出産予定日2日前に高位破水しましたが、少量だったため自己判断で尿漏れだと思って病院に行かなかった私。高位破水していたことに気が付かないまま、翌日の母との電話でようやく気付き……。その後、出産までの体験をお伝えします。 朝起きたらいつもと様子が違った出産予定日2日前の朝、起きてトイレに行くと、尿漏れのような感覚がありました。臨月から尿漏れに悩んでいたので寝ている間にしてしまったと大ショック……。ただの尿漏れだから問題ないだろうと病院に連絡することもなく、その後1日を普段通りに過ごしていました。 そして翌日、実母との電話で「起きたら尿漏れしていた」と伝えると、すぐに病院に連絡するように言われたのです。そのとき初めて、もしかしたら破水かもしれないということに気が付きました。 病院での診察で高位破水だと分かった病院に電話すると、入院の準備品を持って病院に来るように言われました。そして診察で高位破水と診断され、即入院に。破水すると羊水が多く出ると思い込んでいたので、いつのまにか破水していたことに驚きました。実母との電話がなければ高位破水に気が付かずに過ごすところでした。 そして、破水から24時間以内に陣痛が始まらなかったら陣痛促進剤で誘発することになりました。自然に陣痛が来ることを願っていましたがなかなか始まらず、陣痛促進剤を使うことに……。 子宮口が全開大になって急激に進んだお産陣痛促進剤を使い始めて1時間後に再度破水し、陣痛が始まりました。しかし5時間経っても子宮口は4cmしか開かず、終わりの見えない陣痛に難産を覚悟した私。5時間たったところで赤ちゃんの心拍が一時的に低下することがあり、一時は緊急帝王切開も考えられました。 しかし、診察すると4cmだった子宮口が一気に全開大に。先生たちも大慌てで、陣痛開始から6時間後にいきみ始めて3回のいきみで元気に生まれてきてくれました。赤ちゃんの産声を聞いたときには安心して涙がこぼれ、とてもうれしかったです。 妊娠中に何か変化があった場合は自己判断せず、病院を頼ることが大切だと改めて思いました。臨月になったら特に体の変化には敏感になったほうがいいと実感しました。突然の高位破水の経験も、今では良い経験だったと思っています。著者:中道麻智子一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年06月04日2018年2月生まれの男の子育児中のみーすけです。 た・す・け・て……! 急に泣き方が変わったり、変化を感じたときは3週目、6週目、3カ月、6カ月とだいたい3の数字が関係しているような気がしました! 「うわー! やべー! 急にぐずり出した!」と思って必死にお世話してると、数日後に元に戻ったり。 そまちゃんの世界が広がって、いつもと違うものが見え始めたんだな……。 生後6カ月の超絶寝ぐずりは「好きなところ行けるよー!まだ遊びたいよー! 寝たくないよー!」の叫びなのかなと勝手に解釈。 こんなに泣いてるの初めて……。 ずりばいできるようになったら、好きなおもちゃで遊ばなくなりましたもん!それほど、ずりばいが楽しいんだなあ。 でも、そまって、基本おとなしい子なんです。ちょっと前は、もう3週間泣き声を聞いてない……と思ってたくらい。 驚愕のおとなしさ! なあさんがすごく良い子だったらしいので似たのかな。 なのに疲れた、つらいと感じることもたくさんあって、泣いちゃう赤ちゃんと向き合ってるお母さんは本当に頑張ってると思います! 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2019年06月02日2018年2月生まれのそまくん(男の子)を育児中のみーすけです。 生後1カ月で背中スイッチが入り、寝不足がピークだったときの失敗談です。 青ざめました……。 窒息には気をつけていたつもりだったのに、いろいろ調べたつもりだったのに……! まさか、手の上に布団を掛けることが、危険だったなんて!今思い出してもドキドキします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2019年05月24日2018年2月生まれの男の子育児中のみーすけです。 