核酸*1栄養の健康食品および化粧品を販売するフォーデイズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:和田 佳子)は、岐阜大学との共同研究講座「フォーデイズ核酸・ペプチド・タンパク質共同研究講座」を設置しました。当社は、岐阜大学 長岡 利 先生との共同研究によって、サケ白子に含まれる成分から抗肥満効果を発揮するプロタミンペプチド(RPR)を同定し、その成果は科学雑誌に掲載され、2023年に特許を取得しました。「フォーデイズ核酸・ペプチド・タンパク質共同研究講座」は、この共同研究を発展させ、核酸とタンパク質、特にプロタミンペプチドとの相互作用に着目し、さらなる研究を行ってまいります。大学との共同研究講座設置は、東京農工大学との共同研究講座「フォーデイズ次世代核酸研究講座」に続き2講座目です。■「フォーデイズ核酸・ペプチド・タンパク質共同研究講座」概要1. 設置期間2024年4月1日~2029年3月31日(5年間)2. 設置場所岐阜大学高等研究院 先制食未来研究センター内 3. 研究目的核酸、ペプチド、タンパク質、特にプロタミンやプロタミンペプチド(RPR等)が、脂質代謝改善、腸内細菌叢改善などの生体に与える影響(食品機能性)の解明。さらに、核酸と、タンパク質、プロタミンペプチドとの相互作用、及び相互作用を発揮するメカニズムを調べ、その研究成果をサプリメントなどの素材開発に応用する。4. 研究従事者長岡 利 岐阜大学高等研究院 先制食未来研究センター・特任教授稲垣 瑞穂 岐阜大学応用生物科学部・准教授北口 公司 岐阜大学応用生物科学部・准教授須藤 慶太 フォーデイズ株式会社次世代核酸ラボFD研究統括リーダー 他2名長岡 利 特任教授岐阜大学【フォーデイズ 会社概要】会社名 :フォーデイズ株式会社所在地 :〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町6-7代表者 :和田佳子創業 :1997年4月資本金 :4,500万円企業情報:主力製品の核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」は、人の細胞の中に存在し健康と若さに役立つといわれる栄養素「核酸」に注目し、1999年12月に販売を開始。以後、現在に至るまで9度の改良を施しました。ネットワークビジネス業界において、国内では第4位*2の売上規模となっており、核酸栄養のリーディングカンパニーとして、健康食品と化粧品市場を牽引中。*1 遺伝情報は細胞の核内に存在するDNAに書き込まれており、その情報をRNAが写し取ってさまざまなタンパク質を生合成しています。DNAは、核内にある酸性の物質として発見されたことから、DNAとRNAは「核酸」と呼ばれています。*2 ネットワークビジネス業界 国内ランキング 1位.日本アムウェイ 2位.三基商事 3位.ノエビア 4位.フォーデイズ出典:「ネットワークビジネス」2024年3月号より抜粋 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月05日核酸(*1)栄養の健康食品および化粧品を販売するフォーデイズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:和田 佳子)は、この度、神戸大学との共同研究により「酵素分解核酸による毛細血管新生剤及び毛細血管を新生する方法」について、特許を取得しましたことをお知らせいたします。【特許番号】第7411938号【発明の名称】酵素分解核酸による毛細血管新生剤及び毛細血管を新生する方法【特許権者】フォーデイズ株式会社【発明者】・神戸大学藤野 英己・フォーデイズ株式会社/東京農工大学須藤 慶太藤田 美華桐山 恵介※所属は出願日現在【出願日】令和4年3月3日(2022.3.3)【登録日】令和5年12月28日(2023.12.28)【発明の概要】毛細血管は、全身の細胞に栄養素や酸素を供給するとともに、老廃物や二酸化炭素を回収しています。また筋肉量の増加に役立つホルモンなどを速やかに筋線維に届ける重要な役割も担い、高齢世代の健康課題のひとつであるサルコペニア(加齢による筋肉量の減少、及び筋力の低下)を予防、改善するうえでも毛細血管が健全に維持されていることは大変重要です。毛細血管の劣化や減少の要因の一つとして運動不足が挙げられます。そして、運動を伴わない毛細血管の新生は困難であると考えられています。また、食品摂取によって毛細血管の退行の抑制を図った研究はなされているものの、食品摂取のみで毛細血管の新生までも促したとする報告はこれまでされていませんでした。しかし、当社はこのたび、神戸大学 藤野 英己教授との共同研究により、酵素分解核酸(DNA)が、血管新生因子VEGFのタンパク質量、および骨格筋細胞のミトコンドリア機能に関与するPGC-1α、SIRT-1のタンパク質量を増加させ、ミトコンドリア代謝に関与するコハク酸脱水素酵素(SDH)の活性も有意に増加させることをラットを用いた研究により見出しました。この研究でDNAは毛細血管新生剤としての作用を有すること、およびDNAによる毛細血管を新生する方法として本発明を完成するに至りました。高齢社会を迎え、ロコモティブシンドロームやサルコペニアの予防などに対する関心が高まる中、健康食品として筋肉量や運動機能の維持に貢献する可能性を提供するために、当社は毛細血管新生に関与するDNAの応用についても、今後さらに研究を進めてまいります。