書に『新訂・税の基礎』(経済法令研究会)、『法人税実務の新基軸 寄附金』(税務経理協会)、『収益認識の税務』(中央経済社)などがある。■会社概要所在地 : 大阪市中央区安土町3-3-9 田村駒ビル5F設立年 : 1988年資本金 : 4,000万円事業内容: 雑誌・書籍などの出版物の販売/企業経営、産業・経済、教育、文化、技術などに関する情報処理・伝達機器およびそのソフトウェアの販売並びにレンタル/Webサイト企画・運営URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月31日日本滝100選に選ばれた「原不動滝」と紅葉迫力ある滝と紅葉今年は、11月3日(木・祝)の10:00~15:00に原不動滝・小滝公園もみじ祭りが小滝公園にて開催されます。2021年4月から開園した小滝公園。ヒラベの釜飯(数量限定・予約受付のみ)や、ヒラベ(川魚のアマゴ)の塩焼き、素揚げのほか、焼きおにぎり、一夜干しの提供があります。さらに、原観光りんご園のりんごも販売、地元野菜の販売もされます。また、駐車券をお持ちの方に無料で、豚汁の提供も行います。赤く色づくもみじに囲まれながら、秋まつりをお楽しみください。原不動滝・小滝公園もみじ祭り | しそうツーリズムガイド : Twitter投稿 : 原不動滝と紅葉の魅力原不動滝はブナやモミなどの原生林に囲まれた清流が3段状になって、落差88mの岩肌を滑り落ちる姿はとても美 しく荘厳で、遊歩道が整備されているので、滝を眺望できる場所まで安全に行けます。「日本の滝100選」にも選ばれた名瀑です。秋には、滝の近くの木々が紅葉し、紅葉景色の原不動滝が楽しめます。様々な葉が色づくまた近くには、キャンプ 場・コテージ、観光りんご園などもあり、1年を通じて多くの観光客で賑わいます。りんご園キャンプ場コテージりんご狩り | 原観光りんご園:Hara Apple Garden | 宍粟市| りんご狩り、キャンプ、ログハウス、滝ウォッチング : instagram投稿 : 地図 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月18日原つむぎさん(24)は保育士と幼稚園教諭の資格を持つ癒し系グラビアアイドル。胸もお尻も規格外なプロポーションで注目を集めていて、イベントや撮影会が行われると参加整理券の完売が続出することから「令和の完売女王」というキャッチフレーズで呼ばれるように。先日は、半脱ぎの写真を投稿したところ注目を集めているようです。早速チェックしてみましょう!今にも脱げそうな半脱ぎスタイルにファン歓喜 この投稿をInstagramで見る 原つむぎ????(@haratsumugi)がシェアした投稿 優しい穏やかな笑顔が印象的なつむぎさん。肩下まで下りたトップスが今にも脱げそうでハラハラしますがフォロワーにはそれがたまらない様子。コメント欄には「笑顔も素敵♡セクシーで、めっちゃ美しいですね」「超絶綺麗です♡」「笑顔が素敵でつむぎさん可愛いね」とつむぎさんの優しい笑顔とセクシーファッションに胸キュンしたフォロワーからの書き込みが寄せられておりました。癒しオーラ満載でなおかつセクシーな写真を投稿するつむぎさん。次はどんな悩殺写真を投稿するのか楽しみですね!
2022年09月15日展覧会「虹をかける:原美術館コレクション」が、群馬・渋川市の原美術館ARCにて、2021年4月24日(土)から2022年1月10日(月・祝)まで開催される。原美術館とハラ ミュージアム アークが「原美術館ARC」として集約40余年の歴史を歩んできた東京・品川の原美術館と別館のハラ ミュージアム アークが統合され、2021年4月、群馬県の地で「原美術館ARC」として再スタートを切る。豊かな自然の中にたつ「原美術館ARC」は、漆黒の建物それ自体が美術品のように美しく、館内には、書院造をモチーフとした特別展示室「觀海庵」などが設けられている。設計は世界的建築家・磯崎新が手掛けた。“虹”をテーマに、多彩な作品を紹介する最初の展覧会「原美術館ARC」としての初めての展覧会は、多様性や共存、平和の象徴ともいえる“虹”をテーマとし、現代美術を集めた「原美術館コレクション」と、国宝・重要文化財を含む東洋古美術からなる「原六郎コレクション」の中から、様々な国籍や文化を背景に持つアーティストたちの作品を紹介する。なお、本展は第1期と第2期に分かれており、各期で異なる作品に出会うことができる。約1,000点から構成される「原美術館コレクション」「原美術館コレクション」は、1950年代以降の世界各国の現代美術を、原美術館設立当初から収集し続けてきたものだ。理事長・原俊夫独自の視点で選ばれた絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど約1,000点で構成される。「虹をかける:原美術館コレクション」展では、2018年の「現代美術に魅せられて」展で出品されたものや、惜しくも中止となった原美術館最後の収蔵品展に展示する予定だった作品群を中心に紹介する。草間彌生、蜷川実花、荒木経惟、安藤正子、ジム ランビー、クリスチャン ボルタンスキーらに加え、原美術館でも人気を博した奈良美智や宮島達男の作品もリニューアルし展示される。狩野探幽や円山応挙らの作品が揃う「原六郎コレクション」一方「原六郎コレクション」では、明治時代の実業家である原六郎が収集した古美術から、中国陶磁の真髄を伝える国宝「青磁下蕪花瓶」、浮世絵美人図の先駆けとなる重要文化財「縄暖簾図屏風」をはじめとする近世日本絵画や書、工芸を所蔵している。本展では、近世日本の住宅に特徴的な書院造をモチーフとした展示室で、狩野派の日本絵画や円山応挙の大作画巻「淀川両岸図巻」といった作品と現代美術の競演を楽しむことができる。【詳細】展覧会「虹をかける:原美術館コレクション」会期:第1期 2021年4月24日(土)~2021年9月5日(日)、第2期 2021年9月11日(土)~2022年1月10日(月・祝)会場:原美術館ARC住所:群馬県渋川市金井2855-1TEL:0279-24-6585休館日:木曜日(祝日と8月を除く)、展示替え期間、1月1日(土)入館料:一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円、70 歳以上 550円※原美術館メンバーシップ会員は無料、学期中の土曜日は群馬県内の小中学生の入館無料※ぐーちょきパスポートを提示、障がいのある人は特別料金規定あり※団体については問い合わせ※伊香保グリーン牧場とのセット券(一般 1,800円、大高生 1,500円、中学生 1,400円、小学生 800円)※カフェ、ミュージアムショップのみ利用の場合も原美術館ARC への入館料が必要。