初めての海外旅行でイタリアへ行って以来、そのとりこに。OL生活に終止符を打ってから単身渡伊し、2014年からトスカーナ州フィレンツェに在住。トスカーナ州の美味を食べ歩くかたわら、現地の友人・知人たちの恋バナを収集中。新しい発見に驚くorあきれる毎日を送っている。
以前、知人宅でのパーティーで久しぶりに会った友人から「タイプじゃない人からアタックされてる。いい人だとは思うんだけどさ~」という近況報告がありました。 その場にいた共通の友人たちは「お試しでつきあってみたら」「ごはん要員にしちゃえ」と言いたい放題。どうなることやら…と思っていたのですが、半年くらい経って彼女から「結婚します」というメールが同報されてきたのには驚きました。 「減点法で相手を見るよりも、いい所を探してつき合うほうが幸せになれる」というのはこちらでも同じ。前述の彼女のように「タイプじゃなくてもつき合ってみたら相性が良かった」という話もわりと聞きます。 ここでは、よりハッピーなおつき合いに発展させるためイタリア女性が実践した「相手の魅力の引き出し方」をご紹介します。 ■マッチョな彼の意外な一面を知る 格闘技が趣味で休みの日は道場に通う、というマッチョ系の彼からアプローチされた知人女性は「自分の知らないジャンルだから話が合わなさそう」と、最初はかなり敬遠していたそうです。 デートのときもかなりスポーティーな服装で来ることがあり、入りたいお店に入れなかったことすらありました。 2週間ほどお試しでつき合い「いい人だけど決め手に欠けるな」と、彼の評価は右肩下がりに…。 しかし、それが変わったのは、彼女の実家で飼っている猫が子猫を産んだときのことでした。彼と一緒に子猫を見に行ったら、彼のメロメロぶりに驚かされたそうです。 「マッチョな彼が子猫と遊んでいるのを見て、こっちもなごんだ」と語る彼女。自分のスマホで彼と子猫の写真を撮ったところ、その中の1枚にとても素敵な表情の彼がいるのに気づきました。 「こんなに動物好きだと知らなかった。私に合わせてデートを街中にしてくれてたから、そういうところに気がつけなかったのかもしれない」と彼女。もう少し彼と一緒にいようと決めたそうです。 それからのデートは、自然や動物に囲まれるロケーションを選びました。 「リラックスして、とてもおしゃべりになった彼と、いろんなことを話した」と彼女。 その後、彼の口から「ちゃんとつき合いたい。ますます君のことが好きになった」と嬉しい言葉が聞けたそうです。 ■傷ついていた彼の心 市役所で働いている彼とパーティーで知り合った知人女性がいます。知り合ったときはお互いにお酒が入っていたせいで「彼のとてもシャイなところにまったく気づかなかった」と言います。 何度かデートを重ねたものの、雰囲気が良くなってくると彼にかわされ、どうしたいのかがさっぱりわからなかったそうです。 ところが、これで最後にしようかな、と思いながら行った、「彼の友だち宅のホームパーティー」で、彼の意外な才能を知ることに。 彼が持ち寄った手づくりデザートがプロ級に美味しいものだったそうなのです。 「こんな才能があったのに驚いた。デートのときにはそんな話を聞いたことがなくて」と語る彼女は、帰り道で彼に「評判のショコラティエへ行ってみない?」と誘いました。 入った時間が遅かったため、お店に残っているお菓子はチョコレートケーキ1つだけ。それを2人で半分づつ食べた後、彼はしばらくお店のオーナーと最近のお菓子の流行について話しこんでいたそうです。 「あんなに目がキラキラする人なんだな、と思ったときに、もっとこの人のことを知ってみようと感じた」と彼女。 次のデートから「新規開店したイケてるカフェ」「老舗のケーキ屋」をかならずデートコースに入れたところ、彼が少しづつ変わってきました。 街歩きをしている最中、お菓子の話から始まって、政治の話や歴史の話まで話の幅が広がり、彼がとても博識だと知ることになったのです。 どうしていままで、シャイだったの? と直球で聞いたところ「お菓子づくりの趣味を元カノに『変わってる』とけなされて傷ついた。また傷つくのがこわくて、女性に積極的に振る舞えなかった」という答えが返ってきました。 「君といられるなら僕は変われる、だからもっとそばにいて欲しい」というセリフが彼の口から出たとき、「やっぱりこの人とつき合おう」と即決したそうです。 せっかく出会った相手が気に入らず「いい人だけど」と、上から目線で切り捨てるのは簡単です。 しかし、自分が知らない相手の一面を知ろうとする努力を怠れば、上っつらだけ良い「ダメ男」に引っかかる危険性もあります。 「いい人だから、どこかに光るものがある!」と発想を転換してみることが、ハッピーな未来をつかむヒントになるのかもしれませんね。
2015年10月24日彼の携帯が鳴ったので手渡そうとしたときにふと画面を見ると、写っているのは元カノ。 しかも、設定写真はふたりが付きあっていたときのものだったことを知り、別れる別れないでモメている…と、知人女性が嘆いていました。 危機が訪れないカップルなどいない! とばかりに、何か起こるとダイナミックにもめるイタリアのカップル。ときには周りも巻きこむ姿を見るたび、そのバイタリティに驚かされてばかりです。 しかし、なかには「あんなにモメていたのに、どうしちゃったの?」と前よりラブラブになるカップルの話も耳にします。 「転んでもタダでは起きない」と、別れの危機にもひるまず前へ進んでいくカップルほど、いい結果につながっているよう。ここでは、そんな彼らが「雨降って地固まる」ために何を実践したのか、ご紹介します。 1.「女を感じられない」のひと言で一念発起 ある知人女性は、結婚6年目で夫の浮気が発覚し、大ゲンカの末に別居しました。浮気の理由は「妻に魅力がなくなってしまい、女を感じられなくなった」から。 別居してしばらくの間、彼女は周りにグチをこぼす日々を続けました。 そんな彼女が立ち直るきっかけになったのは、兄夫婦のひと言だったそうです。「あなたなりによくやっていたと思う。でも、パートナーのことを気にかける時間はどうだった?」と聞かれて、満足に答えられなかった彼女。 「お付きあいから結婚、子どもの誕生…。私は充実した生活だと思っていたけど、彼にとってはどうだったのか答えが見つからない」ことに気がつきました。 「彼を失いたくなかった。まだ離婚の話は出ていなかったから、このチャンスに賭けたの」と語る彼女がまずはじめたのは、家を整えることでした。 「環境で人は変わるはず」と子どものアイテムがいっぱいで雑然としていた家のなかを、徹底的に整理したそう。インテリアもシンプルなものに変えて、くつろぎやすい空間になるよう改造しました。 家がきれいになってから、自分を振り返る余裕ができた彼女。「休日まる一日パジャマでいたり、足を広げて座るのになんの抵抗もなかった『ガサツな自分』をなんとかしたくて、並行して自分磨きもした」そう。ダイエットにはげみ、半年ほどで結婚前の体重に戻したとか。 子どもの行事や親戚づきあいなどでご主人に会うときは、グチめいたことを言わずに「あなたが帰るのを待っている」と伝えるのみにとどめたそうです。 少しずつ変わっていった彼女をご主人が認め、それから2年ほどで別居を解消。いまでは出会ったころのようなラブラブっぷりを取り戻しています。 2.目標を設定して、ぬるま湯につからないようにする 彼と同棲をはじめてから3年がたったとき、ふとふたりの関係に疑問が芽生えた知人女性。 平日は仕事帰りに外食か家でごはん。週末はどちらかの実家でごはんを食べるか、適当に外出。ひたすら同じことの繰り返しで、「このままでいいの…?」と思ったそうです。 「穏やかな生活って貴重なものじゃない?」と聞くと「毎日それだと、一緒にいる意味を考えてしまう。そんな生活なら、相手が彼じゃなくてもいいってことでしょう?」という答えが。 「ぬるま湯に慣れきってしまうと、冷めるのも時間の問題。でも彼のことはまだ好きだったから、いまの状態を変えたかったの」と語る彼女は、彼に気持ちをぶつけました。 「ごめん。君と一緒にいると居心地がいいから、つい甘えていた。でも、このままでいいとは思っていなかった」と、彼もうすうす彼女の気持ちに気がついていた様子でした。 彼と話し合って、ふたりに足りないのはハリのある生活だとわかり、目標を立てることにしたそう。最初に設定したのは「貯金をして、ツーリング用のちょっといい自転車を買う」ことでした。 コツは、“3か月以内にクリアできそうな範囲プラス、ふたりでちょっとがんばらないと達成できないこと”を目指すことだそう。「簡単に達成できたらやりがいを感じられない。逆にハードルが高すぎるとやる気がなくなるし、ケンカの種になるかもしれないからね」と語る彼。 ツーリング用の自転車をそろえてからは行動範囲も人間関係も変わり、「生活のなかで目標を設定することの大切さ」を実感したと言います。いまでも目標を立てる習慣は続いていて、「ふたりで一緒にやることの満足感は最高!」とさらに絆は深まっているとか。 パートナーに「居心地のよさ」を求める人は多いものの、裏を返せば「居心地がよすぎてマンネリ化してしまう」ということになりかねません。 いい関係を続けられる相手を探すことも大切ですが、どんな状況になっても絆を深めていけるような関係を育てることが、幸せなパートナーシップにつながる近道と言えるでしょう。 思うところがあれば、ふたりでいまのの状況を見直してみるのもいいかもしれませんね。
