仙台うみの杜水族館にて、バレンタイン・ホワイトデーに向けたイベント「Share Love ~UMINOMORI AQUARIUM~」が開催される。期間は2018年2月3日(土)から3月18日(日)まで。「Share Love ~UMINOMORI AQUARIUM~」では、最新デジタルテクノロジーを駆使した演出や、生き物たちのパフォーマンスを披露するプログラムが用意される。クラゲとクリオネによる癒しの空間6基の水槽にクラゲを展示するエリア「クラゲのいやし」では、プロジェクションマッピングによる演出「月とクラゲとクリオネのいやし」が開催される。360度大パノラマプロジェクションマッピングによって壁や床にまで映像を映し出し、その幻想的な空間の中で、実際のクラゲとクリオネの展示を楽しむことができる。プロジェクションマッピングの映像には、たくさんのクラゲの群れに混じって、"海の天使"と呼ばれるクリオネがランダムで登場。映し出されたクリオネをタッチするとピンク色に変わるインタラクティブな演出も。アシカやオタリアのバレンタインパフォーマンス生き物たちによるパフォーマンスもバレンタイン仕様に。パフォーマンスプログラムの「イルカ・アシカパフォーマンス」では、2月3日(土)から2月18日(木)までは男性来場者に、2月19日(金)から3月18日(日)までは女性来場者に、アシカがプレゼントボックスを運び中に入っているハートのバルーンをプレゼントするという企画が行われる。また、オタリアのパフォーマンスでは、オタリアが吹き矢を吹いてハートを射抜いたり、ハートのバルーンを運んだりする。恋のキューピッドとなって活躍するオタリアの姿を見ることができるのはこの期間だけ。ペアチケットを限定発売水族館入場券と、水族館オリジナルブランケット、三井アウトレットパーク仙台港の観覧車乗車券、クーポンなどがセットになったペアチケットが、2018年3月18日(日)まで限定発売される。カップルや友達など2人で来館することで、水族館から観覧車、ショッピングまでをお得に楽しむことができる。詳細仙台うみの杜水族館「Share Love ~UMINOMORI AQUARIUM~」期間:2018年2月3日(土)~3月18日(日)場所:仙台うみの杜水族館住所:宮城県仙台市宮城野区中野4-6TEL:022(355)2222営業時間:9:00~17:30(最終入館17:00)■月とクラゲとクリオネのいやし時間:9:00~17:30場所:クラゲのいやし■イルカ・アシカパフォーマンス時間:10:00、12:00、14:00、16:00場所:2階 うみの杜スタジアム■オタリアのバレンタイン大作戦!時間:平日 11:00~、土日祝 11:00~、15:30~場所:2階 海獣ひろば■Share Love ペアチケット利用期間:~2018年3月18日(日)料金:5,000円(2名分)内容:水族館入館券(2名)、水族館オリジナルブランケット(1枚)、三井アウトレットパーク仙台港 観覧車乗車券、スペシャルクーポン名
2018年01月23日上越市立水族博物館「うみがたり」が、2018年6月に新潟県上越市にグランドオープンする。上越市の新しいシンボルを目指す"うみがたり""うみがたり"という愛称は「海」や「物語」を意味するほか、水族博物館の歴史を後世に「語り」、新しい物語を「生み」出していくという思いが込められている。また、オレンジ、水色、青の3色で彩られたロゴは、それぞれの色に「夕焼けの空」「海」「水槽」を表現。海への畏敬の念を大切にしながら、上越市の新しいシンボルを目指す。館内施設広々とした館内には、上越ならでは魅力が詰まった施設を用意。日本海が臨める空間日本海をテーマにした「水中トンネル・大水槽」(仮称)では、360度がアクリルガラスで出来ており、神秘的な海の世界を楽しむことができる。「日本海・夕日ゾーン」(仮称)では、日本海を一望できる大水槽を設置。夕暮れ時には、太陽の光が水の中に差し込み、自然の美しいコントラストを観ることが出来る。身近でみれる動物たち他にも、館内では、可愛らしい動物たちを間近でみれるエリアやショーなどを用意。「マゼランペンギンエリア」(仮称)では、マゼランペンギンが生息地アルゼンチンで暮らす様子を忠実に表現する。来場者は、巣の中や子育てをする姿を観察することが出来る。「イルカショープール」(仮称)では、バンドウイルカのショーを開催。日本海をバッグに躍動感溢れるショーが繰り広げられる。【詳細】上越市立水族博物館「うみがたり」 グランドオープンオープン時期:2018年6月住所:新潟県上越市五智2-15-15階数:3階
