歴史の町・奈良では、2011年より奈良のB級グルメNo.1を決める「ならB級グルメ決定戦」を開催している。その初代王者となったメニューは、なんと総得票数の約半分を獲得して圧勝した絶品メニューだとか。東大寺などの世界遺産ばかりが注目され、名産品やおいしいものが少ないと言われがちな奈良。そんな奈良で生まれた激ウマB級グルメとは一体どんなものなのだろうか?奈良県民に聞き込み調査したところ、ある料理の名前が挙がった。その名は「大和焼きそうめん」。焼きそうめんと聞くと沖縄県の名物料理をイメージしてしまう。しかし、県民によると「普通のそうめんを焼いたものではないし、ソーメンチャンプルーでもない、パスタのようなおいしい麺料理」だと言う。期待に胸を膨らませながら、うわさの大和焼きそうめんを開発した「目茶旨地鳥焼家 ごちどり 新大宮店」に出向き、そのそうめんの正体とおいしさの秘密を聞いた。奈良県桜井市周辺の特産品「三輪そうめん」と奈良県唯一の地鶏「大和肉鶏」を絶妙なバランスでコラボレーションさせた料理。それこそが、初代「ならB級グルメグランプリ王者」に君臨する大和焼きそうめん(580円)だ。原料を聞いただけでも、まさに奈良尽くしの逸品であることが分かるだろうが、その味わいがまたすごいのだ。なんせ、スルスルッと喉を通る細麺が特徴の三輪そうめんに、あっさりしていながらクリーミーな味わいが特徴の100%大和肉鶏スープが絶妙に絡む。後をひく強いうまみがぎっしりで、リピーターが続出というのも納得できる。開発者の「奈良にもおいしい料理があるということを皆さんに知っていただきたい」という思いから誕生したという大和焼きそうめん。特別に厳選した大和肉鶏を毎朝さばくことで鮮度にこだわり、より味が染み込むようにとそうめんは生のものを使用している。固めにゆで上げ、そこに7時間コトコト煮込んだスープと秘伝のスパイスを絡ませて作る。「昔からの調理法に倣い、当たり前のことを真面目にやっているだけ」と謙遜するが、料理人のおいしさへのこだわりと、手間暇がかかっているからこそ完成する逸品なのだ。「ならB級グルメ決定戦」で優勝した「ごちどり 新大宮店」の栄光をたたえ、「大和焼きそうめん」を奈良のご当地グルメに認定された。B級グルメの王者を競う本家である「B-1グランプリ」に奈良県から初挑戦してはどうか?という話が持ち上がったという。しかし、B-1グランプリに出場するためには、B-1グランプリの正会員ならねばならないなど厳しい条件がある。このことから、B-1グランプリ出場は一時暗礁に乗り上げていた。現在は奈良市の協力などもあり、奈良県内で「大和焼きそうめん」をメニューに取り入れた店が多数出てきたことから、出場できる可能性が高まってきたという。ところで、今や奈良市のお墨付きまでもらっている「大和焼きそうめん」であるが、実は家庭料理から生まれたものだという。「焼きそうめんは家でよく作ってもらっていたメニューなんです。それをベースに試行錯誤を重ねた結果、大和肉鶏のうまみと合わせることを思いついたのです」と開発者の笹井マネジャーがルーツを明かしてくれた。そうめんが特産品で、家庭には必ず買い置きがある奈良県ならではの逸話だ。店では、今や月に約1,000食も注文されるという大人気メニューとなっており、年齢、性別を問わずに多くのお客さんに愛されている。コラーゲン豊富なスープや、抗疲労成分を含有する大和肉鶏とたっぷりの野菜が使われているため、女性のお客さんには特に喜ばれているという。「奈良にうまいもんなし。とはもう言わせない!奈良にはまだまだおいしい食材や料理がたくさんあるということを全国の皆さんに知っていただけるように頑張ります!」本家B-1グランプリ優勝の可能性も十分にある、奈良県の新ご当地料理大和焼きそうめん。奈良を訪れた際には、2012年「ならB級グルメ決定戦」第3位に選ばれた「シンデレラチキン目茶旨唐揚げ」や、大和肉鶏の旨さを最大限に引き出した「ももタタキ」などとともに、ぜひその味をご堪能あれ。