様々なアイディアを生み出し、商品の売上にも直結する女性の「直感力」。企業の発展に欠かせない女性ならではの才能だけれど、伝え方によっては男性上司や取引先には理解されにくく、意見を聞き入れてもらえないことも。そこで、脳科学者の黒川伊保子さんが、そんな直感力を活かして、上手に伝えるテクニックを伝授してくれました。「直感力」とは、潜在意識の領域で感じた事を顕在意識で伝えてくる力。女性は右脳と左脳の連携力が強く、直感力に優れています。反対に、男性はその連携力が弱いため、空間認識力を使って物事の形を見抜く「直観力」は働きますが、直感力は弱い。女性の場合、会議室で商品開発をするときに、商品の将来の想定ユーザーの生活の様々なシーンを自分のカラダで起こったように想像できます。たとえば、シャンプーを商品棚でみたとき、濃いピンクが目に飛び込んで来たときのトキメキ、手に取ったときの丸み、匂い、無くなって買いに行くときにそのネーミングを脳で振り返った時にどんな感じか…、それを自分の身に起こったように思いつくのです。「このコンセプトはこれしかないよね」、というのが必ず降りてくる。ひとりの女性が心の底から強く思ったことに、ふたりの女性が「あるある、わかる」と同意したら、それは普遍の真理に近い。私は男性の最終決定権を持つ人には、「3人の女性が魂で感じたことは、300万人の女性に聞いても同じこと。女性プランナー3人が口を揃えて主張したらGOを出せ」と言っています。ところが男性は責務のもとに動いているときに、直感力の要である脳の横の電気信号がほとんど働かない。理論は理論だけで、体感したこと、触ったときの感じをありありと想像することが会議室ではムリなのです。彼らは複数の方向性の違う提案をもらって、それに対する位置関係で見てしかジャッジできない。そんな男性たちに意見を通したいなら、直感力だけでものを言わないことが大事です。A案ひとつだけだと、思いこみが激しいと思われるだけ。これしかないイチオシがあっても、バカみたいと思っても、見せ提案を3個以上つけるのがコツ。さらに、相対数値をつけて表にしたり、グラフにしたりすると、男性は安心して聞き入れてくれます。■男性へのお願いは、理詰めが効く!家庭で夫に家事を手伝ってもらうときも同じ。漠然と「私も働いてるんだから、半分やってよ」と言っても、そもそも「何が半分か」もわからない男性脳には愚痴にしか聞こえません。家事をリストにして、分担チェックを入れて渡すと、何をやってもらいたいか、それが全体のどこに位置するのかわかって、男性脳の使命感を喚起できます。例えば、ゴミ捨てひとつとっても、(1)ゴミ袋を切らさないようにキープする、(2)分別ごみ種類別に捨て場所を決めてそれぞれの容器を用意し、それを清潔に保つ、(3)ゴミ出しの日を把握し、ゴミだしのアクションを起こす、(4 )ゴミを集める、(5)ゴミ袋を閉じ、手持ちの場所を拭く、(6)ごみを捨てる、という6工程は最低あるわけです。それを見せて「あなたはこの最終工程をお願いね」とチェックを入れると、ゴミ出しの大変さ、自分のタスクの位置づけがわかり、「せめてこれだけはしっかりやってあげよう」と思ってくれたりします。また、直感力の強い女性が気をつけたいのが「イヤ」だと思ったことを顔に出さないこと。例えば、金曜日になって、男性上司に、土日の出勤を余儀なくされるような作業を依頼されたとします。「月曜日の10時までに、この報告書をまとめておいて」(今、金曜の5時だよぉ、少なくとも4時間はかかるのに)というようなケースですね。そんなとき、「なかなか会えないカレと、久々のデートなのに」「子供の運動会なのにひどい」、という気持ちが顔に出るのが、女性の弱点。でも、仕事のシーンでそれを出したら負け!顔色を変えずに、この仕事に土日に出る価値がどのくらいあるか、というのを、「これがどれだけ重要か教えていただけますか?」と説明してもらいます。その上で、「月曜日、早出をして正午までに仕上げます」と被害者顔せずさらりと伝えましょう。要は「伝え方」。男性脳を理解し、ちょっとしたテクニックを覚えておくだけで、心地よく仕事をすることができますよ。 特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方 毎週金曜更新
