「叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)」はこのほど、"旬あも"シリーズ「あも(紫蘇)」を販売開始した。9月30日までの期間限定で提供する予定。○口の中でやさしく広がる紫蘇の風味を堪能できる"旬あも"「あも」は、古語の女房言葉で「餅」を意味する。1971年(昭和46年)に誕生した"旬あも"は、職人が手炊きで炊き上げた上品な甘さの小豆で、やわらかな羽二重餅を包んだ「棹菓子(さおがし)」のシリーズ。ふっくらと艶やかな「つぶ餡」と、やわらかくきめ細やかな「羽二重餅」が特徴で、使用している小豆は春日大納言小豆となる。同商品は、夏に収穫される「紫蘇」を旬の食材として、やわらかな羽二重餅に香り豊かに煉り込んだ。今年収穫した芳醇な香りの「青紫蘇」と、梅酢と塩に1年間漬け込んだ「赤紫蘇」により、爽やかな香り・清涼感のある風味を演出。口の中でやさしく広がる紫蘇の風味を堪能できるという。1棹350gで、価格は1,296円(税込)。販売期間は9月30日までの予定。販売は、「叶 匠壽庵」全店舗にて。
2015年08月10日叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)はこのほど、市川海老蔵特別公演「源氏物語」が行われる一部会場において、市川海老蔵<干菓子<の販売を開始した。同社は歌舞伎役者・市川海老蔵氏の古典へ挑戦する姿に共感し、干菓子を創作した。古典芸能である歌舞伎をテーマにしつつ、新たな表現への幕開けという意味で、歌舞伎幕の4色の彩りを伝統の技で表現している。商品は全4種類。抹茶の持つ苦味と甘さが調和している「抹茶(緑)」、昔からある日本の食材「黒ゴマ(黒)」、甘さと辛味がバランスよく楽しめる「シナモン(茶)」、フルーティな酸味がきいた「柚子(白)」。各2~3個ずつ詰め合わせた10個入りとなっている。価格は2,000円(税別)。販売会場は、「上野学園ホール」(3月4日)、「サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)」(3月18日)、「福井市文化会館」(3月20日)、「NHK大阪ホール」(3月21~22日)、「岩手県民会館」(3月27日)など。
2015年03月04日ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」スペシャルの放送を前に1月26日(月)、脚本の橋田壽賀子と石井ふく子プロデューサーが揃って記者会見に出席。本作の大黒柱の岡倉大吉役の宇津井健が昨年、亡くなってから初めての放送となるが、改めて宇津井さんとの思い出を語った。1990年から2011年まで計10シリーズが放送され、その後も2度にわたってスペシャルドラマが放送されたが昨年、物語の軸となる岡倉家の父・大吉を演じてきた宇津井さんが逝去。今回のスペシャルドラマでは、年の瀬に大吉が急逝したという設定で、5人の娘たちが大吉亡き後の岡倉家の「これから」について話し合うさまを、昨今、大きな問題となっている相続をテーマに描き出す。宇津井さんは、第1シリーズから第7シリーズまで大吉を演じてきた藤岡琢也が2006年2月に病気のために降板(その後、同年10月に逝去)した後を継いで、大吉役を演じてきたが、昨年3月に82歳で亡くなった。橋田さんは、宇津井さんとの思い出を尋ねられると、「主人(※元TBSプロデューサーの故岩崎嘉一氏)の『赤い』シリーズにも出られていて、家族同士で付き合いがありました」と明かし、その後もいくつもの橋田さんの作品に参加してきたことにも言及し、藤岡さんの降板に際して「(大吉役を)お願いしたら気持ちよく引き受けてくださいました」とふり返る。石井プロデューサーは「藤岡さんが亡くなられて、『どうしましょうか?』と話した時に同時に(石井さんと橋田さんが)宇津井さんの名前を申し上げました」と明かす。長年、藤岡さんが演じてきただけに、宇津井さんが急に本シリーズに参加することの難しさを推察しつつ「最初にリハーサル室に宇津井さんが入る時に、みんなが『お父さん、おかえりなさい!』と言ったんです。それを聞いて『やろう。やらなくてはいけない』と思ったと、のちに仰っていました」ととっておきのエピソードを明かした。現在もスタジオでの撮影が続いているが、石井プロデューサーは「(現場に)宇津井さんの写真は飾っておりません。それを見たらみなさん、セリフを喋れなくなると思ったので」と説明。「厨子(ずし)にお父さんとお母さん(の位牌)を入れています。唯一、お父さんの仕事着を飾らせていただいております。お父さんの話が出ると、次の言葉が出なくなる、つらい感じが見えました。やはり、我慢している部分はありますが、なるべくみなさん、明るくやっていただこうと進めています。いろんなことを個々に思っていると思います」と宇津井さんのいない現場の様子について語ると共に、俳優陣の胸の内を推し量った。なお、橋田さんによると、ドラマは大吉が亡くなって数か月後から始まり、大吉が亡くなる描写や「娘たちが『お父さん…』と泣くシーンはない」という。「渡る世間は鬼ばかり」スペシャルは2月16日(月)21:00~、2月23日(月)21:00~の2週連続で放送。(text:cinemacafe.net)
