大日本印刷(DNP)は4月1日、医薬品や化粧品などに含まれる成分が吸着しにくいフィルムを使用した「DNP低吸着包材」を開発し、2015年9月より販売すると発表した。従来、医薬品などの試供品用小袋に有効成分を保護する目的で使用されるPANフィルムはシール強度が弱く、パッケージの形態が限定されるという課題があった。対して、DNPが開発した包材はPANフィルムと同等の低吸着性を持ちつつ、シール強度を2~3倍向上したことで、さまざまな用途やパッケージ形態に対応することが可能となった。ポリエステル系フィルムと2種類のポリオレフィン系フィルムを用いた計3種の包材を販売する予定で、主に医薬品や化粧品、飲料メーカーなどをターゲットとしている。DNPは2017年度に10億円の売上を目指すとしている。
2015年04月01日サンコーはこのほど、持ち運び式カバン用フック「スーパーマジ軽フック」の予約販売を開始した。同商品は、腕時計や腰のベルトに軽量アルミ製のフックを装着することで、荷物の重さをフックに分散させ、ビジネスバッグやスーパーの買い物袋、紙袋などの重い荷物を軽く感じさせるというもの。腕時計のリストバンドに付け手のひらで使用する小型タイプと、ウエストのベルトに付けたフックに荷物をかけ、両手をフリーにすることもできる大型タイプがセットになっている。小型タイプは、サイズが幅30mm×高さ140mm×奥行き30mmで、重さが21g、耐荷重が約8kg。大型タイプは、サイズが幅102mm×高さ210mm×奥行き35mm。重さが59gで、耐荷重は約12kg。価格は1,980円(税込)となる。なお、入荷予定時期は9月16日となっている。
2014年09月01日東洋紡は7月24日、活性炭素繊維吸着材「Kフィルター」を用いた窒素循環脱着方式の揮発性有機化合物(VOC)回収装置を開発したと発表した。同装置は、VOCを高品質な有機溶媒として回収できるのに加え、大風量の排気ガスにも対応可能という特徴を持っている。導入することにより、有機溶媒の回収・再利用によるコスト削減や、環境の保全に貢献することができる。具体的には、回収した有機溶媒に対する水分の割合が8.5重量%と少なく、分解物(酢酸)の濃度も240mg/Lに抑えられるため、VOCを含む排気ガスから、高品質な有機溶媒が回収できる。また、装置の大型化が容易であるため、大風量の排気ガスの処理にも対応できる他、窒素ガスを循環させて利用しており、使用量が少なく済むため、窒素を作るために必要なエネルギーを節約でき、ランニングコストを抑えられる。また、「Kフィルター」の採用により、排気ガスからVOCを標準で95%以上除去することが可能。さらに、吸着材が摩耗しにくく、安定的な吸着が行えるため、メンテナンス性に優れている。なお、同装置は4月より販売を開始している。今後、水溶性有機溶媒の使用量の多いフィルムコンバータへの導入を進めていき、2017年で4億円程度の売上を目指していくとコメントしている。
2014年07月25日