特許証図1. DNA摂取による筋肉組織の毛細血管新生促進DNA摂取群(DNA)と非摂取群(CON)のラット筋繊維中の毛細血管像(黒い点が毛細血管、図1(a))と全筋繊維当たりの毛細血管数のグラフ(図1(b))。このようにDNAの摂取により毛細血管新生が促進された。(明細書より)【フォーデイズ 会社概要】会社名 :フォーデイズ株式会社所在地 :〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町6-7代表者 :和田 佳子創業 :1997年4月資本金 :4,500万円企業情報:主力製品の核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」は、人の細胞の中に存在し健康と若さに役立つといわれる栄養素「核酸」に注目し、1999年12月に販売を開始。以後、現在に至るまで9度の改良を施しました。ネットワークビジネス業界において、国内では第4位(*2)の売上規模となっており、核酸栄養のリーディングカンパニーとして、健康食品と化粧品市場を牽引中。*1 遺伝情報は細胞の核内に存在するDNAに書き込まれており、その情報をRNAが写し取ってさまざまなたんぱく質を合成しています。DNAとRNAは核内にある酸性の物質ということで「核酸」と呼ばれています。*2 ネットワークビジネス業界 国内ランキング 1位.日本アムウェイ 2位.三基商事 3位.ノエビア 4位.フォーデイズ出典:「ネットワークビジネス」2024年3月号より抜粋 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月14日核酸*1栄養の健康食品および化粧品を販売するフォーデイズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:和田 佳子)は、1999年の水溶性核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」発売以来、核酸栄養のリーディングカンパニーとして製品の改良を続けてまいりました。このたび9度目のバージョンアップとなる第10世代の新核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」を2023年12月より販売開始いたしました。今回発売する「ナチュラル DNコラーゲン」は、エネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)産生に着目し、新たにフォーデイズが独自開発に成功したRNA素材「FCore-R(エフコア アール)2023」(RNA含有食用酵母抽出物)と、従来品にも配合の独自開発DNA素材「FCore-2021」(DNA含有サケ白子抽出物)を合わせて「coreF-Revo.1(コアエフ レボワン)」に昇華した新たな核酸素材を採用。DNA素材とRNA素材の協調をめざし、ともに独自素材となりました。RNA素材は従来品比1.2倍に増量配合*2。その他にコラーゲンペプチド、アルギニン、ヒアルロン酸含有鶏冠抽出物、コンドロイチン含有鮫軟骨抽出物、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素を配合。甘さひかえめで、すっきりとした味わいの新世代「ナチュラル DNコラーゲン」が誕生しました。~核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」3つのポイント~特長1:独自開発の核酸素材「coreF-Revo.1」を採用フォーデイズが新たに独自開発したRNA素材「FCore-R2023」と、オリジナルのDNA素材「FCore-2021」を合わせた「coreF-Revo.1」を採用。DNA素材とRNA素材の協調が元気な毎日を応援。特長2:RNA素材「FCore-R2023」を増量エネルギー(ATP)産生に着目して独自開発したRNA素材「FCore-R2023」を、従来品の1.2倍増量配合*2。「FCore-R2023」は、低分子化・水溶化する段階における酵素の選定から組み合わせ・時間工程など検証を重ね、核酸(RNA)の分子量の広域化に成功。特長3:さらに美味しさを追求したパイナップル風味※従来の飲みやすさはそのままに、甘み・酸味のバランス、フレイバーの調整を行い、すっきりとした飲み口に改良。(※無果汁)核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」【製品情報】製品名 :ナチュラル DNコラーゲン名称 :清涼飲料水内容量 :720ml価格 :9,950円(税込)[会員価格]フォーデイズ通販サイトでは14,000円(税込)保存方法 :高温多湿、直射日光を避け、冷暗所に保存してください。※開栓後は冷蔵庫に保存し、お早めにお召しあがりください。