日本のファッション業界で働いてきた経験を生かすべく、カリフォルニアでフリーランスのライター、スタイリストをしています。アメリカで頑張る日本人女性の一人として、リアルで読み応えのある記事を執筆。妻であり、母であり、それでもまだ自由人さが抜けない30代後半大人女子。
日本のような塾文化がないアメリカ。成績をあげることや苦手な分野を克服するため塾に通う日本と異なり、アメリカでは得意分野をとことん伸ばす教育が浸透しています。そのひとつが Tutor(チューター) と呼ばれる家庭教師。得意分野の専門家を見つけて学ぶ、個性を大事にする国ならではの教育法を紹介します。 ■習いごとは子どもの得意分野を見つけるため 子どもが小さなうちから、さまざまな分野の習い事をさせる親が多いのは日本もアメリカも同じ。習い事に対してアメリカの親がいちばん大事にしているのは、子どもがレッスンを楽しめているかどうか。子どもの得意分野を見つけて才能を伸ばしてあげたいから、無理強いはしません。 というのも、アメリカでは新しい習い事を始めて少しすると、やめてしまう子がわりと多くいます。始めてみたけれど向いていない、嫌いになった、無理だと思ったら、あっさりやめます。子どもが泣いて抵抗してもイヤイヤ言っても、子どものためを思って続けさせるというスパルタ志向は見あたりません。 ■アメリカの家庭教師事情 アメリカでは勉強だけでなく、音楽や語学などもチューターに個別指導してもらいます。最近、人気があるのはMath(算数)やコンピュータ、語学のクラス。チューターの紹介は、タウン誌や口コミが多く、ローカルな情報が役立ちます。アメリカでは塾のような大規模スクールがあまりないため、自宅やチューターの家といった個人的な場所で学ぶことが多くなります。 知り合いの30代夫婦は、息子のイーサン君(7歳)がコンピュータにとても興味を示していたので、週1回自宅でコンピュータグラフィックス(CG)をチューターから習っています。 サンフランシスコ周辺ではIT企業が多いため、コンピュータのチューターが人気。イーサン君はゲームのようにブロックを組み立ていくような遊び感覚のレッスンですが、キーボード使いがすでに大人なみだとか。ちなみに月謝は240ドル(日本円で約2万5千円)。それでもイーサン君がとても楽しんでいるので、両親は大満足だそうです。 ■才能だけじゃない! 楽しむことが最優先 遠回しな表現を好まないアメリカ。親が意見を求めたときも、チューターから「お子さんは〇〇には向いていません」とはっきり言われることも珍しくありません。 チューターにそう言われたとしても子どもが楽しんでいるようであれば、親は「才能を伸ばす」ことにこだわらず、続けさせます。なぜなら楽しめる趣味があるのも、個性には大事なことだから。何よりも子どもの自信につながります。 習い事ブームは日本と共通でも、アメリカでは、子どもがやる気が失せてしまったときはスッパリやめて、別の道に進ませます。じつは、これが得意分野を見つける近道となっているかもしれません。 アメリカでは子ども自身が将来の目標を意識することが早いように感じます。中学生までに得意なこと、好きなことがはっきりしていると、高校では自分が関心のあるプロジェクトやクラスを選択することができます。習い事を楽しみながら、将来に生かせる能力を身につけることができたらいいですね。
2016年10月19日公園デビューやママ友など、ママになってからの人付きあいは、いろいろ悩みも多いですよね。子どものために友だちをつくってあげたいのはアメリカのママも同じです。日本とはちょっとちがうアメリカの子育て交流を紹介します。 ■プレイデートってなに? アメリカのママたちの間でよく聞くのが「プレイデート」という言葉。お互いの子どもたちを遊ばせるデートのことです。公園や近所で顔見知りになり、仲よくなったら「今度プレイデートを計画しましょう」と誘いあいます。 事前に時間と場所を決めて、親同伴で遊びます。場所は、公園やお互いの自宅がスタンダード。子どもが大きくなると、相手の家まで送り、遊びおわったころに迎えに行く場合もあります。 ■アメリカのママ友って? 子どもが小さいうちは、公園などで同じくらいの子どもを持つママたちが仲よくなるのも自然な流れです。