2014年04月04日20代後半から30代。仕事も軌道に乗ってきて、ある程度自信もある。その分、責任が重くのしかかったり、イヤな上司にイライラし、要領のいい同僚に嫉妬もしたりして…、ストレスも半端なく溜まっている。そんな働く女性たちに対して、脳科学者の黒川伊保子先生が提案するのが「無邪気な脳」のススメ。「無邪気というのは、好奇心と素直さ。損得勘定なしに、他人の気持ちを自分の気持ちのように思えることです。それができると、右脳と左脳の連携が良くなり、まなざしが深くなる。すなわち相手にもそれが伝わり、会う人会う人を夢中にさせ、話術や戦略よりも強い力を持ちます。ただし、今の40代以下の女性は「本当の無邪気さ」を押し殺して生きている女性が多いのです。現代のように女性活躍が期待されている社会では、ことさら「女性ならでは」の発想や振る舞いを喜ばれる傾向にあります。別に自分が好きでもないのに「ふわふわピンク」を使わざるを得なくなったり、「女性に優しいサービス」を提案しなければならなかったりする。たとえば、車に化粧直しミラーなんかつけちゃったりすると、男性たちは「やっぱり女性目線じゃないと」と感心したりして、「女性活用」の初期モデルができあがってしまったからです。そのため、男性たちが期待する「女性ならでは」に応えざるを得ない立場に追い詰められている若い女性たちを、私は何百人も見てきました。彼女たちは、けっして幸せそうには見えません。でも、よかれと思って、好意で期待していることなので、男性側には罪の意識はいっさいありません。女性の側が、バカバカしい「女性ならでは」を脱ぎ捨てなければならないのに、若い女性には、その気づきもない。それはね、母親の期待に答えようとするクセがついているから。大人になっても、社会の期待通り「いい子ちゃん」になろうとしすぎていて、それが無邪気さの邪魔をしているのです。そして、自分の本当の気持ちさえも分からなくなり、それが、ストレスとして蓄積されている。危険なのは、ストレスが溜まると脳の使い慣れている回路だけを漫然と使うようになるので、思い込みが激しくなったり、過去の呪縛にとらわれやすくなること。すると、自分が知っている以前起きた事象でしか物事を判断することができないので、新しい視野で考えが浮かばなくなります。頭が良くて美人や、器用な人ほど抜け出せないのですが、まずは自分の中にある不快、嫌という違和感を自覚しましょう。「それ、違うと思います」とハッキリ言えることが無邪気さなのです。それから自尊心を立てるのも大切なこと。自尊心というのは、周りにどう言われようと、どう思われようと自分の信念を守ることです。世界中でミニスカートがブームになり始めたころ、ココ・シャネルは頑と「大人の女性は膝を見せないのがエレガント」と、膝下丈のスカートを提唱してきました。1959年、テレビのインタビューで彼女はこう答えています。「膝? あんなものを見せるなんて、気がしれない。大人の膝は汚いわ。誰もが19歳でいられるわけじゃない。けれど、本当のエレガンスは40過ぎてからわかるもの。私は、本当のエレガンスがわかる大人の女性のために闘い、守るの」と。時代遅れと言われようと、シャネルは生涯膝下丈を守り抜き、ノーカラージャケット&ひざ下丈タイトスカートのシャネルスーツは、その後世界中でブームになりました。1963年、ダラスのあの事件のとき、ケネディ大統領夫人ジャクリーヌさんが着ていたのも膝丈のシャネルスーツでした。シャネルにはゆるがぬ自尊心があったのですが、その自尊心は「これは不快、許せない」という明確なセンスがあったからこそ生まれました。自尊心を立てるには、自分が不快に思う事がきちんと見えていなければなりません。いい子ちゃん症候群を抜け出し、自分にしか出来ない仕事を確立するには、まずは「これは不快」を自覚すること。そこから始めてみてください。最後に、「相手が自分の言う事を聞いてくれない」という多くの女性が感じるストレスについてアドバイスを。あるセミナーで、上司との関係に悩む女性がいました。「私は経理部に書類を持って行く担当なのですが、17日に提出しなければいけない書類を、部長は19日にしか持ってこない。私のことを軽んじています。こんな会社、辞めたいんです」それは、部長が経理部のデッドポイントが23日だと知っているからかもしれません。だから、遅く提出するのかもしれないけれど、彼女の事前のアラームについて彼はありがたがっているはずなのです。自分がないがしろにされていると思い込むのは女性の悪いクセ。本当は部長から「いつも事前に知らせてくれてありがとう」と言うべきですが、忙しい上司に感謝の言葉や言い訳を期待してもムダ。彼女は彼女の役割をきちんと果たしているのだから、それでいいんです。余計なストレスを貯めないためには、人に言うことを聞かせようとしたり、自分も人の思い通りに動くことをやめることなのです。 特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方 毎週金曜更新