2015年10月23日長年の実家暮らしで、料理がさっぱりダメだった知人男性がいます。 そんな彼が今の彼女と同棲を始めてしばらくしたころ、「ごはんを食べにおいでよ」というメールが。 どんな料理がでてくるのかと、ビクビクしながらお宅にお邪魔したのですが、出てきたのは正統派なイタリアの家庭料理。 出来合いのものは、せいぜいピクルスくらいでした。今の彼女に仕込まれたらしく、「どうだ!」と言わんばかりに、誇らしげな顔の彼。パートナーが変われば人は変わるものだ…と思わずにいられませんでした。 パートナーが“家事能力ゼロorやる気ゼロ”なことに嘆いている女性は、日本でも少なくありません。 もめるきっかけになり、結局別れてしまったという話はちらほら耳にします。 しかし、そこでへこたれずに「ふたりで前に進もう」と行動した人ほど、理想の生活を手に入れているようです。 ここではイタリア人女性が実践した“共同生活のスキル”の育てかたをご紹介しましょう。 1. ダーツで料理作り 料理経験ゼロの彼を、同棲スタートから2年ちょっとで「おうちシェフ」に変身させた知人女性がいます。 最初のうちは、洗濯はふたりで、掃除は彼、彼女が料理と分担していたのですが、彼女の仕事が忙しくなり外食が続くようになったのだとか。 彼は食べ物にあまり関心がなく、かわりに料理をしてほしいと伝えても効果なし。そこで彼女は「休みの日、ふたりで夕食をかねて外出するときはダーツボードを使う」ことにしました。 ダーツボードに『エスニック』『家庭料理』『中華』『ワインバー』と適当に書いた紙の的を貼り、彼が投げたダーツが当たったところを、その日の夕食にする…というのを習慣にしたそう。 これが大当たり! 彼の興味を引きはじめました。 決定的だったのは、『エスニック』に当たってメキシコ料理を食べに行き、彼がスパイシーな料理にハマったことだったと言います。 「彼がお店の味を再現したくなったのがきっかけ。本格的に材料をそろえていたわ」と、彼の変わりように内心「やった!」と思ったとか。 めきめきと彼の料理の腕は上がっていき、今では彼のほうが進んでやりたがるほどだそうです。 2. ジョブズ氏の本で片付けに開眼 「彼があまりにも片づけられない男で、しょっちゅうケンカをしてた」と語る知人女性は、彼に期待するのはやめて自分で片づけるようにしていたと言います。 「病気で入院したときのことよ。2週間くらいで退院してから家に帰ったんだけど、退院祝いと誕生日祝いをかねてテーブルに彼からのプレゼントが置いてあった」とか。 中身は以前から彼女がほしがっていた最新のiPhoneだったので、ぐちゃぐちゃの部屋にはとりあえず目をつぶったそうです。 それから何にでもスマホを活用する彼女を見るたびに「そんなに良いものなの?」「どういうところがいいの?」と彼が聞いてくるようになりました。 「ここでピンときた」と言う彼女は、彼に「iPhoneのシンプルな美しさ」から始まって、生活や人生に本当に必要なものは何なのか? を話し合いました。 「『片づけない男』のメンタリティが少しでも変われば、と思って、ジョブス氏の本を彼にあげた」ことがきっかけになり、彼が少しずつ身の回りを「シンプルに、快適に」なるよう整理し始めたそうです。 廊下に積まれ長らく放置されていた彼の本は、本棚の半分以下になり、とってあるけど着ない服は全て寄付、古くなって使わないデジタルガジェットはオークションで処分していきました。 徹底して整理した結果「見違えるような部屋に変わった」といいます。 家族や友だちを呼びやすい部屋になり、友人の輪も前より大きくなったそうです。今では彼から「これ片づけてよ」と言われることも多い…と苦笑いの彼女でした。 「この人と一緒に生活なんて無理」と投げだして次の相手を探すことは簡単ですが、100%完璧な男性などどこにもいません。 相手を変えるきっかけや気づきのポイントを教えるのも「パートナーとしての役割の一つ」と心がければ、ハッピーなふたりライフを楽しむのも難しくありません。 できることからぜひ行動してみてくださいね!
2015年10月15日女友だちの家でハリウッド映画を見ていたとき、寝る前の十数分にベッドの中でコーヒーを飲むシーンが流れました。 ベッドは寝るための場所でしょ、コーヒーとか飲むのってどうなの? とつっこんだところ、『偏見だな~。私は寝る前にベッドでストレッチする。なかなかいいわよ』という答えが。 ちょいぽちゃ→ナイスバディに大変身したことのある彼女からそう言われ、ギャフンとなったのを覚えています。 ここイタリアでも、一日でいちばん「素の自分」に戻れる時間を使って、何かしらブラッシュアップしている人ほど、充実した生活を送っているようです。 ここでは、そんな彼らが実践した「寝る前の時間の活用方法」についてご紹介します。 1. 10分間の腹筋チャレンジ 2年前に結婚した自営業の知人女性は「結婚式のウェディングドレスをなんとなく着てみたら、まったく入らなかった」ことにショックを受け、ダイエットをスタート。 食事制限と軽いジョギングだけで少しずつ体重を減らしたのですが、3キロ痩せた時点でそれ以上サイズも体重も変わらなくなってしまいました。 ジムに入会してみても、仕事の都合で思うように通えず2か月で解約。「ジョギングもサボりがちになってた。ある日お気に入りのデニムをはいたら、ファスナーが上がらなくなっていたの」と、リバウンドしてしまったそうです。 「運動するためだけの時間を長時間作るのは、仕事柄難しい。家に帰るとバタンキューだしね。気合だけでは続けられないわ」と、一日の生活のリズムをまず記録するところからスタート。 すると「寝る前の時間が一番、誰にも邪魔されない。この時間帯なら集中できそう」と気づき、10分間だけ腹筋を鍛えることにしました。 「短い時間でいいから毎日やること」を目指し、3か月間ひたすら頑張った結果「ウエスト-15センチ」に。 仕事柄悩まされていた腰痛も解消し、以前よりも活動できるエリアが広がったといいます。「今では腹筋が寝る前の習慣よ。最初鼻で笑っていた夫も、今では一緒に筋トレしてから寝るわね」と語っていました。 2. ぬり絵で頭をリフレッシュ デザイン関係の仕事をしている知人男性は、数年前に自分のミスでプロジェクトを大幅に変更するハメになったことがあります。 「人生であれほど落ちこんだことはない」と、長期にわたってスランプに落ちてしまいました。家に帰っても仕事とプライベートのスイッチをうまく切り替えられず、体調を崩しがちだったそうです。 そんな彼を復活させたのは、クリスマスの日。 「姉夫婦の家でパーティをした。彼らがディナーの用意をしている間姪っ子の相手をしたのがきっかけだよ」と語る彼。そのときにふたりが一番熱中したのがぬり絵でした。 「色鉛筆で好きなようにぬっていくのが楽しくてね。子供のころにかえったみたいだった」と、思わず熱中してしまったそうです。 家に帰ってから本棚のマンガを引っぱり出し、1ページだけ色鉛筆でぬってみたところ「色を選ぶ、自分の手を動かす、配置やバランスを考える。単純に見えるけれど、ちゃんと考えないと気に入った仕上がりにはならない」と、ぬり絵の奥深さに気づいたといいます。 それをきっかけに「寝る前10分間だけベッドでぬり絵をする」ことを習慣づけたところ、「無心になれるから、頭がリフレッシュできる。寝つきもよくなった」と効果を実感。 おかげで1か月ほどでスランプから脱出し、以前よりも順調に仕事を回せるようになりました。 今はさらに「起きて歯を磨いている間、昨夜ぬった絵を眺める。この色は仕事のあの部分で使えるな、ここで応用できるな…と、アイデアがわいてくるよ」と朝もぬり絵を活用しているとか。 「眠っているときに体は作られる」と言いますが、それは心に対しても言えるのかもしれません。 寝る前の短い時間、体や頭にちょっとした刺激を与えることが、身も心もブラッシュアップする秘けつのようです。イメージした自分に変身できるよう、できることから始めるのもよさそうですね。
