寺田倉庫は、厳選された画材に触れながら、美術大教授や画材メーカーなどのプロの技法を間近に学べるワークショップ「T-Art Academy(ティー・アートアカデミー)」を開催すると発表した。開催日は4月2日からの毎週土曜日・日曜日。会場は東京都・天王洲アイルの画材ラボ「PIGMENT(ピグモン)」。受講料、受講資格、時間等は講座によって異なる。同ワークショップは、同社が運営する画材ラボ「PIGMENT」でこれまで不定期に開催してきたワークショップをこの4月以降、毎週土曜日・日曜日に定期開催する運びとなったもの。講師には、第一線で活躍するアーティストや伝統技術を守り伝えている職人、大学教授、画材メーカーを迎え、他ではなかなか得ることができない知識や技術を実践的に学ぶことができるという。定期開催となることで講座数が大幅に増加し、日本画、絵具づくり、表装、展色剤制作、書、中国山水画など、上半期(4~9月)だけで現在30以上の講座が予定されている。講座内容は初心者向けからプロ向けまで、趣味で創作活動をする人はプロのアーティスト、アート研究者など幅広いユーザーが対象となっている。なお、日程や講義内容、講師プロフィール、当日のスケジュール、受講料、申込み方法、申込み締め切り、会場へのアクセスなどの詳細については、T-Art AcademyのWebサイトを参照のこと。
2016年03月24日WOWOWのドラマW「山のトムさん」の完成披露試写会が12月21日(月)に開催され、主演の小林聡美、市川実日子、光石研、高橋ひとみ、伊東清矢、佐々木春樺、もたいまさこが上映前の舞台挨拶に登壇した。映画『かもめ食堂』に始まり、『めがね』、『東京オアシス』など独特の作風でファンを魅了し、WOWOWにおいても「パンとスープとネコ日和」が話題を呼んだチームによる新作で、石井桃子の児童文学を実写化。東京から田舎へと移り住んだ主人公たちののどかな生活を描き出す。1か月にわたって長野で自然に囲まれて撮影されたという本作。小林さんは「相変わらず、何も起きません(笑)」とゆるい口調で語りつつ「何も起きない分、奥に豊かさが広がっていて、素朴な暮らしに幸せがあると教えてくれます」とうなずく。市川さんは「1か月間、緑に囲まれて撮影し、初夏で花が咲いたり、ツバメが巣をつくったりするのをみんなで観察しつつ、とても静かで贅沢な時間を過ごしました」と振り返る。市川さんの娘役を演じた春樺ちゃんは「(現場から)帰るときに鹿が出てきて、目が光って怖かった!」と東京では考えられない自然との遭遇を明かす。高橋さんは、東京と長野を数回、往復したそうだが「電車が東京に近づくとクサいんです」と普段、東京にいると気づかない空気の澄み具合の違いを感じたという。一方、小林さんの甥っこ役を演じた伊東くんは、これまで野菜が食べられなかったのが、田舎での生活で食べられるようになったという!小林さんは「食べられるように協力しました」と明かすが、実際は食事シーンの本番撮影中に、あえて伊東くんの皿に野菜をよそったとのこと。伊東くんは「(普段は)食感が嫌いで…」とトマトなどの野菜を食べられないでいたが「カメラが回ってるときに、真剣な顔で(小林さんが皿を)『はい』って渡すので…」と戸惑いつつも食べるようになって克服したと明かした。ちなみに、タイトルのトムさんは劇中に登場する猫の名前。「やっぱり猫が好き」をはじめ、小林さんももたいさんも猫と関わりのある作品に参加することが多く猫が好きだというが、ここでも伊東くんは「猫アレルギーでして…(苦笑)」と告白。周囲から「シティボーイだから」とイジられていた。WOWOWドラマW「山のトムさん」は12月26日(日)放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日12月26日にWOWOWで放送されるドラマW『山のトムさん』(21:00~)の完成披露試写会舞台あいさつが21日、都内で行われ、小林聡美、市川実日子、光石研、高橋ひとみ、伊東清矢、佐々木春樺、もたいまさこが出席した。同ドラマは、児童文学作家・石井桃子の小説をドラマ化した作品。東京に住んでいたハナ(小林聡美)は、友人のトキ(市川実日子)とその娘のトシ(佐々木春樺)とともに慣れない田舎暮らしを始める。そこにハナの甥・アキラ(伊東清矢)、ネズミ退治の目的で飼われた猫のトムも加わり、ゆったりとした時間の中で、人間と動物の楽しい共同生活が繰り広げられる。主演の小林は「児童文学って子どもだけのものではないと改めて原作に触れて実感しました。原作は戦後のお話ですが、今回のドラマは現代に置き換えて作り変えました。携帯もテレビも出てこないし、その代わりたくさんの自然と風や土の匂いがするドラマになっています」と内容について説明。「皆さんの心の中に小さな幸せを撒いてくれたらうれしいです」とアピールした。また、改めて出演した感想を求められた小林は「相変わらず何も起きないんですけど、素朴の暮らしの中に幸せってあるんだと改めて教えられた気がします」としみじみ。また、同ドラマは1カ月間、自然溢れる長野や山梨でロケが行われ、市川は「本当に贅沢な時間でした。でも時々もたいさんや光石さん、高橋さんが東京の香りを運んでくれて東京が恋しい気持ちになり、人間は欲張りだと思いましたね(笑)」とロケ中のエピソードを披露。そんな市川とは対照的の高橋は「今回は1~2回往復したんですけど、電車に乗って東京に近づくと臭いんです。本当に素晴らしい空気の中にいたんだと思いましたね。新宿に近づくと何ともね…」と話して共演者や報道陣の笑いを誘っていた。
