2014年11月28日~12月7日の期間、東京・代官山のFACTOTUM Galleryで個展「三好賢聖 展 -PUWANTS-」が開催される。同個展では、同氏とアーティストの小松宏誠氏が水中の生き物のようなアート作品「PUWANTS」が一スペースをフルに用いて展示される。基本的に植物はじっとしているが、その微動だにしない姿形には、何らかの動きを予感させる勢いや強さがあると感じた三好氏が、それをPUWANTSという作品として、水中で気泡と戯れゆったりと踊るという、植物の空想の姿やふるまいの表現を試みたもので、大型の水槽の中において、そうした植物の姿形などから発想を受けて生み出された、水中で気泡と戯れて踊るような作品や、(イルカが水中で発することで知られる)バブルリングを作り出す装置のような作品で構成されている。同個展の概要は以下のとおり。開催期間:2014年11月28日~12月7日開催時間:13:00~20:00入場料:無料会場:FACTOTUM Gallery住所:東京都渋谷区鶯谷町11-3 FACTOTUM appartement内Web:なお、三好氏は情報処理推進機構(IPA)にスーパークリエータとして認定され、2013年度未踏プログラムに採択された「フェノクスプロジェクト」にもインタラクションデザイナー・エンジニアとして参画している。フェノクスは外部からのコントロールを使わずに機体そのものが自律思考して飛行する小型クアッドコプター(飛行ロボット)で、2015年の事業化を目指して開発が進められているという。
2014年11月26日サイバーエージェント・ベンチャーズは4日、EC向けビットコイン決済サービス「CoinPass決済」の開発・運営を行うコインパスに出資したと発表した。これにより、同サービスの機能拡充やマーケティング活動、および決済代行サービス各社とのパートナーシップを推進していくという。コインパスは、シリアルアントレプレナー(連続起業家)の仲津正朗氏、ソーシャルレンディングサービスmaneoの創業者である妹尾賢俊氏、技術者Jon Keating氏の3氏により2014年2月に創業。EC向けビットコイン決済サービス「CoinPass決済」の開発・運営を行っている。「CoinPass決済」は、ECサイト運営主(マーチャント)が、CoinPass社の決済APIを通じて、自社サイトにビットコイン決済を導入・運用できる機能を提供。同APIは、高度なセキュリティ技術を施しながらも、最短10分以内で導入を可能にするシンプルな設計となっている。また、商品アイテム数が少ないECサイト運営主には個別商品ごとに支払いが可能な決済機能も提供している。支払受取は、「ビットコイン受取」「円受取」の2種類から選択可能。支払を受け付けるビットコインウォレットについては、制約は一切なく、あらゆるビットコインウォレットから支払うことができるという。サイバーエージェント・ベンチャーズは2006年設立。サイバーエージェントの連結子会社で、投資育成事業・ベンチャーキャピタル事業を展開している。
2014年11月05日「お金を借りたい中小企業や個人」が「お金を貸したい個人」からお金を借りられる、ソーシャルレンディングというサービスが、SNSなどを利用して整備されつつあります。自分が投資したい(応援したい)案件にお金を貸せると話題になっているこの機能。貸す人は小額から参加可能で、銀行より高い金利をもらえます。日本初のソーシャルレンディング会社・maneo(マネオ)の代表取締役、妹尾賢俊さんに取材しました。■今までお金が届かなかったところに、お金が届くサービス――ソーシャルレンディングとは何ですか?「ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい人とお金を貸したい人(運用したい人)をマッチングするサービスです。分かりやすく言うと、今、この瞬間に資金があればハッピーになれる人と、それを投資する人(応援する人)をインターネットを通じて仲介しています」(妹尾さん)――銀行ではダメなのでしょうか?「ダメというわけではありません。ただ、ソーシャルレンディングでは、銀行の融資が届かないニッチな案件を取り扱っています。業績もよく、成長性のある事業でも、『貸付期間が短いor金額が少ない』、『会社設立後3年以内』という場合、銀行は融資しない傾向にあります。今まで、そういった会社は資産家やノンバンクからお金を借りていたのですが、その代わりをするのがソーシャルレンディングなのです」■少しずつ、分散投資がオススメ――ソーシャルレンディングの魅力を教えてください。「小額(maneoでは1万円)から参加できること、銀行に比べて利回りが高い(maneoは年5%~8%)ことです。また、自分で投資したい企業を選ぶことができます。企業の事業計画やアピール文章を見て、応援したいと思ったところに投資できるのも、お金以外の魅力だと思います」――どうすれば参加できるのですか?「日本の代表的なソーシャルレンディング会社は、AQUSH、SBIソーシャルレンディング、maneoの3社。どこでも、インターネットから簡単に申し込みができます。郵送による本人確認も含めて、1週間もあれば、投資家として参加できるようになるはずです」――ソーシャルレンディングを利用する注意点は何ですか?「分散投資してください。分散投資はリスクを分散するという意味で投資の基本です。maneoでは、担保がある、保証があるなど、われわれとしては安全性を確保できると判断した案件だけを扱っていますし、今まで貸し倒れはありません。けれども、例えば、2011年の東日本大震災のようなことが起これば、融資先にも影響が出る可能性があるわけで、確実にリスクはあります。ですので、リスク説明の文章には目を通して、自分なりのリスクの判断をしてください。それでも、リスクの所在が判別しないのであれば、maneoの場合、質問機能がありますので、ぜひ活用してください。納得できなければ、投資そのものを見送ることも大事な判断です」■銀行の機能が分解され、世界は変わる――今後のソーシャルレンディングはどうなると思われますか?「広まると思います。そして、正直なところ、Facebookやmixiといった多数のユーザーを抱えるSNSが参入したら、あっという間に広がるでしょう。いずれにせよ、今まで銀行が担っていた機能は分解され、専門の業者がより効率的なサービスを提供することで、世界は変わるはずです。そのひとつとして、ソーシャルレンディングもあるのかなと思います」大手銀行に10年間勤めた後に、maneo(マネオ)を設立された妹尾さん。2011年5月から中小企業とお金を貸したい個人の仲介をはじめ、1年間で40億円近い契約を成立させています。今後が気になるソーシャルレンディング。経済の勉強として、プチ投資家になってみるのもいいかもしれませんよ。取材協力:maneo 臼村さおり)
2012年09月12日