ただ、日本でいわれているママ友とアメリカのママ友の関係性は少しちがうようです。 アメリカでは、12歳以下は子どもだけで外出したり、家で遊んだりすることは許されません。子ども同士で遊ぶときも親の承認、アポイントが必要です。それがプレイデートです。 子どもを遊ばせることが目的のため、ママたちの関わり方はとてもシンプル。プライベートなことをベラベラ話したがらないアメリカ人の性質もあり、会話も子どものことがメインです。お互いに深入りするような話はしないので、ベタベタした付きあいにはなりにくいようです。 ■ほどよい距離感がトラブル回避に 私の場合、ママ友のリンジーとは公園で出会いました。その後何度も公園で待ちあわせて、よくプレイデートをするようになりました。彼女は週2回仕事をしています。 会うのは公園かお互いの家。子どもと一緒にランチを食べることもありました。ママだけでランチに行くことは、めったにありません。あくまでも子ども中心の、さっぱりした付きあいです。 日本では子どもが幼稚園や学校に行っている間にママ友とお茶やランチを楽しむ人もいるようですが、アメリカでは子どもと一緒のパターンがほとんど。会うのは公園や学校のイベント、ボランティア活動などです。 いい距離感を保っているため、ママ友同士のトラブルもなく、とても気楽な友だちづきあいをしているように見えます。 アメリカのママたちのようにシンプルでベタベタしない距離感を心がけると、ママ友付きあいのストレスも軽減されそうです。アメリカ流にプレイデート中心のお付きあいを取りいれてみるのもいいかもしれません。
2016年09月12日アメリカは女性の社会進出が進んでいて、働くママたちがとても多い国です。共働き文化のアメリカで、夫婦のお財布事情はどうなっているのでしょうか。日本みたいに夫のおこづかい制がありえないのはなぜ? 貯金はしているの? 気になる夫婦のお金事情をリポートします。 自分で稼いだお金は自分で使い方を決める 日本の主婦なら多くの人がつけている家計簿。アメリカではほとんど聞いたことがありません。共働きが多いアメリカでは、家のローンや光熱費、食費、子どもの教育費と医療費などは二人の収入から支出し、自分のものは自分で支払うパターンが多いようです。 アメリカでは医療保険料や治療したときの医療費はとても高額です。共働きの場合、自分自身の保険費、医療費は自分の収入から払うのが一般的です。 自分で稼いだお金は自分で使い方を決める、という個人主義的な考えがふつうのアメリカ。家計から夫にお小遣い制でお金を渡すというのは夫婦ともに抵抗があるようです。 貯金が好きな日本人のように、家計を切りつめて計画的に貯金をする習慣もあまりありません。もちろん、老後やマイホーム購入のために共同で貯金する夫婦も多くいます。何か目的があって貯金するのならOK。明確な目的がないのに、コツコツ毎月一定額を貯金する家庭はほぼみられません。 夫婦平等だからこそお金の管理は自分で あまり先のことを心配するよりも、今を楽しみたい傾向が強いアメリカ人。家族とのバケーションや外食、インテリア用品、庭で使うバーベキュー機材などの購入には、夫婦でためらわずお金を使うことが多いように感じます。 日本では、家計は妻が主導権を握っていることが多いのではないでしょうか。共働きが多く、男女平等な社会のアメリカでは、家計についても夫婦は50:50。夫婦どちらかが主導権を握って管理するスタイルではないといえるでしょう。 また、離婚率が高いアメリカ。もし離婚をした場合も高額な医療保険や医療費を自分で支払っていけるようにファイナンシャルプランを考え、結婚・出産後も仕事を続ける女性が非常に多いのです。 貯金も含め、自分のお金の管理をすることはとても大事なことなのです。 結婚後も学費ローンを払いつづける 結婚後も夫婦それぞれがお金を管理する理由のひとつとして、学費ローンの支払いが考えられます。アメリカでは大学の学費が非常に高く、子ども自身が学費のローンを組み、結婚後も支払い続けることが多くあります。 夫婦ともに医師であるアメリカ人の友人夫婦は、それぞれ1000万円ほど学費ローンが残っているそうです。アメリカでは日本よりも医師になる道のりが長く、医師として働き始めてもしばらくローン返済が続くのは、よく聞く話です。 アメリカ人夫婦のお金事情。妻が主導権を握る家庭が多い日本とは違い、お互い責任を持って自分のお金を管理するシステムは平等でいいですよね。日本は共働きといっても夫婦の収入格差が大きいようですが、これからもっと女性の社会進出が増えると、夫婦でお財布が別というシステムが定着するかもしれませんね。