めっちゃラクでした……。飲んで寝るだけの新生児ちゃん。 生後3週間までは! ベビーベッドに置いておけば、おなかが空くまで構わなくて良いという……。これを経験したらもうあとは大変になるしかないですよね!どんどん大変になっていく! 夜中の授乳は起きるのはつらいけど、おなかいっぱいにすれば寝られるので希望がありました。これが終われば寝られる!みたいな。今はいつ寝るかわからんですからね。 お風呂も10分かからずに沐浴して、自分はあとからゆっくり入れていました……。今思うと天国ですね? 今は自分の体洗うの諦めますもん……。 な…涙が……! 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 絵日記ブロガー みーすけ2018年生まれの男の子を育児中の絵日記ブロガー。日常をマンガにしてブログを更新中! ネットで子育て情報を検索するのが趣味。最近の悩みは赤ちゃんのおもちゃを買いすぎてしまうこと。
2019年05月14日初めての出産は、妊娠36週に入ってから里帰りをした私。初産は出産予定日より遅くなることも多いと周りから聞いていたので、まだ先の話だな~と思いながら日中は散歩したり、本を読んだり、のんびり過ごしていました。しかし、里帰りして10日後にその時はやってきたのです……。 初産で里帰り出産初めての出産でわからない事だらけ、不安も大きかったので、妊娠36週に入ってから里帰りをしました。久しぶりに母とのんびりお昼ごはんを食べたり、母が仕事のときは近所を散歩したりと、出産前の和やかな日々を楽しんでいました。初産なので、出産はまだ先だろうと思っていたのです。 しかしその10日後に!その日、母は仕事で夕飯のおかずづくりはわたしが担当でした。夕方に両親が帰ってきて、みんなで夕食をとったあとにお皿を洗っていると、チョロチョロ……と何かが出て下着が濡れた感覚がありました。 トイレに行ってみると、無色透明の水分が出ており、「尿漏れかな?」と思ってまたキッチンに戻りました。しかし、その後もまたチョロチョロ……。明らかに尿漏れとは違う生温かい水分だったので、病院に向かったところ、やはり破水と診断され、妊娠37週でそのまま入院することになりました。 破水したけど、陣痛が来ない……破水すると自然と陣痛が来ると思っていましたが、痛くもかゆくもない状態。抗生剤を点滴しながらの入院生活で、時間が経つのがものすごく遅く感じました。「破水した」と連絡を受けてすっ飛んできたパパも、拍子抜けした様子。世間はちょうど土日祝日の3連休で、破水が少量だったこともあり、そのまま陣痛が来るのを待っていたのですが、何の変化もない状況でした。 そこで連休明けの平日に、陣痛促進剤を投与して産むことになったのです。そして、ちょうど妊娠38週で無事出産。陣痛促進剤を打ち、8時間かかっての出産でした。出産予定日より2週間早い誕生でしたが、赤ちゃんは3,000gを超えており、とても元気でした。 予定日より2週間以上も早く、破水から始まるといういずれも予想をしていなかった初産になりました。出産は本当に人それぞれ、いろいろなドラマがあるんだなと思ったできごとでした。何はともあれ、無事元気に生まれてきてくれてよかったです! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月04日私は第1子を無痛分娩で出産しました。計画通りほぼ無痛で大満足のお産だったので、第2子も同様に計画無痛分娩を予定していました。出産前日に入院するまでは順調だったのですが、まさか……。私の第2子出産時の体験談をご紹介します。 前日に入院して子宮口を広げる処置をする妊娠38週の妊婦健診で子宮口がだいぶや軟らかくなっていることがわかり、4日後に出産することが決定。前日の夕方に入院し、翌日から硬膜外麻酔と陣痛促進剤を使用して出産するという計画ででした。 前日に入院して内診したところ、子宮口の開きは4日前と変わらず1.5cm。