【出品作家(予定)】全期:アニッシュ カプーア「虚空」、草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」、宮島達男「時の連鎖」、森村泰昌「ロンド ネオ」(仮題)、奈良美智「My Drawing Room」、鈴木康広「日本列島のベンチ」、束芋「真夜中の海」第1期(春夏季)現代美術:艾未未(アイ ウェイウェイ)、カレル アペル、アルマン、今井俊満、トム ウェッセルマン、アンディ ウォーホル、エロ、河原温、工藤哲巳、篠田桃紅、篠原有司男、ジャスパー ジョーンズ、杉本博司、須田悦弘、ジャン デュビュッフェ、ルイーズ ニーヴェルスン、ナム ジュン パイク、ルチオ フォンタナ、ジャクソン ポロック、クリスト、三木富雄、ロバート メイプルソープ、ロバート ラウシェンバーグ、ジム ランビー、李禹煥(リ ウファン)、ロイ リキテンシュタイン、ジェームス ローゼンクイスト、マーク ロスコなど古美術:狩野探幽「龍虎図」、円山応挙「淀川両岸図巻」など第2期(秋冬季)現代美術:荒木経惟、安藤正子、アドリアナ ヴァレジョン、フランチェスカ ウッドマン、加藤泉、加藤美佳、アンゼルム キーファー、ウィリアム ケントリッジ、マリック シディベ、周鉄海(シュウ テイハイ)、崔在銀(チェ ジェウン)、ジェイソン テラオカ、ミカリーン トーマス、蜷川実花、クリスチャン ボルタンスキー、ジョナサン ボロフスキー、増田佳江、やなぎ みわ、柳幸典、米田知子、横尾忠則、ピピロッティ リスト、ジャン=ピエール レイノーなど古美術:狩野派「雲龍図」、狩野派「層嶺瀑布図」など
2021年03月25日井ノ原快彦が主演を務める、映画『461個のおべんとう』が11月6日より公開される。ヒップホップバンド・TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美によるエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス刊)を映画化した同作は、長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹(井ノ原)が、息子・虹輝(道枝駿佑)と「3年間、毎日お弁当を作る!」「3年間、休まず学校へ行く」という約束をし、お弁当を作り続けた日々を描いた心温まる作品だ。井ノ原と、後輩である道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)が親子役を務めたことでも注目を集めている同作。今回は井ノ原にインタビューし、作品の思い出や後輩の道枝についても話を聞いた。○■息子役・道枝駿佑17歳の叫びに感銘――原作者の渡辺俊美さんから、直接音楽やお弁当作りの指導をしてもらったり、息子さんのお話を聞いたりといったことはあったんですか?ギターの練習はスタジオで「一緒にやろう」という感じでした。全て俊美さんが作った曲なので、「ここはこうやって弾いた方がいいよ」といったアドバイスをいただき、そこからまた家で練習しました。お弁当作りに関しては、料理のアドバイスと言うよりも、俊美さんがどうやって作っていたのかというお話を聞きました。ちょうど僕がやっていた舞台を観に来てくださって、楽屋で話し込んだら長くなってしまって(笑)。でも、そこで息子さんとの関係についてのお話も聞けました。道枝くんと歌った「Lookin’4」という曲も、一緒にゲームをしていた時のことが元になってるんだ、とか(笑)。――息子役の道枝さんは18歳ですが、ご自身が同じくらいの時と比べたりすると、印象はいかがでしたか?会った時は17歳になったばかりだったんですが、とても礼儀正しかったです。KREVAくんとやついくんとバンド用のポスター撮影をしていたところに来てくれて、「東京に出てきたので……」と言って、「なにわ男子 道枝」と熨斗のついたお菓子をくれたんですよ。去年、舞台をやっていた時も、大阪公演に誘ったら熨斗をつけた差し入れを持ってきてくれて……お菓子屋さんに頼むのかな? ご両親もしっかりした方なんだなと思いました。僕は地元のゆるキャラのサブレしか持っていなかったから、恥ずかしくて(笑)。よく「最近の若いもんは……」と言うけど、いいことしか言えません!――井ノ原さんの青春時代は、けっこう破天荒だったんですか?バブル時代ですからね(笑)。周りに変わった方が多かったから、「そういうものなのかな」と思っていたら、だんだん時代が許さなくなってきて、今の若い子はそういうところで生まれた子たちなんだろうなと思うんです。道枝くんは東日本大震災も経験しているし、阪神大震災の話もずっと聞かされてるだろうし、それでコロナ禍もあり、色々と考えるだろうな、と。この作品についても、「当たり前の日常なのに、今では当たり前じゃないことばかりが詰まってる」と言ってて、本当によく考えてると思うし、その通りだと思います。――道枝さんとのセッションもすごく印象的でした。彼はハモったことがなかったみたいなんです。俊美さんにレコーディングについていただいたんですが、その前に何回か合わせたのに、なかなかうまくつかめなかったので、合間で一緒に練習しました。そうしたら飲み込みが早いから、僕がちょっと歌い出すだけで、彼のハモが途中から入ってくるようになって。ゲームみたいにチョコチョコと練習していました。――親子のシーンでは、どのようなところが心に残っていますか?一樹のいろいろな行動について、虹輝から「なんで?」と聞かれるシーンが多いんです。その度に一樹は「説明しなきゃダメ?」と返すんだけど、本人にとっては大きなことではなくて、単に「好きだから」とか、そういう理由。でもそれが虹輝にとってはすごく大きな問題で、そういう眼差しを受けた時に、一樹の気持ちで「あ、すいません」と思ってしまいました(笑)。「父さんがうまくいくのは、周りに甘えてるからだよ」と言われるシーンも、「ごもっともです」と思うし、息子の虹輝から強い眼差しを受けて、グッとくるところはたくさんありました。あとは、撮影が始まる時に「自分の中で大事にしてるシーンってどこなの?」と聞いたら、道枝くんが「浜辺で叫ぶシーン」と言っていたことが印象に残っています。初々しいのが、「あのシーンが大事だと思ってるんですよね」とかじゃなくて、「あのシーンが難しいと思ってる」「頑張りたいと思ってる」と言っていたところ。だから、「僕も見れたらいいな」と言っていたら、たまたま自分も撮影のあった日だったんです。