2014年03月28日大切な恋人の浮気に悩まされている人は多いかもしれません。どうして彼は浮気をするの? もしかすると私が悪いの? そんなことを考えてしまうこともありますね。でも、男女の脳の違いに詳しい脳科学者の黒川伊保子先生は、浮気というものに対する考え方そのものを変えたほうがいいと言います。どうすればいいのでしょうか? 男性と女性では、浮気という概念が違うから、浮気という言葉の使い方が違うんですね。いちいち細かいことを浮気と呼ばないほうがいいかもしれません。そもそも男性は、ひとりの女性に絞るようには脳ができていないんです。だから、ひとりに絞るためには、よほど付き合っているという強い意識か、結婚しているというぐらいの制約が必要です。食事をしたり、趣味が一緒で何度か会うくらいは、浮気と呼ばないほうが精神衛生上いいのかもしれないですね。もちろん、親しい女性なんて一人いれば十分という男性もたくさんいます。その場合、「面倒くさい」が一番多い理由(苦笑)。つまり、浮気されたくなかったら、面倒くさがりで、出会いの少ない理系男子を狙ったりするのが早いのかもしれません。さて、とはいえ、こまめで優しく出会いの機会の多い男子に惚れちゃうこともあるでしょう。その場合は、「基本、人の心なんて縛れない」ことを肝に銘じてください。おっとりと「戻りたくなる女」でい続けるしかありません。イソップ寓話の「北風と太陽」を思い出してください。上着を脱がせるためには、力で引きはがすより、温かくして不必要にしてしまえばいい。口うるさい北風になるよりは、太陽になっちゃう方が、結局はてっとり早いんです。つまり、彼にとって、「浮気相手が不要」と思わせるくらいの、「戻りたい女」になればいい。浮気してもしなくても、常に彼にとって必要な女性になっておけばいいのです。そのためには、「この人としか交わせない言葉がある」「この人にしかわかってもらえないことがある」ということを作っておくことです。例えば、自分にしかない世界観があるということ。この件については彼女に聞いたら、一番深い答えが返ってくると彼が思う得意分野を持っておくということは強いですね。いわゆる知識体系じゃなくていい、彼女なら必ずユーモアで返してくれる、彼女なら黙って傍にいてくれるという普遍性を持つのも手。あるいは、彼が持っている世界観に対して、深い理解があるというのも素敵です。付け焼刃じゃなく、時間をかけて理解を深めてください。他にも、彼の努力をずっと知っているだとか、今は成功しているけど、叩き上げのときからずっと見ていて、自分の人生を知っていてくれるというのもいいですね。この人としか話ができない、ということはいくつも作れます。彼氏が思い入れが深いものに対して一緒に思い入れが深いというのもそう。別に崇高なことじゃなくていいのです。でもそれはね、作ってもダメなのです。野球に興味ないけど、彼がタイガースファンだから頑張って私もファンになる、というのは頑張りきれない。その場合は、彼が草野球とかやるなら、アスリートのためのランチを任せてとか、そんな風にサポートすることもできるかもしれませんね。そういうことだったら、何かできるのでは? この人としか話せないことがあれば、必要とされる女性になれます。男性は、美人だから恋に落ちても、美人だからという理由で離れられないわけじゃない。恋をゲットしたら、次にするのは、エステよりも言葉のオシャレなのです。それから、面倒臭い女になってはいけません。男の人は、恋人にまだ情はあっても、面倒臭くなって捨てることがけっこうあります。例えば、説明できないことをいつまでも追求されるとか、女性が我を張るとか。男女では脳が違うのですから、こっちが正しいと思っていることと、相手が正しいと思っていることと、折り合いがつかないことが98パーセントなんです。女の人は自分が正しいと思い込んでいるから、相手の男性が嘘をついているとか、わけがわかんないふりをしているとか思うでしょう? でも、脳が違うんです。どっちも自分が正しいと思って言ってるわけですよね。