そこでダイラパンというスティック状の器具を使い、さらに子宮口を広げる処置をしました。 処置が終わり、助産師さんから「明日に備えて今夜はゆっくり休んでね」と言われ、病室に戻りました。 前駆陣痛? と様子をみていたら突然破水!部屋に戻ってしばらくすると、不規則な軽いおなかの痛みが始まりました。経産婦とはいえ、第1子のときは陣痛もほとんど経験することなく出産しています。この痛みが陣痛なのか前駆陣痛なのか、ダイラパンを挿入した影響なのか、自分ではまったくわかりませんでした。 間隔を測ってもバラバラなので、とりあえず寝ようとベッドに入ったところ、突然はっきりとわかるくらいの破水が! ナースコールで連絡し、すぐに分娩室へ移動することになりました。 破水から1時間のスピード出産!破水して一気におなかの痛みが強くなりました。この産院は、夜間に麻酔の処置ができないことは事前に聞いていましたが、「前回通り、きっと無痛で産めるだろう」と、私はこの段階でもまだ楽観的に考えていました。 でも、心構えができていないうちに激痛が絶え間なくやってきます。呼吸法もちゃんと把握しておらず、とにかくいきまないよう気を付けながら陣痛に耐えました。 しばらく耐えましたが、あまりに痛いので助産師さんを呼んだところ、あっという間に子宮口全開! 数回いきんで無事、元気な女の子が生まれました。 あまりのスピードに私も家族もびっくり。予定していた無痛分娩ができなかったうえに付き添いなしの出産になってしまいましたが、振り返ると安産で、とても恵まれていたと思います。無痛分娩でも普通分娩でも、わが子の愛おしさは変わりません。元気に生まれてきてくれたことに感謝し、たくさんの愛情を注いであげようと思います。著者:貫井ゆか一男一女の母。妊娠・出産・育児に関する記事の執筆を中心にライターとして活動中。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年05月02日出産の際の、入院の目安のひとつに「破水」があります。とはいえ、実際に体験しないとどのようなものなのか、わかりにくいですよね。今回は、破水とは何か、破水の分類、破水の症状や見分け方、破水時の対処方法などについてご紹介します。 破水とは?どのように起こる?おなかの中の赤ちゃんは卵膜という袋の中に羊水と一緒に存在します。子宮口が開いてくると卵膜と子宮の壁にズレが生じ、卵膜がはがれていきます。すると、羊水が下に流れ込んで卵膜が膨らみ、「胎胞」を作り出します。 そして陣痛によって子宮内圧が高くなると、赤ちゃんの頭も下がっていき、胎胞にも圧力がかかっていきます。この圧力に耐えられなくなることで胎胞が破れ、羊水が流れ出ることを「破水」といいます。 これは、「低位破水」「完全破水」といわれますが、別の場所の卵膜が破れた場合を「高位破水」といいます。 破水の分類について破水はどの時期に起こるかによって以下のように分類されています。 前期破水(PROM)「前期破水」とは、陣痛が来る前に破水した状態をいいます。前期破水の原因には、絨毛膜羊膜炎などの子宮内感染や羊水過多などによる子宮壁の過伸展、頸管無力症などがあげられます。 前期破水は、妊娠37週以降に発症する前期破水と妊娠37週未満に発症する前期破水とに分けられ、特に妊娠34週以前の前期破水では赤ちゃんに合併症が起こりやすくなります。 妊娠37週以前に起こる前期破水では以下のような合併症がみられるため、注意が必要です。・絨毛膜羊膜炎などの子宮内感染の恐れがある・臍帯脱出(臍帯が子宮口から出てきてしまう状態)や臍帯圧迫により、おなかの中の赤ちゃんに苦しいサインが出てきてしまう・破水によって子宮内の羊水量がへり、おなかの中の赤ちゃんが圧迫されてしまい、肺の成長が妨げられたり、手足が変形したり、関節がかたくなってしまう・子宮内の羊水量が減り子宮内圧が低下することで、常位胎盤早期剥離を発症する恐れがある 早期破水「早期破水」とは、陣痛が来てから子宮口が全開大(10cm)になるまでの間に破水したものをいいます。 適時破水「適時破水」は、子宮口全開大の頃に破水したものをいいます。 