「健康的な食事や生活をしたい」「年齢的に健康や美容面をきちんとケアしなきゃ」と思ってはいるものの、日々の生活に追われて余裕がないし、面倒くさいので後回しにしている……なんて人も多いのではないでしょうか。世の中には美容に良いと言われるものはたくさんありますが、女優やモデルが愛用しているものはお値段が高くて続けられない、という声も聞こえてきます。そこで今回は、約2か月で6㎏痩せた経験のある筆者が、普段からストックしている食品をご紹介します。朝食時用のヨーグルト©寒川あゆみヨーグルトは腸活や花粉症予防などにも良いと人気ですよね。筆者は昔から便秘になりやすいので、腸活目的として朝食にヨーグルトを食べています。ヨーグルトの種類によってさまざまな菌があるので、その時々によって購入するものは変えています。 また、甘すぎないもの、低脂肪のもの、フルーツ入りのものを選ぶのもマイルール。ちなみに、朝は空腹なので消化・吸収がしやすいヨーグルトを最初に食べ、その後にフルーツ、パンやおかずの順で食べています。起床後とご飯時に、食物繊維やビフィズス菌を摂取©寒川あゆみ便秘になるときは、食物繊維の不足、腸内環境の乱れ、水分不足、運動不足による腸の動きの低下など、さまざまな原因があるでしょう。腸内環境が乱れると、お腹のハリや不快感があったり、肌荒れや太りやすさを招いたりする恐れも。そのため筆者は日頃から、野菜をたくさん摂取する、水をたくさん飲む、体を動かすなどを意識しています。とは言え、一日に摂れる野菜の種類や量には限界があるのも事実。そこで筆者は日々の生活に食物繊維やビフィズス菌を接種できるパウダーを取り入れています。筆者宅で備えているのは、『aub』の「aub GROW」と「kids base」。起床後に水に溶かして飲んだり、おかずに混ぜて一緒に摂取しています。朝食時や日中に飲む、美容ドリンクビタミンは美容面だけでなく、体調管理においても大事なものですよね。筆者はたまにフルーツを購入して朝食に食べますが、毎日というわけではありません。そこで、ビタミンをしっかり摂れるようなドリンクを数種類にわたって常備しています。フルーツがないとき、ビタミンが不足しているとき、気持ちにハリを持たせたいときなど、朝食時や日中に飲んでいます。たとえばビタミン不足やむくみ予防をしたいときには「キレートレモン MUKUMI」を飲むなど、体の状態に合わせてチョイスしています。午後は体調に合わせてハーブティーを飲む©寒川あゆみ筆者は日中、水や美容ドリンク、コーヒーを飲みますが、睡眠の質のためにも午後からはカフェインを控えています。そこで午後に飲むことが多いのがハーブティーです。こちらは筆者が愛飲しているハーブティーたち。体の冷えやストレスを感じるときはコレ、リラックスして眠りにつきたいときはコレ、便秘ぎみのときはコレ……といったように選びます。ハーブは種類によって期待できる効果や目的が違うので、そのときの体調や気分で選べるように数種類常備していますよ。いかがだったでしょうか。世間で良いと言われているから、流行っているから、女優さんが使っているから……と言って真似しても、期待した効果が実感できないこともあるでしょう。食事や生活習慣は人それぞれ違うはず。自分の食生活に不足しているもの、体調に合うもの、ストレスにならないものを上手に日常生活に取り入れてみてくださいね。©mary_markevich/Adobe Stock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2024年04月12日皆さんは、食生活が乱れてしまった経験はありますか?今回は「ラーメンを毎日食べる男性」にまつわる物語とその感想を紹介します。※この物語はフィクションです。イラスト:レイナの部屋【ブラックわーるど】ラーメンが好き主人公はラーメンが好きな会社員の男性です。朝食を抜き、1日2食はラーメンを食べる生活を送っていました。ある日主人公は、同僚と一緒にラーメンを食べに行ったときのことです。そして同僚に毎日ラーメンを食べていると話すと…。主人公は、同僚から毎日ラーメンを食べるのはやめるように忠告されます。しかし主人公は、ラーメンを食べる生活を続けました。体調が悪くなる出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】主人公は仕事中に突然めまいの症状が現れ、体の異変を感じるようになり…。上司に声をかけられて笑って返事をしますが、体調はますます悪化していきます。主人公は悩み「仕事のストレスかな」と考えるようになったのでした。読者の感想いくら好きなものでも、毎日同じものを食べていたら体によくないと思います。それに主人公は1日2食しか食べていないことも、体調不良の原因になったのではないでしょうか。きちんとした食生活を心掛けることが大切だと感じました。(30代/女性)ラーメンを毎日2食は、食生活が偏っていますね。体のことを考え、バランスのとれた食事を主人公にはしてほしいと思いました。(40代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2024年03月13日「仕事中に集中力が続かない」と感じたことがある人は多いでしょう。睡眠や運動など生活習慣の改善も大切ですが、集中力が続かない原因は意外にも食事にあるかもしれません。そこで今回は管理栄養士の筆者が、集中力を低下させるNGな食事方法と改善策を紹介します。食事に気を付けて集中力を高め、仕事のパフォーマンスを上げましょう。朝ごはんを抜く習慣寝ている間にも私たちの脳や心臓をはじめとした臓器は常に活動しています。朝ごはんは、夜間に消費されたエネルギーを補給し、体温を上昇させて一日をスタートさせるためにも重要です。特に、脳のエネルギー源となる「ブドウ糖」は体内にたくさん蓄えておくことができないため、朝ごはんで補給しないと集中力が途切れやすいといわれています。ブドウ糖を補給するためには炭水化物(ごはん・パン・麺など)を必ず摂るようにしましょう。朝ごはんを食べる習慣がある人は、食べない人に比べて集中力が高くなりやすいといわれています(※1)。特に集中したいときだけ朝ごはんを食べるのではなく、毎日習慣化することが大切ですよ。炭水化物に偏った食事脳のエネルギー源となる炭水化物を摂ることをおすすめしましたが、炭水化物に偏りすぎる食事にならないように注意が必要です。空腹時にごはん・パン・麺などの炭水化物中心のメニューを摂ると血糖値が急上昇します。すると体内では血糖値を下げようとするホルモンが働き、血糖値が急降下しやすくなります(※2)。食事のあとに血糖値が急激に上下すると、眠気や疲労感につながり、集中力低下の要因になることも。昼食をラーメンやうどん、菓子パンなどで済ませているという人は食べ方を見直してみましょう。特に食物繊維が含まれている野菜・海藻・きのこを一緒に摂れば、血糖値が急上昇しにくくなります。栄養バランスの乱れた食事集中力を維持するためには、適切な栄養バランスの取れた食事が欠かせません。ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると、集中力が低下しやすくなるとされています。ここでは、特に意識したい栄養素をご紹介します。ビタミンB1集中力を高めるために、糖質を含む炭水化物を摂ることの重要性をお伝えしましたが、糖質を代謝するためにはビタミンB1も大切です。ビタミンB1が不足すると、だるさや疲れを招くとされています。ビタミンB1は肉や魚、大豆製品などに多く含まれています。ごはんやパンだけといった炭水化物に偏った食事ではなく、たんぱく質が豊富な主菜や、野菜・海藻・きのこなどが摂れる副菜も組み合わせるとよいでしょう。マグネシウムミネラルの一種であるマグネシウムは、脳内で神経情報の伝達をするために必要な栄養素です(※3)。マグネシウムが不足すると神経細胞間の情報伝達がうまくいかず、集中力や記憶力の低下を招く可能性があるといわれています。マグネシウムは大豆製品、海藻、ゴマやアーモンドなどのナッツ類などに多く含まれます。ぜひ普段の食事に取り入れてみてください。トリプトファントリプトファンは、脳内の神経伝達物質「セロトニン」をつくるために必要なアミノ酸です(※4)。セロトニンは、ドパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質による情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。ドパミンは喜び・快楽などを、ノルアドレナリンは不安・焦りなどを司る神経伝達物質です。セロトニンが不足すると集中力の低下にもつながるとされています。セロトニンが低下しないように、トリプトファンが多く含まれる肉・魚・玉子・大豆製品などを意識して摂りましょう。集中力を保つために食事にも気を配りましょう食事は私たちの集中力に大きな影響を与えます。今回お伝えしたような「NG食べ方」を避け、バランスの取れた食事を摂ることで、集中力の向上が期待できるでしょう。食生活の改善は、日常生活の質を向上させるだけでなく、仕事や学業での成果にもつながります。ぜひ健康的な食習慣を身につけて、集中力を高めましょう。【参考】※1 農林水産省.生活リズムをととのえる※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 血糖値※3 厚生労働省.e-ヘルスネット マグネシウム※4 厚生労働省.e-ヘルスネット セロトニン©takeuchi masato / PIXTA(ピクスタ) ©Syda Productions / PIXTA(ピクスタ)筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2024年02月26日こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では3人の子どもを子育て中の母です。今回は「野菜ジュース」について。離乳食が果汁からだった時代もありますが、今はなるべく子どもに果汁(ジュース)をあげないほうが良い、という時代になってきています。実は、野菜不足が心配でついつい飲ませてしまう(!?)野菜ジュースも同じです。なるべく飲ませないほうが良いと言われるようになってきています。なぜでしょうか?ジュースがダメな理由世界保健機構(WHO)などでは「幼児までの子どもには100%ジュースも糖分のとり過ぎになるとして飲ませないほうが良い」としています。糖分のとり過ぎは虫歯のリスクが高まったり、肥満のリスクが高くなるためです。 一方、フルーツそのものに関しては、食べないほうが良いということはありません。フルーツそのものであれば、食物繊維など糖分以外の物も含まれるため、栄養素の吸収も変わってくるからです(もちろん摂取目安量はありますが、そこまで厳しくしなくても良いと私は考えています)。 そのため、現在、小児科では「そもそもジュースは子どもに与えるものではない」という指導をしています。 糖分の摂取目安WHOでは、「1日の遊離糖類摂取量を総エネルギー量の10%未満に抑えましょう、5%未満だとさらに良い」と言われています。 厚生労働省健康局から出ている「標準的な健診・保健指導プログラム【平成30年度版】」によると、「遊離糖類とは、グルコースやフルクトース等の単糖類、スクロースや砂糖等の二糖類等食品や飲料の加工調理で加えられるもの、並びに蜂蜜、シロップ、果汁、濃縮果汁等に自然に存在する糖類のこと」を指します。※はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは絶対に与えないようにしてください。 例えば、1〜2歳の推定エネルギー必要量は1,000kcal程度(厚生労働省資料より)なので、5%未満とすると遊離糖類摂取量は12.5g程度が望ましいということです。 スポーツドリンク500mLだと約30g、100%ジュースでも200mLで20g、野菜ジュース720mLで約50gの炭水化物(糖質+食物繊維)が含まれています。ジュースに食物繊維はほとんど含まれていないことを考えると、このうちの“ほとんどが糖質”ということになります。 糖質はジュースにだけ含まれているわけではないので、ジュースだけで糖質の必要量をとってしまうと、明らかに糖質のとり過ぎになってしまうのです。 野菜不足を野菜ジュースで補わないで野菜をあまり食べないことが多い子どもたち。ついつい野菜不足が心配で野菜ジュースを飲ませてしまうこともあると思います。もちろん、野菜はたくさん食べてほしいものですが、野菜の栄養素よりも余計なものをとってしまっては本末転倒です。 子どもが好きな味つけにしてみたり、食感に変えてみたりなど、子どもが食べやすいようひと工夫することで、食べてくれるようになることもあります。野菜不足はしっかり野菜で補い、水分は水や麦茶を飲ませるようにしたほうがいいと思います。 とはいえ、子どもが野菜を食べてくれないというご家庭も多いと思います。わが家では子どもたちが嫌いな野菜もありますが、好きな野菜を重点的に出すようにしています。 さまざまな野菜を食べてほしいので、いろいろ出すようにしますが、食べてくれないこともよくあります。それでもめげずに出し続けることと、ビタミンは他の食べ物からもとれるので、焦らず無理して食べさせないようにしています。好きな野菜も出してあげて「おいしいね」と食事を楽しむことが大切かなと考えています。 ジュースなどの甘くおいしい飲み物の味を一度覚えると、頻繁にジュースを欲しがるようになってしまいます。小さいうちから毎日ジュースを与えてしまい、水や麦茶を一切とらなくなってしまったというケースもあります。 子どもに野菜ジュースなどのジュースを与えないという選択は、子どもに水分をとらせることに苦労したり、虫歯治療に通うことになったりと、将来的に後悔しないために今できる「ラクになる育児」の1つです。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2024年02月06日クリスマスや忘年会、お正月など年末年始のホリデーシーズンは、ごちそうを食べる機会が増えますよね。「太りたくない…」とは思っていても食べないわけにはいかないし、楽しい雰囲気でついつい食べすぎてしまうこともあるはず。