株式会社みらいパブリッシング(所在地:東京都杉並区高円寺、代表取締役:松崎義行)は、新刊『しごとってなあに?〜渋沢栄一のろんごとそろばん』(著者:おかだ さえ, 監修:渋澤 健 を2021年2月15日に発売いたします。詳細 URL: 内容紹介渋沢栄一氏の玄孫(やしゃご)が監修。 仕事の仕組みとお金についてやさしく学べる1冊。約500の会社を作り、約600の学校・病院・団体などを作った渋沢栄一の名著『論語と算盤』から、「しごとってなあに?」「おかねってなあに?」に答える絵本です。お金を増やすには「ありがとう」が必要。もっと増やすには、「ありがとう」をどんどんつなげていくことが必要。そんな「仕事」「社会」「お金」の仕組みを、小学生でもわかりやすい言葉で紹介しています。「自分なら何をすれば人の役に立てるかな」「いつか人の役に立てるしごとをしたいな」と、夢をふくらませてもらう1冊です。出版社より2021年NHK大河ドラマでも、さまざまなビジネスを成功させる姿が描かれていた渋沢栄一さんですが、「つまりどうすれば渋沢さんのようにお金がかせげるのか」に、小学生でもわかるように簡潔に答えてくれています。お金についての学問が未熟と言われる日本の子どもたちに、ぜひ知っておいてほしい言葉がつまっています。著者プロフィール著:おかださえ絵本作家、メンタルコーチ、上級カウンセラー、講演家、青少年健全育成協会理事、Sae株式会社代表取締役。社会問題の解決を目指し、絵本制作や、小、中、高校での道徳の授業、企業での講演など精力的に活動し、全国を回る。海外でも講演を行っている。監修:渋澤健(しぶさわ・けん)渋沢栄一の玄孫。シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役。コモンズ投信株式会社取締役会長。JPモルガン、ゴールドマンサックスなど米投資銀行での実務経験も豊富。書籍概要書籍名 :しごとってなあに?〜渋沢栄一のろんごとそろばん著者 :おかだ さえ (著) 渋澤 健 (監修)定価 :本体1760円(税込)体裁 :B5横/32ページ/上製本/オールカラーISBN:978-4434299865URL : 会社概要商号 : 株式会社みらいパブリッシング代表者 : 代表取締役松崎義行所在地 : 〒166-0003東京都杉並区高円寺南4-26-12 福丸ビル6階設立 : 2014年5月事業内容 : 図書出版全般URL : 本件に関する報道関係のお問い合わせ先株式会社みらいパブリッシング担当:笠原/肥塚電話番号:03-5913-8611 Email: kasahara@publishers.jp / koizuka@publishers.jp 関連書籍::: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月04日渋沢栄一の孫でエッセイストとして活躍する鮫島純子さん(99)は、その心身壮健な様子や穏やかな語り口で、多くの人々の注目の的となっている。渋沢栄一の実像を知る貴重な生き証人でもある鮫島さんは、渋沢の三男で実業家渋沢正雄氏の次女である。近年はエッセイストとして著書を出し、近著『なにがあっても、ありがとう』(あさ出版)『97歳、幸せな超ポジティブ生活』(三笠書房)はいまやベストセラーに。エッセイの人気もさることながら、目を引くのはピンと伸びた背筋やツヤのある髪。ハキハキとした話し方も、とてもではないが99歳には見えない。鮫島さんに健康法を聞くと、様々な先人たちから教えを賜ったという。台湾出身で日本で医学博士となった故・荘淑旂(そうしゅくき)氏の教えも、鮫島さんの健康の秘訣の一つだ。日課となっていた明治神宮の散歩中に親しくなったという荘氏。彼女から教えられた健康習慣や、鮫島さんが貫いてきた日々の健康法を今回教えてもらった。■樹の気を浴び一直線に歩く「長年、早朝に明治神宮の森を歩くことを日課としています。主人の存命中は二人で、日の出とともに起床し、明治神宮の森、緑の中を散歩しました。夫を看取り、年を重ね、今は半周になりましたが、これは決定的に心身によいことだと思います。」歩くときは1歩ずつ足を前に出し、いわゆるモデルウォークで一直線上に進む。朝からよい気をいっぱいにいただけそうだ。ちなみに明治神宮は渋沢栄一氏が発起人となり気鋭の学者たちが結集し、建立した都心に広がる100年の森だ。明治の人たちの叡智の詰まった森の中を歩き、鎮座する本殿に鮫島さんがいまも詣でているということだけでも、これに習えばご利益に預かれそうだ。■食事は、朝3昼2夜1の割合で、夜は控えめに「朝はしっかり、夜は控え目に、3食いただきます。比較的少食に、腹八分を心がけています。とはいえこのごろは自然に食が細くなりましたけれど、数年前まで肉料理をいただくのは朝と決まっていました。夜は控えめにし、胃腸へのいたわりで夜8時以降は何も口にしません。そうすると空腹で目覚めて、朝食をしっかりいただけるのです」ただし朝が来たから、夜になったから必ず食べるという無理はしない。いまは一人暮らしなため、その日の体調や自然のリズムに応じて臨機応変にいただくようにしている。■本来の正しい背中で過ごす「健康の源はとにかく姿勢よ」という荘氏の教えはしっかり鮫島さんに受け継がれている。つい先日、招かれたイベントでも立ったまま60分間講演をこなした。その間中スッと伸びた姿勢を保ったまま、居合わせた観客や出演者たちも見惚れるほどだった。「よい姿勢は内臓を圧迫せず血流も消化も呼吸も好条件となり健康維持に効果的です。私は折に触れショーウィンドウなどで姿を点検し、前かがみになっていないかなど、気がつくたびに骨盤を立て直しています」■朝の排泄習慣を心がける「現代人は食べることばかりに夢中になり、出すことをおろそかにしているようです。出すほうがずっと大事です。食物繊維が豊富な食材を摂り、よく動くことで、お通じを促しガスも体内にとどまらないよう気を配っています。荘先生によるとガスは要注意です。体内ガスが増えて胃や横隔膜を圧迫すると背中や肩がこる、腰痛が起こるなどの不調が起こりそんなときに病原菌が体内に侵入してくると簡単に病気を発症してしまうといいいます」余分なガスを溜め込まずバランスのよい生活を心がけることが健康の必須条件と教えられたことを鮫島さんはずっと守っているという。■酵素パワー「ケンコーソ」を創業以来愛飲「現代人に不足しがちな胚芽や食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に詰まった米糠をベースにした粉末パウダー『ケンコーソ』をスプーン1杯ほど54年間、毎日愛飲しています。糠の栄養素は捨てるには勿体無いほどの健康成分です。肉や魚の下ごしらえにも重宝し、家族の元気の源です」初代創業者が自宅にサンプルを持参し製造過程から見守ったご縁もあり、鮫島さんだけでなく孫からペットまで家族で愛飲している。宣伝にお金をかけていない分、シンプルなパッケージになっている。■感謝の気持ちを忘れない「「ありがとう」の言葉は非常に穏やかなエネルギーを生み出します。感謝することを忘れがちだったころは家中に「ありがとう」の文字を貼り付けていたものです。身についたのでほとんど外しましたが、いまもダイニングキッチやトイレには貼ってありますね。災難に遭遇しても、いわば厄払いをしたと受け止め、これからは好転すると信じて前を向きます」数年前にぎっくり腰になった折にも思わず口から出た言葉は「ありがとう」だったという。(取材・文:本荘その子/撮影:菊池一郎)
2021年12月26日「生きていると、様々なことが起こる。しかし悪いこと、思い通りにならないことが起きても、厄落としをしたというように考える習慣をつけました」こう話すのは、渋沢栄一の孫である鮫島純子さん(99)。何事もポジティブに受け入れられるようになった自分の学びを伝えたいと、近年講演やイベントも依頼があるまま応じて登壇しているという。渋沢栄一の実像を知る貴重な生き証人でもある鮫島さんは、渋沢の三男で実業家渋沢正雄氏の次女である。近年は経験をもとに著書を出し、近著『なにがあっても、ありがとう』(あさ出版)『97歳、幸せな超ポジティブ生活』(三笠書房)はいまやベストセラーに。そんな鮫島さんは、3男が幼稚園に入園した27歳の頃、「世間知らずな自分はこのままでよいわけがない、という思いに至った」と話す。精神修養を心がけた鮫島さんは、ヨガ行者の書物や、仏教書を読んだり、キリスト教会に十年通うなどしたのち、心の師に恵まれたという。「最初は徒歩圏内にキリスト教会があったことがきっかけでした。聖書はもう二千年もの間続いているのだから、『安心して入会できる』という思いもありバイブルクラスに入れていただきました」その後、洗礼を受け、さらに四谷のイグナチオの門も叩いた。一貫して「生きる」とは何か、そして「生命」とはを問い続けたという。そしてついにピタリと納得したのが宗教家五井昌久氏の霊覚による思想である。ある人から紹介され出合った五井氏の著書を手掛かりに、市川にある五井氏の門戸を訪ねたのは62年のこと。何があっても「ありがとう」の感謝の気持ちが穏やかな日々の基盤となることをここで教えられた。「先生のご著書を読んで、『肉体は期間限定、霊性こそ神の律動を分けていただいた実態で永遠性』と解説されてあり、聖書のなかで理解しがたいところが解りスッと胸のつかえが取れたような。それまで腑に落ちなかった人生について、すべてが解き明かされた気がしたのです。実際にお目にかかると五井先生はすべてが許しで始まり、感謝で終わる。誰でも自由に質問するのですが、すぐに答えてくださいます。人生が楽になり、『ねばならない』『あるべき』の窮屈さはなく、さらに深く修得したいとその日から先生が亡くなられるまで弟子となって学ばせていただきました」それは以下のようなことであった。「肉体という衣をまとって地球に来たからにはどうしても食べる、着る必要から足らなくなれば横取りするという邪な心も芽生える。そのために汚したエネルギーはかならずマイナスと感じることになって現れ、消えていかなければならない。であるから、悪いことが起きたら、『厄落としをした』というようにとらえるべきなのです。魂は学びながら本来のすがたになるべく、浄化し神の国を創る。つまり、平和な世界を築く使命があるということを教えていただいたのです。受け入れがたい災難は自分の成長のため、汚した分の浄化、地上に神の国実現のために汚した分、消えていくプロセスなのだから、何があっても感謝を心がけよう。どんなときも『世界人類が平和でありますよう』と祈る習慣が身につきました。するとよい気がみなぎり、細胞が元気に蘇るのです」「五井先生ご存命中に直接講師を拝命、各集会所に派遣され共に学ばせていただきました』五井氏のもとへは氏が逝去した80年以降も5年ほど通った。「折しも、主人が定年退職で在宅するようになり、講師のお役目を果たせなくなり、自宅で勉強会を開いたり、知人や友人に伝えるようになりました。こうして60年、使命感を強く感じて一人でも多くの方にお伝えしようと、講演会のご依頼のまま多くの方にお話しますと、『人生とは』の解説に『目から鱗』と喜ばれています」※インタビュー(4)へ続く(取材・文:本荘その子/撮影:菊池一郎)
2021年12月26日渋沢栄一の孫でエッセイストとして活躍する鮫島純子さん(99)は、その心身壮健な様子や穏やかな語り口で、多くの人々の注目の的となっている。渋沢栄一の実像を知る貴重な生き証人でもある鮫島さんは、渋沢の三男で実業家渋沢正雄氏の次女である。近年はエッセイストとして著書を出し、近著『なにがあっても、ありがとう』(あさ出版)『97歳、幸せな超ポジティブ生活』(三笠書房)はいまやベストセラーに。そんな鮫島さんは、様々な人の導きがあってこその、今の健康的な暮らしがあると話す。そのカギを握るうちの1人は、鮫島さんにとって2人目の人生の師である故・荘淑旂(そうしゅくき)氏。鮫島さんは荘氏から伝授された食事、睡眠、そして「防がん宇宙体操」などを日々の暮らしに取り入れ、その健康の源としているのだ。■姿勢をピンと!宇宙体操「ある日、この体操の参加を呼びかけるチラシを見て、自宅から近い明治神宮の宝物殿の前の芝生が会場ということもあり夫婦で参加したことが始まりです」教えていたのは台湾出身で日本で医学博士となった荘淑旂氏で、講習が終わって挨拶をすると、「あなた方ご夫婦をよく見かけていた。」といわれて驚いたという。「漢方五千年の傷寒論をもとに先生はご自身の研究成果を著作として出され、医師からも見放された難病の患者さんを、心身を総合的に診察の上、薬を使わずに自然の食品や薬草で治療されている高名な医師でした。最初はそうとは知らず散歩のついでに参加したのですが、先生のほうから、『あなたたちが夫婦で散歩をされているのをよく見かけていて、歩き方が悪いので気になっていた。見ず知らずの者が注意をするわけにはいかないので黙っていたのです』といわれ指導していただきました。『あの歩き方ではせっかく歩いても健康効果があまり得られませんよ』とも教えていただき、とてもありがたいことだと思いました」体操はがんに精通する荘氏の考案で万病予防する健康法。「タオルかハンカチがあれば、どこでもできますができれば青空を仰ぎながらがいいでしょう」【1】タオルの両端を手のひらに乗せる形で握り、両手を前に突き出す。握った左右の手を内側にひねる。【2】タオルを握ったまま天高く両腕を頭上にあげて、背筋を伸ばす。このとき左右の耳に腕がつくように、腕をまっすぐに上に伸ばす。【3】タオルを天に向かって左右に引っ張りながら歩けば自然と下腹がへこむ。内股が緊張し、つま先立って足の指で大地をつかむ感覚で口は閉じ30歩を目処に歩くだけ「先生のご指導によると、何キロ、何歩歩くということを意識するよりも、歩く姿勢が大切であるということ」という鮫島さんの驚異的な健やかさが何よりの証明だ。※インタビュー(5)へ続く(取材・文:本荘その子/撮影:菊池一郎)