破水かどうかの見分け方は?臭い、色、量について破水の状況は人それぞれで、破水した瞬間にわかることもありますし、尿漏れと区別がつかない場合もあります。ここでは、破水かどうか判断するときの方法を解説しますが、自分で判断できない場合は、産院に連絡して指示を仰ぎましょう。 破水した場合、安静にしていても羊水が流れ出てきます。尿の場合はお腹に力を入れると止めることができます。羊水の臭いは全く臭いがしないか生臭い場合があります。色は透明もしくは淡黄色ですが、出血して血液の色が混ざっている場合もあります。量も状況によりさまざまで、下着がびっしょり濡れて羊水が流れ出てくる場合もあったり、ごく少量の場合もあります。 破水したときの対処方法破水と思ったら、安静にしてかかりつけの産院に連絡し、指示を仰ぎましょう。その際には、自分の名前、診察券番号、出産予定日、現在の状態、妊婦健診で医師から説明があった内容、産院への到着予定時刻などを伝えます。 症状などを伝えると、対処方法を教えてもらえます。体を動かすと羊水がさらに流れ出る恐れがありますので、清潔な大きめのナプキンをつけ、腰にバスタオルを巻くなどしておきましょう。破水後は、子宮内感染のおそれが高まりますので、入浴やシャワーはNGです。 産院からの指示があった場合は別ですが、産院へは家族が運転する自家用車やタクシーなどでの移動しましょう。最近では、「陣痛タクシー」の利用を呼び掛けているタクシー会社も多くあるようですので、事前に登録しておくと安心です。移動の際は、腰を高くした姿勢で横になりましょう。 まとめ産院に到着したら破水かどうかの診察・検査をおこないます。破水と診断された場合、妊娠週数やママやおなかの中の赤ちゃんの状態によって方針が決まります。破水はいつ起きるかわかりにくく、自分では破水かどうかの判断も難しい場合もあるので、気になる症状がある場合は、産院に相談し指示を仰ぐようにしましょう。 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年05月01日夫と猫、2018年生まれの男の子を育てる、まるるさん。ブログ「よーさんと私と」の中から、無痛分娩の貴重なエピソードをお届けします! 9話目の今回は、破水後なのがまるで嘘のように眠くなってしまったまるるさん、そしてついに○○が全開に!ひたすら寝ていた「破水とは一体何だったんだろう……」というくらいひたすら寝ていた。私も寝ていた。よーさんも寝ていた。母も寝ていた。無痛分娩だからこれで正しいのかもしれないけれど、想像していた陣痛とはまったく違う……。無痛分娩でももうちょっと痛いものなのかと思っていた……。無痛分娩なのに痛かったっていうレポートもよく見るし……、と思いながらずっと寝ていました。今思えば、この眠気も麻酔の影響だったんでしょうね。ようやく子宮口全開子宮口6cmから待つこと約9時間……。ついに、子宮口全開(10cm)が来ました!その間全然痛くなかったので、あんまり時が経ったのを感じなかったんですが、改めて数字(9時間)としてみるとけっこう経っていますね。無痛の効果、すごいです。そして先生の予言通り、これからきっかり2時間後に息子が誕生することに……、さすがです。 ✿❀ベビカレ春のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事をいつもより増量し、毎日5本以上お届けする期間限定の“マンガ祭り”開催中! 人気のレギュラー連載6作品に加え、新たにゲスト連載10作品が登場します♪著者:イラストレーター まるる夫、2匹の猫とともに、2018年3月生まれの息子を育てるママ会社員。息子の育児絵日記や夫との日常などをブログに綴っています。実はものすごい長文を書くのも好き。ブログ:「よーさんと私と」
