2023年5月12日、13日の2日間、「PRADA MODE」の第9弾が東京都と国の重要文化財にも指定されている東京都庭園美術館との協力のもと開催されます。この建築と文化を体験するユニークなイベントを迎え、監修は、プラダとも長年コラボレーションをしている庭園美術館館長で建築家の妹島和世が務める。Courtesy of PRADA「PRADA MODE 東京」において、庭園美術館はさまざまな形のアートに触れることのできる場所へと変わります。歴史的建築物である美術館はもとより、美術館をかこむ広大な庭園は、妹島和世がキュレーションするサイト・スペシフィックな作品を体験できる場所へとなります。西洋庭園には、会話の場となる木造のオーガニックな仮設スペースが設置され、さらに会場全体にはゲストが楽しめるように、いろいろな場所がつくられます。「庭園美術館で「PRADA MODE 東京」を開催することができ、大変嬉しく思っております。このイベントは、建築と庭園、アート、音楽がひとつになる新しいかたちのコミュニケーションの場所です。これは美術館を新しい公共の場とする試みです。」東京都庭園美術館館長妹島和世 氏「PRADA MODE 東京」では、クラシックからミニマルやアナログまで様々なジャンルの音楽のライブ演奏に、トークショー、茶道体験、オリジナルな内容のワークショップ、そして日本と世界の美食からなるフードサービスなど、多彩なプログラムを予定。いくつかのプログラムには、美術館への来館者も参加することができます。妹島和世について茨城県生まれ。1981 年日本女子大学大学院修了。1987 年に東京で「妹島和世建築設計事務所」を開設し、1995 年に西沢立衛とともに SANAA を設立。個人で手掛けた作品には、『梅林の家』、『犬島「家プロジェクト」』、『日本女子大学目白キャンパス』などがあり、SANAA としては、『金沢 21 世紀美術館』、『ROLEX ラーニング センター』、『ルーヴル ランス』、『グレイス・ファームズ』、『ボッコーニ大学新キャンパス』、『サマリテーヌ』、『シドニー・モダン・プロジェクト』などがあります。2010 年には、第 12 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターに就任。日本建築学会賞、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞、ロルフ・ショック賞(ビジュアル・アーツ部門)、プリツカー賞、銀の定規賞、トーマス・ジェファーソン・メダル建築部門、高松宮殿下記念世界文化賞、紫綬褒章、藝術文化勲章オフィシエ(フランス政府)など、数多く受章。現在は、ミラノ工科大学教授、横浜国立大学(Y-GSA)名誉教授を務めるとともに、日本女子大学と大阪芸術大学で客員教授として教鞭をとっています。東京都庭園美術館について東京都庭園美術館は、1933 年に朝香宮邸として建てられたアール・デコ様式の建物の空間を活かし、緑豊かな庭園が調和した美術館として 1983 年に開館しました。2014 年には新館が完成し、2015 年には本館、正門、茶室等が国の重要文化財に指定されました。「歴史的建造物」「美術作品の鑑賞」「緑豊かな庭園」を同時に楽しめる美術館として、ユニークな創造発信の場となることを目指しています。PRADA MODE についてアーティストのカールステン・ホーラーが手掛けたアイコニックな「Prada Double Club」(2008/2009 年ロンドン、2017 年マイアミ)から自然発生的に生まれた、アート、音楽、食、エンターテイメントの分野を横断して一期一会な体験をもたらす、現代文化をテーマにしたイベントのシリーズ。世界各地で開かれる重要なグローバル規模のカルチャーイベントを活性・拡大する場所として構想され、メインイベントのテーマやトピックを補完するような独自のプログラムやコンテンツを展開しています。過去(2018~2022 年)にはマイアミ、香港、ロンドン、パリ、上海、モスクワ、ロサンゼルス、ドバイで開催され、シアスター・ゲイツ、ジェイミー・ダイアモンド、ケイト・クロフォード、トレヴァー・パグレン、賈樟柯、ダミアン・ハースト、マルティーヌ・シムズなどのアーティストや映画監督、写真家による作品やインスタレーションを展示してきました。お問い合わせ:プラダ クライアントサービスTel: 0120.45.1913