2015年12月22日「5→9 ~私に恋したお坊さん~」でもキュートな演技で話題をふりまく大人気子役の寺田心くんが、現在『インサイド・ヘッド』MovieNEXのCMに出演中だ。このほど、オンエアバージョンとは異なるテレビCM映像と、心くんが5つの感情たちのものまねを披露する特別映像が、シネマカフェに到着した。ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』は、11才の普通の女の子ライリーの頭の中に存在する“5つの感情たち”―ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミが主人公。彼らが繰り広げる誰も見たことがないユニークでカラフルな感動と冒険のファンタジーは、あらゆる世代が楽しめる感動作として興行収入40億円の大ヒットとなった。今回、到着した映像は、現在オンエア中のCMとは異なる別バージョンのテレビCMと、心くんが5つの感情を体で表現するかわいい映像。その中で心くんは、かわいらしくインタビューに応じながら、「悲しくなったら、グテッ!」っと倒れ込むようにして、本作に登場する“カナシミ”のものまねを披露。さらに、5つの感情を全身で表現する。「ヨロコビをやります」という言葉とともに、「パァ」と両手を広げ“ヨロコビ”の感情を表現する心くん。その後、イカリ、ビビリ、ムカムカ、再びカナシミと、それぞれの感情を心くんが体全体を使って真似していくのだが、それぞれの特徴をうまくとらえており、必見!今回、心くんが演じた本作に登場する5つの感情について、監督のピート・ドクターは「心理学者の中には27もの感情があるとする学者もいます」と言う。監督は今回、数々の心理学者や、顔の表情の研究者など、さまざまな分野で徹底的なリサーチを行い、感情の動きに関するリアリティを物語としてわかりやすく表現するため、今回の5つの感情に絞り込んだ。さらに監督は、本作の制作を進めるうちに「親しい人間に対して、怒ったり、怖がったり、悲しがったりする感情の深みや複雑さこそが、本当の絆をもたらす」ことが分かったと明かす。人間の性格を形成する際や、また、他者との人間関係を構築する際にも、この5つの感情はどれも重要なものだという。心くんが表現した個性的な5つの感情が、あなたの性格や対人関係にはどのように作用しているのか、本作を見ているうちに気になってくるに違いない。『インサイド・ヘッド MovieNEX』は発売中。デジタル配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2015年11月20日寺田倉庫と山梨大学は11月20日、ワインの熟成効果による味の複雑性や広がりが最も進行する温度を明らかにしたと発表した。同成果は同社と山梨大学ワイン科学研究センターによるもので、11月7日の「日本ブドウ・ワイン学会2015年度上越大会」で発表された。両者は2014年4月よりワイン熟成に有用な温度帯を検証する共同研究を行ってきた。同研究では、赤ワイン、白ワインの各3銘柄をそれぞれ4つの条件別に4℃、14℃、35℃、常温で12カ月間保管し、年3回定点分析を実施。一般成分、色調、有機酸、香気成分の分析および味認識装置、ソムリエの官能検査による評価の結果、ワインの熟成効果による味の複雑性や広がりが最も進行するのは14℃の温度環境であることが明らかとなった。寺田倉庫は、今後もさらなるワイン保管技術の向上を目指し、山梨大学ワイン科学研究センターと共同研究を継続していく、としている。
2015年11月20日福島ガイナックスは、漫画家/イラストレーター・寺田克也氏の個展「寺田克也ココ12年展~絵を描いて生きていく方法?~」を開催する。会期は10月31日~2016年1月31日(大晦日・元旦は休館)。会場は、福島県・田村郡の「空想とアートのミュージアム 福島さくら遊学舎」。会期中は夢枕獏氏とのトークセッションをはじめ、新作襖絵の公開制作やサイン会が実施される。入場料は大人800円、大学生700円、中高生600円、小学生400円。同展は、数々のゲームやアニメ、書籍、コミック作品を手掛けてきた漫画家/イラストレーター・寺田克也氏の個展。大判で出力したイラストを襖(ふすま)に貼りこみ、屏風のように演出して60点以上が展時されるという。加えて、同氏の新刊書籍「絵を描いて生きてきた」に収録される新作イラストなども展時される。 