2019年04月10日おしるし・破水・陣痛妊娠36~39週頃の臨月になると、ママの体では出産準備がはじまります。この時期には、赤ちゃんが産まれてくるための様々なサインが現れますが、個人差によるため必ず起こるとは限りません。・おしるし血の混じった状態のおりものを指します。出産に向け、赤ちゃんが産まれてくるための子宮口が開き始めた出産兆候です。子宮が収縮し、赤ちゃんを包んでいる卵膜が剥がれることで出た血液が、粘液と混じって出てくることで現れます。・破水赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が流出することを破水といいます。おしるし後や陣痛後、子宮口が全開する前後や分娩台の上など、出産につながる兆候として突然起こります。また破水がなく、陣痛を迎える場合もあります。・陣痛赤ちゃんをママの体外に押し出すために、子宮が収縮することです。個人差はありますが、次第に痛みが増し、間隔も狭まります。おしるしや破水がなくても陣痛は発生します。おしるし・破水・陣痛がある時期おしるし・陣痛・破水は、一般的には妊娠36~40週に発生します。すべてが必ず起こるものではなく、ママの体質や体調、妊娠状態により異なりますが、陣痛は必ず発生します。また破水に関しては、妊娠37週以降の破水は陣痛が始まりお産となりますが、24時間以内に陣痛が始まらない時は陣痛誘発剤を使うこともあります。37週未満で破水した場合は、赤ちゃんがお腹の中に留まって成長できるように入院し、安静状態でお産に備えます。おしるし・破水・陣痛の症状・おしるしの症状おしるしは個人差が大きく、出血の量や色味、粘り気の有無などで状態が異なります。回数も1回から1週間くらいかけて毎日など、差があることが特徴です。またおしるし自体がない場合もあります。・破水の症状羊水は匂いがやや生臭く、透明・黄緑・黄色味をもち、粘り気がないと言われます。自分の意思で止められないことも特徴です。一般的には、赤ちゃんを包んでいる卵膜の下部が破れ羊水が出ることを破水と呼びます。陣痛前に破水することを前期破水、子宮口が全開になる前に破水することを早期破水と呼びます。破水がなく子宮口が全開になった場合は、分娩台の上で分娩医が安全に破水させることもあります。いずれも羊水が勢いよく出る点が特徴です。また子宮卵膜の上部が破れたことによる破水を高位破水と呼び、少量の羊水が継続的に流れる点が特徴です。・陣痛の症状下腹部から膣を周辺に、子宮が強い収縮を繰り返すことで痛みが発生します。痛みは規則的な間隔で訪れることが多く、2~3時間程度の間隔から始まり、5~10分程度、3~4分程度と間隔を縮めて継続的に発生します。人によっては間隔が規則的ではないままお産を迎える場合もあります。また子宮の収縮に伴い、腹痛や腰痛、背中の痛みや突っ張りなどといった症状も同時に起こります。おしるし・破水・陣痛が起きたら?おしるしの場合は慌てずに様子を見て、妊婦健診時に健診医に伝えましょう。破水は、産道を経由して子宮内に雑菌が入り込みやすくなり、赤ちゃんが感染症を引き起こす可能性があります。「もしかして破水?」と思ったら、必ず分娩施設に連絡し、指示を仰ぎましょう。その際、シャワーや入浴は控えることも大切です。陣痛は、痛みや間隔が徐々に消えていくなら前駆陣痛ですが、継続的に続き、痛みが増していくなら本陣痛である可能性があります。痛みや発生する間隔をメモしておきましょう。おしるし・破水・陣痛の受診の目安おしるしは、健診施設や分娩施設での受診は特に必要ありませんが、水様性の場合は破水しているかもしれませんから、分娩施設に連絡を。また出血量が多い時やいつもと違う症状を伴う時は受診が必要です。破水は出産が始まるサインであることが多いため、赤ちゃんへの細菌感染を防ぐためにも、すぐに分娩施設へ連絡しましょう。陣痛は、初産婦の場合は痛みの間隔が5~10分間隔の時点で、分娩施設へ連絡しましょう。ただし経産婦の場合は陣痛開始から分娩へ進むスピードが速い場合があります。事前に主治医へ相談し、「○分間隔になったら連絡を」といった取り決めがあったほうが安心です。