折り合う場所や納得がいく場所がないのに、折り合いつけなきゃ先に進めないと執着する女性がいるでしょう? あれは結局、最後捨てられます。男性脳は、男女関係の面倒くさいことには耐えられないのです。生殖リスクが低い哺乳類のオスは、ばらまく性ですから、面倒くさい異性に関わっている時間がもったいないと思うように脳が作られているのです。さっさと次の異性に行った方が遺伝子が残せますからね。 それから、携帯のメールからわかるような細かいことは知らないことにしましょう。彼のFacebookも見ないほうがいいです、本当は。「あなたは、あの日あのとき何をしていたの?」「連絡しなかったじゃない」とか、とやかく追求すると、もし女性と食事にでも行っていたのだったら、言いづらいことを言わなきゃいけなくなるじゃない。言いづらいことを言いたくないがために、別れる男性だってすごく数が多いんです。生殖リスクが高い女性は、遺伝子を厳選して一人の男性に惚れるのですもの、そんなことで捨てられてしまったら、もったいないですよね。だったら、黙っておけばいい。そうすれば、別れなくてすむのですから。浮気に目くじらを立ててしまいがちですが、黙って帰って来るのを待つぐらいの度量が必要なのかもしれないですね。彼のことが好きなら、大切なのは彼と別れないことのはず。彼との大切な関係を守るためにどうすべきか、考えて行動したいものですね。 特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方 毎週金曜更新
2014年03月07日前編 では、彼に優しくさせる作戦を実行しているうちに、彼がドンドン本当に優しくなるコツをお伝えしました。知らずにしているうちに、脳は入力と出力を勘違いしてしまうというのが、脳科学者の黒川伊保子先生のお話でしたね。後編では、いつの間にか彼が優しくしたくなるような、そんな女性になる方法を教えてもらいましょう。男性の脳は、視覚認識が強くはたらくので、美しい空間バランスを見せられると、その世界にぐっと惹きつけられます。それは例えば、フランス料理や懐石料理のように器に美しく盛られた料理のようなもの。それらは、器に対する料理の「空間占有率が低い」のです。このような料理には「魅せられて」向き合うことになります。女性も同じ。女性とふたりでバーで飲んでいるとき、男性脳は「バーという箱に収まった彼女」を確認します。これは、男性という生き物が三次元点型認識をしながら空間全体をサーチし、安全確認をする無意識の癖があるからで、砂漠やジャングルでも生き残るための大事な能力。空間の中の女性としてみられているということは、「空間占有率の低さ」を意識しなければいけないということなのです。そうしないと、「魅せられて」大切に向き合ってもらうことができなくなってしまいます。ですから、空間占有率を下げるしゃべり方が必要。男性とふたりのときに、ガハハと大きな声をあげて笑ったり、大声でしゃべるのはやめましょう。空間占有率が上がってしまいます。空間占有率が小さいというのは、愛おしいということでもあるから、男性とふたりのときには、しゃべりすぎないで、空間占有率を下げることが大切です。また、空間占有率は時系列においても考えられるものなので、考えている以上に、沈黙の時間を長くするように心がけるのもポイント。沈黙の時間があると、手持ちぶさただわと言う女性もいるようですが、本当は、1時間のうち20分はふたりとも黙っていたほうが男女の関係になりやすいんですよ。その20分の間は、お店を眺めたり、ウェイターさんの仕事をする手元をじっと見てたり、花に気がついたりしていればいいんです。「あの瓶は何の瓶かな?」とぽつりと言ってみたり。彼に向き合いすぎないのがポイントですね。「休みの日は何をしてるの?」「何が好き?」「血液型は?」って、彼に対して質問するのではなく、質問の的を彼からはずしてみましょう。「ソチ五輪見てた?」とか。お店のあれこれを見て「あのグラスきれい」といったような会話が本当は重要なんです。自分のことをしゃべり続けるというのが、一番空間占有率が高いんですね。次に、相手について質問すること。自分についてえんえん語ること。それと恩着せがましいセリフ…「あなたのために、こうもした、ああもした」という話。女性は、プロセスを語りたい癖があるので、恩を着せるつもりがなくても、つい言っちゃうことも。気を付けてね。