今回は約2か月で6kg痩せた筆者が自身の経験をもとに、年末の食生活で気をつけることについてご紹介します。クリスマスパーティ、忘年会シーズンに気をつけること友人・家族・職場の人たちとのクリスマスパーティや忘年会があるという人も多いと思いますが、こんなメニューが増えませんか?チキンやポテトなどの揚げ物、オードブル生ハム、チーズなどのおつまみピザ、パスタケーキ、スイーツジュース、お酒普段の食事に比べて塩分が多いものや味付けが濃いもの、揚げ調理などのハイカロリーなものが多くなりがちですよね。また、この時期の食事は消化しにくく、野菜が少ないのも傾向の一つ。その結果、あれこれ食べすぎてしまうと、むくみや体重アップにつながりかねません。食前にレモン水・レモン果汁ドリンクを飲んでおくレモンには抗酸化作用(※1)が高いポリフェノールの一種が含まれているのだとか。そのため筆者は、「油を使った料理が多そう…」と思ったら、事前にレモン水やレモン果汁ドリンクを飲むようにしています。付け合わせのサラダやスープから食べる空腹時には、チキンやポテトなどの揚げ物、ピザやパスタなどの油分が多い料理から食べるのは避けるように。なるべくメイン料理の前に野菜やスープから食べるように努めています。付け合わせのレモンを必ずかける揚げ物の横にはレモンがあることがほとんどですよね。さっぱり感を楽しめるだけでなく、レモン水やレモン果汁ドリンクと同様、抗酸化作用という意味でも、付け合わせのレモンを積極的に活用しています。翌日はこまめに水を飲み、トイレの回数を増やす塩分をたくさん摂ったりアルコールを飲んだりした後は、体内のミネラルバランスが崩れ、顔や体がむくみやすくなることも(※2)。そういった食事をした日の翌日は、こまめに水を飲んでトイレ回数を増やすことで、体内の塩分やアルコールを排出するよう意識しています。翌日の食事を野菜スープなどにする個人的に、クリスマスや忘年会などでたくさん食べた翌日や翌々日は、食欲が増していると感じます。そのため、すぐに空腹を感じたり、いつもの食事量では物足りないと感じることも。筆者はそのままダラダラと暴飲暴食を繰り返さないためにも、直後の食事に野菜スープなどを取り入れることが多いです。胃腸を休め、不足しがちな野菜をたっぷり補えるよう、この方法を採用しています。お正月に気をつけること友人や家族と年越しをしたり、三が日を過ごす人も多いと思いますが、お正月前後にはこんなメニューが増えませんか?年越しそばおせち料理、お餅豪華なお鍋お菓子、洋菓子、スイーツジュース、お酒味付けの濃いおせち料理を食べたり、連日お餅を口にしたり、だらだらとお菓子やツマミを食べてゴロゴロすることも多いのではないでしょうか。お餅は1日2つまで!お正月にお餅を食べる家庭も多く、雑煮や焼き餅などで連日お餅料理が続くこともあるでしょう。しかし、1日に何個もお餅を食べていると摂取カロリーがグンと増えてしまうので、お餅の食べすぎには気をつけたいところ。お餅を食べるなら2つまでと決めて、夕方や夜に食べるのはできるだけ避けるようにしています。食べたら動くお正月はいつもよりゆっくり過ごす時間が増える人も多いはず。その分、「食べてばかりで全然カロリーを消費していない!」と危機感を覚えることもあるでしょう。筆者はそんなとき、お正月番組を見ながら足上げ・ストレッチ・腹筋などをしています。また、近所を散歩する、半身浴をするなどして、少しでもカロリーの燃焼をサポートできるよう努めています。年末年始はいつもと違うシチュエーションということもあり、ついつい食べすぎてしまったり、摂取カロリーが増えてしまいがち。そのため、どうしても体重が増えてしまいやすいですよね。ですが、太りたくないからと言って、食べるのを我慢するのはもったいない!年末年始を楽しみながらも、太らないためにできることをコツコツ積み上げていきましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化物質※2 厚生労働省.e-ヘルスネット ナトリウム©KMPZZZ/Adobe Stock ©Paylessimages/Adobe Stock ©Paylessimages/Adobe Stock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年12月23日帰宅後に子どものお風呂を準備していたときに、次女が近づいてきました。そのときに思わぬ出来事があったのです……。 家族で外食へ私の家は子ども4人の6人家族ですが、みんな餃子が大好きです。月1回は家で餃子を作って食べます。餃子を外食で食べたいのですが、好き過ぎて食べる量がとても多くなってしまい、金銭的負担がでてしまうので外に食べに行くことはしていませんでした。 でも、たまには外食で餃子をたくさん食べたいよねと思っているところに、餃子食べ放題のお店を発見! さっそく行こうという話になり予約をしました。 脱衣所で思わず「くさっ」夜ごはんに餃子食べ放題に行くと聞いて、子どもたちはテンション上がりまくで……食べ放題中はもちろん餃子をもりもり食べていました。そして、おなかいっぱいにもなったので帰宅。脱衣所でお風呂に入る準備をしていると、次女が私にハグをしてきました。とっさに「くさっ!」。 思わず言ってしまいました。 ただ最初は何の臭いかわからず、もしかしてと思い子どもに口をあけてもらうと……。 においの正体は口からにおうにんにく臭でした。外食の餃子は家の餃子よりにんにくがたくさん入っていたのでしょう。子どもたち全員の口から同じにおいがしていました。笑い話にはなりますが、寝室もにんにく臭がすごくて、翌日も残っているほど。これからは次の日のことを考えて餃子を食べに行かなきゃね、という話になりました。 私の中で勝手に、子どもの口はあまり臭くならないと思いこんでいたので、におったときにはまさかと思いとてもびっくりしたことを覚えています。これから何か臭いものを食べるときは子どものことも気にしてあげようと学んだ出来事でした。 イラスト/はたこ 著者:松谷 えりな
2023年12月20日「体にいい食事」にこだわり、油や添加物の多い食べ物を禁止するなど、家族の食生活を見直し始めた恵。ところが「家族の健康のため」と頑張るほど、恵と家族の関係はぎくしゃくしていき…■体にいい食材で食費が月20万円!?スリムな体型を保っている友人に相談した恵は「食生活を見直してみたら?」と言われて…。健康的な食生活を続けていたら、体重も減り、大人ニキビも治った恵。夫と息子の宗介も、朝の目覚めが良くなった様子。なんと食費だけで1ヶ月のカードの請求額が20万円に。恵が健康にいい食材を求め、オーガニック食品を扱う高級スーパーに通うようになったためでした。恵は仕方なくパートに出ることにしました。そんなある日、事件が起きたのです。■教えを守った息子が学校でトラブルを…友達を叩いてしまった理由を宗介に問いただすと…。夫から「宗介に自分の考えを押し付けるからこうなった」と言われても、「家族の健康のために頑張っているのに」と聞き耳を持とうとしない恵。果たして、恵と家族の関係が改善することはあるのでしょうか !?こちらは投稿者のエピソードを元に、2022年6月27日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に対する読者からのコメントを紹介します。■読者からは母親を批判する声が続出読者からは母親の恵に対するコメントがほとんどで「虐待」「毒親」といった厳しい意見もみられました。・恵はまず、自分がやっていることが自己満足だと自覚してほしい。体に良いものだからと理由をつけて、食べるものに制限をかけて、お金も使って。良いものを食べても精神的に不安定になれば、それはいずれ体に出てしまう。・ここまでくると、新興宗教にはまってるのと同じ感覚。自分が正しい、いいものだから人にも広めようっていうやつだよね。押し付けずに自分だけ実践してればいいだけの話なのにね。・食育は心の栄養も育まなくてはいけません。このお母さんのしていることは真逆。食育と言う名の虐待です。・裏返せば本人のエゴ。・自分がやりたくてやってるだけで家族のためじゃない、自己満足に浸りたいだけ。・子供が委縮してしまうくらい辛い思いをしていることがわからず、自分のこだわりとか正義を押し付けるなら、夫に親権を渡して離婚して、実家とも縁を切った方がいい。自分が食事に気を使い始めたのは痩せにくくなったと感じたからで、つまり自分のダイエットに夫や子供を巻き込んでいることになぜ気付かない? 体にいいものを食べる事は悪いことではないけれど、夫に相談なしで20万の散財も信じられない。子供にとっては毒親。・過度な強要は虐待だと思います。子どもが拒否反応を示しているのにわかろうとしないのは異常です。・押し付けだよね。自己満足だけで、家族は喜んでないことに気づいているのに認めたくないという。・宗介くんが友達とトラブルになった段階で目を覚ましてほしかった。これから先も「私はこんなに頑張ってるのに」という思いを引きずるようなら、旦那さんが宗介くんを連れて離婚になってしまうかも。家族の健康を思う気持ちはわかりますが、読者も言うように、恵の自己満足に家族を引きずり込んでいるようにも見えます。子供を心配するコメントも多く集まりました。・体に良いことしているかもしれませんが、完全に精神に悪いことをしてる。息子の将来が心配。・健康に気を使うのは良いことだけど、何でもかんでもダメダメと規制してしまうのは良くないのでは。子供が中学生、高校生と成長していくにつれて部活動などで家にいる時間が減っていくし、そこで隠れて食べるようになっていくだけでは…と思いました。・子供がそのうち、給食でも「オーガニックしか食べられない」と言いだすかもしれませんよ。精神的に追い詰められると本当にお母さん以外の作った食事を受け付けなくなります。早くお母さんの思想から子供を解放してあげるべきだと思います。・極端に禁止されてきた子供って、いざ自分のお金で自由に買うことができるようになったときに、歯止めが効かなくなったりしますよね。今ここで程々にしておかないと、将来ジャンクフードにまみれた宗介くんの生活が想像できてしまいます。・あまり締め付けると反動がこわいですね。子供が陰で隠れて食べたり、開放されてから爆発したりしますよね。抑圧された記憶は残りますし、今後の友達付き合いとかも考えると過剰にならないほうがいいと思います。読者からは「体も大事だけど、心の健康も大事」というコメントもあり、考えさせられます。恵は家族の笑顔を取り戻すことができるのでしょうか。▼漫画「過激な食育ママの葛藤」
2023年11月10日クラシエは10月18日、女性一人ひとりの悩みに寄り添うサブスクリプションサービス「Fun to Me(ファントゥーミー)」を、公式ECサイトにて開始しました。今回、サービスを開始したのは、大人の女性の悩みを対処するために一人ひとりに合った「食」と、セルフケア方法などの「情報」を届けるサブスクリプションサービスです。9月1日~30日の期間には、サービスの本格始動に先駆けてクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」にて一人ひとりのバランスタイプに合わせた養生スープ&養生茶のセットを先行販売。目標金額を114%達成しています。同サービスでは、独自考案による、漢方理論と世界の伝統療法を融合させた判定方法で、個別のバランス状態をチェック。個々のタイプに合わせて、和漢植物などのさまざまな素材をブレンドした養生スープ&養生茶のセットと、健康情報やツボ、リラックス法、おすすめ食材などのセルフケア方法を毎月にわたり提供します。■サービス概要Fun to Me(ファントゥーミー)ライトコース/4,860円+送料※初回のみお試し価格3,888円(送料無料)バランス状態チェック養生スープ8食(おすすめ2種×4食)養生茶ティーバッグ30包(おすすめ2種×15包)健康アドバイス(LINEで週1回お届け)しっかりコース/6,804円※送料無料、初回のみお試し価格5,443円バランス状態チェック養生スープ14食(おすすめ2種×7食)養生茶ティーバッグ30包(おすすめ2種×15包)健康アドバイス(LINEで週1~2回お届け)ギフト商品/3,564円※送料無料養生スープ4食(全種×1食)養生茶ティーバッグ30包(素材や香りで選べる2種×15包)無料リボン付きラッピング袋(同梱のみ)販売チャネル:公式ECサイト()(フォルサ)
