日本映画史上初のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』が中国で異例の大ヒットを記録していることを受け、滝田洋二郎監督が喜びのコメントを寄せた。第81回アカデミー賞で日本映画史上初の外国語映画賞を受賞、世界67の国と地域で公開され、世界各地の映画祭での総受賞数は103冠を誇る映画『おくりびと』(監督:滝田洋二郎/主演:本木雅弘)。2008年に日本で公開され、観客動員575万人・興行収入64.8億円の大ヒットを記録した本作が、2021年10月29日より中国全土9,400スクリーンでも劇場公開され旧作ながらも初週興行収入ランキングで第3位に輝く異例の大ヒットを記録している。これまでテレビ放送や配信を通じて、すでに中国の多くの人が鑑賞していた本作だが、今回「4K修復版」を新たに製作し、初めての劇場公開に至った。劇場で鑑賞した人々からは「最高傑作だ!」「映画館に行って鑑賞して絶対後悔しない作品」「本当に心の奥まで突き刺さった」「大泣きしました」との賞賛がSNS上で溢れ、11月17日時点の中国内興行収入は6235.7万元(約11.2億円)に達している。中国版ポスタービジュアル中国でヒットした日本映画はこれまで、宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し』『となりのトトロ』などのアニメが主流。しかし、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『万引き家族』(18年公開/興収9,600万元)、『祈りの幕が下りる時』(19年公開/興収6,700万元)など、近年は実写映画がヒットするケースも増えてきている。そんな中で、『おくりびと』は旧作の上映で日本映画として久々のヒットとなっている。映画完成から13年を経て中国で再燃した『おくりびと』ブームに、滝田洋二郎監督は「オスカー受賞から10数年を経ての中国公開に驚きつつも大変光栄です。色褪せることなく時や国を越えてこの作品が多くの方に受け入れて頂いたのであるならば、本当に映画冥利監督冥利に尽きます。ありがとうございます」と喜びのコメントを発表している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おくりびと 2008年9月13日より丸の内プラゼ−ルほか全国にて公開© 2008 映画「おくりびと」製作委員会
2021年11月18日第81回アカデミー賞(R)で日本映画史上初の外国語映画賞を受賞、世界67の国と地域で公開され、世界各地の映画祭での総受賞数は103冠を誇る映画『おくりびと』(監督:滝田洋二郎/主演:本木雅弘)。2008年に日本で公開され、観客動員575万人・興行収入64.8億円の大ヒットを記録した本作が、2021年10月29日より中国全土9400スクリーンでも劇場公開され、旧作ながらも初週興行収入ランキングで第3位に輝く異例の大ヒットを記録している。映画『おくりびと』はこれまでテレビ放送や配信を通じて、既に中国の多くの人々に観られてきたが、今回「4K修復版」を新たに製作し、初めての劇場公開に至った。中国でのタイトルは納棺師を意味する『入殓師』。劇場で鑑賞した人々からは「最高傑作だ!」「映画館に行って鑑賞して絶対後悔しない作品」「本当に心の奥まで突き刺さった」「大泣きしました」との賞賛がSNS上で溢れ、11月17日時点の中国内興行収入は6235.7万元(約11.2億円)に達している。中国ではヒットした日本の映画はこれまで、宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し』『となりのトトロ』などのアニメが主流。しかし、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『万引き家族』(18年公開/興収9,600万元)、『祈りの幕が下りる時』(19年公開/興収6,700万元)など、近年は実写映画がヒットするケースも増えてきている中、『おくりびと』は旧作の上映ながらも日本映画として久々のヒットとなった。映画完成から13年を経て中国で再燃した『おくりびと』ブームに、滝田洋二郎監督も「オスカー受賞から10数年を経ての中国公開に驚きつつも大変光栄です。色褪せることなく時や国を越えてこの作品が多くの方に受け入れて頂いたのであるならば、本当に映画冥利監督冥利に尽きます。ありがとうございます。」とコメントして、喜びを表している。映画『おくりびと』日本公開:2008年9月13日
2021年11月18日主婦業の傍ら、ハリウッドで腕を磨き、大河ドラマ『麒麟がくる』の“坊主メーク”などで、邦画・ドラマ界でのパイオニア、第一人者として活躍し続ける特殊メークアップアーティスト・江川悦子さん。短大卒業後はファッション雑誌「装苑」の編集部に入った彼女が、特殊メイクの職を志したのは、夫のアメリカ転勤がきっかけだったという。到着したアメリカで、夫婦で見たのが、81年公開のホラー映画『狼 男アメリカン』。映画館の暗闇の中、主人公の青年が狼男に変身するシーンが、江川さんをくぎ付けにした。「主人公がアアーッとうなりながら、手や顎がズンズン伸びていき、毛むくじゃらに変身していく。CGのない時代ですから、どうなってるんだろう、どうやってこんなシーンを作るんだろう、って」そのシンプルな驚きは、すぐに確固とした夢に変わっていた。「私も、これ、やってみたい!」江川さん、27歳の夏だった。しかし、特殊メイクの学校に通い、いざ就職!となっても、アメリカ人の方が職が見つかりやすい。映画スタジオから何度も門前払いされる江川さんだが、決して諦めなかった。そうして掴んだ、最初の大きな仕事は84年公開の映画『デューン/砂の惑星』。同年には、あの『ゴーストバスターズ』でマシュマロマンの製作スタッフに抜擢された。「とはいえ、最初はパーツ作りから。『なんでもやります』で、実績を積みました。よく『日本人は器用だ』とも言われました」そんな、怒涛の7年間のアメリカ生活を終えて帰国した江川さんを待っていたのは、女性の特殊メークアップ・アーティストがゼロという日本の現状だった。作品作りをしながら営業しようと決めたが、そのためには、工房が必要になる。江川さんは、日活のスタジオへ談判へ向かい、東京・調布の日活撮影所の一角に、特殊メーク制作会社メイクアップディメンションズを設立したのが86年のこと。日本映画初参加となったのは、『親鸞白い道』(87)。「ハリウッド仕込みの技術を持つ女性がいる」との口コミから声がかかった。依頼されたのは、生首の造形。その後はバブル経済を追い風に、映画やCMなどの仕事が次々と舞い込んだ。「子供を保育園に預けながらでしたから、いつも私がお迎えがいちばん遅くて、娘には『ごめんなさい』の気持ちでいっぱいでした。私が地方ロケのときには、義母が四国から出てきてくれたり。頼れるところは頼る、というのもアメリカで学んだことです」メークを手がけたなかには、NHKドラマ『トットてれび』(16)で100歳メークを施した黒柳徹子さんのように、「私が100歳になったら、こんな感じになるのね」と、喜んでくれる人もいる。「ありがたかったし、そんなやりがいを次につなげていきました」00年代に入ると、『ハリー・ポッター』(01年)や『ロード・オブ・ザ・リング』(01年)などの世界的人気で、特殊メークはますます注目されるようになる。08年には、オフィスを現在の場所に移転。このころには、業界では「坊主メークは江川さんに」の評価が定まっていた。ドラマ『あの戦争は何だったのか』(08年)で、初めて坊主メークを施した北野武さんは言った。「すごいね。痛くないし、軽いし、つけてるのを忘れるよ」同じころ、前出の『おくりびと』にも参加。主人公の納棺師を演じる本木雅弘さんが遺体と向き合うシーンも多いが、実はこれも一部はダミーだ。そして今、大河ドラマ『麒麟がくる』で、旧知の本木雅弘さんらの坊主頭などを担当。「斎藤道三を演じた本木さんや、足利義昭役の滝藤賢一さんなど。かつらピースと俳優さんの地肌の境目をなくす手法が、私たちの腕の見せどころです」こんな逸話がある。本木さんの大河での坊主頭を見た『おくりびと』の滝田洋二郎監督が、「あれ、メークなの!?本木君のことだから、てっきり本当に頭を剃ったかと思ったよ」と驚嘆したというのだ。プロ中のプロの目をも完璧にあざむく高度なテクニック。それこそ「してやったり」の思いだろうか。江川さんに問えば、「ビミョーですね。ありがたいんだけど、『もしかして、あれ特殊メーク?』くらいは気づいてほしかったり……フフフフ」技巧を尽くすほど、周囲にはそれとわからない。まさに職人仕事ならではの醍醐味なのだろうーー。(撮影:田山達之)「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月09日宝塚歌劇雪組公演『壬生義士伝』『Music Revolution!』の制作発表会が4月17日に都内にて開催された。確かな実力で宝塚の人気を牽引するトップコンビ、望海風斗と真彩希帆率いる雪組が、お家芸の日本物と、“音楽”にフィーチャーしたショーの2本立てを上演する。会見にはトップコンビのほか雪組スター彩風咲奈、『壬生義士伝』原作者の浅田次郎らも登壇。意気込みや期待を語った。チケット情報はこちら『壬生義士伝』はドラマ化、映画化もされた同名のベストセラー小説が原作。貧困にあえぐ家族を救うために脱藩し新選組隊士になった南部藩の下級武士・吉村貫一郎を主人公に、武士としての義、家族への愛、友との友情などの人間ドラマを描いた物語だ。その劇中歌2曲を中心に、望海、真彩、彩風の3人によるパフォーマンスからスタートしたこの日の会見。パフォーマンス中には南部弁も披露、物語の一端を3人がしっとりと切なく演じ上げた。