2023年04月28日JR日立駅直結のぷらっとひたちを会場に、日立市出身の世界的建築家である妹島和世さんが手がけるプロジェクトを紹介する「妹島和世展-日立駅10周年記念企画展-」を開催しています。妹島さんの世界観に触れる模型や実際に使われている素材を展示中国・深圳市やイタリア・ミラノなど世界各地で現在進められているSANAA(妹島和世さんと西沢立衛さんの建築家ユニット)のプロジェクトの紹介や、「建築物の模型」や「建築素材」など、貴重な展示内容となっています。妹島さんの故郷で、妹島さんの世界観に触れてみてはいかがでしょうか。特別インタビューも放映中日立駅10周年を記念して特別に収録した「インタビュー映像」も放映しています。「海の見える駅」として話題になっているJR日立駅への想いや、SANAAが設計を行った日立市役所の設計秘話などについてお話をいただいています。また、日立市で過ごした幼少期の思い出や、建築家を志した理由など、貴重なインタビュー映像をぜひご覧ください。※以下からもご覧いただけます。「妹島和世展」の詳細期間令和4年1月10日(祝)まで午前9時~午後7時ただし、令和3年12月29日(水)~令和4年1月3日(月)は午前9時~午後6時会場日立駅情報交流プラザ(ぷらっとひたち)[住所:茨城県日立市幸町1丁目1−2]展示内容・ボッコ―ニ大学新キャンパス(2013年)・TAICHUNG GREEN MUSEUMBRARY(2013年)・NEW NATIONAL GALLERY, LIGET BUDAPEST(2015年)・ART GALLERY OF NEW SOUTH WALES EXPANSION, SYDNEY MODERN PROJECT(2015年)・Puyuan Design and Event Center(2021年)・新香川県立体育館(2020年)・深圳市海洋博物館(2021年)協力妹島和世建築設計事務所・SANAA日立駅10周年記念プロジェクト「その駅に着くと、海が話したがっていた。」|ひたち風 : Twitter投稿 : 地図 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月24日ドキュメンタリー映画『建築と時間と妹島和世』が、2020年10月3日(土)より、全国の劇場にて順次公開される。大阪芸術大学に「丘」ができるまでの3年半の記録映画『建築と時間と妹島和世』は、金沢21世紀美術館やルーブル美術館ランス別館などを手掛け、建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞した建築家・妹島和世が、大阪芸術大学アートサイエンス学科の新校舎を設計、建築していく様子を記録したドキュメンタリー。大阪芸術大学アートサイエンス学科は、「アートサイエンス」という新しいジャンルの名称が、学科名として文部科学省から初めて正式に認可された場所。新校舎では、アートとサイエンスとテクノロジーを柔軟に連携させてこれまでになかった研究や教育を行い、新たなクリエイターを育てていく。クリエイターの卵たちの学び舎に相応しい場所として、妹島が目指したのは、誰もが立ち寄れる見晴らしのよい丘の上の“公園のような建物”。学生たちの未来が育まれる校舎を、妹島がどう作り上げていくのか。新校舎の構想から完成までに費やした3年6か月を追い、1人の建築家がひとつの建築に向き合う姿を鮮明に描き出す。豪華クリエイターが集結監督・撮影は写真家ホンマタカシ映画に関わる豪華クリエイター勢にも注目だ。監督・撮影は、ル・コルビジェ、丹下健三など数々の建築物を撮影してきた写真家・ホンマタカシ。1990年代から妹島建築を撮影しているホンマが、彼女が手掛ける建築の魅力を、映像によって浮かび上がらせる。またポスターデザインは、グラフィックデザイナーの長嶋りかこが担当した。音楽は、Srv.Vinci の元メン バー・石若駿さらに音楽は、ジャズ・ドラマーの石若駿が担当。King Gnu の前身となった Srv.Vinci の元メンバーであり、くるりのサポートメンバーとしても活躍している彼が、本編に心地の良いリズムをもたらしている。【詳細】映画『建築と時間と妹島和世』公開日:2020年10月3日(土)ユーロスペース他にて全国順次公開監督・撮影:ホンマタカシ出演:妹島和世製作:大阪芸術大学Copyright 2020 Osaka University of Arts. All Rights Reserved.