道枝くんのそのシーンが見れて、「17歳の叫びって、すごいな」と思いました。そんな声はもう出ないと思ったし、感情の揺らぎもあって、彼の人間性が出るんだな、考えていることもいっぱいあるんだろうな……と思って。いいものを見せてもらったような気持ちになりました。最後のお弁当までの流れも、「人がものを食べている瞬間って泣けるな」と思ってグッときました。――KREVAさん、やついさんとは作中のバンド・Ten 4 The Sunsを演じられていましたが、ライブシーンもかっこよかったですし、結成20年という設定で、インタビューシーンなんかもすごくリアルでした。初対面だけど、2人とも最初からすごい話すから、ずっと会話していました。インタビューだと、テレビとまた違うところがあって、ちょっと素が出る感じ。でも20周年を迎えたバンドという設定だったので、ちゃんと話すことは話すという気遣いもあったり。やついさんもKREVAさんも、”お芝居”にならずに普通に話すから、「この人たち、すごいな」と思いました。本業だからこそ、リアルだなと思うところはあるでしょうね。同年代だし、それぞれいろんな形で音楽に携わってきたから、そういう部分が出ていてよかったと思っています。――今までのお話を伺っていても、テレビなどで拝見していても、井ノ原さんの意見や考え方がすごくフラットだなと思うんですが、どう培われてきたんでしょうか?徐々にだと思いますが、グループ活動して来たのは大きいかもしれないです。あとは、俳優というお仕事でも、例えば僕は今回母親役の倍賞千恵子さんのことをすごくリスペクトしていますが、それが演技に表れてしまったら元も子もないので、フラットにならないといけない。演技が終わった時に、きちんと人として尊敬しているという気持ちが出ればいいと思います。僕らの事務所の先輩や、役者としての先輩たちも「カットがかかるまでは関係ないから」と言ってくださっていたから、それが1番良い方法だとわかっていたんでしょうね。そういった先輩方から教わったことが、自分にも生きているんだと思います。■井ノ原快彦1976年5月17日生まれ、東京都出身。1995年にV6としてCDデビュー。以降、グループでの活動の見ならず、ドラマ、映画、舞台で俳優として、TVではMCとしても活躍の幅を広げ、老若男女問わず愛されている。主なドラマ出演作は、カンテレ開局60周年特別ドラマ『僕が笑うと』(19年)や、前シリーズを含めると15年にわたって出演している『特捜9』シリーズ(18〜20年)など。主な映画出演作は『天国は待ってくれる』(07年)、『FLOWERS』(10年)。昨年話題となった劇場版アニメーション『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』ではナレーションを務めた。
2020年11月06日お笑いコンビ・ロザンの菅広文と宇治原史規が先月25日、YouTube公式チャンネル「ロザンの楽屋」で、夢を持つことについて自身の考えを語った。「【夢があるかないか】で人の優劣を決めてはいけない」と題した動画内で、「夢を追うことって、そんなに素晴らしいことなのか。普通に淡々と暮らしていければええやん」と疑問をぶつけた菅。そのきっかけは、コンビニでの出来事だったそうで、「音楽やってるような感じの子おるやんか。『ここは俺の居場所じゃねーんだ』みたいな接客するやつおれへん? あれは夢の影響やと思うねん」「すごいふてくされてやってる子おるやんか。それがすごい嫌で」というエピソードを語った。芸人はもちろん、ミュージシャンもコンビニの店員も、「お客さんを楽しませる仕事」だという菅は、「本質としては一緒。お客さんに不快な思いをさせない。不快な思いをさせてしまってる段階で、音楽で成功するか? って」という辛らつな意見も。「そこまでの行程をサボるなよ! って思う。置かれてる状況を無視するなよって思う。自分の置かれてる状況をナシにするやん」と強い口調で諭した。そんな菅の考え方に、宇治原も、「『俺は夢があるから、これは腰掛なんだ。こんなことしてる人間じゃないんだ』っていうのが、一番間違えてる」と共感した様子。夢を持っている人が称賛されがちな世間の風潮についても、「色んな夢があるけども、一般的に語りがちな夢を、いいね! って言い過ぎやってことでしょ? 夢を持とうが持つまいが、持ってる人と持ってない人の間に優劣の差なんてない」と苦言を呈していた。
2020年11月02日女優の原知佐子さんが1月19日に、上顎がんのため逝去した。84歳だった。原さんといえば、55年に新東宝ニューフェイスとしてデビュー。映画や舞台など幅広く活躍した。1970年代にはドラマ『赤いシリーズ』(TBS系)で、ヒロイン・山口百恵のイビリ役として存在感を発揮した。「原さんは『赤いシリーズ』で、百恵さんのファンが激怒するほどの意地悪な役を熱演しました。ですが演技以外では多忙を極める百恵さんを気づかって、食事に誘うといった優しい面もあったようです」(テレビ局関係者)最近の活躍では、映画『進撃の巨人ATTACK ON TITAN』(’15)や『シン・ゴジラ』(’16)にも出演していた原さん。『シン・ゴジラ』では、背負われて避難する老婆役を演じていた。「原さんの登場シーンはほんの数秒でした。そのため、エンドロールで原さんを発見した観客も多かったようです。注意深く探さないとわからないほどだったので、原さんを見つけようと再び観劇する人もいたようです」(映画関係者)そんな原さんといえば、『ウルトラマン』シリーズを手がけた故・実相寺昭雄さん(享年69)がご主人だ。実相寺さんは円谷プロ制作の『ウルトラマン』や『怪奇大作戦』といった怪獣・特撮番組の監督として有名で、多くの映像作家たちに影響を与えた。原さん自身も特撮番組に数多く出演し、実相寺さんが携わった特撮ドラマ『ウルトラマンティガ』(’96)や『ウルトラQ dark fantasy』(’04)などにも出演した。「原さんは実相寺さんの作品に出演するいっぽうで、互いを詮索しない自由な夫婦関係でした。とはいえ、原さんはお墓参りには必ず行っていたそうです。実相寺さんは先祖を大切にする原さんに感謝していました」(前出・映画関係者)しかし、’06年11月29日に実相寺さんは胃がんのため逝去した。「当時、原さんは愛知県で舞台に出演していました。その間に実相寺さんの容体が悪化したようです。実相寺さんが永眠したことを確認すると、原さんは直ぐ舞台に戻ったと聞きました。原さんはその時のことについて、『舞台があったから気丈でいられた』と振り返っていました」(舞台関係者)生涯にわたって女優魂を貫いた原さんに、追悼の声があふれている。《マザラス星人やマノン星人役の…実相寺監督の奥様、原知佐子さん亡くなったのですか…ショックご冥福をお祈りします。》《原知佐子さん。凛とした女性でした。実相寺監督が亡くなった後にもウルトラシリーズに出演されたりして嬉しかったです。「シン・ゴジラ」にも出演。ご冥福をお祈りします》《原知佐子さん 実相寺昭雄さんの奥さまであり、『シン・ゴジラ』やウルトラシリーズにも出演なさってた『ウルトラマンオーブ』最終回前編でも、「太平風土記」に纏わる大事な役を演じられておりましたね お疲れ様でございました》