2016年04月04日●ARMコア上で動くC/C++アプリの高速化を可能にする高位合成ツール「SDSoC」米Xilinxは3月9日(現地時間)、同社が高位合成ツールとして提供しているSDxシリーズに新しく、Embedded System向けとなる「SDSoC」を追加した。当日は米本社よりHugh Durdan氏(Photo01)が来日、SDSoCの詳細を説明した。そもそもSDxシリーズは、同社のVivadoの上位ツールにあたる製品である(Photo02)。最初の「SDNet」はPacket Processing向け、次に登場した「SDAccel」は、Data CenterやMedicalなどの用途に向けたもので、いずれもC/C++などからFPGAのLC(Logic Cell)を簡単に利用するためのツールであるが、SDSoCはこれに続く製品ということになる。大きな違いは利用形態である。SDNetでは、SDN(Software Defined Network)に対応した形で、独自のSDNetコードと呼ばれる(C/C++風の)コードを与えると、それに合わせて自動的にFPGAへの実行イメージが生成される。またSDAccelではC/C++/OpenCLの形でアプリケーションを記述しておき、これをFPGA上で実行させる、ある種クロスコンパイラとも言えるものになる。なのでこの2つはFPGA FabricさえあればXilinxのどのFPGAでも原則動作するものであるが、SDSoCはZynqおよび(先日発表された)Zynq MPSoCのみが対象となる(Photo03)。さて、ではSDSoCは何を目的としたものか、というと端的に言えば「(Zynqの)ARMコア上で動くC/C++アプリケーションの一部をFPGAのLogic Cellを利用して高速化できるツール」である。ZynqのようなCPU+FPGAの構成では、CPU側はソフトウェアですべて記述できるから自由度は高いものの性能は高くない。逆にFPGA Fabric側は性能は猛烈に高いが、RTLとは言わないまでもVerilogなどを使う必要がある。同氏はざっくりと「RTLを記述できるエンジニアの1000倍くらい、C/C++のエンジニアが居る」(つまりC/C++のエンジニアの中で、RTLなりVerilogなりがかけるエンジニアは1000人に1人位の比率)としており、この結果として折角のFPGAの高速性を生かすことが出来ない状況が続いていた。SDSoCは、こうした「RTLが書けないエンジニア」にFPGAを使ってもらうための道具という位置づけになる(Photo04)。具体的にはどんなフローになるか? といえば、まずC/C++を使って普通にシステムを作ることになる。次に実行しながらプロファイリングを行い、ボトルネックになっている部分をFPGA側に切り出して性能を評価、ある程度固まったところで完成という簡単なものだ(Photo05)。実はこの作業は非常に容易である。現在のバージョンでは、関数単位でそれを「H/Wで実施する」にチェックを入れるだけで、自動的に処理がLC側にオフロードされる形になる。もっとも実際には、「FPGAを使えば無条件で高速化できる」かどうかは必ずしも明らかではない。あるいは、高速化はされても十分ではない可能性もある。当たり前だがアプリケーションの主要な部分はCPU上で動作しており、特定の関数の部分だけRTL化され(これはSDSoCの内部からVivadoを呼び出して処理が行われる)る訳だが、実際にはそのRTLブロックに対して引数やデータを渡して処理を行い、結果をまた受けとる形になる。この受け渡しのメカニズムそのものも自動で生成されるが、それが必ずしも最適になるとは限らないからだ。そこでシステムレベルのProfilerを利用して、それぞれの負荷や利用率、あるいは利用するリソースなどを確認することが必要であり、これも併せて提供される形になる(Photo07)。加えていれば、この「受け渡す」「受け取る」には、そのために専用のコードが必要になる。従来だとこれを記述するのが大変だったのだが、SDSoCではこの部分が自動生成されるために手間要らず、というのも利点とされる。実際にデモとして行われたのは、「Zynq 7020」を使った簡単なビデオフィルタリングアプリケーションである(Photo09)。