2020年08月14日母校でもある大阪芸術大学に新しく日本を代表する建築家、妹島和世設計の新建築ができたと聞き大阪に向かいました。2017年4月に誕生したアートサイエンス学科。その新校舎が昨年の11月27日、大学の入り口に竣工したのです。西日本最大規模の総合芸術大学のアートサイエンス学科は「芸術」「情報」「社会」の3領域を横断しながら21世紀型の新たなクリエイターを育成する場所として、MITメディアラボ副所長・石井裕、チームラボ代表・猪子寿之、NAKED Inc.代表・松村亮太郎といった贅沢な方々が客員教授を務めているというので驚きです。 写真では見たことがありましたが、想像以上にくにゃくにゃです!有機的なコンクリートの曲線がもたらすのは、周囲との調和。この新しい校舎は「建てる」というより「降ろす」という想いで丘の上に建てられたとのこと。 屋根かと思いきや地面にも接していて、そこから段を登り中に入ることもできるという3層構造の建物は、あらゆる方向からの出入りが可能となっていて内外のつながりを強く感じられます。また、角度によって様々な表情を見せてくれるのもこの新建築の魅力。何度もぐるぐると歩き回ってみたくなります。 大学の裏手には安藤忠雄設計の「近つ飛鳥博物館」もあります。この辺りの古墳群から出土した古墳時代から飛鳥時代の剣や刀、金具、耳飾り、指輪などが展示されている古墳に関する博物館。「近つ飛鳥風土記の丘」全体を一望できるように設計され、内部は出土品が古墳の中に収められているかのように展示されています。学生時代にはここまで建築に興味がなかったので、改めてこうして来てみると印象の違いに驚きを隠せませんでした。 長く細かい階段が屋上に続きます。とてもキレイで大胆で、大自然の中に潜む要塞のよう。 色々と建築をめぐり、大阪を後にしようとした時に目に飛び込んできたのが「オーバンドキャンディ」と「フエキ練乳みるくプリン」。どちらも誰もが一度はお世話になったことがあるであろう、いわゆる「輪ゴム」と「糊」。しかしよく見ると「キャンディ」と「プリン」と書いてあります!オーバンドは大阪本社「株式会社共和」、フエキ糊も大阪本社「不易糊工業株式会社」の商品。どちらも実は大阪の会社だったのです。輪ゴムのようなパッケージのキャンディと、糊のようなパッケージのミルクプリン!すごいお土産を見つけてしまった!とちょっと興奮気味。 どこをどう見ても輪ゴムなパッケージ!いつも通りに丸い穴を開けてみると中からアメちゃんが!オレンジの懐かしい味が口に広がります。 プリンは優しいミルク風味。ぷるぷるというよりはムースっぽく、食べ応えがある感じです。ただ、どうしてもフエキくんの頭の中身を食べている感じがして、ちょっとシュール。。!!お取り寄せも行なっていないようなので、大阪で見つけたらすぐにゲットしたいお土産の一つ。フエキくんの入れ物は、食べた後は小物入れや貯金箱にできそう。 大阪らしいユーモアたっぷりのお土産。懐かしの文房具好きにはズキュンと来るものがあります。お土産にしたら驚かれること間違いなしです。 【過去の「旅するデザイナー」がおすすめする旅先でのお土産たち!はこちら】
2019年02月22日建築家・妹島和世が手掛けた「すみだ北斎美術館」にて、葛飾北斎と妹島和世の企画展「妹島和世 SANAA × 北斎」が10月31日から11月12日まで開催中。常に最新の画法を追求しながらも、どこか温かみのある人間を描き続けた葛飾北斎と、クールでスタイリッシュでありながら人や街をつなぐ設計を生みだす妹島和世。本展では、同美術館の模型やドローイング、現在進行中の妹島和世建築ユニット・SANAAのプロジェクトの模型や写真の展示、また『北斎漫画』のレプリカなどを公開し、江戸と現代で共に人々を惹きつけてやまない、革新的な二人を感じることができる。すみだ北斎美術館は葛飾北斎の貴重な作品の展示とともに、妹島和世の近未来的な建築も魅力。この地に生まれ、生涯のほとんどを墨田区で過ごした世界的にも有名な北斎は、まちの伝統を受け継ぐソフトなアイデンティティーであり、また地域と調和しつつも目を引く美術館の建物自体は、まちのハードな新しいアイデンティティーでもある。そんな要素を併せ持つすみだ北斎美術館は、地域の人をつなぐコミュニティーを生み、そのコミュニティーが作り出す文化が、未来を変えてゆくのだろう。【展覧会情報】妹島和世 SANAA × 北斎会期:10月31日~11月12日会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)料金:一般600円 高校生・大学生450円 65歳以上450円 中学生200円 障がい者200円(団体料金は一般480円 高校生・大学生360円 65歳以上360円 中学生160円 障がい者160円)休館日:毎週月曜日
