有機質肥料メーカーの大成農材株式会社(代表:杉浦 朗、本社:広島県広島市)は、自社商品の肥料の出荷量が東日本大震災による被災前と比較して177.8%となったことをお知らせいたします。工場に流れ込むトラック2011年3月11日、東日本大震災の津波により、石巻市にあった当社の工場が被災。春の出荷最盛期を前にストックしていた在庫は倉庫ごと流失。社内でも復興は難しいとの声もあり、肥料事業からの撤退を一度は考えたものの、数少ない国産の魚を原料とした有機肥料メーカーとして、長年愛用している全国の農家への供給と工場従業員の雇用を守る為、約1年かけて工場を復興し製造を再開しました。しかしながら、操業停止中に離れたユーザーも多く、再開後の主要品目の出荷数量は震災前に比べて59%となり、その後もしばらく業績は低迷しておりました。しかし、震災から13年が過ぎようとしている現在、2023年の肥料の出荷量は震災前と比較し177.8%となりました。全壊した原料タンク復興後の工場【35年前から国内原料のみで製造する有機肥料 問い合わせや注文が急増】大成農材では35年前から、国内で水揚げされた魚を利用した魚エキスと、国産米ぬかを使った有機質肥料の製造を石巻市で続けてきました。魚の体液に含まれる水溶性アミノ酸が特徴の「栄養価が高い」肥料は、作物の味が変わる・強く育つなど、全国の農家から好評を得ています。みどりの食料システム戦略や国内肥料資源活用総合支援事業に影響もあり、ここ数年、農家から「有機栽培をこれから始めたい」、「化学肥料から有機質肥料に切り替えたい」といった問い合わせや、新規の取引先から「有機質肥料の取り扱いを始めたい」といった問い合わせや注文が増加しています。【みどりの食料システム戦略や国内肥料資源活用総合支援事業で有機肥料へ注目が集まる】世界的には欧米をはじめとする世界各国において、環境配慮型の農業(脱化学肥料)への移行が進んでいます。日本においても、2021年5月に「みどりの食料システム戦略」が策定され、2022年7月には「みどりの食料システム法」が施行されました。肥料は作物生産において必要不可欠な農業資材の一つであるにもかかわらず、国内で使用されている肥料のほとんどは、原料を輸入に頼る化学肥料です。新型コロナやウクライナ問題、大幅な円安等の社会情勢の影響を受け、2022年に化学肥料の価格が高騰しました。肥料を生産現場に安定的に供給していくためには、こうした影響を受けにくい生産体制づくりを早急に進めることが必要という観点から、国内肥料資源の利用を拡大し、国内資源を活用した肥料への転換を進める取組等を支援すべく、2023年より国内肥料資源活用総合支援事業が開始され、現在、有機質肥料への注目がより一層高まっています。【今後の展開】創業以来、ひたむきに有機肥料の製造に取り組み、品質の高い肥料を販売してきましたが、かねてより、日本全国の生産者様より高い評価を頂いている自社の有機質肥料の特性を生かした農作物の栽培方法を確立すべく、青果物の試験栽培を行っていました。2020年には、自社農園で栽培したミニトマト「ひりょうやさんのトマト」の自社ECサイトでの販売を開始し、現在に至るまで大変ご好評いただいております。広島発の美味しいミニトマトとして広島での認知をより一層ひろげるべく、栽培ハウスの増設を計画しており、2024年の8月には今の4倍の面積となる予定です。その後は全国へ展開を広げ、さらには広島から世界へと美味しいミニトマトをひろげていきたいと考えています。ひりょうやさんのトマトひりょうやさんのトマト商品画像【商品詳細】■バイオノ有機s形状 :ペレット商品規格:20kg袋原料 :フィッシュソリュブル(魚肉エキス)、米糠油粕(脱脂米ぬか)保証成分:N-P-K 7.2-4.0-2.5特徴 :有機質100%肥料で有機JASにも使えます。作物のおいしさ、色つや、鮮度の持続性が向上します。有効微生物が増え元気な土づくりができます。肥効が早く、じっくり効きます。代表商品「バイオノ有機s」■エキタン有機特選エース形状 :液体商品規格:20kgバロンボックス(R)、5kgボトル原料 :フィッシュソリュブル(魚肉エキス)保証成分:N-P-K 6-0-0特徴 :有機質100%肥料で有機JASにも使えます。魚肉タンパクの濃縮エキスを酵素分解した液肥です。葉面散布でも潅水施肥でも効果がすぐに期待できます。野菜や果実のおいしさが増します。なり疲れを解消し作物の生育が旺盛になります。代表商品「エキタン有機特選エース」【会社概要】名称 : 大成農材株式会社所在地: 〒730-0017 広島県広島市中区鉄砲町7-8URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月04日天然有機質肥料、農産品、除草剤を扱う農業関連メーカーの大成農材株式会社(代表:杉浦 朗、本社:広島県広島市)は、自社商品の肥料の製造販売額が前年同期比147%を超えたことをお知らせいたします。2011年3月11日、宮城県石巻市に津波が押し寄せ、石巻市にあった当社の工場は壊滅。原料タンクは崩壊、春の出荷最盛期を前に作り貯めていた在庫は全て流されました。現場の状況は凄惨を極め、社内でも復興は難しいとの声もあり、有機肥料製造からの撤退を一度は考えたものの、数少ない国産の魚を原料とした有機肥料メーカーとして、長年愛用してもらっている全国の農家への供給と工場従業員の雇用を守る為、1年半かけて製造再開にこぎつけました。しかしながら、その間に離れたユーザーも多く、売り上げは震災前と比較して約4分の1となり、しばらく業績は低迷しておりました。そんな中でも地道な努力を続け、震災から12年が過ぎようとしている現在、2022年(1月~12月)の肥料の製造販売額は前年同期と比べて147%。震災の前年度と比較しても200%を超えました。工場に流れ込むトラック【化学肥料の高騰と みどりの食料システム戦略により、有機肥料に追い風】国内で使われる肥料のほとんどは原料を輸入に頼る化学肥料ですが、新型コロナによるサプライチェーンの混乱やウクライナ問題、大幅な円安で、化学肥料は高騰しました。そんな中、欧米をはじめとする世界各国において、環境配慮型の農業(脱化学肥料)への移行が進んでいます。日本においても、2021年5月に「みどりの食料システム戦略」を策定、2022年7月には「みどりの食料システム法」が施行されました。日本における化学肥料の高騰により、奇しくも有機肥料と化学肥料の価格差がなくなってきたことに加え、政府は肥料価格高騰への対策として、化学肥料使用量の2割低減に取り組む農家を対象に、肥料コスト上昇分(令和4年6月から令和5年5月に購入した肥料)の7割を補填する政策を打ち出したことで※、有機質肥料への注目はより一層高まりました。(※ )大成農材株式会社が製造する、100%国産原料を使用する有機肥料に対しても、農家や肥料店の方から「有機栽培をこれから始めたい」、「化学肥料から有機肥料に切り替えたい」といった問い合わせや、卸や小売店からも「有機肥料の取り扱いを始めたい」、「今後、自社の地域でも有機農業を普及させていきたい」といった問い合わせや注文が増加しました。【主要商品の詳細】■バイオノ有機s代表商品「バイオノ有機s」形状 :ペレット商品規格:20kg袋原料 :フィッシュソリュブル(魚肉エキス)、米糠油粕(脱脂米ぬか)保証成分:N-P-K 7.2-4.0-2.5特徴 :有機質100%肥料で有機JASにも使えます。作物のおいしさ、色つや、鮮度の持続性が向上します。有効微生物が増え元気な土づくりができます。肥効が早く、じっくり効きます。■エキタン有機特選エース代表商品「エキタン有機特選エース」形状 :液体商品規格:20kgバロンボックス、5kgボトル原料 :フィッシュソリュブル(魚肉エキス)保証成分:N-P-K 6-0-0特徴 :有機質100%肥料で有機JASにも使えます。魚肉タンパクの濃縮エキスを酵素分解した液肥です。