2023年10月21日当時、息子は生後9カ月。おすわりやハイハイ、つかまり立ちなど、できることが増え、行動範囲が広がってきました。成長をうれしく思う反面、子育てに行き詰りそうになることも。なかでも苦痛だったのが食事の時間です。今回は、ジッとしていられなかったわが子の食事に関する体験談を紹介します。日に日に活発になってくる息子離乳食後期に入った生後9カ月ごろ、息子の活発度は日に日に増していきました。自分の意思で移動できるようになり、引き出しやリモコンなど興味のある物に一直線。行動範囲が広がり、ますます目が離せなくなりました。 この時期で一番大変に感じた日常シーンは、食事の時間でした。体を動かすのが大好きな息子はジッとしているのが大の苦手です。案の定、食事中も椅子に座っていられませんでした。 ジッと椅子に座っていられない大人と同じ目線で食べられるよう、ハイチェアに息子を座らせていました。しかし、ジッと座って食べたことは一度もありません! 椅子の上に立とうとする、ダイニングテーブルを足で蹴るなど体を動かしていないと気がすまない様子です。 「きちんと座ろうね」と何度言ったことか……。残念ながら私の声が届くことはありませんでした。どうすれば椅子に座って食べてくれるのかが、最大の悩みでした。 ハイチェアからローチェアに変えてみた先輩ママにもらったアドバイスは、「足置きがある椅子を選ぶ」、あるいは「足が床につく椅子を使う」ことでした。そこで床に足がつくタイプの「ローチェア」に座らせてみました。 その結果、なんとある程度ジッとして食べられる時間が増えたのです。足が宙に浮いている状態で食事をしていたことも、食事に集中できない一因だったのかもしれません。 食事中は周りに興味をひくような物を置かない工夫をしました。また、絵本を読むなど、ある程度椅子に座っていられる時間もつくるように。なかなか難しいことでしたが、息子なりに少しずつ座っていられる時間が増えたように思います。 イラスト/sawawa監修/助産師 松田玲子著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2023年10月11日食べ物の好き嫌いが多い長女。玉ねぎは特に苦手で、好物のカレーやシチューも玉ねぎだけを残すのはもちろん、みじん切りにした玉ねぎも目ざとく見つけて選り分けるほどです。一方で夫は、小さいころから好き嫌いがないことが自慢。そのため、子どもたちの食べ残しに日ごろから厳しかったのですが、長女が6歳のときちょっとした事件が起きました……。長女に取り分けられた玉ねぎ夫の実家に泊まったある日のこと。その日の晩ごはんは、焼鳥屋からテイクアウトしてきた焼き鳥でした。肉好きの長女は昼から楽しみな様子。そして晩ごはんの時間、私は下の2人をサポートしつつ食べていたので、夫が長女の皿に取り分けたり「キャベツも食べなさい」などと言いながら食事をしていました。 長女の皿に苦手な玉ねぎと鶏ももの串が取り分けられたのを確認した私。「それは長女、食べないぞ~」と思いつつ、下の子のお世話で目を離し、再び長女の皿を見たときには、その玉ねぎがなくなっていたのです。 追い詰められた長女は……祖父母の前だから頑張って食べたのかな? と思い、「えらいね!」と褒めようとすると、長女の様子がおかしい……。テーブルの下に手を入れてコソコソしています。まさかと思ってテーブルの下を見ると、床に2〜3切れの玉ねぎが捨てられていたのです。 その場で大げさに指摘すると、夫が怒ったり長女が泣いたり、食事の雰囲気が悪くなると判断。長女にだけ聞こえるように「残してもいいから捨てちゃダメ」と伝えました。 厳しくし過ぎたことを反省私の小言には口答えすることもある長女。しかしお父さんに怒られることは「怖い」と感じていて、今回の出来事に至ってしまったようです。こっそり食べ物を捨てるなんて、見つけたときはとてもショックでした。それと同時に、それを怒る気持ちより「そこまで追い詰めてしまった」ことへの申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 夫にはその場では何も言わず、夜2人だけのときに話しました。夫もショックを受けた様子。「好き嫌いはよくないけれど、こっそり食べ物を捨てることはもっとよくない」というのが、私たち夫婦の共通の考えだと確認しました。そしてこれまで厳しくし過ぎたことを反省しました。 小学生になっても長女の好き嫌いは相変わらずですが、苦手な物を食べられたときは大げさに褒めて、食べられないことを責め過ぎないよう気をつけています。「好き嫌いせずに食べなさい!」「お行儀よくしなさい!」とつい言いたくなってしまいますが、「まずは食事の時間を楽しく」という方針を決めて、夫婦で厳しさと甘さのバランスを試行錯誤しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:青倉みゆ小2長女、年中長男、3歳次女の3児の母。趣味の文房具集めと宅トレで自分を癒やしつつ、実家から離れた土地で子育て中。450gで生まれた長女は、現在元気な小学生。
2023年10月07日みなさんは普段、どんなお昼ご飯を食べいていますか?昼間のエネルギーチャージに、こだわったものを食べる人もいれば、忙しくて適当に済ませてしまうという人もいるかもしれません。美容や健康に関心が高い女性が集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に、ランチ事情についてリサーチしました!※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。ランチは1人でゆっくり派? みんなでワイワイ派?お昼ごはんは、自分を含め、何人で食べることが多いか聞いたところ、「1人」と回答した人が71%と、もっとも多い結果になりました。「2人」と回答した人は25%いましたが、「3人」以上はわずか4%でした。みなさん、忙しく仕事をされている人も多いので、なかなか同僚の人たちと同じタイミングでお昼ご飯を食べるのは難しいようですね。私も、1人で食べることがほとんどです。誰かとお昼ご飯を食べる時は、事前に「この日は一緒に食べよう」と約束をしておかないと、なかなかタイミングが合いません。ランチはどこで食べる?まずは、普段どこでお昼ご飯を食べているか聞いたところ、76%の人が「自宅」と回答しました。次いで、「飲食店」が52%、「社内」が44%でした。公園などの「屋外」と回答した人は4%と少数派でした。それぞれ、何を食べているのか、ランチのこだわりポイントを聞いてみました。自宅でサッと簡単にコロナ禍を経てテレワークが進んだためか、在宅勤務をされている人も多いようですね。自宅でのランチならではのポイントがうかがえました。「5〜10分でつくれるような簡単なもの。丼もの、パスタ、うどんなど、とにかく時間がかからないことを重視。サッとつくって、サッと食べられるようにしている」(31歳・会社員)「パスタや焼きそばなど、簡単なので麺類をつくることが多い。洗い物が少なく、時間がかからないものを選んでいる」(38歳・主婦)自宅でのお昼ごはんとして、圧倒的支持を集めたのが、麺類でした。調理時間が短く、サクッと食べられるという点がメリットですよね。調理が不要な冷凍食品やインスタント食品の中でも、麺類は人気でした。ほかにも、こんな特徴が見られました。「前日の残りもの、納豆ご飯、玉子かけご飯、豆腐。洗い物がとにかく少ないもの、すぐに食べられるものにする」(31歳・会社員)「前日の夕食の残りものと冷凍ご飯。納豆ご飯。調理と洗い物が最低限になるようにしている」(40歳・自由業)調理の手間が省けることに加え、洗い物が少ないということも大事なポイントですよね。ワンプレートで済むものを選んでいる人が多かったです。私も、自宅でお昼ご飯を食べる時は、前日の残り物をご飯の上に乗せるなど、丼にすることが多いです。最近ハマっているのは、ご飯の上に、納豆、キムチ、玉子を乗せる丼です。簡単で、洗い物も少なく、我が家の冷蔵庫には常にストックしてあるもので完成するので、楽ちんです。こだわりの飲食店をチョイス「自宅」でのお昼ご飯に次いで多かったのが、「飲食店」です。どんなものを食べているのか、みなさんのコメントを見てみましょう。「午後眠くならないように、昼はあまり食べないようにしてる。コーヒーとスイーツ、もしくはコーヒーとサラダか、コーヒーだけか」(40歳・専門職)「カフェでコーヒーとヨーグルト。眠くならないようにお腹いっぱいまで食べず、甘すぎるものは摂らないようにしている」(32歳・自由業)多かったのは、カフェなどで、比較的軽めのお昼ごはんで済ませるという人たちです。食べ過ぎると眠くなって、午後からの仕事に集中できなくなるという意見が目立ちました。なかには、ドリンクだけ注文して、食事はしないという人も。私は、お腹が空いていると逆に集中できず、お昼ご飯はがっつり食べる派なので、ドリンクだけでは夕方まで持たないかもしれません。そのほか、カフェなどを選ぶ理由としては、Wi-Fi環境が整っていたり、コンセントがあったりと、仕事がしやすいということを挙げる人も多くいました。みなさん、とても仕事熱心です。飲食店でのランチでは、自宅でのランチとは違ったこだわりも見受けられました。「自分が行きたいところに行くようにしている。値段は気にしない」(26歳・会社員)「時間と心にゆとりがあるときだけ行くので、その日食べたいメニューを選ぶ。予算上限なし」(39歳・会社員)毎日外食という人ばかりではないないようで、飲食店を選ぶ時には、値段をあまり気にせず、本当に食べたいものを選択しているようです。なかには、事前に行きたいお店をチェックしておくという人もいました。社内では食べ物の匂いに注意飲食店などには行かず、社内で食べるという人も多いですね。意識しているポイントを教えてもらいました。「自分でつくったお弁当。前日に残ったおかずや、つくり置きのものを入れる。接客業なのでニンニクは避けている」(28歳・会社員)「コンビニご飯かお弁当。ネギやニンニクは抜く」(42歳・会社員)「カフェやパン屋で買ったランチ。仕事しながら片手で食べられて、匂いがしないもの」(39歳・会社員)社内でお昼ご飯を食べる人たちが、もっとも気にしていたのが匂いです。ご自身のデスクで食事をとる場合は特に、まわりに仕事中の人もいるので匂いは気になりますよね。ニンニクやカレーなどを避けている人が多いです。お弁当などを買うという人以外に、社員食堂を利用している人もいました。「社員食堂で、バランスよく食べるようにしている」(40歳・会社員)「社員食堂で定食を食べている。バランスよく、その日食べたい好きなものを選ぶようにしている」(33歳・自営業)社員食堂では、管理栄養士さんがいるケースも多いですよね。栄養バランスを意識して、社員食堂を利用している人も多いようです。私も、以前勤めていた会社には社員食堂があり、よく利用していました。思い返すと、社員食堂で食事をしていた時は、今よりも体型を維持しやすかった気がするので、しっかりバランスの取れたお昼ご飯のおかげだったのかもしれません。屋外少数派ではありましたが、屋外でお昼ご飯を楽しむという人もいました。「公園や屋上で、おにぎりやパン、ハンバーガーなどを食べる」(42歳・会社員)近くに公園があったり、屋上のあるオフィスに勤めたりしている人は、屋外でランチをすることもあるようです。私は、屋外でお昼ご飯を食べた経験はあまりないのですが、ピクニック気分で楽しそうですし、仕事中のリフレッシュにもなりそうですね!美味しく楽しいランチタイムをお昼ご飯リサーチいかがでしたか?毎日忙しくしていると、ついつい栄養バランスも偏りがちですが、 健康に気をつけながら、美味しく食事をしたいですよね。みなさんのエピソードを参考に、気分転換をしつつ、楽しいランチタイムを過ごしてください!(C) Alliance/Adobe Stock文・高橋あやか
2023年10月02日夏から秋にかけては涼しく過ごしやすい時期ですが、気温の変化で体調を崩しやすい人もいるでしょう。しかし、体調不良の原因がわからず放置してしまうと疲れが抜けず、風邪などの要因になることも。食事内容を見直すことで、体調不良を防げる可能性もあります。管理栄養士の筆者がは、「季節の変わり目に体調を崩しやすい人」が避けたい食事や、今の時期おすすめの食事について解説します。季節の変わり目に体調を崩す原因夏から秋などの季節の変わり目に体調を崩してしまう原因の1つとして、急激な気温の変化による自律神経の乱れが考えられています。自律神経とは、体温調節・呼吸・発汗など体の機能を整える役割を担っている神経で、「交感神経」と「副交感神経」の2つに分かれています。交感神経は体を活発に動かすとき、副交感神経は体がリラックスするときに働きます。2つの神経が互いにバランスを取りながら、私たちの体調をコントロールしてくれるのです(※1)。1日の中で寒暖差が大きくなると、体温調整に関わる自律神経のバランスが乱れてしまい、その結果体調を崩す要因にもなります。そのため、季節の変わり目に体調不良にならないためには、自律神経を整えるための生活習慣や食事も大切といえるでしょう。季節の変わり目に体調を崩しやすい食事冷たい食べ物ばかり摂る夏から秋にかけての季節の変わり目は、残暑の厳しい日もあり、夏の習慣を引きずって冷たいものを摂りがちという人もいるでしょう。体が冷えすぎてしまうと体温調整するために交感神経が働いている状態が続き、自律神経のバランスが乱れやすくなる可能性があります。気温に合わせて温かいものも取り入れましょう。朝食を抜く食事はできる限り1日3食を決まった時間に摂ることで、体内リズムが整いやすくなります。特に朝食を抜くと、体内リズムを調整している「体内時計」が狂い、私たちの健康に悪影響を及ぼす恐れが(※2)。朝起きたときにお腹が空かないという人は、夕食の摂り方に問題があるかもしれません。夕食の時間や量などを見直してみるといいでしょう。寝る2~3時間前までには夕食を摂り終えられると理想的です。バランスが乱れた食事夏の疲れが残っていて、つい食事を簡単に済ませてしまったり、抜いたりしてしまうことはありませんか?麺類や丼ものなど炭水化物に偏りがある、揚げ物が多いなど栄養バランスが乱れた食事を続けていると、体調不良の要因となります。基本的にはあらゆる食品から栄養をとることが大切です。主食(ご飯・パン・麺など)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品など)、副菜(野菜・きのこ・海藻類など)を意識してそろえるだけでもバランスが整います。特定の食品に偏らないように気を付けましょう。季節の変わり目を元気に乗り切る「食事のポイント」腸内環境を整える食事腸内環境は、私たちの健康を保つ免疫機能にも影響することがわかっています。そのため、体調が良くないと感じたら腸内環境を改善することも意識してみましょう。腸内環境を整えるためには、腸にいい影響を与えてくれる「善玉菌」を増やすことが大切です。善玉菌は納豆やみそ、ヨーグルトなどの発酵食品に多く含まれています。また、善玉菌を増やすエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂取することもおすすめです。これらは野菜や果物、大豆製品などに多く含まれています(※3)。ビタミンたっぷりの野菜を摂る季節の変わり目は、気温の変化で体調を崩しやすく、風邪なども引きやすくなります。そのため、免疫機能の低下を防ぐために抗酸化ビタミンを積極的に摂りましょう。抗酸化ビタミンはにんじん・かぼちゃ・ブロッコリーなど、色の濃い「緑黄色野菜」に多く含まれています(※4)。旬の食材を取り入れる旬の食材は栄養価が高く効率よく栄養を摂取できるため、体調を整えることにも繋がります。また、旬の食材はほかの時期に比べて安く手に入りやすく、コストが抑えられるのもメリットです。秋に旬を迎える食材は、さつまいも・きのこ・かぼちゃ・さんま・栗・柿・ごぼう・里芋などです。スーパーで見かけたらぜひ手に取ってみてください。季節の変わり目は食事で体調を整えよう季節の変わり目になるといつも体調を崩しやすいという方は、寒暖差に体が慣れないことが影響していると考えられます。そのようなときは食生活を見直してみるのもおすすめです。