吉村貫一郎を演じる望海は「この作品をやると発表された時の皆さまの反響が大きく、ファンが多いことを感じた。この浅田先生の書いた涙なしでは読めない素晴らしい作品に、いまの雪組が挑戦させていただけることを大変嬉しく思います」と挨拶。現在すでに稽古が始まっているとのことだが「南部弁をいかに自然にしゃべるか、そしてそれがきちんとお客さまに届くか、ということを考えながらお稽古していきたい」という苦労も語った。原作者である浅田次郎は「週刊文春で1年半という長期連載だった。400字詰め原稿用紙で1200枚もある長い長い話、どこをどう削ったら制限時間(上演時間)におさまるのか。これは相当の高等技術(笑)。映画化されたときの滝田洋二郎監督も同じようなことを仰っていましたが、(今回も)大変楽しみにしております」と少々捻くれた角度からのエールを送りつつ、「私は日本人の魂をこの小説に込めたつもり。できれば(舞台化を機に)より多くの世代を超えた方々にこの小説をもう一度お読みいただいて、思うところがあれば嬉しい」とも話した。また、演出の石田昌也が「宝塚のトップスターが比較的名もない下級武士で、センターになかなか来れない、という難しい問題があります」と話すように、宝塚歌劇団で上演されるには珍しいタイプの物語。だが望海は「今お稽古をしていても、近藤勇や土方歳三が真ん中にいて、私は端っこの方に並んでいます。でも吉村が真ん中にきてしまったらおかしい。その中で人としての在り方を出していけたら。登場した瞬間「望海はどこだ」となるかもしれませんが(笑)、ひとつの作品としてきちんとまとまるよう、みんなで作り上げていきたい。そういう作品に今の雪組で挑戦できることは楽しみですし、大きな挑戦であると感じています」と意気込みを語った。公演は5月31日(金)から7月8日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、7月26日(金)から9月1日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。兵庫公演は4月27日(土)、東京公演は6月30日(日)にそれぞれ一般発売開始。
2019年04月18日第91回アカデミー賞授賞式が2月25日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『万引き家族』でノミネートされている是枝裕和監督と『未来のミライ』の細田守監督がレッドカーペットに2人揃って登場し、日本の取材に応じた。アジア初のゴールデン・グローブ賞アニメーション映画賞ノミネートに加え、先日発表されたアニー賞では、日本人監督としては初の長編インディペンデント作品賞を受賞。長編映画アニメーション部門にノミネートされた細田守監督作『未来のミライ』。そして外国語映画賞でノミネートされている是枝裕和監督作『万引き家族』。今回同賞を受賞すると滝田洋二郎監督の『おくりびと』(第81回)以来10年ぶりの快挙となる。第71回カンヌ国際映画祭最高賞<パルム・ドール>受賞ほか、アカデミー賞前哨戦として注目を集める第44回ロサンゼルス映画批評家協会賞で外国語映画賞に輝くなど海外からも絶賛の声が上がってる。「あまり緊張しないタイプなんで、普通です」と話す是枝監督は、アメリカのファンに評価されている、子どもたちの演出について「子供は待つこと、急かさない」と自身の演出方法を明かした。さらに「現場に樹木(希林)さんがいることで恥ずかしくない演出をしたいという思いがあった」と、語っていた。「レッドカーペットの盛り上がりがすごくって。昨日はたっぷり寝れました」と明かす細田監督は、「『Mirai』という作品はに日常的な作品でアメリカでは受けないと思っていたが、蓋を空けてみたら好意的に受け止めてもらえて感謝している」とコメントした。そんな2人はレッドカーペットに揃って登場し、WOWOWの取材に応じた。今回W受賞となるか。期待したい。(text:cinemacafe.net)
2019年02月25日1月22日、第91回アカデミー賞のノミネート作品が発表された。日本からは外国語映画賞に是枝裕和監督(56)の『万引き家族』と、長編アニメーション映画賞には細田守監督(51)の『未来のミライ』の2作品がノミネートを果たした。長編アニメーション映画賞に日本からスタジオジブリ作品以外がノミネートするのは史上初。さらに『万引き家族』が外国語映画賞を受賞した場合、09年に受賞した滝田洋二郎監督(63)の『おくりびと』以来10年ぶりの快挙となる。早くも日本では2作の結果に大きな期待が高まっている。だが、『万引き家族』の前に立ちはだかる強力なライバルの存在が――。それは現在動画配信サービス・Netflixで配信中の『ROMA/ローマ』。本作は無重力空間を圧倒的な映像美で見せた宇宙映画『ゼロ・グラヴィティ』でアカデミー監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロンが監督を務めるなど、強力な布陣。また同時に作品賞にもノミネートを果たしており、動画配信サービスの映画では史上初の快挙。さらにスペイン語制作の映画として初めて作品賞にノミネートするなど、まさに映画史を更新し続けている作品だ。アカデミー賞の前哨戦ともいわれるゴールデングローブ賞でも外国語映画賞を受賞。同じく同賞にノミネートされていた『万引き家族』を一歩リードした形だ。さらに、ライバルはまだいるという。「今年の外国語映画賞は近年稀に見る激戦です。『ROMA/ローマ』以外にも、昨年のベネチア国際映画祭でも高い評価を受けたドイツの『Never Look Away』が。さらに、昨年のカンヌ映画祭で監督賞を受賞したポーランドの『COLD WARあの歌、2つの心』も要注意でしょう。ただ、カンヌでパルムドールを受賞した『万引き家族』の前評判はアカデミー会員にも好印象を与えると思います。『万引き家族』が受賞する可能性も決してゼロではないと思います」(映画会社関係者)授賞式は2月24日(現地時間)にロサンゼルスで開催される。栄光は一体誰の手に――。
2019年01月23日今年で10周年を迎える「広島国際映画祭2018」が、11月23日(金・祝)から25日(日)までの3日間開催される。国内外からワールドプレミア/ジャパンプレミアを含む選りすぐった40以上の作品を広島市内3会場で上映する他、ゲストによるトークショーやワークショップも開催される。【チケット情報はこちら】上映作品には、フランス・ドイツ・メキシコ・タイなどからの招待作品はもちろん、「ヒロシマ平和映画賞」受賞作の『鯉のはなシアター』、広島出身の森ガキ侑大監督作品『おじいちゃん、死んじゃったって。』など広島にゆかりのある映画人、および広島で撮影された作品も名を連ねる。豪華ゲスト陣を迎えての舞台挨拶やトークショーも充実。11月23日(金・祝)のオープニングでは、滝田洋二郎監督・吉永小百合主演『北の桜守』に出演した毎熊克哉が登場。また、アニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開を控える片渕須直監督に制作状況などを聞くワークショップを開催。24日には『鯉のはなシアター』出演の徳井義実と時川英之監督、さらに25日のクロージング作品として上映される『COMPLICITY(英題)』からは世界的に高い評価を得る近浦啓監督と藤竜也が登壇する。チケットは発売中。■広島国際映画祭201811月23日(金祝)~25日(日) NTT クレドホール、広島市映像文化ライブラリー、横川シネマ!! (広島県)ほか前売チケット:1日券 1500円※高校生以上は有料。チケットは期間内いずれか1日有効。当日券は会場にて販売。
2018年11月22日今年6月開催の「第71回カンヌ国際映画祭」で最高賞のパルムドールに輝いた是枝裕和監督(56)の「万引き家族」が、第91回米アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表に決定したと各スポーツ紙が報じた。各紙によると、日本映画製作者連盟が24日に発表。日本代表作品は申請のあった12作品から映画プロデューサーら7人の選考委員が選出にあたり、「万引き家族」に決まったという。今後は世界各国の出品作からノミネート作品が選ばれ、来年2月に受賞作が決定する。「アカデミー賞の本番で同部門にノミネートされるのは世界各国の映画の中からわずか5本の狭き門。日本の作品では08年にノミネートされ日本作品で初の栄冠を獲得した『おくりびと』(滝田洋二郎監督)以来、本番5枠にノミネートされた作品はありません」(映画ライター)さらに「アカデミー賞」のノミネート枠に残った場合、「万引き家族」には「おくりびと」以上の快挙が期待されているというのだ。「日本映画でパルムドールを獲得したのは5作品あります。そのうちアカデミー賞の外国映画賞部門を受賞したのは、1954年に『名誉賞』の1つとして外国映画が表彰された『地獄門』(衣笠貞之助)のみ。『外国映画賞』という単独の賞になってからのパルムドールとの二冠獲得となれば、史上初の快挙です」(映画担当記者)歴史的な快挙を達成した場合、日本中でフィーバーが巻き起こりそうだ。
