TVアニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインを担当した安彦良和氏の原画と、モビルスーツなどのメカデザインを担当した大河原邦男氏の画稿が、年賀状イラスト素材としてWebサイト「PRINT BASE」で公開されている。本企画は、「PIXUS×GUNDAM PROJECT」の一環として、11月26日発売の漫画誌『月刊ガンダムエース』(角川書店刊)とのコラボレーションで実現。安彦氏の年賀状イラスト素材は、同誌編集部が制作した『安彦良和アニメーション原画集「機動戦士ガンダム」』から4点が公開されている。詳細は、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』でのアムロ・レイ、シャア・アズナブル、ララァ・スン、セイラ・マス4人のカットイン、バルカンを発射するガンダム、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』からのシャアの原画、ア・バオア・クーを脱出したアムロが「ごめんよ、まだ僕には帰れる所があるんだ。こんなうれしいことはない…」と呟く印象的なシーンの原画が選出されている。そして、大河原氏の年賀状イラスト素材は、『月刊ガンダムエース』の人気連載コーナー『機動戦士ガンダムMSV-R』から3点。一年戦争末期に連邦軍が計画していたRX-78ガンダムの増加ウエポンシステムの一つで、ニュータイプのみで編成された特殊部隊への配備が予定されていた「フルアーマーガンダム(タイプB)」。地球連邦軍がコア・ファイターの汎用性の高さに注目し、火力向上および積載燃料の拡張を可能とするブースターユニットを装着した試作機「コア・ブースター プラン004」。さらにジオン公国軍初の戦闘用モビルスーツMS-05の改良版として開発に着手し、最終的にはMS-06Aとして量産され、当初はジオニック社のズム・シティ工場で生産されていた「ザクII」と、レアな画稿が公開されている。年賀状イラスト素材の公開期間は、11月26日~2014年1月15日まで。「PRINT BASE」で公開中のオリジナルシールと組み合わせることで、オリジナルの年賀状を作成することもできる。カスタマイズシールを出力しアレンジすれば、お好みメッセージを送るためのツールとして『ガンダムエース』秘蔵の素材を家庭で楽しむこともできる。なお、「PIXUS×GUNDAM PROJECT」ではそのほか13種類の年賀状素材を公開中で、今年10月よりテレビ東京系ほかにて公開中の『ガンダム』シリーズ最新作『ガンダムビルドファイターズ』の素材も用意。ほかにも「PIXUS」で誰でも制作できるガンプラ連動企画や公式サイトでスペシャルムービーの展開など、さまざまなコンテンツを展開している。(C)創通・サンライズ
2013年11月29日雑誌や広告などの分野で活躍する若手写真家・小浪次郎の写真集『父を見る』がタイクーンブックス(TYCOON BOOKS)より今秋出版される。小浪が『父を見る』シリーズは8年間にわたるプロジェクト。離れて暮らしていた父親に数年ぶりに会ったことから始まった。大島で美術教師をしていた父との共同制作的なスタイルや、親子の距離感を表現した作品が収められた。小浪は、1986年生まれの26歳。2006年に写真を始め、東京工芸大学卒業在学中に写真集『ディム・ザ・ライト(Dim the light)』を出版。2010年の卒業後は、写真展やグループ展などで作品を発表し、「アートアワードトーキョー(ART AWARD TOKYO) 2010」のシュウウエムラ賞などを受賞。最近では雑誌『ギンザ(GINZA)』や『スイッチ(SWITCH)』などの他、セレクトショップのビームスやユナイテッドアローズ、伊勢丹などのカタログや広告等も手掛けている。