2016年09月07日アメリカでは長い夏休みを乗りきるため、ママたちが子どものアクティビティ探しに必死になります。それは、夏休みをどう過ごすかで、子どもの成長に大きな差が出るといわれているから。 毎年予約が殺到するくらい人気があるのが「サマーキャンプ」です。サマーキャンプとはどういうものなのか、気になるアメリカの夏休み事情とともに紹介します。 ■アメリカの夏休みは2ヶ月以上 アメリカの夏休みは、とにかく長い! 長すぎる夏休みが問題になり、以前は6月から8月まで丸々3ヶ月あった夏休みも、州や市によっては5月下旬から6月にスタートして8月上旬までの2ヶ月ちょっとに変更するところも増えてきました。それでも長いですよね。 日本との大きなちがいは宿題がないことです。勉強も遊びも自分次第。夏休みの過ごし方は、子どもの成長に関わってきます。ママたちが必死になるのも無理はないでしょう。 ■キャンプだけどキャンプじゃない? アメリカでは共働きが多く、夏休み中の子どもの居場所に頭を悩ませている人も多いようです。日本では子どもが留守番して過ごすこともあるかもしれませんが、アメリカでは12歳になるまで子どもだけの留守番は法律で禁じられています。 そこで人気なのがサマーキャンプ。テントで寝泊まりするキャンプではありません。夏休みで空いている高校や大学の教室、市のコミュニティセンターなどで開催される学習プログラムです。算数や理科などの勉強だけでなく、スポーツ、音楽、アート、クラフトなど内容は多彩。 期間は3日間、数週間、1ヶ月間などさまざま。プログラムの時間帯も午前中だけ、朝から夕方までなどいろいろとあり、共働きの家庭にはとても助かります。 デメリットは利用料金が高いこと。期間や内容にもよりますが、複数のプログラムを選ぶと数万円かかります。 わが家の場合、今年は子どもに参加したいキャンプを選ばせることにしました。子どもが選んだのは、アートキャンプとマーシャルアーツキャンプ(空手などの武道)。毎年大人気のサイエンスキャンプ(理科)やサッカーキャンプに比べると申しこみもスムーズで、料金も各100ドル以下でした。 まずアートキャンプからスタートし、マーシャルアーツキャンプと続きます。その次もなにかないかと考えて、結局サッカーキャンプも申しこみました。 この夏、サマーキャンプにかかる費用は約350ドル。長い夏休みを乗りこえるためには、しかたない出費です。 ■ママたちが必死になるバケーション計画 大人もきっちり休暇を取るお国柄。約10日から2週間のバケーションを楽しむ人が多いです。仕事と休暇のバランスを考えたワークスタイルは、日本から見るとうらやましい限りですよね。 子どもがいる家族に人気のバケーション先は、アミューズメントパークがある場所。ディズニーワールドでおなじみのフロリダやロサンゼルス、サンディエゴなどが人気です。 アメリカ人はエンターテインメントが大好き。親子で楽しめる旅行がいちばんです。 アメリカのママたちと話すと、夏はバケーションの話題で持ちきりです。ディズニーランドに行ったらどこのホテルに泊まり、どの店で食事して、帰りにどこのビーチに寄るか、プランを熱く語ります。 じっくり計画を立ててバケーションに出かけるのがママたちの楽しみであり、醍醐味なのです。夏休み明けにはバケーションの自慢話で盛りあがるのもお約束。バケーションに行かないと、ちょっとむなしくなってしまいます。 アメリカの夏休みは勉強も遊びも自分次第。子どもの成長に関わる大イベントをどのように過ごすか、ママたちは大きな課題を抱えているのです。