2015年10月14日“バカンス休暇”という言葉がいまだに現役なイタリアですが、さすがに最近では、1か月もの休みをもらえるのはだいぶ減ったといわれています。 リゾートから帰ってきたばかりの知人男性(自営業)に、「バカンス後に休みボケにならないの?」と聞いてみたところ、「バカンス中でも仕事のアンテナはちょっとだけ立てておく。見たり聞いたりしたものに何かピンときたら、メモしておくんだ」という答えが。やり手の彼らしい答えだな~と思ったものです。 多くの人がバカンスを取り、リフレッシュして帰ってくるここイタリア。しかし、成功する人はバカンスの時間にも「何かしらつかむ(学ぶ)」ように感じます。 今回は、非日常の空間でつかんだものを、人生や仕事に応用している人が何を実践したのかについて、ご紹介します。 ■1:タブレットと旅する シェフの知人男性は、アジアへバカンスに出かけることが多いそうです。 普段使っているスマホやカメラは家に置くそうで、 「タブレットがあればスマホもカメラもいらない。バカンス中に雑用の電話でわずらわされたくないし、どうしても必要な連絡があればタブレットで電話をかける。カメラは重いし、写真を撮るしかできないからね」 と、タブレットだけ持っていくのが習慣です。 アジアの料理が好きな彼には、旅行先で食べるものを写真に収めるのも楽しみのひとつで、 「タブレットで写真をとってから、寝る前にベッドの中でピンと来たものにコメントをしておくんだ。『テーブルコーディネートのここが良かった』『面白いスパイスを使っている』とかね」 と、仕事に使えそうなものをあらかじめピックアップしておくそうです。 バカンスが終わる前にざっと目を通し、試してみたいものをチェックすることで仕事スイッチを入れる彼。アイデアを新作メニューにすぐ応用でき、常連客からの評判も良いとか。 「旅の思い出もついでによみがえってくるから、楽しいよ」と語っていました。 ■2:自然と都会両方を楽しむ バリバリの営業ウーマンの知人女性は「バカンスは2カ所、自然の中と都会」の両方行くことがモットーです。 「自然の中にいるときはとにかく身体を使って楽しむ。山の中ならトレッキング、海なら泳いだりダイビングね」 と語る彼女は、スマホのスイッチも切っておくとか。 「カラダを使うと、いったん頭が空っぽになる。程よく疲れてホテルに帰ってくるから、すぐ眠れるでしょ。これでカラダのリズムを取り戻すの」 と語る彼女。リフレッシュした後は大きな街に移動し、観劇やお笑いのライブに行くそう。罫線なしの真っ白いメモ帳を持っていき、劇中の印象的なセリフや、面白いフレーズを書きとめるようにしています。 帰りの飛行機の中でためておいたメモを読み返し「ピンときたセリフやフレーズに、仕事に使えるよう少し手を入れる」のが、彼女流の「仕事モードに入るための儀式」だと笑っていました。 ■三連休に旅に出るなら、その経験を生かしてみては 「バカンスは命の洗濯」と、徹底的に遊んで思い出だけ持って帰るのも、ひとつの楽しみ方です。 しかし、それだけで終わらないよう「休暇の経験を倍にして伸ばす」ことを考えられれば、さらに面白い人生を満喫できるようになるかもしれませんね。
2015年10月08日バツイチで高校生のお子さんが二人いるにも関わらず、超モテ女な知人がいます。クールだけど優しくて、いかにも大人の女性! という雰囲気であふれている方です。 「大人の女はどこにでもいる。それだけなら、別に好きにならない。僕が彼女にグッときたのは、彼女のしぐさなんだ」と、現パートナーの方が彼女へのメロメロぶりを2時間近く披露してくれました。 美しい女性への賛辞を惜しまないイタリア男性ですが、彼らのハートまでもつかむ女性ほど、外見+アルファを備えているようです。ここでは、そんなイタリア女性から学んだ「彼をクギづけにするしぐさ」についてご紹介します。 ■1:組んだ脚は必ずつける ハンター気質の知人女性は「デートのときスカートはめったにはかない。だいたいデニムとヒールよ」と、勝負の日のスタイルについて語っていました。 「女性らしい身体のラインが出るのは、スカートよりもむしろパンツ。スリムタイプのジーンズは特に効果大」と豪語するだけあり、スラッとしていながら丸みを帯び、つい触りたくなる脚の持ち主です。 そんな彼女が気をつけているのは「座るとき、脚を組むでしょ。そのとき、必ず組んだ脚にスキマを作らないこと」だそう。 「脚を組んだ後、両脚をそろえて、左右横のどちらかに流すの。そうすると、ヒールの効果もあって女らしく見える」「女友だちの前とか、そこまで気を使わなくてもいいときはローヒール。斜め前に脚を持っていったほうが、セクシーすぎなくてちょうどいい」とポイントを教えてくれたのですが、試しに筆者がやってみるとかなりキツく、3分持ちませんでした。 「結構力がいるでしょ? 脚が開いてくるとだらしなくなるから気をつけて」と語る彼女は、筋力を維持するためにエアロバイクとスクワットを欠かさないとか。そのおかげで、これは! と思った相手は、ほぼ100%射止めているそうです。 ■2:ひざを斜めに 同じ職場の同僚だった女性とおつき合いを始めて3年経つ、と語る知人男性は「彼女は、ただの同僚だった」と、出会った当時をふりかえっていました。 シフト勤務で深夜帯を担当した3年前の大みそかに、その日の深夜勤務者のため会社からソフトドリンクとオードブルがふるまわれたそうです。 「勤務が終わった後、食べもので散らかった会議用大テーブルを彼女と二人で片づけたんだ。そのとき、僕がプラスチックのフォークとナイフ(未使用)入りの大袋を床にぶちまけちゃってね」と苦笑いする彼。 謝りつつ彼はナイフ、彼女はフォークと二人で拾い集めたそうですが、そのときの彼女にふと目をやったとき「フォークを集めるため彼女はしゃがんでいたんだけど、ひざを斜めにしていたんだ。でも背中はまっすぐで、セクシーなのにエレガントだったよ」と、彼女の姿が目に焼きついたそうです。 「よけいな片付けをさせたお詫びに、彼女を誘ってカフェで朝食をとった。それがきっかけで仲良くなったよ」とノロける彼は、彼女との結婚式を来年に控えて少しづつ準備を始めているとか。 グッとくるポイントは「女らしさ」「さりげなさ」にあるようです。下半身には視線が届きにくいだけに、この部分のしぐさは「女らしさ」を強く印象づけるのにもってこいのパーツと言えるでしょう。この人!と思う相手に試してみてくださいね。
2015年10月04日メイクの仕事をしている彼を持つ知人女性が「彼に振り回され気味で疲れた。もう別れようかな」と飲み会でグチっていました。 仕事柄? プライベートを“詮索されたくない主義”のその彼は「うわさになりたくない」という理由で、彼女への態度が人前だと他人行儀になるのを私も見たことがありました。 ふたりでいるときはラブラブだそうですが「『私、彼の彼女なのよ』と自慢したいわけじゃないけれど、名前だけパートナーで中身が伴ってない」とこぼす彼女を、その場の全員でひたすらなだめたのを覚えています。 イタリアでツンデレ彼氏はそう多くありませんが、振り回されて大変な思いをする人の話を聞くこともチラホラ。 そんな面倒くさい相手を「ハイハイ」といなす、イタリア女性のコミュニケーションスキルの高さには驚かされることがあります。 ここでは、そんな彼女たちから学んだ「ツンデレ男子に振り回されないコツ」をご紹介します。 1.彼の言葉をさらっと受け流す 頭が切れ、投資コンサルタントとして働いている彼を持つ知人女性がいます。 つきあう前に友だちとしての時期がしばらくあり、その間彼の派手な恋愛遍歴を聞いたことがある手前「この人とつきあうのはなしかも」と彼女は多少距離を置いていました。 しかし彼が家族を亡くしたことがきっかけで一番近くにいるようになり、おつきあいが始まったのですが「彼は外だと、ふたりでいても『冷静な人』というクールなイメージを貫く。でもふたりっきりのときは真逆」と彼の二面性に戸惑うことが多かったとか。 「彼は女性遍歴が派手に見えるけど、実は逆で、二面性についていけない元カノたちから捨てられているのでは?」と感じた彼女は、外にいるとき彼への態度を「ただ受け流す」だけにとどめてみたそうです。 彼女が実践したのは「彼のツンツンした言葉や、そっけない態度に動じないようにしたの。リアクションは『ふーん、そうなんだ』『それでどうなったの?』程度にして受け流す」ことのみ。 ふたりで彼の家にいるような時でも実践したところ、しばらくして彼が急変しました。 いまでは「僕のことを愛しているかい?」としょっちゅう聞かれるようになり、外にいる時も左腕を彼女にあずけっぱなしだそうです。 本当は強がってるだけだった…と彼女は笑っていました。 2.ツンデレ姿をこっそり撮影 ご主人とつきあっていたとき「家の中と外での態度が、180度変わるのに閉口していた」と話す知人女性がいます。 外デートのときは『今日もきれいだね』『僕はなんて幸せな男なんだ』とベタベタしてばかりの彼だったようですが「家にいるときの食事後は、DVDを見る、本を読む、寝る以外の選択肢がないの。しかも私より早く寝る人だった」とか。 なんのために一緒にいるのかわからない、と訴えてみても「ふたりでいるだけで十分幸せじゃないか」と若干勘違い? な答えが返ってくることもあったそうです。 別れる覚悟で彼女が実行したのは「彼の様子を24時間撮影すること」でした。デートではカメラをしこんだボールペンをバッグに入れ、彼女の家のリビングと寝室には小型カメラを設置。 できあがった映像を見せた後「これを見て自分が恥ずかしくない? あなたは単に、そばにいてほしい女が必要なだけでしょ。だったら実家に戻りなさいよ! 私はあなたのマンマじゃない」と言い捨てて家から彼を追い出したそうです。 彼にはこれが相当堪えたらしく「2日後に彼は親友と一緒に、うちへ謝りにきた」ほどの反省ぶりを見せました。 安心して交際を楽しめるようになるまで1年ほどかかりましたが、それから少しずつ彼は変わっていったそうです。「今はとても思いやりのある夫よ」と彼女は語り、満足のいく結婚生活を送っています。 いい大人がツンデレ男子…というのは考えものですが、「ほれた弱み」という言葉のとおり、好きな気持ちが大きいとつい、イラつく気持ちを抑えてしまいがち。 そんなときは都度「(ツンデレは)あまり好きじゃない」とクギを刺すことをオススメします。ガマンが爆発してモメることのないよう、気をつけて!