2018年08月27日是枝裕和監督のカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『万引き家族』が、第91回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の“日本代表作品”として出品されることが決まった。一般社団法人日本映画製作者連盟が発表した。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて、日本人監督としては21年ぶりの最高賞“パルム・ドール”を受賞した本作。リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林らが出演し、日本国内では8月12日(日)までに興行収入43億1200万円、約352万人動員を記録する大ヒット公開中。8月3日に約6,000スクリーンにて公開された中国では、週末興行成績が第4位(4,860万元/約7.9億円)を記録し、今年中国で公開された全実写邦画のオープニング成績を超える大ヒットスタートとなり、8月11日には8,390万元(約13.4億円)を突破、昨年公開の『銀魂』の記録を抜いて実写邦画NO.1を達成している。そのほかアジア圏、ヨーロッパ各国、北米など含め現在合計で185の国と地域への販売が決定。9月にスペインで開催される第66回サンセバスチャン映画祭において、是枝監督が生涯功労賞にあたる「ドノスティア賞」を受賞、さらには第36回ミュンヘン国際映画祭では外国語映画賞にあたる「ARR/OSRAM賞」を日本映画初受賞、米国アカデミー賞を占う前哨戦として名高い第43回トロント国際映画祭にも「Special Presentations 2018部門」に出品される予定。(社)日本映画製作者連盟は、米国の映画芸術科学アカデミー(ACADEMY OF MOTION PICTURE ARTS AND SCIENCES)より同アカデミーが主催する米国アカデミー賞外国語映画賞に、日本映画1本を選考し出品する依頼を受けており、外部委員による選考会を行い出品作を決定している。カンヌの常連として知られる是枝監督だが、自身も映画芸術科学アカデミー会員であり、同・外国語映画賞の出品作品に選ばれるのは『誰も知らない』以来14年ぶり。日本の作品が同・外国語映画賞を受賞したのは2009年、滝田洋二郎監督の『おくりびと』が初。近年は、『百円の恋』『母と暮せば』『湯を沸かすほどの熱い愛』などが日本代表として選出されてきたが、最終的にノミネート対象となるショートリスト入りはならなかった。米国アカデミー賞授賞式は現地時間2019年2月24日(日)、日本時間2月25日(月)が予定されている。『万引き家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年08月25日「嵐」二宮和也が主演する『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』のBlu-ray&DVDが5月30日(水)よりリリース。この度、本作のBlu-ray&DVD豪華版に収録される二宮さん、西島秀俊、滝田洋二郎監督によるビジュアルコメンタリーの収録が行われ、当時のエピソードなどを語った。今回、3人共ビジュアルコメンタリー収録初挑戦といいうことで、「これ、どうしたらいいんですかね?何回か(映画に)見入ってしまうと思う」(二宮さん)、「絶対途中で油断すると思う。あ、映ってたんだった!って」(西島さん)、「どうなることやら」(滝田監督)と困惑や不安を隠せない様子。そんな中スタートした今回の収録。二宮さんが2002年パートの主人公を、1930年代パートの主人公を西島さんが演じ、2つの時代を行き来しながら描く本作とあって、自身が撮影に参加してないシーンに対しては特に興味津々で、滝田監督への質問も多く飛び出した。また劇中では、技術指導の先生が実際に出演しているシーンもあるそうで、「あの後ろでお茶を入れている女性は、先生ですよ」と二宮さんが明かすと、「滝田監督らしいですね~。本物が演った方が一番上手いっておっしゃられていましたよね」と西島さん。さらに撮影初日、日本料理店のシーンでも“本物”が登場。実在するお店を借りての撮影で二宮さんは、「あいよーってセリフを何度も何度も練習している人がいて、あいよーって一言なのに、ずいぶん練習するな、と思ってよく見てみたら本物(の料理人)で驚いた」というエピソードも披露。そして“料理”が主役とも言える本作では、撮影でも多くの本物の料理を使って撮影を行ったそう。豪華な料理が多い西島さんのパートでは、西島さん扮する山形シェフがほとんどのシーンで出来上がった料理を味見しており、「いいなぁ、美味しそうだな~」と二宮さん。また、撮影が終わるとその料理はキャストとスタッフで食べたことが明かされると「(2002年パートには)こんなお肉なかった!」「チャーハン食べるシーンばっかりだった!」と嘆く一幕も。さらに、1930年代パートで山形シェフの妻を演じる宮崎あおいが、夫を諭すように少し厳しい言葉で話をするシーンがあるが、2002年パートでは音声のみの回想となっているため、「西島さんはあおいちゃんから直接(厳しい言葉を)言われるからいいけど、僕は同じセリフを演出部の人から言われるんですから」と恨み節?また最後には、「初めてでしたけど、なかなかおもしろかったですね」(滝田監督)「試写で観るときとはちがう。こうやって話しながらは見られない」(二宮さん)、「(映画の)半分は出演していないから、そうだったんだっていうことが多くて、出演者だけど(知らなかった)いい話が聞けた」(西島さん)とふり返り感想を述べた。ビジュアルコメンタリーのほかにも、豪華版にはメイキング映像や、TOHOシネマズ上野の開業と公開初日を祝い、豪華キャストと監督によるテープカットセレモニーの模様をはじめ劇場公開時に行われたイベント映像集など特典が豊富だ。『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』Blu-ray&DVDは5月30日(水)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~ 2017年11月3日より全国東宝系にて公開©2017 映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」製作委員会©2014 田中経一/幻冬舎
2018年04月10日現在公開中の『北の桜守』(滝田洋二郎監督)で、映画主演作が120本という節目を迎えた吉永小百合さん(73)。この作品は、『北の零年』(’05年)、『北のカナリアたち』(’12年)に続き壮大な北海道を舞台に描かれる“北の三部作”の完結編でもある。 吉永さん演じる“江蓮てつ”は、出征した夫の形見のようにして庭の桜を守っていた。太平洋戦争末期には樺太から息子と共に北海道に引き揚げる。戦後は極貧の生活を送りながらもたくましく生きていく。息子役で堺雅人、その妻に篠原涼子、夫役で阿部寛らが共演している。 映画デビューして59年の吉永さん。’62年の『キューポラのある街』では史上最年少(18歳)でブルーリボン賞主演女優賞にも輝き、日本中に“サユリスト”を生んだ。テレビの大ヒットドラマを映画化した『夢千代日記(’85年)では、広島で胎内被爆した芸者のヒロインを演じた。これを機に、吉永さんのライフワークである原爆詩の朗読の活動が始まる。 それ以前にも原爆をテーマとした『愛と死の記録』(’66年)がある。試写で会社側から『被爆者のケロイドの描写が刺激的すぎる』などとカットを命じられた。それに対して吉永さんたち出演者やスタッフは、撮影所前の芝生で座り込みの抗議をしたという。 「当時から、作品に入り込むたちだったんですね。原爆の悲劇というのを、自分のことのように思いながら撮影にのぞんでいましたから。7年前の、原発事故後の福島に対する社会の反応に似た構図を感じましたね。最近は核兵器禁止条約等にも関心が高まっていますが、もっと語り合っていかなければいけないと思っています」(吉永さん・以下同) 青春時代から現在まで、女優として全身全霊をかけて演じてきた。吉永さんはその思いを、共演する若い俳優たちに、しっかり語り継いでいる。 「お母さん役を重ねることで、『母と暮せば』(’15年)でご一緒した嵐の二宮和也さん(34)、今作の堺さんと、どんどん息子が増えている感じです。もちろん、かわいい娘たちも。石原さとみさん(31)とは『北の零年』で、母娘役でご一緒しました。あのころは、まだ高校生で進路を悩んでいるような話も聞きましたが、いまは堂々とお仕事なさっているし、すっかり女性らしくなりましたね」 今年の石原の年賀状には、「また吉永さんを『母上!』と呼ぶような役をやりたいです」とあったそう。 「満島ひかりさん(32)は、『北のカナリアたち』で、あのサロベツ原野での撮影があって。短いシーンでしたが、事前に現地を見に行ったと聞きました。一つの役に全力投球することの大事さを、私も改めて感じました。若い方の成長を見守るのは本当にうれしいし、お話しする機会があれば必ず、『映画に出続けてくださいね』ということを申し上げています」 来年は映画デビュー60年。今後の抱負を尋ねたとき、思いがけない言葉が吉永さんの口からこぼれた。ほんの1年前には「引退」も頭をよぎっていたというのだ。 「実は、昨年2月に『北の桜守』の撮影が始まる前までは、半分くらいは次の120本という節目で女優のお仕事に幕を下ろそうかということも、考えていたんです。でも、実際に撮影が始まってみると、やっぱり映画の現場はとても楽しくて。それにこんなこともあったんです……」 昨年暮れ、『おとうと』(’11年)や『北の桜守』にも出演している笑福亭鶴瓶(66)の落語会でのこと。 「八千草薫さん(87)にお会いしたんですよ。20代のころに姉妹役で共演して以来です。50年近くたっても、ぜんぜん雰囲気が変わらなくて、かわいい。現役で映画にも出ていらっしゃる。ああ、こんなふうに年齢を重ねていけたらどんなにいいかしら、って思いました」 もう一つは、『夢千代日記』でも共演した樹木希林(75)とのこんな約束だった。 「樹木希林さんと、かねてから『八月の鯨』(’87年)のような映画で共演したいということを話しています。93歳と79歳の女優の共演が日本でも話題になったアメリカ映画ですね。実は去年の暮れにも、希林さんに『ねえ、やろうよ』ってハッパをかけられまして(笑)。まだテーマも決まっていませんが、希林さんもお体を大事にしてくださって、いつか、ご一緒したいと思っています」