2017年11月09日茨城県北地域6市町を舞台に11月20日まで開催されている「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」にて、新たな2作品がついに完成した。「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」は、日立市、高萩市、北茨城市、常陸太田市、常陸大宮市、大子町の6市町を舞台に今年初開催されている芸術祭。これまでに公開した作品に加え、この度新たに完成した2作品のうち、建築家の妹島和世が現代の魔法使いと言われる落合陽一とのコラボレーションによって制作した足湯施設(茨城県久慈郡大子町浅川2336-1)は、茨城県・大子町にある旧浅川温泉に設置されたもの。円盤状の直径10メートルあるアルミのお皿のような形の足湯「Spring」は、白っぽく反射するアルミの面と緩やかに揺れるお湯の面にそれぞれ風景や空が映りこみ、自然に重なる。足湯の中央付近からは、同芸術祭の参加アーティストである落合陽一による久慈川のせせらぎを用いたサウンドアート「空気のせせらぎ」が流れてくる。開館時間は9時30分から16時30分まで、足湯の利用は16時まで。料金は一般300円、学生、65歳以上は200円となっている。会期中無休。一方、韓国を代表するアーティストのチェ・ジョンファは、茨城県・常陸太田市にある竜神大吊橋に“海と山の出会い”をテーマにした新作彫刻作品「山海魚 LOVE」(茨城県常陸太田市天下野町2133-6)を制作。海の魚と山の魚が竜神橋で出会うという物語をイメージした作品となっており、愛と豊穣を表す魚が見る者に家族や恋人、友人との出会いと愛情を思い起こさせてくれる。また、ふたつの魚の表面は不要になった買い物用のレジ袋などを使って作られおり、廃物利用という環境問題に対する想いも込められた。鑑賞時間は8時30分から17時までで、渡橋料は有料。
2016年10月30日西武鉄道は、2018年度に“これまでにない新しい発想”の新型特急車両を導入する。車両デザインは、建築家の妹島和世(せじま かずよ)が担当する。8両×7編成の56両の導入となる同車両は、現在運行している10000系車両「ニューレッドアロー」以来、同社が25年ぶりに新造する新型特急車両。今後の西武鉄道のフラッグシップトレインとなる。デザインコンセプトの策定、外観・内観のデザインを担当するのは妹島和世。建築ユニット・SANAAとして建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞し、世界的に活躍する妹島は、10年に第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務めたほか、これまでに金沢21世紀美術館やフランス・ルーブル美術館のランス分館などの建築にも携わってきた。新型車両のデザインでは、シャープさや格好良さを求めていたこれまでとは異なり、自然の中で風景に溶け込むような優しさややわらかさを表現する。今回デザインを担当することについて、妹島は「“いままでに見たことのない新しい特急車両を”ということでお話をいただきました。特急のデザインはもちろん初めてですが、建築と一番違うのはいろいろな場所を走ることができることだと思います。秩父の山の中や都心の街の中と、いろいろな風景の中を走る特急が、やわらかくその風景と共にあるようになれたら良いと思いました。また、たくさんの方々がみんな思い思いにくつろげるリビングルームのような、今日もまた乗りたいと思うような特急になればと思っています」とコメントしている。
2016年04月20日「ディオール(Dior)」は、東京・表参道の旗艦店「ディオール表参道」を10月29日にリニューアルオープンした。妹島和世と西沢立衛による建築ユニット「SANAA」が手掛けたカーテンのようなガラスウォールのファサードはそのまま残し、今回のリニューアルでは主に内装をリフォーム。パリ本店のコンセプトを取り入れながら、よりモダンなデザインにアレンジした。中でも、特徴的なのが2階の寄せ木張りのフロアで、メタリックグレーのウォールを用いてロフトのような空間となっている。今回、複数の現代美術家にアートワークのデザインを委託。フロア中央にテレンス・メイン(Terence Main)のベンチを置いた他、プレタポルテセクションにはジョニー・スウィング(Johnny Swing)によるメタリックベンチを設置。2階のフレグランスルームはティム・ヘイランド(Tim Hailand)がデザインしたミラーが印象的な空間を演出している。地上階の壁面にも、ヨラメ(Yorame)デザインのフラワーアートを組み合わせたビデオアートウォールを配置した。ディオールの全カテゴリーのアイテムを取り扱い、1階ではハンドバッグやジュエリーなどを、2階ではウィメンズウエアやフレグランスが並ぶ。昨年10月にリニューアルした「ディオール オム(Dior homme)」のブティックも併設されている。また、リニューアルを記念して、同店限定のウエアやバッグ、スニーカーなども販売されている。なお、銀座では大規模展覧会「エスプリ ディオール-ディオールの世界」が10月30日からスタートする。
2014年10月29日