2015年10月03日センスのいい友人がいます。おうちに招かれるたびについ、インテリアを細かく観察してしまうほど。 そのお宅は、モダンデザインとアンティーク家具をうまく組み合わせ、とてもすてきな雰囲気でまとめられています。 空間作りに何かコツでも? と聞いたところ、ご主人から「人生の半分以上は、家で過ごすもの。掃除や模様替えを面倒くさがらず、マメにやることかな」という答えが。 「帰る気のしない家では、次の日の仕事もやる気が出ない。身も心も休めないからね」と続ける彼に、家族と過ごす時間を大切にするイタリア人らしい答えだな〜、と思ったものです。 ここイタリアでも「いい環境はいい人間を作る」と言われているのは同じで、プライベートも仕事も充実している方のお宅ほど、参考にしたいな…と思うすてきな要素がたくさんあります。 ここでは、そんな彼らに学ぶ「居心地のいいおうち作り」のためのコツをご紹介します。 1.モノには居場所を決める 弁護士事務所を営むご夫婦のお宅にお邪魔した時のことです。 ふたりとも19世紀ごろの家具が好きだそうで、アンティークなリビングなのに圧迫感が少なく、居心地のよいお部屋でした。 「骨董市へ行き、掘り出し物を探すのが楽しみ」と奥さまが話してくれたので、コレクションもかなりな数になるでしょう? と聞いてみたら「いや、本当に必要or好きなものだけを探すよ。だから買ったものは、そんなに多くない」というご主人の答えが返ってきました。 そんなおふたりが守っているルールは「モノの居場所を必ず決める」こと。5分たっても居場所を思いつかない場合は処分するそうです。 「市場で何か見つけても簡単には買わないわ。居場所を思いつかなければあきらめることも多いから、衝動買いはあまりしないわね」と奥さまが笑いながら語ってくれました。 2.3割はスペースを空ける 1DKにひとり暮らしをしている知人女性のお宅は、リビングの壁にオープンウォールボックスがずらり。 南米の民芸小物が好きな彼女は、旅行のたびに買ってくる焼き物や人形のコレクションを中に置いています。 家具はイタリア製のモダンなものが多かったのですが、無機質になりがちな雰囲気を民芸小物がやわらげていて、あたたかい雰囲気です。 こういう小物は整理が大変そうだけど、何かコツは? と聞いてみると「最初は私も整理するのが大変だった。だからモノを置くときのスペースを、最大7割までと決めてるの」という答えが。 「モノがぎっちり収まっていると、雑然と見えてしまって雰囲気があいまいになる。せっかく買ってきたんだから、いつでも眺められるようにしていたいしね」と語る彼女。 とくに気に入っているものは、本棚の中にアクセントとして置いたりもするとか。 3.物置を「一時置き場」にしない これぞシンプルモダン! というお宅にお邪魔したときは、インテリア雑誌のような広々とした雰囲気。観葉植物や鉢植えがあちこちに置かれ、殺風景さを感じなかったのを覚えています。 自営業を営むそのお宅のご主人は、「家を建てるときに妻と徹底的に話しあって不要品を処分した」と語っていました。 前の家に住んでいた時は「いつか使うだろうと思ってとってあるモノが多く、最終的にスペースが足りなくなり実家にまで荷物を置いたりした」こともあるとか。 「物置の中がとくに飽和状態で、オークションで売ったり処分した結果8割が不要品」と語る奥さまは、非常にショックを受けたそうです。 「『とりあえず物置に入れておこう』と思ってしまうもの=いらない、ということ。だから、引っ越し後は物置にガラクタを入れないことをルールにした」とか。 いまの物置には、シーズンオフの服や長期保存できる食品、来客用食器などを入れるのみだそうで「どこに何をしまっているかすぐに分かり整理も簡単。 シンプルな生活こそ私たちに必要なものだったんだ」と満足げにご主人は語っていました。 ある方が「家の様子に、自分たちの生き方や価値観が反映される」と語っていて、確かにその通り…と思ったものです。 少しすつ寒い季節に近づいているいま、身も心も常にグッドコンディションでいられるよう「居心地のいいおうち作り」を目指してみては?