葉面散布でも潅水施肥でも効果がすぐに期待できます。野菜や果実のおいしさが増します。なり疲れを解消し作物の生育が旺盛になります。【今後の展開】肥料価格高騰に対する農家への支援制度の狙いとして、みどりの食料システム戦略における「化学肥料使用量30%低減」といった2030年目標の達成にも資する仕組みにしたいとの政府の見解があったように、既にみどり戦略のKPIの達成に向けて各種取り組みがなされています。今まで農業界において肥料といえば化成肥料のことでした。そのような中で、「有機農業に取り組む面積の割合の拡大」という課題についても、「生産力の向上」と「持続性」を両立させるというのは簡単ではないとは思います。しかし、日本の農業が今後も発展していくために、有機肥料に関心を持つ農家の増加に対し、使いやすく効果の高い有機肥料の普及は必要不可欠です。創業以来、ひたむきに有機肥料の製造に取り組み、品質の高い肥料を販売してきた実績を生かし、今後の更なる需要の増大に向けて、近い将来、工場設備の増強を計画しており、より一層お客様の期待に応えるべく、誠心誠意努力してまいります。【会社概要】名称 : 大成農材株式会社所在地: 〒730-0017 広島県広島市中区鉄砲町7-8URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月28日ねぎ・野菜苗の生産・販売から肥料の開発・販売を行う、ねぎびとカンパニー株式会社(代表取締役:清水 寅、本社:山形県天童市)では、自社がプロデュースする有機肥料「極肥料」において、原価高騰の中でも価格据置きで販売することを決定しました。【先の見えない農業資材の値上げラッシュ】昨年よりあらゆる物の高騰が続く中、農業界にも例外なく影響が押し寄せ、農産物の生産に必要な肥料・農薬・資材が値上げとなり経営を圧迫しています。肥料においては、輸送費の高騰、円安に加え、ウクライナ侵攻などの影響でロシア・中国が肥料原料の国内供給を優先する方針に転じるなどの要因が絡まり、特に化成肥料の価格高騰が進んでいます。有機肥料も例外では無く、輸入価格の高騰や供給量の減少、国内原料の減少により価格は上昇していますが、農産物の販売価格には転嫁しにくい状況で、農家は悲鳴を上げているのが現状です。【有機肥料の普及が目的だからこそ出来た決断】ねぎびとカンパニー株式会社は、山形県天童市にて、約10ヘクタールの面積でネギの栽培と出荷を行っております。2年前に東北の有機肥料メーカーと、国産の魚原料を主体とした肥料「極肥料」を共同開発しました。自社のネギ栽培にも使用しながら、全国の農家への販売も開始したところ、「味が良くなった」「太くなった」など大変好評で、今年は前年比400%と販売も好調でしたが、当社にとって肥料の販売は本来の目的では無く、高品質な作物を作り、高収益かつ持続可能な農業に変えていく事が、今後の世界で戦える日本の農業に繋がると考えております。さらにSDGsの流れが有機農業を後押ししている今、まずは有機肥料の普及に貢献したいと考え、あえて値上げはしないことに決めました。ねぎびとカンパニー株式会社 代表取締役 清水 寅【自社開発「極肥料」詳細】一般に魚由来の肥料といえば「魚かす(ぎょかす)」や魚粉を使ったものですが、有機肥料メーカーと共同開発した「極肥料」は、国内水揚げされた魚からとれる「フィッシュソリュブル」と呼ばれる液体の魚エキスを濃縮したものを使用しています。魚に含まれる天然の各種アミノ酸が豊富に含まれ、肥料としての効果はもとより、魚が持つ旨味成分が作物の味を上げる効果、そして天然栄養素による土壌微生物の活性化により最近問題となっている、地力低下の改善という3つの利点がある肥料です。自身が栽培者であるからこそ、製造・販売者とは違い理論・理屈ではなく、実際に使った感覚と自身の目で検証した結果、この肥料の利点だけでなく欠点、そして最大限の活用法を見出すことが出来たことから、「極肥料」の開発に至りました。ねぎびとカンパニー株式会社 取り扱い商品:極肥料・超微生物・超有機肥料・極液肥01【今後の展開】みどりの食料システム戦略の策定や世界的なSDGsの流れにより、有機農業に対する関心や、高付加価値・高機能農産物への期待が、今後ますます増加し続けていくことが予測されます。本当の価値・高度栽培技術・高収益スキームの3点の構築を基に、栽培指導からブランディングそして販売にいたるまで総合的なコンサルティングを行い、日本の農業に貢献できるように尽力いたします。【極肥料を使用したお客様の声】(1) 極肥料を使用したネギは、とにかく甘い。えぐみも無くみずみずしい。化学肥料よりゆっくりと力強く効いてくる。(農家 茨城県)(2) 他の肥料と比べ味と甘さが格段に違う。(農家 静岡県)(3) 春の短い期間に太らせる初夏ネギには即効性の化学肥料が一般的だが、極肥料は有機肥料にも関わらず太物が獲れた上に収穫量も増えた。(農家 茨城県)(4) 有機肥料なのに苗を植えてからの立ち上がりが早い。(農家 宮城県)(5) 葉の色入りが早く、土の肥えた畑では通常より肥料が良く効くため、施肥量を減らすことが出来た。(農家 大分)【商品概要】名称 : 寅ちゃんの極肥料販売料金 : 3,278円(税込)販売ルート: 代理店販売URL : 名称 : 寅ちゃんの超微生物販売料金 : 3,278円(税込)販売ルート: 代理店販売URL : 【会社概要】商号 : ねぎびとカンパニー株式会社代表者: 代表取締役 清水 寅所在地: 〒994-0075 山形県天童市大字蔵増字宮田4389-1設立 : 2014年9月18日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月01日有機質肥料の開発・製造・販売を行う大成農材株式会社(代表:杉浦 朗、本社:広島県広島市)では、製造工程を見直すことで、従来品よりも価格を抑えた有機質肥料「バイオノ有機6(シックス)」を開発しました。6月1日より自社工場のある宮城県石巻市を中心に関東・東北地方で先行販売を開始します。商品イメージ(バイオノ有機6)【肥料価格の高騰、農家は悲鳴】昨今の値上げの波は農業界にも多大な影響を与えており、青果物の生産に必要な物資の値上げが経営を圧迫しています。値上げの品目は、燃油費、電気代、鋼材類、梱包資材等、多岐にわたっており、肥料においては、輸送費の高騰、円安・ドル高、さらにウクライナ侵攻などの影響でロシア・中国が肥料原料の国内供給を優先する方針に転じるなどの要因が複雑に絡まり、特に化成肥料の原料価格高騰が進んでいます。有機肥料も例外ではありません。菜種油粕や米糠油粕のような植物粕肥料や魚粕・魚粉等の魚粕肥料も、輸入価格の高騰や輸入量の減少、国内原料の発生量の減少によって価格は上昇しました。既にこれらの原料を用いた飼料はJA全農の4~6月期の価格が最高値を更新しています。資材費の高騰に続く有機肥料の値上げラッシュは、日本が食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立を実現するために2021年5月に策定された「みどりの食料システム戦略」の推進にも水を差すことが懸念されます。【30年超の販売実績「バイオノ有機s」に待望の低価格ラインナップが登場】当社では、石巻市にある自社工場で、水産加工残滓である魚のエキスと米ぬかの油粕を使用した100%有機質肥料の「バイオノ有機s」を30年以上製造・販売しています。かねてより全国各地の農家の方々から「保証成分を下げてでも低価格の商品を作って欲しい」というご要望に応え、高品質で使い勝手の良い有機質肥料という特徴を生かしつつ、メーカー希望価格を従来製品よりも価格を抑えた商品「バイオノ有機6」を開発しました。従来製品「バイオノ有機s」の肥料成分の含有比率を高める工程を簡略化することにより、製造コストを抑えることに成功しました。