2018年03月16日「最新作の『北の桜守』の舞台は北海道。初めて高倉健さんと妻役で共演した『動乱』(’80年)でも、北海道ロケの思い出があります。サロベツ原野で、私が長襦袢一枚で雪原に倒れるシーン。昼休みには極寒に耐えられなくて、ロケバスに駆け込みました。ふと外を見ると高倉さんが一人、吹雪の中に立っていらして。二・二六事件の将校の役作りで、ご自分の気持ちを持続させるためだったんですね。この北海道での撮影の日々を通じて、高倉さんの映画作りにかけるストイックな姿勢を見せていただいたことは、その後の私の女優人生でも貴重な体験でした」 こう語るのは、現在公開中の『北の桜守』(滝田洋二郎監督)で、映画主演作が120本という節目を迎えた吉永小百合さん(73)。この作品では、『北の零年』(’05年)、『北のカナリアたち』(’12年)に続き壮大な北海道を舞台に描かれる“北の三部作”の完結編でもある。 吉永さん演じる“江蓮てつ”は、出征した夫の形見のようにして庭の桜を守っていた。太平洋戦争末期には樺太から息子と共に北海道に引き揚げる。戦後は極貧の生活を送りながらもたくましく生きていく。息子役で堺雅人、その妻に篠原涼子、夫役で阿部寛らが共演している。 「『北のカナリアたち』のときに知り合った稚内の映画館主の方より、『樺太の乙女たちの悲劇を映像に残したい』という話を聞いたことから、映画作りが動き始めました。私自身も資料を集めたりすると、女性電話交換手9人が自決する真岡郵便電信局事件など、信じられないような悲劇が多かったんです」(吉永さん・以下同) 映画の中で、てつと子どもが乗っていた設定の引揚げ船に、昭和の大横綱・大鵬の家族が乗っていて、命からがら樺太から北海道に逃げてきていた事実なども判明した。 「映画全体はもちろんフィクションなんですが、いろんな史実を取り入れて物語が作られています。戦争って、どこが勝った、負けたじゃなくて、要は人を殺すことなんだという事実を、絶対に忘れちゃいけない。映画を通じて現代の人にも、わかりやすくこうしたメッセージを伝えることは大事なことだと思います」 大好きな北海道だが、冬の厳しさは過酷。昨年2月半ばのクランクイン早々、吹雪の中、子どもたちと重さ30キロの橇(そり)を引いた。 「けっこう大変で、腰にきちゃったんです(笑)。あっ、これはいけないと思って。夏には重い米を背負って逃げたり、息子役の堺さんと海に入るという、もっとハードなシーンも控えていましたから。それで、初めてジムに通い始めたんです。ずっと続けている水泳の仲間たちが、ちょうど誘ってくれて。トレーナーの方にも付いていただいて、バーベルを使ったスクワットも頑張りました。驚いたのは、ジムに行ってみると、同世代くらいの女性たちが本当に多かったことですね」 10代にして吉永さんの映画女優としての道を決定づけた『キューポラのある街』(’62年)。若い命そのものを象徴するように、主演としてスクリーンの中を走り続けていた。吉永さんはいまも、映画に対して当時と変わらない情熱を持ち続けている。 「もう前のようには走ることはできませんけれど(笑)。現役でいるために、地味にでも努力は続けたい。ですから、この映画のキャンペーンが一段落したら、ジムには本格的に通いなおそうと考えているんです。もう少し、映画の世界で自分らしく走ってみようと思っています」
2018年03月16日現在公開中の『北の桜守』(滝田洋二郎監督)で、映画主演作が120本という節目を迎えた吉永小百合さん(73)。この作品は、『北の零年』(’05年)、『北のカナリアたち』(’12年)に続き壮大な北海道を舞台に描かれる“北の三部作”の完結編でもある。 吉永さん演じる“江蓮てつ”は、出征した夫の形見のようにして庭の桜を守っていた。太平洋戦争末期には樺太から息子と共に北海道に引き揚げる。戦後は極貧の生活を送りながらもたくましく生きていく。息子役で堺雅人、その妻に篠原涼子、夫役で阿部寛らが共演している。 吉永さんが『北の桜守』に込めた亡き母と祖母への思いを語ってくれた。『北の零年』や『母べえ』(’08年)など、母親役を演じることも多い吉永さん。 「前作『母と暮せば』(’15年)は嵐の二宮和也さん(34)と共演しました。亡霊となって出てきた息子に、『母さん、だめじゃないか』と叱られるような、いわば、はかないお母さんでした。今度のてつは、息子がいじめられていたら『殴り返してやれ』ときっぱり言います。成長したあとも『一人で生きていきなさい』と、突き放す母親なのでその強さをしっかり演じたいと心がけました。私は実生活では母親にはなりませんでしたから、母親役を演じるときは、自分の母のことを思い出すこともあります。私の母親も、やっぱり強い人でした」(吉永さん・以下同) 東京都渋谷区に終戦の年の昭和20年(’45年)3月13日に生まれた吉永さん。直前には東京大空襲もあった大変な時代だったが、病弱な父に代わり、母・和枝さんが3姉妹を守り育ててくれたという。 「私は自宅で生まれましたが、東京大空襲の3日後ですから、ほとんど防空壕で生まれたようなもんじゃないかと。わが家の地域は5月の空襲のほうが激しかったそうですから、乳飲み子を抱えての苦労も相当なものだったはずです。母は次女の私をおぶって神奈川の農家まで行き、自分の着物と食べ物を交換していました。幼い子どもが一緒だと少し分けてもらいやすくなると、後年語っていました」 母親の和枝さんは才能豊かな女性で、もともとはピアニスト志望だった。しかし、父親から音楽学校入学を許されずに、夢を断念していた。 「だから余計に、ぜんぶ、娘の私のほうにいろんな期待がかかったということもあったんでしょうね。母は’05年に亡くなりましたが、まだ自分の中には整理がついていない部分もあります。うちの庭には、桜の木が1本あって、その下で妹とままごとをしたり。それを思うと、桜には不思議な縁を感じます」 そして、『北の桜守』にはこんなエピソードが。 「もう一つ、ご縁という話では、“てつ”というのは、私の母方の祖母の名前と同じです。てつという名前は、激しい性格が出せるんじゃないかと思って、私からこの役名を提案させていただきました。実際の祖母は映画のてつさんとは違い、やさしいおばあちゃんでした。祖父が議員をやったり会社も経営したりして、祖母は苦労していたようです。だから、あの役をやらせていただくのは、天国の祖母へのレクイエムにもなるとの思いもありましたね」
2018年03月16日現在公開中の『北の桜守』(滝田洋二郎監督)で、映画主演作が120本という節目を迎えた吉永小百合さん(73)。この作品は、『北の零年』(’05年)、『北のカナリアたち』(’12年)に続き壮大な北海道を舞台に描かれる“北の三部作”の完結編でもある。 吉永さん演じる“江蓮てつ”は、出征した夫の形見のようにして庭の桜を守っていた。太平洋戦争末期には樺太から息子と共に北海道に引き揚げる。戦後は極貧の生活を送りながらもたくましく生きていく。息子役で堺雅人、その妻に篠原涼子、夫役で阿部寛らが共演している。 映画デビューして59年。節目で支えてくれた“共演者”について、吉永さんは印象に残っているエピソードを語ってくれた。 ’62年の『キューポラのある街』では史上最年少(18歳)でブルーリボン賞主演女優賞にも輝き、日本中に“サユリスト”を生んだ。一方で、20代に入っても、清純派のイメージが消えずに、吉永さんは女優としての方向性に悩み、スランプに陥った。 このころに、共演したのが渥美清さんだった。 「私自身、女優として大人の表現を模索していた時期でした。同時に、テレビにもたくさん出るようになり、心身に疲れがたまっていたのでしょう。あるとき突然、声が出なくなってしまったんです。そんなときに、『男はつらいよ柴又慕情』(’72年)のお話をいただくんです。まず、あの渥美さん独特の淡々としたたたずまいに圧倒されて。そうしたら撮影の合間に、渥美さんがアフリカロケに行ったときの話をしてくださって」(吉永さん・以下同) 《夜空を見上げりゃ、満天の星が無数に瞬いていて、これが降ってくるようでねーー》 「例の名調子で語って、最後に『役者なんて、さだめのないものなんだよ』と。ポツリと、おっしゃったとき、ああ、いまの生活を変えなきゃと思うんです。で、当時、のちに夫となる男性とお付き合いしていたんですが、ちょうど『女性自身』さんに見つかって(笑)。それが逆によかったといいますか、もう結婚するしかないと、私から押しかけて、生活を変えることができました」 山田洋次監督(86)も「とらやに遊びにくるような気持ちで、セットに入ってください」と、温かく受け入れてくれたという。 「このとき感じたのですが、私、山田監督には予知能力があると思っているんです(笑)。というのも『柴又慕情』で演じたのが、当時の私と同じように思い悩んだのちに結婚する女性だったんです。監督に相談はしていませんから、本当に不思議な気持ちでマドンナを演じていました」 15歳年上のテレビ・プロデューサーの岡田太郎さんとの結婚は、渥美さんとの共演のちょうど1年後だった。女優として最もつらい時期を支えてくれた夫との結婚生活は、今年で45年目となる。 「夫は退職後、朝にはコーヒーを入れてくれたり。というのも、私、朝がぜんぜんダメなんですよ、寝坊で(笑)。夜も、彼が好きなワインに合わせた料理を作ってくれたり。結婚当初はお茶も入れない人でしたから、まさかこの年齢になって“主夫業”をやってもらえるとは、本当にありがたいですねえ(笑)」 “寅さん”との出会いや結婚を経て、再び映画への情熱を取り戻した吉永さん。やがて高倉健さんと『動乱』(’80年)で初共演する。 「最新作の『北の桜守』の舞台は北海道ですが、『動乱』でも、北海道ロケの思い出があります。サロベツ原野で、私が長襦袢一枚で雪原に倒れるシーン。昼休みには極寒に耐えられなくて、ロケバスに駆け込みました。ふと外を見ると高倉さんが一人、吹雪の中に立っていらして。二・二六事件の将校の役作りで、ご自分の気持ちを持続させるためだったんですね。この北海道での撮影の日々を通じて、高倉さんの映画作りにかけるストイックな姿勢を見せていただいたことは、その後の私の女優人生でも貴重な体験でした」 名優2人の演技は高い評価を得て、早くも2年後には『海峡』(’82年)で2度目の共演を果たした。 「たしか青森県の竜飛崎での撮影後に、結髪さんの部屋で茶話会みたいになって。すると、高倉さんは前のときとは打って変わって、とても冗舌におしゃべりされてたんですね。ですから、その流れで、高倉さんに『腹筋は1日に何回やれば、その体形を維持できますか』と尋ねたんです。そうしたら、『100回やれば、キープできますね』と。以来36年間、今日まで、私も腹筋100回を続けています。ただ最近は、トレーナーの指導を聞いて、十数回やったら30秒休むという、私なりのやり方に変わりましたが」