2016年08月26日よくアメリカの学校は自由といわれますが、実際はどうなのでしょう。学校の制度、校則、成績など気になる日本とアメリカの学校のちがいを紹介しましょう。 ■子どもは学校で掃除をしない アメリカの小学校は、日本の幼稚園年長にあたる6歳のKindergartenから始まります。学年はグレードで表され、グレードKから12が義務教育の期間。日本の小学校はグレードKから5、グレード6から8は中学校、グレード9から12が高校です。 新学期は8月中旬に始まります。以前は9月からでしたが、長すぎる夏休みを見直してほしいという声が多く、近年は少し早くスタートするようになりました。5月下旬が年度末で、そのあと約3ヶ月の長い夏休みに入ります。 よく驚かれることといえば掃除です。日本は生徒が教室やトイレを掃除しますが、アメリカの生徒はしません。掃除のために専門の人を雇っています。 ■校則はゆるく、学校のレベルに差がある アメリカの公立小学校は私服がほとんど。日本の小学校とはちがい、ランドセルなどの決まったバッグもなく、みんな自由に好きなバッグで登校します。主流は、バックパックと呼ばれるリュックサック。自分の好きなキャラクターなどのデザインのバックパックで通学します。 ヘアスタイルやファッションに関しても比較的自由です。とくに女の子は、パーマをかけたり、カラーリングをしたり、ピアスやネックレス、ネイルなども自由です。最近は携帯電話の持ちこみが許可されている学校も多く、学校によっては校内で使用もOKとされています。 アメリカの教育委員会は各州にあり、州の中でも群や市によって予算や教育方針、カリキュラムも異なります。各地区の治安も学校のレベルに影響することが多く、アメリカの親は学校選びにとても慎重です。 「住んでいる学区の治安が悪い=学校も悪い」場合が多い、というのはアメリカの常識。アメリカの公立校は寄付によっても左右されるため、「治安が悪い=貧困家庭が多い=寄付が集まらない」という悲しい現実があります。 ■子どもの評価は自己主張で決まる アメリカではテストの成績以外に、自分の意見を伝える能力が個人評価につながります。自己主張ができない人は評価されないということです。 小学校でも意見交換する機会がたくさん与えられます。自己主張することで、ディスカッション能力が高まると言われています。 服装や持ち物、髪形などに特に規制がなく、個性が尊重されるアメリカの小学校。日本人からすると自由にも感じますが、生徒が各自に個人責任を持つことが当たり前という社会勉強の一種ともいえそうです。
2016年08月26日おしゃれなママたちに人気の西海岸風カリフォルニアインテリア。ヴィンテージスタイルとリゾートスタイルがミックスした開放感のあるインテリアです。 DIYにトライしながらつくりあげるカリフォルニアインテリアのポイントを紹介します。 ■ヴィンテージとリゾートのミックススタイル カリフォルニアインテリアといえば、ヴィンテージスタイルと自然の素材を生かしたリゾート感あふれる家具のミックススタイル。理想は白を基調とした壁で開放感があり、風が吹き抜けるような気持ちのよいリラックス空間です。 レンガや自然木板などを取りいれると、よりカリフォルニアスタイルの雰囲気が高まります。たとえば、写真のようにテーブルはドアをリメイクするのもいいでしょう。 個性あるリメイク家具でさらにヴィンテージ感を演出。自分で古い家具をペイントしなおすなど、ヴィンテージ調にリメイクしてみませんか? ■ウォールサインを活用 カリフォルニアといえば、太陽、海、さわやかな風。部屋を演出するアイテムとして、人気のウォールサインを取りいれてみましょう。「SURF」「BEACH」など海を連想する言葉ならカリフォルニアインテリアにぴったり。 キッチンやリビングにお気に入りの文字でウッド調、メタル調の大きなウォールサインのボードをつくって飾るとインパクトがあります。インテリアのポイントにもなって、おしゃれ度もアップ。 ヴィンテージ感あふれるサインボードを玄関の床やリビングの床にそれとなく置いてもスタイリッシュです。 ■ベースは白にするとよし カリフォルニアインテリアは、白をベースにするとうまくいきます。白が基調だと家全体が明るくなって広く見えます。差し色に海を連想するようなブルーを入れると、さらにテイストがアップ。 ビーチの雑貨やアルファベットのロゴオブジェ、リゾート感あふれる観葉植物などで、海辺を連想するような演出をしましょう。人気のサボテンをあしらってもおしゃれです。 カリフォルニアの人たちは、自分の家でゆっくりリラックスして過ごすのが大好き。そのインテリアセンスを見習って、リゾート気分が味わえるリラックス空間をつくってみてください。