ほかにも、寺田氏本人の制作風景を収めたドキュメント映像など、「絵を描いて生きてきた」寺田氏の創作の秘密を垣間見ることのできるコンテンツが多数出品されるという。また、開催初日の10月31日・13時からは、寺田氏と公私ともに親交があるという夢枕獏氏を迎えてのトークセッション『寺田克也×夢枕獏「ものをかいて、 生きてきた」』が開催される。会場は同館 工作室。参加費は1500円(展示観覧料込み)。参加希望舎は、同ベント当日に「さくら遊学舎」受付でイベント参加権付き入場券を購入する(定員は先着100名、先着順)。さらに、11月21日、22日、23日と1月9日、10日には、展示室内で寺田氏本人による新作襖絵の公開制作『寺田克也「絵をかいて、 生きている」』が実施される。このほか、1月9日と10日には、当日、本館ミュージアムショップにて対象商品を1000円以上購入した来場者を対象に、寺田氏のサイン会が開催される予定となっている。
2015年10月05日小林聡美主演で好評を博したWOWOWのオリジナルドラマ「パンとスープとネコ日和」。このほど、小林さんが再び主演を務め、「クマのプーさん」を初めて日本に紹介し児童文学の第一人者として知られる石井桃子の物語を、ドラマW「山のトムさん」として実写化することが分かった。東京で暮らしていたハナ(小林聡美)は、友人のトキ(市川実日子)、トキの子どもトシ(佐々木春樺)と、慣れない田舎での生活を始めることに。そこに中学を卒業したばかりのハナの甥アキラ(伊東清矢)が加わり、4人の新しい家族の暮らしがスタートする。近くに住み、何かと相談に乗ってくれるゲン(光石研)とシオリ(高橋ひとみ)の夫婦に助けられながら、畑仕事の毎日に少しずつ慣れていくハナ。そんな中、ネズミ退治の目的で飼われた新しい家族、オス猫のトムが彼女のもとにやってくる――。小説「ノンちゃん雲に乗る」や「クマのプーさん」「ピーターラビット」シリーズの訳書などで知られる石井桃子の原作を、主演に小林さんを迎え、市川実和子、光石研、もたいまさこら、おなじみともいえる“癒やし”のメンバーで描く本作。脚本を群ようこ、音楽を大貫妙子が務める。やんちゃな子猫トムに、少しだけ振り回されながらも、人間と動物たちが、やがては楽しく共生していく田舎暮らしの物語は、児童文学の世界で自分自身の暮らしをモチーフに表現した石井氏ならでは。血のつながりだけではない家族としての暮らし、近隣の人たちとの優しいつながり、人を愛せるからこそ動物も愛せるという当たり前のこと、美しくも厳しい自然との共存など、石井氏自身の実体験からストレートに表現された、自然の中で“ともに暮らす”という感覚に溢れている。そんな石井氏の世界をドラマで体現した小林さんと市川さんから、素敵な“実感”コメントが寄せられている。■小林聡美ひとが幸せに暮らすってこういうことなのかもしれません。一緒に暮らす仲間と、山と花と風と鳥と太陽と月。働いて、おいしいごはんを食べて、夜は星空を眺める。原作の石井桃子さんが終戦直後に実践したそんな暮らしは、生きるための必死の手段だったかもしれませんが、今を生きる私たちに、なんでもない暮らしの豊かさを伝えてくれるような気がします。■市川実日子新緑の季節の山で、ネコとヤギと子どもと大人たち、みんなで撮影をしました。家の軒下に、ツバメが巣を作り始める。なんにもなかった庭の池に、突然菖蒲の花が顔を出す。スズメバチがブーーーっと飛んでくる。青空に丸い虹。そういった大きな小さな変化を、みんなが感じながら現場に立っていたように思います。静かな中、どんな音がして、何が起こっているのか。そんなことをこの作品で楽しんでいただけたら嬉しいです。ドラマW「山のトムさん」は12月26日(土)21:00よりWOWOWにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月29日福島ガイナックスは「空想とアートのミュージアム福島さくら遊学舎」にて、10月31日~2016年1月31日の期間、漫画家・イラストレーター寺田克也の個展「寺田克也ココ12年展~絵を描いて生きていく方法?~」を開催する。同展は2013年に京都漫画ミュージアムで行われ大好評を博した大規模個展をリニューアルしたもので、福島ガイナックス主催のもと東日本で初開催となる。絵師・寺田氏は、「探偵 神宮寺三郎」シリーズや「バーチャファイター2」「Businシリーズなどのゲーム作品のキャラクターデザインを始め、アニメ「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のキャラクターデザインや、数々の書籍・コミックを手掛けている。寺田氏の2000年代の作品を中心に大判で出力したイラストをふすまに貼りこみ、屏風のように演出した京都での展示もそのままに、さらに新作も加えた展示内容を実現。また、サブタイトルにもなっている~絵を描いて生きていく方法?~と同名の寺田氏の新刊書籍も同時期に発売が決定し、書籍とも連動した寺田氏がプロの作家としてどのように絵に取り組んでいたのかを目の当たりにできる展示も用意される予定となっている。なお、展示詳細や会期中のイベントについては10月に追って発表予定となっている。