2020年01月20日GENERATIONS from EXILE TRIBEが、ニューシングル『Brand New Story』をリリース。メンバーの数原龍友さんが、今回の曲で表現したもの、そして、今後挑戦していきたいことについて語りました。30歳の時、圧倒的な輝きを放っていたい。新曲のデモテープを聴いた瞬間、探し求めていた曲と出合えた手応えがありました。ビートがあり今っぽいけど、温かみもあり、それがEXILEらしい。今作のように歌が前に出る楽曲は表現遊びが楽しいのですが、特に“歌は楽しいな、いいな”とあらためて強く感じられた作品です。今は、次のツアーで昨年の完成度を超えていくには何をすべきかと考えている時間が、すごく楽しい。想像を超えないと熱狂には繋がらないから、誰も観たことのないものを作りたいです。ファンの皆さんは、思わぬところで僕たちを包んでくれることもあれば、逆に、こちらの気持ちがうまく伝わらないことだってある。でも、その経験を生かし、次の僕たちの形として提示していくわけだから、今のGENERATIONSは、ファンの皆さんが構築しているところが大きいと思います。そう、今年27歳になるのですが、30歳になった時に圧倒的な輝きを放っていたいんです。やるべきことをやりながら余裕のある、窮屈じゃない男。後輩に“数原さんは働いているけど遊んでいるし、いつ寝てるんだろう。あんなふうに自由に生きていきたいな”と思ってもらえれば嬉しいです。かずはら・りゅうと1992年12月28日生まれ。兵庫県出身。ボーカリスト。今はマリンスポーツに夢中。サーフィンと、湖でレイクサーフィンをやることにハマっている。シャツ 参考価格¥150,000中に着たカットソー 参考価格¥40,000(共にヴァレンティノ/ヴァレンティノ インフォメーションデスク)その他はスタイリスト私物ジェネレーションズ フロム エグザイル トライブ2012年にデビューした7人組ダンス&ボーカルグループ。アニメ映画『きみと、波にのれたら』の主題歌「Brand New Story」を収録したニューシングルが発売中。今年は5大ドームツアーを予定。※『anan』2019年7月24日号より。写真・酒井貴生(aosora)スタイリスト・吉田ケイスケヘア&メイク・寺本 剛(JYUNESU)取材、文・菅野綾子保手濱奈美重信 綾撮影協力・アワビーズ(by anan編集部)
2019年07月21日“クボメイク”でおなじみのヘアメイクアーティスト・美容師の久保雄司が2018年春夏のトレンドメイクを予想。KANEBO(カネボウ)の2018年春夏新製品発表会にて、KANEBO新作コスメを取り入れた注目のメイク方法を紹介した。2018年春夏は広範囲チークが流行る!?メイク順を変えるだけで顔が変わる!?可愛いけど色っぽい“おフェロ顔”や“うぶバング”など、新しいメイク・ヘアスタイルを提案し続けている久保雄司。表参道美容室 SIX代表としてサロンワークを行いながら、人気モデルなどのヘアメイクも担当している。彼が手掛けるメイクは“クボメイク”と呼ばれ、トレンド顔になれると10代~20代を中心に注目を集めている。そんな久保雄司が、2018年春夏に流行るメイクを大胆予想。2015年から過去3年間のトレンドを振り返るとともに、今季注目のコスメも紹介する。<肌>パウダー ファンデーションブーム再来!?仕込みチークテクもリキッド ファンデーション、クリーム ファンデーション、そして2017年のクッション ファンデーションの大ブームに伴い、若干勢いが落ちてきていたパウダー ファンデーションが再び熱い!と久保は予想する。進化したパウダーは、従来の印象とは異なりツヤが出るため美肌に仕上がるそうだ。オススメはブラシを使って塗布すること。パフを使う場合も、端をつまむように軽く持ち、ブラシのようになでるように肌になじませると良いという。また仕込みチークの方法も紹介。KANEBO「カネボウ ラスターカラーファンデーション」のピンクをチークをのせる部分に仕込んでおくと、自然な血色感のある肌が作れるという。<目元>柔らかカラーで作る囲み目、眉毛はふさふさでも軽く2016年から火が付いた目元&眉毛に強さを持たせたメイク。2016年には太眉ブームが巻き起こり、マスカラ・アイラインも強めに。目元のポイントメイクブームが続くも、2017年は控えめカラーで目の下まで色を差す囲みアイシャドウが流行した。2018年は過去2年の傾向を受けつつも、少し控えめなアイメイクが主流の兆し。囲みアイシャドウも優しいカラーを使い、落ち着きのあるアイメイクを“クボメイク”ではオススメする。久保が教えてくれたのは、KANEBOの単色アイシャドウ「カネボウ モノアイシャドウ」を使ったアイメイク法。ポイントはレイヤードだ。はじめに、02 ウォームブラウンを指でとり上まぶた全体に広げる。まぶたにのせる前に一度手の甲にアイシャドウをバウンドさせてのせると、ベタっと色が付かずキレイに仕上がるそう。そしてのせる順番も大切。まずは中央にのせ、アイシャドウを塗布する高さを決定。その後左右にスワイプするように広げると、美しく色がのるそうだ。1度で控えめに、2度重ねるとほんのり鮮やかに。重ねて使っても「カネボウ モノアイシャドウ」は派手になりすぎないので、オフィスシーンでも2度塗りでOKとのこと。さらに、久保は本来頬にのせるチーク「カネボウ モノブラッシュ」も目元にレイヤード。01 ピーチピンクを重ねるとニュアンスが出て、より洗練された目元に仕上がるそうだ。<リップ>アイメイク後はリップ!メイク順を変えるだけで完成顔も変わる?久保が今ハマっているメイク方法として紹介したのは、メイク順番を変える方法だ。本来ベースメイクを仕上げたら、目元、頬、口元と進めるのが一般的だろうが、ここで一工夫!目元の後に口元、最後に頬と仕上げると、抜け感が生まれてより今っぽい顔が簡単に出来るという。発表会では、「カネボウ モイスチャールージュ」の新色08 バーンレッドを使用。濃密な塗り心地で唇にピタッと密着するこのリップは、直塗りがオススメだそう。また1本のリップスティックでも塗り方次第で、幅広いメイクが楽しめるという。