2021年12月26日「『青天を衝け』は、脚本が本当に素晴らしく、史実をよくご研究の上、忠実に描いてくださっていて、毎回の放映を感謝しながら拝見していました」穏やかに微笑むのは渋沢栄一の孫でエッセイストとして活躍する鮫島純子さん(99)。渋沢栄一は、一農夫として生まれ、後に明治の元勲に並ぶ仕事をなし遂げ、「資本主義の父」としてたたえられる。冒頭の通り、今年のNHK大河ドラマでその一代記が描かれた『青天を衝け』は、毎週高視聴率を記録。ドラマは26日でラストを迎え、栄一ロスが広がりそうだが、24年に刷新される一万円札の“顔”になることも決定しているなど、一過性のブームで終わるような人物ではないのだ。渋沢栄一の素顔を記憶する親族はいまや鮫島さんただひとり。「とにかく優しく穏やかな人だったことを今でも覚えています。『よう来られたな』と、毎度訪問の度に榮太棲の梅ぼ志飴を、餌をねだる子雀のような口に入れてくれました。孫にも丁寧な言葉で語りかけるような人で、突然訪ねて来られた方々の身の上相談にも応じている場面も記憶に残っております」『誰もが同じように幸せを感じる社会でなければならない』『自分一人がお金を蓄えても、気分はよくない。皆が幸せであってこそ』『お金はたくさん持つな、仕事は愉快にやれ』「このような祖父の素朴な信条がいまも言い伝えられていますが、私は渋沢栄一の仕事への原動力は愛だったのではないか、と信じています。それも身の回りの人たちだけではなく、国家万民や社会全体を包み込む愛だったのではないかと」貴重な生き証人でもある鮫島さんは、渋沢の三男で実業家渋沢正雄氏の次女であり、エッセイストとして著書を上梓。近著『なにがあっても、ありがとう』(あさ出版)『97歳、幸せな超ポジティブ生活』(三笠書房)はいまやベストセラーに。「平成10年、ガングロ、ヤマンバ、ヘソ出しルックなどのユニークなファッションが流行したとき、病床の主人の慰めにもと描いたいたずら絵が思いがけなく小学館の関係者に面白がっていただいたのがきっかけです。このとき出版を打診され、戦前戦後の昭和の風俗を描いた絵本が4冊続けて出版されました」と鮫島さんは当時を振り返り、絵本のご縁で、講演に呼ばれることも多くなっているという。「『人間とは何か』『人生とは何か』という、私が教えを受けて有難いと思うお話をさせていただいております。社会に多くの貢献をした祖父の光で、徳のない私にも光が当たっていますが、私の学びが少しでもお役に立てますなら嬉しいと思います」今年はドラマの影響もあり「おじいさまの思い出を」というインタビュー依頼が多く舞い込んだという。そこで、取材や撮影に応じていくうち、ピンと背筋の伸びた驚異的な健やかさ、戦中戦後3男を育て上げ、孫6人、ひ孫5人に恵まれた鮫島さんの人生そのものに否応なく注目が集まっていく。艶やかなヘアスタイルは白髪染めを一切加えていない、と明かすとびっくりされるのだそう。著書のタイトルにもなっている通り、鮫島さんの人生はどんなときでもポジティブシンキングがモットーだ。80歳を超えたころ、巧妙な詐欺に遭ったときにも、「これも自分の人生には必要な学びであった」と前向きにとらえたという。「人生は嫌なこと、逃げたい事態、つらいこと、すべてが自分の心の汚れ落としであり、反省による成長のためにあるのだという人生のしくみに気づいているからです」と穏やかに微笑む鮫島さんから今回は女性自身読者のために5回に渡り、人生を振り返りながら今までに出会った師から学び得た叡智と健やかに生きる秘訣を紹介することに。「私が物事を前向きにとらえられるようになったのは生来の気質からではないと思います。様々な方に導いていただき、今がありますーー」※インタビュー(2)へ続く(取材・文:本荘その子/撮影:菊池一郎)
2021年12月25日渋沢栄一の孫でエッセイストとして活躍する鮫島純子さん(99)。渋沢栄一の実像を知る貴重な生き証人でもある鮫島さんは、渋沢の三男で実業家渋沢正雄氏の次女である。近年は自身の心の成長記録として著書を出し、近著『なにがあっても、ありがとう』(あさ出版)『97歳、幸せな超ポジティブ生活』(三笠書房)はいまやベストセラーに。そんな鮫島さんに、99歳まで心身ともに健康に心穏やかに生きてきた秘訣を聞くと、戦時下の経験と共に、「感謝の心を忘れないこと」という返答がーー。1922年、鮫島さんは、渋沢栄一も晩年まで過ごした東京都北区飛鳥山の邸宅で誕生。女子学習院高等科を卒業と同時に、岩倉具視の曽孫で海軍文官の鮫島員重氏と20歳で結婚した。「ネイビーブルーの凛々しい軍服姿のお見合い写真を見て、一目で好感を持ちました。太平洋戦争の直前ですから不穏な情勢のなか、お見合いをする場所を確保するのにも一苦労のようでした。お見合いは、お互い母親が華族女学校同級でしたから違和感なく、伯父たちももともと知り合いでしたから、二人そっちのけで話が盛り上がっていました」食糧事情制限のために披露宴は3回行われたという。まず両家の親族による式を帝国ホテルで。翌週は恩師・学友たちを招いて華族会館で。さらに3度目は目黒雅叙園で使用人や、植木屋さんなど結婚生活を営むにあたり世話になる方々を招いて行われたというが、その披露宴の当日、42年4月18日は奇しくも日本本土に先制攻撃がなされたドゥーリットル空襲の日。鮫島さんは当日をこう振り返る。「ドゥーリットルというアメリカの中佐の名に由来する空襲があったのです。まさに宴たけなわでしたが、新郎は横須賀鎮守府主計長でしたから軍服のまま横須賀へ飛び出して行きました。残された私は雅叙園の案内係の方に促されて防空壕へ。文金高島田と打掛姿のままで避難しました」こうして波乱の幕開けのようであったが、夫の員重氏は「今日も楽しかったね、ご苦労様」など、何かにつけて労いの一言を忘れない温厚な性格であったため、結婚生活は穏やかに過ぎていたという。「その後夫は本職である航空機製作所に復職したのですが。夫の出張中の名古屋で、空襲のなか焼夷弾の火を何発も消すなどの大奮闘もしました。あのころを思うといまこうしていられること自体ありがたいと思います」という鮫島さんは常に感謝の心で生きてきた。これこそが健やかのベースにある。現在、数多のエッセイ作品などを通して健やかに過ごすことについて説いている鮫島さん。いまに至るきっかけは3男が幼稚園に入園した27歳のころに遡る、と鮫島さんはいう。「戦中戦後子供達の健やかな成長のみに心を配ってきましたが、自分の時間ができて、振り返ってみると、世間知らずの自分、また子供達を理想的な型にはめようとしている自分の子育てを反省。親として人として、いまよりもマシになるために自分を磨くべきではないか、と思いました」鮫島さんの精神修養の旅がここから始まった。※インタビュー(3)へ続く(取材・文:本荘その子/撮影:菊池一郎)
2021年12月25日2024年、20年ぶりに発行される新紙幣。新1万円札は大河ドラマにもなった渋沢栄一、そして新たに5000円札の顔として描かれるのは、日本初の女子留学生としてアメリカに渡り、のちに女子教育の先駆者として活躍した津田梅子。この度、2022年にデビュー10周年を迎える広瀬すずが、梅子の青春をたどるスペシャルドラマ「津田梅子~お札になった留学生~」に主演することが発表された。■自分の人生を自分で選択する――女子教育の未来を拓いた主人公女子英学塾(現在の津田塾大学)の創設者・津田梅子を描く本作。梅子(幼名・梅)がアメリカへ留学したのは1871年、わずか6歳のとき。自ら進んで手を挙げたわけではなく、先進的な考えを持つ父・仙に半ば強引にうながされ、国の援助を受けてアメリカに渡った。まだ家族のぬくもりが恋しい年ごろ、寂しさに耐えながら赴いた未知の国で、梅は“ともに留学し絆を深めた仲間たち”と“生涯かけて追い続けたい目標”という2つの宝を手に入れる。その目標とは、“女性も親や夫に養ってもらうのではなく、自活できるようになること”。当時の日本は、絶対的な男性上位社会。女性が自分の仕事を見つけ、自力で生活することなど、まずありえなかった。そんな固定観念を打ち破るには、女性たちが自らの可能性に目覚め、行動できるようにうながす教育が必要。その信念を胸に、梅をはじめ、女子留学生仲間たちはガールズパワーで未来を切り拓くために奮闘していく。■夢×恋愛×友情を時代のうねりとともに描写!華麗な鹿鳴館ファッションも本作では、アメリカ留学を終えて帰国した17歳から、アメリカに再留学する25歳までをメインにストーリーを構成。11年間という長い留学を終えて希望を胸に帰国したものの、当時の日本には思い描いていたような仕事がなく、自力で収入を得る難しさに直面することに。留学仲間が結婚という道を選ぶ中、自分はどうするべきなのか…。淡い恋心にも揺れ、思い悩むさまなどを描く。そして忘れてはならないのが、同志たちとの絆。かけがえのない仲間たちと夢を語りあったり、励ましあったり、ぶつかったり…心を通わせあった友人たちとのガールズトークに注目。さらに、初代内閣総理大臣・伊藤博文、初代文部大臣・森有礼、日本最初の元帥・大山巌ら実在の人物も登場。鹿鳴館という明治の一時代を象徴する場も豪華絢爛に描かれる。歴史のうねり、当時の息遣いもダイナミックに映し出され、広瀬さんが披露するレトロクラシカルな貴婦人ファッションも大きな見どころとなる。■広瀬すず「彼女がいなかったら、今の私たちはどうなっていたんだろう」主演の広瀬さんは、2021年3月20日に放送された「エアガール」で戦後初のCA(キャビンアテンダント)を熱演。昭和という激動の時代、前に向かって力強く進んだ主人公の姿は感動を巻き起こした。本作ではさらに時代をさかのぼり、明治時代、日本の女性たちに教育の機会を届けるため、まい進する梅を演じる。広瀬さんは「津田梅子さんは“強い”という言葉だけでは物足りなさを感じるくらい、粘り強い女性。カッコイイなとシンプルに思いました。彼女がいなかったら、今の私たちはどうなっていたんだろうと思います」と、脚本を手に取ったときの感動を告白。「“ある申し出”をしてきた男性に、梅が『論外です』と切り返すシーンがある」と言い、「こういう女性には憧れますし、自分でもこれ言ってみたいなと思いました(笑)」と明かす。歴史上の人物を演じるのは、テレビドラマ「桶狭間~織田信長 覇王の誕生~」で濃姫を演じて以来2度目、今回は“新5000円札の顔”となる偉人を演じるとあって「お札になるような人物を演じるなんて…ものすごく光栄なこと!」と瞳を輝かせ、「新しい紙幣ができたら5000円札を見るたびに、“私、この津田梅子さんを演じたんです!”ってめちゃくちゃ言いたくなると思います。2024年が楽しみ!早く、新5000円札を見てみたいです」と思いを明かす。そして、「『エアガール』に続いて、女の子たちの背中をそっと押すような、希望が感じられるような作品になったらいいなと思います」と力強いメッセージも送っている。「津田梅子~お札になった留学生~」は2022年春、テレビ朝日系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年12月21日東京・日本橋の渋沢栄一邸宅跡地にチョコレート&アイスクリームショップ「ティール(teal)」がオープン。渋沢栄一邸宅跡地にチョコレート×アイスクリームショップ「ティール」「ティール」は、フランスの人気ショコラティエ「パスカル・ル・ガック」で経験を積んだ眞砂翔平と日本橋兜町の人気パティスリー「イーズ(ease)」大山恵介の2人がタッグを組み、それぞれの個性をコラボレーションさせたスイーツを展開するチョコレート&アイスクリームショップ。店内では、2017年Top of Patissier in Asiaベストショコラティエを受賞した眞砂の確かなチョコレート技術と、ミシュラン一つ星レストランパティシエの経験をもつ大山が生み出す絶妙なバランスの食材の掛けあわせを活かしたスイーツの数々を楽しむことができる。チョコレート菓子は、菓子ごとにチョコレートの種類を使い分け、チョコレートの香り・コク・苦味・酸味を生かしながら、合わせる他の素材の個性も引き立てている。ほろ苦キャラメルソース×ドライフルールのチョコレートバー中でもおすすめしたいのが「キャラメルバー」。眞砂が幼少期に愛したキャラメル入りチョコレートバーをパティスリーの味で再構築した一品で、ザクっとした食感のクッキーに苦味が程よいキャラメルソース、たっぷりのドライフルーツを詰め込んでいる。また、レモンバターとハチミツを焦がしてマドレーヌにした「焦がしレモンのマドレーヌ」は、ダークチョコレートやミルクチョコレートなど日替わりでディップしてショーケースに並べられる。白いクリームにまでカカオを使った「上から下までカカオのプリン」は、味だけでなく香りまでカカオの世界観を楽しめる一品だ。絹のようになめらかなジェラート“ちょっと一息”にも最適なジェラートは、口に入れた瞬間に溶けて味わいが広がる絹のような舌ざわりが魅力。その滑らかさゆえに、素材の味や香りがよりダイレクトに伝わるのに、くどくない。牛乳そのものの濃厚さはそのままに、甘すぎずすっきりした味わいの「ミルク」と、アマゾンカカオの華やかな香りとフルーティーな味わいが濃厚に感じられる「アマゾンカカオのソルベ」を展開する。なお、今後は季節限定のフレーバーも展開していく予定だ。重厚感のある意匠を残した落ち着きある内装渋沢栄一邸宅跡地に建てられた歴史資産である「日証館」の一部をリノベーションした店舗は、日証館設立の昭和3年より継承されてきた重厚感ある意匠を残した落ち着きある空間で、店内からは兜神社が眺められる。【詳細】ティールオープン日:2021年11月12日(金)住所:東京都中央区日本橋兜町1-10 日証館1階TEL:03-6661-7568営業時間:11:00~18:00定休日:水曜日価格例:キャラメルバー 1本 500円ジェラート ダブル 756円
2021年11月22日大河ドラマ『青天を衝け』で渋沢栄一の娘を演じ、注目度が高まる小野莉奈さん。独自の存在感を持つ彼女が挑戦したのは、モード感が漂うピンクメイク。ヘアメイクを担当したkikaさんがメイクのポイントについても教えてくれました。ライン状に効かせるテクニックでクールで洒脱なピンクメイクを堪能。小野莉奈:ピンクやパープルは自分には似合わないと思っていたので、すごく新鮮でワクワクしました!kika:小野さんは目元が切れ長でクールな印象なので、ラインっぽく強めに色を効かせて甘さを抑えてみました。色選びも重要で、パステル系よりもくすみのあるピンクパープルの方が似合うと思います。小野:私の目元って、色を強く入れるとメイクが濃く見えてしまうし、薄すぎるとぼやけちゃう。自分でメイクする時にバランスがすごく難しいんです。kika:カラーアイテムをより取り入れやすくするには、今回は上下にしっかりめにつけたカラーマスカラを下まつ毛だけに塗ったり、黒マスカラを塗った後に毛先に軽くのせるといいですよ。カラーライナーを目尻にだけ引くテクも簡単でオススメ。小野:アイカラーをリップに重ねるワザも今回学んだことのひとつ。色選びもアイテムの使い方も、ルールに縛られずに楽しみたいなって思いました。kika:普段は使わない色も、複数のパーツに使って統一感を出すとバランスがとりやすいと思います。今はマルチ系コスメも増えているのでぜひ!小野:セルフメイクがワンパターンになりがちだったけれど、ぐっとメイク欲が湧いてきました!Makeup PointA目元&眉に使用可。SHISEIDO カジャルインクアーティスト02¥2,420(資生堂インターナショナル TEL:0120・587・289)B繊細なローズカラー。キャビアスティック アイカラー R3¥3,300(ローラ メルシエ ジャパン TEL:0120・343・432)C赤み発色で垢抜け顔に仕上がる。デジャヴュ ラッシュアップE アーモンドブラウン¥1,320 限定販売(イミュ TEL:0120・371367)Aで上まぶたのキワにラインを引き、二重のラインまでぼかす。一重の場合は目を開いた時に見える幅までぼかして。Bを下まぶたのキワに引き、目頭もくの字に囲む。ビューラーでまつ毛を根元から上げ、Cを上下にたっぷりオン。根元までしっかりと塗ることで、締め効果も。Rina’s Beauty Rules1.タイ古式マッサージ。「マッサージはセルフもサロンで受けるのも好き。最近ハマっているタイ古式は全身を伸ばしながらほぐしていくのですが、疲れが溜まっている時に行くとスッキリ回復。かつらや着物を着てお芝居する時も、軽やかに動けるようになります」2.ネイルで気分を上げる!「その日の服装に合わせたネイルを塗ると、気分がパッと上がります。色ムラがある感じも自然で好きなので、トップコートは塗らないのがこだわり。先日『ネイルホリック』を大人買いしたので、色を塗り分けたり重ねたりして楽しんでます!」3.愛犬との散歩で呼吸を意識。「ゴールデン・レトリーバーを飼っていて、一緒に散歩するのがいい運動に。酸素をたっぷり取り込むように意識しながら歩きます。台本に集中している時は視野が狭くなりがちですが、公園に行って自然に触れる中でいいアイデアが出ることも」小野莉奈(おの・りな)さん俳優。2017年にデビュー後、ドラマ『中学聖日記』(TBS系)ほか話題作に出演。放送中の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合ほか)で注目を集める。主演映画『POP!』は12月公開。ジャケット¥88,000(リトルビッグ TEL:03・6427・6875)シャツ¥33,000(ネーム TEL:03・6416・4860)スパンコールビスチェ¥6,600(オトエ TEL:03・3405・0355)チュールスカート¥33,000(ビリティス・ディセッタン/ビリティス TEL:03・3403・0320)イヤカフ¥7,700ダブルリング¥11,000(共にアトリエ エスティーキャットst-cat.com)Hair & Make kika繊細なニュアンスがきらめくヘアメイクを得意とし、雑誌や広告、ミュージックビデオなど幅広く活躍。独自の感性やセンス溢れる日常が垣間見えるインスタグラム(@kikamkn)も要チェック。※『anan』2021年11月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・渡邊 薫ヘア&メイク・kika取材、文・真島絵麻里