2015年09月13日福島ガイナックスは、著名漫画家/イラストレーター・寺田克也氏の個展「寺田克也ココ12年展~絵を描いて生きていく方法?~」を開催する。会期は10月31日~2016年1月31日。会場は、福島県・田村郡の「空想とアートのミュージアム福島さくら遊学舎」。同展は、『探偵 神宮寺三郎』シリーズ、『バーチャファイター2』、『Busin』シリーズなどのゲーム作品のキャラクターデザインを始め、アニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のキャラクターデザインや、数々の書籍・コミックを手がける漫画家/イラストレーター・寺田克也の大規模個展。2013年に京都漫画ミュージアムで開催された「寺田克也ココ10年展」を、福島にてリニューアル開催するものだ。寺田氏の2000年代の作品を中心に、大判で出力したイラストを襖(ふすま)に貼りこみ、屏風のように演出した京都での展示はそのままに、新作も加えた内容にて展示。また、サブタイトルと同名の寺田氏の新刊書籍も同時期に発売が決定し、書籍とも連動した、寺田克也がプロの作家としてどのように絵に取り組んでいたのかを目の当たりにできる展示も用意される予定。なお、展示詳細や会期中のイベントについては、10月(予定)に追って発表されるということだ。
2015年09月09日声優・佐藤聡美が2014年11月9日、仙台こどもプラザにて、チャリティーイベント『Sound&Voice』の収益で購入した楽器(アルトサックス)を東日本大震災の被災地であり、本人の故郷である仙台市内の六郷中学校への寄付贈呈式を行った。チャリティーイベント『Sound&Voice』は、佐藤を中心に東日本大震災の「被災地・東北へ生の声と音楽を届けよう!」をテーマに2012年6月3日、東京・銀座ブロッサムにて第1回目が開催。同年仙台での公演も実現した。2回目となった2013年6月9日、同所にて行われたイベントには佐藤聡美と前年に引き続き丹下桜、阪口大助、angela、ピアノの佐藤勝重も参加して、テーマにあるように声優3名の朗読や歌で会場を盛り上げた。なお文化放送アナウンサーの長谷川のび太も2年連続で司会役として参加している。第2回の収益金で購入した楽器を、佐藤自ら仙台へおもむき、六郷中学校にプレゼント。受け取った生徒たちの笑顔は、東北復興の大きな力になってくれることだろう。佐藤の「被災地・東北へ生の声と音楽を届けよう!」という活動は今後も続いていく。なお、この贈呈式の模様は『ラジオ聡美はっけん伝! SOUND&VOICEスペシャル』として、2014年12月12日(金)の16時から、文化放送 超! A&Gにて放送される。佐藤が訪れた六郷中学校の生徒や保護者、先生にもインタビューが行われ、震災から間もなく4年となる学校や仙台の現状が伝えられる。いまだ終わっていない東北の復興、リアルな姿をぜひ聴いて感じてみよう。
2014年12月09日「寺田克也ココ10年展」が、京都国際マンガミュージアムにて3月16日より開催される。マンガ家兼イラストレーター、寺田克也の最近約10年間の仕事を、マンガや小説の挿絵、ゲームなどのために描かれたイラスト、設定画など、原画を含む約300点で紹介。会場には制作過程を記録した映像の上映など、創作上の創意工夫を知ることができるコーナーを設置する他、トークショー及びライブドローイングイベントも開催。観衆は編集者、展覧会プロデューサーとして活動している伊藤ガビン。寺田克也は、早くからパソコン、ペンタブレットを使った作画を手掛け、デジタル絵師として業界を牽引。フランス人漫画家のメビウス(Moebius)や、映画監督も務めるコミック作家のエンキ・ビラル(Enki Bilal)といった欧米コミックスの要素と、日本の伝統的絵画における線や陰影の表現を併せ持った作風で、国内外に多くのファンを持つ。「西遊奇伝大猿王」「ラクダが笑う」などのマンガ、ゲーム「ブシン(BUSIN)」のキャラクターデザイン、映画「ヤッターマン」のクリーチャーデザインなどを手掛けた。近年は、伊坂幸太郎が朝日新聞夕刊に連載していた「ガソリン生活」など小説作品の挿絵を担当し、新宿高島屋美術画廊「未来生活形態図展」、東京都美術館「猫とドラゴン展」にも出展している。【イベント情報】寺田克也ココ10年展場所:京都国際マンガミュージアム2階 ギャラリー1・2・3住所:京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)会期:2013年3月16日から6月30日時間:10:00から18:00(入場は17:30まで)休館日:水曜日(3月20日、5月1日は開館)、3月21日料金:無料(ただしミュージアム入場料は別途)