2017年12月29日宮城の「仙台うみの杜水族館」では、2017年11月11日(土)から12月25日(月)までの期間、クリスマスイベント「Share Love ~UMINOMORI CHRISTMAS~」を開催する。マイワシを主役に、映像・音楽が繰り広げるプレミアムショー「Sparkling of Life & Music 7STARS」では、360度の大パノラマプロジェクションマッピングで、まるで海に包まれているかのような、幻想的な世界観を表現。大水槽「いのちきらめくうみ」を泳ぐ25,000尾のマイワシの群れを、大迫力の映像演出と音楽で鮮やかに表現する。 「七つ星」の別名を持つイワシにちなみ、7つ星が駆け巡りオーロラとなって輝く、感動的なショーとなっている。また、仙台の冬の風物詩である「SENDAI光のページェント」とコラボレーションした特別展示も開催。 水族館に入るとすぐに、「ウェルカムホール」のスクリーンに映し出される光のページェントシーンが登場。定禅寺通りのけやき並木をイメージしたLEDツリーも設置される。水槽内に電飾をつけた立木を配置した「ページェント水槽」では、 キラキラと光る500匹の「ネオンテトラ」やまるでクリスマスツリーのような「イバラカンザシ」などを展示する。 ホール中央には、 グッピーが入った5段のグラスツリーを設置。ロマンチックな空間が広がる。また、ハンドベルやタンバリンを使った「イルカ・アシカのパフォーマンス クリスマスVer.」や、オウサマペンギンなど5種類のペンギン達が展示水槽を飛び出して、目の前を歩いてくれる「ペンギンウィンターパレード」など、冬ならではの特別企画が目白押しとなっている。【詳細】仙台うみの杜水族館 Share Love ~UMINOMORI CHRISTMAS~会期:2017年11月11日(土)~12月25日(月)場所:仙台うみの杜水族館住所:宮城県仙台市宮城野区中野4-6TEL:022(355)2222営業時間:9:00~17:30(最終入館17:00)※年末年始も営業入館料:大人 2,100円、中・高生 1,600円、小学生 1,100円、幼児(4歳以上) 600円、シニア(65歳以上)■Sparkling of Life & Music 7STARS時間:10:30~、12:30~、14:30~、16:30~(約5分間)場所:大水槽「いのちきらめく うみ」■SENDAI光のページェント ~The Other Story~期間:11月11日(土)~12月31日(日)場所:1階 ウェルカムホール■イルカ・アシカのパフォーマンス クリスマスVer.時間:・11月平日、12月1日~12月22日 10:00~、12:00~、14:00~、16:00~・11月土日、12月23日~12月25日 10:00~、11:30~、13:00~、14:30~、16:00~場所:2階 うみの杜スタジアム■ペンギンウィンターパレード期間:2017年12月16日(土)~2018年3月4日(日)時間:10:30~、13:30~※12月23日(土)~1月8日(月)は10:30~、14:00~場所:2階 海獣ひろば ※内容は変更になる場合有。
2017年11月12日仙台うみの杜水族館では、「360°大パノラマプロジェクションマッピング」を2017年7月15日(土)より実施する。映像×音×生きものによる“360°大パノラマの海”三陸の海を再現した幅14メートル、水深7.5メートルの大水槽「いのちきらめく うみ」に、 魚が主人公となって世界の海の魅力を伝える「360°大パノラマプロジェクションマッピング」が誕生。ここでは、大水槽に暮らす鯨・イルカ・鮫たちと、映像、そしてサラウンドシステムの音響を融合することで、まるで海の中にいるかの様な感覚を体感できる。「いのちきらめく うみ」「くじらのうみ」「The Blue Shark ヨシキリザメ」、「南国のうみ、杜のうみ」、「イロワケイルカのうみ」の5パターンで構成された、約10分間のコンテンツだ。