2018年03月16日女優の吉永小百合(72)が2月20日、都内で行われた主演映画「北の桜守」(滝田洋二郎監督、3月10日公開)の舞台あいさつに出席した。 イベントの冒頭、吉永は18日に行われたスピードスケート女子500メートルで金メダルを取った小平奈緒(31)に言及。「正座して拝見しました。素晴らしかったです」と小平を称賛し、「(映画の)公開まであと18日、よし、私も頑張るぞという思いになりました」と自身を鼓舞した。 「吉永さんの取材をすると、原稿を書きやすいし見出しも立ちやすいんです。なぜなら毎回、その時々の話題のトピックを盛り込んだコメントをしてくれるからです。吉永さんご自身はイベント直前まで何を話せばいいか真剣に考え込んでいるらしく、その努力には頭が下がります」(イベントを取材した記者) 16年3月には転倒によって左手首橈骨を骨折していたにもかかわらず、都内で行われた「日本アカデミー賞」の授賞式にギプスをして出席。同イベントで司会を務めていた西田敏行(70)が頸椎を亜脱臼したことを公表済みだったことを引き合いに、「西やんも首を痛めていらっしゃるので、私も一緒に痛みを分かち合おうと思って……。滑って転んで手首を骨折してしまいまして、ごめんなさい」と冗談交じりに謝罪。翌日、各メディアで大々的に報じられた。 「演技は当たり前ですが、“コメント力”も超一流。人柄はもちろんのこと、そうした細やかな気配りがみんなから愛されているんです」(芸能デスク) 今後も、その言動が大いに注目されそうだ。
2018年02月22日女優の吉永小百合が1月4日(木)、都内で行われた主演作『北の桜守』の完成報告会見に出席した。日本映画界を代表する吉永さんにとって120本目の出演作。「よくここまでやってこられた」と感慨深げに語り、スタッフや共演者に対し、感謝を示した。■吉永小百合、『北の桜守』に強い手応え「大事な作品になった」戦中から戦後にかけ、極寒の北海道で懸命に生き抜いた母子の30年にわたる葛藤と軌跡を描く本作。『北の零年』(行定勲監督)、『北のカナリアたち』(阪本順治監督)に続き、北海道を舞台にそこで生きる人々を描いた“北の三部作”の最終章にあたる。北の大地で力強く生きる母親を演じた吉永さんは、「とても難しい役だった」と回想。それだけに、「皆さんに支えられ、大変な撮影を乗り切ることができた。いまはホッとしているし、大事な作品になったと思います」と強い手応えは十分だ。■息子役の堺雅人、吉永さんは「すてきな大先輩です!」完成報告会見には吉永さんをはじめ、共演する堺雅人、篠原涼子、岸部一徳、滝田洋二郎監督が出席。吉永さんと親子役で共演した堺さんは、「吉永さんのひたむきさ、何事にも一生懸命にぶつかる姿に感動しました。すてきな大先輩です!」と敬意を示し、「44歳になりましたが、まだまだ一生懸命さが足りないなと思う」と背筋を伸ばした。また、「すっと役に入り込めた」(吉永さん)、「そばにいるだけで幸せ」(堺さん)と共演をふり返った。■共演者が明かす“スター・吉永小百合”の意外な一面は?「吉永さんとご一緒できるなんて、夢にも思っていなかった」と感激するのは、篠原さん。「すごくスポーツがお好きで、プロ顔負けのアスリートぶりに驚かされました。私も触発されたので、何か始めようかなと思う」と吉永さんの意外な一面を明かすと、吉永さんは「じゃあ、同じジムに行って、一緒にプールで泳ぎたいですね」と早速“お誘い”していた。また、岸部さんは「吉永さんは“スター”ですけど、現場ではそういうことを一切出さず、役にしか見えない。俳優はこうあるべきだなと、いつも思う」と話していた。『北の桜守』は2018年3月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年01月04日アイドルグループ・嵐の二宮和也が13日、主演を務める映画『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)の公開記念トークイベントに、共演の西島秀俊、宮崎あおい、滝田洋二郎監督とともに登場した原作は、料理番組『料理の鉄人』などを手がけたバラエティ演出家・田中経一氏の同名デビュー小説で、『おくりびと』滝田洋二郎監督が実写化。劇中では2000年代初頭と1930年代、2つの時代が平行して語られ、絶対味覚="麒麟の舌"を持ちながらも料理への情熱を失ってしまった主人公・佐々木充(二宮)が、1930年代の料理人・山形直太朗(西島)が満州で創り上げた「消えたレシピ」に挑む。年末に放送されるNHK『第68回紅白歌合戦』白組司会就任が発表されたばかりの二宮。MCから司会決定の事実が伝えられると、映画館に集まった観客から割れんばかりの歓声が上がり、頭を下げた。「そうですね」と照れた様子を見せていた二宮だが、「12月31日のキワッキワまで働くことが決定しましたので、引き締めて。体調管理に気をつけて頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。また、客から質問を募ることになった出演者たち。当てられて「やばい!」と慌てる観客に、二宮は「やばいね」と同意する余裕を見せた。改めて観客が「4回観ていて、みなさんの泣いてるシーンにもらい泣きしてしまうんですが、二宮和也くんが涙を流さないなと思って。実は泣いた、ということはありますか」と質問すると、二宮は「泣いたら負けだみたいな空気だったんですよね。監督と一緒にやってて」と撮影時を振り返る。滝田監督も「(泣くと)わかりやすすぎるし。心では泣いてるんですよ。それをどのくらい出すかで、ラストを表現したいなと思ったんです」と意図を明かした。
2017年11月13日吉永小百合主演で贈る、北の三部作最終章『北の桜守』。すでに堺雅人、篠原涼子、阿部寛、佐藤浩市ら豪華俳優陣が集結している本作だが、この度本作をさらに盛り上げるキャストとして、安田顕、野間口徹が出演していることが分かった。本作は、終戦直後の北の大地で懸命に生きた母と子が、長年にわたる別離を経て、家族の記憶を巡る旅に出る物語。今回新たに発表された安田さんが演じるのは、堺さん扮する修二郎の同級生で、少年時代に修二郎をいじめていた過去がある杉本久。今作で共演シーンはないものの、吉永さんにとって120本目という作品に出演することを尋ねられると、「日本映画界の歴史を作られてきた方と、その方が主演される作品にこうして同じスクリーンに出させていただき、本当に光栄なことだなと思います」とコメント。そして、野間口さんは、修二郎が日本で開業したミネソタ24の社員で、社長である修二郎をサポートする木村学を演じる。また安田さんは、アメリカ帰りの修二郎を訪ねた際「What can I do for you?」と聞かれて戸惑うというシーンで、「ホッケ?ホッケがどうしたって?」という北海道人らしいアドリブで応戦。カット後にほかのキャストやスタッフを爆笑させていたという。そして野間口さんも、稚内での撮影では初夏の東京から移動してきたため油断したのか、寒空の北海道に短パン姿で現れ、堺さんにからかわれるなど、独特の空気感で現場を盛り上げていたようだ。2人のキャスティング理由についてプロデューサーは、「これまでの出演作を見ていて、それぞれの役のイメージにぴったりだなと思いましたし、実力派のお2人だったので、ぜひ、お願いできればと思いました。撮影を終えて、滝田洋二郎監督もお2人の演技を絶賛していました」と語っている。『北の桜守』は2018年3月10日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年11月10日「滝田(洋二郎)監督、西島(秀俊)さん、という、なかなか出会えない方たちとの映画づくりを楽しみに挑みました」 そう話すのは、公開中の主演映画『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』で、絶対味覚を持つ天才シェフ・佐々木充を熱演した二宮和也(34)。 「滝田組は素晴らしく現場が早かった。西島さんは満州時代を、僕は現代パートをそれぞれ演じて、絡みはないので、完成した映画を見たら、まるで別の作品のように楽しめました」(二宮・以下同) 映画『おくりびと』で米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した滝田監督との初タッグにプレッシャーはあったのだろうか。 「プレッシャーはなかったです。滝田監督はとてもいい環境でお芝居をさせてくれる方でした」 これまでも数々の巨匠たちと懇意にしてきたニノ。何事にもひるまずに取り組む姿勢はぶれることはないようだ。そんなニノの感じる秋はどんなイメージなのか。 「食欲の秋、芸術の秋……って、○○の春、とか○○の夏ってあんまり聞かないのに、秋だけ無限に出てくるよね。自由に何でもできる季節だな、って思う。秋に食べたいもの?僕は基本的にないものねだり。秋に秋の味覚を食べてもあまり何とも思わない(笑)。冬や春にサンマを食べると『ああ、いいね』って思うけど、秋にサンマがうまい、なんてわかっているし(笑)。むしろ、秋なのにこんなものが食べられるんだ!っていう意外なものがうれしいし魅力的かも(笑)」 食べ物に無頓着だと言うニノ。そこにはこんな理由があった。 「家庭の味に満足できなかったりすると、大人になって自分で稼いだお金でおいしいものを食べたくなったりするみたいだけど、家庭のご飯がおいしかったせいか、そんな思いをしなかった。それって幸せなことだよね」 ニノが最後に食べたいものは、やはり“お袋の味”なのだろうか。 「最後に食べたいのは、『お袋の作ったカレーです』って答えたら、お袋のカレーを食べるたびに『ああ、これ、死ぬ前に食べるやつだ』って思っちゃう(笑)。実家帰ってカレーが出るたびに変な気持ちになったり、だから、今まで食べたことがないものがいいな」