大成農材石巻工場<各肥料の保証成分>バイオノ有機s … N:7.2、P:4、K:2.5バイオノ有機6 … N:6.5、P:4、K:2※窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)、が「肥料の3要素」と呼ばれています。【「バイオノ有機6」詳細】一般的に魚の有機質肥料といえば加工食品を製造した後の搾りかすである「魚かす(ぎょかす)」や魚粉を使ったものを指しますが、「バイオノ有機6」は石巻の漁港でとれた魚の加工時に出る魚のアラなどから「フィッシュソリュブル」という魚肉エキスを濃縮したものを使用しています。魚の体液に含まれる天然のアミノ酸が豊富に含まれ、米ぬかと合わせることで即効性と緩効性双方の肥料効果が高く、使い勝手の良いユニークな有機質肥料と言えます。希少な原料のため高価な部類に入りますが、製造工程を見直し、ベネフィットを残しながらも従来品よりも価格を抑えた商品の開発を実現しました。◇有機JAS栽培・特別栽培に使用可能◇エコファーマーの認証取得済◇ペレットタイプ20Kg肥料の形状【商品概要】名称 :バイオノ有機6販売開始日:2022年6月1日保証成分 :窒素 6.5 リン酸全量 4 加里全量 2原料の種類:副産動物質原料、米ぬか油かす及びその粉末有機JAS適合資材なので、有機農産物の生産に安心してご使用いただけます。【一般のお客様からのお問合わせ先】大成農材株式会社お客様相談窓口:0120-014-052※受付時間 平日:9時~17時※12時~13時及び、土・日・祝日と弊社休業日を除く。E-mail: support@taiseinozai.co.jp ※こちらの商品は代理店を通じての販売のみとなります。お近くに代理店がない場合はご容赦ください。【今後の展開】SDGsの指針決定やみどりの食料システム戦略が策定されたことにより、有機農業に対する関心は今後ますます増加し続けていくことが予測されます。しかし、現在直面している値上げの波は非常に大きく、落ち着いて以降も肥料価格の水準が高止まりすることが懸念されます。新商品開発にあたり、製造工程の削減による環境への負荷軽減や、より手頃な価格設定を行うことによって有機肥料へのハードルを下げるという意図もありました。今回は、工場のある宮城県石巻市を中心とした関東・東北地方限定販売ですが、今後は協力工場での製造も視野に入れ、西日本や九州地方での販売を目指していきたいと考えています。【会社概要】名称 : 大成農材株式会社所在地: 〒730-0017 広島県広島市中区鉄砲町7-8URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月02日宮城県石巻市に工場を置く、有機質肥料の製造メーカー 大成農材株式会社(代表:杉浦 朗、本社:広島県広島市)は、2021年5月に農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」を受け、有機栽培や有機質肥料に注目が集まり、全国からのお問い合わせが例年と比較して約10倍に増加しました。当社は東日本大震災による津波で被災、工場壊滅から1年半かけて復興に尽力してきた結果、操業再開から8年で売上が125%となりました。【工場壊滅から1年半かけて操業再開、復興から8年で売上125%増】当社の石巻工場は2011年の東日本大震災の津波により壊滅、春のハイシーズンを前に倉庫に貯めていた在庫は全て流されました。(下:震災直後の石巻工場)震災直後の工場(倉庫)震災直後の工場(原料タンク)一度は復興をあきらめかけたものの、長年愛用していた全国のユーザーから生産を続けて欲しいとの声を受け、1年半かけて復興し再開にこぎつけましたが、その間に離れたユーザーも多く、しばらく業績は低迷しておりました。そんな中でも地道な努力を続け、2021年は復興後の2013年と比較し125%と売り上げは回復。さらに、2021年5月に農林水産省による「みどりの食料システム戦略」が策定されると製品や販売に関する問い合わせが、策定前の月2~3件から現在は月に20件前後と、急激に増えてきています。農家様からは「有機栽培をこれから始めたい」、「化学肥料から有機質肥料に切り替えたい」といった問い合わせや、卸や小売店からも「有機質肥料の取り扱いを始めたい」、「今後、自社の地域でも有機農業を普及させていきたい」といった問い合わせが来ています。(下:復興後の石巻工場)復興後の工場【有機農業の農地面積を100万ヘクタールに!「みどりの食料システム戦略」策定】現在、国内外で「脱炭素社会」に向けた取り組みがなされており、日本でも2020年10月、「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。農林水産省においても、農林水産業のCO2ゼロエミッション化など、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」が2021年5月に策定されました。その中で、日本全国約400万ヘクタールの農地のうち、2018年段階で約23,700ヘクタール(0.5%)である有機農業面積を、2050年までに少なくとも100万ヘクタール(25%)に増やす目標を打ち立てています。国内で調達可能な産業副産物を活用した肥料は、土壌改善に寄与するだけでなく、残渣処理や食品リサイクル等のSDGsにも貢献することができます。※ 農林水産省「みどりの食料システム戦略」 ※ みどりの食料システム戦略について 全体版 【魚エキスの有機質肥料がユニークなワケ】『「魚」系の肥料は農産物の味のノリが良い』と、昔から漁業が盛んな地域では昔からよく言われていた言葉です。現代でも「魚」が配合された有機質肥料は多くあり、その原料である「魚」のほとんどは、加工食品を製造する際に出る魚の、搾りかす「魚かす(ぎょかす)」が使われています。一方で、大成農材が製造する有機質肥料は加工時に出る、魚のアラなどから「フィッシュソリュブル」という魚肉エキスを濃縮したもので、出汁のように、魚の体液に含まれる天然のアミノ酸が豊富に含まれており、肥料効果が非常に高くなる希少な原料を使用しています。それに米ぬかを加えることで、おいしく丈夫な食物が育つ有機質肥料となっています。【今後の展開】当社では現在、原材料にこだわりほんとうに美味しい作物づくり・豊かな土壌づくりをしていく農家様を応援するため、自社の有機質肥料を使って私たち自身が農作物を育ててみるというプロジェクト「大成ファーム」を実施しています。「ひりょうやさんのトマト」として本来の旨みと甘みを持ったトマトと、その規格外品を加工して開発した「ひりょうやさんのトマトジュース」を当社ECサイトなどで販売しています。大成ファームひりょうやさんのトマトジュース「みどりの食料システム戦略」で示された「耕地面積に占める有機農業の取り組み面積の割合を25%(100万ヘクタール)に拡大」に必要となる、土壌改善とおいしい青果物を両立する有機質肥料であることをこのトマトでも証明しつつ、高い品質で今後も提供していきます。【会社概要】名称 : 大成農材株式会社所在地: 〒730-0017 広島県広島市中区鉄砲町7-8URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月15日豆腐製造業の有限会社 京とうふ かわむら(所在地:京都市山科区、代表取締役:河村 敏克)は、廃棄のおからを肥料にして育てた大豆を原料とした「充填絹(京都市産大豆使用)」を2022年1月15日(土)から2月14日(月)まで、Makuakeにて先行販売を実施しております。充填絹(京都市産大豆使用)URL: キービジュアル■開発背景毎日大量に廃棄されるおからを見てもったいないという気持ちが強く、何とか有効活用をしたいと願っていました。そこで、農作物の肥料にできないかとうことを思いつき、おからを肥料として引き取ってくださる農家さんを探し、去年から契約農家で循環型農法で大豆を栽培できるようになりました。