だから、沈黙の時間を持つことと、自分やあなたといった当事者ではなく、そこから的をはずしたところで会話をして、さらに言葉数もできれば少なくテンションをおさえた会話をするといいですね。さらに、声のトーンもそんなに高くなく、メゾソプラノからアルトぐらい、男性が邪魔に感じないということが感性上はとても大切です。■男性脳に響くポイントを味方につけましょう女性はついついアピールしがちですが、男性脳が自然と好む印象を演出することが大切なんですね。普段あまり意識することがない、空間占有率を味方につけて、彼にとびきり優しくしてもらいましょう。 特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方 毎週金曜更新
2014年02月28日ステキな恋もしたいけど、仕事だってとても大切! やっぱり職場でも、きちんと認められたいものですよね。そのために大切なポイントを、エンジニアとしてバリバリ働いていた経験もお持ちの脳科学者、黒川伊保子先生に尋ねてみました。まず姿勢! 背中が丸い日本女性はとても多いので、背筋をきちんと伸ばしただけで、この国では目立てます。空間認識に長けている男性脳は、姿勢を意外に見ています。偉い人の目に入りますよ。とても大切なことだから必ず覚えておきましょう。それから、論理的に話すということが大切。女性が、男性から論理的と見えるように話すには、「まず結論から言う」「ポイントは最初に数で言う」「一押し提案はせずに複数提案をする」この3つが大切です。この3つは男性脳から見て、頭がよく見えるというポイントなんです。活躍している女性が職場で使っているのは男性脳なので、相手が女性であってもバリバリ働く人と話すときは心がけるといいですね。優秀な女性脳は直感力が働くので、「これしかない一押し提案」が正しくしっかり降りてきます。このため、どうでもいい見せ提案をつけなくちゃならない「フェアな複数提案」はきっと虚しい気がするはず。けれど、会社にいる間の男性脳は直感力は働きにくく、方向性の違う複数提案を吟味することによって正しい選択をしたと思いたいのです。したがって、脳裏には「一押し」が浮かんでも、複数提案にして男性を安心させた後で、「ちなみに、私がぴんときた一押しはこれです」とクールにアシストするのです。センスのあるプロフェッショナルに見られます。職場で絶対に言ってはいけない言葉があります。それは、「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」のD音、4ワード。私はこのD音の言葉は、35歳までは言わないと決めていました。このDの音は停滞の音なので、例えばストレスが上がってきた人に「どうどう」と言ってあげるのはいいんです。「どうしたの?」とか「大丈夫?」なども。けれども、「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」のような言葉は、職場で私的な気持ちをしゃべっているように聞こえます。全部自分を守るための言葉だから、客観性がありません。なので、会社や仕事のことより、自分のことを考えて行動しているように見えてしまうんです。私はエンジニアだったのですが、例えば「来週の火曜日までにこのテストを終えてください」と、できないことを言われたとしますよね。うっかりしてると、「ダメです」「できませんよ」「だって」と言ってしまうんですが、それでは完全にプロには見えないですよね。そういうときは、「来週の火曜日でしたら85パーセントまでのテストが可能です。すべて完成するには水曜日までいただきたいと思いますが、火曜日までにどうしてもということであれば当面不必要な15パーセントを選んで残りをやりますが、いかがでしょうか?」という具合に、全部提案に変えて言うんです。無理して引き受けてストレスを溜める人より、きちんと提案できる人の方が出世しやすいのではないでしょうか。Dの言葉は言わないと決める。そうすると前向きな言葉しか言わなくなりますから。そのときに一番大切なのは、あくまでも相手のために考えるという立場を貫くこと。無理をして質が下がれば、仲間やクライアントに迷惑がかかる。無理する自分がかわいそうだから抵抗するのではなく、仲間や顧客を守るために出てきた言葉であることが必要なのです。仕事で認められる女性になるためには、自分のことの前に、組織やクライアントを守りきる気持ちになれることが不可欠だと思います。「叱られて、落ち込む帰り道」なんて一人前の女性にはあり得ません。