2015年10月02日いわゆる携帯電話を愛用している友人から「携帯の電話帳ってどうやってバックアップするの? ちょっと見てくれない?」とメールをもらい、彼の家にお邪魔したときのことです。 膨大なデータが入っているようで、バックアップにずいぶん時間がかかり「整理したりしないの?」と聞いてみたところ「整理する必要なんてないよ。みんな大切な友だちだから」という返事が。いろいろなところに顔が利く彼らしい答えだな、と感心したものです。 人と関わるのが好きな国民性からか、イタリアの人たちは男女問わず、幅広い年齢層の友人を持つことが多いです。気が合ったら、シーンを選ばずに友だちづきあいを始められる心の間口の広さには、教えられることがたくさん! ここでは、そんな彼らから学んだ「友人の輪の広げ方」をご紹介します。 ■1:出会った人を線引きしない 金融機関で働き、いつも忙しそうにしている友人がいます。 ワインに目がなく、ヨーロッパ産のものは仕事の合間をぬってでも現地へ足を運ぶほど。そのせいか、ヨーロッパ中に多くの友人知人がいる彼女に、たくさんの人と交流できるコツは? と聞いたところ、「『この人はワイン醸造家だから』とか、『この人は仕事相手』とか、そういう線引きをしないことかな」という答えが。 「線引きするのって、無意識でもその裏側に利害関係が浮きでてくるから、個人的なつながりを広げにくいと思う。職場だから仕事だけする、趣味の集まりだから趣味だけする…ってもったいない!」と語る彼女。 どこで出会っても「気が合う」「いい人だから」など、自分の直感で人と関わるようにするのが、彼女流のコツだとか。 ■2:「ちょっとお茶飲み」で近況報告 ジャーナリストの知人は、ちょいちょい電話をくれます。だいたい、呼びだされた後は近場のカフェで1時間ほどおしゃべりし、解散というパターンです。 あるとき、「このあとも別の知り合いに会うんだ」といっていた彼。「すごいフットワークだね、今日だけで何人に会うの?」と聞いてみたら「今日は4人だけだよ。仕事で会った人は除いてね」と返ってきてビックリしました。 彼の社交術は「電話は短く、なるべく直接会う。会うときはコーヒーブレイクの時間内に」がモットー。 「3、4か月に1回くらい長い時間をとって会うより、短い時間でマメに顔を出すほうが印象に残る。連絡が取りやすい相手ほど親しみがわきやすいから、そこから新しい人を紹介してもらえるしね。それが、人の輪を広げるコツかな」と話してくれました。 おかげで地元のカフェ事情に詳しくなり、突然トイレに行きたくなっても困らなくなったとか。 ■3:サプライズをしこむ 経営していたカフェを息子にゆずり、今は悠々自適の知人。年齢問わず、大勢の友人にかこまれているのをよく見ます。 「よく全員の顔と名前が一致するね」と聞いてみたとき、「コツがあるのさ」と笑いながら教えてくれました。 若いころ旅先で見た大道芸に感動し、自分もジャグリングやマジックを習っていた彼は、「店に出ていたときはかならず、出会った人の誕生日を聞き出していた。その当日、店に来てくれたら、その人の前で何か披露したよ」とサプライズをしかけていたそう。おかげで、お客さんのリピート率は高かったといいます。 「感動や喜びが生まれたら、単なるお客さんとバリスタの関係じゃなく、友人として関わっていける。これが、人とのつながりを増やすコツかな」と語る彼。 「さすがに今の歳でジャグリングは無理だけど、トランプのマジックなら店に出たときにたまにやるよ」と笑っていました。 ■人の輪は、リアルでつながることで広がる! 彼らのひとりから「パソコンの前にいたのでは、友だちは増えないよ」と言われ、筆者も思い当たることだらけでした。 人の輪は、直接つながることでもっと広がっていくもの。外で過ごしやすい今の時期、スポーツの秋、食欲の秋以外に「新しい人間関係を作る秋」に目標設定してみるのも良さそうですね。
2015年10月01日カフェで友人カップルとバッタリ会ったときのことです。話途中で彼女がトイレに立ったとき、彼がぼそっと「最近、どうもかみあってなくて」と語り始めました。 うまくいっていないの? と聞くと「半年前くらいから、彼女は結婚を意識したトークが多くなった」とか。 「転職したばかりでお金もないし、そのことは再三話しているのに彼女がどうも理解していないようで、イラっとしてばかりなんだ…」とつぶやく彼に、これは先は長くなさそう…と感じずにいられませんでした。 外にいても、不満があれば遠慮なくまくしたてるイタリア女性を見ることが何度かありますが、それに比べると男性陣はおとなしめです。 しかし、内心舌打ちの嵐であろうことは簡単に予想がつくもの。場合によっては、プチキレが積もり積もって「もうムリ」と見切りをつけられる原因になることも。 ここでは、そんなイタい「男をプチキレさせる女」の特徴をご紹介します。 1.メンツをつぶす女 久しぶりに電話をくれたと思ったら「彼がキレたの…どうしよう」と、女友だちの嘆き節を2時間も聞かされるハメになったことがあります。 すばらしい美貌の持ち主で、天真爛漫な彼女ですが、まわりに気を使うことが皆無。いつも彼が何かしら、彼女の尻拭いをしているようなカップルでした。 このときは、ふたりの記念日に彼から時計を贈られたそう。しかしその場で、数年前に父親からもらったロレックスと比較するようなことを言い「いいかげんにしろ!」と言われたとか。 「私、どうしたらいい?」と泣き出す彼女にさすがにあきれてしまい、かける言葉がありませんでした。 自分のメンツをつぶされることほど、彼の恋心をトーンダウンさせることはありません。ふたりでいるときはともかく、他に人がいる場合は「プチ切れ」どころか「即グッバイ」もあり得ること。 思ったことをそのまま口に出すタイプの女性ほどこの危険度が高いので、何か感じたときは文字通り「口をむすぶ」ことを心がけて。すぐさまガムをかんだりするのもひとつの方法です。 2.気持ちをくみとらない女 遠距離恋愛が始まったとたん、彼に距離を置かれた知人女性がいます。 時差がある国に転勤が決まり、最初のひと月めは毎日のようにSkypeで話していたそうなのですが、彼女の仕事が忙しくなり始めた2か月後には「電話をもらってもすぐ出られないし、メールも返事が遅くなっていった」とか。 彼はそんな彼女を気づかってくれたようで、「何も責められなかった」といいます。 しかしあるとき、彼女がSNSにアップした同僚との写真を見た彼から、「僕と話す時間はとれないのに、同僚と過ごす時間はあるんだね」とメールが送られてきて、ケンカになってしまいました。 「しばらく連絡せずに、頭を冷やそう」と言われ、今は週に1回だけ近況を伝えあうメールのみ…と彼女は嘆いていました。 わざとではなくても、相手をいたわる気持ちをくみとってもらえないのは悲しいものです。 よく言いがちな「仕事だからしょうがない」という言い訳は「仕事のほうがあなたより重要」と言っているのと同じ。相手をさらに傷つけるだけです。 「いつも気にかけてくれてありがとう」という一言を、どんなときにも忘れずに。 軽いケンカは愛のあかし…という見方は昔のこと。相手にイヤな思いをさせることは、できるだけ少ないにこしたことはありません。 完璧な彼女になる! ことを目指さなくてもいいので、相手に気を配ることを心がけてみましょう。自分も彼もハッピーでいられるよう、できることから実践してみてくださいね。
2015年09月30日久しぶりに会う友人とカフェで待ち合わせをしていた時です。 ちょっと遅れるとメールがあったので、のんびり待つ間もうひとりの友人とともに、クロワッサンとコーヒーをいただいていました。 は~幸せ…とコーヒーカップから顔をはなした瞬間、店の入り口から声が。どこかで見たことあるような…?と思っていたら、当の友人でした。 朝のヨガ教室に参加して、2か月で14キロのダイエットに成功したそうで、まるで別人の彼女にビックリしたものです。 夜型人間がまだまだ多いイタリアですが、最近は都市部を中心として「朝活」が流行りだしています。 普段はできないことに挑戦する人も多く、自分の人生を大きく変えるきっかけになるケースも。 そんな彼らが実践している「朝時間の活用方法」について、ご紹介します。 1.朝の語学レッスン 朝6時から開講している太極拳&中国語の講座に参加した友人がいます。 「結婚後、体重が20キロ近く増えて、医者から『このままだと糖尿になる』とおどかされ、キツくなさそうな運動を探していた」のがきっかけだったとか。 ひとつひとつの動作に名前があることを知ったとき、「技の名前をちゃんと言えるようになりたかった」ことから、中国語も学びはじめました。 早起きは大変だったんじゃない? と聞くと「最初の1週間はつらかったけど、その間体重をはかりつづけていたら1キロ近く減っていて。語学にも健康にも効果がある、と思ったら一気にテンションが上がったよ」と語る彼。 「朝、レッスンのときに習ったフレーズをひとつ選び、仕事中休憩をとるごとに、それを10回は復唱する。家に帰ってからそのフレーズを紙に書き出したあと、太極拳をしながらさらに復唱する」のが、彼の学習ルールでした。 それが見事実り、商社への転職にも成功。今も朝6時からの習慣は欠かさないそうです。 2.汚部屋脱出&ダイエット成功 ウェブの仕事をしている知人女性は「睡眠時間以外は、PCに向かいっぱなしの生活」を、10年近く続けていました。 ライフスタイルをまったく省みず、食事も生活もその日の気分まかせ。変化のきっかけは、外国のクライアントから「会って打ち合わせをしたい」と言われたことでした。 「そのときの自分は、デブで汚部屋の住人。とても、お客さんに来てもらえるようなところじゃなかった」と語る彼女。一念発起した彼女は、朝5時に起きて部屋の片づけを始めたといいます。 「マンションだから、夜に部屋の片づけはできない。でも朝だったら生活音がするのは当たり前。だから朝やることにしたの」と、彼女はさらりと話していましたが、最初の2週間ほどは「1時間程度片づけるだけで筋肉痛が起こった」とか。 すぐイヤになりそうだけどどうしたの? と聞くと「片づけの時間=エクササイズの時間だと発想を変えたの!」だそう。 彼女は片づけの時間を、朝の2時間だけと決め、クライアントが来るまでの3か月を必死で部屋の改造に取り組みました。 汚部屋を見違えるような自宅兼オフィスに変え、お客さんの評判も良かったそうです。 -7キロのダイエット&新規案件の獲得というおまけもつき、「早起きが人生を変えた」と実感した彼女。今でも朝5時に起きて家をざっと掃除するのが習慣だとか。 早起きは三文の得、はイタリアでも同じこと。社会人として経験を積んでいくに従い、「自分のためだけに使うことができる時間がいかに貴重か」が身にしみるものです。 “ジムで早朝レッスン““朝活サークルに入ってみる”など、簡単なことからでかまいません。習慣づけて、さらなるブラッシュアップを狙ってみてはいかがでしょうか。