2013年03月01日『かもめ食堂』、『めがね』など心温まる映画を世に送り出してきた製作チームによる最新映画『東京オアシス』が10月22日(土)に公開。主演の小林聡美を始め加瀬亮、黒木華、原田知世、松本佳奈監督、中村佳代監督が都内で行われた舞台挨拶に出席した。深夜の国道で、小さな映画館で、動物園のツチブタの柵の前で。東京をさすらう女優のトウコが様々な出会いを通じて自らの生き方を取り戻していくさまを描きだす。小林さんと加瀬さんは劇中、深夜にエア・バレーボールに興じ、回転レシーブやAクイック、Bクイックなどを華麗に(?)披露している。このシーンのためにわざわざバレー特訓日まで設けられたそうだが、加瀬さんは「(撮影は)あっさり終わりましたよ。(特訓の)必要なかったですね」と苦笑い。小林さんは「加瀬くんはものすごく真剣でしたよ。回転レシーブ、久々に見ました。“東洋の魔女”以来ですね」と語り、加瀬さんから「全然、分かりませんけど…」と突っ込まれていた。この一連のシリーズ初出演となる原田さんは「いい経験をさせてもらいました」とニッコリ。原田さんの出演シーンの舞台は映画館で、営業後の深夜の映画館で撮影が行われたが「夜の9時ごろに集合で終わったころには空が明るくなっていました」と懐かしそうに撮影をふり返った。映画初出演でこの日が人生初の初日舞台挨拶となった黒木さん。映画の中で小林さんと語り合う、姫路の動物園にいる“ツチブタ”という不思議な動物について「いつか見に行きたい」と語ったが、松本監督から、実は上野動物園にもいることを明かされると「見に行きます」と笑顔を見せた。最後の締めの挨拶を任された小林さんは「加瀬くんが全然、しゃべってない!」と交代を要求。加瀬さんが「いやいや、(小林さんが)主演ですから」と辞退すると、憤然とした面持ちで加瀬さんの足を踏みつつ「今日は(雨で)街全体がオアシスっぽくなってるんじゃないですか?」とキレイにまとめ、会場は温かい笑いと拍手に包まれた。『東京オアシス』は全国にて公開中。■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画■関連記事:小林聡美×加瀬亮×原田知世インタビューそれぞれが胸に秘める“オアシス”の意味小林聡美、加瀬亮と4回目の共演で「夫婦漫才ができそう」小林聡美、加瀬亮らが静かに優しく語る『東京オアシス』予告編が解禁『東京オアシス』撮影クランクアップ3つのエピソードが生み出す、3つの空気感『めがね』チーム新作『東京オアシス』飼育係の物語を公式サイトで展開
2011年10月22日『かもめ食堂』チームの新作『東京オアシス』が遂に公開。こちらの主演・小林聡美のインタビューをお届けする。『東京オアシス』というタイトルの通り、今回は東京が舞台です。小林さんにとって東京という街の印象、魅力に感じるところはどこですか?全国各地からいろいろな人が集まってくる、すごくエネルギーのある街だと思います。殺伐とした大都会というイメージとはまた違った場所もちゃんとあって、そこでは人と人とが助け合いながら暮らしていたり、知らない人同士のちょっとした触れあいがあったりと、いろんな表情のある魅力的な街だと思います。『かもめ食堂』からのこのプロジェクト作品で、東京が舞台ということに驚きを感じました。東京での撮影はいかがでしたか?これまでフィンランド、与論島、タイ、京都と撮影を行ってきたなかで、今回の舞台が東京と聞いたときには、すごく新鮮に感じました。日常と切り離された場所での撮影ではなく、普段暮らしてる場所から現場に通って、しかも見慣れた景色の中で撮影するというのが、すごく自然な感覚でいられてリラックスしてのぞむことができたと思います。今回は、2人の監督、3人の脚本によって、3つのエピソードからなるアンソロジーということで、これまでの作品とは少し違った雰囲気になるのでしょうか?今までの作品もすごくシンプルな雰囲気でしたけれど、今回はさらにシンプルな構成になっているので、きっと物語には入りやすいんじゃないかなと思っています。3つのエピソードでは、加瀬亮さん、原田知世さん、黒木華さん、それぞれの方と2人だけの会話のシーンがほとんどで、人生の迷子になってしまった人たちが、小さな出会いを通じて人生の“オアシス”を見つけていく物語です。いつもと違う場所に行き、そこで人と出会うことによって、自分が一歩進むことができたり、自然とその人の背中を押してあげることができたりする、そういうことって誰にでも起こり得ると思うんです。日常生活において人と関わることで世界が広がっていく、そんな偶然の面白さがこの映画では描かれていると思います。小林さんにとっての“オアシス”はなんですか?私にとってのオアシスとは、ちょっとほっとできる場所、時間のことなのかなって思います。そういう意味では、自分で運転しているときが一番リラックスできますね。音楽もかけずにただ運転している、そんな時間が好きです。もうひとつ、みんなの機嫌が良くてのんびりと穏やかに流れる時間が好きです。そういう意味では、『かもめ食堂』から一緒にやっているこのチームの作品には、力まずにリラックスして参加できるので、私にとってはオアシスなのかもしれません。作品情報『東京オアシス』監督:松本佳奈/中村佳代出演:小林聡美/加瀬亮/黒木華/原田知世配給:スールキートス2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開(C)2011オアシス計画