2016年08月16日アメリカ人夫婦は、子どもが生まれてからも夫婦の時間をとても大切にします。特にデートナイトは大事なイベント。子どもはベビーシッターに預けて、二人きりの時間を楽しみます。それは、育児や仕事で疲れているママたちのリフレッシュタイム。アメリカのママたちが大切にしているデートナイトとは? ■いつまでも男と女でいたい 日本では子ども優先があたり前。子どもが生まれたら夫婦二人だけのお出かけもぐっと減ります。アメリカでは、結婚して子どもが生まれても、いつまでも男と女の関係であることにとてもこだわる人が多く、夫婦だけの時間を作るのは普通のこと。ベビーシッターや両親、友人などに子どもを預けて定期的にデートをします。 ■信頼できるベビーシッターを見つけよう 日本では、ベビーシッターの利用がまだ一般的ではありません。そのため、赤ちゃんをベビーシッターに預けてまでデートに出かけることに抵抗感、罪悪感のある夫婦が多いのではないでしょうか。アメリカではさまざまな用途でベビーシッターの利用が定着しています。 アメリカ人の友人アマンダは、隔週金曜日に必ず夫婦でデートナイトに出かけます。6歳と3歳の子どもを信頼できるベビーシッターに2時間預けて、ディナーへ行くのがいつものコース。ベビーシッターは大学生なので、料金は少し安めの1時間20ドル。 2時間で40ドル払ってデートに出かけるのは無駄遣いに感じないかと聞くと、「デートをすることで夫婦の仲も良好になるの。お互い子育てから解放される時間があることで、いつものルーティンな生活もうまくいくのよ」と言っていました。ベビーシッター代金は、決して無駄ではないのです。 ■デートナイトはリフレッシュタイム 子どもが生まれると子ども優先で毎日忙しく、ストレスがたまってしまうママは多いですよね。アメリカでは仕事で残業することがあまりなく、比較的パパが早く帰れるので、外出もしやすいようです。 アメリカ人は仕事よりもプライベート優先。ストレスがたまらないように趣味やデートを楽しんでリラックスを心がけています。デートナイトもその1つ。夫婦二人だけで出かけることで、短時間でも子育てから離れてリフレッシュできるのがいちばんの目的といえるでしょう。 日本のママも、たまにはパパに早く帰ってもらえると嬉しいですよね。休日でもいいでしょう。両親、友人、ベビーシッターなど、安心できる人に数時間子どもを預けてデートナイトを楽しんでみては? リフレッシュすると、また育児や仕事もがんばれるはず!
2016年08月12日日本では、他人の前で自分の子どもをほめると、まるで自慢のように思われがちです。しかし、アメリカでは正反対! 「うちの子はすごい!」「子どもを誇りに思う」と、子どもを絶賛しながらほめるのがあたりまえです。ほめて育てるアメリカ式しつけは、日本でも受け入れられるのでしょうか? ■常に子どものよい部分を探す アメリカでは、子どものよい部分を見つけてほめることを心がけている親がとても多いです。「うちの子はここがすごいのよ!」という話を堂々とします。一方日本では、わが子を人前でほめるなんて自慢しているようで恥ずかしい、と思っている人が多いようです。 もちろん他人からほめてもらったときも同じ。「ありがとう! そこがうちの子の素晴らしいところなのよ」と、ベタぼめです。謙遜することなんてありません。ほめて育てると、子どもは自信がつき、自分のことを誇らしく思うようになり、良い影響があるとされています。 学校でも同じ。先生は子どもたちをとてもよくほめます。あるとき、子どもを迎えに行くと、担任の先生から「今日は算数の時間に何度も手を挙げて積極的に取り組んでいたわよ!だから、プライズ(ごほうび)をあげました」とほめていただきました。 日本人の私から見ると全然大したことではないことでも、大げさなくらいほめてもらうことで、子どもも誇らしそうにしていました。しかし、甘いお菓子のごほうびを頻繁にいただくのは困りものです。 ■外で叱るときは控えめに 日本では、人前であまり子どもをほめませんよね。