2015年09月29日9月に入っても、日差しがまだ強いイタリア。散歩の途中によったジェラテリアは、涼味を求める人でいっぱいです。そんな中、豪華4種盛りを二人で食べていたカップルが大げんか。 どうやら、通りがかりのマッチョ? なイケメンをチラ見しながらジェラートを食べていた彼女に、彼が文句をつけたせいのようでした。 「くやしかったらアンタも、軽々お姫様だっこできるくらいのマッチョになってみなさいよ!」という彼女の捨てゼリフを聞いて、二人の愛はいったいどこへ…と思ったのを覚えています。 社会に出て出会いの数が増えるにつれ、誰しもたくさんの人に目をひかれた経験のひとつやふたつは持っているもの。パートナーがいてもそんな瞬間に落ちることは少なくありません。 ここでは、そんな人たちの目移りエピソードについてご紹介します。 1.彼の友だちにドキドキ 建築関係の仕事をしている彼と、同棲して3年になる知人女性。その彼の幼なじみを初めて家に招いたときは「あまりのイケメンっぷりにビックリしたのを今でも覚えている」と言います。 ジムでフィットネスインストラクターとして働くその方は、顔もさることながら均整のとれた体形で、ヴィンテージのデニムがとてもよく似合う人だったそうです。 ついポーっとしたのを彼に知られ、幼なじみが帰った後は軽くケンカになりました。しばらくして、彼女は彼が働くジムに体験入会。「もちろん、彼には内緒よ。何か言われそうでイヤだったし」と語る彼女。 トレーニングのかたわら、幼なじみ氏にあいさつ…のつもりでそばに行ったのですが、彼女が見たのは鏡の前でポージングやら筋肉のつき具合やらをチェックしている彼の姿。 見たとたん、キュンキュンした気持ちは光よりも早く消え失せ、ただのナルシストか…と気持ちが冷めてしまいました。 「トレーニング自体は楽しかったから正式入会して続けたけど、彼のことはただの知り合いにシフトした」と苦笑いの彼女でした。 2.電車で会う人に目移り ローマ郊外のオフィスに電車通勤する知人女性は、毎朝同じ電車に乗りあわせる男性に目移りしているそうです。最初の2年ほどは、顔を合わせるだけで声をかけたりすることはありませんでした。 あるとき、めずらしく電車が満員になり、ぎゅうぎゅうの立ち乗り状態の中で彼女のピアスがはずれ、それを拾ってもらったのがきっかけで少しずつ話すようになったとか。 「なんとなく気になる程度よ。『好きになりそう』とかそういうテンションの高さはないわよ」と断言する彼女に「アンタにその気はなくても向こうからアピールしてくるかもしれないじゃないの」とその場にいた知人からツッコまれていました。 「彼とのおつき合いに不満があるわけではないの。一緒に暮らしてるし、結婚するならこの人と思ってるから」と語る彼女に、それならなぜ? と聞いてみたところ「うーん…刺激が欲しいからなのかしら」と自分でもつかみきれていない様子。 小悪魔っぷりもほどほどに…と思わずにはいられませんでした。 3.友だちの彼にキュン ある知人女性は、目移りをきっかけに年上の彼からフラれたことがあるそう。彼、そして彼女の友人カップル2組をまじえてみんなで海に行ったときのことでした。 「友だちの彼が、私の好きなハリウッドスターによく似てて、正直ときめいた。だからその人とばっかりしゃべってた」そう。 しかし、その彼は彼女に「自分の彼女の友だち」として接していたそうで、チャンスも何もあったものではなかったのですが、それを見ていた彼氏のメンツはつぶれ気味。 二人で少し沖合へ泳ぎに行き、そこで「君の態度が気に入らない。友だちの彼だろ? どうしてあそこまでデレっとできるんだよ」と言われたそうです。 「俳優の●●に似ててカッコいいなと思っただけ。本気にしないでよ」という彼女の言葉にも彼の怒りはおさまらず、彼は先に帰ってしまいました。 その夜「君にとってはつまらないことかもしれないけど、今日の君の態度に僕は傷ついた。しばらく距離を置きたいから、連絡しないで」とメールが届き、彼女はあわてて電話したそうですが、留守電になるだけで彼とはまったく話ができませんでした。 「そのままフェードアウトされて終了よ。悪いことしたなと思ったけど、話も聞いてもらえないとはね」と続ける彼女。今でも自分の黒歴史の一つだとぼやいていました。 目移りしてしまう原因は、今のパートナーに対して何かしら思うところがあるせいかもしれません。一度、二人の関係を見つめ直しましょう。 ただ目移りした先へ簡単に進まないよう、気をつけて!
2015年09月28日女子飲みトークで格好の酒の肴になるのが「彼氏or夫のグチ」なのは、ここイタリアでも同じ。 ある時、ルパン三世(コレクション多数)が大好きなご主人を持つ知人が、「いま夫とモメてるのよね…」とグチっていました。 やっと買ったふたりの家に「ルパン部屋を絶対作る!」と言い出したそう。もちろん彼女は猛反対ですが、すでに計画は着々と進行していると嘆いていました。 男性が見せる子供っぽさは、イタリアのほうがうわてを行く場合もあります。その究極が「マンモーネ(超マザコン男)」と言われる、何一つ自分でやらない・わがまま放題なタイプ。 そこまで行かずとも、パートナーが見せる少年のような一面に、振り回されてしまう女性も少なくありません。 今回、イタリア女性の「お子様彼氏のさばき方」についてご紹介します。 1.「かまって」攻撃を回避 高校生のときからつきあい始め、かれこれ20年近く一緒にいるカップルがいます。 数年前から同棲を始めたのはいいのですが、問題がひとつ。それは「四六時中ベタベタしたがる彼」だったそう。 銀行マンでクール、趣味はウィンドサーフィンと「上から下まで都会的なタイプ」だと思っていただけに、「拾って来たばかりの猫みたいに離れたがらないのには驚いた」と語る彼女。 怒りが頂点に達したのは「寝るときもしがみつかれた。身体を合わせて眠るのはいいんだけど、窒息しかけた」とき。謝る彼を尻目にバスタブに布団をしいて寝たこともある、と苦笑していました。 そんな彼を落ち着かせたコツが「家にいるときに、『お互いひとりで過ごすタイム』を設定した」ことだそう。 夕食のあとかたづけが終わったあと、1時間だけ「同じ部屋で過ごすけれど、お互い別々なことをやる」ことに。彼女は次の日のスケジュール管理と日記をつけていました。 資格の勉強を始めた彼は、それがきっかけで新しい仕事を開拓することに成功。 今でも「ひとりタイム」は実行中で、彼のほうが真剣に何かやっていることが多いとか。 2.コレクションを有効利用 レゴブロックマニアの彼を持つ知人女性は、「最初のうちは自分もけっこうはまってた」と語っていました。 つき合い始めた4年ほどは、レゴのサークルイベントやおもちゃ屋のはしごなどで週末が埋まっていたそうです。 そんな彼から「将来のために、一緒に住みたい」と同棲を提案され、うれしくて舞い上がった彼女でした。 しかし「家を探し始めるにつれ、彼のマニア魂にだんだん違和感を感じてきた」と内心悩むことが多くなりました。 そんな中、新居に引っ越したはいいものの、家具は全部レゴで作ると言い出した彼。「耐久性や安全性は本当に大丈夫なの? 地震が来た時ケガしたらどうするのよ!?」と彼女がキレて、大ゲンカに。 「とは言え、30年以上もレゴのマニアな人にいきなり『マニアをやめろ』と言っても無理な話」と考え直した彼女。 折衷案として「将来の子供部屋だけを、しばらくレゴ部屋にする。部屋に収まらないコレクションは処分するか、彼の実家へあずける」を提示し、なんとか彼を納得させました。 3か月かけて彼が完成させたレゴ部屋は、隅々までレゴで埋めつくされ「彼のマニア仲間にも絶賛されたほどの出来」だったそう。 部屋に入りきらなかったものはオークションにかけたところ、意外な高値で売れるものがあり、そのお金で足りない家具の費用を埋めあわせたとか。 「不要になったコレクションを売れば、新しいコレクションの資金にできる」と気づいた彼。現在は、自分からコレクションの管理に励むようになっています。 行動に「少年っぽさ」が見えても許されるのは、せいぜい30代前半まで。 歳を重ねるごとに大人としての振る舞いが求められるだけに、「許す・許さない」の見極めはきっちりとしておいたほうがよさそうです。 「こんなはずでは」と現実に泣かされることのないよう、早いうちにこっそりチェックしてみては?