1:指でポンポン塗り→淡い発色で優しい印象2:リップで唇の上をポンポン→指でポンポンと塗るより発色がよくなる3:リップを唇の上でスライドさせる直塗り→リップそのものの発色が楽しめる4:唇の形を縁取る→より大人っぽく洗練された印象にと4つの方法を教えてくれた。今季は、質感を出すのもポイント。赤リップが流行った2016年、茶味がかかった赤がキーカラーとなった2017年とは変わり、パキっとした発色よりも質感に注目が高まるという。唇そのものをきれいに魅せる質感発色で上質なリップメイクを完成させるのがトレンドとなりそうだ。<頬>明るい色で仕上げる広範囲チークチークを頬の高い位置にのせた“おフェロ”メイク(2015年)以降、やや控えめになっていた頬のメイクだが、2018年久しぶりに明るいチークに注目が集まりそうだ。久保が提案したのは、明るい色で仕上げる広範囲チーク。ピンクからサーモンピンクの明るい色で、こめかみ横から頬骨下まで大きく広げる。またSNSやセルフィの流行に伴い、特に若い世代の女子は、正面だけでなく自分の横顔にも興味が生まれ、サイドに色の頂点をおいた進化系チークが流行するのではないかと予想。ブラシでチークを手にとったら、こめかみ横に先端を合わせ徐々に中央へ向かって伸ばしていく。目元、口元にも色味をのせているので、頬はサイドに色をのせた方が全体のバランスが取れ、洗練された顔に仕上がるという。久保が発表会で使用したのは、「カネボウ モノブラッシュ」02 ガーネットレッドだ。目元と同じ質感の濡れたようなツヤを生むチークは、テクニック要らずで優しい表情を作り出せるという。【詳細】久保雄司使用アイテム:KANEBO 2018年春夏メイクアップ発売日:2018年2月9日(金)■目元・カネボウ モノアイシャドウ 02 3,200円+税・カネボウ モノブラッシュ 01 3,200円+税■頬・カネボウ モノブラッシュ 02 3,200円+税■口元・カネボウ モイスチャールージュ 08 3,500円+税【問い合わせ先】カネボウインターナショナルDiv.TEL:0120-518-520
2018年01月28日東京・品川にある原美術館では、創業者であり館長の原俊夫が自ら選定した「現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展(My Favorites: Toshio Hara Selects from the Permanent Collection)」を、前期と後期に分けて2018年1月6日より開催する。草間彌生「自己消滅」1980 年 ミクストメディア サイズ可変©Yayoi Kusama一つひとつ丹念に収集した1950年代以降の絵画、立体、写真、映像、インスタレーションなど所蔵作品約1,000点の「原美術館コレクション」から、館長の原俊夫が初めて自ら選びキュレーションするコレクションが揃う。1970年代後半より1980年代前半までの初期収蔵作品を主とする前期を2018年1月6日から3月11日まで、企画展の開催などをきっかけに収蔵された作品を主とする後期を3月21日から6月3日まで行い、約40年に渡る原美術館の活動の一端を紹介する。ナム ジュン パイク「キャンドルテレビ」1980 年 テレビ、ろうそく 33x41x24 cm©Nam June Paik前期は、アメリカの作家で戦後絵画に大きな影響を与えた抽象表現主義のジャクソン・ポロックやマーク・ロスコ、その後続世代を代表するロバート・ラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズ、世界を席巻したポップアートの代表者であるアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンシュタインなどの作品を展示。前衛的、実験的精神に溢れたヨーロッパの作家たちとして、絵画のジャン・デュビュッフェやカレル・アペル、彫刻のアルマンやセザール、ジャン・ティンゲリー。日本の作家からは、戦後日本美術を牽引した今井俊満、河原温、工藤哲巳、宮脇愛子などの作品が集結する。また、今も現役で活躍する草間彌生、篠原有司男、杉本博司、李禹煥、さらに世界に影響を与えたアジアの作家として、ナム・ジュン・パイクや艾未未(アイ・ウェイウェイ)などの作品が一堂に会する。蜷川実花「PLANT A TREE」2011 年 C プリント 48.5x72.8 cm©mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery後期は、安藤正子、荒木経惟、ヤン・ファーブル、加藤泉、ウィリアム・ケントリッジ、森村泰昌、奈良美智、名和晃平、蜷川実花、野口里佳、マリック・シディベ、杉本博司、束芋、ミカリーン・トーマス、アドリアナ・ヴァレジョン、やなぎみわの作品展示を予定。詳細は後日、ウェブサイト()にて発表する。原美術館の歴史を物語る作品が集結する貴重な機会、現代美術の魅力を存分に感じてみては。【イベント情報】現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展会期:2018年1月6日〜6月3日(前期1月6日~3月11日/後期3月21日〜6月3日)会場:原美術館住所:東京都品川区北品川 4-7-25時間:11:00〜17:00(祝日を除く水曜は20:00まで)休館日:月曜(祝日は開館)、1月9日、5月1日(展示替え休館3月12日~20日)
2017年12月21日東京・品川の「原美術館」にて、2014 年秋の「開館35周年記念 原美術館コレクション展」以来となる全館を使ったコレクション展示「みんな、うちのコレクションです」が、8月21日(日)まで開催中だ。「原美術館」は、もともと個人邸宅として 1938年に建てられたもので、西洋モダニスム建築を取り入れ、中庭を包みこむように緩やかな円弧を描いた空間デザインが特徴的。居間や寝室であったスペースは企画ごとに展示を入れ替えるギャラリーに変わった一方、浴室や洗面所などのユーティリティースペースは、アーティストに依頼してユニークな常設展示作品に生まれ変わっているほか、建物の中以外の、敷地内の庭にも、野外の常設作品が点在している。大規模な美術館とは一風異なり、作品と同時に、美術を鑑賞体験する“場”そのものも味わえる場所だ。1979年の創立以来収集してきたコレクションは、国内外の多彩な現代アーティストの絵画・彫刻・写真・映像作品など、現在約1,000点にのぼる。その中から、横尾忠則、加藤泉、クリスト&ジャンヌ=クロード、ウィリアム ケントリッジをはじめとする絵画・彫刻・ドローイング・映像作品を展示。今回は、中国を代表するアーティストであると同時に、積極的な社会活動でも知られる艾未未(アイ・ウェイウェイ)の貴重な初期作品や、日本から帰化してブラジル美術界の巨匠となり、昨年惜しくも亡くなったトミエオオタケ(大竹富江)の絵画も展示される予定だ。原美術館では、増築した多目的ホールや中庭を利用して多彩なイベントも随時開催されており、会期中には、8月13日(土)、14(日)に「トヨダ ヒトシ 映像日記・スライドショー」が行われる。また、日曜日と祝日には、同館学芸員による展示解説も行われる。展示解説は、14:30から約30分間で予約は不要。(text:cinemacafe.net)