2017年11月08日女優の宮崎あおいが3日、映画『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)の初日舞台挨拶に、共演の二宮和也、西島秀俊、綾野剛、竹野内豊、西畑大吾、滝田洋二郎監督とともに登場した。原作は、料理番組『料理の鉄人』などを手がけたバラエティ演出家・田中経一氏の同名デビュー小説で、『おくりびと』滝田洋二郎監督が実写化。劇中では2000年代初頭と1930年代、2つの時代が平行して語られ、絶対味覚="麒麟の舌"を持ちながらも料理への情熱を失ってしまった主人公・佐々木充(二宮)が、1930年代の料理人・山形直太朗(西島)が満州で創り上げた「消えたレシピ」に挑む。宮崎は、美デコルテが透けるオーガンジー衣装で、妖精のような佇まいを見せる。最近泣いたことを聞かれると「この1週間くらいすごく泣いていて」と明かした。東京国際映画祭に参加していた宮崎は、「17年前の自分の作品を上映していただいて」とエピソードを披露。「10年ぶりに監督と再会した時にまず涙が出ていて」と明かす。宮崎は「映画って本当に長いこと愛してもらえるし、14歳の頃の自分がスクリーンの中に生きていて、自分が客観的に一人の少女を見るかのように作品を観ることができたり」と体験を振り返り、「当時観た感覚と31歳になって観る感覚が全然違って、自分の環境や状況によって観方も感じ方も変わるということを改めて感じた」と語った。これらの「映画に関われていて、本当に心から幸せだなと思う出来事」に、「すごく泣いた」という宮崎。「今日みんなここで集まっていることとかも、5年後10年後、今よりももっと、貴重な時間だったと改めて実感できる」と予想し、「映画っていいなと思っています」と真摯に自身の思いを表した。
2017年11月03日二宮和也主演の『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』が11月3日(金・祝)に公開を迎え、4日にオープンするTOHOシネマズ上野の全8スクリーンをジャック!二宮さんをはじめ、西島秀俊、綾野剛、宮崎あおい、西畑大吾、竹野内豊、滝田洋二郎監督が舞台挨拶に登壇した。秋元康が企画を担当し、『おくりびと』で米アカデミー賞に輝いた滝田監督と二宮さんがタッグを組んだ本作。70年前の天皇の料理番が考案した幻のフルコースの謎を巡り、絶対味覚の持ち主である天才的料理人がその味を再現に挑戦するのだが…。TOHOシネマズ上野のオープンを翌日に控え、本作が全8スクリーンをジャックし、二宮さんらはロビーにて記念のテープカットを行なった。TOHOシネマズ上野のオープンテープカットする竹野内豊&西島秀俊&綾野剛&宮崎あおい&滝田洋二郎監督ちなみに11月3日は、二宮さんが所属する「嵐」にとってもデビュー記念の日。この日の舞台挨拶の模様は全国の劇場に生中継されたが、二宮さんは「嵐のみんなもどこかの劇場で観てくれてるんじゃないかと思います(笑)」と笑いを誘いつつ、主演映画の公開と18回目のデビュー記念日が重なるという運命に「そんなことありうるのか?その週というならわかるけどドンピシャで…。メンバーに言ったら『そうなんだ!』と驚いてました」と驚きを口にする。誰よりもこれを喜んでいたのは二宮さんの“盟友”綾野さん。「素晴らしいですね」と笑顔でうなずき「結成は9月ですけど、デビューは11月3日ですので!」とマネジャーさながらしっかりと告知し、会場は笑いに包まれていた。綾野剛/『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』初日舞台挨拶映画をこれから観る人、二度目の人たちに向けて、見どころや隠れた意外なポイントを尋ねられた二宮さんは「現代パートで僕が以前、お店をやっていたという説明をするときに、働いているシーンが出てきますが、そこに料理監修の服部(幸應)先生がお客さんとして出てます」と告白。これは西島さんも気づいていなかったそうで、観客と同様に驚いていた。またトークで「最近、泣いたことは?」と尋ねられた西畑さんは、台風の中で新幹線に10時間以上閉じ込められた際、関西ジャニーズJr.のメンバーが、TV電話で「夜中の4時くらいまで励ましてくれた」と明かし「電話を切った後、自然と涙が出てきました」と語った。綾野さんは、本作の5人の登場人物が映し出されたポスターを、バラエティ番組で嵐の5人のメンバーが参加してパロディとして再現したことに触れ「大野(智)さんが僕の役をやってくださったのを見て、グッときました」と語る。西島秀俊/『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』初日舞台挨拶そしてトリの二宮さんは、とある番組でカエルを捕まえる企画に参戦したことに触れ「あんまりほかの生き物に触れるの得意じゃなくて…。掴んで『カエルです』ってカメラに見せて『すごいですね」って話してたけどすごく嫌だったんですよ。ヌルヌルしてるしどこか行っちゃうし…。頑張って紹介したんですが、嵐の人たちが見てて『よく触ったね』って褒めてくれて…グッときました。わかってくれるんだなぁって」としみじみと仲間の存在に感謝していた。『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年11月03日映画『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)の初日舞台挨拶が3日に行われ、二宮和也、西島秀俊、綾野剛、宮崎あおい、竹野内豊、西畑大吾、滝田洋二郎監督が登場した。原作は、料理番組『料理の鉄人』などを手がけたバラエティ演出家・田中経一氏の同名デビュー小説で、『おくりびと』滝田洋二郎監督が実写化。劇中では2000年代初頭と1930年代、2つの時代が平行して語られ、絶対味覚="麒麟の舌"を持ちながらも料理への情熱を失ってしまった主人公・佐々木充(二宮)が、1930年代の料理人・山形直太朗(西島)が満州で創り上げた「消えたレシピ」に挑む。“最近泣いたこと”を聞かれた綾野は「WBA世界ミドル級チャンピオンになった村田諒太選手が、チャンピオンになった瞬間は素直に涙が止まらなかったですね」と明かす。「どこか我々の仕事は虚構ですから、アスリートという、本当が起こっていることに対して憧れがあるんですよね」と語り、「だけどこの映画の中でも、よーいスタートとカットの間はノンフィクションだと思っているので。料理も含めて本当が映っているといいな」と願った。さらに綾野は「『ラストレシピ』の5分割になってるポスターがあるんですよ。それを嵐のメンバーが」と、嵐のメンバーが同作ポスターに掲載された西島、綾野、宮崎、竹野内の顔真似をした写真について触れる。二宮が「それはいいよ」と照れたが、綾野は「俺を、大野くんがやってくれたの。大野さんが僕をやっていたんですよ」と繰り返し訴え、「いやーあれはぐっときましたね」としみじみしていた。また、関西ジャニーズJr.の西畑は、先日の台風で大阪行きの新幹線が止まり、10時間半閉じ込められたエピソードを披露。西畑は、「メンバーに連絡したら『テレビ電話しよう』って言ってくれて。僕は新幹線の中なのでしゃべれないんですけど、動画で励ましてくれてたのをイヤホンで聞いて、夜の4時くらいまで」と状況を説明する。「それを切った後に自然と涙出てきて、すごい嬉しかったですね」と語った。
2017年11月03日アイドルグループ・嵐の二宮和也が3日、主演を務める映画『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)の初日舞台挨拶に、共演の西島秀俊、綾野剛、宮崎あおい、竹野内豊、西畑大吾、滝田洋二郎監督とともに登場した。原作は、料理番組『料理の鉄人』などを手がけたバラエティ演出家・田中経一氏の同名デビュー小説で、『おくりびと』滝田洋二郎監督が実写化。劇中では2000年代初頭と1930年代、2つの時代が平行して語られ、絶対味覚="麒麟の舌"を持ちながらも料理への情熱を失ってしまった主人公・佐々木充(二宮)が、1930年代の料理人・山形直太朗(西島)が満州で創り上げた「消えたレシピ」に挑む。二宮らはオープン前のTOHOシネマズ上野のスクリーンをジャックして、8回の舞台挨拶を決行。また、ロビーにてテープカットセレモニーも行った。舞台挨拶で“最近泣いたこと”を聞かれた二宮は、「あの、涙こそ出てはないですけど、心でぐっときた話でもいいですか」と前置き、「先日カエルを捕まえにいくというロケをやったんですよ」と、先日放送された日本テレビ系バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(毎週日曜20時~)で挑戦したロケについて語る。番組では、TOKIOが常人離れした様子でカエルを捕まえていく様子に戸惑う二宮の姿が話題となっていた。二宮は「カエルがすごいヌルヌルしてて、僕はあんまり他の生き物に触れることは得意じゃないんですよ」と訴え、「すごく嫌だったんですよ。ヌルヌルしてるし、どっかいっちゃうし」としみじみ振り返る。「それをめちゃめちゃ頑張ってテレビで紹介して、嵐の人たちが見てたんですけど、嵐の人たちが『よくカエル触ったね』って褒めてくれた」と明かし、「褒めてくれた時に、ぐっときました」とメンバーに感謝した。公開初日は嵐のデビュー18周年の記念日。二宮は「嵐のみんなもどっかの劇場で見てると思ってるんで。喜んでると思います」とジョークを飛ばしつつ、「そんなことありえるのかなって。ドンピシャで同じ日に始まるって、僕の中でもなかった」と感慨深い様子に。「メンバーも『あ、そうなんだ』と驚いてましたね」と明かした。また、綾野が「素晴らしいですね。結成は9月ですけども」と詳しい様子を見せると、会場からも笑いが起こっていた。