2015年09月28日世話好きで「大丈夫よ! なんとかするわ」が口グセの友人とおしゃべりしていたときのことです。 最近の仕事についての話題が出たとき、「新しく入ってきた人が、協調性に欠けるタイプみたい。とてもやりにくくてみんな困っているのよね」とグチっていました。 人づきあいがとても上手だと思っていただけに、彼女にもサジをなげたくなるような相手がいるのか…と思いつつ話を聞いたのを覚えています。 「アモーレ、カンターレ、マンジャーレ」の言葉に代表されるように、イタリアの人たちはオープンで打ちとけた人間関係を愛しているイメージがありますが、実際のところ本音とタテマエを使い分けるシーンも少なくありません。 コミュニケーション能力の高い彼らといえども「苦手な人」への対応に頭を悩ませることはしばしば。しかし、そのあたりを上手に隠して円滑に人間関係をすすめるスキルの高さには頭が下がります。 ここではそんな彼らの、「人づきあいの秘訣」をご紹介します。 1.食べ物の話をする いつもニコニコしていて、友人に囲まれていることが多い知人女性。ある日カフェで、たまたま彼女一人だったときに話をしました。 「人づきあいがうまくいくための秘けつか何かあるの?」と聞いてみると、「そうねぇ…強いていえば、嫌いな人を作らないことかな」という答えが。 自分とは合わないタイプの人に出会ったら「難しい人」と思うようにしていて、ほとんどは食べ物の話でコミュニケーションを取っているそうです。 「食べ物の話は誰としても盛り上がるわ。そのかわり個人的な話はあまりしない。相手によっては誤解されて知らないところで話が広がったりするからね」と注意点を話してくれました。 おかげで、へたなグルメガイドよりも地元のレストランに詳しくなったそう。 2.困っているときに1回だけ助ける ある知人女性は、朝っぱらからラジオを爆音で流す「騒音おばさん」で有名な近所の人を、おとなしくさせたことがあるそう。 近所仲はあまり良いとは言えなかったのですが、その人が坂道で転び、動けなくなっているところにたまたま通りあわせた彼女。 「パンツ丸出しで転んでたのよ。足の骨が折れたみたいだったけど、ものすごく太ってる人だから私一人の力じゃどうにもならなくて」と彼女はすぐ救急車を呼びました。 その人のご主人に電話で連絡し、救急車で運ばれる彼女を見送った後は、散らばった彼女の荷物をまとめて玄関先に置きました。 その後仕事に行ったのですが「気の毒だとは思うけど、彼女の姿を思い出してちょっと笑っちゃった」とか。その一件以来、騒音が出ることはなくなったそうです。 3.小さなことでもほめちぎる 自営業を営む知人男性は、少々気難しいクライアントに振り回されていました。 「都合が悪くなると『そんなことは知らない、言ってない』と全部白紙撤回してくるようなタイプでね。大口の契約先だったからこっちからバッサリ切れずに悩んでた」とか。 そこをどうにかしたいと、Facebookのページでクライアントの動向をチェック。打ち合わせの前の雑談で、小さなことでもほめちぎるように心がけたところ、振り回される回数が激減したそうです。 「友だち申請しておいてよかったよ。あの時ほど、SNSの便利さをかみしめたことはない」と語る彼。そのクライアントから別の顧客を紹介され、新しい契約成立にもつなげられた…とうれしそうでした。 苦手な人とのつき合いでも、その人を通じて他の新しいつながりが開けてくるかもしれない…と、前向きにとらえてコミュニケーションするイタリアの人たち。 あなたも、人づきあいに困ったときこそ、ポジティブに行動してみてはいかがでしょうか。
2015年09月25日新しい彼ができた友人の家にお邪魔し、みんなで映画を見ていたときのことです。 出演していた某ハリウッド女優に、友人の彼氏が「あいかわらずいい女だよな~」とつぶやいたのですが、それを聞いた友人がヤキモチを焼き軽くケンカになっていました。 そんなつまらないことでヤキモチを焼く彼女っていうのも、どうかと思うよ…と周りはハラハラ。 帰り道、他の知人(彼女とは初対面)が「彼女、けっこうきれいなのに残念な人だね」とぶっちゃけたのに全員うなずいていたのが印象的でした。 イタリアでも、美しい人は男女問わず人気があります。しかし意外と「美人ばかりがモテるとは限らない」のがこの国。「美人だね」という言葉より「感じの良い人だね」という言葉のほうが喜ばれることも事実です。 ここではそんな彼らが絶賛する「かわいげのある人」のエピソードをご紹介します。 ■猫と遊ぶ姿にキュン バリキャリの年上女性(元同僚)の彼女を持つ知人男性がいます。 出会ったばかりの頃を「とにかくデキる人で有名だった。何しろあだなが『アイアンメイデン』だし」と言う彼ですが、それが変わったのは2年ほどたった後でした。 大きなプロジェクトが成功したお祝いに、チーム全員で打ち上げディナーに行ったそうです。「とにかく誰かのグラスが空いたらすぐワインのボトルが運ばれるくらい」みんなのテンションは最高潮で、大いに盛り上がっていました。 彼女はシャンパン2本とワイン1本をほぼ一人で空け、千鳥足ぎみ。チームの中で唯一お酒がダメだった彼は、彼女を心配しタクシーで家まで送って帰ったそうです。 「着いたときは、マンションの玄関のドアにカギがさせないくらい、お酒が回ってたみたいだった」そうで、彼は仕方なく部屋までついていきました。ドアを開けたとたん、彼女の猫とご対面。 「スーツ姿の彼女が、寝っころがって猫と遊び始めたとき、そのギャップに驚いた」と語る彼。そんな意外な一面を知ってから、彼女のことが気になり始めたそう。 最初はまったく相手にされなかったのですが、1年半に渡って彼はアプローチ。やっと実ったときは本当にガッツポーズしたよ…とうれしそうでした。 ■マシュマロボディに隠された実力 知人男性は、ふっくらとしたナイスバディの妻の写真を持ち歩き、しょっちゅう自慢(ややうっとおしい)。 「女性らしい優しげな外見に、ラブリーなイメージの彼女だね~」、と言ってみたところ「とんでもない、彼女は超アクティブ。なにしろ趣味はキャンピングとDIYだよ」という答えが帰ってきました。 キャンピングカーであちこち巡るのが趣味の彼は、新型車の展示場で彼女と知り合ったそう。 彼の愛車のインテリアがこわれてしまい、買い替えるつもりで新車を見ていたのですが、彼女は「これなら直せるかも」と修理を申し出てくれたのがきっかけでした。 「業者も受けつけてくれなかったのに、彼女はあっという間にやってくれた」と感動した彼。 「こんなかわいらしい女性のどこに、そんなパワーが秘められていると思う? 彼女を逃したら一生後悔するとすぐわかったよ」と猛アプローチ。 ところが彼女は「最初、からかわれてると思ったわよ。彼の車を直した後だったし、絶対ほかに直してほしいものがあるんだとばっかり」と、あくまで友人としてのスタンスを崩さなかったそうです。 まったくなびいてこない彼女に一時はあきらめかけた彼ですが「これが最後と覚悟して、タキシード&花束持ってプロポーズした」ところ、やっと彼女が首を縦にふったとか。 ちなみに新婚旅行は、キャンピングカーでヨーロッパ一周だそうで、それに向けて車を改造中ということでした。 ギャップ萌えという言葉の通り「意外なところ」にグッとくる男性は少なくありません。心を動かされたとき、恋は芽生えるもの…射止めたい人がいるとき、参考にしてみてくださいね!
