人の心の中には天使と悪魔が潜んでいるといいます。「天使の私はこう言ってるけど、悪魔の私はこう言ってる……ああ、どうしよう!!」なんて。さて、皆さんの中には「性格の悪い自分」って存在しているのでしょうか。534人(女性344人、男性190人)の社会人の皆さまにアンケートをしてみました。普段ひた隠しにしている心の中を、コッソリのぞかせていただきました。調査期間:2010/8/11~2010/8/16アンケート対象:COBS ONLINE会員有効回答数 534件(ウェブログイン式)■「自分って性格悪いなぁ」と思う瞬間はありますか?ある……443人ない……91人全体の8割以上の方が、「性格悪いと思うときがある」との回答。個人的には、「ない」と回答した方の心の清さにあこがれますが。まぁ、ほとんどの人は自分で「性格悪いな」と思ってしまうようなネガティブな一面も存在するということですね。さて、それはどんなときなのでしょうか。ちょっと掘り下げて聞いてみちゃいました。■「性格悪い」と自分で思うときはどんなときですか?エピソードなどがあれば教えてください。・ニコニコと愛嬌(あいきょう)を振りまいておいて、いなくなったとたんに「あの人あんま好きじゃないんだよね」と平気で言う(女性)・頼まれごとなどを、心の中では面倒だと思っているとき(女性)・心の中で相手の悪口を言っているとき(男性)外に見せている部分と心の中が違うとき……という類の意見、多かったです。社会で生きていく上でときには本心を隠すことも必要ですが、ふと釈然としない気持ちになることもありますよね。というか、人の笑顔の裏に毒が隠れているのかも……と思うとちょっと怖いですね。・人の失敗をどこかで喜んでいる自分がいるとき(男性)・人の不幸を笑う。人を恨む。うらやむ(女性)・友達に新しい彼ができるとおもしろくない(女性)ねたみや恨みの感情は何も生まない、自分を追い詰めるだけだ!とわかっていても、こんな感情に駆られてしまうこともあるもの。そう考えると、本気で自分の幸せを祝福してくれる人が周りにいるってすごくすてきなこと。そんな人が周りにいたら、大切にしたいですね!・通常業務以外で手のかかる仕事を発見したときに、あえて見なかったことにして、ほかの人が見つけてやってくれるのを待つとき(女性)・人が困っているのを知っているのに、知らないふりをしてしまうとき(女性)・面倒なことから逃げてしまうとき(男性)面倒なことはできれば避けたい、誰かにお任せしたいという感情が湧いたとき、という意見も多かったです。人の嫌がることを率先してやってくれる人って、神のような存在に見えますね。ほかには、こんな意見もありました。・いろんな人とデートしているとき(女性)・かまととぶっているとき(女性)人の心の中には、思ったよりもいろんな負の感情が渦巻いているもの。だからこそ、人を信じたり、人のために尽くしたりすることが尊いとされるのかもしれません。自分のなかに性格が悪い部分があることを認めつつ、今日も前向きに歩いて行きたいと思います。(桜まゆみ+プレスラボ)【関連リンク】【コラム】大好きなあの人の心をつかむには?【コラム】20代の本音ランキング:【男性編】一緒にいて楽しい人の条件ランキング【コラム】「病み本」作者に聞いた、彼女が心を病んでしまったらどうする?