今回お伝えした食事のポイントも参考に、しっかり食事から栄養を摂り元気に過ごしましょう。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット自律神経失調症※2 全国健康保険協会.5月朝食が健康リズムを生み出す※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 腸内細菌と健康※4 厚生労働省.e-ヘルスネット 抗酸化物質©miSaPhotographer/PIXTA(ピクスタ) ©masa/PIXTA(ピクスタ) ©USSIE/PIXTA(ピクスタ) ©tojiko/PIXTA(ピクスタ)筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年09月26日4歳になる娘と生後10カ月の双子を育児中の私は、夕方4時から夫が帰宅する夜8時まで、ひとりで3人の子どものお世話をしなくてはいけません。慌ただしく過ぎていく時間の中、一番大変なのが夜ごはんのお世話。おなかがすいて不機嫌な双子にごはんを食べさせながら、ごはんが嫌いな娘に食べるよう働きかけるのは至難の業。そんな私が、慌ただしい夕食時間をゆっくり過ごすために「やめたこと」をご紹介します。慌ただしい夕食のお世話ワンオペ育児中に一番大変だと感じるのは、ごはんのお世話です。ごはん嫌いな娘に食べるよう働きかけながら、ひと口ずつ双子にごはんを食べさせていました。おなかがすいて不機嫌な双子は、ごはんが来るのを待てずに騒いだり、子ども椅子から脱出しようとしたりします。 素早く双子に食べさせながら、娘のごはんのお世話をするのは本当に大変。「食べたくない」とぐずる娘に対し、きつく当たってしまうこともしばしば……。ごはんの時間が終わると、私は疲れ果ててしまうのでした。 “食べさせる”のをやめてみた!双子が生後11カ月を過ぎると、自分で食べ物をつかんで口に運ぶことに興味を持ち始めました。それを見た私は「双子にごはんを食べさせるのをやめて、自分たちで食べてもらおう!」と思い立ったのです。 まずは、ごはんが載ったお皿を双子がひっくり返さないよう、裏に吸盤がついたシリコン製のお皿を購入。汁物も具を少し大きめに切ってあげて、汁がほとんどない状態でお皿に盛り、ご飯もひと口サイズにしました。前掛けを付けた双子を子ども椅子に座らせると、自分たちでごはんをつかんで食べてくれるようになりました。 ※生後9〜11カ月ころから手づかみ食べができるようになってきます。この時期になったら、ご飯をおにぎりにしたり、野菜をゆでてスティック状にしたり、手づかみで食べられるメニューを用意すると良いでしょう。 みるみる上達する手づかみ食べ最初はつかんだごはんがうまく口に入らず前掛けのポケットや床に落ちたり、袖やズボンに米粒がびっしりついたりしていました。しかし、回数を重ねるごとに手づかみ食べに慣れてきた様子で、洋服に着いたり床に落ちたりしているごはんの量が減っていきました。 献立によっては、床や子ども椅子が食べ物だらけになることもあります。そういうときのために子ども椅子の下にレジャーシートを敷いて、片付けが少しでもラクになるよう工夫しました。 こうして双子が自力でごはんを食べられるようになったおかげで、慌ただしかった夕食の時間に少し余裕ができました。私も子どもたちと一緒に食事をとれるようになり、娘にももっと気を配れるようになりました。片づけが大変だなと感じることもありますが、4人で一緒に笑いながらごはんを食べられるのだから、この方法を採用してよかったなと思います。 監修/助産師 松田玲子著者:山口まなみ4歳の娘と双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。
2023年09月17日「食欲の秋」と言われるように、秋に旬を迎える食材にはおいしいものがたくさんあります。さつまいもや栗、さんまなどを見かけると、つい買いたくなる人も多いのではないでしょうか。しかし、実は秋の味覚には注意したいポイントもあるのです。今回は管理栄養士の筆者が、秋の味覚のNG食べ方についてご紹介します。さつまいもさつまいもには、エネルギー源となる炭水化物や、むくみ予防に役立つカリウム、ビタミンCなどが含まれています。スイーツや料理にも使えるさつまいもは甘くて食べやすい食材であり、秋になるとつい食べすぎてしまうという人もいるかもしれません。そこで、さつまいもを食べるときに気を付けたいポイントをご紹介します。カロリー過剰となる食べ合わせに注意さつまいもは糖質が多く、食べすぎると糖質の過剰摂取につながります。そのため、さつまいもを使ったおかずを作った際は、ごはんの量を少し減らすといいでしょう。また、さつまいもを使ったお菓子は、バター・油・生クリームなど脂質が多く、高カロリーな調味料がプラスされているものも多数。特にダイエット中の方は食べすぎに注意が必要です。おすすめは、焼き芋やふかし芋にして、おやつ代わりに取り入れること。さつまいもを食べる量は、一日あたり中くらいのさつまいも2/3本(およそ150g)を目安にしましょう。この量は、一日あたりに間食から摂るカロリーの目安である200kcalに相当します(※1)。食物繊維を摂りすぎるさつまいもには食物繊維が豊富に含まれているとされます。食物繊維は適量を摂ることで腸内環境が整い、便秘予防などが期待できます。しかし、食物繊維を摂りすぎるとお腹の調子を悪くしてしまうケースも(※2)。さつまいもを食べるときは適量を守り、食べすぎには気をつけましょう。栗栗にはむくみ防止に役立つカリウムや、抗酸化作用のあるタンニンなどさまざま栄養素が豊富に含まれています。また、さつまいもと同様に糖質や食物繊維が多い食材です。そのため栗を食べすぎるとカロリー過剰となり、肥満の要因となることも。栗を食べる量は、一日200kcalまでを目安として、およそ120gまでにするのがおすすめ。大きい栗なら5粒程、小さめの栗であれば8粒程度です。ただし、甘露煮や渋皮煮など砂糖が含まれている場合は、さらに糖質やカロリーが増えます。ダイエット中はなるべく量を控えるといいでしょう。さんま秋に旬を迎えるさんまには、良質なたんぱく質や、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、中性脂肪やコレステロールを下げる効果が期待できる不飽和脂肪酸などが豊富に含まれています。旬の時期にはぜひ食べてほしい魚ですが、いくつか注意点もあります。生食の場合は食中毒に注意さんまなどの魚介類には、アニサキスという寄生虫が寄生している場合があります。アニサキスが体内に入ると胃壁や腸壁に侵入し、激しい腹痛や吐き気などの症状を引き起こすことも。スーパーなどで購入できる魚介類はあらかじめアニサキスが除去されていますが、筋肉部分などに残っている可能性もあります。食中毒を予防するためには、生の状態で購入した場合、すぐに内臓を取り除いてください。また、必ず目視でアニサキスがいないか確認しましよう。焼き魚にする場合は、中までしっかりと加熱することが有効です(※3)。尿酸値が気になる人はほどほどに尿酸値が高めな人は、尿酸のもととなるプリン体を多く含む食品は控えることが推奨されます。さんまの内臓や干物にはプリン体が多く含まれているため、食べすぎには気をつけましょう。きのこ秋の味覚であるきのこには食物繊維やビタミンD類が含まれており、栄養価が高く低カロリーで、ダイエット中にもおすすめできる食材です。しかし、誤った食べ方をすると体の不調を起こすケースも。有毒きのこに注意9~10月はきのこによる食中毒が発生しやすい時期。毒性のあるきのこを食べないように注意が必要ですが、外見で毒きのこを見分けることは困難です。野生きのこで食用と判断できないきのこは、絶対に食べないようにしましょう。また、きのこを食べて体調に異常を感じたらすぐ医療機関に相談してください(※4)。秋の味覚は適量を守って楽しみましょう秋の味覚は、健康に役立つ栄養素が豊富に含まれているため、ぜひ摂っていただきたい食材ばかりです。しかし誤った食べ方をしてしまうと、逆に健康を害する恐れもあります。今回お伝えしたポイントを参考に、ぜひ食欲の秋を楽しんでください。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット間食のエネルギー(カロリー)※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 便秘と食習慣※3 厚生労働省.アニサキスによる食中毒を予防しましょう※4 内閣府.食品安全委員会毒キノコによる食中毒にご注意ください©プロモリンク/PIXTA(ピクスタ) ©freeangle/PIXTA(ピクスタ)©mao/PIXTA(ピクスタ) ©shige hattori/PIXTA(ピクスタ)筆者情報寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年09月15日旬の食材を使ったおいしいご飯やスイーツが豊富な秋は、食欲が増してダイエットがうまくいかないこともありますよね。今回は約2か月で6㎏痩せた筆者が、秋太り対策として気をつけていることについてご紹介します。空腹で買い物に行かない空腹時にスーパーやコンビニへ行き、おいしそうなものや新商品を見ると、あれもこれも食べたいと食欲が高まりがちです。結果的に、必要以上に食べ物を購入してしまっていませんか?たくさん購入して計画的に食べるなら良いですが、毎食や毎日のように食べると太る原因になります。秋太りを予防するなら、空腹状態で買い物に行かないことが大切。また、買い物に行く間に何を購入するかをリストアップしておきましょう。リスト以外でほしいものがあった場合は、よく考えて購入する習慣をつけるのがおすすめです。旬の野菜、魚、果物を食べる夏は暑さから麺類ばかり食べていた人も多いはず。また、揚げ物や麺類、丼物など、ランチのメニューがルーティン化していませんか?和定食のようにバランスの取れた食事や、旬の食材を使った食事で食感や味覚を楽しむように意識して、胃袋と心が満たし、暴飲暴食やハイカロリーを防ぐようにしています。また、秋はおいしそうなスイーツがたくさんあり、つい手に取ってしまう人も多いでしょう。糖質を摂ると脳が“またほしい!”と思ってしまい、おやつや間食が習慣になりがちです。「昨日食べたから今日はやめておこう」「週末に友人とお茶するから平日は控えておこう」など、食べる回数を自制する意識を持つことが大切です。常温〜温かい飲み物を飲む夏は暑さを緩和したり、体温を下げたりするために、冷たい飲み物や食べ物を摂る機会が多かったはず。夏と同じように冷たい飲み物や食べ物を摂り続けると胃腸の冷えが加速し、体の冷えやむくみ、自律神経の乱れ、体の不調を招く原因になる可能性も。少し気温が落ち着き始めたら、涼しい場所などでは常温のものや温かいものを飲んだり、冷たいものを摂る回数を減らしたりすることを意識しましょう。短い時間でも湯船につかる暑い夏はシャワーのみで済ませていた人も多いのではないでしょうか。冷えによるダメージが、季節の変わり目の疲労やだるさ、むくみなどを加速させることもあります。短い時間でも良いので湯船につかり、冷え・むくみ・疲労のケアをおこないましょう。運動をするオフィスや自宅などの涼しい場所で過ごす時間が多い人、座りっぱなしで運動不足な人、暑さから屋外での運動を控えていた人は、運動習慣を取り入れてみてください。気温が低下してきたら、紫外線対策をしつつ、ウォーキングやジョギングなどの運動で全身を動かして代謝や燃焼力を高めましょう。日々できることや意識できることを取り入れると、秋の味覚やお出かけを楽しみながら秋太りの対策ができます。理想の体型を叶えるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。©_KUBE_/Adobe Stock ©amixstudio/Adobe Stock ©metamorworks/Adobe Stock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年09月11日暑い季節が来ると食欲が低下したり、カラダが重くだるいと感じることはありませんか。こうした体調不良は、生活環境や食生活などが関係すると言われています。今回は、夏に増えがちな体調不良対策について知っておきたい食事のポイントをご紹介します。だるさや疲れやすさの原因は?夏の体調不良に起こりやすい原因は、次のことが考えられます。・冷房の効いた部屋と外の温度との寒暖差・気圧の変化や高温多湿な夏の天気・暑くて十分に睡眠がとれない睡眠不足・汗をたくさんかくことで起きる水分不足・冷たいものを食べすぎて胃腸が弱るその症状として、カラダがだるい、疲れやすい、食欲不振などの体調不良が現れるとされています。夏の体調不良を予防する工夫さまざまな原因の予防策として、十分な睡眠や温度調節などが考えられますが、ここでは夏の体調不良を予防する食事のポイントをご紹介します。こまめな水分補給たくさん汗をかく季節には水分補給が大切です。だるさや疲れを感じる前に、こまめに水分をとりましょう。特に、起きたとき、寝る前、スポーツ中やその前後、入浴の前後、野外だけでなく室内でものどが渇く前に水分補給をするのがよいです。夏野菜を食べるきゅうり・トマト・すいかなど、夏が旬の食べ物は、汗をかくことで失われがちなカリウムや水分を含んでいます。抗ストレスビタミンのビタミンCも豊富に含まれるので、暑さにストレスを感じる方は、夏野菜を意識してとるようにしましょう。温かい汁物を食べる冷たい食べ物は胃腸を弱らせる原因に。夏でも温かいものを食べるようにしましょう。お味噌汁なら汁に溶け込んだ栄養素もそのまま食べられます。例えば、豚汁なら疲労回復を助けるビタミンB1が、あさりやしじみ汁なら肝機能を高めると言われるタウリンが含まれます。夏の体調不良にとり入れたい栄養素夏の体調不良対策には、3食バランスよく食べることが基本ですが、特にとり入れたい栄養素を3つご紹介します。疲労回復に「ビタミンB1」ビタミンB1は、疲労回復に役立つ栄養素と言われています。にんにくやネギに含まれるアリシンと一緒にとるとカラダに吸収されやすくなります。例えば、豚肉をにんにく醤油で炒めたり、冷ややっこの薬味にネギをのせるなど工夫してみましょう。《多く含む食品》 豚肉・うなぎ・大豆製品ストレスに「ビタミンC」夏は、暑さや寒暖差などでストレスを感じやすくなります。ビタミンCは、ストレスを感じると消費されるビタミンなので、この時期には特にとりたい栄養素の一つです。さらに抗酸化作用を持つビタミンA・ビタミンEと一緒に食べるとそれぞれの栄養素が持つ働きを高める相乗効果が期待できます。《多く含む食品》 ゴーヤ・トマト・キウイなどのかんきつ類たくさんの汗に「ミネラル」たくさんの汗をかくと水分の他にカラダからナトリウムやカリウムなどのミネラルも失われます。ナトリウムは塩分で、カリウムは主に野菜や果物・海藻類に含まれます。夏に食べる機会が多くなる麺類のトッピングにほうれん草や海苔をのせて、ミネラルをとる工夫をしてみましょう。《多く含む食品》 ほうれん草・モロヘイヤ・海苔・バナナ 近年は、夏の屋外でのマスク着用も体調不良の一因になる場合があり、懸念されています。マスクを外しても良い場面では無理をせず、外して過ごしましょう。暑さが厳しい日は、適度にカラダを休めながらしっかりと食事から栄養をとって、夏の体調不良に気を付けましょう。 【参考・参照】厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動 〈〉(最終閲覧日:2022/7/2)厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020年版〈〉(最終閲覧日:2022/7/2)厚生労働省 マスクの着用について〈 〉 (最終閲覧日:2022/7/2)文部科学省 日本食品標準成分表2020年版【執筆者】保延弘美/栄養士仕事に没頭しすぎたことで体調を崩したことをきっかけに、健康的なカラダが仕事の質を良くするという思いを胸に約6年勤めた会社を退社し、栄養士の資格を取得。その後、JICA青年海外協力隊として2年間、中米グアテマラで現地の栄養教育を経験。現在は、病院で食事・栄養管理に関わる仕事と子育てをしながら、あすけん栄養士としてコラムの執筆やオンライン栄養カウンセリングを担当。