原材料名 :豚コラーゲンペプチド(ドイツ製造)、エリスリトール、砂糖、DNA含有サケ白子抽出物、希少糖含有シロップ、RNA含有食用酵母抽出物、亜鉛含有食用酵母、コンドロイチン含有鮫軟骨抽出物、ヒアルロン酸含有鶏冠抽出物/酸味料、ビタミンC、アルギニン、炭酸マグネシウム、保存料(安息香酸Na)、ナイアシン、香料、カラメル色素、パントテン酸カルシウム、甘味料(スクラロース)、乳化剤、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB1、葉酸、ビタミンB12、(一部に豚肉・サケ・鶏肉・大豆・乳成分を含む)栄養成分表示(100mlあたり) エネルギー:79kcal、たんぱく質:13.9g、脂質:0g、炭水化物:11.0g、食塩相当量:0.1gDNA含有サケ白子抽出物:1,537mg (DNA 240mg)、RNA含有食用酵母抽出物:200mg (RNA 120mg)【会社概要】会社名 :フォーデイズ株式会社所在地 :〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町6-7代表者 :和田 佳子創業 :1997年4月資本金 :4,500万円企業情報:従来のネットワークビジネスの弊害を解消するために、すべての会員への受注・発送・集金はフォーデイズ本社が行うという流通スタイルにすることで、紹介者が在庫やノルマを抱えることが無い顧客参画型の流通形態を構築。主力製品の核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」は、人の細胞の中に存在し健康と若さに役立つといわれる栄養素「核酸」に注目し、1999年12月に販売を開始。以後、現在に至るまで9回の改良を施し、10年以上にわたり、核酸サプリメント国内販売額No.1*3となっている。ネットワークビジネス業界において、国内では第4位*4の売上規模となっており、核酸栄養のリーディングカンパニーとして、健康食品と化粧品市場を牽引中。*1 遺伝情報は細胞の核内に存在するDNAに書き込まれており、その情報をRNAが写し取ってさまざまなタンパク質を生合成しています。DNAは、核内にある酸性の物質として発見されたことから、DNAとRNAは「核酸」と呼ばれています。*2 当社従来品比。RNA含有食用酵母抽出物の配合量として。*3 出典:株式会社富士経済「H・Bフーズマーケティング便覧2014~2024機能志向食品編」<抗酸化・抗加齢成分別核酸2018~2022年売上金額(確定)、生活習慣病予防 その他 成分別核酸2012~2017年売上金額(確定)>「注目成分・訴求効能市場2012」<核酸2010~2011年売上金額(確定)>*4 ネットワークビジネス業界 国内ランキング 1位.日本アムウェイ 2位.三基商事 3位.ノエビア 4位.フォーデイズ出典:「ネットワークビジネス」2023年10月号より抜粋 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月05日核酸(*1)栄養の健康食品および化粧品を販売するフォーデイズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:和田 佳子)は、核酸医薬や核酸栄養のような、核酸による生体への影響をテーマとする研究を促進するために、研究者のもつ最先端の研究成果を共有することを目的とし、「フォーデイズ核酸研究フォーラム」を開催いたします。そしてこのフォーラムでは研究の加速化を図るために、下記の通り優秀な研究内容の発表者に報奨金を支給することとなりました。■フォーデイズ核酸研究フォーラム研究発表募集概要【発表対象者】ライフサイエンスや自然科学等の分野において研究活動を行う大学又はその他研究機関に所属し、原則として修士号以上を有するか、もしくはそれと同等の実力をもつ研究者とする。【対象領域】(1)外因性の核酸による生体内への影響をテーマとする新規性の高い研究例えば、核酸医薬、栄養としての核酸・核酸栄養など(2)内因性の核酸の生体内機能をテーマとする新規性の高い研究例えば、核酸(ヌクレオチド)の代謝系の研究、細胞内の相分離としての核酸の機能性研究など(3)その他当協会が有用と認める研究【報奨金】発表者のうち優秀者2人に、報奨金として50万円を支給する。【申請期間】2022年6月15日から2022年8月31日申請方法や審査方法及び通知方法など、詳細につきましては「フォーデイズ核酸研究フォーラム」Webサイトをご確認ください。 【フォーデイズ 会社概要】会社名 :フォーデイズ株式会社所在地 :〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町6-7代表者 :和田 佳子創業 :1997年4月資本金 :4,500万円企業情報:主力製品の核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」は、人の細胞の中に存在し健康と若さに役立つといわれる栄養素「核酸」に注目し、1999年12月に販売を開始。以後、現在に至るまで8度の改良を施しました。ネットワークビジネス業界において、国内では第3位(*2)の売上規模となっており、核酸栄養のリーディングカンパニーとして、健康食品と化粧品市場を牽引中。*1 遺伝情報は細胞の核内に存在するDNAに書き込まれており、その情報をRNAが写し取ってさまざまなたんぱく質を合成しています。DNAとRNAは核内にある酸性の物質ということで「核酸」と呼ばれています。*2 ネットワークビジネス業界 国内ランキング 1位. 日本アムウェイ 2位. 