あのスポンジ的な独特の食感がたまらない高野豆腐。低カロリー高タンパク、食べながら健康的にダイエットができると、世間的な評価を得ている食べものでもあります。そんな高野豆腐、実は自宅で簡単に作ることができるのだとか。さっそく実践してみることにしました。ちなみに、豆腐を凍結乾燥させて作る高野豆腐は、古来の保存食としても有名です。用途に応じて水で戻し、さまざまな料理に使われてきました。製法は、高野山の僧侶がうっかり豆腐を外に出したまま凍らせてしまったことから、偶然に発見されたと言われています。■工程1:豆腐を買ってくるスーパーにいけばさまざまな豆腐が売っていますから、好きなものを買ってきてください。「絹ごし」と「もめん」がありますが、そのどちらでも構いません。それぞれ違った食感が楽しめます。■工程2:水切りをする水切りにはさまざまな手法がありますが、とても簡単なのが、豆腐のふたのセロファンに包丁で2~3センチの切り込みを数カ所に入れ、シンクの端に立てかけるだけというもの。豆腐が傷つかないよう、上手に包丁を入れるようにしてくださいね(30分~1時間ほど放置)■工程3:冷凍するある程度の水切りが終わったら、冷凍します。僕の場合は豆腐にラップをし、ジップロックのタッパーに入れ、そのまま冷凍庫に投入。放置すること一日、カチンカチンに凍った豆腐ができますので、指でツンツンしてみたり、手のひらに当てたりして、感慨にふけるのもいいと思います。冷凍は一度でもよいのですが、二度繰り返すことでキメが細かくなり、よりおいしくなるそうです。というわけで、僕の場合は、これを一度解凍し(また水が出てくるので、それを捨てて)、もう一度冷凍しました。■工程4:完成(解凍後)できあがりは、高野豆腐というより、普通の豆腐のに近いかも。調理方法は好きずきですが、もっとも簡単なのは包丁で小分けにしてから、だし汁で煮詰めるというもの。僕の場合は、市販のものよりやや乾きが甘かったのか、高野豆腐と、普通の豆腐の中間ぐらいの不思議な味がしました。皆さまも手作り食感を楽しんでください。作業自体はコツといえるほどのコツもなく簡単なものですが、「水切り→冷凍→解凍→冷凍→解凍」の地味な手間はかかります。とはいえ、それを手間といってしまえば、ほかの手間ヒマ料理はどうなってしまうのか、というのもありますので、めんどくさがらずに試してもらえるといいなと思います。(根岸達朗/プレスラボ)【関連リンク】こうや豆腐普及委員会高野豆腐を使ったレシピも豊富ですビックリ!ジンジャーエールは家で作れます!自分でも作れるものはいろいろとあります
2009年08月20日忍者の掟を破り、抜忍という過酷な運命を自ら選んだ男、カムイ。白土三平による傑作漫画「カムイ外伝」で描かれたこの伝説のヒーローが、名匠・崔洋一といまをときめくヒットメイカー・宮藤官九郎のタッグにより、遂に実写映画化された。9月の公開に先駆けて、7月22日(水)、本作の完成披露試写会が開催され、上映前に主演の松山ケンイチ、宮藤さん、そして崔監督の3人が登壇、トークを繰り広げた。一昨年の11月にクランクインしてから約1年、紆余曲折の撮影を経て、先月ようやく完成を遂げた本作。崔監督は、長い制作期間を「『カムイ外伝』という映画の宿命から、天は我々に時間というものを与えてくれた」とふり返る。今回、宮藤さんを脚本に起用した理由を尋ねると「宮藤官九郎の持つ異端のエッジが好きで、それを掛け合わせることによる化学反応が力になると確信。それで強烈にお願いしました」と語った。さらに、カムイ役をやれるのは「松山ケンイチしかいない」と断言する監督。「松山ケンイチがこの作品に参加してくれなかったら『カムイ外伝』はやめるつもりだった」と、惚れこみようを明かした。これに対し、松山さんは「崔監督は、僕の周りではすごく怖がられてた存在でビビッてたんですが、最初の衣裳合わせのときに『じゃ、ケンちゃんこれ着てみて』と言われて(笑)。そのときから安心して、一番心を預けられる存在になりました」と巨匠との仕事をふり返った。宮藤さんは脚本化にあたり、「カムイ外伝」だけでなく前作の「カムイ伝」まで、膨大の量の原作を読むところからスタートしたとのこと。これまでの作風とは一線を画す超大作に挑んだことについて、「いままでやってきた作品の流れとは明らかに違うので、最初はなかなか掴めなくて苦労しましたが、それは自分でも望んでた部分でもあって、とにかくいろいろ(脚本を)書き直しました」と苦労も滲ませた。本作りをふり返り、「生きるために殺るという、カムイの生きることに対する執着が新鮮で、その答えを探すための本作りでした」と語った。松山さんも初の本格アクションに向けて、約1年かけてトレーニングを行ったが、その完成度は崔監督曰く「助走つければ、壁を横走りできますよ。全然忍者じゃん、役者辞めてもいけるくらいにかっこいいです」とのこと。宮藤さんからも「“あ、カムイだ”と。子供から大人に変わったときのカムイのゴツゴツした感じに近くて、(出演に)大賛成でした」と絶賛を受け、照れくさそうな表情を浮かべた。さらに、原作者の白土さん本人にも「本物だ」と言わしめたという松山さん。「出来上がったキャラクターと向き合っていくのに、気持ち的に不安定になることもありましたが、最後に白土先生にそう言ってもらえて、やらせてもらって良かったと心から思った」と当時の感動を明かした。そして、崔監督から「ケンイチの完全無欠なスーパーマンでない、これからのヒーローとしてのカムイ像をしっかりと見届けていただきたい。本当に、松山ケンイチはカムイです、カムイが松山ケンイチです」とダメ押しのメッセージが贈られ、最後には、達成感に満ちた笑顔で3人そろって万歳ポーズでイベントを締めくくった。『カムイ外伝』は9月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会■関連記事:松ケン×クドカン登場!『カムイ外伝』完成披露試写会に50組100名様ご招待倖田來未「新しい自分に挑戦したい」『カムイ外伝』で日本語オペラを歌う!松ケン、小雪の支えも得て過酷な忍者アクションを克服「自身で最高の演技が出来た」
2009年07月23日