2023年08月27日更年期は体も心もバランスを崩しやすい時期。だからこそ、「若かったころと同じ食生活をしていたらダメ。食生活も変えていく必要がある」と栄養外来も担当する、美容専門医の黒田愛美先生は言います。40代、50代になってもイキイキと毎日を過ごすためには、どんな食品をとると良いのか聞きました。教えてくれたのは…監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。★関連記事:便秘や下痢は40代・50代女性の腟にも影響が! 腸活で整える「腟内フローラ」【医師監修】更年期に積極的にとりたい食品は?更年期は腸内環境が乱れやすくなる最近よく目にする「腸内環境」というキーワード。この腸内環境が、更年期には乱れやすくなると言います。「脳と腸は自律神経やホルモンを介してつながり、相互に調整し合っています。更年期のホルモンバランスや自律神経の乱れは、腸にも影響を与える可能性があります。また、 腸内細菌は、幸福感ややる気などのポジティブな感情を起こす『 セロトニン 』や、『ドーパミン 』といった脳内ホルモンの体内合成・機能と深く関わっています。そのため、腸内環境が悪化するとこれらの脳内ホルモンが出にくくなり、ネガティブな思考で脳が疲労しやすい状態になります。つまり、更年期に腸内の環境を整えることで、この時期によく見られる心の不調などの症状も軽くできる可能性があります」(黒田先生)。善玉菌を増やす食品は?手軽にとりやすい「納豆」「腸内環境を整えるためには、善玉菌を増やすことが必要です。善玉菌を増やす食品はいくつかありますが、その中の一つに発酵食品があります。発酵食品の中でも手軽にとれておすすめなのは納豆です。納豆に含まれる納豆菌は、善玉菌の代表であるビフィズス菌を増やす働きをすると同時に、悪玉菌の増殖を抑える働きもあり、腸内環境を整えるのに役立つといわれています。また、納豆菌は、胞子(芽胞)を作り、温度や酸に強い状態になって生き延びることができます。胃酸にも耐えるので胃を通って小腸から大腸上部に達して発芽し、善玉菌を増やすためには欠かせません」(黒田先生)。さらに、納豆にはさまざまな健康効果があります。「女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンや、肌にハリを与えるとされるポリアミンなどが含まれ、アンチエイジング効果が期待できます」(黒田先生)。きれいになれる納豆レシピとは?【納豆しらたき麺】黒田愛美オフィシャルブログ「Health&Beauty Room」より腸内環境を改善する食材とミックス!納豆といえば納豆かけご飯という方もいるでしょう。もちろんそれでもOKなのですが、腸内環境を改善する食材をミックスすれば、さらに効果が期待できると言います。そこで、黒田先生にレシピを2つ、教えていただきました。【酢納豆キムチ】材料)納豆…1パックキムチ…大さじ1穀物酢…適量焼きのり…適量えごま油(アマニ油)…適量「すべての材料を器に入れ、混ぜ合わせれば完成です。発酵食品の納豆とキムチ、食物繊維が豊富な焼きのり、善玉菌の餌となる酢、腸の炎症を軽減するえごま油という、腸内環境改善にベストな組み合わせです」(黒田先生)。【 納豆しらたき麺 】材料)納豆…1パックしらたき…1パック野菜(オニオンスライス、キャベツ、水菜など)…適量醤油麹…適量えごま油…適量ごま油…適量しらたきは食物繊維が豊富でノンカロリー、糖質ゼロのヘルシーな食品です。納豆パスタを作る要領で、しらたきに納豆やその他の材料をトッピングすればでき上がりです」(黒田先生)。まとめちなみに、同じ納豆でも粒納豆よりひきわり納豆のほうがビタミンKの含有量が多いのでおすすめということ。「ひきわり納豆」は最初から大豆の粒を砕いて発酵させるため、表面積が広いからなのだそうです。身近に手に入る納豆のパワーをもっと活用してみませんか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/黒田 愛美 先生美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長(東京都中央区銀座4丁⽬2-17銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
2023年07月11日”健康のために”と、特定の食材を日々意識して食べている人もいるでしょう。一般的に体に良いといわれている食材でも、実は食べすぎるとNGなものがあります。今回は管理栄養士の筆者が、食べすぎに注意したい食材を解説します。基本的に何でも食べすぎはNG!筆者が食事について相談を受けるときに、「食べてはいけないものはありますか?」といった質問をされることがあります。もちろん、健康上の理由で制限されているものや、明らかに毒性を持つようなものはNGですが、管理栄養士として“食べてはいけないもの”はないと考えます。しかし、一般的に健康的といわれているような食べ物でも、食べすぎると体に負担になります。たとえば、野菜や水でもとりすぎは体にとって毒に。つまり、何でもほどほどに抑えること、バランスの取れた食事をとることが大切なのです。食べすぎに気を付けたい食材5選ここからは、一般的に体に良さそうなイメージがある食材の中で、特に食べすぎに気を付けたい食材を5つ紹介します。大豆製品納豆や豆腐、みそなどの大豆製品は、健康に良い食品として昔から食べられてきました。しかし、食べすぎると腹痛や下痢などを引き起こすケースも。これは、大豆に食物繊維が含まれるためです。食物繊維は、適量であれば便通を良くする効果が期待できますが、とりすぎるとおなかの調子を悪くする可能性があります。また、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た構造をしていることから、適量であれば体に有益な成分であるといわれています。しかし、とりすぎることで健康を損なう可能性も示唆されているのです。ただし、食品安全委員会によると、短期間で大豆製品をとりすぎたからといって、すぐに健康被害に結びつくわけではないことが示されています(※1)。納豆であれば1日1パック、豆腐なら1/2丁(150g)、豆乳はコップ1杯(200ml)程度を目安として、大豆製品ばかりに偏らないように気を付けるのがおすすめです。ナッツ類アーモンドやくるみ、カシューナッツなどのナッツ類は、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを多く含み、栄養価が高いため、おやつ代わりに食べている人もいるでしょう。ナッツ類は脂質を多く含むため、食べすぎるとカロリーオーバーにつながりやすい食品です。たとえばアーモンドは100gで約600kcalあり、ごはん100gよりもカロリーが高いのです(※2)。1日あたりの間食でとるカロリーの目安は約200kcalなので、ナッツ類だけで間食をとる場合は、30g程度に抑えておくとよいでしょう(※3)。また、製品によっては揚げたり塩が添加されたりしているものもあります。健康のためにナッツ類を食べるのであれば、なるべく無塩や素焼きタイプを選ぶことで、余分な脂質や塩分を抑えられますよ。ドライフルーツドライフルーツは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれる、果物を乾燥させた食品です。お菓子よりは体に良さそうだと思い、間食に選んでいる人もいるでしょう。果物を乾燥させたドライフルーツには、栄養価がぎゅっと凝縮されていますが、その分カロリーや糖分も凝縮。たとえば、ドライマンゴーの100gあたりのカロリーは、生のマンゴーと比べて5倍ほどあります(※2)。そのため、カロリーを摂取しすぎてしまう可能性があるのです。また、食物繊維が豊富に含まれるドライフルーツは、便秘予防などの効果が期待できます。しかし、食べすぎると腹痛や下痢など、お腹の調子を崩してしまうことも。ドライフルーツを食べるときは、1日あたり200kcal程度にしておくとよいでしょう。製品によってカロリーに差があるため、成分表示を確認してみてください。グラノーラグラノーラは、オートミールやナッツ、ドライフルーツなどを混ぜ合わせた食品です。手軽に栄養がとれるイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、先ほどもお伝えしたように、カロリーが高いナッツやドライフルーツが含まれているグラノーラは、食べすぎに注意が必要です。また、グラノーラには食感や味を良くするために、砂糖や油が加えられている製品もあるため、食べすぎると糖分や脂質のとりすぎにつながる可能性があります。グラノーラを食べるときには、製品に記載されている適量を守るようにしましょう。アボカド健康や美容に良いイメージがあるアボカドは、ビタミンやミネラルを多く含む栄養価の高い食品ですが、「森のバター」と呼ばれるほど脂質が高い食品でもあります。アボカド1個あたりのおおよその可食部(150g)のカロリーは約264kcalであり、これは、ごはん約1杯分(150g)と大きく変わらないレベル(※4)。カロリーや脂質のとりすぎが気になる人は、アボカドは1日1/2個程度にしておきましょう。食事は適量とバランスを意識しよう今回お伝えした食材に対し、どれもがヘルシーなイメージを持っていたという人もいるかもしれません。しかし、どれほど体に良いといわれている食材でも、食べすぎは栄養の偏りを招き、健康を損なう可能性あります。健康的な食事をとるためには、何でも適量を意識して、さまざまな食材をバランスよくとることを心がけましょう。【参考】※1 農林水産省.大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&;A※2 文部科学省.日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 第2章※3 厚生労働省.e-ヘルスネット間食のエネルギー(カロリー)※4 文部科学省.食品成分データベース©︎Cavan Images/HUIZENG HU/AlasdairJames/Westend61/gettyimages寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年05月20日ゴールデンウィークが過ぎたころ、急に疲れが出て心身が疲弊する「五月病」になる人が多いといわれています。五月病によって食欲が落ち、より体調の悪化を招くという事態は避けたいもの。そこで今回は、管理栄養士の筆者が5月におすすめの食事方法や食材をご紹介します。五月病とは4月から職場や学校などの環境が変わり、ゴールデンウィークが終わるころにかけて元気がなくなったり体調を崩したりすることを「五月病」と言われます。特に新入社員や人事異動があった方など、新しい環境に慣れずにストレスを感じ、体調を崩すことも多いでしょう(※1)。新しい環境になじむためのストレスや不安感が要因となり、体調不良やうつ病になる人も。場合によっては頭痛や肩こり・めまい・睡眠障害・食欲不振など身体的な影響が現れることもあります。食欲がない時の「食事のポイント」3つなんとなく元気が出ず、だるさを感じたり食欲がわかなかったりすることもあるでしょう。そこで、5月に意識したい食事のポイントを3つお伝えします。なるべく決まった時間に食べる連休中の生活リズムが崩れた状態が続くと、休み明けもつい夜更かしをしてしまうなどの悪循環に陥りやすくなります。そこで、なるべく朝昼夜と同じ時間に食事を取ることを意識しましょう。そうすると、自然と生活リズムが整いやすくなります。「セロトニン」を増やす食事をセロトニンとは脳内の神経伝達物質の1つで、精神を安定させる働きがあります。セロトニンは必須アミノ酸トリプトファンから合成されるため、トリプトファンが不足しないように毎日の食事から補いましょう(※2)。トリプトファンが含まれる食品はバナナや大豆製品、玉子・肉・魚などのたんぱく質を多く食品にも含まれているとされます。好きなものを食べてリフレッシュ食事においてバランスを意識することは大切ですが、それだけに縛られず、自分の好きなものを食べて気分転換をするのも必要です。