2021年11月14日国内最古の銀行として知られる、『第一国立銀行』を設立した、実業家の渋沢栄一さん。2024年度より、新1万円札の肖像として描かれる予定です。2021年11月9日現在、渋沢さんの生涯を題材にした大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)が放送されるなど、にわかに脚光を浴びています。大村 卓(@trialanderror50)さんは、息子さんと出かけた公園で、渋沢さんの肖像がプリントされた、のぼり旗を目撃。そこで、息子さんが取った行動が…。渋沢栄一になりきる息子 pic.twitter.com/t7mU23F2fJ — 大村 卓 Taku Omura (@trialanderror50) November 7, 2021 子供サイズの渋沢さん…!スーツに身を包んでいると思いきや、ジャージ姿なのもどこかシュール。クスッと笑える光景ですね!息子さんの姿を見た人から、「四頭身すぎて、お腹がよじれるくらい笑った」「将来、大物になりそう…。友達になりたい」と爆笑した声が相次ぎました。歴史上の人物の、のぼり旗をここまで面白くした息子さん。今後もユーモアにあふれた行動で、多くの人を笑顔にさせるかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年11月09日2024年より20年ぶりに新紙幣が発行されます。今回の一万円札は『青天を衝け』で話題の実業家・渋沢栄一。ところで歴史上の人物って、いったいどれくらい稼いでいたの? 人気歴史作家の堀江宏樹さんが、ズバリ解説。渋沢栄一(左)と福沢諭吉■紙幣の顔にもなった3人本年度の大河ドラマ『青天を衝け』で有名になった実業家・渋沢栄一。新一万円札の顔でもある。彼の晩年にあたる昭和2年の所得は35万6000円。所得とは総収入から必要経費を差し引いた数字だが、それでも現在でいう2億2000万円ほどになる。しかし、渋沢以上に稼いでいたのが、現一万円札の顔である福沢諭吉だ。明治初頭に刊行された『学問のすゝめ』は現在の価格でいうと1万5000円。爆発的なヒットになり、長年にわたって売れて340万冊以上も発行された。単純計算で、現在の価値で17億円以上の年収が約30年にわたって続いたことになる。やはりお札になるような人は、大金に縁がある人ばかりなのかもしれない。明治時代、かなりの高収入を誇ったのが文豪たちである。しかし書籍が売れて高収入になる福沢はむしろ例外で、ベストセラーを1冊出した時点で新聞社からスカウトされ、その専属作家になることが豊かに暮らすための近道だった。『吾輩は猫である』がヒットし、東京朝日新聞にスカウトされて入社した夏目漱石に提示された年俸は、現在の貨幣価値で3600万円(月収200万円、ボーナス年2回・各600万円)。新聞社の社長よりも高額だったし、同時期に朝日新聞社に在籍していた石川啄木(校正係)の10倍だった。同僚には二葉亭四迷という作家もいたが、彼と比べても2倍の高収入だ。それまで教師だった漱石にとって、小説執筆は“気晴らし”だった。趣味が、教師時代のサラリーの何倍もの高収入につながる仕事になったことは表面的にはオイシイが、「名作を書かねば」というプレッシャーが漱石を追い詰め、胃炎が悪化。ついにはそれが死病となってしまった。■新選組と西郷隆盛渋沢栄一が「友人だった」と発言した、新選組の土方歳三もかなり高収入だったことがわかっている。新選組の羽振りがいちばんよかったのは、結成翌年の元治元年(1864年)のこと。このころ、局長の近藤勇が600両=6000万円、副長の土方歳三が480両=約4800万円もの年収を得ていた。これは新選組の元・隊士である永倉新八の証言で、当時は永倉や沖田総司のような組頭(=中間管理職)で360両。役職ナシの平隊士にも120両が支払われていたという。規律を破れば即処刑のハードな職場環境で、命がけの任務の連続だったが、平隊士でも月収100万円だったことには驚いてしまう(幕末の1両=現在の10万円)。しかしその数年後には、スポンサー収入の低迷で、組頭が3分の1、平隊士が5分の1の額に減給されてしまっている。近藤や土方のデータはないが、3分の1程度になっていたのではないかと想像できる。土方と同じく想像以上に稼いでいたのが、西郷隆盛だ。清貧のイメージがあるが、実は贅沢(ぜいたく)好きの気まぐれ屋で、まるで大藩の御家老のように豪勢な衣服を着ていたという(勝海舟の証言)。西郷が明治新政府内で陸軍大将だったころにあたる明治5年(1872年)の年収は、なんと6000円(1億2000万円)!それでも政府内での自分の扱いに腹を立てた西郷は、明治天皇の許しも得ぬまま、プイッと故郷の薩摩(鹿児島県)に戻ってしまっている。幕末の有名人たちの羽振りは、バブル紳士的な金回りだったようだ。■三大天下人でトップは?12世紀末、一種の独立国ともいえる鎌倉幕府を開き、征夷大将軍として君臨した源頼朝。その後700年にも及ぶ「武士の世」を打ち立てたカリスマ・頼朝の年収はいかほどだったのだろうか?確たる資料はないのだが、多くて1億5000万円程度と考えられる。朝廷相手に大きな顔をしてみせた頼朝だが、その年収のうち1億3千万円ほどは彼に与えられた朝廷の官位「正二位(しょうにい)」に由来する。当時は朝廷の官位を持っているだけで、高収入を得ることができた。将軍としての収入は、彼の所有する荘園などの儲(もう)けが中心で、これは1000万~2000万円程度にとどまると見られる。戦国時代の3人の天下人たちの収入にも迫ろう。換算が実に複雑なので、今回は大名が支配する直轄領を中心に考えてみる。直轄領の収入=農民からの年貢米だが、当時のルールでは大名個人の懐に入るのは、その6分の1だった。まずは織田信長。その直轄領には諸説がある。信長研究者の谷口克広氏によると(近親の分も含めて)150万石ほど。実質100万石程度だったという説もあり、17万~24万石くらいが彼の取り分。1万石=15億円で計算すると、年貢米だけで105億~306億円も信長は稼いでいたことになる。その後、家臣に分配するとはいえ、額が大きい。しかも、信長が自身の直轄領にした土地には金山・銀山が存在した。莫大な金塊、財宝が信長の城・安土城の地下に眠っていたという話にも真実味がある。一方、豊臣秀吉の直轄領は220万石とされ、年貢米のうち秀吉の取り分は37万石=555億円。信長と同じく金山・銀山を有する土地を直轄領に選んだこともわかる。武士なら領地の広さと年貢米の量を最重要視すると思いきや、信長・秀吉は“コメより黄金”だった。戦の勝敗には資金力が関わるから、戦が強い人は経済にも強い。そして続く徳川家康だが、彼は直轄領も400万石とほかの2人よりもかなり広い。どんな重臣にも領地を気前よく分け与えなかったという逸話は真実のようだ。直轄領の年貢米からの家康の取り分は67万石=1005億円。さらに有名金山・銀山もすべて手の内に入れているという強欲ぶり。さすがは日本史最大の資産家といわれるだけある。なお、数々の時代劇や、漫画『バガボンド』などの作品でも知られる剣豪にして芸術家でもあった宮本武蔵は晩年、熊本藩のお抱えになり、藩主・細川忠利の剣術指南役を任せられた。その際に与えられた報酬が330石=4950万円。芸は身を助けるとはよく言ったものだ。■リッチといえば皇族明治時代から第2次世界大戦前の日本で、もっともリッチだったのは皇室とその関係者だろう。明治初期の1円=5000円、明治中期以降の1円=1万円というレートを採用すると、明治の世で最初に妃殿下になった梨本宮伊都子さまは、旧・鍋島藩主のご息女。日本でも10本の指に入る資産家のご令嬢ゆえに、結婚式で頭部を飾るティアラにも、当時のお金で2万数千円が注ぎ込まれたという(現在の1億数千万円に相当。当時の総理大臣の年俸の2倍程度)。現代日本の4人家族の平均生活費は月33万円(2019年、総務省統計局)だそうだが、明治末の4人家族の「中流家庭」でも月30~40円(30万~40万円)という時代、例の梨本宮家には毎年4万5000円(4億5000万円)の皇族費が与えられ、それが生活費だった。戦前の皇族たちは、庶民の目には驚きの豊かな暮らしを叶(かな)えていたのだ。明治天皇・皇后両陛下に仕える女官も高給取りで、現在の貨幣価値で1200万円以上の年収があった。また、女性皇族たちも通う女子学習院の院長だったころの女性教育者・下田歌子の年収は2400円=現在の数億円以上。皇室周辺の仕事は世間の最高水準の給与体系で、働く女性たちの憧れだった。秋篠宮家の眞子さまのご成婚でも話題になった“一時金”も、昔のほうが高水準だった。「皇室経済法」によれば、一時金とは皇族だった方がその身分を離れ、一般人になってからも品位を保ち続けるために与えられるお金である。それゆえ、一時金が支払われたのは皇女の結婚時だけでなく、多くの皇族がその身分を失い、旧皇族と呼ばれるようになった終戦後も、国庫から多額のお金が支給された。コロナ給付金と仕組みが似ており、家族が多いほどお得だったようだ。旧皇族の中で最大給付を受けられたのは7人家族だった東久邇(宮)家。おひとり当たり675万円(現在の1億8321万円)が非課税で支給された。つまり、この年の東久邇家の世帯収入は現在の貨幣価値で13億円弱あったことになる。■海外の有名芸術家の年収シェイクスピアはかなり稼いでいたことで有名だ。さすがは17世紀初頭のロンドンで大人気の俳優兼劇作家だっただけあり、その年収は「低く見積もっても」200ポンド(2000万円)。当時の学校教師の10倍は稼いでいたことになる。ただ、その数字には投資による不労所得が含まれていた。投資家としても優秀だったシェイクスピアは、47歳ごろには劇団関係の仕事をすべて辞め、故郷で悠々自適のアーリーリタイア・ライフを実践しはじめている。意外なのはモーツァルトかもしれない。西洋音楽史でも有数の天才として知られ、18世紀のウィーンで活躍したモーツァルトだが、晩年は人気が凋落してしまう。貧苦にあえぎながら美しい旋律を五線譜に書きつけたというのが伝説になっている。しかし、実情はかなり違う。人気が特に落ちていたとされる晩年の10年間でも、平均で3000~4500グルデンフローリン(約1200万~1600万円)もの収入があった、と最近の研究では指摘されている。しかし、モーツァルトが35歳の若さで亡くなったときには現在の日本円で1750万円の借金が残った。この理由はモーツァルトが違法の高額賭博という悪癖にハマっており、ギャンブルでお金を溶かしてしまったから、といわれている。生前は名実ともに極貧だったが、没後に評価が急上昇する画家ゴッホのようなケースもある。19世紀末に描いたときには値がつかなかった『ひまわり』が、制作から約100年たった日本で58億円もの価値がついている。生前のゴッホは弟からの仕送りで食いつないでいたし、絵が実際に売れたのは一生で数回だけ。デッサン画は1枚あたり2・5ギルダー(1万2500円)、生涯で1枚だけ売れた油彩画『赤い葡萄畑』は400フラン(4万円)の激安価格だった。筆者の試算によると、専業画家時代のゴッホの年収は2・3万円と売れない芸人レベル並みに低かった。《PROFILE》作家・歴史エッセイスト堀江宏樹◎1977年生まれ、大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。日本、世界、古代、近代を問わず、歴史の持つ面白さを現代的な視点、軽妙な筆致で取り上げている。著書多数。最新刊は『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)。初出:週刊女性2021年11月2日号/Web版は「fumufumu news」に掲載