2016年06月30日石川県金沢市で毎年開催される、メディアアートとクリエイターのための祭典「eAT KANAZAWA」(以下、eAT)は、IT黎明期の1997年から金沢市が主催し、行政が主体となってクリエイティブの情報発信を行うユニークな長寿イベントだ。本稿では、その模様に密着したレポートをお届けする。○「3Dプリンタ」をめぐるものづくりの今先日紹介したセッション「ジェネレーション ~ eATが発掘する新しい才能」に続き行われたのは、「クラフト~eATから生まれた工芸の可能性」。モデレーターにはクリエイターの宮田人司氏、パネリストには金沢で起業した「雪花」の上町達也氏(3Dデザイナー・シェフ)と柳井友一(3Dデザイナー・陶芸家)の若手2名、3Dプリンター業界の第一人者である原雄司氏(ケイズデザインラボ)、DMM .make AKIBAの創立者のひとりであるベンチャーキャピタリストの小笠原治氏(株式会社nomad)を迎えた。このセッションの共通キーワードは「3Dプリンタ」だ。上町氏はもともとニコンのミラーレス一眼レフシリーズのデザインを、柳井氏はJVCケンウッドでヘッドホンのデザインを担当してきたキャリアを持つ、いわば「プロのインダストリアルリアルデザイナー」たち。そんな彼らが、華々しいキャリアを離れてまで実現したかったものは「食と工芸」だと語る。「食器はまだまだデザインできる領域が大きい」と語る柳井氏の作品は、国際陶磁器コンペティションでここ数年入賞を続けるなどすでに一定の評価を得ている。陶芸の意匠としての素晴らしさを持ちながら、工業的なアプローチも忘れない氏の作品は、その形状からは想像しにくいがスタッカブル(積み重ねられる)であることを実現している。いわゆる手焼きの一点ものではなく、料亭などでも「しまう」所作を考えて設計されている。これを実現しているのが3Dプリンタの存在だ。CADで図面を起こし、形状を作り上げていきながら、3Dプリンタでサンプルを作って実際にテストする。そうやって何度も試行錯誤を繰り返したうえで、サンプルから実際に陶器にするための「型」を起こす。焼き物は火入れを行うと実際には10~20%縮んでしまうため、その収差を考えて設計するといったノウハウも氏ならではだが、出来上がった作品はどれも緻密に計算されているものの、そのデザインは手作りの温かみのあるものだ。彼のパートナーである上町氏のアプローチも非常にユニークだ。氏も3Dデザイナーでありながら、食へのこだわりから金沢でハヤシライス専門店を営むシェフでもある。柳井氏の作品のひとつである「スノーヒル」もそんな中から生まれたアプローチ。皿に丘状の傾斜を設けることで、皿に残りやすい汁や米といったものを「最後の1粒まで」すくえるように工夫した。プロトタイピングに3Dプリンタが頻繁に用いられるだけでなく、時には最終的なプロダクションにもそのまま3Dプリンタを使い、コーティングに漆や金箔などの金沢ならではの工芸を組み合わせることによって、新しい価値を模索している。こういった多角的な視点を持つ氏のデザイン能力は内外の評価が高く、名古屋のデザイナーTOSHI氏の正48面体アート作品「protcol(プロトコル)」やJUDY AND MARYのギタリスト・TAKUYA氏のギターを3Dプリントでリモデルするなど数多くのオファーがあるという。また最新のプロジェクトでは、アマダナやJINS!のデザインを手がけることで知られる鄭秀和氏のデザイン補佐を行っており、東南アジア向けのスマートフォンデザインや、すみだ水族館のペンギンプールのリニューアルを担当するなど、まさに今が旬のデザイナーだ。そして、この2人をバックで支えているのが小笠原氏とDMM社。同社は石川県内に国内最大級の3Dプリンタ工場を持っており、雪花の作品もここを経由して作られるものも多い。「DMMの3Dプリント事業参入で相場も非常に下がった」と非常に喜ぶ雪花のふたりだが、一方で小笠原氏も「実験的なパーツ発注ではなく、食器という実用的なプロダクトの発注がこんな高いレベルで来てくれるのは非常に嬉しい」とのこと。彼らとのやりとりはお互いに良い方向に作用しているようで、1カ月半足らずでプロトタイピングからプロダクトアウトまで仕上げてほしいとのクライアントの要望に応えられるのも、3Dプリントのおかげと話す。「単にうちのスタッフが徹夜して頑張っただけ」と小笠原氏は苦笑するが、小ロット生産を短期間で成し遂げられるのは3Dプリンタだからこそであり、雪花のふたりが氏の想定以上に速いペースで「3Dプリンタの実用性を急速に高めている」と評価している。○3Dプリントの潮流の行く先はさて、3Dプリントは、どこまで広がっていくのだろうか。原雄司氏はまず、素材よる進化を指摘した。従来はABSやPLAなどのいわゆるプラスチック系のフィラメント(材料)が主流だったが、カーボンやウッドチップなど新しい素材も急速に増えつつある。「銃器を作ることもそろそろ現実的になりますね」と原氏は冗談っぽく切り出すが、鉄や鋳物といった金属タイプのフィラメントも出てきている。次々に登場する新素材だが、これらの背景には「失われた技術を補完する」側面も強いという。具体的なジャンルとして、氏は古美術や建築物を挙げた。風化によって損傷が進み補修に手をつけられない物から、そもそも長い歴史の中で技術的継承が失われているものもあるとのこと。こういったものを3Dスキャナで丁寧にデジタルデータ化し、3Dプリンタで複製可能な環境を提供する。「文化遺産の複製、という点では周りからの反対も多いのですが」と氏は前置きしながらも、岡山県など積極的に複製へと着手している自治体もある。実は、近年文化財は盗難や観光客による破損行為などが深刻な問題となっており、これを解決する手段としての3Dプリンタが有力視されているそうだ。オリジナルは保管し、レプリカを展示することでリスクを回避できるほか、視覚障害者などが文化財に「直接触って」体験するなどの新しいサービスを提供することも可能になっている。