2013年08月04日兵庫県立美術館(神戸市中央区)では、2013年3月23日から5月19日にかけて、「超・大河原邦男展 - レジェンド・オブ・メカデザイン - 」を開催する。大河原邦男(おおかわらくにお)氏は、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」や「科学忍者隊ガッチャマン」「装甲騎兵ボトムズ」などのメカデザインを手がけた、メカニカルデザインの第一人者。メカニカルデザイナーのパイオニアであり、硬質でリアリティーにあふれるものからユーモアに満ちたものまで、幅広いデザインが国境や世代を超えて支持を得ている。同展覧会では、門外不出とされてきた設定資料、宣伝ポスターや原画などのカラーイラスト、高さ4メートルの「1/1スコープドッグ(倉田光吾郎制作)」といった立体造形物など、貴重な資料や作品を約400点も展示する。そのほとんどが初公開になるという。展覧会では7つの章から構成。氏がアニメ史上初めてロボットなどのメカを専門にデザインした頃のメカニカルデザイナー誕生。そしてロボットアニメ黄金時代、兵器としてのロボット、ロボット・ヒーローの復活へ。最後には、「機動戦士ガンダムSEED」など2000年代に入ってからの仕事を追った「大河原邦男の今」、という構成となっている。超・大河原邦男展-レジェンド・オブ・メカデザイン-は、2013年3月23日~5月19日の10時~18時まで開催(金・土曜日は20時まで)。休館日は月曜日。ただし4月29日および5月6日は開館、4月30日および5月7日は休館。入場料金は、一般1,300円、大学生900円、高校生・65 歳以上650円、中学生以下無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月12日浅田次郎の同名小説を映画化した『日輪の遺産』主演の堺雅人、共演の中村獅童、福士誠治、そして佐々部清監督が5月11日(火)、東映東京撮影所にて開かれた会見に出席した。原作は1993年に刊行。帝国陸軍がダグラス・マッカーサー(のちのGHQ最高司令官)から奪取した時価200兆円におよぶ財宝をめぐる、祖国を思う20名の少女たちと軍の密命を受けた将校たちの壮絶なドラマが、現代を生きる老人の回想という形で語られる。帝国陸軍の軍人を演じた堺さん、獅童さん、福士さんは、撮影中とあって揃って坊主頭に軍服姿で登場。軍上層部から秘密裡に、マッカーサーから奪取した900億円の財宝(現在の価値で200兆円)を移送、隠匿せよとの命を受ける陸軍少佐・真柴役の堺さんは「今日は男3人だけの撮影でしたが、ほかの撮影ではユースケ・サンタマリアさんと20人の女学生が加わって、毎日が新鮮で、演じていて楽しい現場です。戦争を描くにあたっては、分かったふりだけは避けたいと思いました。あと、型にはまった軍人にならないように気を付けています。映画で描かれる現場、その場にいて息吹のある演技をする、演技を楽しむ役者はそれしかできないと思います。初めてと言えば“居合の達人”という役柄で、40時間以上特訓してます」と撮影の様子について明かした。望月曹長役の獅童さんは「20人の女学生とのシーンで、彼女たちのたたずまいを見ていると心に響くものがあり、新鮮でした。もんぺを穿かせると、やはり日本人だ(笑)と思いましたし、時代を飛び越えるような瞬間にドキッとさせられました。戦争映画は作品を通じて何を感じていただけるか、ということだと思うので、一生懸命やっています」と思いを語った。同じく陸軍の中尉・小泉役の福士さんは「佐々部監督とは『チルソクの夏』以来7年ぶりにご一緒させていただきました。ずっと、もう一度ご一緒したいと思っていたので、役者としての喜びを感じながら演じています。英語を使うシーンがあるのですが特訓しながら準備しています」と今後の撮影に向けての意気込みを語った。これまでも『出口のない海』、『夕凪の街 桜の国』など戦争がもたらす悲劇や、その時代に生きた人間のドラマを描いてきた佐々部監督。「脚本を作り始めて4年目になり、いつ実現するのかという状況が続きました。助監督時代、最後の仕事が(浅田さん原作の)『鉄道員(ぽっぽや)』だったこともあり、自分の10作品目となる節目に、ファンである浅田次郎さんの作品を映画化できるということで感無量です。こうして素晴らしいキャストを迎え、周りの方々に感謝しながら、恥ずかしくない作品に仕上げたいと思っています」と決意を語った。ほかにユースケ・サンタマリア、八千草薫の出演も決まっている。祖国の明日のために命を懸けた将校たちと少女たちの思いは、戦後60年以上を経た現代を生きる日本人の心に何を問いかけるのか?『日輪の遺産』は2011年公開。■関連作品:日輪の遺産 2011年公開
2010年05月12日