2021年10月28日冨士眞奈美(左)と渋沢栄一(右)女優・冨士眞奈美が語る、古今東西つれづれ話。今回は、渋沢栄一邸の前で遊んでいたという子ども時代を振り返る。■この大きなお屋敷は何なんだろう私の出身地は静岡県三島─となっているけど、実は1歳から6歳まで東京育ち。当時存在していた滝野川区滝野川町一番地に家があり、なんとあの(!!)渋沢栄一さんの邸宅の真ん前に住んでいた。新しい1万円札の顔になる方のすぐ近くで幼少期を過ごしていたなんて、今考えるととても贅沢なことだったような気がする。その時代、すでに渋沢さんは泉下の人だけど、子ども心に覚えているのは「この大きなお屋敷は何なんだろう」ということ。渋沢邸は石の塀がずっと続いていて、お勝手口に石段があった。私は、よくそこで遊んでいたのだ。渋沢さんの親族だったのかもしれない。たびたびそこを通るきれいなお姉さんがいて、見かけるたびに「きれいなお姉さん、いってらっしゃ~い」なんて声をかけていた。するとお姉さんも「はーい」と返してくれて、童心ながらうれしかった。私は岩崎家の三女だが、その下に長男がいる。3人続けて女の子が生まれたため、母は長男の誕生をいたく喜んでいた。日曜日になると、決まって父と私を含む3人娘におそろいの服を着させて、近所の飛鳥山に遊びに行かせていたけれど、きっと長男と2人っきりになりたいから、邪魔者であるわれわれを家から追い出したに違いない(笑)。飛鳥山の甘味処で父と食べるみつまめは、とても美味しくて楽しかったけど、その間、ゆっくり長男を抱きしめ、母は幸福を味わっていたんだなって思うと、何だか少し複雑な気分になってしまう。両親は長男である弟を溺愛していた。当時、干飯といって、ご飯を干していり、おしょうゆの味つけを加えた保存食があった。ある日、私はその干飯とバナナがきっかけで、疫痢になってしまった。■意地でも生きてやる病院に連れていかれ、弟が「坊やも行く」と一緒についてきた結果、あろうことか弟に疫痢がうつってしまった。「喪服を用意した」と父が日記に記していたほどで、私たち姉弟は死のふちをさまよっていたらしい。父親は労働運動をしていたくらいだから、神様なんか信じないはずなのに、父の日記によると、このときばかりは神頼みをしたという。ところが、この神頼みがひどいのなんのって。「男の子はわれわれに授かった宝物ですから、この子だけは助けてください。連れていくならこの子にしてください」と、私を捧げようとしたというから、ひどすぎると思わない?私に意識はなかっただろうけど、「意地でも生きてやる」と三途の川の手前で思ったのかもしれない。私は生還し、弟も無事に寛解した。三島で暮らす祖父が急逝し、ひとり娘だった母と私たち家族は三島へ引き揚げることになった。健在であれば、私は滝野川小学校に入る予定だった─でも、人の歴史というのはわからない。私たちが三島に引っ越した翌年、昭和20年、東京は大空襲に見舞われた。滝野川の近くは、軍関連施設が偏在していたため甚大な被害を受けたことでも知られている。もし、あのまま滝野川で暮らしていたら、今の私はいなかったかもしれない。女優になって、随分たってからだったと思う。あるとき、姉とともに懐かしきあの土地に行ってみようという話になった。タクシーに乗り、「今もまだ渋沢さんのお屋敷はありますか?」と運転手に尋ねると、まだあるという。気持ちが浮き立ち、かつての滝野川町一番地を訪れると、私たちが生活していた木造の家はなくなっていたけれど、あの長い石の塀は健在だった。驚いた。子どもの時分は、あんなに長く、永遠に続いていると思っていた石の塀が、目を疑うほど短かった。「なんだこのくらいかぁ」。子どもの目には果てしなく続いているように見えたものも、大人になるとまったく違って見える。子どものころの体験は、尊いものだとつくづく思う。冨士眞奈美 ●ふじ・まなみ静岡県生まれ。県立三島北高校卒。1956年NHKテレビドラマ『この瞳』で主演デビュー。1957年にはNHKの専属第1号に。俳優座付属養成所卒。俳人、作家としても知られ、句集をはじめ著書多数。〈構成/我妻弘崇〉
2021年10月03日吉沢亮主演で現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」より、後半のメインビジュアルが公開された。今回公開されたビジュアルは、全7種。渋沢栄一が生きた時代の趣を色濃く残す場所や、ゆかりのある建物で撮影されたビジュアルとなっており、東京国立博物館<庭園>で撮られた緑感じる一枚をはじめ、設立にあたって渋沢が中心人物の一人となった東京国立博物館<表慶館>で撮影されたもの。そして、渋沢らが興した日本煉瓦製造(株)の赤煉瓦を使用した、赤煉瓦酒造工場/旧醸造試験所第一工場では、窓から外を伺うような姿が写し出されている。この撮影について吉沢さんは「江戸から昭和まで、激動の時代を、激動の荒波に飲まれる人々を、誰よりも見続けた人だと思います。そんな彼の目線の先に広がる何かをイメージしながら撮影させていただきました」とふり返り、「前回の物とはまた違う、別の色の熱量がこもったビジュアルになったと思います」とコメント。担当した写真家・瀧本幹也は「激動の時代を生きて、様々な顔を持つ渋沢栄一を表現するには、多角的に描くのが最適だと考えました。そのような理由から、様々なシチュエーションでの撮影をおこない、複数枚のポスターで展開することにしました」と明かし、「ファインダー越しの吉沢亮さんは、時代を遡りまさに『渋沢栄一』として佇んでいました。その姿が吸い込まれるようで、凛々しく美しかったです」と感動した様子。3週間の放送休止を経て、8月15日(日)より放送が再開される本作。大政奉還を経て、いよいよ明治時代へと舞台が移される。第24回「パリの御一新」あらすじ(8月15日放送予定)篤太夫(吉沢亮)や昭武(板垣李光人)らが、パリで新年を祝う中、幕府から書状が届く。“慶喜(草彅剛)が政を朝廷に返上した”との文面に、一同大混乱をするが、篤太夫は昭武の留学費用を捻出すべく、更なる節約策を講じる。そんな中、篤太夫はエラールに連れられ、証券取引所を案内される。債券の仕組みを教わり、ひとりひとりの小さな力が合わさり、この世を変えられることを知り、新たな決意を抱く。そのとき日本では、成一郎(高良健吾)、惇忠(田辺誠一)、平九郎(岡田健史)が、新政府軍と戦っていた――。大河ドラマ「青天を衝け」は毎週日曜日20時~NHK総合、18時~BSプレミアム・BS4Kにて放送中。(cinemacafe.net)
2021年08月13日「祖父は人選に長けていたといわれ、多くの会社を設立しても自分がそこに居座るということはなかった。『渋沢に頼めば悪いようにはしないだろう』と、常に協力者や賛同者に恵まれていたようです。対人関係での信頼がいかに大事であるか、『世の中に役立つためには何ができるか』を晩年まで考え続けた人だと思います」そう話すのは渋沢栄一の孫でエッセイストとして活躍する鮫島純子さん(98)。鮫島さんは渋沢家の三男で実業家渋沢正雄氏の次女である。渋沢栄一は、農家の息子として生まれ、後に明治の元勲に並ぶ仕事をやり遂げ、「資本主義の父」として称えられる。その一代記が描かれるNHK大河ドラマ『青天を衝け』は高視聴率を記録。’24年に刷新される一万円札の顔になることも決定している。「私の祖母は、後妻の兼子。よいところ取りで、先妻の千代さんがとてもご苦労をされたようです」鮫島さんは女子学習院を卒業後、20歳で岩倉具視の曽孫で海軍文官の鮫島員重氏と結婚。3男に恵まれた。員重氏を数年前に看取ったのちは一人暮らしをする。今年はドラマの影響で「おじいさまの思い出を」というインタビュー依頼が多い。しかし、取材に応じるとピンと背筋の伸びた鮫島さんの驚異的な健やかさにますます注目が集まる。艶やかなヘアスタイルは白髪染めをしていない。そこで今回は鮫島さんから、人生を穏やかに健やかに生き抜く秘訣をおしえていただくことに。いまに至るきっかけは三男が幼稚園に入園した27歳のころにさかのぼると鮫島さんは言う。「世間知らずな自分はこのままでよいのだろうか」渋沢栄一の精神を受け継ぐ者として、鮫島さんは「人の役に立つ学びを深めよう」と思い、ヨガ行者の書物や仏教書を読んだり、キリスト教会に10年通うなどしたのち、ある考え方に共鳴した。「肉体は期間限定であるが霊性は永遠であるということ。何回か肉体を得て、魂は学びながら浄化成長し神の国を作る。つまり、平和な世界を作る使命があるということを知ったのです。受け入れがたい災難は自分の成長のため、そして、地上で生きるために汚した分、それが消えていくプロセスなのだから、何があっても感謝を心がけよう。どんなときも『世界人類が平和でありますよう』と創造主の意志どおり祈る習慣が身につきました。するとよい気がみなぎり、細胞が元気によみがえるのです」こうして60年かかって得た人生のしくみはいまや「鮫島流」。お嫁さんたちも影響を受け、講演会でも多くの人を励ましている。鮫島さんの心身の健康の源は次の7つ。■天や大地、樹々など自然の恵みを感じよう【1】防がん宇宙体操「ある日、この体操の参加を呼びかけるチラシが届き、自宅から近い明治神宮の芝生が会場とのことで、夫婦で参加したことが始まりです。ご指導者は台湾出身で日本で医学博士となった荘淑旂先生。講習が終わりご挨拶をすると『あなた方ご夫婦をよく見かけていた』とのこと。先生からは『歩き方が悪いので気になっていた』と言われ指導していただきました。体操は先生考案の未病予防の健康法で、タオルかハンカチがあればどこでもできますが、青空を仰ぎながらがおすすめです」(1)手ぬぐいの両端を手のひらに乗せる形で握り両手を前に突き出す。握った左右の手を内側にひねる。(2)タオルを握ったまま天高く両腕を頭上にあげ、背筋を伸ばす。このとき左右の耳に腕がつくように、腕をまっすぐに上に伸ばす。(3)タオルを左右に引っ張りながら歩けば自然と下腹がへこむ。内股が緊張し、つま先立って足の指で大地をつかむ感覚で口は閉じ30歩をめどに歩くだけ。【2】木の気を浴び一直線に歩く「簡単なので、早朝散歩を日課に。明治神宮の森の木のエネルギーをいただきつつ歩きます」1歩ずつ足を前に出し一直線上を心がける。朝の汚れていない気をいっぱいいただけそうだ。【3】食事は朝3昼2夜1の割合で「朝はしっかり、夜は控えめにがお約束。このごろは食が細りましたけれど、数年前まで『ビフテキは朝』のご指導に従い、夜は控えめにすると空腹で目覚めて、朝食をしっかりいただけます」【4】本来の正しい背中で過ごす「よい姿勢は内臓を圧迫せず血流も消化も呼吸も好条件となり健康維持に効果的です。私は気がつくたびに骨盤を立て直しています」【5】朝の排せつ習慣を心がける「現代人は栄養補給に気を配り、排せつをおろそかにしています。出すことが大事です。食物繊維をとり、よく動きガスが体内にとどまらないよう気を配っています」【6】体を元気にする酵素をとる「現代人に不足しがちな胚芽や食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に詰まった米糠をベースにした酵素の粉末『ケンコーソ』をスプーン1杯ほど54年間、毎日愛飲しています。肉や魚の下ごしらえにも重宝し、家族の元気の源かも」初代創業者が自宅にサンプルを持参し製造過程から見守ったご縁もあり、鮫島さんだけでなく孫からペットまで愛飲している。【7】感謝の気持ちを忘れない「『ありがとう』の心は非常に穏やかなエネルギーを生み出します。感謝することを忘れがちだったころは家じゅうに『ありがとう』の文字を貼るくせをつけていました。災難に遭遇しても、いわば厄払いをしたと受け止め、これからは好転すると信じて前を向きます」不安の中にいるとしても、この健康法を取り入れ継続してみよう。穏やかな日々が約束されそうだ。
2021年07月22日「いま『青天を衝け』で渋沢栄一を演じてくださっている吉沢亮さんはとても爽やかなイケメン。祖父とは違いすぎて……(笑)。けれどあのまっすぐな生命力は、祖父もこうであっただろうと思えます。脚本が素晴らしく、毎回の放映を感謝しながら拝見しています」穏やかにほほ笑むのは渋沢栄一の孫でエッセイストとして活躍する鮫島純子さん(98)。渋沢栄一は、農家の息子として生まれ、後に明治の元勲に並ぶ仕事をやり遂げ、「資本主義の父」として称えられる。その一代記が描かれるNHK大河ドラマ『青天を衝け』は高視聴率を記録。’24年に刷新される一万円札の顔になることも決定しており、まさに渋沢ブーム到来だが、その素顔を記憶する鮫島さんによるとーー。「とにかく優しく穏やかな人だったことを今でも覚えています。『よう来られたな』と、毎度訪問のたびに榮太樓の梅ぼ志飴を、餌をねだる子雀のような口に入れてくれました。突然訪ねてこられた方々の身の上相談にも応じている場面も記憶に残っております」鮫島さんは渋沢家の三男で実業家渋沢正雄氏の次女である。「私の祖母は、後妻の兼子。よいところ取りで、先妻の千代さんがとてもご苦労をされたようです」というように『青天を衝け』で橋本愛が演じる千代は栄一の最初の妻。内助の功でけなげに夫を支えるがコレラに感染し早逝する。栄一は国事に没頭し、家の切り盛りから親の世話まで千代に任せきりだったというのも史実どおり。「祖父は晩年、国事に奔走して家を任せ放しにしたため、若くして亡くなった千代さんへの思いから宝光院様という戒名をつけて功績を称え、後妻の子や孫であるわれわれも千代さんを敬っています」■渋沢家の絆は深く、質素倹約が家訓渋沢家はとにかく結束の固さと質素倹約が家訓。幼いころの記憶では、鮫島さんの両親は栄一を囲む同族会に毎月集まり、一族は和気藹々と付き合っていたという。「両親はいつも楽しそうに帰宅して。ときおり母と伯母が『この出費は内緒にしておきましょう』などと相談していたことを耳にしましたから、家計簿を見せ合う場面もあったのではと想像します(笑)」銀行や保険会社など生涯で500以上の会社設立と、600の社会貢献事業に携わった栄一を鮫島さんはこう振り返る。「祖父は人選に長けていたといわれ、多くの会社を設立しても自分がそこに居座るということはなかった。『渋沢に頼めば悪いようにはしないだろう』と、常に協力者や賛同者に恵まれていたようです。対人関係での信頼がいかに大事であるか、『世の中に役立つためには何ができるか』を晩年まで考え続けた人だと思います」
2021年07月22日俳優・吉沢亮が、劇場版第3作目『僕のヒーローアカデミア THE MOVIEワールド ヒーローズ ミッション』にて劇場版オリジナルキャラクター、ロディ・ソウルの声を担当することが決定した。現在、大河ドラマ「青天を衝け」にて主人公の渋沢栄一を好演中の吉沢さん。アニメーション初出演となった『空の青さを知る人よ』では、主人公を少年期と青年期で演じ分け話題に。今回演じるロディ・ソウルは、原作者・堀越耕平がデザイン原案を手掛けた劇場版のオリジナルキャラクターで、デク、爆豪、轟の3人が降り立つオセオンのトレーラーハウスで暮らす少年。ある事件をきっかけに、デクたちと行動を共にするストーリーの鍵を握る重要なキャラクター。また、お調子者でひょうひょうとした性格だが、本心は誰にも明かさず、ヒーローに対してすら不信感を持っている、どこか影のある存在だ。吉沢さんは元々、「週刊少年ジャンプ」連載の漫画やTVアニメで「ヒロアカ」を追いかける“ヒロアカファン”を公言。今回の参加決定に「大好きなヒロアカ。その世界に自分も存在できるという事実に相当興奮してます。色んな所でヒロアカ愛語って良かった!」と喜び、「情熱とユーモア溢れる素晴らしい世界観を壊さぬよう、至らぬところだらけではございますが、しっかりキャラクターを落とし込んで挑みたいと思います」と意気込んだ。また、現在開催中の原画展「僕のヒーローアカデミア展 DRAWING SMASH」に取材で訪れた吉沢さん。その際にも「ヒロアカは本当に泣ける!」「デクが努力して少しずつ強くなっていくところがかっこいい!」と原稿や展示物に釘付けになり、特に、雄英高校・体育祭でのデクと轟の対決シーンの原稿を発見したときには、「これ!このシーンで号泣した!!」と大興奮だったという。『僕のヒーローアカデミア THE MOVIEワールド ヒーローズ ミッション』は8月6日(金)より全国東宝系にて公開。※解禁用素材は4月24日(土)、「僕のヒーローアカデミア展 DRAWING SMASH」にて撮影(cinemacafe.net)■関連作品:僕のヒーローアカデミア THE MOVIEワールド ヒーローズ ミッション 2021年8月6日より全国東宝系にて公開©2021「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社
