色彩豊かでエネルギーに満ちた画風が魅力の絹谷幸二。大阪のランドマーク・梅田スカイビルのタワーウエスト27階にある「絹谷幸二 天空美術館」は、そんな絹谷ワールドにどっぷり浸れる美術館だ。壁一面を埋め尽くす20連作のアフレスコ(壁画)『アラベスク』、俵屋宗達の名作をオマージュした『黄金背景富嶽旭日・風神・雷神』など代表作約55点を展示。さらに、大型ラウンドスクリーンで、世界初の絵の中に飛び込むという3D映像体験が楽しめるなど、大人も子どももワクワクする仕掛けがいっぱいだ。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報天空美術館で開催されているワークショップ「アフレスコを描く」は、絹谷幸二の画風を確立させた壁画の古典技法「アフレスコ」を体験できると、アートファンに注目されている。夏休み期間中の8月には、アートに関心がある子どもたちが多く参加した。キャンバスとなるのは、10cm×21cmのレンガに塗った漆喰。絵の具を含ませた筆をのせると、スーッと絵の具が吸い込まれる感覚にとまどいながらも、思い思いの絵を描いて完成。自宅で1日かけて乾かすと、表面にガラス膜ができ100年経っても色褪せない壁画となる。次回のワークショップは、10月13日(土)、11月17日(土)に開催。アフレスコ制作の前には、キュレーターが展示を解説するツアーもあり、梅田スカイビル誕生25周年の特別展示『天空夢譚(てんくうむたん)~ 驚天動地の空中庭園~』も見学できる。芸術の秋を満喫できるワークショップを体験してみては?ワークショップ「アフレスコを描く」開催日時:10月13日(土)14:00~、11月17日(土)14:00~※所要時間:約2時間・対象:大人~小学生(中高学年)・人数:先着12名・参加費:大人2000円、大・高・中学生1600円、小学生1500円(付き添いの保護者も1名まで展示解説に参加可)、親子料金2500円(小学生1名+親1名、追加小学生1名あたり500円)・持参用具:筆(太、細、平など)、雑巾、新聞紙※参加希望は、天空美術館のHPよりお申込ください。文:上田亜矢
2018年09月28日アートファンの注目を集める絹谷幸二 天空美術館で、3月28日(水)より特別展示『平和へのメッセージ~情熱・元気・祈り~』が開催される。日本の洋画界をリードし続ける絹谷幸二は、留学先のイタリアでアフレスコ(壁画の古典技法)による色彩豊かな画風を確立。生きる喜びを高らかに謳いあげるようなエネルギッシュな作品は、多くの者を魅了し続けている。絹谷幸二 天空美術館チケット情報同館では、絵画や立体作品のほか、幅約14m、高さ約3mの大型スクリーンに絹谷ワールドを再構築した3D映像体験ができるのも大きな魅力。入館時に渡される3Dメガネをかけてスクリーンを眺めると、音楽とともに絵画の中に入り込むバーチャルツアーがスタート。体をくねらせ空を舞う龍、迫りくる風神雷神、舞い散る桜吹雪や紅葉が、まさに眼前に飛び込んでくる。まるでテーマパークのアトラクションのようなワクワクを、心ゆくまで体験してほしい。イタリアの陽光溢れる情景、天へ向かってそそり立つ富士、水面をボートで疾駆する七福神など、古代神話から現代社会の諸相まで、ひとつにとらわれない様々なイメージ世界を描く絹谷。その信念は「美術はどんな武器よりも強い力を持つ!」。異なる言語や宗教、環境や歴史など人間を隔てるすべての壁を美術によって包み込み、争いを越えて人々の信頼と輝かしい未来を高らかに歌いあげる……ここには平和への祈りが込められている。特別展示『平和へのメッセージ~情熱・元気・祈り~』では、社会、平和、環境などに関する諸問題に板挟みとなった人間の苦悩を描き出し、大きな反響を巻き起こした1990年代初期の代表作『涙色の部屋Ⅱ』などを展示。怒りや悲しみを越えたところにある、生きることへの夢と希望、そして愛することの喜びが、独特のタッチで表現される。鮮やかな色使いに心引き込まれる絹谷作品で、生きる喜びを再確認してほしい。お得な割引入館引換券はチケットぴあにて発売中。