こういったアプローチは日本に限った話ではない。毎年1月にラスベガスで行われるCES(コンシューマ・エレクトロニック・ショウ)でも数多くのアプローチが見られる。3Dプリンタによるプロトタイピングが安価に実現できるようになった現在、大企業よりも個人に近いベンチャー系のほうがフットワークも軽く、新しいイノベーションを次々に生み出している。そんな中で日本の企業も「元気なところが多い」と小笠原氏は指摘する。事実、氏の経営する企業のひとつであるCerevoも「Top Tech of CES 2015 award」のSports & Fitness部門を受賞したのを筆頭に、複数の日本企業がCES関連のアワードを受賞するなど「モノづくり大国ニッポン」の存在感は高まりを感じるものがあるという。原氏も「3Dプリンタのフィラメントにも砂糖を使った食品関連のプリントがでてきましたが、造形がドクロや昆虫などセンスのないものがほとんどです。こういった分野も日本の和菓子職人のセンスで十分に戦えるのではないかと思っています」と評するが、日本の「工芸」がモノづくりにかける影響の大きさは計り知れないことをあらためて知る機会となった。(氷川りそな)
2015年03月30日●ラピッドプロトタイピングのニーズが増すものづくりの現場2月17日、ローランド ディー.ジー.(ローランドDG)は東京クリエイティブセンターにおいて「monoFab Experience Day2」を開催した。3Dプリンタや切削加工機についてのトレンドや活用事例について、社外から招いた講師による講演を行うイベントだ。今回は2人の講師による講演とともに、ローランドDGによる「3D相談会」も開催された。○ラピッドプロトタイピングの課題に3Dプリンタ+切削加工機で対応最初に「デザインの現場におけるmonoFab 活用事例の紹介」と題した講演を行ったのは、富士通デザインの山岡鉄也氏だ。富士通グループの提供するハードウェアデザインだけでなく、ソフトウェアのGUI設計やコーポレートブランド、コミュニケーションデザインといったものまで幅広く手がける富士通デザインにおいて、ローランドDGの光造形方式3Dプリンタ「ARM-10」と、3D切削加工機「SRM-20」を活用して行っているのが、ラピッドプロトタイピングだ。「ラピッドプロトタイピングへの要望は、すぐ欲しい、何回でも試したい、安くつくりたいという3つがある」とした山岡氏は、各課題にいかに対応しているか、実際の制作物を手に語った。「すぐに欲しい」という要望は、製品開発期間の短縮が求められる中、短時間でのデザイン検討が必要になってきたのが要因だという。しかし短期間でも実際に触って確認できるものが必要だ。また「何回でも試したい」という要望もこれにつながるもので、作っては試すということの繰り返しでブラッシュアップを試みるための試作品が必要とされている。「キーパッドの形状のように凸量によって触った感触の違いを知りたいという時には、加工時間を短縮できる発泡材を切削した。朝セット、帰りに裏面のセットをすれば、翌朝には両面の加工が完成していて、十分確認できる。手回しダイヤルが欲しいという要望には3Dプリンタで対応。こちらはおよそ8時間で対応できたと山岡氏。繰り返しの試作に対しても、素材感が必要な場合には利用素材を選択できる切削加工機を利用して作り、細かく複雑な形状のものを試作したい時には3Dプリンタを使うという形で使い分けている様子が紹介された。「安くつくりたい」というのはどこにでも存在する要望だが「前例がない製品やサービスのプロジェクトほど予算が少ないため、試作にコストをかけず、正確なモデルが欲しい。そこで3Dプリンタと切削加工機を組み合わせて試作を行った」と山岡氏は現場での工夫を語った。さらに3Dプリンタを使っていくうえで、材料を節約しようとした結果発生した失敗や、機器設置場所や普段の扱い方といった現場感溢れるユーザー目線での講演が行われた。「デザイナーの発想がすぐ形になることで、デザインの可能性は大きく広がる。これからもさらに継続して活用して行きたい」と山岡氏は結んだ。●ものづくりの現場に根付きつつある3Dプリンタ/切削加工機○3Dプリンタ、世界や現場ではどう使われている?続いて「3Dプリンターブームの実際と、少し先の未来」と題した講演を行ったのは、ケイズデザインラボの原雄司氏だ。3Dプリンタに関する著作も多くある原氏は、自身を「3Dプリンタの人ではない」と紹介。メディア報道の熱は急激に盛り上がった後で冷めたかのように見えるが、実際のものづくりの現場には3Dプリンタやスキャナ、切削加工機といったものがしっかりと根付きつつあることを語った。3Dプリンタを使って作られたものとして、アメリカのLocal Motorsが発表した実際に走ることのできる車のボディや、中国での建造物といったものを紹介。「日本だとすぐに公道が走れるのかだとか、こんなものに住みたいのかというような話になるが、3D技術の可能性を示すには、魅力的で面白い事例だと思う」とCES(1月に開催されたアメリカ最大の家電見本市)で見た最新の3Dプリント事例を交えて、いろいろなシーンでのいろいろなシーンでの活用の可能性について原氏は語った。自身が経験した事例としては、フルデジタルでのシボ加工を施す「D3テクスチャー」について紹介した。プラスチック成形品に独特の模様をつけるシボ加工は、金型を製作し、材料に型押しする形で成形する。この金型製作は職人が薬品加工などで行うため、デザイナーの思う形状を出せるまでに何度もやり直す必要が出ることが多かったという。「3Dデータ上でテクスチャを施し、3Dプリンタを使って試作を行うことで、デザイナーが思った通りのシボを作れるようになった。実際、関係者全員で意匠確認を行いながら作ることができ、早期段階で手戻りのない3Dデータを作成。これを元に精密金属加工を行ったことで、金型やり直しゼロを実現した」と原氏。この技術で2012年東京都ベンチャー技術対象の奨励賞を受賞している。さらに原氏は、2010年に制作されたFabLabの動画と現在の状況を比較して、現状が過去の予測とそれほど離れていないことなどを紹介。「今後はBtoB、BtoCというのではなく、BtoI、individualの時代になる。IoTとBtoIを組み合わせた世界も予見させられるようになってきている」とも語った。○無料ベンチマークを受けられる「3D相談会」も実施両講演ともに多くの質問が飛び交い、講演終了後も登壇者は参加者に囲まれて質問を受けていた。参加者の質問は、実際に使った場合にどうなるのか、今後の法整備はどういう方向へ向かっているのかなど、具体的なものが多く、3Dプリンタや切削加工機を使ったものづくりがより身近なものとなりつつあることが感じられた。また、当日は「3D相談会」として、予約制で3Dプリンタや切削加工機の特徴やメリットについて詳細な説明を受けられる機会もあった。ここでは各機種のベンチマークを無料で受けることもできた。導入を具体的に考えている企業にとって貴重な機会となったはずだ。「monoFab Experience Day2」は東京を皮切りに、大阪、福岡、名古屋と各都市で開催されている。同社ではこのような形でユーザーや3Dプリンタ、切削加工機導入を検討する企業が参加できるイベントを頻繁に開催している。情報収集の場や、導入相談の場を求める企業にはぜひ注目して欲しい。
