奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)と電力中央研究所は12月21日、酸化物半導体「IGZO」を用いた薄膜トランジスタの極低電圧駆動と信頼性の大幅改善を達成したと発表した。同成果はNAIST物質創成科学研究科情報機能素子科学研究室の石河泰明 准教授、藤井茉美助教らと、電力中央研究所の小野新平 主任研究員らの共同研究によるもので、12月18日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。IGZOは東京工業大学の細野秀雄 教授グループが開発した透明な酸化物半導体で、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)、O(酸素)で構成されている。透明かつフレキシブルな次世代ディスプレイの研究開発では、駆動に用いられる薄膜トランジスタの活性層材料として注目されているが、実用展開に向けては環境負荷や電界に対する信頼性と、フレキシブル化を実現するための低温プロセスの導入、消費電力の削減が課題となっている。今回の研究では、室温で液体状態であるイオン液体と、室温でも形成可能なIGZOの界面を用いて電気二重層を形成し、通常より多くの電子が利用できる状態で薄膜トランジスタを動作させた結果、一般的に高い信頼性を示す酸化シリコン絶縁膜を用いた素子の性能を大きく超え、駆動電圧が40%以下、劣化量が1/2以下という性能を達成した。同研究グループは「同技術を用いることで、透明かつフレキシブルなディスプレイを長期間安定して動作させることが可能になる」としている。
2015年12月21日銀座街づくり会議は11月3日、東京都中央区・泰明小学校特設舞台にて「新富座こども歌舞伎泰明小学校公演」を開催する。○子供たちによる本格的な歌舞伎公演を開催同公演は、銀座の秋の一大イベント「Autumn Ginza 2014」のイベントの1つとして、銀座を代表する芸術文化に触れてもらうため開催するもの。子供たちの演じる本格的な舞台を観ることができる。2020年の東京オリンピックを見据え、銀座では観光への取り組みが活発になっており、同イベントも、海外観光客に和の文化を気軽に楽しんでもらうことを目的としている。今年で3年目を迎え、毎年700名以上の観覧者でにぎわうという。日本だけでなく、世界各国から多くの人たちが来場しているとのこと。当日の演目は、「口上」、舞踊「義経千本桜 吉野山」、芝居「白浪五人男 稲瀬川勢揃の場」となる。開催日時は、11月3日 第一部 12時30分開演(12時開場)、第二部 14時30分開演(14時開場)。会場は、中央区立泰明小学校 校庭特設舞台(東京都中央区銀座5-1-13)。雨天時は、2F講堂となる。参加費は無料。定員は各部400名で、事前申し込み不要。
2014年10月06日