2021年05月18日吉沢亮が近代日本の礎を築いた渋沢栄一を演じている大河ドラマ「青天を衝け」から、いま話題の板垣李光人演じる徳川昭武のキャストビジュアルが公開された。「プリンス・トクガワ」の名で知られる徳川昭武は、第9代水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の十八男。慶喜(草彅剛)の異母弟にあたり、幼名は松平昭徳(あきのり)。将軍となった慶喜の名代としてパリ万国博覧会へ出向くことになり、随行した栄一(吉沢亮)と特別な絆を結んだ。パリで幕府の終焉を知り、大政奉還によって帰国を余儀なくされた昭武は、最後の水戸藩主となる。板垣さんは2015年の「花燃ゆ」以来2度目の大河ドラマへの出演。「仮面ライダージオウ」で一躍注目を集め、映画『約束のネバーランド』にてメインキャストのノーマン役に抜擢、映画『ゾッキ』やドラマ「ここは今から倫理です。」ほか、現在放送中の「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」ではドラマ初主演(吉川愛とW主演)を務めており、いま飛ぶ鳥を落とす勢いだ。今回の昭武役に、板垣さんは「日本を背負いパリに立ち、何を目にして何を感じるのか。そして、日本に戻った栄一と昭武は祖国といかに向き合っていくのか。自分自身もどう描かれていくのかを楽しみにしています。皆さまも、ぜひご期待ください」とコメント。6月13日放送の第18回から出演する。大河ドラマ「青天を衝け」は毎週日曜20時~NHK総合ほかにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2021年05月02日そろそろ家にこもりっぱなしも飽きてきたけど、みんなでワイワイしたり遠出をしたりするのは、まだ我慢が必要な時。そんなご時世だからこそ、ひとり時間を楽しむレパートリーをいくつか持っていたいもの。そこで今回は、近場で密を避けてバケーション気分を味わえるホテルをご紹介します。1.ひとりを満喫する「ソロ泊」に!空間丸ごと楽しめるアートなホテル〈Aloft Tokyo Ginza〉銀座の真ん中に潜む、 開放感抜群の屋上テラス。オープンエアなテラス席が気持ちいい、ルーフトップバー〈Roof Dogs〉。キッチンカーやコンテナの売店、カラフルで異国感漂うインテリアが非日常気分に。夜になるとLEDライティングで壁がピンクに彩られる。昨今、コンセプチュアルなホテルの建設ラッシュにある東京は、まさに「ソロ泊」にうってつけのホテルが続々とオープン。昨年10月、銀座のみゆき通りと昭和通りの交差点に誕生した〈アロフト 東京 銀座〉もそのひとつ。NYやオーストラリアなどで展開する〈アロフト〉の日本初上陸となるこちらのホテルは、デザイン、ミュージック、テクノロジーをコンセプトに掲げた刺激的な空間が広がる。LEDアートが出迎えてくれる、独創的な空間でチェックイン。フロントロビーと一体化したラウンジは「人と人が出会う場所」をテーマに、新進気鋭のアーティスト作品の展示や、ビジターも利用できる電源付きのミーティングテーブルも用意。アーティスティックな空間に心が躍る。アートで“銀座”を表現した気鋭の作家作品が点在。写真はソロ泊に最適な、27平方メートルの「サヴィーキング」。壁のアートは、「銀座」や「御幸通り」を漢字で描き再構築した、アーティストKAARAの作品。歌舞伎をAK-FUJITAによるポップアートで表現したテーブルも印象的。銀座の真ん中に潜む、 開放感抜群の屋上テラス。オープンエアなテラス席が気持ちいい、ルーフトップバー〈Roof Dogs〉。キッチンカーやコンテナの売店、カラフルで異国感漂うインテリアが非日常気分に。夜になるとLEDライティングで壁がピンクに彩られる。ルーフトップバーで名物のホットドッグに舌鼓。〈メゾンカイザー〉のパンにこだわりのソーセージを挟んだ名物のホットドッグは、「チリ」1,200円をはじめ、「アメリカ」や「イタリア」など6種類。スパークリングワイン(グラス)1,000円(各税込)などアルコールも充実。ロビーの天井には多面体のLEDに銀座の街の風景が映し出され、ほかにも銀座の街に紐づけたテーマの現代アートを多数展示している。エレベーターホールのプロジェクションマッピングは、新世界へのゲートをくぐる擬似体験を演出。バーやレストランにもこだわりの家具やアートが配され、バー〈WXYZ〉では音楽ライブも不定期で開催。ホッピングするような感覚で、ホテル内の行き来を楽しめる。銀座の街を一望できるルーフトップバー〈Roof Dogs〉は、外で過ごすのが気持ちいいこれからの季節に絶好のスポット。開放感あふれるロケーションの中、夕食までのアペリティーボや食後の一杯など、使い勝手がよくひとりでふらりと立ち寄れるカジュアルさもうれしい。“ネオ銀座”を感じるクリエイティブな空間で、感性が刺激されるステイケーションをぜひ体験して。2020年10月1日OPEN!〈Aloft Tokyo Ginza(アロフト 東京 銀座)〉地下鉄東銀座駅から徒歩2分、銀座駅からは徒歩4分。主要スポットはどこも徒歩圏内。東京都中央区銀座6-14-303-6278-8122「サヴィーキング」1泊1室20,000円~(サ別)全205室〈Roof Dogs〉12:00~23:00月休(Hanako1195号掲載/photo : Masanori Kaneshita text : Ayano Sakai, Yoshie Chokki edit : Yoshie Chokki)2.アジア初上陸から3年!アニバーサリープランで泊まる。〈ハイアット セントリック 銀座 東京〉10時イン、翌19時アウトの計33時間ステイに加え、老舗〈空也〉のもなかも楽しめるスペシャルプランが狙い目。ホテル内のダイニング〈NAMIKI667〉で利用できるクレジット(5,000円~)もあり、銀座のど真ん中でゆっくり過ごすことができる。〈ハイアット セントリック 銀座 東京〉東京都中央区銀座6-6-703-6837-12343.女性限定のご褒美プランがソロ泊の強い味方。〈AC HOTEL BY MARRIOTT TOKYO GINZA〉30㎡はひとりに十分な広さ。55インチの迫力大画面でWOWOWほか、有料プログラムも視聴可能。アメニティはギリシャ発のナチュラルコスメ「KORRES」。旅に出たい気分は盛り上がってもそう出掛けられない今、ホテルでご褒美ステイという選択肢も。昨夏、日本初上陸したスペインをルーツとする〈ACホテル〉。チェックイン9時で最大30時間滞在でき、朝食やプチギフトが付いて、さらに部屋のアップグレードも確約。そんなスペシャルなプランは女性限定。銀座ソロ泊の入門にもぴったり。期間限定だけに早めの予約を。プラン限定特典の豪華プレート。スペイン産スパークリングのハーフボトルに、生ハムやオリーブ、さらにデザートまで。15階のゲスト専用ルーフトップテラスで乾杯を。安眠へと誘ううれしい気遣い。21時以降、ゲスト全員が体験できる「グッドナイト&スリープウェル」。ラベンダーを麻の小袋に詰め、枕元に置いてリラックス。隣接する〈コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル〉からのテイクアウトも利用可能。1階のライブラリーでワーケーションもおすすめ。〈AC HOTEL BY MARRIOTT TOKYO GINZA〉東京都中央区銀座6-14-703-5550-0102「女子旅プラン」スーペリアキング1泊1室29,095円~(朝食付き、税サ別)全296室4. “マイクロ複合施設”が叶える、たくさんのお楽しみ。〈HOTEL K5〉北欧と和が絶妙に溶け合う。2階から4階がホテルフロア。南向きの窓から差し込む日差しに、ゆうに3mはある天井が抜群の開放感を生み出している。今年の大河ドラマの主役であり、新1万円札の顔にも決まった渋沢栄一。彼のゆかりの地である日本橋兜町、東京証券取引所のお隣にホテルがオープン。元は国内初の銀行だったという築97年の重厚な建物をリノベーション。ホテルほかレストランやバー、コーヒーショップ、ビアホールまでが一緒に。滞在中の楽しみはいろいろ。リピーター率が高いというのも納得。レコードの持ち込みもアリ。ベッドのヘッドボードの裏は、なんとデスク!ワーケーションにも最適。藍染のカーテンは、東京下町の〈内田染工場〉によるもの。“ジャケ食べ”必至のスナック。スナックやミニバー(有料)のセレクトにもセンスが光る。本やレコードもさりげなく置かれている。読書や音楽鑑賞のお供にどうぞ。〈HOTEL K5〉歴史を感じさせる重厚な石造りの外観が目印。家具の多くは〈Claesson Koivisto Rune〉が手がけたオリジナル。インテリアの参考にと訪れる人も多い。東京都中央区日本橋兜町3-503-5962-3485「K5ROOM」1泊1室35,000円~(税サ別)全20室(Hanako1195号掲載/photo : Masanori Kaneshita text : Ayano Sakai, Yoshie Chokki edit : Yoshie Chokki)5.茶の湯の心でおもてなし。モダンで粋な『銀座ステイ』を愉しみたい!〈アゴーラ 東京銀座〉「Ichié・Lounge (いちえ・ラウンジ)」は、宿泊者以外利用できるラウンジになっています。営業時間(外来) 8:00~21:00※宿泊者は、24時間利用可。2021年4月9日にオープンしたばかりの〈アゴーラ 東京銀座〉は、東京観光の拠点として便利な“銀座”に誕生。周辺には歌舞伎座があり、“粋”という美意識と価値観が根付くこの街の「まちごころ」に触れられるステイを堪能できます。チェックインは、ラウンジの中心となる「レセプションカウンター」へ。古来より神社仏閣建築に使用されている檜(ひのき)を使用したカウンターは、日本人にとって 馴染みの深い香りが漂います。そして、檜は歌舞伎座の舞台、花道にも使われており、さっそく銀座らしいおもてなしに心が安らぎます。ベッドは全室〈シモンズ〉を起用。ルームウェアや寝具も肌心地の良い素材にこだわっています。エグゼクティブスイート。「エグゼクティブスイート」には、いぶし銀の渋さを持つ陶器風呂。〈アゴーラ 東京銀座〉は、グルメやショッピングも楽しめ、3世代での旅行や仲間うちで貸し切ることができる「贅沢貸し切りプラン」もアリ。詳しくは公式サイトをチェック!〈アゴーラ 東京銀座〉東京都中央区銀座5-14-703-6809-22386.朝10時チェックインできるプランも。贅沢おこもりステイが叶う、2020年オープン〈フォーシーズンズホテル 東京大手町〉【LIBRARY】ゆったり読書にふける時間。レストランとバーのアプローチにあるライブラリー。世界各国の料理やお酒にまつわる本が並び、ベンチに座って自由に閲覧できる。【GUEST ROOM】モダンで上質な空間で寛ぐ幸せ。デラックスルーム(皇居御苑ビュー)は54平方メートルと広々。お部屋でアフタヌーンティー&ステイプランは、インルームモーニングも可。【POOL】夜景を見渡せる天空のプール。最上階の39階にある〈ザ スパ〉には、屋内温水プールとバイタリティプールを完備。夜はここから美しい夜景を望める。皇居御苑ビューの客室は、その名の通り皇居の森を臨め、晴れた日には富士山も見えるパノラマビューが圧巻。その眺めをバスルームで楽しめるのも魅力だ。フランスの調香師フレデリック・マルのバスアメニティの香りに包まれ、バスタブに浸かり素晴らしい景色を眺めていると、日常のストレスや不安が吹き飛んでいく。【AFTERNOON TEA】部屋で味わう特別感を満喫!39階〈ザ ラウンジ〉のエクゼクティブペストリーシェフが提案する、季節で内容が変わるアフタヌーンティーは、1名から注文可。【BATHROOM】絶景風呂で心身をリフレッシュ。ガラス窓一面に広がる東京の絶景が、開放感抜群なビューバス。周りに高い建物がないから、リラックスしてバスタイムを楽しめる。この春はアーリーチェックインをして、〈ザ ラウンジ〉で人気のアフタヌーンティーを部屋で楽しめるプラン(54,000円~、サ別)も登場。数々の世界大会で受賞したパティシエによるホテルメイドのスイーツと、圧巻の絶景に身も心も癒される優雅なステイケーションを体験して。〈フォーシーズンズホテル 東京大手町〉朝10時からのアーリーチェックインで最大26時間ステイ可能な、インルームディナー&モーニング付きプランも。東京都千代田区大手町1-2-103-6810-0600スーペリアルーム1泊1室75,000円~(サ別)全190室(Hanako1195号掲載/photo : Masanori Kaneshita text : Ayano Sakai, Yoshie Chokki edit : Yoshie Chokki)7.ひとりを楽しむ「ソロ泊」。西洋と東洋が融合したラグジュアリーホテルに癒されて。〈東京エディション 虎ノ門〉緑繁る天空のオアシス。25種500以上の植栽があふれる〈ロビー バー〉。窓際のソファ席では高層階から東京の景色を見渡せる。夜はムーディな雰囲気に。マリオット・インターナショナルの最高級ライフスタイルブランド「エディション」が、東京の新拠点として都市開発が進む虎ノ門に誕生した。31階のロビーに到着すると、高い天井に豊かな植栽をアレンジした都会のオアシスが出現。施設の内装デザインを手がけるのは、建築家の隈研吾さん。寺院の境内から着想を得たという木の庇ひさしと、緑のコントラストが美しい心地いい空間が出迎えてくれる。シームレスに繋がるバーでは、明るいうちからカクテルを楽しむことも。快適なテラス付きの客室。「スタジオテラス」は、42㎡~の客室に家具付きのテラスが付いた快適な広さ。肌触りのいいバスローブや浴衣も気分を上げてくれる。自分好みにカスタムを楽しむ。朝食は、アボカドトースト2,400円やお好みの卵料理2,300円など、アラカルトメニューから自分好みにカスタムできる。全客室からは、視界を遮るものなく東京タワーや都心を一望。テラス付きの客室では、広いテラスで読書やヨガをして(部屋にマットの用意も!)、春風を感じながら緩やかに夕暮れを待つのもおすすめだ。宿泊者は無料で利用できるジムやプールもあり、アクティブ派のフォローも万全。テラス付きのスペシャリティレストランやオールデイダイニング、2つのラウンジバーなど、ファシリティも充実。上質なサービスと、西洋と東洋が融合したラグジュアリーな空間が心を潤してくれる。チェックアウトぎりぎりまで、ホテルの世界観に浸りたい。〈The Tokyo EDITION, Toranomon(東京エディション 虎ノ門)〉東京都港区虎ノ門4-1-103-5422-1600「スタジオテラス」1泊1室70,000円~(サ別)全206 室〈ロビー バー〉7:00~24:00(23:00LO、金土24:00LO )〈ジェイドルーム + ガーデン テラス〉※2021年オープン予定※掲載されている内容はすべて取材時のものです。変更になることがあります。(Hanako1195号掲載/photo : Masanori Kaneshita text : Ayano Sakai, Yoshie Chokki edit : Yoshie Chokki)※掲載されている内容はすべて取材時のものです。変更になることがあります。