おいしいものを食べることは心の栄養になります。ただし、食べすぎてしまったと思ったら、翌日は食事量を抑えるなど上手に調整していきましょう。5月におすすめの食材5月ごろに旬を迎える食材をご紹介します。旬の食材は栄養価が高く安価で出回っていることが多いため、普段の食卓に取り入れるとよいでしょう。カツオカツオの旬は春と秋の2回ありますが、5月前後に旬を迎える「初ガツオ」は味も良く栄養価が高いため、スーパーなどで見かけたらぜひ購入しましょう。カツオには良質なたんぱく質や鉄のほか、ビタミンB群などセロトニンをつくる栄養素も豊富に含まれているとされます。調理法はシンプルにお刺身やたたきがおすすめです。アスパラガスアスパラガスは一年中手に入りやすい食材ですが、旬は5月ごろ。アスパラガスにはセロトニンの材料となるビタミンB群や、抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富に含まれているとされます。サラダや炒め物に使ったり、豚肉で巻いてメインのおかずにしたりと、あらゆる料理に使いやすい食材です。新じゃがいも新じゃがいもは5月ごろに旬を迎えます。皮が薄く水分を多く含んで柔らかいので、皮ごと調理してもよいでしょう。じゃがいもには、エネルギー源となる炭水化物や抗酸化作用のあるビタミンCなどが豊富に含まれていると考えられます。また、じゃがいもに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいとされ、効率よく摂取できるでしょう。煮物やポテトサラダ、じゃがバターなど皮ごと使うレシピがおすすめです。五月病を予防して元気に過ごそう春は環境が変わることでストレスがたまり、いつの間にか心と体が疲れている状態を引き起こしやすい季節。日々の食生活を見直して、心身の健康を整えていきましょう。【参考】※1 厚生労働省.こころの耳5月「五月病」とのつきあい方※2 厚生労働省.e-ヘルスネットセロトニン©︎Ildar Abulkhanov/Adam Gault/yumehana/Claudia Totir/Yulia Naumenko/gettyimages寺内麻美管理栄養士を取得後、病院での給食や栄養管理、クリニックで生活習慣病予防のための食事指導に携わる。現在はダイエットサポートやレシピ制作、根拠のあるデータをもとに食や健康コラムの執筆などを行なっている。文/管理栄養士・寺内麻美
2023年05月11日「年を取っても若々しくいたい」、「実年齢よりも若く見られたい」と思っている女性は多いのでは。そのためには、日ごろからどんなことに気を付ければいいのでしょうか。メディアでもおなじみの消化器内科医で美腸・美肌評論家の工藤あき先生が日ごろから実践している食生活についてお話を伺いました。教えてくれたのは…工藤あき先生消化器内科医、美腸・美肌評論家。一般内科医として地域医療に貢献する一方、消化器内科医として、腸内細菌・腸内フローラに精通、腸活×菌活を活かしたダイエット・美肌・エイジングケア治療にも力を注いでいる。また、漢方医として「植物由来で内面から美しく」をモットーに、日本でのインナーボタニカル研究の第一人者としても注目されている。NHK『ひるまえほっと』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』、テレビ朝日『ワイドスクランブル』などテレビ、書籍、雑誌監修などメディア出演多数。その美肌から「むき卵肌ドクター」の愛称で親しまれている。2児の母。『老けない人が食べているもの』(アスコム)、『体が整う水曜日の漢方』(共著、大和書房)など著書多数。日本消化器内視鏡学会専門医・日本消化器学会専門医、日本内科学会認定医。★関連記事:朝食抜きは老ける原因! 「若見え」のためにNGなこと・おすすめなことは? 手軽な老け対策は?【医師解説】毎食、意識的に野菜やきのこを食べている――工藤先生は「むき卵肌ドクター」といわれ、若々しくいらっしゃいます。普段の食生活を教えてください。工藤先生食事は朝、昼、晩の3食です。日本人は食物繊維の摂取量が少ないですし、食物繊維は腸活にも欠かせない栄養素ですから、毎食、意識して野菜やきのこを食べるようにしています。――朝食はどんなものを召し上がるのでしょうか。工藤先生本当は和食がベストなのですが、コーヒーを飲みたいので朝はパン食です。パンは白い食パンではなく、ライ麦パンのような茶色いパンを食べるようにしています。子どもが小さいこともあり、朝は調理の時間があまりないんですね。食事の最初には前日の残りの野菜料理やチーズなどを食べてコーヒーを飲みます。次にパンにいきたいところなのですが、血糖値が急上昇しないよう、一旦、子どもの世話をしたりして5分以上たってからパンを食べます。その後は食物繊維とたんぱく質をとるために、ヨーグルトにグリーンキウイとおからパウダーを入れたものを食べるようにしています。――昼食の内容も教えてください。工藤先生お昼ごはんは大人だけで食べるので、残り物に少し手を加える程度の簡単メニューです。例えば、外食が続いて塩分が気になっているときには、野菜を刻んでオリーブオイルとお酢だけで食べることもあります。家族には好まれない健康的な食事は、できるだけお昼にとるようにしているんです。――夕食はどのようなものを召し上がるのでしょうか。工藤先生基本的には子どもにも喜ばれる食事で、肉料理が多いです。ハンバーグや唐揚げといったAGEsが多いメニューを作ることもあるのですが、家族団らんにはおいしい食事も必要かなと思い、自分の中で許容することにしています。甘い物が欲しいときにはハイカカオのチョコレートを――間食をすることもあるのでしょうか?工藤先生私の場合、生理前になると甘い物を食べたくなるんです。そうしたときには、カカオ70%くらいのダークチョコレートを食べています。最近はすっかりハイカカオのチョコレートに慣れて、たまにミルクチョコレートを食べるとすごく甘く感じるようになりました。――ケーキやクッキーのようなお菓子を食べることもあるのでしょうか?工藤先生お菓子はおいしいですよね。でも、アンチエイジングなどの勉強をすればするほど、お菓子の糖質や脂質などが気になるようになり、控えるようにしています。でも、お誕生日のような特別な日にはケーキを食べることもあります。時には「おいしい!」と感じることも大切だと思うんです。――普段の飲み物も教えてください。工藤先生基本的にお水かお茶です。コーヒーも好きなのですが、お昼を過ぎたらカフェイン入りのものは飲まないようにしています。――それはなぜなのでしょうか?工藤先生カフェインの効果は5~6時間は持続するといわれているからです。夜、自然な形で眠れるように、カフェイン入りのものはお昼までに飲むようにしているんです。――工藤先生もストレスがたまることはあるのでしょうか?工藤先生もちろん、あります。――先生が実践している、ストレス解消法やリフレッシュ方法を教えてください。工藤先生ストレスを感じたときには、外に出るようにしています。やらなければならないことが山積みで1分1秒が惜しいようなときでも、軽く散歩をして外の風を10分くらい浴びるだけでモヤモヤした感情が薄れていくんですね。自然の力ってすごいなぁって、実感しています。一つでも生活習慣を変えれば体は変わっていく――ここまでいろいろな生活習慣を教えていただきました。生活習慣を改善すると、どれくらいの期間で効果を実感できそうでしょうか?工藤先生肌の生まれ変わりには4週間程度はかかりますし、特定の食品をとって健康効果を判定する場合でも3週間ほどは様子を見ますから。「前よりも少し調子がいいかも」とうっすらと感じられるようになるまでには、早くても3~4週間はかかるのではないかと思います。――工藤先生のお話を伺って、若々しさや健康を実現するには、日々の積み重ねが大切なのだということがわかりました。工藤先生実は、アンチエイジングの分野は日進月歩で、あと数年もすれば若々しさや健康維持に役立つワクチンなどが開発される見込みがあるんです。そうしたものが一般的になれば、老化に対するアプローチもより良いものになるのではないかと期待しています。ただ、それまでは日々の生活の中でいろいろな工夫をしていくことが大切だと思うんです。私たちの体の中では毎日、リンゴ1個分のたんぱく質が生まれ変わっていて、100歳の方でも生活の何かを工夫すれば体は確実に良い方向に変わっていきます。まずはできることから一つずつでも、生活の中に工夫を取り入れてもらいたいですね。<著書>『見た目が若い人が密かにやっている食べ方の基本!若返りの栄養学ゆる図鑑』工藤あき/監修宝島社1430円取材・文/熊谷あづさ(50歳)ライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。著者/工藤あき先生消化器内科医、美腸・美肌評論家。一般内科医として地域医療に貢献する一方、消化器内科医として、腸内細菌・腸内フローラに精通、腸活×菌活を活かしたダイエット・美肌・エイジングケア治療にも力を注いでいる。また、漢方医として「植物由来で内面から美しく」をモットーに、日本でのインナーボタニカル研究の第一人者としても注目されている。NHK『ひるまえほっと』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』、テレビ朝日『ワイドスクランブル』などテレビ、書籍、雑誌監修などメディア出演多数。その美肌から「むき卵肌ドクター」の愛称で親しまれている。2児の母。『老けない人が食べているもの』(アスコム)、『体が整う水曜日の漢方』(共著、大和書房)など著書多数。日本消化器内視鏡学会専門医・日本消化器学会専門医、日本内科学会認定医。
2023年04月07日ママ小児科医の保田典子です。今回は「NGな親御さんの行動シリーズ」から、「良いおやつ」と「NGなおやつ」についてお話しします。新学年に向けて、子どもの生活習慣を見直すご家庭も多いのではないでしょうか。今回は子どもの「おやつ」について。「お菓子」ではなく「おやつ」の話です。 子どもにとっての「おやつ」とは?おやつは「補食」のことです。厚生労働省の指針でも「食事は1日3回のほかに1日1~2回の補食を必要に応じて与える」と記載があり、離乳後の子どもにはおやつが必要だと明記されています。 生まれたばかりの赤ちゃんは3時間おきの授乳が必要だったように、体も胃も小さい子どもには、1日に必要なエネルギーを3回の食事だけで摂取するのが難しいのです。補食がないと、次の食事までにエネルギーが枯渇してしまうことがあります。 また、おやつは栄養補給の観点からだけではなく、活動と活動の合間の休息や、親子のふれあいの時間としても有効です。 「NGなおやつ」のリスクとは?3歳以降のおやつの総合エネルギーは、主食の約10~15%とされていますが、近年、おやつの摂取エネルギーが1日の摂取カロリーの25%程度になり、肥満などのリスクが懸念される場合があるようです。 私が病院で診療していても、肥満や肥満傾向にある子は、食事の量が多いというより、スナック菓子やアイスなどの摂取量が多い印象があります。 おやつはあくまで食事の一部ですから、おやつとしてチョコレートやアイスなど糖分の多いお菓子や、スナック類など油脂の多いお菓子を頻繁に与えてしまうと、食事に影響するだけでなく、甘いものや塩分が強いものを好むようになるといった味覚形成にも影響を及ぼします。むし歯や肥満などの生活習慣病につながります。 親がどのように、どんなおやつを食べさせるかという療育態度が、お子さんの嗜好の形成や将来の健康に大きく影響することを知っておきましょう。 「良いおやつ」とは?授乳やミルクが終わったお子さんのおやつには、カルシウム入りのおせんべいや、鉄分入りウエハースがおすすめです。このほか、バナナやふかしいも、りんごなどの果物、ヨーグルトなどの乳製品、おせんべいなどの市販のお菓子、蒸しパンなどのおやつを、月齢にあった量で与えましょう。春は公園遊びの合間にレジャーシートを広げて、鮭おにぎりやおやきなどを食べたりするの良いですね。 ◇◇◇ 乳幼児期は規則正しい食習慣を身につけて、生活リズムをつくっていく大切な時期です。おやつの時間を利用して、生活リズムと食事習慣を作りましょう。おやつも大事な食事の一部です。ながら食べをしない、ダラダラ食べない、立って食べたりしないなど、食事の基本的なルールを再認識できる場にもなるといいですね。 食事のバランスは1食だけで見るのではなく、1日や数日単位で見て、つじつま合わせしていけると親御さんの気持ちもラクになりますよ。 参考(※1)消費者庁「窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください!」(令和2年9月4日)(※2)東京消防庁「住宅等の窓・ベランダから子どもが墜落する事故に注意!」 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生高円寺こどもクリニック院長。3児の母。
2023年03月25日食事をするとき「野菜から食べると良い」という話を聞いたことはありませんか?何を食べるかだけでなく、どのように食べるかを意識することで、健康やダイエットにつなげられることもあるでしょう。今回は、管理栄養士の筆者が食べるときに気を付けていることや、おすすめの食べ方について解説します。野菜から食べると良い?栄養バランスのいい食事やカロリーが低い食べ物など、どんなメニューを食べるか気を遣っている人は多いでしょう。しかし、“食べ方”も重要です。たとえば、野菜から食べ始めることで血糖値の急激な上昇を抑えられるという説も。これは、近年「ベジファースト」と呼ばれる食べ方としても注目されています。血糖値の急上昇を抑えるメリット血糖値が急激に上昇すると、体脂肪が増えやすくなるといわれています。また、血糖値が急激に上がることで、糖尿病など生活習慣病のリスクが上がる可能性も(※1)。そのため、血糖値を急に上げないようにすることが、健康やダイエットにもつながるといえるでしょう。食べるときに気を付けたい「NGポイント」糖質や脂質が多いメニューを食べすぎる野菜の種類によって、含まれる栄養価は異なります。野菜から食べるようにするなら、キャベツや白菜、ほうれん草などの「葉物野菜」を中心としたサラダやお浸し、海藻やきのこを使った小鉢などがおすすめです。みそ汁なども良いでしょう。ただし、ジャガイモやかぼちゃなど糖質が多い野菜は摂りすぎないように注意しましょう。また、ドレッシングやマヨネーズをたっぷり使ったサラダは脂質が多いため、エネルギー過剰になってしまうことも。ダイエット中の方は、ノンオイルのドレッシングがおすすめです。よく噛まずに急いで食べる食べ方で最も気を付けたいのは「早食い」をしないこと。食物繊維(※2)が豊富な野菜や海藻・きのこなどをゆっくりよく噛んで食べることで、血糖値の急上昇を抑えやすくなるだけではなく、満腹感も得られて、食べすぎ防止にもつながるでしょう。また、麺料理や丼ものなどを食べたいときもありますよね。その場合は野菜や海藻をトッピングしたり、副菜としてサラダを追加したりして、なるべく食物繊維を摂るように意識してみてください。ぜひ、次の食事から試してみてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネットインスリン※2 厚生労働省.e-ヘルスネット食物繊維の必要性と健康©︎Five/d3sign/gettyimages©︎jessie/PIXTA(ピクスタ)文/管理栄養士・寺内麻美