「仲間やクライアントを守りきれなくて指摘され、明日からどうしたらいいか検討する帰り道」はあっても。頭がいいとか資格をとるとか、英語がしゃべれるとか、そんなところに敬愛が寄せられるわけではないのです。職場では自己愛を捨てて、誰かを守る自尊心の人になりましょう。自己愛型の女性がついつい言ってしまいがちな、「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」の4つの言葉。まずは自分の中から消してみてはいかがでしょうか? 特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方 毎週金曜更新
2014年02月14日付き合う男は、なぜかいつもダメ男、そういう女性はいませんか? 女にだらしなかったり、借金癖があったり、そんな男性なのに好きになってしまう。そういった女性が幸せになるにはどうしたらいいのか、男女の脳の違いに詳しい脳科学者、黒川伊保子先生に尋ねてみました。ダメ男を好きになる方は、ステキな女性なのよね。誠実で、お金も稼げ、母性があって、情が深い女性がダメ男を好きになる。それは遺伝子のなせる技なんです。自分とは違うタイプを好きになって、より多くの遺伝子のバリエーションを残すことによって、生物は生存する可能性をあげようとしています。偏った遺伝子しか残せなかったら、異常気象があったり、伝染病が流行ったりすると、種が絶えてしまうでしょう? 寒さに強い遺伝子も、暑さに強い遺伝子も子孫に残した方がいい。このため、ヒトは自分とは異なる免疫抗体を作りだす遺伝子を求めるから、感性が真逆の相手の惚れがち。ダメ男ばかり好きになる女性はイイ女で、そういう男性の遺伝子セットに共通している特徴に惹かれている可能性が高いのです。でもね、モノは考えよう。ステキなあなたは、地球上のダメ男を助けるために生まれてきた天使。ある意味、覚悟を決めたほうがいい。本当に惚れた男と結婚したければね。ダメ男の種類ごとに手なづけ方は違います。それぞれにルールを決めて、自分を守ってください。お金にだらしがなければ、「暮らしは私がささえるけど、使い道のわからないお金は絶対に出さない」とか。あるいは月に最低10万円だけは家に入れてねとか。日常守ってほしいルール、絶対に許せない限度を決めて、それを守っている間は何も言わないという風にするとよいでしょう。男性は基本的にルール好きの上に、ダメ男は楽な方へ流れる質の持ち主。してしまったことを「どうして?」と問い詰めても面倒くさがって説明もしてくれないけれど、「こうしてね」は意外に守ります。逆らうより、言いなりになったほうが楽だからです(苦笑)。だからこそ、優しくて、几帳面な女性にとっては一緒にいて楽な一面があるのです。(そこに惚れちゃうんでしょ?)ダメじゃない男に会いたいと願っても、無駄な抵抗かも。遺伝子レベルの反応だから、いくら周りに誠実な男性がいても目に入らないし、アプローチされてもピンとこない。いい男に出逢えないのは、そこにいないからじゃないのです。もちろん、そこそこの友情を感じる男性と、穏やかな暮らしを営むことも結婚のかたちの一つ。齢を重ねてくれば、その選択もありますよ。自分の人生は、自分で作る。ダメ男を好きになってしまう人は、惚れてしまったら覚悟を決めて。そして、自分のことは自分で守るようにしましょう。そのためにも、ちゃんと職業を持ったほうがよいですよね。ステキな女性だからこそ、こういう遺伝子のミックスになるんだと自覚して、自分が悪いとか、相手を変えようとか思わなくていい。ただし、自分を守るルールは賢く決めてね、何度も言うけど。彼のことばや態度が、あなたを卑しめるのであれば、辛くても、その男は捨てなきゃいけない。それでも、どうしてもダメ男以外の男子と結ばれたいと言うのなら、自分がだらしない女になってみては? お金もないのにカードで買い物するとか、友達との約束を破ってみるとか、誰かに仕事を押し付けるとか、ちゃっかり奢らせるとか。でもね、だぶんできないと思う。人は、それぐらい変えられないものなんですよね。つまり、ダメ男も自分も変えられない。だから、自分を変えようとするのも、相手を変えようと思うのもやめて、覚悟を決めるしかないのです。「諦める」というとネガティブなように聞こえるかもしれないけれど、これは「覚悟を決めて、自立して、自分を守りながら、相手を受け入れる」ということで、知的な諦め。ただ、その生き方は、女を艶やかにしますよ。女の人生に、努力のし損というのはないのです。なににせよ、自分で選んで歩き出すこと。幸せになってね! 特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方 毎週金曜更新