休館日は火曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)。展示替え期間は特別休館。■絹谷幸二 天空美術館 特別展示『平和へのメッセージ~情熱・元気・祈り~』【開催期間】3月28日(水)~6月25日(月)【開館時間】10:00~18:00※金曜日・土曜日・祝前日は10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)【会場】絹谷幸二 天空美術館【休館日】火曜日(ただし、祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、12月30日から1月3日、展示替え期間【入館料】一般1000円、大学・高校・中学生 600円、小学生以下無料、団体・障がい者割引あり【HP】〒531-0076大阪市北区大淀中1-1-30梅田スカイビル タワーウエスト27階文:上田亜矢
2018年03月26日眺望抜群の梅田スカイビル27階に誕生した絹谷幸二 天空美術館。世界初の試みである絵の中に飛び込むという、大迫力の3D映像が体験できる美術館だ。開館1周年を迎えた話題のスポットでの、ひと味違うアート体験をご紹介。「絹谷幸二 天空美術館」チケット情報絹谷幸二は、東京藝術大学大学院壁画科修了後にイタリアへ留学し、アフレスコ(壁画の古典技法)による色彩豊かな画風を確立。生きる喜びを高らかに謳いあげるような、エネルギーに満ち溢れた作品は多くの人に支持されている。静かに鑑賞するのではなく、まるで絵画を体験するかのような展示方法を採っているのが、絹谷幸二 天空美術館の魅力。感想を語り合いながら展示を楽しみたいカップルや家族連れにピッタリのアートスポットだ。目玉は幅約14m、高さ約3mの大型スクリーンに絹谷ワールドを再構築した3D映像体験。入場時に渡される3Dメガネをかけてスクリーンを眺めると、音楽とともに絵画の中に入り込むバーチャルツアーがスタート。体をくねらせ空を舞う龍、迫りくる風神雷神、舞い散る紅葉や桜吹雪が、まさに眼前に飛び込んでくる。ここでは、歓声をあげるのも、絵をつかもうと体を動かすのも、鑑賞者の自由。テーマパークのアトラクションのようなワクワクを、心のままに体験してほしい。3D映像を楽しんだ後は、展示ゾーンへ進もう。展示ゾーン「青」には、若き日の留学先・イタリアを描いた作品が並ぶ。壁画の表面を剥がして移し替える「ストラッポ技法」により展示された大作もあり、その大きさに圧倒されること間違いなし。ルネッサンスの巨匠へのオマージュ作品は、どの絵がモチーフになっているのかを語りあうのも楽しい。展示ゾーン「赤」は、富士山や古事記など東洋がテーマの作品が中心。風神雷神をモチーフに現代文明への警鐘を込めた『黄金背景富嶽旭日・風神・雷神』は必見だ。梅田スカイビルの27階というロケーションを生かした「天空ギャラリー」「天空カフェ」からの眺望も、こちらの美術館の魅力。オススメは、夕暮れどき。大阪湾に夕日が沈みゆき、空一面が茜色に染まる瞬間は、筆舌に尽くしがたい美しさだ。「天空カフェ」の窓側にはカップルシートも。絵画にちなんだ色鮮やかなイタリアンソーダやコーヒーなどを楽しみながら、ゆっくりと過ごそう。開館1周年を記念し、3月26日(月)まで特別展示「歓喜あふれる時~歌・食・食、そして藝術~」を開催中。イタリアの人生観「愛して歌って食べる」という喜びを表現した心躍る作品を展示する。お得な割引入館引換券はチケットぴあにて発売中。休館日は火曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)。12月30日(土)~1月3日(水)、展示替え期間は特別休館。文:上田亜矢