2021年04月27日「最後の将軍ということで特別な思いはあります。物事の始まりってすごくどきどきわくわくするんですけど、最後に終わらせるのはどういう感じなのかなと思って、そこに興味を持ちました」大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合・毎週日曜20時〜)の徳川慶喜役のオファーを受けたときの感想をそう話す草なぎ剛さん(46)。何を考えているのか表情から読み取れない草なぎさん演じる慶喜は、ハマリ役ともっぱらの評判だ。「とても恐縮です。本当に何も考えないでやっているので(笑)。最初の打ち合わせで演出の黒崎監督と、つかみどころのない感じがいいんじゃないかと話し合いました。でもそれがのちに、大きな器を持つ人間に見えるようになればいいなと。面白い役どころだと思っています」そしてもうひとつ、慶喜と顔がそっくり!?とSNS上で話題になっている。「なんか似ていると思った。ツイートであげてくれている人がいて、似てるなぁと。メークさんが似て見えるようにしてくれているのかも(笑)」渋沢栄一を演じる吉沢亮(27)とは初共演になるそう。「とてもピュア。純粋なオーラが漂っていて、体もスマートなのかなと思ったんですけど、体幹がしっかりしている。あふれ出るエネルギーはまさしく栄一にぴったりだなと思っています」慶喜と栄一が今後どう出会い、関係を築いていき世を変えていくのか、草なぎさんの名演とともに楽しみにしていきたい!「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月18日自由な外出がままならない今こそ、ひとりをじっくり楽しむ「ソロ泊」がおすすめ。銀座に誕生したアートなホテルをはじめ、ステイケーションやワーケーションに最適な、都内の最新ホテルをご紹介。1.〈HAMACHO HOTEL〉生ピアノと甘いチョコ、心を潤すひとりの時間。【20192.15(FRI)OPEN!】差し込む光と緑が美しい。開放感あふれる〈HAMACHO DINING&BARSESSiON〉。「もち豚のステーキ丼」などテイクアウトメニューも充実。変化著しい日本橋の北東エリアに位置する浜町。この地にライフスタイルホテルが開業したのは2年前。立地の利便性に加え、“「手しごと」と「緑」が見える街”を体現する場所として、人々を惹きつけている。1階のダイニングでは月2回、ピアノのソロライブを開催。生の音楽に触れる機会が減った今、貴重な体験ができるとゲストにも人気だ。ほっこりスイーツタイム。甘いものに癒されたい時は1階の〈nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO〉へ。「ボンボンショコラとドリンクセット」800円~。緑をダイレクトに感じて。小上がりのベンチソファから窓越しに緑を眺められる「ダブルルーム」。部屋タイプは約10種あり、目的に応じて選びたい。〈HAMACHO HOTEL(浜町ホテル)〉東京都中央区日本橋浜町3-20-203-5643-1811ダブルルーム1泊1室11,000円~(税サ込)全170室〈nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO〉03-5643-712310:00~18:00不定休〈HAMACHO DINING&BAR SESSiON〉03-3666-330311:30~20:002.〈HOTEL K5〉“マイクロ複合施設”が叶える、たくさんのお楽しみ。【20202.1(SAT)OPEN!】北欧と和が絶妙に溶け合う。2階から4階がホテルフロア。南向きの窓から差し込む日差しに、ゆうに3mはある天井が抜群の開放感を生み出している。今年の大河ドラマの主役であり、新1万円札の顔にも決まった渋沢栄一。彼のゆかりの地である日本橋兜町、東京証券取引所のお隣にホテルがオープン。元は国内初の銀行だったという築97年の重厚な建物をリノベーション。ホテルほかレストランやバー、コーヒーショップ、ビアホールまでが一緒に。滞在中の楽しみはいろいろ。リピーター率が高いというのも納得。レコードの持ち込みもアリ。ベッドのヘッドボードの裏は、なんとデスク!ワーケーションにも最適。藍染のカーテンは、東京下町の〈内田染工場〉によるもの。“ジャケ食べ”必至のスナック。スナックやミニバー(有料)のセレクトにもセンスが光る。本やレコードもさりげなく置かれている。読書や音楽鑑賞のお供にどうぞ。〈HOTEL K5〉歴史を感じさせる重厚な石造りの外観が目印。家具の多くは〈Claesson Koivisto Rune〉が手がけたオリジナル。インテリアの参考にと訪れる人も多い。東京都中央区日本橋兜町3-503-5962-3485「K5ROOM」1泊1室35,000円~(税サ別)全20室3.〈AC HOTEL BY MARRIOTT TOKYO GINZA〉女性限定のご褒美プランがソロ泊の強い味方。【20207.9(THU)OPEN!】30㎡はひとりに十分な広さ。55インチの迫力大画面でWOWOWほか、有料プログラムも視聴可能。アメニティはギリシャ発のナチュラルコスメ「KORRES」。旅に出たい気分は盛り上がってもそう出掛けられない今、ホテルでご褒美ステイという選択肢も。昨夏、日本初上陸したスペインをルーツとする〈ACホテル〉。チェックイン9時で最大30時間滞在でき、朝食やプチギフトが付いて、さらに部屋のアップグレードも確約。そんなスペシャルなプランは女性限定。銀座ソロ泊の入門にもぴったり。期間限定だけに早めの予約を。プラン限定特典の豪華プレート。スペイン産スパークリングのハーフボトルに、生ハムやオリーブ、さらにデザートまで。15階のゲスト専用ルーフトップテラスで乾杯を。安眠へと誘ううれしい気遣い。21時以降、ゲスト全員が体験できる「グッドナイト&スリープウェル」。ラベンダーを麻の小袋に詰め、枕元に置いてリラックス。隣接する〈コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル〉からのテイクアウトも利用可能。1階のライブラリーでワーケーションもおすすめ。〈AC HOTEL BY MARRIOTT TOKYO GINZA〉東京都中央区銀座6-14-703-5550-0102「女子旅プラン」スーペリアキング1泊1室29,095円~(朝食付き、税サ別)全296室あの人気ホテルに安心、安全+お得なプランで泊まる。4.〈HYATT CENTRIC GINZA TOKYO(ハイアット セントリック 銀座 東京 )〉アジア初上陸から3年!アニバーサリープランで泊まる。OLYMPUS DIGITAL CAMERA10時イン、翌19時アウトの計33時間ステイに加え、老舗〈空也〉のもなかも楽しめるスペシャルプランが狙い目。ホテル内のダイニング〈NAMIKI667〉で利用できるクレジット(5,000円~)もあり、銀座のど真ん中でゆっくり過ごすことができる。東京都中央区銀座6-6-703-6837-1234「33 Hours in Ginza ‒ 3rdアニバーサリー記念 ステイプラン」1泊1室39,526円~(朝食付き、サ別)※2021年4月27日まで5.〈MUJI HOTEL GINZA(ムジホテルギンザ)〉気分を変えてリモートワークするならデイユース。(photo:ナカサアンドパートナーズ)昨年から〈MUJI HOTEL GINZA〉に登場した日帰りプラン。9時から21時限定で最大12時間利用できる。2人なら料金は1人10,000円以下。MUJIラヴァーだけでなく、インテリアの参考にと滞在する人も増えているそう。ここでリモートワークをするという選択肢も。いつもと違う環境に身を置けば、仕事もはかどる!?〈MUJI HOTEL GINZA(ムジホテルギンザ)〉東京都中央区銀座3-3-5 6F03-3538-6101「デイユース日帰りプラン」1室10,000円~(税サ込)(Hanako1195号掲載/photo : Masanori Kaneshita text : Ayano Sakai, Yoshie Chokki edit : Yoshie Chokki)
2021年04月16日下手でも苦手でも恥ずかしがらないイラスト/上田惣子コロナ禍もあり世相全体が過敏になっている昨今。特に繊細な心の持ち主にとっては、息苦しい日々が続いています。そこで、「気にしすぎだよ」と言われても気にしてしまう人のための、「心を軽く、生きやすくするための力」をつける、心のエクササイズを紹介します。■考えすぎずラクに生きる最近は世の中全体が、周囲に対して神経質になっています。長引くコロナ禍では、さらに、人と人との関係に過敏にならざるをえない状況です。そんな世相では、人はどうしても「考えすぎて不安」になります。特に繊細な心の持ち主なら「今後どうなるんだろう」と心配の度が過ぎて気を病む人も。大学で長く教鞭をとっている齋藤孝さんは、「近年、繊細すぎていわゆる『メンタルやられやすい』学生が増えています」と語っています。繊細で敏感なこと自体は悪いことではありません。問題は、度が過ぎて頭や心が疲弊して、次の一歩が踏み出せなくなること。特にhsp(ハイリー・センシティブ・パーソン)と呼ばれる特別に繊細で疲れやすい人なら、今の世の中では不安に押しつぶされてしまうかもしれません。「そういう時代に求められるのが、『鈍感力』。『気にしない』、『考えすぎない』で生きる術です。気にしすぎや、考えすぎることをコントロールすると、ぐっと生きるのがラクになります」(齊藤先生、以下同)鈍感になる、といっても、具体的にどうすればいいのかわからない人も多いでしょう。また、鈍感という言葉にはネガティブなイメージがあります。「『鈍感力』とは、いわゆる『鈍い』のではなく、敏感すぎて困る感覚を、あえて鈍感にしていくことです。敏感で繊細なことは悪くないのですが、感じすぎたり考えすぎたりして、実際の行動に踏み出せなくなるのは問題です。なるほど。あなたにも、覚えがありませんか。考えすぎたあげく、時間ばかりが無駄に過ぎてタイミングを逃したり、人に気を遣いすぎて、楽しめるはずの会が楽しめなかったり……。まずは、下の【敏感度テスト】で、あなたがどのぐらい「気にしすぎ」「考えすぎ」か、チェックしてみましょう。【あなたは「気にしすぎ」?「考えすぎ」? 敏感度テスト】□リモコンは整然と並んでいないと気がすまない□ついエゴサーチをしてしまう□周囲の人の髪型や服装の変化にすぐ気づく□他人の気分に左右されやすい□失敗を引きずりがちだ□テストで最後の問題に行きつかないことがあった□映画や音楽、美術に感動しやすいタイプだ□遅刻は絶対にしたくないし、しない□自分の性格は、ポジティブよりネガティブかも□いつも良心的でありたいと思っている□1度思い込むと修正がなかなかきかない□空想や妄想するのが好きだ□騒音にイライラする□アドバイスされるのはあまり好きではない□些細なことでも驚きやすい□いろいろなことを頼まれるとパニックになる□カラオケは好きではない、どちらかというと苦手□友人からの相談をよく受ける□愚痴を言う人の気が知れない、愚痴を聞くのもイヤ□身の回りで変化があると、気持ちが高ぶる□雑談が多い人とはあまり話したくない□サプライズのある人生より、平凡な人生がいい□人前では緊張してうまく話せない□幼いころ「シャイ」「恥ずかしがり屋」と言われた→→→「yes」が半数の12個を超えた人は「気にしすぎ」「考えすぎ」ることが多く、敏感度が高いといえる。【鈍感力 トレーニング項目】(1)「いい人」をやめて、「あまり気の回らない人」に(2)不安や心配ごとは、現実には起こらない(3)ムリに反応しない、比べない、引きずられない(4)自分がやらなくても、他力本願でうまくいく(5)成功か失敗か、損か得かでクヨクヨしない(6)完璧・理想を捨てて、自分にがっかりしない■頭の整理が心の整理になるいろいろなことが気になってしかたがない繊細な人に向かって、「考えすぎだ!」とか「クヨクヨするな」と言ってみたところで、どうにもなりません。本人も頭ではわかっていても、やめられないのが「考えすぎてしまう人」。そこで必要なのが、「理性」の力。心=感受性を理性でうまくコントロールする技を身につける練習です。「『理性』の力を育てれば、混乱した頭の中の整理ができて、本当に考える必要があることとそうでないことの区別が可能になります。すると、自然と気にしてもしかたのないことは考えないようになる。これが『頭の整理が心の整理になる』という考え方です」先に心を整理するのではなく、まずは理性で物事の区別をつけることで、スムーズに心の整理へと移行できます。そのために、齋藤さんが上の6つのトレーニングを教えてくれました。やり方の一部を簡単に紹介します。■「いい人」をやめる人から悪く思われたくない人は多いものです。「福沢諭吉は、自分には莫逆の友(親友)はいないと話しています。友人とはいい加減に距離を保って付き合い、無理していい人に思われようとしませんでした」だからといって偏屈者ではなく、人と程よい距離を保つ達人でした。万人にいい人である必要はないのです。■不安や心配ごとは“魔法の口癖”で「心配ごとの無限ループ」から抜け出す方法は?「まず、思考や解釈を切り替える必要があります。例えば、お笑いコンビ、ぺこぱのツッコミに、『~とは言い切れない』という言葉があります。どんなネガティブな考えも、末尾に『〜とは言い切れない』とつけるだけで、プラスに変えることができます」例えば「太った!ショック」と思っても、「〜とは言い切れない」とつけ足して続けると、気がラクになります。■人に引きずられない人の話に耳を傾けることは大切ですが、注意も。「みんな、そう言ってるよ、というみんなはみんなじゃないということ。実はそう言っているのはその人個人だけの場合も。そこを見分け、常識的な意見がどこにあるのかを見極めることが、実は鈍感になるためには必要です」■上手に人任せにする「『ひとりでやっていけると思う人ほど、迷惑をかけやすい』。かなり前の雑誌の投稿ですが、記憶に残っています」責任感でガチガチの人は迷惑をかけまいと、ひとりで抱え込み、かえって大きな迷惑をかけてしまいます。上手に助けてもらう習慣で、自分も周囲もラクになります。■結果よりプロセス自分が「負け組」だと落ち込む繊細な人には次の言葉を。「渋沢栄一は『お金は仕事の滓(かす)だ』と言いました。お金は仕事で出た滓にすぎず、どんな仕事をするかが大事。勝ち負けや貧富で、重かった心が軽くなりませんか」■完璧を目指さない「私自身の経験から言うのですが、完璧主義の学生に限って、何かをやれと言うと、自分はできないと尻込みする。やらせてみると、かなりいいものを提出してくるのに、です。最初から満点を目指さず、60点を目指せばいい。そしてそこから、修正を重ねて満点に近づけていけばいいのです」鈍感になる練習でラクになれば、きっと前へ進めます。お話を聞いたのは……齋藤孝さん。明治大学文学部教授。東大法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。著書多数。コメンテーターとしてもテレビ出演多数。《構成/ガンガーラ田津美》