2014年01月24日前編 では年齢と脳の戦略の関係について、黒川先生の理論を聞きました。では、合コンなど普段の出会いで、どうやって運命の人を探せばいいのでしょう? そのコツを聞いてみました。■相手のポイントを見つけよう合コンのときは、「好奇心のツボ」を見つけることですね。それは、相手の「好奇心の先」であり、自分自身が「好奇心を持てること」を見つけ出すこと。たとえば、鉄道の話になって、相手がローカル線の旅が好き、と言ったら、「あなたの一押しローカル線はどこ?」などと「それはなぜ?」と聞いて行けばいい。質問上手は、惚れさせ上手ですよ。趣味が難しければ、仕事の話でもいい。けれど、その場合も、「何やってるんですか」なんてつまらない質問はしないこと。たとえば、銀行員なら、「世界で一番いい銀行って、どこ? プロから見て」みたいな普段聞かれない質問をしてみて。「実は学生時代ラグビーやっていて」と言われたら、「ルールわからないんですよね」って。今度連れて行って、ルールを教えてやるかと思われるぐらいまで、無邪気に一生懸命になれればいいですよね。相手に合わせるのではなくて、自分の興味に従って。自分がその話を続けたければ、それもOKですし、知らなくて教えてもらいたかったら聞けばよいのです。興味がなかったら別のポイントをみつけましょう。正直に自分が興味を持てるところを探すんです。それを小賢しくマニュアルとしてやるのとは全く反対。合コンでは、集まった5人の男性のうち、誰なら自分が楽しめるかを探せばいいんですよ。誰が自分を気に入ってくれるかではありません。ゴルフなのか、ラーメンなのか、鉄道オタクなのか。私の息子だったらバイクかモトクロスのレース、パンクロックかな。その中に自分のきっかけを見つけられるかです。一通り聞いても興味が湧かなかったら、もうふた通り目聞いたらいいでしょう。自分が聞きたいことを引き出します。それを聞くとき、「日曜日何をしてますか」「趣味は何ですか」ではつまらないので、「去年一年で一番感動したことって何ですか」や「最近泣いた?」「笑いが止まらなかったことって何?」などを聞いてみて。「小学校のとき一番好きだった先生の名前を教えて」とか、何でもないことですよ。■自分ならではの考えをぶつけよう男性は異性の射程範囲が広いから、10人の若い女の子がいれば、8人くらいはいい子だなと思っちゃう。だから、「キレイで優しい」なんてことで競っても、特別なひとりにはなれません。「この人としか、話せないことがある」という“心のフック”を感じたら特別な人になれるし、「この人に、もう一度、話を聞いてもらいたい」と思ってメールをしてくれます。でもね、世の中の大半の人がいいと思う話題じゃ、フックにならない。逆に、「世の中の人と違うところ」がフックになるんですよ。たとえば、「私、ディズニーランドが好き」「定番すぎるけど、やっぱ、ミッキーってよくない?」じゃ、「あ、そう」って感じ。けど、「私、ディズニーランドが意外に苦手。イベントって、嫌いかも」「あ~、おれ、それわかる」とか「キャラクターでは、プルートだけが好き。だって、あの子だけかわいそうなんだもん。グーフィーは洋服着てるのに、なぜ、プルートは犬のままなの?」「あ、おれも、それ思った!」みたいなことなら、仲良くなれるでしょう? 自分だけの、小さな心の引っ掛かりは、会話のフックを創り出すいいネタになります。「小さな頃、大人に嘘つくなって言われて、大人は嘘ついてんじゃんって思わなかった? 」というような、そんな話題でもいいでしょう。自分の人生の中で心に引っかかってることを言っていけばいいのでは。惚れあう相手は感性の正反対の相手だけど、こういう些細な着目点が重なることはよくあります。着目点が似ていて、実際の行動は食い違うというのが、感性真逆の相性なんです。そして、それこそが恋の相手。共通の着目点を見つけて、「え、あなたはこうするの。なるほど」と違いを味わいましょう。それこそが、合コンの正しい使い方ですよ。ということは、「楽しいけど共感できずにムカつくことも多い」という人にアンテナを向けてみて。そういう人を見つけるには、まず自分の人生や生活に好奇心を持つことが大事ですね。人の言うことを鵜呑みにしないで、自分の感覚を大事にしておくこと。そうすれば、いつか同じように感じている人と出会えます。そうやって出会った人が運命の人かもしれないですよ。 特集:黒川伊保子が教える、幸せを呼ぶ脳のつかい方 毎週金曜更新