2010年09月06日いま、世界で最も注目を集める映画監督のひとり、トラン・アン・ユンの最新作『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』がついに公開を迎えた。この俊英ベトナム系フランス人監督は、物語の中心に“痛み”と“狂気”をまとった3人の男たちを据えたが、木村拓哉、イ・ビョンホンという日韓のスターと共に、アメリカから監督の招集に応じたのはジョシュ・ハートネット。ハリウッドの大作に背を向け、己の道を突き進む姿は自らが演じた探偵・クラインそのもの。何が彼を突き動かすのか?その柔和な笑顔の奥に迫った。「監督は独特の“声”を持っている」今回の出演の決め手を「何よりトラン・アン・ユン監督の存在」と語るジョシュ。以前から監督の作品を観て、その表現力に心酔していたという。「独特のユーモア、“声”を持っている監督だと感じて、前から一緒に仕事がしてみたいと思ってたんだ。でも、最初の段階では、クラインは45歳という設定。当時27歳の僕には無理だと思っていたよ。初めて監督と会って5分くらい話をしたとき、彼はただ、ニヤニヤしてるだけでほとんど喋らなかった。そのミーティングが終わって車に戻るまでにエージェントから『君に決まったらしい』って電話があったんだ」。何ともこの2人らしいやり取りとも言えるが…。では実際に監督の演出はどうだったかというと?「彼は現場でもすごく優しくて、知的な人間だよ。いつもいろんなことを考えていて、僕の演技を見終わるとこう言うんだ。『うん、少し違うことをやってみようか。もうちょっと面白いことをやってみない?』ってね。演出というよりは、僕にもっと実験することを求めているような感じかな。物腰はすごくソフトで静かなんだけど、鉄の意思を持ってる。アーティストとして確固たる自信を持っていて、何が正しいかということをよく分かっているんだ」。今回演じたクラインは、かつての殺人の記憶に苦悩する元刑事の探偵。木村さん扮する青年・シタオを始め、捜している人物に“同化”するという独特のアプローチ方法をとるが、ジョシュ自身はこの男にどうやってなりきったのだろうか?「監督が現場で物語をどんどん変えていくというタイプだったので、僕としてはまず、どんな変更があっても自分のキャラクターから離れないように心がけたよ。昨年、自分でプロデュースした作品では、徹底的なリサーチを基にキャラクターを自分で作り上げていったけど、今回に関しては“狂気”を秘めた男なんて周りにいないからリサーチのしようもなかった。想像力を武器に作っていったよ」。この世の地獄に舞い降りた堕天使と悪魔と救世主クライン、シタオ、そしてビョンホンが扮したス・ドンポと非常に複雑な内面を抱えた3人を、ジョシュはどのように捉えたのか?その考察は興味深い。「クラインに関して、“狂気”と表現したけど、もちろんそれだけじゃなく、彼は捜している人物にあまりにも共感し、同化してしまうところがある。それは欠点であり、自らを痛めつける原因になってしまうけど、そうせずにはいられないんだ。作品自体、非常に宗教的で、監督が描いているのはこの地球上に存在する地獄だと思う。クラインは、そこで苦悩し、迷う“堕天使”とも言うべき存在なんだ。ドンポはまさにこの世の“悪”を体現している人物だ。でも冷血な彼にも一つだけ弱点があって、それはある女性を愛し過ぎているということ。彼の執着心は、まさに人間が持つ欲望を象徴している。そして、シタオは現世におけるイエス・キリスト、救世主と言える。とはいえ、簡単にカテゴライズできないのがこの映画、キャラクターたちの特徴。観る人に全ての解釈を委ねているんだ」。この説明を聞いただけでも、本作がハリウッドのブロックバスター(莫大な予算で作られた作品)とは一線を画した作品だとお分かりいただけるだろう。ハリウッドでの“成功”に背を向け、こうしたアート志向の作品への出演を続けることについて、彼はこう語る。「確かに、ハリウッドで仕事をしていれば、いろんな監督と仕事をするチャンスがある。もちろん役柄もね…例えばヒーローの役だったり。でも、僕自身は一人のアーティストとして、もう少し実験的なことに挑戦していくのが好きなんだ。エージェントから何か言われないかって?実際、解雇したヤツも数人いるよ(笑)。まあ、僕の存在が忘れられないように、もう少しバランスを取る必要があるとは自分でも思っているんだけどね。でも、こういうことをやってるときの方が楽しいんだ。中でも今回の作品は、もう二度と経験できないだろうっていうぐらい、ユニークなものになったし満足してるよ」。最後にお気に入りのシーンを尋ねると、とびっきりの笑顔を浮かべながら「ドンポが部下をハンマーで殴り殺すところ!」との答えが…。ハリウッドという大きなエネルギーの中心にいながら、常に新たな“実験”に挑み続ける、そんな男の素顔が垣間見えた。■関連作品:アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 2009年6月6日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© Lam Duc Hien, Photographerノルウェイの森 2010年秋、全国東宝系にて公開■関連記事:“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み3,660人が悲鳴!キムタク最新作、日本でワールド・プレミア開催決定前売特典にポスターも!キムタク×イ・ビョンホン競演作6月公開監督が明かす「かつてない拓哉」の姿とは?原作ファンの賛否やいかに?村上春樹の「ノルウェイの森」が遂に映画化!
2009年06月07日