これをソフトウェアで実装すると1fps出るか出ないかというあたりなのが、ある特定の関数のみFPGAにオフロードすることで、60fpsでフルに動くというモノだ。こちらはXilinx自身がビデオを公開しておりの「SDSoC開発環境のデモ(日本語字幕)」を見ていただくのが一番早いように思われる。ここでは1fps→60fpsで60倍ということになるが、そもそもHDMIが60fps以上で入出力できないから60倍でクランプされている可能性もあり、ルーチンの性能だけで言えばPhoto08の「最大100倍」も嘘ではないケースもあるだろう。●SDSoCはソフトウェアエンジニアのための設計ツールとなりうるのか?ところで先ほど受け渡しのコードが自動生成される、という話があったが、実際にはCPUとFPGA Fabricの間には複数のI/Fと複数の受け渡し方法があり、どういう組み合わせを取るかで帯域やLatencyが変わってくる。Photo10は実際にその組み合わせによってLatencyがどう変化するか、を示したものである。既存のZynq-7000の場合、General-Purpose Port、High-Performance Port、ACPという3種類のI/OがCPUとFPGA Fabricの間に用意されており、しかもこれをCPU側で扱う方法が5種類も存在するから、「どれを選べば良いか」の判断は難しい。だからといって、いちいちベンチマークをやっているといつまでたっても設計が終わらないので、これまでは勘と経験で決めていたが、SDSoCではこれを自動的に選択し、必要ならパフォーマンスプロファイルも取得して最適な方法を選んでくれるとしている。もちろん、どんなロジックでも簡単にFPGAに移植できるとは限らない。特に数値演算に関しては、DSPを生のまま使うと固定小数点演算になってしまい、一方CPUでは普通浮動小数点演算だから、これを高速に扱うのは大変に難しい。そこでいくつかの代表的なものに関してはLibraryがXilinxあるいはサードパーティから提供されており、また必要ならユーザーが自分で追加することも出来る(Photo11)。例えばBLASとか線形代数では浮動小数点演算が必須だが、先に書いたとおりXilinxの場合DSPは固定小数点のみである。ではLogic CellだけでFPUユニットを構成するのか? というとそうではなく、DSPにLogic Cellを組み合わせて、単精度/倍精度の浮動小数点を扱えるように拡張したものをライブラリとして用意しており、これを利用することで処理の高速化が図れるのだそうだ。すでに市販されているZynqに対応した主要な開発プラットフォーム上ではSDSoCが利用可能であり(Photo12)、SDSoCのEarly Accessも開始されているそうだ(Photo13)。このSDSoC、正式な発売は2015年8月頃を予定しているそうで、価格はまだ未定だが一から全部そろえても数十万のオーダーとの事。基本的にはVivadoの機能をフルに使う形でインプリメントされており、なので価格の大半はVivado代ということになる。逆にすでにVivadoのSystem Editionを導入されている場合には、SDSoCのPlug-inを追加するだけなので、ぐんとお安くなる(数万円のオーダーだとか)という話であった。ちなみに質疑応答でもう少し面白い話があったので、こちらもご紹介しておく。まずIDEについて。現在のSDSoCはXilinxが提供するIDE上で動く事になるが、既存のZynqなどのユーザーはARM側のプログラミングについてはARMのDS-5など、すでに別の開発環境を利用しているケースが少なくない。こうした他の開発環境とのMigrationについては、将来的には考えているが今の時点でのMigrationは出来ないという話だった。またFPGAへの処理のオフローディングであるが、これはRTLベースで記述されるもので、例えばSDAccelの様にOpenCLを経由したりはしないとの事。また、特にZynq MPSoCの世代ではCPUとFPGA以外にGPGPUとして使えるGPUも統合されるが、これを使うようなオフローディングの機能は提供しないとの事だった。