クマノミが登場する南国の海「南国のうみ、杜のうみ」では、熱帯の海に広がる色鮮やかな珊瑚礁が現れ、空間がカラフルに彩られる。さらに水槽には、蔦が這うように画面いっぱいに草木が広がり、生い茂った草木の隙間からクマノミたちが姿を現し、泳ぎ回る。ダイナミックに泳ぐ鯨たち「くじらのうみ」では、15メートルの巨大なザトウクジラがダイナミックに巨大空間を回遊する。雄大に泳ぎ、巨体を跳ね上げるダイナミックなジャンプのほか、尾びれで水面を力強く蹴り上げる圧巻の姿や群れで泳ぐシーンを見ることができる。映像×ジャズ音楽に合わせて、イワシの群れが泳ぐさらに、既存のプログラム「Sparkling of Life」を進化させ、大水槽「いのちきらめく うみ」で繰り広げられる壮大な海のドラマを表現した「Sparkling of Life & Music」を実施。海の生きものたちが、映像&ジャズ音楽と共演するダイナミックな特別ショーが繰り広げられる。巨大水槽を囲む天井と壁面をスクリーンに最新のデジタルテクノロジーを駆使。大迫力のデジタルサラウンドによって、360°の圧倒的なスケールの中、25,000尾に増えたマイワシたちが躍動感溢れる群れの泳ぎを見せてくれる。七色に変化するクラゲたちも2階に広がる癒しのエリア「クラゲゾーン」も最新のデジタルテクノロジーによって進化を遂げる。「コミュニケーションウォール」に新設された参加型展示の「クラゲのワルツ」は、幅10メートルの壁面に映し出されるカラージェリーフィッシュにタッチすることで、7色の色彩鮮やかな色に変化する仕組み。また、「月」をテーマに空間演出を施した「月とクラゲのいやし」では、LEDに照らされる円形水槽を中心に、月の光に照らされたクラゲたちが優雅に宙を舞う。足元に目を移すと水面に見立てた海が広がり、動きに反応して波紋が広がるインタラクティブ仕様となっている。幻想的な月に照らされたクラゲたちに癒されそうだ。【詳細】仙台うみの杜水族館「360° 大パノラマプロジェクションマッピング」開始日:2017年7月15日(土)〜■Sparkling of Life & Music時間:10:30、12:30、15:30、17:00※8月11日〜16日は10:30、12:00、13:30、15:00、17:00場所:大水槽「いのちきらめく うみ」【施設詳細】仙台うみの杜水族館住所:宮城県仙台市宮城野区中野4-6営業時間・7月15日(土)〜8月10日(木)・8月17日(木)〜27日(日)9:00〜19:30(最終入館 19:00)・8月11日(祝・金)〜16日(祝・水) 8:00〜19:30(最終入館 19:00)入館料:・大人 2,100円、中高生 1,600円、小学生 1,100円、幼児(4才以上) 600円、シニア(65才以上) 1,600円【問い合わせ先】仙台うみの杜水族館TEL:022-355-2222
2017年07月09日“海と人、水と人との、新しいつながりを「うみだす」水族館”をコンセプトに掲げる「仙台うみの杜水族館」にて、1月16日(土)~3月6日(日)の期間に「ペンギン祭り」が開催されている。同期間中には、ペンギンたちが来場者の観覧ゾーンに設置された雪の上をパレードする「ペンギンスノーパレード」をはじめ、ペンギンたちをより身近に感じることができるイベントを開催。パレードには、イワトビペンギン、ケープペンギン、ジェンツーペンギン、フンボルトペンギン、マゼランペンギンといったペンギンたちが登場予定だ。「もし家でペンギンを飼うならば…」を想定した展示「空想飼育講座~ペンギン編~」では、展示室全体をワンルームの生活空間に見立て、ペンギンのからだの仕組み・生態についてや、実際に飼育するにあたってごはんはどうするのか、部屋の温度はどのくらいに保つのか、トイレの管理はどのように行うのかなどが解説される。ほかにも、アクリル越しにごはんをあげることができるプログラム「ペンギンフィーディングタイム」や、飼育スタッフがペンギンたちのお部屋へご案内する「ペンギンツアー」、観覧ゾーンに登場したペンギンに触ることができる「フレンドリータイムペンギン」、8種類のペンギンが描かれた「ペンギンマシュマロ」が販売されるなど、どれもペンギン好きにはたまらない内容ばかり。週末、少し遠出したいときの候補としてぜひチェックしてみて。「仙台うみの杜水族館」の「ペンギン祭り」は1月16日(土)~3月6日(日)開催。(text:cinemacafe.net)