2011年10月21日小林聡美、加瀬亮、原田知世。この3人の俳優に共通するのは、なぜかほっとする、なぜか親しみやすい、心の隙間を埋めてくれるような人間力──。そんな魅力的な3人が集まった『東京オアシス』もまた、悩める現代人の背中をそっと押してくれるような、一歩踏み出す手助けをしてくれるような、温かな映画だ。『かもめ食堂』『めがね』『プール』『マザーウォーター』に続いての主演となる小林さん、『めがね』以降の常連キャストである加瀬さん、今回が初参加となる原田さんに、『東京オアシス』がなぜ温かい映画なのかを語ってもらった。──小林さんが主演されてきた過去4作は、シリーズではないものの、人生を豊かにする、気持ちを温かにする、そんなパワーを持った作品ですよね。まず、それぞれが演じたトウコ、ナガノ、キクチというキャラクターについて、台本から感じ取った印象を聞かせてください。小林:私の演じたトウコは女優なんですが、映画の中で劇中劇をするというわけではなく、たまたま職業が女優だったという設定。ひとりの人間として描かれています。仕事に行き詰まって、周りの考え方と自分の考え方が噛み合わず、思い詰めてしまう、とても真面目な女性。で、仕事場から逃げ出してしまうんですね。一見、不真面目そうだけれど、実は正直で嘘をつけない性格だと思って演じていました。原田:キクチという女性も真面目な女性だと思うんですよね。周りからは順調にいっているように思われているけれど、自分のなかで疑問が生まれてしまったことで立ち止まって、(再び)歩き出すまですべてを止めてしまうんです。そして、トウコさんとの再会によって背中をふっと押してもらったような女性です。個人的にこれまでの作品を観ていましたので、オファーをもらったときは純粋に嬉しかったというか。過去4作の映画を観て感じていた空気感は、今回の作品にもありましたね。加瀬:僕の演じたナガノという青年は、特に買いたいものもないのにコンビニで買い物をして、アイスを食べても美味しくなくて…という、心が止まっているというか、この先どうしていいのか分からず、いつの間にか出口に出られなくなってしまったような人です。──それぞれが大なり小なり悩みを抱えていて、トウコと出会うことで、彼女も彼女と出会うナガノもキクチも変化を迎えるわけですよね。人は出会いによって様々なことに気づくものなんだと、観ている側も一歩を踏み出したくなりました。映画に絡めて、自分はこんな出会いで変わったという経験談を聞かせていただけたらと。加瀬:仕事がそういう出会いの場になっているような気がします。たとえば、昨年の『アウトレイジ』や『海炭市叙景』など、自分が予想もしなかった役を演じさせていただいたことで、思ってもいない道が拓けています。小林:そうよね、私たちの仕事って毎回が出会いのようなものだと思う。作品を通しての人との出会いはもちろん、役との出会いもあるし。いただいた役に対して自分は何ができるのか、どこまでできるのかとか。今回の映画で気づいたことは──自分の大切な人とちゃんと向き合って話をする、そういう機会って大事なんだなと思ったんですよね。友だち同士みんなで賑やかに楽しい時間を過ごすのももちろん楽しいけれど、大切な人が本当はどういう気持ちでいるのかを知ったりすることも大切。原田:私もそれはなんとなく思っていたことで…。誰かと向き合って話をしているうちに、自分の本当の気持ちが見えてきて、気持ちの整理がつくことってありますよね。相手を通して自分を探せるというか。今回演じたキクチという女性は、まさにその瞬間が描かれているんです。トウコさんと出会ったことで、自分自身で気づき始めていたことに気づく。だから共感する部分もありました。ものすごく長いセリフでしたけど(苦笑)。──たしかに、映画館でのトウコとキクチの会話は、ものすごくセリフが多かったですよね。原田:しかも台本9ページ分をほぼ1カットで撮影しているんです。加瀬:僕だったら、あんなに長いシーン、放棄します(笑)。原田:私もあんなに長いセリフのある映画だと思っていなかったんです。これまでの作品は、どちらかというと間とか空気感のある映画だと思っていたので(笑)。でも、聡美さんとは初共演だったけれど、撮影自体は1日しかご一緒していないのに、もっと長く一緒にいたような、グッと近くにいたような、それがとても嬉しかったんですよね。(人との関わり方は)長さではなく、深さなんだなと、とても濃密で貴重な経験でした。小林:あのシーンは、ほぼ原田さんのセリフなんですが、共演相手が長台詞のときは、こっちが間違えられない! って、緊張するんです(笑)。ただ、原田さん的には大変なシーンだけれど、ふっと楽になれるシーンでもあって、周りの人を感じないような雰囲気に包まれていたなと。