2021年04月14日橋本愛NHK大河ドラマ『青天を衝け』がいよいよ佳境に。第8回では主人公・渋沢栄一の婚礼が描かれた。「吉沢亮さんが渋沢役で、控えめながら芯の通った妻の千代役が橋本愛さん。彼女は朝ドラ『あまちゃん』で有名になりましたが、大河でも活躍。『西郷どん』『いだてん』に続いて3回目の出演です」(テレビ誌ライター)橋本は女性ファッション誌『Seventeen』の専属モデルを務めながら女優としても活動。中学までは地元の熊本で過ごしていた。「地元愛が強く本当は熊本の高校に進学したかったようですが、仕事が忙しくなり東京で暮らすことに。今でもちょくちょく地元に帰っているみたいですよ。熊本県公式ホームページのインタビューで《豊かな自然があって、水も、野菜も、お魚も本当においしくて。熊本は本当に住みよい街だっていつも感じています》と話していました」(スポーツ紙記者)■「一軒家に引っ越したらどうですか?」リフレッシュには、大好きな地元に帰るのが一番。しかし、帰省した際にちょっとした問題が起きていた。実家ではなく、同じ熊本市内に住む祖母のマンションで“騒音トラブル”があったという。祖母が暮らす部屋の下の階に住む夫妻に話を聞いた。「昨年の8月ごろから、決まって月の初めにバタバタという足音や何かを引きずるような音が。管理人からは足の悪い年配の女性が1人で暮らしていると聞いていたので、しばらくは我慢していたんです。でも、今年の1月上旬、深夜12時半に足音や物音がひどく、苦情を言いに行きました。年配の女性が出てきて、“うるさいと思うなら、一軒家に引っ越したらどうですか”と言われてしまい……」(下の階に住む男性)翌日になると、逆に管理会社から夫妻が注意された。「女性の親族の方から“夜遅くに男性が1人で住む年配女性のもとを訪ねるなんて、非常識だ”と苦情が入ったそうです。深夜の足音や物音に苦しんでいて、気を付けてほしいだけだったんですが……」(男性の妻)1か月後に夫妻がふたたび被害を訴えると、管理会社は騒音に気をつけるように記したポスターを掲示。しかし効果は見られず、さらに1か月たった3月上旬の深夜、また騒音が聞こえてきた。「“1人じゃなくて誰か来ているんじゃないか?”と思って妻と2人で訪ねましたが、インターホンを押しても反応なし。仕方なく警察に通報しました」(前出・男性)警察が注意したところ、橋本の祖母は“孫が来ていて、すみませんねぇ”と柔和な態度で説明したという。しかし、2日後の昼ごろ、またもや騒音が発生。「2人で上の階に行くと、部屋から出てエレベーターに向かう橋本愛さんがいたんです。深夜の騒音について話し合おうとしましたが、“飛行機の時間なんで”と、私たちのことはまったく相手しようとせず……。足音について尋ねると、“私ですけど、じゃあ忍び足で過ごせっていうんですか?”と逆ギレ状態。物音に関しては、“これですよ、これこれ”とキャリーバッグを指さして開き直った様子。結局、飛行機の時間を理由にその場を立ち去られました」(前出・男性の妻)そこで夫妻が改めて管理会社に相談すると、4日後に謝罪のコメントを伝えられた。「“どうもすみませんでした、これから気を付けます”という言葉の後に、“直接会ったら、感情的になって口ゲンカになるかもしれないんで”と……。本当に申し訳ないと思っているのか不安になってしまいました」(前出・男性)■橋本愛が遊びにきたときも騒音が……事実を確認するべく、橋本の祖母にも話を聞いた。――下の階に住む方と、騒音トラブルがあったそうですが?「私は関与してません。立ち会ってませんので……話は済んでるんですけど、私は話し合いに参加してないので」――“うるさいなら一軒家に引っ越したら”と発言を?「向こうにガチャガチャ言われて、私もついパッと言ったんでしょうね」――愛さんが来られたときの足音、物音がひどいとのこと。「愛はただ、遊びに来ていただけです」“もう終わったこと”と繰り返し、多くを語らない。マンションの管理会社にも事情を聞いた。「築年数30年で老朽化が進み、どうしても防音に関しては弱いですね。ペットの鳴き声や歩く音、シャワーの音でさえ聞こえてしまうことがあるようで。集合住宅ですから、ある程度はご理解いただいたうえで入居してもらっています。意図的に騒音を立てるような場合はしかるべき措置を取って対処しますが、たまに聞こえる生活音となると、仕方ない部分もありますからね……」ほかの住人に聞くと、温水洗浄便座のモーター音まで聞こえたことがあるとのこと。構造上の問題があるようだ。「愛ちゃん本人もおばあさんも物静かな方ですし、わざと騒音を立てるような人ではないですよ。ただ、たまに親族が家に来るようで、3月には集まって少し騒いじゃったかな、なんて話もありました」(橋本の祖母の知人)事実を確認するため橋本の所属事務所に問い合わせたものの、期日までに返答はなかった。次に帰省したときは、千代のような控えめキャラに徹したほうがいいかも。
2021年04月12日「大河ではリハーサル中もマスク着用は厳守です。吉沢さんが橋本さんに愛の告白をするシーンがあるのですが、マスクをとった吉沢さんが本番で必死に思いを伝える姿を見て、橋本さんは思わずキュンとしたそうです」(制作関係者)現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)。2月14日の初回放送からはや1カ月だが、依然として視聴率は15~16%台をキープしている。同ドラマは吉沢亮(27)演じる主人公・渋沢栄一が幕末から明治にかけて、信念とともに逆境を乗り越えていくというストーリー。さらに劇中には、栄一と高良健吾(33)演じる栄一の従兄・喜作が恋のライバル同士に。橋本愛(25)扮する栄一の従妹・千代を取り合う三角関係も描かれるという。最終的に、劇中で千代と結ばれるのは栄一。しかし、これまで橋本と“密”な関係を築いてきたのは高良のほうだという。「橋本さんと高良さんはともに熊本県出身。それどころか、実家が歩いて5分ほどのご近所なんです。子供のころに遊んでいた場所も同じ。ですから、共演のたびに熊本談議で盛り上がっているそうです」(NHK関係者)2人はNHKのドラマ『ハードナッツ!』(’13年)で初共演している。「橋本さんはコロナ禍になるまで、1~2カ月に1回は帰省していたほどの熊本好きです。また高良さんも、中高時代という多感な時期を熊本で過ごしたためブログに『感謝しかない場所』とつづっていました」(映画関係者)橋本と高良は同じく熊本県出身の行定勲監督(52)による、オール熊本ロケの映画『うつくしいひと』(’16年)でも再共演している。その公開を前にした’16年4月14日、震度7を観測する「熊本地震」が発生したのだ。「映画の風景のおよそ7割が地震で“崩壊”してしまい現存していません。ネット上で有料配信され、収益は復興支援に充てられました」(前出・映画関係者)高良は震災後すぐに熊本に向かい、ボランティアに参加。「少しでも現地の人たちに寄り添いたい」という気持ちからだったという。橋本も復興支援作品に積極的に関わっている。「彼女は震災に関するいくつもの番組でナレーションを務め、復興プロモーションとして熊本県が制作した昨年1月期のアニメ『なつなぐ!』(TOKYO MX)では主人公の声を担当しています。『地元の力になれるなら』と熊本関連の仕事に携わることを光栄に思っているそうです。そんな2人が『青天を衝け』で3度目の共演。郷土愛の強い2人は『大河ドラマを通じて、熊本の人々に少しでも明日への活力になれれば!』と意気込んでいたといいます」(前出・NHK関係者)『青天を衝け』では結ばれない2人。しかし、故郷の復興を誓う絆は固く結ばれているようだ――。「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月25日「“日本資本主義の父”みたいなイメージの人間を主人公にして、大河ドラマにしても、あまり面白くないんじゃないかな、と思っていたんです。でも実際にドラマを見てみると、農村の風景なんかもしっかり描いているし、庶民の生活もよくわかります。非常にユニークな国民の歴史の記録にもなるのではないかと期待しています」そう語るのは、渋沢雅英さん(96)。『青天を衝け』の主人公である渋沢栄一(1840~1931)のひ孫にあたる人物だ。第4話の視聴率も15.5%と、好調を維持している。ドラマ制作チームからは、“若々しいキャラを作っていきたい”という提案もあり、主演の吉沢亮(27)は事前にかなり人物像を研究したという。吉沢は『NHK大河ドラマ・ガイド青天を衝け前編』(NHK出版)に収録されたインタビューでは次のように語っている。《栄一さんのひ孫さんの渋沢雅英さんにお会いする機会を頂いたんです。渋沢栄一記念財団の理事長などを務めた方で、90歳を過ぎていらっしゃるのですが、もう本当にすてきな方で》吉沢が言うように、本誌のインタビューに答える雅英さんの声は96歳とは思えないほどしっかりしていた。「『青天を衝け』という言葉は、栄一が19歳ぐらいのころに書いた漢詩の一部なんです。そんな若い青年が漢詩を書くなんて、いまでは信じられないですが、栄一はそういった文化的素養も持った人間だったのですね。特に私の父(※大蔵大臣なども務めた渋沢敬三氏)は栄一のことを非常に尊敬していて、『栄一の望むように自分は生きていかなくてはいけない』と語っていました。4万5千ページにもわたる伝記資料も作っているんです」■ひ孫が語った栄一と吉沢の“共通点”とは脚本を担当した大森美香は、その資料に全部目を通したという。《大森さんが描く栄一はとてもチャーミング》とも語っている吉沢。雅英さんには、吉沢はどんな青年に映ったのだろうか?「とても素直な青年でした。栄一のことを理解しようと努めていることが、強く伝わってきたことが印象的でしたね。これだけ有名な俳優になられたわけですから、きっといままでも一生懸命に励まれてきたのでしょう。きっと女性のファンも多いでしょうね。吉沢さんが演じてくださるのでしたら、いい作品になるのではないかと思えました。栄一と吉沢さんの共通点ですか?いやぁ、栄一は見た目はごくふつうで、吉沢さんみたいにあんなにイケメンじゃないですし、あれほど素直でもなかったと思いますよ(笑)。吉沢さんは俳優さんのなかでも、きっと特別な人だと思います。栄一は大天才ですし、いろいろなことをやっていますから、『演じるのは大変でしょうけど、頑張ってくださいね』と、エールを送らせてもらいました」前述のインタビューで吉沢は雅英さんとの面会について、こう感想を漏らしている。《お話を伺う中で、栄一さんがどれだけ愛されていたか、どれだけ器の大きい方だったのかを感じることができ、背筋が伸びました》年齢差はほぼ70歳。この出会いは今後の『青天を衝け』で、どのように生かされていくのか。「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月14日深谷市の渋沢栄一記念館では、昨年完成した渋沢のアンドロイドから講義を受けることもできる(C)渋沢栄一記念館所蔵’24年に新しい1万円札の顔になる日本の“資本主義の父”と言われる渋沢栄一の生涯を描いた吉沢亮主演の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)。2月14日からスタート。3話目の平均視聴率は16・7%で、3週連続で視聴率が同時間帯トップに。滑り出しは好調だ。ところが渋沢栄一と聞いて、どんな人物なのか説明できる人は意外と少ない。「江戸末期に生まれ、明治、大正、昭和を生きた渋沢は91年の天寿をまっとう。日本初の銀行『第一国立銀行』(現・みずほ銀行)や東京商法会議所(現・東京商工会議所)など500以上の企業や団体を設立。そのほかにも福祉事業、医療事業、教育事業、国際交流に尽力するなどひと言でいうとバイタリティーの塊のような人物です」こう話してくれるのは、渋沢栄一に関する著作も多い歴史学者・安藤優一郎さん。しかしその人生は、なかなかどうして波瀾万丈。そこで今回は、酸いも甘いも噛み分けた大河ドラマの主人公・渋沢栄一の波乱に満ちた生涯の謎に迫ってみよう。■遊郭で散財、新撰組の隊士と女性を取り合い武蔵国血洗島村、現在の埼玉県深谷市にある渋沢家は、藍玉の製造販売と養蚕も手がける豊かな農民。その家の長男に生まれた栄一は、お金持ちの家に生まれ育った、言ってみればスーパーおぼっちゃま。「7歳のときから論語や四書五経、日本外史といった教養を身につけ、農民の身分にもかかわらず剣術の神道無念流を学んだ。侍に負けず劣らず文武両道に長けた子ども。性格も闊達でとにかく負けず嫌いでした」(安藤さん、以下同)本来なら父の後を継いで家業にいそしむところだが、栄一も時代の申し子。21歳のとき、江戸に出て当時流行りの北辰一刀流の千葉道場に入門。剣術修行の傍ら、勤王の志士と交友を結んでいる。このあたりは“幕末のヒーロー”坂本龍馬とダブって見える。「そのころ、攘夷思想にかぶれた栄一は、従兄弟たちと横浜にできたばかりの外国人居留地焼き打ちを企てますが、別の従兄弟の尾高長七郎の説得で計画を中止するという事件を起こします。日ごろは冷静なのに、スイッチが入ると血の気が多く、向こう見ずなところも栄一らしいです」しかも計画に失敗した栄一たちは、その後、江戸の遊郭(吉原)で散財するというおまけつき。「家が裕福だったため、栄一は江戸遊学時代から焼き打ち計画が失敗して勘当された後も仕送りをしてもらっていたようです。このあたり、両親のこまやかな愛情を感じます」不謹慎に見えるかもしれないが、この時代の遊郭には、明日をも知れぬ勤王の志士たちも通っていたエピソードがあると安藤さんはこう続ける。「あの西郷隆盛や大久保利通、そして木戸孝允にもなじみの芸妓がいたのは有名な話です」その後、京都に出た栄一は尊王攘夷のかたわら女性をめぐって新撰組の隊士ともめ、押い込みをかけられることもあったという。時代とはいえ、栄一もまた“艶福家”であったことは間違いなさそうだ。■「みんながうれしいがいちばん」の教えしかし勤王派の凋落により京都での志士活動に行き詰まった栄一は、江戸遊学のころから交友のあった一橋家の家臣・平岡円四郎の推挙により、今回の大河ドラマで草なぎ剛が演じる一橋慶喜に仕えることとなる。「うまく立ち回ったという人もいますが、栄一の人生を見ると運が強いから縁を引き寄せているともいえます」しかし栄一は、決して人間関係に流される“イエスマン”ではなかった。