2016年02月05日前回に続きご紹介するのは、東京都江東区にある民間学童保育「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」。東急グループが運営しており、施設内にはクライミングコースも設けているのも面白い。○掃除もゲーム感覚で夕方5時過ぎ、「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」の責任者・荒井なつみさんが全体に声をかける。「今から掃除をしまーす」。「掃き掃除10人」「整理整頓10人」「流しの掃除は3人。ここは男女1人ずつ必ず入って」「最後は外回り5人」と担当分けの指示。「ただし今、隣に座っている人と同じところに行ってはいけません」「できるだけ同じ学校の人とも一緒にならないようにしてください。はい、スタート! 」。この合図で、子どもたちはキョロキョロしながら一斉に動き出した。キッズベースキャンプでは、掃除にゲーム性を持たせ興味を引きつけるのが日常的。課題解決のため、子ども同士も密にコミュニケーションをとらなくてはならない。複雑なミッションでも子どもたちはひるむことなく試行錯誤を繰り返し、グループに分かれて持ち場へ散っていった。同施設ではあいさつや礼儀、食事のマナーやお手伝いといった今までは家庭内で教えていたことも、日常のプログラムに組み込んでいる。掃除もその1つというわけだ。週末や長期休みには、提携農場へ出掛けて野菜収穫や田植え、稲刈りなども体験するという。多忙でなかなか遠出のできない家庭には好評だ。○入退室の確認メールが保護者に内容充実の同施設だが、保護者はどう見ているのか。小3の女の子を通わせるお母さんは、「もちろん多彩なプログラムも魅力的だが」と前置きしながら、「何より安心、安全なのがいい」と応えてくれた。「下校時、学校までコーチが迎えに来てくれるので事故の心配がないことと、ICカード管理で入退出時に自分の携帯に自動メールが送られてくるシステムがありがたいです。娘が途中で体調を崩した時はコーチが病院に連れていって付き添い、まめに連絡もくれたので安心してお任せできました」。さらには、「一人っ子なので、異年齢の子と交流を持てるのも嬉しい」と話してくれた。今後、高学年になり塾などの選択肢が増えても、並行してキッズベースキャンプには通わせ続ける予定だという。これから「保活」ならぬ「学活」をする保護者の中には、「民間学童もいいかも……」と考えている人もいるかもしれない。一般的な学童保育の申し込みは幼稚園・保育園で年長の10月頃からだが、人気のある民間学童はあっという間に定員になる。キッズベースキャンプでも、早い家庭では年少から「プレキッズクラブ」に入会し、小学校入学に向けて待機しているという。何事も早め早めの行動が鍵のようだ。
2015年10月22日絵本を詰め込んだトレーラーハウス「えほんのうみのいえ」が、7月17日から29日までドライブインカフェ「パシフィック ドライブイン(Pacific DRIVE-IN)」に登場する。「えほんのうみのいえ」では、“海”をテーマに選書された約200冊の絵本を紹介。海の生き物図鑑や写真集など、親子で一緒に楽しめるラインアップが用意された。これらの本は「パシフィック ドライブイン」の来店者ではなくとも利用が可能。カフェの店内だけでなく、テラス席や浜辺で読書をすることもでき、海辺のピクニックのように波の音に耳を傾けながら絵本を読むことで、全身で海を体感することが出来る。また、7月20日には絵本の描き手による朗読会も実施される。【イベント情報】「えほんのうみのいえ」会場:パシフィック ドライブイン住所:神奈川県鎌倉市七里ガ浜東2-1-12会期:7月17日~29日時間:8:00~20:00(えほん貸出時間は9:00~18:00、ラストオーダーは19:30)