その理由は? というと「GPUを使うよりもFPGAで実行したほうがより効率的だからだ」(Durdan氏)(Photo14)との事だった。また開発の生産性に関しては、SDSoCの環境下ではそもそもハードウェアの仕様が決まってくる(デバイスに関しては、あとはZynq/Zynq MPSoCのどれを使うか、という選択のみがあるだけ)から、早期にソフトウェア開発が始められるし、またPhoto08に示すようにConnectivityを自動生成でき、かつその性能のチューニングも容易なので、全体としての開発期間が短縮できるという話があった(Photo15)。ただこれにも増して、そもそもほとんどの現場では自身でFPGAを扱えないから、外部にFPGAを含むボードの開発を依託し、完成したものをベースにS/Wを含むシステム開発を始めるといったケースが少なくなかったが、SDSoCを使えば極端な話としてFPGAを知っている開発者がまったく居ない現場でもFPGAを使える、というメリットがあり、これは大きな生産性の向上に繋がるという説明もあった。またSDSoCでは原則としてFPGAの内部は完全に遮蔽される。なので、「この部分はFPGAのSRAMのここに保管したい」とか「このブロックはDSPで処理したい」とかいうものがあっても、それを直接C/C++のコードで記述することはできず、先に書いたライブラリを介して行う必要があり、このためにはRTLのプログラミングが必須である。要するにSDSoCは、FPGAを完全にブラックボックス化するツールであるといえる。ということで、SDSoCについて簡単にご紹介をした。個人的にどう思うかといえば、XilinxがZynqやZynq MPSoCを拡販してゆく現場においては、非常に有力なツールであろうと思う。これを利用すれば既存のEmbedded Application向けに、汎用CPUと同程度の消費電力枠で、かつ汎用CPUでは実現しえない性能を提供できる可能性が確かに存在する。その一方で、本当にFPGAを扱えるエンジニアが1人も居ない状態で、新規にZynq+SDSoCを導入する現場がどこまであるか? といわれるとそれはちょっと「?」マークである。なにしろこのところ、特に中華系(台湾・香港・中国)のFabless SoCベンダが恐ろしいほどの低価格で標準的なCortex-A系SoCを提供してくれるから、相対的にZynqやZynq MPSoCは高価格である。それにZynqではLogic Cellの数やI/Oなどは選べるが、CPUコアそのものの数や動作周波数などは決めうちであり、選択肢が豊富とは言いがたい。しかも開発環境は(フルスペックのFPGA開発環境とかに比べれば)かなり安いが、Cortex-A向けの開発環境にはさらに安い(ほとんど無償に近い)ものもあるから、評価ボード代を含む初期コストは無視できるほど安い、というものでもない。もちろん、例えばARMのDS-5なんかもUltimate版だと1ライセンスで数十万だから、これと同等という言い方も出来るのだが。あと少し気になったのは、MPSoCで開発を行う場合、ソフトウェアエンジニアがVivadoのLicenseを使える状態になっていないといけないが、通常はFPGAデザイナーがVivadoのLicenseを使う形にインストールされているのが普通であり、このあたりライセンスというか運用面でちょっと面倒なことになりそうである。つまるところ、どこまで性能改善を判りやすく開発者に示すことが出来るか、というあたりが今後の普及の鍵であろう。まずは既存のVivadoを利用している企業で、なにかしらのプロジェクトに採用されるという形で少しずつ利用されてゆく形態になるのではないかと思う。FPGAの使い方としてはかなり贅沢、というかLogic Cellなどの利用効率やデバイスとしての絶対性能の観点から見ればかなり無駄な使い方になる可能性も否めないが、それよりもソフトウェア開発効率の改善を重視した、新しいアプローチといえるだろう。
2015年03月12日