化学肥料無使用の京都市産大豆のみを使用した豆腐の誕生です。大豆畑■商品の特徴*循環型農法で育てた大豆自社でできたおからを肥料にして大豆を育てそれを豆腐にしています。*希少な京都市産大豆使用産地は正真正銘の京都市産(右京区京北地域)。*まろやかでクリーミーな食感通常の豆腐とは違い、表面はつるっとしていて、口の中でとろけるようなとてもクリーミーな食感です。大豆の甘味を感じ取っていただける商品です。*食べきりサイズ1個120gと大きすぎず食べきりサイズです。賞味期限も充填豆腐なので冷蔵で約10日間持ちます。充填絹■商品概要商品名 :充填絹(京都市産大豆使用)種類 :充填豆腐原料 :京都市産丸大豆・凝固剤(塩化マグネシウム)・消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)容量 :120g賞味期限:冷蔵10日■リターン*3,000円(税込)・充填絹×6個*3,000円(税込) 京とうふかわむらお試しセット・充填絹×4個(京都市産大豆使用)・京がんも×1個・おぼろ×1個*5,000円(税込) 京とうふかわむらお好みセット・充填絹×6個(京都市産大豆使用)・京がんも×1個・おぼろ×2個・京湯葉×1個・京あげ×2枚■プロジェクト概要プロジェクト名廃棄のおからを肥料にした体にも地球にも優しい、京都産にこだわった豆腐「充填絹」期間: 2022年1月15日(土)~2月14日(月)URL : ■会社概要商号 : 有限会社 京とうふ かわむら代表者 : 代表取締役 河村 敏克所在地 : 〒607-8160 京都市山科区椥辻東浦町60番地設立 : 1988年6月事業内容: 豆腐、油揚げ製造卸業資本金 : 300万円URL : ■本件に関するお客様からのお問い合わせ先有限会社 京とうふ かわむら お客様相談窓口TEL : (075)-581-2503お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月26日有機質肥料の開発・製造・販売を行う大成農材株式会社(代表:杉浦 朗、本社:広島県広島市)では、石巻市にある自社工場で生産している「バイオノ有機s」の問い合わせがこの5年で約2倍に増加しています。リジェネラティブ農業が注目され、有機質肥料に関心が高まったことが影響していると考えられます。バイオノ有機s【有機栽培にこだわる農家が注目する100%有機原料の「バイオノ有機s」】当社では平成元年より100%有機原料を使った肥料の販売を開始し、現在は漁港が多くある石巻市の自社工場で、水産加工残滓である魚のエキスと米ぬかの油粕を使用した「バイオノ有機s」をメイン商品として製造しています。リジェネラティブ農業の注目度が上がるにつれこの商品に関しての問い合わせが急増しており、平成28年には年間56件だった問い合わせが令和3年は1年間で104件とほぼ倍になっています。問い合わせ内容も使い方や価格だけでなく、有機JASに対応している資材かどうか、原料の調達先など詳細に踏み込んだ内容が増え、問い合わせに伴い出荷数も伸び続けています。【世界が注目するリジェネラティブ農業へ転換の必要性】SDGsの17の目標のうち、15番目は「陸の豊かさを守ろう」ですが、現在、世界の土壌のうち約3分の1にあたる33%が土壌の浸食、塩分や栄養素の枯渇、化学物質による汚染、生態系の破壊などにより危機的な状況であり、植物が育つのには適さない土壌になってしまっていると言われています。欧米の食品系をはじめとする企業では、食料や農産物の調達及び企業経営を持続可能にするためにも、環境再生型農業「リジェネラティブ農業」への転換が重要だと考え始めました。リジェネラティブ農業は明確な定義がなされてはいませんが、有機農法や不耕起栽培、土壌の被覆植物などを基本とし、土壌の状態を健康に保つことが目的とされています。日本の農林水産省も平成27年から「環境保全型農業」を定義して交付金を出したり、令和3年には「みどりの食料システム戦略」が策定されたりと、環境に配慮した農業への転換が求められています。※みどりの食料システム戦略について 全体版 ※農林水産省 環境保全型農業関連情報 【「バイオノ有機s」詳細】一般的に魚の有機質肥料といえば加工食品を製造した後の搾りかすである「魚かす(ぎょかす)」や魚粉を使ったものを指しますが、「バイオノ有機s」は石巻の漁港でとれた魚の加工時に出る魚のアラなどから「フィッシュソリュブル」という魚肉エキスを濃縮したものを使用しています。魚の体液に含まれる天然のアミノ酸が豊富に含まれ、米ぬかと合わせることで即効性と緩効性双方の肥料効果が高く、使い勝手の良いユニークな有機質肥料と言えます。希少な原料のため高価な部類に入りますが、栽培全体のコストを見ると他肥料とほぼ同額になります。◇有機JAS栽培・特別栽培に使用可能◇エコファーマーの認証取得済◇ペレットタイプ20Kg【今後の展開】SDGsの指針決定やみどりの食料システム戦略が策定されたことにより、有機農業に対する関心は今後ますます増加し続けていくことが予測されます。創業以来、ひたむきに有機質肥料の製造に取り組み、品質の高い肥料を販売してきましたが、今後もより一層お客様の期待に応えられるよう、誠心誠意努力してまいります。【会社概要】名称 : 大成農材株式会社所在地: 〒730-0017 広島県広島市中区鉄砲町7-8URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月11日長ネギと言えば、炒め物から煮物など幅広い料理に使えて人気の高い野菜の1つです。寒い時期には、お鍋に入れるととってもおいしいですよね。そんな長ネギを自分で育ててみるのはいかがでしょうか。昨今では家庭菜園がはやっていて、長ネギをつくったことのある人もいるかと思います。しかし、長ネギの栽培方法を調べてみると土寄せなど手間がかかりそうなイメージが強く、家庭菜園初心者や未経験の人は、難しく感じてしまうかもしれません。今回は、長ネギの種から育てる栽培方法を詳しく解説していきます。また、土寄せなしの栽培方法も紹介するため、長ネギの栽培に挑戦しようと思っていたけれど、なかなか踏み切れずにいたという人は、ぜひ参考にしてみてください。■食卓に欠かせない長ネギ長ネギはいろいろな料理に使うことができ、誰もが食べたことのある野菜の1つと言ってもいいですよね。食卓に欠かすことのできない長ネギですが、まずはどのような野菜なのか詳しく見ていきましょう。・原産地長ネギの原産地は中国西部またはシベリアだと言われ、紀元前から栽培されていたようです。朝鮮半島を経由して、日本には奈良時代に伝わったと言われていて、その記録は奈良時代の『日本書紀』に残っています。平安時代に広く知れわたり、食用としてしだいに栽培も盛んになっていったとされています。・主な栄養素・効能ネギは緑色の葉の部分と白色の葉鞘(ようしょう)と呼ばれる部分に分かれていますが、葉は緑黄色野菜、葉鞘は淡色野菜に分類されるのです。葉の部分には、β-カロテンが豊富に含まれていて、β-カロテンからつくられるビタミンAには、強い抗酸化力が期待され、身体に害を与える活性酸素を取り除き、老化やがんの防止効果が望めると言われています。また、ビタミンCも多く含まれ、皮膚や骨を健康的に保ってくれる効果も期待できるようです。白い部分には、アリシン(硫化アリル)と呼ばれる、ネギ特有の辛みの原因にもなっている成分が豊富に含まれています。アリシンは体内でビタミンB1と結合することで脂溶性に変化すると言われています。つまり、ビタミンB1を体内に吸収しやすくしてくれる期待が持てるのです。ビタミンB1が体内に蓄えられることにより、疲労回復や新陳代謝の活性化が望めると言われています。風邪をひいたときにはねぎ湯が効果的だと聞いたこともあるかもしれませんが、以上のような効能が期待できるからなのですね。