特に外ではとても控えめ。家に帰ってから「がんばったね」「えらかったね」と声をかけるのがスタンダードではないでしょうか。 自慢しない、他人にほめられても「いえいえ、たいしたことはありません」と否定します。なにごとも大げさに喜ばない、控えめでいることを美徳とする日本人特有の文化かもしれません。 でも、日本ではスーパーや公園で親に大声で怒られている子どもをよく見かけます。アメリカでは子どもに大声で注意するなんてもってのほか。外では人目を気にして静かに叱ります。ネガティブな部分を他人にあまり見せたがらない、アメリカ人ならではの気質ともいえます。 また、幼児虐待に対して厳しい法律のあるアメリカでは、手をあげることは虐待とみなされやすく、誤解を招きます。アメリカでは、その場で大声で怒るようなことはせず、「タイムアウト」といって一旦その場から遠ざけて、自分で考えさせる時間を作ります。 子どもが興奮している状態で怒っても効果がないとされているからです。一人にして、子どもが冷静になったところで、何が悪いのか親と一緒に話をします。このタイムアウトはどの家庭も取り入れているほど、アメリカでは一般的な育児法でもあります。 「ほめるときはストレートに、叱るときは控えめに」というアメリカ式にならうのがいいわけではありませんが、もう少し子どもをほめてみてはいかがでしょうか。 子どもはほめられることで自信がつき、親に愛されていると実感できるようになります。家でも外でも子どもをほめる回数を少しずつ増やすことからはじめてみませんか。
2016年08月11日投資教育先進国といわれるアメリカでは、子どものころからお金について学ぶ機会が多いのをご存じでしょうか。 幼稚園から高校までの義務教育でお金にまつわることを学習するのはあたりまえ。お金にシビアなアメリカならではの、子どものマネー教育について紹介します。 ■ローン大国アメリカ アメリカ人はお金にシビアだといわれます。それはクレジットカード、ローン大国であることが影響しています。健康保険や医療費もほかの国と比べてかなり高額。個人がしっかりファイナンシャルプランを身につけていないと簡単に破産してしまう社会です。 厳しい社会のなかで財産を得て資本主義社会のなかで勝ち残っていくために、投資に関する知識を深める人も多いのです。 そんななか、幼稚園から子どもの年齢に応じてお金に関する教育が行われています。親からお金を増やすための株式投資などの知識を得るケースもめずらしくありません。 ■日本でマネー教育をしない理由 一方、日本では、子どもがお金の話をするのはあまりよくないという風潮があります。株式投資はリスクのあることだと敬遠する人も多く、なかなか学ぶ機会がないのが現状です。 考えられる理由としては、貯金文化が定着していることがあげられます。堅実にコツコツためる、まじめな日本人の気質ともいえるでしょう。 ■おこづかい制のメリット みなさんは子どもにお金を管理させていますか? 将来の金銭感覚を養っておくためにも、早めにお金に関する知識を身につけることが大事です。 さまざまな考え方があるものの、たとえば、定期的におこづかいをあげることで、子どもは自分のお金を管理し、計画的に使うことを学べます。おこづかい制にするか悩んでいる方は検討してみてください。 また、お手伝いの報酬としてお金をあげるのも方法のひとつです。自分の労働によってお金を得ることができ、何もしなければお金を得られないという仕組みを学べます。 お金を計画的に使う感覚は、将来役に立ちます。子どもが大きくなったら、家庭の予算立てに参加させてみるといいかもしれません。