「明治維新後、明治政府に出仕。民部省や大蔵省で働きますが、大久保利通たちトップと対立してわずか4年で明治政府を去ります。“上から言われても、嫌なものは嫌”。そういう気骨があり、官僚には栄一は向いていませんでした」実業家に転身してからも私利私欲に走ることはなく、常にみんなのことを考え、日本のために奔走していたといわれる栄一。その陰には、栄一を愛情深く育てた母・ゑいの“みんながうれしいがいちばん”の教えがあったと言われている。しかし、その一方で実業界にも“艶福家・渋沢栄一”の名前はとどろき渡る。「栄一は何人もの女性を囲い、妻子のいる本宅でも、愛人との間にできた子どもまで同居させていました」子どもの数は20人とも言われ、そのほとんどが愛人との間に生まれている。艶福家ぶりは晩年に至っても変わらず、なんと68歳のとき、子どもを授かり、「お恥ずかしい。若気の至りで、つい」と、はげ上がった頭をなでたというエピソードが残っている。「栄一の後妻に入った兼子は、栄一の著作『論語と算盤』にちなみ“父様も論語とはうまいものを見つけなさったよ。あれが聖書だったら、てんで教えが守れないものね”と、夫婦以外の性行為を“淫行”としている聖書を引き合いに出していたそう」明治政府の要人は“英雄色を好む”ではないが、艶福家ぞろいだった。そんな艶っぽいエピソードが、ドラマではどこまで描かれるのか?この先も目が離せない。■“キュン死”大河、イケメン栄一の一挙一動に注目!大河ドラマ『青天を衝け』では、渋沢栄一を“国宝級イケメン”と呼ばれる俳優・吉沢亮が演じているが、イケメンすぎないかといった声も囁かれている。「栄一は新しい1万円札の顔をはじめ、紹介されるのは晩年の写真ばかりで若いころの顔はあまり知られていません。しかし栄一も坂本龍馬や高杉晋作たち幕末の志士と同年代。若いころはイケメンだった可能性が十分にあります。幕末は血なまぐさい話が多い中、若々しい栄一が描かれ、そこが高視聴率に結びついているのかもしれません」(安藤さん、以下同)第2話では、本を読みながら歩き、熱中するあまり溝に落ちて泥だらけになり、ふんどし一丁で身体を洗うシーンも登場。ネットでは早くも女性視聴者から興奮コメントが寄せられている。妻の千代役を演じる女優・橋本愛は、今後の展開について、「(初夜の撮影にも挑み)栄一さんのセリフで“抱いていいか”って、なんだこれは!と思いました。テレビの前のおなごたちが泡を吹いて倒れるのではないか。キュンキュンを100%詰め込んだセリフだと思いました」とコメント。さらに後ろから抱きしめられるバックハグもあるなど、“キュン死”大河になることは間違いなさそう。これなら歴史にあまり興味のない女性視聴者も惹きつけられるかもしれない。そんな制作サイドの“皮算用”を安藤さんはこう話す。「こまやかな夫婦生活と幕末らしい過激さのバランスがとても難しい。今はまだ序盤。今後、家を飛び出した栄一がどんな人生を送るのか。栄一の日常生活に中心を置くのではなく、大河ドラマらしく時代の大きな流れを描くことを期待したい」さらに渋沢栄一の魅力について、安藤さんはこうも語る。「幕末といえば、大河ドラマ『龍馬伝』や『西郷どん』『花燃ゆ』など西国雄藩を舞台とするものが多かった。東国の、しかも農家に生まれた者の中にも世の中を変えようと考えていた人たちがいたことをぜひ知ってほしい」聖徳太子や福沢諭吉と肩を並べるほどの偉人でもある渋沢栄一。その活躍ぶりを、今回の大河ドラマ『青天を衝け』で“キュンキュン”しながら、ぜひ堪能したい。
2021年03月11日「現在、撮影している江戸のシーンは走ることが多く、吉沢さんはトレーニング器具を買い込み、撮影がない日は自宅で筋トレに励んでいるといいます」(吉沢の知人)吉沢亮(27)が主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』が好調だ。初回視聴率はここ数年で最高の20%を記録し、第2~3回も16%台と高視聴率をキープ。大河初出演にして、主演の座をつかんだ吉沢。右も左もわからない現場で、試行錯誤する日々を送っている。「主演決定後、吉沢さんは公私ともに親しく、『西郷どん』で主演を務めた鈴木亮平さん(37)に座長としての心得を聞いたそうです。そろばんをはじくシーンが頻出するので、撮影の合間にずっと練習しているといいます。剣術指導では、吉沢さんが長年やっていた剣道の癖が抜けないこともあり、先生から『違う!』と厳しい指摘が飛んでくることもあるそうです」(NHK関係者)脇を固める堤真一(56)や和久井映見(50)といったベテラン俳優の演技も魅力の本作。吉沢も名だたる先輩俳優との共演についてこう語っている。《みなさんと一緒にお芝居をしていって、本当に「ああ、やっぱりすごいな」と思う瞬間ばかり》(『日経エンタテインメント!』’21年2月号)現場を牽引すべく、先輩と“飲みニケーション”で距離を縮めたいところだが、コロナ禍での撮影に吉沢も苦心しているようだ。■堤真一も感嘆する吉沢の“居残り”見学「通常であれば、クランクイン後に共演者同士での食事会などで親交を深めていくのですが、コロナ禍ということもあり、そうした機会がほとんどありません。吉沢さんも撮影当初は、コミュニケーション不足に戸惑っている様子でした」(前出・NHK関係者)だが、渋沢栄一のように吉沢も機転を利かせて、“居残り補習”で逆境を攻略しているという。「自分の出番がないときも、スタジオで共演者の演技を見学し、必ずといっていいほど終わるまで待っているそうです。共演者が出てくると、距離を取りながら一人一人に積極的に話しかけ、コミュニケーションを図っているといいます。ふだんは人見知りな吉沢さんですが、今では冗談が言い合えるくらい打ち解け、堤さんもそんな吉沢さんの姿に感心していたそうです」(前出・NHK関係者)そして、朝ドラ『なつぞら』で共演した“戦友”も吉沢の心強い味方となっているようだ。「山田裕貴さん(30)は、吉沢さんの主演が決まると、一升瓶を持ってお祝いに駆け付けたそうです。また朝ドラでは“番長役”だった板橋駿谷さん(36)は今回の大河にも出演しており、たわいもない雑談でリラックスできているといいます」(制作関係者)仲間の支えを背に、吉沢は頼れる座長として、大河を成功に導くことだろう――。「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月04日8年ぶりに視聴率20%と、大河ドラマの初回視聴率として久々に明るい話題をもたらした『青天を衝け』(NHK)。実業家として近代日本の礎を築いた渋沢栄一は、江戸、明治、大正、昭和を生き、91歳で生涯を終えた。仕事だけでなくプライベートでもバイタリティを発揮していた渋沢には、2人の妻の間に7人の子供がいるほか、実は妾との間にも数十人子供がいたという説も。そんな渋沢栄一翁から学ぶ「食と健康トリビア」を紹介。【トリビア1】朝食は大好物のオートミール!オートミールとはオーツ麦を加工したシリアル食品で、食物繊維やミネラルが豊富な栄養食品。渋沢はスープ皿にオートミールを入れ、ミルクと砂糖を加えたものを食べていた。【トリビア2】もしかしてスイーツ男子だった!?「甘いものは好きでよく食べる」と言っており、和菓子の老舗への注文記録も残っている。ちなみに日本のビール産業に貢献した渋沢だが、アルコールはほとんど口にしなかった。【トリビア3】80代から始めた健康維持法とは?座ったまま背骨を軸に体を曲げたり伸ばしたりするストレッチ運動を80代から始めた。柔術家の坂本謹吾氏が始めた健康体操で「坂本屈伸道」と呼ばれた。【トリビア4】帰郷すると食べていたのは「煮ぼうとう」地元・埼玉県深谷市の名物「煮ぼうとう」をよく食べていたといわれている。深谷ねぎや地元で収穫されたたっぷりの野菜類と、幅が約2.5センチある幅広麺を煮込んだ醤油味のうどんだ。【トリビア5】高齢でも学ぶ心を忘れないすべての人は年齢に関係なく、勉強する心を失ってしまうと進歩がないとした。渋沢の長寿の秘訣は、70歳を過ぎても勉強を怠けたことがないという、その学びの姿勢にあるのかも!?【トリビア6】コーヒーの魅力にいち早く気づいたパリ万国博覧会へ派遣された際「すこぶる胸中を爽やかにす」と、飲んだコーヒーの感想を日記に記していた。コーヒーの魅力にいち早く気づいた日本人といえる。【トリビア7】健康の秘訣はくよくよしないインタビューで健康法について聞かれると「事物に屈託せざるを予の保健法」と答えている。くよくよと物事にこだわらないこと、という意味。落ち込んでも気持ちを切り替えることが大事!健康長寿の秘訣はここにあり!「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月28日NHK大河ドラマ「青天を衝け」が早くも話題の吉沢亮が、2022年1月から舞台「マーキュリー・ファー Mercury Fur」に出演することが決定。北村匠海と共演する。「マーキュリー・ファー」は、イギリスの劇作家フィリップ・リドリーが2005年に書き下ろし、日本では2015年に白井晃の演出によりシアタートラムで初めて上演した作品。これまで、白井さんが世田谷パブリックシアターで演出を手掛けたリドリーの作品は5作に上り、いずれも斬新な劇場空間と衝撃的な演出で高い評価と話題を呼んだ。その中でも「マーキュリー・ファー」はほかの作品と比べ、より過激な表現、より挑発的なセリフが次々と繰り出される作風で、極限状態に置かれた人間の残酷さが描かれている。暴力と略奪がはびこる荒れ果てた世界であぶりだされる人間の本質を世の中に鋭く突きつけるとともに、生きること、愛することを渇望する人間の美しさが描かれ、初演時には観客に大きな衝撃を与えた。今回は劇場をシアタートラムから世田谷パブリックシアターへと移し、およそ7年ぶりに白井さんの演出で再演。大河ドラマ「青天を衝け」で主人公・渋沢栄一を好演している吉沢さんの新たなチャレンジとなり、映画『さくら』に続き、公開待機中の『東京リベンジャーズ』でも共演する北村さんと魅力的なタッグを組む。ストーリーボロボロの部屋にエリオット(吉沢亮)とダレン(北村匠海)の兄弟がやって来る。ふたりは急いでパーティの準備にとりかかる。そこに青年がひとり偶然顔を出し、「バタフライ」が欲しいので手伝うと言う。しばらくするとローラと呼ばれる美しい人物と、パーティの首謀者らしき男が謎の婦人を連れてやって来る。彼らの関係は…?そして彼らの会話の中で語られる、バタフライの秘密とは…?やがて、きょうのパーティゲストが到着するが、用意した「パーティプレゼント」に異変が起きて、事態は思わぬ展開に…。「マーキュリー・ファー Mercury Fur」は2022年1~3月、世田谷パブリックシアターにて上演予定。*長野(松本)、新潟、兵庫(西宮)、兵庫(神戸)、愛知ほかツアー公演あり(text:cinemacafe.net)
2021年02月27日すぐに行動に移したり、人付き合いがよいことを指す“フットワークが軽い”の略語=フッ軽(ふっかる)。その言葉がぴったりなのが大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)の主人公、渋沢栄一。その人物像に迫るーー!渋沢栄一を“とんでもないバイタリティの持ち主”と表現するのは、同郷の後輩で、渋沢栄一の関連本『ビビる大木、渋沢栄一を語る〜僕が学んだ「45の教え」〜』(プレジデント社)も執筆したビビる大木(46)。「パリを訪れたとき、軍人と銀行家が対等に話しているのを見て、すぐに“こんな国にしなければ”と思いが巡ったそうです。そして帰国後、欧州で興味を持ったあらゆる社会インフラ、資本主義のシステムをどんどん実現させていったというから驚きですよ」さらに、歴史上の偉人たちとの接点の多さにも目を見張るという。「大久保利通だけでなく、福澤諭吉や三菱財閥の創業者、岩崎彌太郎など、政財界から教育界まで、人脈が幅広い。それでいて岩崎彌太郎には“あなたのやり方は好きじゃない”と直接言ったりもするんですよね。でも、もっともオンリーワンの存在だと思わせるのは、育てた会社や団体の多くを後進に譲り、自らはまた新たな事業をどんどん開拓していったことだと思います。普通は、結果を出して権力を持つと、そこにしがみつくでしょ。でも渋沢栄一は“退く勇気とチャレンジ精神”を持っていたんですね。だからこそ、晩年まで、ずっと誰かに頼られる存在だったのだと思います。今も先輩として、こうやって後輩の僕に仕事をくれていますし(笑)」そう話す大木が、とっておきの“フッ軽”エピソードを紹介してくれた。【フッ軽エピソード1】信念を貫くために大久保利通と大げんか政府の官僚時代。「赤字でも軍事費を増額するという上司の大久保利通に対し、そんなどんぶり勘定は日本をダメにすると直談判。上司相手でも言う姿勢に感服」(大木・以下同)【フッ軽エピソード2】初めての欧州視察で初投資し、大儲け!「パリ万博など欧州視察の費用捻出のため、現地で公債や鉄道株を購入。帰国時に売却し、プラス収支に。やることが大胆!」。この経験を金融制度などの整備に役立てた。【フッ軽エピソード3】恋にもバイタリティを発揮!子どもは50人2人の妻の間には7人の子どもがいるが、「実はお妾さんとの間に子どもが30人、いや、50人いたとか。プライベートでも、とにかく活力があふれていたんですよね!」【フッ軽エピソード4】お金儲けへの後ろめたさをなくした「著書の『論語と算盤』では、道徳心があればお金儲けは悪くないと断言。お金を稼ぐことに後ろめたさを感じることがある日本人にとって、素晴らしい教えだと思います」放送中の『青天を衝け』で、NHK公式サイトの番組レコメンダーを務めている大木。「渋沢栄一に大きな影響を与える最後の将軍、徳川慶喜には注目しています。1つの時代を“畳む”側にいた人々がどう生きたのか。慶喜を僕と中学校の同学年だった、草なぎ剛さんが演じるのも、すごく楽しみです」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月27日8年ぶりに視聴率20%と、大河ドラマの初回視聴率として久々に明るい話題をもたらした『青天を衝け』(NHK)。16日には渋沢栄一の出身地である埼玉県深谷市で、大河ドラマ館が開館した。栄一の生家「中の家(なかんち)」のセットが再現されたもので、現存する旧渋沢邸の間取りを参考に設計。いろりを見ては、ここで栄一は家族団らんを楽しんでいたのね、といった感じでドラマの世界に浸れるのだ。出演者のインタビューを上映する「4Kドラマシアター」もあり、館内のどこからか吉沢亮が飛び出してきそうな錯覚にも。ほかに出演者が着用した衣装、サインなどが展示されている。ドラマの進行に合わせて展示内容も変更される予定で、1年を通してドラマを肌で感じられる場所になりそう!【渋沢栄一青天を衝け深谷大河ドラマ館】2022年1月10日(月・祝)まで開設開館時間:9〜17時(最終入館16時30分)休館日:無休料金:大人800円住所:埼玉県深谷市仲町20-2「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月26日