2015年03月05日ローランド ディー. ジー.(ローランドDG)は、同社が東京・大阪・福岡・名古屋に保有するクリエイティブセンターにて2015年2月から3月にかけて、同社の3Dプリンタ/切削加工機「monoFabシリーズ」や各種加工機などの説明や、社外のデザイナーによる活用事例、3Dプリンタのトレンドなどを知ることができる「monoFab Experience Day2」を開催する。開催日時は東京会場が2015年2月17日の10:00~17:00、大阪会場が同2月24日の10:00~17:00、福岡会場が同3月06日の10:00~17:00、名古屋会場が同3月13日の10:00~17:00となっている。また、東京会場では14:00~15:00のスケジュールで、富士通デザインを講師に迎え、デザインの現場でデザイナーが抱える日々の課題をmonoFabの活用で解決した複数の事例の紹介を行う参加費無料のセミナー「デザインの現場におけるmonoFab 活用事例の紹介」が開催される(定員30名)ほか、15:30~16:30のスケジュールで、ケイズデザインラボの代表取締役社長である原雄司氏が、3Dデジタル技術の将来展望と具体的な可能性、そして同社独自技術「D3テクスチャー」の特性について語る参加費無料のセミナー「3Dプリンターブームの実際と、少し先の未来」も開催される(定員30名)。ちなみに、他の3会場では、東京会場での講演風景を録画した動画が、14:00~15:00の時間帯に放映される予定だという。さらに、各会場ともに、10:00~12:00、13:00~15:0015:00~17:00の3回に分けて各回2名ずつ(合計6名)、3Dプリンタと切削加工機それぞれの特徴やメリットのサンプルを交えた説明に加え、各機種のベンチマークを無料で実施できる「3D相談会」も開催される。なお、各会場ともに参加費は無料。申し込み方法は同社Webサイトにアクセスし、参加したいセミナーを選択する形となっている。○「monoFab Experience Day2」東京会場日時:2015年 2月 17日(火) 10:00~17:00会場:ローランド ディー.ジー.東京クリエイティブセンター(東京都港区浜松町1-18-16 住友浜松町ビル1F)参加費:無料(事前登録制)大阪会場日時:2015年 2月 24日(火) 10:00~17:00会場:ローランド ディー.ジー.大阪クリエイティブセンター(大阪府大阪市淀川区宮原4丁目1-14 住友生命 新大阪北ビル1F)参加費:無料(事前登録制)福岡会場日時:2015年 3月 6日(金) 10:00~17:00会場:ローランド ディー.ジー.福岡クリエイティブセンター(福岡県福岡市博多区博多駅東1-9-11 大成博多駅東ビル1F)参加費:無料(事前登録制)名古屋会場日時:2015年 3月 6日(金) 10:00~17:00会場:ローランド ディー.ジー.名古屋クリエイティブセンター(愛知県名古屋市中区錦2-15-15 豊島ビル1F)参加費:無料(事前登録制)各会場の申込みは同社Webサイトにて実施
2015年02月05日「サザンオールスターズ」の“原坊”こと原由子が来年公開のアニメーション映画『ももへの手紙』で自身5年ぶりの映画主題歌を担当することが明らかになった。原さんが作詞作曲を手掛けた主題歌には夫の桑田佳祐もコーラスで参加。瀬戸内の島を舞台に綴られる家族の愛の物語に夫婦で彩りを加える!監督デビュー作『人狼 JIN-ROH』がベルリン国際映画祭に出品された俊英・沖浦啓之の7年ぶりの新作となる本作。作画監督を『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』の安藤雅司が務めるほか『AKIRA』の井上俊之に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の本田雄、『サマーウォーズ』の青山浩行、さらに美術監督に『魔女の宅急便』の大野広司と、日本の長編アニメーションを支えてきた才能が集結。仲たがいしたまま死別した父への思いを抱える少女・ももが、母と移住した瀬戸内の島で成長していく姿を通して家族の愛が描き出される。原さんは本作のために主題歌「ウルワシマホロバ〜美しき場所〜」を書き下ろした。“マホロバ”とは「美しい場所、住みやすい場所」を意味する古語で、アコースティック中心のアレンジと原さんの透き通るような歌声が映画の舞台となる瀬戸内の美しい自然を思い起こさせる。原さんにとって映画の主題歌は『リトル・レッドレシピ泥棒は誰だ!?』の際の楽曲「大好き!ハッピーエンド」以来5年ぶり。その間にサザンの活動休止に夫・桑田佳祐の食道がんによる休養と復帰などもあり、自身は昨年6月にソロ楽曲やサザンの楽曲などあらゆる曲からセレクトしたベストアルバム「ハラッド」をリリース。翌7月には19年ぶりとなるワンマンライヴを鎌倉で行ったが、今回、1年ぶりに“原坊”が本格的に活動を開始する。原さんは「小さい頃からアニメが大好きですので、『ももへの手紙』に音楽で参加させて頂けたことはとっても嬉しく光栄です。この映画への熱い想いを語って下さった監督にも感動しましたし、監督のお気持ちに寄り添えるよう心がけたつもりです。お父さんを想うももちゃんの気持ちに、私自身の大切な人、そして美しい故郷への想いをプラスして、心を込めて歌いました。とても素敵な映画ですので、どうぞお楽しみに」とコメント。ギターの斎藤誠にベースの角田俊介、ドラムの鎌田清など長年活動を共にしてきた面々はもちろん、桑田佳祐もコーラスとして参戦!夫婦で優しい想いを歌い上げる。『ももへの手紙』は2012年GW、全国にて公開。■関連作品:ももへの手紙 2012年G.W、丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011『ももへの手紙』製作委員会
2011年07月11日