2023年01月28日年末年始はつい夜更かしをしたり、食べすぎてしまったりする日が多かった、という人もいるのではないでしょうか。このような生活習慣の乱れが胃腸の疲れの要因となり、腸内環境の悪化につながる可能性もあります。そこで今回は、腸内環境を整えて元気に過ごすための「手軽にできる腸活ポイント」をお伝えします。まずはリセット! 腸を整えるためのポイント食べすぎてしまったと感じたときに、リセットするための“食事のポイント”をお伝えします。水分をこまめにとる水分不足は便秘の要因になると考えられます(※1)。冬は冷えを予防するためにも温かい飲み物をこまめに飲むとよいでしょう。朝起きたときにコップ1杯の水または白湯を飲むことで、腸が刺激されてお通じ改善が期待できますよ。糖分が入っている飲み物は血糖値の上昇につながるため、なるべく白湯やお茶などがおすすめです。食物繊維を意識して摂る食べすぎが原因で胃腸の不調を感じる人もいるでしょう。もしいつもより便秘がちなら、腸内環境が悪化している可能性があります。そんなときは腸を整える働きを持つ「食物繊維」を取り入れましょう。食物繊維は野菜・海藻・きのこ・豆類・果物・いも類などに豊富に含まれています(※2)。冬は野菜やきのこをたっぷり使ったスープや鍋などを日常的に摂るのもおすすめです。また主食は、白米を玄米や雑穀米に変えると食物繊維の摂取量がアップします。白米に大麦などをプラスするだけでもただし、ひどい便秘や下痢を起こしている場合は、食物繊維が腸を刺激して悪化するおそれもあるため、体調を見ながら調整してくださいね。免疫力アップを目指す!“腸を元気にする”食べ物とは腸活のためには、腸を元気にするような食べ物を意識して摂ることが大切です。ここからは、免疫力アップも期待できる、腸のために摂りたい食べ物についてお伝えします。腸の働きを良くする「プロバイオティクス」腸内環境を整えるためには、「善玉菌」と呼ばれる体に有用な腸内細菌を増やし、あわせて腸内環境を悪化させる「悪玉菌」を増やしすぎないようにすることが大切です。善玉菌を増やすには、ビフィズス菌や乳酸菌といった健康につながる善玉菌である「プロバイオティクス」を直接摂ることが有効だといわれています。これらはヨーグルトや乳酸菌飲料・納豆・漬物などの発酵食品に多く含まれています。プロバイオティクスは腸内に一定の間しか存在しないため、発酵食品を日常的に取り入れることが大切です。寒い季節にはホットヨーグルトや甘酒など、善玉菌が含まれる温かい飲み物を積極的に摂ると良いでしょう。また、お肉や脂っこいものなどたんぱく質や脂質が食事の中心の生活や、不規則な食生活が続いてしまうことで、腸内環境を悪化させる悪玉菌が増えやすい傾向があります。ストレスも悪玉菌が増加する要因のため、適度な気分転換をしてストレスを溜めないように心がけましょう(※3)。善玉菌のエサとなる「プレバイオティクス」「プレバイオティクス」は体に有益な善玉菌を増やす働きがあり、栄養素では食物繊維やオリゴ糖を指します。オリゴ糖は大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナなどに含まれているため、食物繊維が豊富な食品と合わせて取り入れてみましょう(※3)。「バナナとヨーグルト」「ねぎやごぼう入りの味噌汁」など、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせて摂るのもおすすめです。早めにリセットして腸を元気に年末年始の気分を引きずって腸が疲れたままだと、免疫力が低下しやすくなり、体調を崩してしまう可能性もあります。腸内環境を整えることは、健康につながるだけでなくダイエットにも良い影響が期待できるでしょう。今回ご紹介した腸活ポイントをぜひ意識してみてくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット便秘と食習慣※2 厚生労働省.e-ヘルスネット食物繊維の必要性と健康※3 厚生労働省.e-ヘルスネット腸内細菌と健康©Meeko Media/Oscar Wong/Cavan Images/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2023年01月17日こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では3人の子どもを子育て中の母です。今回は「野菜ジュース」について。離乳食が果汁からだった時代もありますが、今はなるべく子どもに果汁(ジュース)をあげないほうが良い、という時代になってきています。実は、野菜不足が心配でついつい飲ませてしまう(!?)野菜ジュースも同じです。なるべく飲ませないほうが良いと言われるようになってきています。なぜでしょうか?ジュースがダメな理由世界保健機構(WHO)などでは「幼児までの子どもには100%ジュースも糖分のとり過ぎになるとして飲ませないほうが良い」としています。糖分のとり過ぎは虫歯のリスクが高まったり、肥満のリスクが高くなるためです。 一方、フルーツそのものに関しては、食べないほうが良いということはありません。フルーツそのものであれば、食物繊維など糖分以外の物も含まれるため、栄養素の吸収も変わってくるからです(もちろん摂取目安量はありますが、そこまで厳しくしなくても良いと私は考えています)。 そのため、現在、小児科では「そもそもジュースは子どもに与えるものではない」という指導をしています。 糖分の摂取目安WHOでは、「1日の遊離糖類摂取量を総エネルギー量の10%未満に抑えましょう、5%未満だとさらに良い」と言われています。 厚生労働省健康局から出ている「標準的な健診・保健指導プログラム【平成30年度版】 」によると、「遊離糖類とは、グルコースやフルクトース等の単糖類、スクロースや砂糖等の二糖類等食品や飲料の加工調理で加えられるもの、並びに蜂蜜、シロップ、果汁、濃縮果汁等に自然に存在する糖類のこと」を指します。※はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは絶対に与えないようにしてください。 例えば、1〜2歳の推定エネルギー必要量は1,000kcal程度(厚生労働省資料より)なので、5%未満とすると遊離糖類摂取量は12.5g程度が望ましいということです。 スポーツドリンク500mLだと約30g、100%ジュースでも200mLで20g、野菜ジュース720mLで約50gの炭水化物(糖質+食物繊維)が含まれています。ジュースに食物繊維はほとんど含まれていないことを考えると、このうちの“ほとんどが糖質”ということになります。 糖質はジュースにだけ含まれているわけではないので、ジュースだけで糖質の必要量をとってしまうと、明らかに糖質のとり過ぎになってしまうのです。 野菜不足を野菜ジュースで補わないで野菜をあまり食べないことが多い子どもたち。ついつい野菜不足が心配で野菜ジュースを飲ませてしまうこともあると思います。もちろん、野菜はたくさん食べてほしいものですが、野菜の栄養素よりも余計なものをとってしまっては本末転倒です。 子どもが好きな味つけにしてみたり、食感に変えてみたりなど、子どもが食べやすいようひと工夫することで、食べてくれるようになることもあります。野菜不足はしっかり野菜で補い、水分は水や麦茶を飲ませるようにしたほうがいいと思います。 とはいえ、子どもが野菜を食べてくれないというご家庭も多いと思います。わが家では子どもたちが嫌いな野菜もありますが、好きな野菜を重点的に出すようにしています。 さまざまな野菜を食べてほしいので、いろいろ出すようにしますが、食べてくれないこともよくあります。それでもめげずに出し続けることと、ビタミンは他の食べ物からもとれるので、焦らず無理して食べさせないようにしています。好きな野菜も出してあげて「おいしいね」と食事を楽しむことが大切かなと考えています。 ジュースなどの甘くおいしい飲み物の味を一度覚えると、頻繁にジュースを欲しがるようになってしまいます。小さいうちから毎日ジュースを与えてしまい、水や麦茶を一切とらなくなってしまったというケースもあります。 子どもに野菜ジュースなどのジュースを与えないという選択は、子どもに水分をとらせることに苦労したり、虫歯治療に通うことになったりと、将来的に後悔しないために今できる「ラクになる育児」の1つです。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年01月07日私は現在、2歳の娘を育てています。娘には毎日できるだけ手作りのおやつを食べさせてあげたいと思っています。でも時間はかけたくないということで、試行錯誤。そしてホットケーキミックスと調理器具をじょうずに活用し、手作りおやつを同時に3品作ることができたのでご紹介します。娘に手作りおやつをあげたい2歳の娘はとにかくよく食べる! いつも作ったごはんをうれしそうに食べてくれるので、私としても作りがいがあります。毎日おやつもあげているのですが、市販のお菓子だと一袋だけでは量が足りず、何袋もあげないと娘の満腹にならない状態でした。 娘を満腹にさせてあげたいと考えた私は、手作りのおやつを作ることに! 手作りのおやつであれば野菜も入れ込んで作ることができて健康的にも◎だと思い、簡単にできるおやつを調べました。 ホットケーキミックスが使える!おやつを調べていると、ホットケーキミックスをアレンジしていろいろなおやつを作ることができるということがわかりました。はじめのうちはホットケーキミックスを使って、娘におやつの時間のたびにホットケーキなどを焼いて食べさせていましたが、おやつのたびに作っていたら娘を待たせる&効率が悪い! それから、効率よくおやつを作る方法を試行錯誤することになりました。そして、ホットケーキミックスを使ってさまざまな種類のおやつをまとめて作れないものかと調べているうちに、ある方法にたどり着きました。 3つのおやつをまとめて作るそれは、3つの調理器具を使用して同時におやつを作るというものです。ホットケーキミックスを3袋ボールに出して、1つは電子レンジ対応のカップにバナナを混ぜ入れてバナナ蒸しパンに。もう1つは炊飯器で野菜ジュースを入れたケーキを。そして最後の1つはフライパンでにんじんのみじん切りを入れたホットケーキを作りました。 どれも電子レンジ・炊飯器・フライパンと調理器具が違うので同時に作ることができ、時短にもなりました! できたおやつはフリーザーバッグに入れて冷凍保存しておくと、すぐに娘に食べさせてあげることができるのも魅力的です。 まとめておやつを作っておくことで、娘が食べたいときにすぐにおやつを出せますし、満腹度も高くいいことずくめでした。ホットケーキミックスを使ったおやつは、レンジ、炊飯器、フライパンとさまざまな調理器具で作れるものが多いので、とても使いやすいです。これからも娘に手作りおやつをたくさん作って喜ばせてあげたいです! ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:優木 のぞみ1児の母。元幼稚園教諭で子どもの成長を見守ることが大好き。障がい児保育も経験あり。現在はわが子との生活を楽しみながら、自身の体験談を中心に執筆している。
2023年01月06日私はごはんはみんなで食べるからおいしい、だからこそコミュニケーションを大切にしたいと考えています。そのため、家族でごはんを食べるときには、たくさん話していいんだよと子どもたちに伝えています。しかし、夫は口を開けば子どもたちに注意ばかり。とうとう、夫と喧嘩になってしまいました……。 今までの食卓の様子私と6歳、4歳、2歳、1歳の子どもたち4人でごはんを食べるときは、楽しく会話をしながら食べています。私1人で子どもたちを見ているので、てんやわんやなところはあります。けれど、6歳と4歳の娘2人がおふざけしながら会話をしていて、楽しい雰囲気です。 しかし、夫が早く帰宅した日や休日は、夫も一緒にごはんを食べるので、子どもたちは黙々とごはんを食べます。理由として夫は口を開けば会話ではなく、注意をするからです。例えば「ひじをつかない」「口を閉じて食べる」「お皿をもって食べる」などです。子どもたちは注意されるとむきになってしまうのか、注意された行為をやめられなくなり、そして夫がイライラするという悪循環が起こっていました。 喧嘩に発展食卓は楽しい場所であってほしいので、夫に「なんで注意ばっかりするの? 口を開いたら注意ばっかり。お行儀も大事だけど、楽しんで食べることが大事でしょ」とイラついて言ってしまいました。夫は「何で注意したらだめなの? 〇〇も注意してるじゃん」と反論してきたので、私の考えを話すことに。 私は日中子どもたちとずっと一緒にいるので、会話をたくさんしています。その中で「~したほうがいいよ。」という注意の仕方をしているということを伝え「パパの場合は楽しい会話もなしにただ注意をするだけだから、子どもたちはパパが口を開いたら注意されると思っているのかもよ?」と話しました。 夫の変化夫はなるほどと思った部分があったのか、まず食事のはじめには「今日は幼稚園で何をしたの?」など、子どもたちが話してくれるような話題を夫が提供するようになりました。 これは話し合いをして解決策としてうまれたもう一つの方法がります。それは、夫が気になったことは私に伝えて、私が子どもに伝えるという方法です。これによって子どもたちの夫へのむきになった行動がなくなり、夫のイライラも減りました。 夫が食卓にいて雰囲気がビシッとするのもいいことかもしれませんが、私はそれより子どもたちが楽しんでごはんを食べてほしいと思っています。夫の変化を紹介しましたが、夫と喧嘩をしたことで、お互い意見を言い合うことができ、食卓での子どもたちの笑顔が増えたように思います。喧嘩をすることでお互いまた成長しあえたらいいなと思った出来事でした。著者:松谷 えりなもうすぐ3歳になる息子と、年長・年少・1歳の娘たちの4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