2015年07月10日東京都・東雲のG/P+g3 galleryでは、写真家・横田大輔の新作個展「VERTIGO+CORPUS」を開催している。開催期間は2015年1月7日まで(日月祝、12月28日~1月5日は休廊)、開場時間は11:00~19:00。入場無料。同展は、2013年にアムステルダムで開催された「Unseen Photo Fair」において第1回 Outset賞を受賞、本年5月にはFOAM写真美術館で個展を開催し、大きな成功をおさめた写真家・横田大輔の個展。これまでに海外で発表してきた国内未発表の新作と、最新写真集「CORPUS」からの野心的なヌード写真を紹介している。また、写真集「VERTIGO」がヨーロッパ最大の国際写真フェア「パリ・フォト」で「Aperture Foundation PhotoBook Awards」にノミネートされるなど、その活動は国内外で注目されている。なお、横田大輔は1983年埼玉県生まれの写真家。2003年、日本写真芸術専門学校を卒業。
2014年12月19日アレキサンダー・グロンスキー展が東京・東雲TOLOT内ギャラリー「YUKA TSURUNO GALLERY」で10月25日まで開催されている。ロシアのある地域の風景。そのランドスケープは、まるで絵画のように大判プリントに表現されている。グロンスキーは、現代ロシアのランドスケープに焦点を当てた作品で国際的な注目を集めている写真家。報道カメラマンとして活動後、2008年よりパーソナルなドキュメンタリーを撮り始め、現在は周辺環境と地域住民の関係性を探求する作品を制作している。今回の展示では、代表作である三つのシリーズ『Less than one』『The edge』『pastral』の内から選抜した10点が展示されている。『Less than one』は、人口密度が1平方キロメートルに1人以下というロシア辺境に焦点を当てたシリーズ。グロンスキー氏は、「ロシアの風景にある空虚感や虚構的な部分を見せたいと思っていた。非常に孤立した感じ、閑散とした状態を意味するに適した言葉として、このタイトルを選んだ。住みたいから住んでいる人がいるのではなく、(鉱山や炭坑などの環境があって)必然的に人が住んでいる。場所ではなくて、人が生活をしている部分と自然界とのボーダー(境界線)が見えることに意味がある。」と話す。都市の境界線に着目し、撮影したシリーズの『The edge』は、特にモスクワとその周辺の冬の風景、なかでも雪景色を撮っている。旧ソ連時代の集合住宅が多く見られる郊外は、都市計画で団地と団地の間にオープンスペースを設ける必要があり、そこは冬の間も人々の憩いの場となる。そうした公的空間で人々は雪そりやスキー、プールで泳ぐなど私的に楽しむ人々の様子を収めた。「露出を高めて、白が浮くように雪を撮影することで、周辺風景の要素が切り抜かれたかのように見えるようになる」とイメージとしてどのようにグラフィカルなクオリティーを持たせるかについても考慮されている。このように、ディテールを掘り下げていくと、郊外と都市、公的空間と私的空間、インフラと自然といった「境界線」が1枚の写真に潜んでいるのが、グロンスキーの作品の特徴だ。近作の『pastoral』は、モスクワと田舎の中間域で人間が自然風景をどのように使うのかに興味を持ち撮影したシリーズ。 『The edge』の撮影中から構想し、春を待って撮影を開始した。人々が都市生活の中で必然的に使われるようになった場所が作品となっている。例えば、駅と駅のショートカットとなった木立の間の道、遊び場となった工事現場、列車が走る線路の間近でのピクニックなど、その選択が面白い。「特定の場所、人の行いを見せたいのではなく、こういったことが全て同時進行的に起こっているということが重要」という。大判にプリントすることでディテールが見える。全体とディテールを見ることを繰り返すと、その風景が徐々に理解できていくようになる。「ロシアやモスクワで起きている社会的な現象への批判や物事の善し悪しについてコメントをしたいわけではなく、ロシアやモスクワに限らず、世界が今どういう状態にあるのかを伝えたいと思い、写真を撮っている」とグロンスキー氏は語った。また、『Less than one』は、芹川太郎・渡辺洋輔による出版レーベル TYCOON BOOKS から同タイトルの写真集が出版されている。 10月4日には、グロンスキー氏のトークショー後にブックサイニングも行われ、同日は同ギャラリー他トーマス・ルフ「photograms」展(ギャラリー小柳)とヴィヴィアン・サッセン「LEXICON」展(G/Pギャラリー)との合同レセプションも開催された。
2014年10月08日