・品種と別名長ネギは別名「白ネギ」、「根深ネギ」と呼ばれ、白い部分が長い品種のネギのことを指します。日本では関東で多く栽培されていて、千葉県や埼玉県、群馬県、茨城県での生産が盛んなようです。主な品種としては「下仁田ネギ」、「深谷ネギ」などがあげられます。・2色に分かれている理由ネギは緑色と白色の2色に分かれていて、緑の部分は葉、白い部分は茎というように間違えられてしまうときもあります。実はどちらも葉で、色が違うのは日光に当たるか当たらないかで変化するためです。土から出ていて、日光を浴びると緑色になり、土に覆われて日光が遮られている部分は白色になります。そのため、ネギは2色に分かれているのです。また、ネギの茎は白色の葉の下側にわずかに存在し、茎からは、細長い根が何本も伸びています。・花は食べられる?ネギは収穫時期が終わりごろになると、緑色の葉っぱにしずく型の蕾がつくようになります。これはいわゆる「とう立ち」と呼ばれる野菜の生殖期間のはじまりです。野菜は人間の食用として流通していますが、本来、野菜も動物と同じで、子孫を残そうと成長して、花を咲かせて種をつけるのです。それが「とう立ち」です。ネギの場合、とう立ちしたときにできる蕾は「ネギ坊主」と呼ばれています。花が咲くと、ネギ自体も芯がかたくなって、食味が一気に落ちてしまうと言われているため、ネギ坊主ができはじめたら急いで収穫することをおすすめします。また、花が咲く前のネギ坊主は、天ぷらにすることでおいしく食べられるようです。■長ネギを栽培する前にまずは、長ネギを栽培する上で基本的な情報を押さえておきましょう。・種まきの時期種まきの時期は1年を通して春と秋の2回タイミングがありますが、比較的冷涼な関東より北の地域と、関東より南の温暖な地域によっても変わってきます。地域による種まきの時期を分かりやすくまとめますね。関東より北:春まき 3月下旬から4月下旬秋まき 9月中旬から10月中旬関東より南:春まき 3月中旬から5月下旬秋まき 10月上旬から12月中旬また、栽培する長ネギの品種によっても多少は変わります。園芸店などで売っている種の袋には、ほとんどの場合は裏面に種まき時期が記載されているため、確認して買うようにしましょう。・適温・日あたり長ネギの生育温度は20℃前後と言われていて、日あたりのよい場所を好みます。夏の暑さが厳しく30℃を超える場合は、長ネギの成長は衰えてしまいますが、逆に冬の寒い時期でも-8℃までは耐えることができるため、寒さに強い野菜だと言えます。・土長ネギは湿度に弱いため、水はけがよい畑を選ぶようにしましょう。水はけが悪い場合には、たい肥を多めに加えるか、畝を高くつくるようにするといいです。また、土壌酸度は弱酸性~中性を好むため、種まきの2週間以上前に苦土石灰を1平方メートル当たり100g施し、よく耕すようにしましょう。屋外にある畑では雨が降ることによって、土壌が酸性になってしまうため、アルカリ性の苦土石灰を入れることで中和してあげるということなのです。種まき1週間前にはたい肥と化成肥料を施して、再び耕しましょう。畑の土づくりはこれで完了です。■長ネギの基本の栽培方法~地植え~まずは基本的な長ネギの栽培方法を紹介していきます。簡単な流れは、種をまいて苗を育てる・ある程度の大きさになったら定植(植えなおし)をおこなう・追肥と土寄せを繰り返す(長ネギの白い部分を長くしていく)。それでは、詳細を見ていきましょう。・育苗まずは「育苗」、つまり、苗の育て方の手順を下記の通りまとめました。あらかじめ土づくりをした畑に高さ10cm、幅60cm程度の畝を立てます。※畝の長さは育てる長ネギの本数によって変えてください。畝に10cm間隔で深さ1cm、幅1cmの溝を切ります。幅60cmの畝の場合は、5本(条)の溝ができると思います。各溝に長ネギの種を5mm間隔でまいていきます。※種の発芽率の栄養で全てがきっちり発芽するわけではないため、それほど神経質になる必要はありません。種がまけたら、3~5mmほど土をかぶせ、手で鎮圧し、水をたっぷりかければ、種まきは完了です。発芽して背丈が7cm程度になったら、約1.5cm間隔になるように、成長のよくない苗を抜きます。(間引き)背丈が10cm程度のときに2回目の間引きをおこない、約3cm間隔になるようにします。背丈が45cm程度になれば苗の完成です。育苗期間は数か月間と長いため、肥料切れをおこさないように、種をまいてから1ヶ月ごとに追肥を行います。追肥は化成肥料を1平方メートルあたり約50g施すようにしましょう。また、発芽するまでは乾燥を防ぐためにわらや寒冷紗などで覆うようにしましょう。春まきの低温期には、ビニールトンネルをかけて保温すると、発芽および苗の生育が安定します。・植え方苗ができたらいよいよ植つけ(定植)です。育苗がうまくできるか心配という人は、園芸店などで苗を購入してきて、植えつけからスタートするのもありです。しかし、苗を購入すると、1本あたりの値段は種から育てた方が格安であり、種を発芽させて苗を育てる楽しみも味わえるため、種から栽培することをおすすめします。まずは、植えつけを行う場所の土づくりから紹介します。育苗を行うときと同様に、植えつけをする場所も長ネギを育てるのに適した土壌にしてあげる必要があります。植えつけの1週間前には苦土石灰を1平方メートルあたり100g程度施し、定植当日に植つけ用の溝を掘ります。溝は深さ30cm、幅20cm程度の大きさですが、このときの深さが長ネギの白い部分の長さに影響するためしっかりと掘るようにしましょう。掘ったときに出る土は、あとの土寄せ用に使うため、溝の両側に積み上げておきましょう。長ネギの苗を溝の片側の側面に5~8cm間隔で立てかけていき、根が生えている苗下側が埋まるように3cmほど覆土し、根元が安定するように鎮圧します。そのあと、覆土の上にわらやたい肥をかけると、乾燥を防ぐことができます。・土寄せ・追肥土寄せは収穫までに合計4回行い、最初から3回までは土寄せのタイミングで追肥も行います。植えつけをしてから土寄せおよび追肥のタイミングとやり方を下記にまとめますね。植付けから50日前後:7cmほど土をかぶせます。このとき、肥料が直接長ネギにあたらないように1平方メートルあたり約50gの追肥を行います。1回目の土寄せから3週間後:緑色の葉が集まっている部分が埋まらないところまで土寄せし、追肥も行います。(1平方メートルあたり約50g)2回目の土寄せから3週間後:緑色の葉が集まっている部分が埋まらないところまで土寄せし、追肥も行います。(1平方メートルあたり約50g)収穫の約40日前:緑色の葉が集まっている部分が埋まらないところまで土寄せします。追肥は行いません。・水やり種をまいてから発芽するまでの間は、土が乾燥しないように水やりをしてください。しかし、長ネギは多湿を嫌うため、発芽してからは水やりをする必要はなく、自然に降る雨だけで十分足りると言われています。・収穫長ネギの白い部分が太く長くなったら収穫時期です。長ネギは、その名の通り長くて、下側には細い根がたくさん生えているため、そのまま引き抜こうとすると途中で切れてしまう可能性が高いです。収穫するときは、ネギを傷つけないようにクワやスコップなどで周辺の土を掘りおこしていき、最後はゆっくりとネギを抜き取ります。長い期間手をかけて栽培した長ネギを収穫するのは、とても感動することでしょう。また、実際に自分で育てた長ネギを料理して食べるのも、特別な味わいになるのではないでしょうか。■土寄せ不要な長ネギ栽培方法~マルチ栽培~手間ひまかけて栽培するのは感動が大きいですが、趣味の家庭菜園として栽培する場合、どうしても時間をかけられないということもありますよね。そこで次に紹介するのが、土寄せをする必要がないと言われるマルチ栽培の方法です。土寄せ不要となればかなり手間を省くことができますよね。早速詳細を紹介していきます。・穴をあける植え方とその理由育苗方法に関しては、基本的な栽培と同様で、植えつけからマルチ栽培特有のやり方になります。