2023年01月02日気温が下がっていくこれからの季節は、風邪などの体調不良になりやすいタイミングでもあります。栄養豊富な旬の食材を食べて、冬を乗り切りたいですよね。そこで今回は、管理栄養士の筆者が“冬に旬を迎える食べ物”やおすすめの摂り方について紹介します。旬の食材を摂るメリット旬の時期を迎える食材は栄養価が高い傾向にあります。さらに収穫量が多いためコストも抑えられ、価格が安く手に入りやすいのもうれしいポイント。ぜひ積極的に旬のものを取り入れて、おいしく効率よく栄養を摂りましょう。冬に旬を迎える食材ほうれん草冬に旬を迎えるほうれん草は、ビタミンや葉酸、鉄分などの栄養素が豊富な野菜。特に、12月に採れるほうれん草のビタミンCは、夏頃に採れるものに比べて3倍以上もの量になるというデータもあるのです(※1)。ほうれん草をメニューに取り入れるなら、定番のお浸しやみそ汁の具にしたり、シチューやグラタンに入れたりすると良いでしょう。白菜冬野菜の定番とも言える白菜は、カリウムやビタミンC、食物繊維(※2)などを含んでいます。白菜は保存性に優れているため、冬は新聞紙にくるみ、冷暗所で保存すると長持ちするでしょう。鍋の具材として使うほか、クリーム煮やひき肉を巻いたロール白菜などのメニューもおすすめです。ねぎねぎに含まれる栄養素には、体温を上昇させる働きがあるとされています。また、風邪予防も期待できるため寒い季節には定期的に摂りたい食材です。薬味として麺類に使ったり、みそ汁などの具として使ったりすると良いでしょう。大根大根にはビタミンCやカリウムのほかに、消化を促してくれる成分も含まれているとされます。また、大根は部位によって硬さや辛味、甘味に違いがあるのが特徴。甘みのある真ん中あたりの部位は、おでんやふろふき大根を作るときに使うのがおすすめです。葉に近い硬い部分はみそ汁の具や浅漬けに、先端部分は比較的辛味があるので味噌煮などに活用してみてください。かぶかぶにはビタミンCやカリウム、消化を助ける栄養が含まれるとされています。日本では昔から煮物などに使われることの多い食材ですが、パスタやシチューなど洋食メニューとの相性もバツグン。加熱せずサラダにも使える万能食材です。おすすめの食べ合わせ寒い冬は、鍋や温かいメニューが欲しくなりますよね。今回お伝えした食材を活用する際は、タンパク質を多く摂れる食材と組み合わせるのがおすすめです。タンパク質は、糖質や脂質と比較すると食べた後に体温が上昇しやすい傾向があるため(※3)、体を温めたい冬は特に意識して摂ると良いでしょう。【おすすめの食べ合わせメニュー】・大根とブリの煮物・ほうれん草と鮭のグラタン・白菜と鱈を使った鍋・ねぎをたっぷり入れた豚の生姜焼き・かぶとひき肉を合わせてそぼろ煮冬の味覚を味わって寒い季節を乗り切りましょう季節を感じる食卓は食欲を引き出してくれるだけでなく、健康的な体づくりにも役立つでしょう。これからの寒い時期は、ぜひ旬の食材を使った温かいメニューを食べて元気に過ごせると良いですね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット 旬を取り入れた食生活(秋・冬)※2 文部科学省.日本食品標準成分表2020年版(八訂)※3 厚生労働省.e-ヘルスネット 食事誘発性熱産生 / DIT©Promo_Link/Minh Hoang Cong/500px/nortongo/karinsasaki/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年12月12日運動ゼロ・好きなものを食べるダイエット好きなものを食べながらやせる方法を解説している新刊『運動ゼロ、カロリーを考えずに好きなものを食べてやせる食生活』が発売された。東京理科大学薬学部薬学科の教授で、前内閣府食品安全委員会委員の堀口逸子氏と、管理栄養士で博士(生活科学)、内閣府食品安全委員会事務局・技術参与、食生活ジャーナリストの平川あずさ氏による共著である。また、カバーイラストと本文中の漫画をイラストレーターで漫画家の木村いこ氏が担当。出版社は池田書店でA5判、144ページ、定価は1,320円(税込)となっている。肉も魚もごはんも麺も好きなものを食べられる食べることが大好きで料理が苦手な堀口逸子氏。内閣府食品安全委員会委員だったこともあり、当時は忙しく、外食では飲酒の機会も多かった。2020年からコロナ禍となり、クラスター対策班として厚労省に出勤。在宅勤務となってからは、運動量ゼロとなり、体重はみるみる増えていったという。そんな時、段差を踏み外し、両足を骨折。入院生活で病院食からあらためて食生活を考えるようになり、運動が困難な状態なのに、健康的に2か月で2kg、1年で5kgの体重減に成功する。新刊では運動しなくても、好きなものを食べてもいいという、ストレスフリーなダイエット法を紹介。どのダイエット本にも書かれていない「好きなものを食べてもやせる食生活」を知ることができる。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※運動ゼロ、カロリーを考えずに好きなものを食べてやせる食生活 - 株式会社 池田書店
2022年12月06日朝食を毎日摂っていますか?これから寒い季節を迎えるうえで、体温を上げて体を目覚めさせるためにも、朝食をしっかり摂ることは大切です。ぜひ、体を温めやすい食材やメニューを取り入れてみましょう。管理栄養士の筆者が「冬の朝におすすめしたい朝食」をご紹介します。朝食は一日をスタートするために大切国の調査によると、朝食を食べない人の割合は年々増加傾向にあると言われています(※1)。朝食を摂ることは、寝ている間に下がった体温を上げて、一日の活動をスタートするために大切です。朝食を摂らないと午前中はエネルギー不足のまま過ごすことになり、頭がぼーっとしたりイライラしやすかったりと、物事に集中しにくくなる可能性も。体温を上げるために朝食で摂りたいもの朝食に関わらず、理想的な食事バランスは「主食(ごはんやパン)」、「主菜(肉・魚・玉子・大豆製品など)」、「副菜(野菜・海藻・きのこなど)」が揃った食事です。しかし、忙しい朝にバランスのとれた食事を摂るのは難しい人も多いでしょう。そこで、体温を上げるためには“たんぱく質”を優先的に摂ることがおすすめです。食事をした後に体内で熱が発生する現象を「食事誘発性熱産生(DIT)」といいます。DITによるエネルギー消費量は、栄養素によって変化。糖質のみを摂取した場合は摂ったエネルギーの約6%、脂質のみの場合は約4%ですが、たんぱく質のみの場合は約30%ものエネルギー消費となるのです(※2)。つまり、たんぱく質を摂ることで体温を効率よく上げることに繋がるでしょう。また、よく噛んで食べることもDITを上げる近道とされています。忙しくて食事を摂る時間が十分に確保できないという人は、温めた牛乳や豆乳、ヨーグルトだけでも摂ってたんぱく質を補給しましょう。体温を上げやすい朝食メニュー玉子雑炊玉子は手軽にたんぱく質が摂れる代表的な食材です。寒い日の朝は体の中から温まる雑炊にして食べると良いでしょう。雑炊は消化に優しいので、朝は食欲がわかないという人にもおすすめ。雑炊を作るのが面倒な場合は、お茶漬けにゆで玉子をプラスしても良いでしょう。ゆで玉子を作り置きしておくと便利ですね。味噌汁野菜がたくさん入った具沢山の味噌汁は、体温を上げやすいメニュー。血行を促進してくれる栄養素を含んだねぎや玉ねぎ、たんぱく質が補給できる豆腐などは、味噌汁の具材として特におすすめです。生姜入り野菜スープ朝食はパン派という人は、普段のメニューに加えて温かいスープをプラスしてみて。茹で大豆や卵などを加えたスープで、たんぱく質を補給できると良いでしょう。また生姜に含まれている成分は、加熱することで体を温めてくれる効果が期待できますよ。寒い日はしっかり朝食を食べて体温を上げよう寒い日の朝はギリギリまで布団から出られず、つい朝食を抜いてしまうという人もいるかもしれません。しかし、寒い日こそしっかりと朝食を摂ることで体温が上がり、元気に過ごすことができるのです。体温を上げるためには、たんぱく質を特に意識して摂ると良いでしょう。ぜひ今回お伝えしたメニューも参考にしてみてくださいね。【参考】※1 農林水産省.朝ごはんを食べていますか※2 厚生労働省.e-ヘルスネット 食事誘発性熱産生 / DIT©Five/MIXA/lenazap/gettyimages文/管理栄養士・寺内麻美
2022年11月28日私は若いころはスポーツが好きで、同年代の他の人と比べても健康に自信がありました。しかし20代後半になるとめっきり運動の機会は減り、30代では仕事、出産、育児と忙しくてほぼ運動することもなく、あっという間に40代になりました。今では寝ても起きてもだるさは取れず、夏でも手足は冷たく、子どもには体に付いた脂肪をからかわれ、すっかり残念なアラフォーです。そこで何とか若かったころの元気さを取り戻したいと最近始めた「筋活」の体験談をお話しします。★関連記事:「閉経後は太りやすいって本当?」コレステロール値がUP!50代こそ筋トレが必要な理由【医師監修】とりあえず、手探りで筋トレをしてみた!以前、「体の不調は筋力不足が原因かもしれない」という記事を読み「私の不調はまさにそれだ!」と衝撃を受け、それ以来、筋力不足が常々気になっていました。が、元々ズボラな私。筋力を付けるための行動をしたいと思っても、なかなか実行に移せずにいました。しかし、この夏、子どもたちにやたらと二の腕を触られるのがきっかけで、一念発起。二の腕のたるみと全身の筋力アップを目標に、毎日とまではいきませんが、寝る前に腕立て伏せ、腹筋、背筋を10回ずつするようになりました。またテレビやスマホを見るときも足を上げ下げして、なんとなく筋トレを意識。運動不足の私にはこれくらいがちょうど良いなと思うのですが、回数も少なければ気まぐれな上、自己流なので「これは意味があるのかな?」と思う気持ちもゼロではありません。そこで、筋トレに関する記事を読んでみると、筋トレは1日30分程度、初心者は15~20回を1セットとして2~3セットを目安に週2回おこなうと良いとありました。筋肉を休ませるためにも毎日おこなう必要はないと書いてあり、1日30分もできないけれど週2回なら私でも続けられると気がラクに。健康維持のためにする運動はハードなトレーニングでなくて良く、長く続けることが大事だそうです。筋力アップにつながる食事は?私の栄養に関する知識は、学生時代に家庭科の授業で習ったところで止まっています。しかし、子どもがスポーツをしていることもあり、以前から効果的な栄養のとり方について気になっていました。食品メーカーのサイトを見ると、たんぱく質が筋肉・内臓・皮膚・爪・毛髪などを作っていることがわかりました。筋力の衰えだけでなく髪のパサつきや爪のひび割れにも悩む私にとって、たんぱく質は重要な栄養素だと再認識。さらに筋力をアップするには、3食プラス1~2回のたんぱく質摂取が理想だそう。そこで、朝・昼・晩の3食と、間食、飲み物でたんぱく質をとるよう心がけることにしました。とはいえ、毎食調理をするのは面倒です。冷凍枝豆や豆腐、ツナ缶など、手軽にたんぱく質を摂取できる食材が欠かせなくなりました。また、運動後は、筋肉を作る働きをサポートするために運動後30分から1時間以内に糖質とたんぱく質を一緒にとるのが理想だということでした。そこで私は、おにぎり、オレンジジュースやフルーツとヨーグルトの組み合わせを用意しておき、体を動かしたあとはそれを食べるようになりました。頑張らないで日々の生活でできること二の腕や全身の緩みが気になって始めた筋トレですが、実はそれ以前から食べる量を減らしても痩せないと感じていました。調べてみると、これには基礎代謝の低下が関係しているようでした。基礎代謝は筋肉量の減少と共に低下し、女性では50歳代に著しく低下するのだとか。私は40代前半なのですが、基礎代謝量がこれからまだまだ減っていくということにがく然。減り続けるであろう筋力に少しでも歯止めをかけたい……。基礎代謝を上げるためには、体が温まっている夕方や夜にかけておしりや太ももなど大きな筋肉を鍛えると効率が良いということでしたので、週2回ほど、なるべく夕方から夜に無理なく体を動かすようにしています。ゆるい筋活を始めてまだ間もないので、体に目に見える変化はありませんが、久しぶり過ぎてしんどかった筋トレが、3週間たってそこまで苦でもなくなってきています。体に気をつかった食事や日々の生活、どれも当たり前のように思えることばかりですが、できることからこつこつ続けていきたいです。まとめ私には気になりつつも手付かずなことがたくさんあり、その1つが「筋活」でした。長年の生活習慣や食生活はなかなか変えることができませんが、気付いたときがチャンス。良いと言われていることを何か1つでも取り入れられたらと思っています。まだまだ先は長いのですが、来年の夏には二の腕をばかにされないよう、ゆるく筋活を続けてみたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/とんかつ(42歳)育児、家事、時々パートに励む40代前半大人女子。今までとは違い疲れがとれにくい、肌荒れがひどいなどの体質の変化が始まり、加齢を実感。これからの人生について模索中。
2022年11月25日