2015年01月28日橋田壽賀子ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」スペシャルが2週連続で放送となるのを前に1月26日(月)、TBSにて脚本の橋田壽賀子と長年タッグを組んできた同作品の石井ふく子プロデューサーが報道陣の取材に応じた。1990年から21年にわたって計10シーズンが放送され、その後も2012年、13年にスペシャルドラマが放送され、計505回で平均視聴率は20.5%という驚異的な数字を記録。一家の大黒柱である岡倉大吉を第1シーズンから第7シーズンまで藤岡琢也が演じてきたが、藤岡さんが2006年2月に病気のために降板し、同年10月に亡くなった後、宇津井健が“2代目”として演じてきた。その宇津井さんも昨年3月に逝去。宇津井さんの死後、初めての放送となる今回、大吉が年の瀬に急逝したという設定で、5人の娘たちが岡倉家、大吉が遺した小料理屋「おかくら」の“これから”について話し合うことになる。新たな“3代目大吉”を立てるのではなく、大吉が急逝したという設定について石井プロデューサーは、橋田さんと話し合い「3人目はやめよう。お父さんへの娘たちの気持ちをドラマにしようと決め、大黒柱を立てないことにしました」と説明。過去には、岡倉家の母を演じた山岡久乃、そして藤岡さんとドラマ進行中にメインキャストが亡くなったが、橋田さんは宇津井さんの死を受けて「3人が亡くなって、『やめよう』と決めたんですが、どこに行っても『鬼』はいつやるの?と聞かれるんです。しまいにはやらないと悪いような気がしてきて…(苦笑)。20年前は若かった世代(=嫁の立場)が、いまは“鬼”の世代(=姑の立場)になってきて、これから新しいドラマができるのでは?と思った時に会社からお話をいただきました」と一度はやめようと思った本シリーズを新たに書くことになった経緯を明かす。その上で「いま、一番問題になっている『相続』を書かせていただきたいと思った」と5人の娘たちが、大吉が遺した遺産をどのように相続していくかが大きな軸となっていると語った。石井プロデューサーは88歳、橋田さんは90歳だが、2人ともこの日の会見でも年齢を全く感じさせないハキハキとした口調で報道陣の質問に答えていく。何歳まで現役で執筆を続けるつもりか?という質問に橋田さんは「もう90ですから老衰ですよ…」とボヤきつつも口調は元気そのもの。「まだ書きたいことがある内は、会社が『書かせてやる』と言ってくれる限りは書きたい」と宣言。実際、家族の問題についてはまだまだ書きたいことがあるようで「当主がいなくなったらおしまいと思ってたけど、家族がいっぱい育ってる。老人問題、子どもの育て方…他にも書きたいことがあったら、(新作ではなく)『鬼』で書くのが楽なので(笑)、それが一番かと思ってます」とさらなる続編も示唆した。本作の25年だけでなく、橋田さんはキャリアを通じてずっとホームドラマを書き続けてきた。昨今では刑事ドラマや医療ドラマが視聴率を獲得し、以前よりもホームドラマが製作されることが減っているが、橋田さんは「私はホームドラマしか書けないし、好きなんですね。『うちでも同じことが』という投書をいただきますが、この(ドラマの)家族はこうやって解決したと出すことで、身近に感じてもらえるのでは?」とホームドラマの意義を語る。長年にわたって、橋田さんのドラマを支え続けてきた石井プロデューサーは「何でもない普通のドラマを書ける作家がいなくなった。橋田さんはそれが書ける。すごいことです。(25年前に本シリーズを)始める時に2人で『これでダメならやめよう』と言ってたんですが、まだまだ!」と時代が進んでも、世の中はまだまだホームドラマを必要としていると熱く語った。「渡る世間は鬼ばかり」スペシャルは2月16日(月)21:00~、2月23日(月)21:00~の2週連続で放送。(text:cinemacafe.net)
2015年01月28日