2017年11月03日嵐の二宮和也を主演に迎え、『おくりびと』(08)の滝田洋二郎監督がメガホンをとった『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』が11月3日(祝)より公開されます。本作は二宮くん演じる天才料理人が、消えたレシピの解明に挑むミステリーですが、その謎をひもとくと、かけがえのない夫婦愛や家族愛の結晶がちりばめられていました。■西島秀俊と宮崎あおいが織りなす夫婦愛二宮くんが演じたのは、一度食べた味を完全に再現できる絶対味覚“麒麟の舌”を持つ料理人・佐々木充。ある日、中国料理界の重鎮からの依頼で、幻のフルコース「大日本帝国食菜全席」の復元を依頼されます。そのレシピは、1930年代の満州にいたもう1人の天才料理人・山形直太朗(西島秀俊)があみ出したものでした。もと天皇の料理番だった彼は、まさに身を粉にして、日本と他国の料理を融合させた新しいレシピ作りに挑みます。その山形にずっと寄り添うのが、宮崎あおい演じる妻の千鶴です。身重な体でありながら、夫について満州国に移住。完ぺき主義者の山形が、自分を追い込みすぎたり、助手に当たったりした時、千鶴は周りの気づかいもしながら夫が働きやすい環境を整えようとします。当時はまだ珍しかった、レシピを写真に残すことを思いついたのも千鶴でした。千鶴は才能をもつ夫の一番の理解者で、常に天才料理人の妻として腹をくくっています。夫に従順でありながらもでしゃばりすぎず、陰で支えていくという絶妙な距離感は、まさに内助の功の鏡かと。あおいちゃんは、『神様のカルテ』のシリーズ2作や、同じく滝田洋二郎作『天地明察』など、数多くの作品で夫を立てる賢い妻役を好演してきました。今回は妻としての献身ぶりはもとより、母としての深い愛も紡いでいます。■服部幸應監修の豪華けんらんなメニューたち原作は、伝説のTV番組「料理の鉄人」を手がけた作家・田中経一。そしてスクリーンからにおい立って来そうな数々のメニューを監修したのは、同番組で解説を務めた料理界の重鎮・服部幸應です。もはや芸術の域にあると言いたい「大日本帝国食菜全席」のメニューは、見ているだけでうっとり。味覚だけではなく、視覚にも訴えかけてきます。また、充が作るオムライスや、綾野剛演じる充の幼なじみ柳沢健が豪快に中華鍋を振るチャーハンなども見るからにおいしそう。空腹で観ると、間違いなくおなかがなる映画となっています。■料理の最大のスパイスとなるのは愛現代と1930年代というふたつの時代を行き来しながら、レシピのルーツが解き明かされていく本作。ミステリーとしてのストーリーテリングの巧みさはもとより、本作で特筆すべきなのは、クライマックスの落としどころが、壮大な愛という点です。愛を渇望していた充と、愛の深さをかみしめた山形。その愛は、料理を介してひとつの大きな愛に結実します。そこで豪華けんらんな料理だけではなく、愛する家族のために作る家庭料理の素晴らしさもあらためて実感。料理の最大のスパイスとなるのは、愛なのかもしれません。確かに心に残る料理は、作った人や作ってくれた人、いっしょに食べた人などの思い出とセットになっていることが多いですよね。映画を観終わった後、日頃作る家庭料理への向き合い方も少しだけ変わるかもしれません。『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』11月3日(金)公開 公式サイト:
2017年11月01日アイドルグループ・嵐の二宮和也が23日、東京・帝国ホテルで行われた映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)プレミアム晩餐会に、西島秀俊、宮崎あおい、滝田洋二郎監督、料理監修の服部幸應、帝国ホテル総料理長 田中健一郎とともに登場した。原作は、料理番組『料理の鉄人』などを手がけたバラエティ演出家・田中経一氏の同名デビュー小説で、『おくりびと』滝田洋二郎監督が実写化。劇中では2000年代初頭と1930年代、2つの時代が平行して語られ、絶対味覚="麒麟の舌"を持ちながらも料理への情熱を失ってしまった主人公・佐々木充(二宮)が、1930年代の料理人・山形直太朗(西島)が満州で創り上げた「消えたレシピ」に挑む。二宮はコックコートで登場し「どうもありがとうございます」と低音ボイスで挨拶。久しぶりのコック姿に「袖を通して思うことは、多分着るタイミングはここじゃなかったんだなということ。それなんとなくわかりました。やっぱり出て来方が難しいですね、すごく」と周囲を笑わせた。今回は21組42名の招待客に、劇中の「大日本帝國食菜全席料理」から「Memory of the Galaxy」「深海の時へ」「黒と白のラビリンス パンタードのドルマ仕立て」の3品と、初代帝国ホテル料理長が残した「吉川兼吉レシピ」から2品が振る舞われた。280倍の倍率から選ばれた招待客に、二宮は「多分みなさん、人生のすべての運を使い果たしたんじゃないですかね」とジョークを飛ばした。料理の仕上げを任された二宮は、天を仰いで気持ちを整えつつ、スモークが出てくる「アラジン」という機械で「深海の時へ」をいぶす作業に。服部が説明する中、職人のように淡々と作業を終え「終わりました!」と得意気に料理を見せた。更に二宮は「黒と白のラビリンス」のフランベにも挑戦。同作でフランベシーンを撮影した西島から「燃えるよ! 俺テストから全部燃えたから! 1回もうまくいかなかったから!」と心配されがらも、難なくクリアし「お~~! 俺が一番盛り上がっちゃったな!」と楽しそうな様子を見せた。この二宮の姿に、宮崎も「素晴らしかったです」と絶賛。二宮は「普段は調理場で向き合ってるだけだったので、お客さんの前で披露することができて、達成感があるなあ。料理ってやっぱり楽しいな」と料理人設定で感想を述べた。
2017年10月23日アイドルグループ・嵐の二宮和也が23日、映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)幻のレシピ再現披露会に、西島秀俊、宮崎あおい、滝田洋二郎監督、料理監修の服部幸應、帝国ホテル総料理長 田中健一郎とともに登場した。原作は、料理番組『料理の鉄人』などを手がけたバラエティ演出家・田中経一氏の同名デビュー小説で、『おくりびと』滝田洋二郎監督が実写化。劇中では2000年代初頭と1930年代、2つの時代が平行して語られ、絶対味覚="麒麟の舌"を持ちながらも料理への情熱を失ってしまった主人公・佐々木充(二宮)が、1930年代の料理人・山形直太朗(西島)が満州で創り上げた「消えたレシピ」に挑む。今回再現されたのは、約100年前に帝国ホテル初代料理長・吉川兼吉が息子とともに書き上げた286種類の「吉川兼吉レシピ」の中の料理。吉川は作中の料理人・山形と同時期に朝鮮李王朝の料理人を務めており、同書は2009年に帝国ホテルに寄贈されたという。映画とよく似た状況に、二宮は「僕らがないものだと思って作り上げていった世界観が、実際にあったというのは、驚きですよね」と感心した。また西島も「実はこれが元ネタであって、映画を作ったんじゃないですよね? とお聞きしたいくらい」と驚きを表した。二宮らはまず「牛舌肉煮込(ラング ド ブーフ ア ラ フラマンド)&煎揚馬鈴薯(ポンム ド テール フォンダント)&茄子詰物(オーベルジン ファルシ)」を口にした。二宮は「まずいわけがないですよね!?」と若干逆ギレ気味に感想を述べる。「自分たちが食べてわかる味が、はるか昔にも既にあったということが1番驚きですね。食べてて、時代差を感じない味」と料理を堪能した。西島も「おいしいですね」と思わず笑みをこぼし、宮崎も「おいしい以外出てこないです」と言葉を失った様子。服部は、レシピ通りだと7日間かかるというドゥミグラスソースに「このソース、今こんなに手間をかけてたら、仕事になんないんですよね」と解説し、「普通これだけ時間を取れない。奥深い味わいをじっくり楽しみたい」と称賛した。次に出てきたのは洋梨のババロワを焼いたビスキュイの中に入れた、露国風洋梨乳酪冷菓(シャルロト ルッス ア ラ ポワール)。二宮が「思ったより軽く感じましたね。ボリュームを感じるのかと思ったんですけど、すごい爽やかで軽い」と感想を述べると、田中総料理長は「二宮さん、本当にすごいと思ったんですが、全部その通りです!」と二宮の舌を絶賛する。レシピ通りに作ると2倍の甘さになるところを、「若干軽めに作ってます」と明かした。また二宮も「本当に、"おいしい"に戻ってくるんですよね。ずっと食べられる」と改めて料理の美味しさを讃えた。