2013年12月20日メンバー全員が、名門音大卒業という確かな歌唱力と、身長180cm以上のルックスを備えるヴォーカルグループ“Le Velvets”。メジャーデビュー1周年を記念し、この夏、オーチャードホールで2日間の「1st Anniversary Live」を行う。Le Velvets チケット情報テノールの佐賀龍彦、佐藤隆紀、日野真一郎、バリトンの黒川拓哉、宮原浩暢からなるLe Velvets。グループ名は黒川いわく「光の当たり方次第で色々な表情を出すベルベットに、僕ら5人とスタッフ、ファンの方々を含める意味で英語の複数形の“s”をつけ、みんながひとつという思いを込めてフランス語の単数の定冠詞“Le”をつけたもの」。クラシック、ロック、ポップス、 ジャズ、民謡など、様々な音楽を、彼ら流に歌いこなす。各メンバーのバックグラウンドも多彩だ。ミュージカル俳優になるべく歌と踊りを学び、仲代達矢主宰の無名塾でも研鑽を積んだ佐賀。声楽とどちらで音大を受験するか迷った程の腕前をもつピアノのほか、吹奏楽部ではサックスを吹くなど、音楽経験豊かな日野。かつて水泳選手を目指し、学生時代には日本ランキングの上位に入っていたというスポーツマンの宮原。中学時代、合唱部での練習を機に歌の魅力に開眼して声楽を志しただけあって「ソロもいいですが、メンバーの声が合わさると『あ、そこ、そこ!』と思います」と微笑む黒川。高校時代、剣道部から合唱部に引き抜かれ、先生に声を褒められた翌日には音大を目指し始めた、自称「声マニア」の佐藤。4年前にオーディションで選ばれて以来、ヴォーカルのほか、舞台姿を意識した筋トレやダンスレッスン、国際的な活動も視野に入れての英語レッスンなど、地道に修業を重ねて来た。「スタートは路上ライブだったのですが、その時の第一号のお客さんが今もいらっしゃるので、みんなで一緒に歩んでいる感覚。さらに期待に応えたい」と言う黒川に、「既にCDなどで聴いていただいている方にも、ぜひ今回、生の歌声の魅力を味わってほしい」と佐藤。「有名な曲の旋律には耳馴染みがある。僕達のフィルターを通すことで、『あの曲がこうなったんだ!』と新鮮に感じていただけたら」と宮原が意気込めば、「ダンスのステップやフォーメーションも、歌のアクセントとして楽しんでいただきたい」と日野がうなずき、「日本にあまりないような、ショー的な舞台をご堪能いただけます」と佐賀が請け合う。五者五様に、爽やかでひたむきな彼ら。節目のコンサートで、どんなステージを繰り広げてくれるだろうか。公演は8月31日(土)・9月1日(日)、東京・渋谷のオーチャードホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋彩子
2013年06月21日男性専用エステサロン「ダンディハウス」の新CM発表会が4月24日、都内にて行われ、SMAPの木村拓哉が登場した。木村拓哉の新CM詳細創業25周年の同エステCMに起用された木村は「25周年という大きなタイミングに参加することができて、凄く光栄です」とにっこり。会見前日に同エステを訪れたという木村は「実際に体験しないと(会見で)色々なことコメントできないなと思って行ったら、かなりおススメ! ヤバイです」と太鼓判を押した。CM撮影については「スタジオとセットが信じられないぐらいの大きさで『これ、CMの撮影現場なんだろうか?』と思うぐらいの規模でした。監督は海外の方で『もうちょっとクールに、キュートに』と色んなアドバイスをもらいました」と振り返った。理想の男性像について木村は「簡単に逃げたりあきらめたりしない男性。理想や目標をしっかり掲げて、なおかつユーモアがある人じゃないかな」とコメント。その理想像にどれぐらい近づいているか聞かれると「いやいや、全然まだまだ」と謙遜したが、「これからも前に進みます。求めてくださる人がいてくれるから自分たちが前に進めると思っています。メンバーにも刺激をもらいながら、(ファンの)笑顔だったり、その力になっていけたらと思っています」と力強く語った。新CMは4月28日(土)よりオンエアされる。
2012年04月24日