原田:あの長台詞を乗り越えられたことで、自分自身も一歩進めた気がします。「できた!」っていう達成感がありましたね。それから、トウコさんと聡美さんが重なる部分もあったんです。きっと私自身も聡美さんにああいう話ができるんじゃないかなって。お芝居ではあるんですが、聡美さんが話している言葉が自分の中にスッと入ってきた。その感覚はこのシーンを作るうえで重要だったと思っています。加瀬:僕は自分のパートが終わった時点で、後の2つのエピソードは気楽に観ていたんですけど(笑)、ナガノが見ていたトウコと、キクチが見ているトウコの顔(表情)が全然ちがうのには驚きました。重いものを抱えていたトウコが…ああ、よかったなと。キクチさんのシーンでは、もたい(まさこ)さんが出てきて、笑っちゃったり。それにしてもあの役、ずるい(笑)。小林:そうそう、私も次はああいう役をやりたい!──ああいうポジションの小林さんも観てみたいです(笑)。最後に、なぜ、この映画のタイトルは『東京オアシス』なのか?という問いについてのそれぞれの見解を聞きたいです。加瀬:東京に住んでいる人はみんな砂漠を抱えていて、マイナス×マイナス=プラスというか、悩みを話して×悩みを話して=一歩進んでいるのかなと思います。オアシスというのはマイナスからできているっていう皮肉なんでしょうか(笑)。小林:哲学っぽいけど加瀬くんらしい(笑)。私は、(自分たちが生きていく場所がオアシスであってほしいという)決意なのかもしれなって思うんですよね。東京で生きていく人たちそれぞれのオアシスって何だ?っていう問いかけでもあるのかなと。原田:“東京”と“オアシス”、一度聞いたら忘れられない組み合わせではありますよね。聡美さんと同じで、映画を観て、自分のオアシスって何だろうな?って、そんなふうに考えるきっかけになってもらえたら嬉しいです。(photo:Shinya Namiki/text:Rie Shintani)■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画マザーウォーター 2010年10月30日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010パセリ商会プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会めがね 2007年9月22日よりテアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマほか全国にて公開© めがね商会■関連記事:小林聡美、加瀬亮と4回目の共演で「夫婦漫才ができそう」小林聡美、加瀬亮らが静かに優しく語る『東京オアシス』予告編が解禁『東京オアシス』撮影クランクアップ3つのエピソードが生み出す、3つの空気感『めがね』チーム新作『東京オアシス』飼育係の物語を公式サイトで展開『かもめ食堂』チームの新作が始動!小林聡美、加瀬亮らが撮影を前に心境を告白
2011年10月20日映画『東京オアシス』の完成披露試写会が10月17日(月)、都内で開催され、主演の小林聡美を始め加瀬亮、原田知世、黒田華(はる)が舞台挨拶に登壇した。『かもめ食堂』、『めがね』などを世に送り出してきた製作チームが贈る最新作で、女優のトウコ(小林さん)が東京のあちこちでの小さな出会いを通じて忘れかけていた風景、自らの生き方を取り戻していく姿を優しく描き出す。映画の中ではトウコ(小林さん)とそれぞれの出会いが描かれるため、この4人が揃うシーンはゼロ。4人が勢揃いした貴重なこの機会に黒木さん、原田さん、加瀬さんに小林さんとの共演の感想を尋ねた。映画初出演となる黒木さんは「分かってないことがたくさんあって困ったり、あがり症で緊張してたんですが、いつも小林さんがたくさん話をしてくれました。一緒にいて落ち着く、素敵な方です」と感謝の思いを語った。原田さんも小林さんと初共演となったが「初めてとは思えなかったです。2人のシーンは9ページくらいの長回しだったんですが、変な緊張もせずに楽しく一緒に乗り越えました」と笑顔で語った。そして、今回で4回目の共演となる加瀬さんは「改めて思ったのはどんなときでも前向きな人なんだなということ。夜の撮影で寝る時間もない中でも、いつもと変わらず明るい姿勢で、改めてすごい先輩だなと思いました」と讃えた。逆に小林さんに3人の印象を尋ねると、黒木さんについては「全然緊張していたような感じではなくて、柔軟性のある可憐で素敵な女優さんです」とニッコリ。原田さんに関しては「同じ頃にデビューしたんですが、“時をかけていた”頃と印象が変わらない(笑)。小鳥のように可憐な大人の人です」と原田さんの初主演映画『時をかける少女』に引っかけながらユーモアたっぷりに称賛した。そして加瀬さんについては「夫婦漫才が出来そうかなと思います」と語り、当の加瀬さんから「それ、誉めてます?」とツッコミを入れられていた。