2016年07月16日日本よりも女性の社会進出が進んでいるアメリカは、働くママたちが非常に多い国です。しかし、最近は専業主婦を選択するママたちも増えてきているとか。働くママたちのライフスタイルとともに、その理由を考えてみました。 ■働くママが多いって本当? 驚く人が多いのですが、アメリカは産休・育休制度が全く確立されていません。そんななか、女性が出産後も仕事を続けているケースはとても多く、産後1ヶ月ほどで仕事に復帰する女性がほとんどです。 働くママが多い理由のひとつに、共働きしやすい環境が整っていることがあげられます。アメリカのワーキングスタイルは日本と比べて、とてもフレキシブル。残業の文化もあまりなく、決められた終業時間ですぐに帰宅できる環境も仕事を続けられる理由です。 子どもが小さい間は、時短勤務や在宅勤務で働くママも多くいます。保育園制度がないアメリカでは、すべて私立か個人経営のデイケアやベビーシッターに頼らなければなりません。子どもをデイケアに預ける場合も、フレックス制を利用して、夫婦で出勤時間をずらしている家庭が多いです。また、経済的負担を減らすため夫婦で在宅勤務に切りかえるケースも少なくありません。 ■アメリカでも専業主婦が増えている理由 夫婦共働きがスタンダードなアメリカでは、夫が家事や子育てを分担するのが一般的です。 そんな環境ゆえに、女性が仕事をやめて専業主婦になると周りから驚かれる風潮があります。しかし、近ごろは女性が自らキャリアを捨て、専業主婦になるケースが増えているようです。 その背景にあるのは、高すぎるデイケアやベビーシッターの料金です。一生懸命働いても、給料のほとんどがデイケアやベビーシッターの支払いに消えてしまう。働き続けるのに多くのお金がかかるなら、家で子どもとの時間を過ごすことを選択しているようです。 アメリカでは、今年11月に大統領選挙が行われます。初の女性大統領が誕生するかどうかも、働くママたちにとって非常に大きな話題です。しかし、最も重要とされるのは、働くママも専業主婦も安心できる社会的な保障制度の充実です。女性たちは、大統領選を生活に直結する問題としてとらえているでしょう。今後、ワーキングマザーが増えるのか減るのか、注目していきたいと思います。
2016年07月04日暖かくなってくると気になるのは、肌を出すファッション。大人女子としては、上品に肌見せしたいものですよね。 「無理してる!」「いやらしい!」そう思われないための、大人の肌見せファッションの掟を紹介します。 ■いやらしくない上品な肌見せとは? 大人の肌見せの一番の掟は「上品」であること。上品に見せる夏のコーディネートのポイントは、1点だけ肌見せアイテムを入れることです。肌見せアイテムは、ベーシックカラーのものを選ぶとシックにまとまりますよ。これは、おすすめのワザです。 また、肌見せファッションは、ただ肌を露出すればいい、ということでもありません。大人女子におすすめなのは、シフォン素材のシャツを着て、透けて少し肌が見えるようにするというもの。これは上品な肌見せです。ノースリーブで二の腕を出すことに抵抗がある人は、透け感トップスでさりげなく腕を見せるといいでしょう。 ■トップスで肌を出すならボトムスはカバー 大人の肌見せファッションのポイントは「出したら、隠す」。つまり、トップスで腕を出すなら、ボトムスは足が隠れるロングパンツといったように、露出する場所は1つにすることです。 肩を出すのはOK。でも、肩を出したら足は隠すのがポイントです。肌見せの範囲が多くならないように、必ずコーディネートでバランスをとることが大事なのです。 また、注意したいのが胸元の肌見せです。35歳からの境界線として、トップスで肌見せをする場合は、腕かデコルテにしましょう。若い間は胸元の肌見せはセクシーと思われても、大人女子の場合、下品に見えてしまいます。 それでもセクシーさを意識したい人は、オフショルダーのトップスなどで、デコルテ見せの上品セクシーを目指すのもOKです。 ■脚の露出は丈が勝負 脚の露出のあるボトムスを選ぶとき、とくにショート丈パンツを履きたい場合は、トップスは肩の出ない袖のあるものを選びましょう。七分袖など少し長めのものがおすすめです。 一方、トップスで肩や腕を見せたいなら、人気が定着しつつあるガウチョパンツや、ロング丈スカートを合わせるといいでしょう。大人の肌見せの場合、ひざ上以上を出してしまうと「若づくり」感が出てしまいがちです。 肌見せはとにかくバランスが大事。ガウチョパンツで足首が出ることも肌見せの一部と考えて、トータルで露出しすぎないことが一番のポイントになります。 おしゃれなコーディネートをしていても、なんだか年齢と合っていない大人女子はわりと多くいます。肌を見せしすぎて損をしないように、大人らしい上品なファッションを心がけましょう。
2016年04月30日