2017年12月27日展覧会「絹谷幸二 色彩とイメージの旅」が、京都国立近代美術館にて2017年8月22日(火)から10月15日(日)まで開催される。本展は、日本の美術界において第一線で活躍している作家・絹谷幸二の、多彩な仕事の全貌に迫る展覧会。初期から現在に至るまでの絵画の代表作が展示されるほか、陶芸やガラス作品、映像作品といった幅広い表現活動まで一挙に紹介される。日本の第一線で活躍する画家・絹谷幸二絹谷幸二は、1966年に東京藝術大学美術学部油画科を卒業後、同大学院の壁画科へ進学し、ヨーロッパの壁画技法であるアフレスコ(フレスコ画)の研究に没頭。1971年にイタリアへ留学し、アフレスコ古典画法および現代アフレスコの研究に取り組み、帰国後に画家の登竜門である安井賞を歴代最年少で受賞した。絹谷の作品は、アフレスコ技法を駆使した色彩豊かでエネルギッシュな画面が特徴だ。劇画の要素を取り入れた表現によって、新たな絵画ジャンルを切り開くなど日本の文化発展に貢献したほか、日本芸術院会員、文化功労者としても活躍している。本展の見どころ本展の見どころは、初期の代表作として知られる《アンジェラと蒼い空Ⅱ》が、これに先立つ《アンジェラと蒼い空Ⅰ》と初めて並んで展示されることだ(※前期のみ)。また、興福寺の国宝《無著・世親立像》を描いた《無著・世親》の初公開も、見どころのひとつとなる。展示構成展示構成は、絹谷が少年時代から抱き続ける無常観を表現した、初期の“蒼のシリーズ”から始まり、イタリア留学によって色彩が花開いた70年代初頭の作品、安井賞受賞作である《アンセルモ氏の肖像》、絹谷作品の主要テーマである“肖像画”作品まで、年代順に展開される。さらに、立体や陶芸、ガラス、映像といった幅広い媒体で表現された作品も登場。それらを通して、常に変化したイメージを展開する作家の頭の中をのぞくことを試みる。映像では、三面スクリーンに絹谷作品のモチーフが縦横無尽に駆け巡る壮大なスケールの作品が出品される。そのほか、故郷である奈良を描いた絵画や、本展のために制作された京都を題材とした新作も初公開。日本とイタリア2つの故郷を持つ絹谷による多彩な表現の数々は、観るものを飽きさせることなく、常に新しい世界を見せてくれるだろう。梅田の「絹谷幸二 天空美術館」にて特別展示を開催なお、大阪・梅田スカイビル27階にある「絹谷幸二 天空美術館」にて、2017年8月16日(水)から11月27日(月)まで、展覧会開催を記念した特別展示が行われ、アフレスコの傑作《光ふる街》が初公開される。本美術館は、絵の中に飛び込む大迫力の3D映像体験や、アフレスコとミクストメディアによる作品などを楽しめる、新型ミュージアムとして知られている。詳細展覧会「絹谷幸二 色彩とイメージの旅」会期:2017年8月22日(火)~10月15日(日)前期:8月22日(火)~9月18日(月・祝)/後期:9月20日(水)~10月15日(日)会場:京都国立近代美術館 3階 企画展示室住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26−1開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで) ※金・土曜日は21:00まで開館(入館は20:30まで)休館日:月曜日、9月19日(火)、10月10日(火) ※ただし9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館。観覧料:一般 1,400(1,200)円、大学生 900(700)円、高校生 500(300)円※カッコ内は前売りと20人以上の団体料金。前売り券は8月21日(月)まで販売。※中学生以下無料。※心身に障がいのある方と付添者1名は無料。※「絹谷幸二 天空美術館(梅田スカイビル)」とのセット券を10月15日(日)まで1,900円で販売。【問い合わせ先】京都国立近代美術館TEL:075-761-4111■「絹谷幸二 天空美術館」特別展示会期:2017年8月16日(水)~11月27日(月)会場:絹谷幸二 天空美術館住所:大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビルタワーウエスト27階入館料:一般 1,000円、大・高・中学生 600円、小学生以下無料※詳細は公式HPまたは電話で確認。【問い合わせ先】絹谷幸二 天空美術館TEL:06-6440-3760
2017年07月15日