登場人物たちの物語と共に東京の持つ様々な表情を映し出す本作。原田さんは映画館のスタッフを演じており、都内のある映画館で撮影が行われたが、原田さんによると「高校時代に通学路でこの映画館の前を毎日、往き来していた」とのこと。「だからなじんでいたのかな」と笑顔を見せた。小林さんも「東京で生まれ育ちましたが、あまりこれまで考えたり見つめたことがなかった。この映画を通じて改めて『私の住んでる街はここだ』と実感するようになった」と“東京”への愛着を明かし「何でこういうタイトルなんだろう?と思いながら観てもらえたら」と呼びかけた。『東京オアシス』は10月22日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。■関連作品:東京オアシス 2011年10月22日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開© 2011オアシス計画■関連記事:小林聡美、加瀬亮らが静かに優しく語る『東京オアシス』予告編が解禁『東京オアシス』撮影クランクアップ3つのエピソードが生み出す、3つの空気感『めがね』チーム新作『東京オアシス』飼育係の物語を公式サイトで展開『かもめ食堂』チームの新作が始動!小林聡美、加瀬亮らが撮影を前に心境を告白
2011年10月17日小林聡美&もたいまさこというおなじみのコンビの主演で贈る、タイを舞台に繰り広げられる愛情いっぱいの映画『プール』が9月12日(土)、公開を迎えた。初日の舞台挨拶に小林さん、もたいさんに加え、共演の加瀬亮、伽奈、そして大森美香監督が登壇した。『かもめ食堂』、『めがね』と多くのファンを持つ作品のスタッフ、キャストが再集結した最新作ということで、あいにくの天気にもかかわらず、開場前から劇場の前に列ができるほどの盛況ぶり。映画上映前の舞台挨拶となったが、小林さんは「隠すほどのことは何もないんですよ(笑)」と前置きし、自身が演じた4年前から家族の元を離れ、タイのチェンマイに暮らす京子について「すでにチラシなどでも書かれている通りなんですが…。表面的には“好き勝手に生きる母親”と捉える方もいるかもしれません。でも、優しいところもあるんですよね…きっと…」と周囲をうかがうような口ぶりで説明してくれた。もたいさんは、京子が働くゲストハウスのオーナー・菊子を演じたが「この菊子という女性の生き方がどのように、けつじちゅ…けちゅじちゅ?……結実するのか(笑)、楽しみでした。タイに行ってみて、やっと答えが見つかったような気がします!」と晴れ晴れとした表情で語った。もたいさんが、“結実”と言えずに口ごもってる横で、小林さんは大きく口を開けて「け・つ・じ・つ!」とフォロー。ファンにとっては2人のこうしたちょっとしたやり取りや掛け合いがたまらない様子!客席からは大きな笑いがわき起こった。ゲストハウスで働く青年・市尾役の加瀬さんは、撮影について、いきなり「まあ、基本的にいいかげんな人たちの集まりなんで…」とのんびりとした口調で語り、「ゆっくりと撮影が進むんですが、スタッフもキャストもみんなが、ひとつひとつのシーンを見てるんですね。そこがほかの映画と違いましたね」と現場の様子を語ってくれた。今回、初めての映画出演となった伽奈さんは少し緊張気味。母親役の小林さんは「初めての現場に一人で入ってくるのって心細いだろうな、と心配していたんですが、伽奈さんは若いけど精神的に自立してました」と称賛…したかと思いきや「私たちがあれこれ構う方がわずらわしい、という感じでしたよね?」と笑顔でイジワルなコメント。伽奈さんは「そんなことないですよ!」と慌てて否定するも、「(伽奈さんが)動くたびに楽しませてもらいました。ランニングシャツがこれほどまでに似合う女性はいない!」(小林さん)、「小学生の男の子みたいでした。一家に一台ほしい!」(もたいさん)と2人して“ホメ殺し”の集中砲火!大森監督は、伽奈さんとタイ人の少年・ビーくんのやり取りに触れ「一緒の時間を過ごしていく中で、伽奈さん自身の体験がそのまま映画になってました。新鮮な風を吹かせてくれましたね」とこれまた称賛を贈った。4人と監督の壇上での絶妙な絡み合いに、映画の上映前から観客はすでに映画を観ているような気分になったのでは?『プール』は9月12日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:プール 2009年9月12日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開©プール商会■関連記事:飯島奈美インタビュー人気フードスタイリストが手がける『プール』魅惑の料理人気モデルから期待の映画デビュー伽奈が語る『かもめ食堂』スタッフ新作『プール』あなたが作ってあげたい料理は?『プール』原作本を3名様にプレゼント『プール』完成!現場も作品もゆる〜く?映画初出演の伽奈は「大目に見てやって」小林聡美&桜沢エリカがサイン会「聡美ちゃんの映画はいつもお腹がすきます」
2009年09月12日