●information「目茶旨地鳥焼家 ごちどり 新大宮店」創業:平成15年6月住所:奈良県奈良市大宮町6-9-4アクセス:近鉄奈良線新大宮駅から南へ。徒歩1分営業時間:17:00~翌2:00(LO1:00、日祝は~24:00(LO23:30))定休日:無休【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日ホテル日航奈良(奈良県奈良市)は8月1日より、興福寺の節分行事「追儺会(ついなえ)」で関係者へ振る舞われる「粕汁」をホテルの朝食会場で再現し、宿泊客へ提供する。興福寺東金堂で行われる追儺会とは、毎年2月3日の18時30分より、薬師如来の御宝前で除災招福の悔過法要を行い、その後鬼追いの儀式、豆まきへと続く節分行事のこと。粕汁は、その法要前に興福寺の関係者や、行事の手伝いをする人の身体を温めるために振る舞われる一般の人々はなかなか口にすることができないもの。伝統的に継承されてきた食や行事などを体感してもらい、奈良ファンを増やしていきたいというホテルの取り組みの1つで、興福寺の全面協力のもと実現したという。粕汁の具材は、野菜や油揚げなどでヘルシー。白味噌と酒粕の風味が甘く香り食欲をそそる仕上がりになっているという。バイキング形式で、7時~9時30分の間に提供する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月30日秋の深まりとともに、魅力が高まる、奈良へのほっこり旅。旅の途中、日本庭園を眺めながら、体に優しい和のランチを味わい、奈良伝統工芸に触れる、体験プランはいかが? 奈良で約300年続く、奈良晒(さらし)の問屋、中川政七商店の和雑貨ブランド「遊中川」の本店では、布蔵を改装した「機場(はたば)」にて、麻の手紡ぎ手織り体験ができる。ならまちの路地裏に残る、築120年の町屋に店を構える、遊 中川本店。奈良の特産品である蚊帳生地を使用したふきんや、日本の伝統色が映える手紡ぎ手織り麻の小物が揃う。奈良晒とは、奈良周辺で生産されてきた麻織物。麻皮を紡いで糸にし、手織りした麻布を天日に晒し、純白にしたもの。日本の麻織物を代表する高級品。現在では、奈良の月ヶ瀬地区で、わずかに生産されているのみ。中川政七茶房のお重ランチ地元・奈良の食材を取り入れ、季節感のある、目にも舌にも嬉しいランチ。ランチをゆっくりと楽しんだ後、機場を体験する。※画像はイメージです。落ち着いた和の空間で、食事や甘味が楽しめる、中川政七茶房。元は布蔵であった場所を改装した「機場」。月ヶ瀬から、最近まで、実際に使われていた織機を運び入れてある。奈良晒の手紡ぎ手織り体験では、大麻を裂いて、撚りをかけて糸を作るといった工程から、織り、布に仕立てるまでを体験。細かな作業の積み重ねで作られ、ひとつひとつの工程が、いかに重要かを知る。アテンドが付き、奈良晒と中川政七商店の歴史について、楽しく、詳しく解説してくれる。その昔、実際に使われていた大福帳といった小物も置かれている。体験してこそわかる、麻織物のよさ。伝統工芸の素晴らしさを改めて知る、いい機会だ。なお、第63回正倉院展開催中(~2011年11月14日まで)の、2011年11月12日(土)には、中川政七茶房の正倉院展限定甘味と機場体験に、正倉院展入場券が付いた「奈良の伝統工芸体験&第63回正倉院展鑑賞(甘味コース)」企画も用意されている。お問い合わせ:中川政七茶房 tel.0742-24-2267奈良県奈良市元林院町31-1中川政七茶房のお重ランチ、アテンド付き機場体験(手織り麻商品の土産付き)1名¥3,000毎日13:00~(所要約1.5~2時間。13時~ランチ、14時~機場体験)※3日前までに要予約。「奈良の伝統工芸体験&第63回正倉院展鑑賞(甘味コース)」 専用応募フォーム
2011年11月07日