植えつけの手順は下記に分かりやすくまとめました。植付けの1週間前までに苦土石灰とたい肥を施し、よく耕します。化成肥料を施し、高さ30cm、幅60cmの畝を立て、黒マルチを被せ、風で飛ばないように4辺にしっかり土をかぶせます。縦横10cm程度間隔をあけて、直径3cm、深さ30cm程度の穴をあけます。鉄のパイプなどで開けるといいです。穴に1本ずつ長ネギの苗を入れていき、穴の外に苗の頭が5cmほど出るように植えていきます。穴を深く開けることで、土寄せの工程を補い、土に埋まっている分が長ネギの白い部分へと成長するというわけなのです。・穴を開ける際の注意点土寄せをしない分、長ネギの白い部分の長さは最初に開ける穴の深さで決まってしまいます。しかし、地下に穴をあけるのには限界があるため、最初に立てる畝の高さをしっかりと確保して、穴を深く掘れるようにするという狙いです。また、穴をあけても苗を植えつけるまでに埋まってしまっては意味がないため、穴を開けたら周りの土が崩れないように注意しましょう。・肥料肥料に関しては、畝を立てるときに元肥として、1平方メートルあたり100g程度施し、その後の追肥は施しません。マルチをすることで、肥料分が雨などで流出してしまうのを防ぐ効果も期待できるため、元肥だけで収穫まで成長させることができると言われています。長ネギの成長を観察して、あまりにも生育が遅い場合は、必要に応じて追肥を施すようにしましょう。・水やり畑の土質にもよりますが、長ネギの根がしっかりとはるように、苗を植えつけたあとに水やりをたっぷりしましょう。そのあとは、自然の雨に任せておけば水やりは必要ありません。・収穫長ネギの白い部分が長くなり、収穫時期を迎えたら、周辺の土を掘りおこして収穫しましょう。土寄せなしでも白い部分がしっかりとした長ネギを収穫できることと思います。やはり基本の栽培方法である土寄せをして栽培した長ネギよりは白い部分は短くなってしまいますが、手間を省く分、仕方ないですよね。それでも、植えつけからほとんど放任で、長ネギを収穫できるのは魅力的ではないのでしょうか。■長ネギの家庭栽培方法~プランター~プランターで家庭菜園を楽しんでいるという人もいますよね。マンションなどでもベランダにプランターをおいて栽培できるため、手軽に楽しむことができます。がっちりとした長ネギをプランターで栽培するのは難しいイメージもあるかとおもいますが、実は、長ネギに関してもプランターで栽培することができるのです。詳しく説明していきます。・プランターの選び方基本的な栽培方法では溝を掘って植えつけをしますが、プランターで栽培するときは、溝の変わりがプランターだと思えば、分かりやすいです。ただ、長ネギ栽培では白い部分を長くするために深さが重要となってきます。プランター選びでは、深さ40cm、幅20cm程度のものを選ぶようにしましょう。長さに関しては、長ネギを栽培する本数によって選んでくださいね。・増し土・肥料プランター栽培では、土寄せの代わりに「増し土」をしていきます。植えつけ時には培養土を10cmほど敷きつめ、プランターの側面に長ネギの苗を5cm間隔で並べ、根元が隠れるように土をかぶせます。その後、基本的な栽培の土寄せと同じタイミングで、収穫までの間、4回に分けてプランターの中へ土を増していきます。長ネギの葉の分けつ部に土が被らないように気をつけてくださいね。肥料分が含まれた培養土を使用すれば、元肥も追肥も施す必要はなく、さらに培養土は通気性もあるため、わらを敷かなくても問題ありません。・水やりプランターを屋外において栽培する場合は、水やりをする必要はなく、自然の雨に任せましょう。ベランダなど、屋根のあるところで栽培している場合は、土が乾燥しすぎないように定期的に水やりをしてください。屋外と同じ条件になるように、雨の降るタイミングに合わせて水やりをするのも1つの手ですね。いずれにしても、長ネギは過湿に弱いため、水のあげすぎには注意して、プランターの底からしっかりと排水されているか確認するようにしてください。・収穫プランターの上部にも土をこんもり増すくらい、長ネギの分結部が成長したら、十分白い部分が長くて立派な長ネギが育った証です。培養土を使用した場合は、柔らかくて収穫しやすいかと思いますが、ネギ周辺を掘りおこしてから、切れないように慎重に収穫しましょう。せっかく長い期間かけて栽培した長ネギですから、収穫も大切におこなってくださいね。■初心者向け!長ネギの栽培方法~再生栽培~再生栽培という言葉をきいたことがあるでしょうか。長ネギは生育力が強く、白い部分もほとんどが葉で構成されているため、初心者でも簡単にできる驚きの栽培方法があるのです。それでは詳しく見ていきましょう。・用意するもの通常の栽培では長ネギの種または苗を用意しますが、再生栽培では、スーパーなどで買ってきた長ネギの根元部分を使って栽培することができます。・土を使った栽培土を使った栽培方法では、長ネギの根元のほかに下記のものを用意しましょう。2Lのペットボトル培養土鉢底石少量の場合は、プランターよりも高さのあるペットボトルの方が便利なのです。まずは、ペットボトルの口がついていて斜めに狭まっている部分をカッターなどで切り取ります。水はけがよくなるように鉢底石を敷き、培養土を5cmほど入れ、長ネギの根元を入れたら、さらに根元が隠れる程度培養土をかぶせ、完了です。期間が経つにつれ、長ネギの根元から葉が伸びてくるので、適度な大きさまで成長したら収穫してください。・水を使った栽培水を使った栽培では、長ネギの根元とネギが倒れないほどの深さがある花瓶やグラスなどを用意します。容器に長ネギの根元をいれ、根が浸るくらい水を入れたら完了です。水につけるだけでも、葉がどんどん伸びてくることが分かると思います。・根元を長めに残せば連続再生可能長ネギの根元を10cmほど使うと、より早くしっかりとしたネギを再生することができると言われています。また、再生したネギを収穫して、さらにまた再生させることも可能なようです。再生栽培は、緑の葉を成長させて収穫するのがメインですから、葉ネギにも向いています。部屋の中の日当たりのよい場所があれば、省スペースで手軽に栽培を楽しむことができるため、ぜひ試してみてください。■長ネギ栽培の注意点長ネギのさまざまな栽培方法が分かりましたね。最後に、栽培の注意点を確認していきましょう。・長ネギの病気と原因長ネギの栽培中にかかりやすい病気と原因を説明します。せっかく育てていても病気になってしまうと残念ですから、よく注意しましょう。黒斑病(こくはんびょう)緑色の葉の部分に、淡褐色で楕円形の斑点ができ、しだいに黒色に変わっていく病気です。高温期に雨が降り続くと発生しやすく、糸状菌と呼ばれるカビの一種が原因となって発生します。被害が出てしまった葉に関しては、ほかの葉に移らないように摘みとって、畑の外で処分するようにしましょう。さび病緑色の葉の表面に、オレンジ色の膨らんだ斑点ができる病気です。無数のオレンジ色の斑点が鉄さびみたいな見た目をしているためさび病と呼ばれています。春と秋の低温期に雨が降り続けると被害が目立つようになります。糸状菌が原因で伝染してしまうため、発生が確認された場合は、早期に被害を受けた葉を摘みとるようにしましょう。さび病は、アルカリ性に弱い傾向があるため、石灰を長ネギ周辺の土壌へまくことで被害の拡大を防ぐことが期待できます。べと病緑色の葉に薄い黄色や白色の淡色斑点ができ、カビが発生してしまう病気です。べと病も糸状菌が原因となり、気温23℃前後で、長雨が続いたときに発生しやすくなります。べと病の発生した葉を取り除き、畑の外で処分してください。・病気の予防方法病気は、雨が降り続いたときの多湿条件によって発生する傾向があります。水はけがよくなるように、土づくりの際にたい肥を多くすきこんだり、高畝を立てたり工夫することをおすすめします。また、園芸店などに売っている殺菌剤を使用して防ぐのも効果的です。