三基商事 3位. フォーデイズ 4位. ニュースキンジャパン出典:「ネットワークビジネス」2022年3月号より抜粋 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月22日フォーデイズ株式会社(本社:東京都中央区、社長:和田 佳子)とグループ会社の株式会社エフシイズ(本社:東京都中央区、社長:岩井 温雄)は、核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」を製造するフォーデイズ岐阜工場が、公益財団法人 日本健康・栄養食品協会が定める「健康食品GMP」の認定を取得しましたことをお知らせいたします。フォーデイズ岐阜工場GMPとは、Good Manufacturing Practice(適正製造規範)の略で、原材料の受け入れから製造、出荷まで全ての過程において、製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準のことです。【GMP3原則】・製造工程での人為的な誤りを防止します・製品の汚染及び品質低下の防止に努めます・個々の製品に係る品質の均質化を図りますGMP適合認定工場ロゴマーク(横)このたびフォーデイズ岐阜工場が「健康食品GMP」の認定を取得したことで、今後とも適正な製造管理と品質管理を継続するとともに、消費者の皆さまに安全と安心をお届けできるよう、さらなる取組みを続けてまいります。~健康食品GMPの認定概要~製造所名 : 株式会社エフシイズ フォーデイズ岐阜工場所在地 : 岐阜県揖斐郡揖斐川町市場1547-3認定範囲 : 製品(製剤工程:液)(包装工程:液)認定番号 : 31222認定期間 : 2022年2月4日~2025年2月3日審査機関 : 公益財団法人 日本健康・栄養食品協会 【フォーデイズ 会社概要】会社名 :フォーデイズ株式会社所在地 :〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町6-7代表者 :和田 佳子創業 :1997年4月資本金 :4,500万円企業情報:主力製品の核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」は、人の細胞の中に存在し健康と若さに役立つといわれる栄養素「核酸」に注目し、1999年12月に発売を開始。以後、現在に至るまで8度の改良を施しました。ネットワークビジネス業界において、国内では第3位(*2)の売上規模となっており、核酸栄養のリーディングカンパニーとして、健康食品と化粧品市場を牽引中。*1 遺伝情報は細胞の核内に存在するDNAに書き込まれており、その情報をRNAが写し取ってさまざまなたんぱく質を合成しています。DNAとRNAは核内にある酸性の物質ということで「核酸」と呼ばれています。*2 ネットワークビジネス業界 国内ランキング 1位. 日本アムウェイ 2位. 三基商事 3位. フォーデイズ 4位. ニュースキンジャパン出典:「ネットワークビジネス」2022年3月号より抜粋 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月16日東京大学(東大)は4月5日、肺線維症治療に向けた核酸医薬を開発したと発表した。同成果は、東京大学大学院 理学系研究科生物科学専攻 博士課程3年 加藤一希氏(研究当時)、西増弘志助教、石谷隆一郎准教授、濡木理教授、リボミック 池田寿子氏、中村義一氏、東北大学 青木淳賢教授らの研究グループによるもので、4月4日付けの英国科学誌「Nature Structural & Molecular Biology」オンライン版に掲載された。肺線維症は、肺組織の線維化によって引き起こされ、発症すると呼吸困難などを伴う重篤な疾患だが、いまだ有効な治療法は確立されていない。肺線維症の原因タンパク質であるとされている「ATX」は、血中に存在するタンパク質であり、リゾホスファチジルコリンという脂質を分解しリゾホスファチジン酸を産生する。ATXが過剰に働き、リゾホスファチジン酸が大量につくられると臓器の線維化を引き起こすことが知られている。そこで今回、同研究グループは、肺線維症の治療を目的としてATX阻害剤の開発研究を実施。まず、核酸分子が塩基配列によってさまざまな形をとる性質(可塑性)に着目し、核酸リガンド(アプタマー)の実体を明らかにする「SELEX法」を発展させたリボミックの技術「RiboARTシステム」を用いて、ATXに選択的に結合し、その働きを抑える核酸アプタマーを取得した。次に、ATXと抗ATXアプタマーの複合体を結晶化し、大型放射光施設SPring-8にてX線回折データを収集し、その結晶構造を決定した。この結果、抗ATXアプタマーはATXにぴったりと結合し、その活性部位を塞ぐことによりATXの働きを阻害していることが明らかになった。さらに、構造情報を利用してアプタマーの分子構造を改良し、ATXの働きをより強力に阻害するアプタマーを作製した。最終的に、改良した抗ATXアプタマーが肺線維症のモデルマウスにおいて治療効果を示すことを確認。肺の線維化に伴って気管支肺胞洗浄液にコラーゲンが顕著に蓄積するが、抗ATXアプタマーの投与によってその蓄積を抑制することができ、このとき気管支肺胞洗浄液中のATXの酵素活性も顕著に抑制されていたという。今回の研究で得られた抗ATXアプタマーは、肺線維症の新規な治療薬の開発につながることが期待されると、同研究グループは説明している。
2016年04月05日