2017年10月23日『おくりびと』の滝田洋二郎監督のもと、吉永小百合が主演を務める映画『北の桜守』。吉永さんにとって120本目の出演作となる本作から、“息子”役の堺雅人や、その妻役の篠原涼子、岸部一徳、笑福亭鶴瓶、阿部寛、佐藤浩市が姿を見せる本予告が公開された。構想7年、物語の舞台・北海道を中心にロケーションを敢行した本作は、7月12日に無事クランクアップを迎え、現在、鋭意編集作業中という。そしてこのたび、豪華キャストが勢揃いする予告編が完成。吉永さん演じる母・てつと、堺さん演じる息子・修二郎の親子の物語を中心に、さまざまな人間模様を映し出している。まずは終戦直後1945年の8月、ソ連軍の侵攻が起こる。江蓮てつは息子2人と共に南樺太を脱出し、決死の思いで北海道の網走へと辿り着いた。そんな満身創痍の親子を待ち受けるのは、意識を失うほどの厳しい寒さと飢餓。その中を懸命に生き抜いていく親子とともに、てつの夫・徳次郎役の阿部さん、そして、闇米屋として貧困にあえぐ江蓮親子に仕事を与える菅原信治役の佐藤さんの姿が見える。1971年、成長した次男の修二郎は米国で成功し、日本初のホットドックストアの日本社長として帰国。15年ぶりに網走を訪れた。そこには長男の姿はなく、1人、夫を待ち続けながら慎ましい生活を送る年老いたてつの姿があった。修二郎はてつを札幌へと連れ帰り、共に暮らし始めるが…。1人、網走に戻ろうとしたてつのために、修二郎は母と2人で、北海道の大地を巡る過去への道行を始める。満開の桜、母が「憶えてるよ」と語る古びた駅。「親子で旅行って、うらやましいですな」と声をかけるのは、居酒屋「たぬき」の主人を務める鶴瓶さん。だが、どこか堺さん演じる修二郎は、母を気にかけている様子だ。北へ、北へと記憶を辿る親子の旅。「思い出しちゃいけない!」息子が必死の思いで叫ぶ、禁断の記憶とは…?激動の時代、北の大地を懸命に生きた“親子の物語”に、心を奪われる映像となっている。『北の桜守』は2018年3月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月03日嵐の二宮和也主演映画『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』の完成披露試写会が9月25日(月)に開催。上映後に二宮さんをはじめ、共演の西島秀俊、綾野剛、宮崎あおい、西畑大吾(関西ジャニーズJr.)、滝田洋二郎監督がランウェイに登場し、舞台挨拶を行なった。『おくりびと』の滝田監督を迎え、秋元康らが企画から参加した本作。70年前に天皇の料理番を務めていた料理人が残した幻のレシピの謎を、どんな味をも再現する絶対味覚=麒麟の舌を持つ天才料理人が追うミステリーになっている。上映後、エンドロールが終わると会場は大きな拍手に包まれたが、それが鳴りやむ前に幕が開き、ステージにキャスト陣が登場!二宮さんが「いかがでしたか?」と問いかけると会場にはさらに大きな拍手がわき起こった。本作について二宮さんは「(嵐の)メンバーに聞かれるたびに“お料理エンターテインメント”と答えてきた」と明かし、台本を読んだときから撮影中に至るまで、絶対に面白い作品に仕上がるという確信を持っていたと胸を張る。綾野さんは、過去に『GANTZ』で共演経験のある二宮さんについて「やりやすかったですね」と語り「やっぱり素晴らしいです。時間に勝るものはない。作品以外でも、プライベートでも交流がありますが、そこで培ってきた関係が出てもいい作品だと判断しました」と普段からの仲の良さがそのまま映画の中の関係に現れていると説明。「見たらわかると思いますが、(二宮さんと)目を合わせて芝居はほとんどしてないんです。見なくてもどうたたずんでいるか、信頼関係がある」と語り「単純に好きなんです」と告白!?二宮さんも「剛ちゃんのことは全面的に信頼してます」と語り、映画の中で見せていない分、ここぞとステージ上で見つめ合い、大観衆の前で“ラブラブ”ぶりを見せつけた。1930年代のパートを演じている西島さんは、撮影秘話として「あるシーンで、料理に酒をふりかけ、マッチを擦るんですけど、テストのときから俺の右手が燃えていました(笑)。どうやっても燃えるんです」と衝撃の告白。はたで見ていた西畑さんは「ずっと燃えてて、大丈夫かな?って思いました」と語ったが、西島さんは何ともないという顔で芝居を続けていたという。最後の締めの挨拶で二宮さんは「人間が『温かい』と感じる温度はみんな一緒だと思います。家族がいて、好きな人がいて、子どもがいる人もいて、いろんな人がいますが、生きていく中で経験する“温かさ”は変わらないものであり、この映画にはそれがあると思います。映画館でみなさんでそれを共有いていただければと思います」と呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』は11月3日(金・祝)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月25日嵐の二宮和也(34)、俳優の綾野剛(35)らが25日、東京・有楽町の東京国際フォーラムにて映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)の上映後に完成披露舞台あいさつを行った。本作は秋元康が企画し、料理番組『料理の鉄人』(フジテレビ系・93~99)を手掛けた原作・田中経一氏、映画『永遠の0』(13)などで知られる脚本・林民夫、映画『おくりびと』(08)の滝田洋二郎監督によって映画化された作品。二宮が演じるのは、"絶対味覚=麒麟の舌"を持つ男・佐々木充。70年前に天皇の料理番・山形直太朗(西島秀俊)が考案した幻のフルコースを再現するために、料理を通じて過去を巡る。太平洋戦争開戦直前の満州国で、山形の身に何が起こったのか。そして、なぜ料理は発表されないまま歴史の闇に葬られてしまったのか。その真実に迫る姿を描く。司会者から「ここ気づきましたか? というこだわりのシーンを」と求められ、「ここ気づきましたか? うーん……僕が出ていたの気づきましたか?」と返した二宮。その後も、プライベートでも親交の深い綾野との愛情あふれる「剛ちゃん」「ニノ」の絶妙な掛け合いで和ませる。常に笑いを意識しサービス精神旺盛な二宮だが、イベントの最後を締めくくる場面では一転、約4,500人の観客を前に神妙な表情で本作に込めた思いを語った。「今日、お集まりいただいた皆さんはたぶん年齢も性別も価値観も全然違う人たちが集まって観ていただいたと僕は思っているんですけども、人間が温かさを感じる温度はみんな一緒だと思うんですよね。だから、それって。みんなには家族があって、好きな人がいて、もしかしたら子供がいる人もいるかもしれない。生きていくうちに経験する人の温かさ、温度は変わらないものだと僕は思っています。それがこの映画には必ずあって。僕はその温かさがこの映画の一番良いところだと思っています。なので、それをいろいろな会場で、映画館とかいろいろなところで、初めて会った人たちと共有していただけると、この映画もすごく喜ぶんじゃないかなと思います。劇場に足を運んでみていただきたいなと。また、『ラストレシピ』を応援していただきたいなと思います。ありがとうございました」上映前のマスコミ向け報告会見では、撮影現場での日々を「贅沢な時間」と表現した二宮。それは、余裕を持って翌日の撮影に備えられたこと、綾野との普段に近い空気感を滝田監督が受け入れてくれたことを踏まえての言葉だったのだが、舞台あいさつの冒頭では「自分たちのコンサートの時にですね、『ラストレシピ』ってどういう映画なの? とメンバーから聞かれていて。僕はずっと最初から最後まで"お料理エンターテイメント"と言わせていただいて。日本初のお笑い……あ、お笑いじゃないや」と本作を紹介。時にはふざけ、時には真剣に。両面から本作の魅力、そしてメッセージを伝えていた。この日は二宮、綾野のほか、西島秀俊(46)、宮崎あおい(31)、西畑大吾(20)、滝田洋二郎監督(61)が出席した。
2017年09月25日関西ジャニーズJr.の西畑大吾(20)らが25日、東京・有楽町の東京国際フォーラムにて映画『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)の完成報告会見を行った。そのほか、主演の嵐・二宮和也(34)をはじめ、西島秀俊(46)、綾野剛(35)、宮崎あおい(31)、滝田洋二郎監督(61)が出席した。本作は秋元康が企画し、料理番組『料理の鉄人』(フジテレビ系・93~99)を手掛けた原作・田中経一氏、映画『永遠の0』(13)などで知られる脚本・林民夫、映画『おくりびと』(08)の滝田洋二郎監督によって映画化された作品。二宮演じる"絶対味覚=麒麟の舌"を持つ男・佐々木充が、70年前に天皇の料理番・山形直太朗(西島秀俊)が考案した幻のフルコースを再現するために、料理によって過去を巡る。西畑が演じるのは、直太朗の調理助手として雇われた若き料理人・鎌田正太郎で、過去編での出演。料理の腕は見習いレベルだったが、直太朗の料理と理想に感銘を受け、修行に打ち込んでいく。登壇した西畑は「すごく緊張しています」と笑顔を見せ、「本当にこの作品に携わらせていただいたことをうれしく思いますし、この現場に立てることをすごく光栄に思います」と率直な思いを伝えた。役作りについては「料理をあまりしない方なんですが、魚をさばいたことがなかったのでそこは練習しました」と明かし、完成した作品を観た時の感想を「現代の方がすごく楽しみで、観たら『あー、よかった』『すごい』みたいな。ホンマにお客さんみたいな感じで観させていただいたんですけども、当時の思いが蘇ってきて中盤あたりからずっと涙が止まらなかった。この作品に出させていただいたこととかそういうことが蘇ってきました」と告白。また、"麒麟の舌"にちなんで記者から「手に入れたい特殊能力」について聞かれると、「ムキムキになりたいです。スーパーマンみたに世界を救うような」と笑いを誘い、「瞬間移動とかもいいなと思いますね。今日大阪から東京に来たんですけど、その2時間半ずっと……今も緊張しているんですけど、ずっとソワソワしていたので、一瞬で着いたら楽やろうなと」と自身の心境を重ね合わせていた。
2017年09月25日