昨今では、いろいろな種類の農薬が家庭菜園向けに少量で販売されるようになっていて、1つあればいろいろな病気に効果があるものや、ほかの野菜にもつかえるものもありますからぜひ、試してみてください。・長ネギにつきやすい害虫長ネギも植物ですから、虫の被害を受けてしまう可能性もあります。長ネギにつきやすい害虫を下記にまとめます。ネギアザミウマネギハモグリバエネギアブラムシナメクジシロイチモジヨトウハスモンヨトウネギコガネキリムシききなれない虫がほとんどでしょうか。野菜などの植物は、羽を持った蝶や蛾の幼虫などに食害されてしまうことが多くあります。どれも小さい虫ですが、大量発生してしまうと被害が大きくなってしまうため、発生初期で防ぐ必要があります。・害虫発生の原因と予防方法害虫は、暑い季節や雑草が多いところに集まる傾向があります。雑草が生い茂ってしまうと害虫が集まる原因となってしまうため、除草はこまめに行い、作物の状態を観察し、害虫を見つけたときには、取り除くようにしましょう。また、不織布や防虫ネットをかぶせることで、成虫が飛んできて、卵を産みつけるのを防ぐことができます。害虫の被害を受けてからでは、すでに多数の卵が産みつけられ、害虫も潜んでいる可能性が高いため、殺虫剤をつかうことをおすすめします。殺虫剤に関しても、園芸店などで家庭菜園用の少量タイプも売られており、有機栽培にも使うことができる天然素材の農薬もあります。また、長ネギの葉は薬剤が付着しにくいため、展着剤と呼ばれる、薬剤が作物に付着するのを手助けしてくれる薬品を使うようにしましょう。せっかく殺虫剤を散布しても効果が低いともったいないですよね。作物には必ずと言ってもいいほど虫はついてしまいます。頻繁に畑に見回りにいくことができればいいですが、なかなか時間が取れないという場合には、農薬の使用をおすすめします。■長ネギの保存方法と賞味期限長ネギの栽培に成功して収穫できたらとても嬉しいですよね。たくさん収穫できたときのために、保存方法や賞味期限についても見ておきましょう。・冷蔵庫の場合長ネギを冷蔵庫で保存するときは、保湿することを意識すると長持ちします。まずは、長ネギを洗い、根元を切り落としたら、3等分にカットします。カットした長ネギを水で濡らしたペーパータオルで包み、保存袋へ入れて、冷蔵庫の野菜室へ立てて保存します。この保存方法なら、白い部分は3週間、緑色の部分は2週間日持ちすると言われています。また、ペーパータオルは1週間ごとに交換するようにしましょう。・冷凍庫の場合冷蔵庫保存の時と同じように、長ネギを3等分にカットして、ペーパータオルなどで水気をしっかりふき取ります。長ネギをラップでくるみ、冷凍用の保存袋へ入れ、空気を抜くようにして口を閉じます。金属製のバットの上に保存袋に入れた長ネギを置き、その上に凍らせた保冷剤を乗せたら、冷凍庫で保存します。こうすることにより長ネギが凍るまでの時間を短くして、食味が落ちてしまうのを防ぎます。冷凍庫では、長ネギの緑色の部分も、白い部分も1ヶ月ほど持たせることができるようです。■長ネギと葉ネギの違いネギには、長ネギのほかに葉ネギと呼ばれる種類があります。ここでは、長ネギと葉ネギの違いについて紹介していきます。・見た目の違い白い部分が長くて太いのが特徴的な長ネギですが、一方で、関西での栽培が盛んなねぎは、比較的細く白い部分が短い「葉ねぎ」と呼ばれ、有名な品種に「九条ネギ」というネギがあります。・味の違い長ネギは、見た目からも分かるように白い部分のボリューム感があり、冬の長ネギは甘みがあり、火を通すことで柔らかく甘みが増すことが特徴です。葉ネギは独特な強い香りと辛みが特徴的です。・使い道の違い長ネギは白い部分をメインに調理して、炒め物や鍋に入れることが多いですが、葉ネギに関しては、白い部分も緑色の葉も細かく刻み、麺類や豆腐料理の薬味として用いられることが多いです。しかし、長ネギの緑色の葉も食べることができ、それぞれのネギを逆の用途で調理することもできます。ぜひ、長ネギも葉ネギもいろいろな料理に使って、違いを楽しんでみてくださいね。■自分に合った方法で長ネギ栽培に挑戦してみよう!少し手間のかかる基本的な栽培方法から、初心者でも簡単にできる方法までいくつか紹介してきたため、きっとそれぞれに合った栽培方法が見つかったのではないでしょうか。自分で育てた長ネギを収穫して食べるのは、特別な味わいになることと思います。ぜひ、挑戦してみてください!《参考》・ キッコーマン株式会社「食べ物が持つ健康パワー(ねぎ)」
2021年03月25日鉢植えの観葉植物やお花、お部屋に飾る切り花など、どちらもより長く楽しむには専用の商品が必要です。でも、わざわざ使い分けるのはちょっと面倒ですよね……。そこで、『レインボー薬品』は鉢花の活力剤としても切り花の延命剤としても使えるアンプルを開発!一見難しそうに見えるアンプルですが、実はとても手軽に使えるんです。きれいなお花を楽しんでいやしの日々を過ごしましょう!お花を長持ちさせたい!どんなアイテムを使用すればいいの?大切に育てている鉢花、記念日にもらった切り花‥‥‥すぐ枯れてしまうのは残念なので、少しでも長く楽しみたいですよね。そんなときに便えるアイテムとして鉢花には『アンプル』、切り花には『切り花延命剤』があります。鉢花に活力を与えるアンプルは、いわばサプリメント。切り花が元気に咲くために必要な栄養素を手軽に補給して、長持ちさせるのは切り花用の延命剤です。でも、「ホームセンターに行くとたくさんの種類の商品があって選ぶのに迷う」、「鉢花と切り花ではそれぞれ商品が違うから手間がかかる」など、様々なお悩みの声がありました。そんなお悩みを解決するために『レインボー薬品』では『レインボーフラワーWアンプル』を開発!なんと1本で鉢花にも切り花にも使用できる画期的なアイテムなんです♪レインボーフラワーWアンプルなら切り花にも鉢花にもOK!「そもそもどうして鉢花と切り花で使える商品が違うの?」と疑問に思いますよね。鉢花の場合は土に根をおろして水分や養分を吸い上げ、自らエネルギーを作り生長します。それに対し、根がない切り花は茎の導管を詰まらせないように鮮度を保持するので、目的が異なるものとして、それぞれに適した商品を販売していました。新しく登場したレインボーフラワーWアンプルは、鉢花用と切り花用とで分かれていた商品をそれぞれに最適な配合にすることで、両方に使えます!鉢花と切り花、両方に使えることでコスパもよく、せっかく買ったのに余ってしまった……という悩みも減り、収納スペースの節約にもなります。鉢花の生育には別途肥料が必要になりますが、切り花は水替え無しで、バラやトルコキキョウが2週間以上きれいに咲き続けた実験結果があります。(花の種類や使用条件により差が生じます。)レインボーフラワーWアンプルを使ってみる!簡単!レインボーフラワーWアンプルの使い方切り花と鉢花、それぞれに対してレインボーフラワーWアンプルをどのように使うか説明します。切り花の延命剤として使う場合300ミリリットルの水に対してアンプル1本を希釈します。水に混ぜるだけなのですぐに使用できます♪使用できる花に制限はありませんが、花の種類や鮮度により効果に差があります。なお、金属製の花瓶は変色のおそれがあるので使用を避けてくださいね。鉢花の活力剤として使う場合鉢花の場合も簡単で、キャップの先端をねじ切って土に挿すだけ♪使用目安は、5号鉢につき、アンプル1本です。2~3週間経っても液が減らないときは、アンプルを押して中の液を土にしみこませましょう。逆に鉢に挿した途端液がすぐに無くなってしまっても問題ありません。2~3週間経ったら次のアンプルを挿しましょう。ハイドロカルチャーのように土を使わない栽培には不向きですが、それ以外の鉢ものの花や観葉植物にはどれでも使えます。大切なお花をきれいなままキープしよう♪そろそろ春に向けてガーデニングの計画を立てる時期。新しい鉢花や観葉植物を増やして暖かい季節を迎えませんか?鉢花には、肥料と一緒にレインボーフラワーWアンプルを使うことで、より生き生きとした美しい植物が楽しめますよ。また、日頃から切り花を飾る機会が多い方には、少しでも長くお花を楽しめるよう、延命剤としてレインボーフラワーWアンプルを使うのがおすすめです。切り花が長持ちすると日々の癒しになりますね。レインボーフラワーWアンプルなら簡単に鉢花にも切り花にも使えます。生き生きとしたお花を楽しみましょう!レインボーフラワーWアンプルの詳細を知りたい!
2020年01月31日セブン&アイ・ホールディングスは12月11日、クラレ、東京農業大学、東北大学などと連携し、店舗から出る食品残渣の液体肥料化、液体肥料の野菜栽培の活用など、新たな食品リサイクルループの実現に向けた研究に着手すると発表した。同社グループではこれまで、適正な品揃えを支える情報システムの開発や、長鮮度食品の開発など、食品残渣を減らすさまざまな取り組みを実施してきた。また、食品が売上高の6割を占めることから、「食品リサイクル率の向上」重要テーマとし、食品残渣の飼料化・肥大化、環境循環型農業「セブンファーム」の取り組みを推進している。今回の研究では、2015年2月より、セブン-イレブン数十店舗にクラレと開発したオリジナルの小型生ごみ処理機を設置。食品残渣の液体(分解液)化の運用検証を進めていくと同時に、東北大学と連携し、分解液の液体肥料化およびその活用に関する研究を開始する。また、すでに東京農業大学と、分解液を使った栽培試験を実施中とのこと。なお、こうしたコンビニエンスストアへの生ごみ処理機の設置、ならびに独自スキームによる食品残渣の液体肥料化への取り組みは国内小売業では初の試みとなるという。
2014年12月11日双日と川崎重工業は10月17日、2009年12月にトルクメニスタンの国営化学公社から受注し、東部マリ市に建設していたアンモニア・尿素肥料製造プラントを完工したと発表した。今回完工したプラントは、アンモニアおよび尿素の製造設備と、発電・水処理・窒素製造などの付帯設備で構成されており、近隣のガス田で産出される天然ガスを原料に、肥料として1日あたり1200tのアンモニアと1925tの尿素の製造が可能。世界第4位の天然ガス埋蔵量をもつトルクメニスタンは、天然ガス・石油に加えて綿花も主要な輸出品目のひとつであり、政府は農業振興に力を入れているが、これまでは綿花栽培に必要な肥料の多くを輸入していた。8月には、川崎重工が双日の支援のもと、トルクメニスタン国営のガス公社であるトルクメンガスより天然ガスからガソリンを製造する(Gas to Gasoline = G to G)設備を受注するなどしており、両社は「今後も各国で培ってきた豊富なノウハウを生かし、地域の人々の豊かな生活に寄与するプロジェクトを、トルクメニスタンおよび周辺国で積極的に展開していく」とコメントしている。
2014年10月17日夏野菜の苗も多く見かけるようになり、家庭菜園には絶好の季節になりました。豊作を目指すべく今回は肥料をテーマに紹介します。植物が生育するのに必要であることは、皆さんご存じのことと思いますが、多くの製品が存在するため、どれを選べば良いか迷う方も多いと思いますので、植物に必要な成分とその効果をご紹介しましょう。肥料の分類にはいくつかの方法がありますが、三大要素と呼ばれるチッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の「単肥(たんぴ)」、単肥をブレンドした「複合肥料」、動植物を成分とした「有機質肥料」に分かれます。チッ素は空気の約80%を占める元素で、常温では無味無臭の気体ですが、植物にとっては「葉肥」とも呼ばれ、葉や茎の生育に欠かせません。チッ素が不足すると生育不良になり、葉色が薄くなってしまいます。リン酸は開花や結実に欠かせないことから「実肥」とも言われます。光合成や細胞分裂にも影響するため、不足すると成長が止まってしまうこともあります。根や茎を丈夫に育てるカリは「根肥」とも呼ばれ、全体の生育に大きく影響します。三大要素以外にも、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)などが必要で、これらは有機質肥料に対して「無機質」とも呼ばれます。単肥は、成長に合わせて葉や実などにピンスポットで栄養を与えることができるため、高度な施肥が可能ですが、与えすぎると生育障害を起こすこともあるので、ある程度の知識が必要です。不安に感じる方には複合肥料がお勧めで、あらかじめ複数の成分がブレンドされているので、用量さえ間違わなければ簡単に扱うことができます。複合肥料の多くは三大要素が含まれ、チッ素、リン酸、カリの含有率がN-P-Kのように記載されています。例えば8-8-8はそれぞれが8%ずつ含まれていることを意味し、合計が30%以上のものは「高度化成肥料」と呼ばれます。化学肥料は、植物に必要な養分を必要に応じて与えられるため、効果が大きく即効性があるのが特徴です。「化学」の文字から不安を持たれる方も多いと思いますが、植物に必要な養分は、つまるところ無機質であり、化学の授業で習った元素記号で表される物質であることを考えると、理にかなった肥料と言えるでしょう。対してオーガニックや有機栽培で知られる有機質肥料は、自然由来の原料が使われている安心感が一番の魅力ですが、即効性は低くN-P-Kの含有率も自然任せなため、過不足が生じやすいのも否めません。2つの肥料の最大の違いは、化学肥料は植物に、有機質肥料は土に栄養を与える、と考えると分かりやすいでしょう。化学肥料には植物の成長に必要な要素しか含まれていませんが、タンパク質やアミノ酸を含む有機質肥料は、土中の有用微生物を育て、豊かな土作りに役立ちます。特に、長期に亘って化学肥料を与え続けた土は、土中の微生物が減り、固く締まった土になってしまい、根が伸びにくくなり、結果的に生育が悪くなってしまいますので、土耕栽培の場合は植物を植える前の土作りに使う「元肥(もとひ)」には有機質肥料、その後の成長過程で与える「追肥(ついひ)」には化学肥料と両方を使うと良いでしょう。第9回でもご紹介したように、シーズンを終えた土はそのまま使わず、乾燥、消毒、酸度の調整をおこなってから新たな植物を植えますが、その際に土に養分補給をおこなう元肥を施します。化学肥料でも構いませんが、長い時間をかけて緩やかに効く有機質肥料が最適で、牛のふんを原料とした「牛糞」や、リン酸とカリが豊富な「鶏糞」、これらにワラや落ち葉を混ぜて発酵させた「堆肥」などが代表的です。また、雨によって酸性に傾いた土を中和する「草木灰」や、通気性・排水性が悪くなった土には「腐葉土」「くん炭」が有効です。有機質肥料の注意点は、腐植によって養分化する点で、土中で腐植する際にガスを発生し、根を傷める場合があります。元肥を施した後は2~3週間程度なじませてから植え付けるのが良いでしょう。「完熟」「醗酵」と記されている肥料はガスの心配はありませんので、すぐに植え付ける場合や追肥にも使用できるので便利です。追肥には即効性のある化学肥料がお勧めです。液体肥料なら500~1,000倍に薄めてジョウロで与えるだけですから、さほど手間もかかりません。2週に1回程度与えればOKです。もっと手間を省きたい方は、元肥と同様に長期間に亘って緩やかに効く錠剤やスティックタイプの化学肥料が良いでしょう。また、開花や結実を促進する専用の肥料もありますので、成長段階に合わせて使い分けてください。水耕栽培の場合、化学肥料のみの無機栽培が基本で、有機質肥料は使用しません。醗酵や腐植によって養分化する有機質は、水のみの環境では腐敗し、植物に有害な物質を生み出してしまう可能性があるためで、液体や粉末の化学肥料を薄めて使うのが定番です。ムシのような姿のソラマメの花。収穫が楽しみです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月24日