2015年09月24日インターネットの恋愛相談サイトで、「自分からサヨナラするのと、ふられるのとどっちがイヤですか?」というアンケートがありました。 一緒に見ていた女友だちの「私だったら、サヨナラするほうがイヤだな」と、イタリア人女性らしからぬ発言にびっくり。 ふられるほうが未練残らない? と聞いてみたところ「こういうことは、言い出しっぺが悪者にされがち。後味悪いからイヤ」という答えが…。 ハンタータイプだと思っていた彼女のイメージが少し変わったのを覚えています。 恋愛に多少の強引さは必要…とばかりに、なりふりかまわずつっ走る女性も多いここイタリア。 別れのときに暴走し「こんなはずでは」と後悔するパターンは少なくありません。ここでは、そんな彼女たちのエピソードをまじえて「別れて後悔しないためのコツ」をご紹介します。 ■浮気心は失敗の元 とある知人女性が女友だちと旅行へ行ったときのことです。 遠距離恋愛をしている知人の女友だちは、最終日に彼女を自分の彼に引き合わせました。3人で話がはずんだまではよかったのですが、問題はその後でした。 「友だちの彼に連絡先を書いたメモを渡したの」と語る彼女。5年ほどつきあっていた自分の彼が「一緒にいてもおもしろくなくなってきた」ところへ、なんとなく友だちの彼が気になったとか。 SNSから始まり、相手に直接電話をかけるようになった彼女は、自分の彼と別れて友だちの彼にアタックすることを決意。彼と電話でサヨナラした後すぐに、友だちの彼に会いに行きました。 ところが、向こうのテンションは「彼女の友だち」止まりで、彼女が入り込む余地はなかったそう。 帰りの電車の中ではがっかりしてばかりで、「バカな自分にあきれた。彼をふったことを後悔しっぱなしよ」と苦笑いの彼女でした。 ラブラブな時期が終わり、お互いの存在に慣れてくると次は「この人は本当にベストパートナーなの?」と考えることがあります。 そんなとき、つい他の人に目が行くことも。 相手に不満があるならともかく、デキ心で別れるのは後悔のタネになりがち。「相手に慣れた=飽きた」ではなく、それまで共有した時間の長さに目を向け、踏みとどまりましょう。 ■別れはキッパリと、後ろを振り向かない 数年前、彼のプロポーズを断り、転職してロンドンで働いている知人女性がいます。 ところがその元カレは、家業を継いだ後事業を拡大。地元ではちょっとした有名人になっているそうです。 二人を知る周囲は「もったいないよね~」と噂しているのですが、当の本人はいたってクールで「まったく後悔してない」とバッサリ。 別れるずっと前から、転職めざしてコツコツ努力していた彼女を元カレは応援していました。 しかし、いざ決まった転職先が外国と知ったとたん態度が変わったそうです。 「遠距離でも大丈夫」と口では言っていたのですが、転職の日が近づくにつれ「離れるのに耐えられそうにない。今すぐ結婚しよう」と泣き落としに近いかたちで彼がプロポーズ。 「今までの応援はなんだったの? 努力を捨てろっていうこと? 私のキャリアはどうなるの?」と悩み、彼女は別れを選びました。 「オレと仕事、どっちが大事なの?」と言われることほどうっとおしいことはありません。同じ土俵で比べられないものを持ち出してくる相手はモラハラ気質の可能性も。 振り回されそう、と感じたら早めにお別れし、過去をなつかしまずに先へ進むことをオススメします。 どういう結果になっても、お互いに傷ついてしまうのが「別れる」ということです。 「いったんこの恋愛をリセットする」という揺るがない決意がないまま別れを選ぶと、しこりが残るもの。 お互いに少しでも早く前を向くためにも、ズルズルした別れにならないよう気をつけて!
2015年09月23日友人カップルと立ち寄ったバーでのことです。店内のTVで「10代でデキ婚するカップルたち」というドキュメンタリーを放送していました。 一杯やりながらそれを見ていた女友だちが「他人事じゃないわね。そう言えば、デキ婚決まったのにマリッジブルーで結局破談っていう人、知り合いにいる」と語り、びっくりしたものです。 このように「本当にこの人でいいの?」「二人で幸せになれる?」と考えてしまうのはここイタリアでも同じ。 とはいえ、持ち前の行動力で問題を乗りこえていく強さは見習うところが多いです。ここでは、幸せをつかんだカップルが実践した「結婚前のもやもやの吹き飛ばし方」をご紹介します。 ■期間を決めて距離を置いてみる 大工の彼に自分からプロポーズした知人女性がいます。婚約し、その後の段取りを決める時期になっても彼は「うーん」と首をひねるばかり。 披露宴の下見のため、あちこちレストランをはしごしてもイマイチな反応の彼をみて「人生の大事なシーンを、ちゃんと決められない人と結婚して本当に大丈夫なのか?」と不安になり、1か月間だけ距離を置くことにしたそうです。 「結婚したいのは自分だけで、彼はそうじゃないのかもしれない。愛情はあるの? とか、いろいろ考えたわよ」と語る彼女。 ひと月たって、彼が彼女の家を訪れ「話し合いたい」と持ちかけてきたとき「人の気も知らないで、アンタはいったいどうしたいのよ!」と彼女はブチ切れたそう。 しかし彼が「自分も主役になれる演出をしたい。君から聞いていたプランは花嫁ばっかりが主役で、内心おもしくなかった。でも、言い出せなくて」と本音を語ったとき、彼女は「二人の式なのに、自分ばかりが暴走していた」と反省しました。 あらためて、式のプランを考え直した二人は「披露宴で新郎の余興タイムをとる」ことに決めたそうです。 病院や老人ホームでマジックを披露するボランティアをやっていた彼は、当日見事なイリュージョンを披露し、会場は大盛りあがりでした。 「マリッジブルーになったとき、頭を冷やす時間を取れてよかった。お互い本音を出せなかったら、破談になってたかも」と彼女は苦笑いしていました。 ■ワクワクすることをプラスする レストランの2代目オーナーと、数か月後に挙式をひかえていた知人女性がいます。 彼の仕事柄、披露宴のセッティングはお手のもの。どちらが何を手配するか、二人の分担をきっちり細分化しリストアップ。 いつまでに何をしなくてはいけないかが一目瞭然で、あとは当日までの段取りを少しずつ済ませていくだけでした。 しかし「そういう手配は手慣れている彼だから心配はしてなかったけど、違和感があったのよね」と語る彼女。式当日に向けていろいろなことをこなしていくうちに、逆に彼女のテンションは下がっていきました。 「なんだか、仕事みたいで。自分たちの新しい人生を祝う日なんだ…っていう実感に欠けてて、ロマンチックさのかけらもない」と感じ、彼にとっては自分の結婚も仕事のうちなの? と思うありさま。 式のためにダイエットするストレスも重なり、彼女は彼の前で大泣きしてしまいました。 言葉につまりながら謝る彼は「ビジネスライクに見えてしまっていたら申し訳ない。舞い上がったあげく予算以上のプランを考えたり、分不相応な結婚式にしてしまわないよう、あえてクールにしていた」と話したそう。 少しづつやっている手配が片づくたびに何かプチイベントをやってみようか…という話に落ち着き、ようやく彼女の気も晴れました。 彼らが手始めにやったのはプチ旅行で、彼女の体重が2キロ落ちたときでした。 「スマホや地図を持たないで駅に行き、最初に来た電車の終点で降りて観光」というサバイバルチックな旅が意外に楽しめたとか。 「その後もプチイベントをぼちぼちやったおかげで、マリッジブルーがどこかに消えていったわ。ダイエットも当日に間に合ったしね」と語る彼女でした。 式もその後の生活も、片方が引っぱるだけではまわらないのが結婚の現実です。もやもやした不安があっても一人で抱えこまず、相手にきちんと伝えて解決するのが、マリッジブルーを乗りこえる秘けつと言えるでしょう。 どんなときも、二人でやっていこう…という気持ちを忘れないよう、気をつけてくださいね。
2015年09月22日とてもアクティブで、人脈も豊かな知人女性がいます。 10年前にセールで買ったという古い携帯電話を使っていて、たまに会うときは周りから「いったいいつ、スマホに買い替えるつもりなんだよ」とネタにされるほどです。 「ネットは家のパソコンでしかやらないし、ゲームやSNSもそれほど興味がないのよね。友だちとしゃべりたいなら、会いにいけばいい」という彼女。 ああなるほどな〜、彼女の人脈の広さはこういうところにあるのかもしれない…と思ったのを覚えています。 デジタルツールがますます便利になっていく現代ですが、ここイタリアでは日本ほど「スマホ・パソコン中毒」な人を見ないように思います。 「仕事のときパソコンに向かっているのも好きじゃないのに、プライベートでも画面にくぎづけは嫌」と考える人が少なくないからかもしれません。 とは言え、いったんハマるとなかなか抜け出せないのはこちらでも一緒。ここでは、スマホデトックスを実現した人のエピソードをご紹介します。 1.スマホを海に落とす 整体師としてリラクゼーションのお店を経営する知人女性は、4年前まで誰もが認めるスマホ中毒でした。 新しい機種が出るとすぐ買い替え、最新のアプリを入れるのに余念がなかった彼女。バカンスの時期になり、彼と行ったビーチで悲劇はおきました。 ビニールボートで海に出たとき、彼女はスマホを落としてしまったのです。 最初こそ彼女をなぐさめていた彼でしたが、小一時間たって彼女が「新しいスマホを買いに行く!」と言い出したときには猛烈に怒りだしたそうです。 「一緒にいても君はスマホばっかりだ。まともに話もできない彼女なんていらない」と言い、その場で彼は帰宅。 「結局、彼は戻ってこなかった。スマホに振り回されてるのに気がついたのはそのときよ」と語る彼女は、あらためて「スマホが必要なとき・不要なとき」を考えてみたそうです。 「考え直したら、メールと電話以外はパソコンでもできる。ネットし放題のスマホ契約も安くなかったし、時間とお金のムダだった」と、普通の携帯電話に買いかえ、メール&電話のみの料金プランに変更。 さらに3か月ほどたったとき「不思議と体が軽い」ことに気づきました。それまで眠りが浅く、起きてからも疲れが残っているような感覚があったのですが「それがまるでなくなった」と言います。 ここからヒントを得て、お店でデジタルデトックスのためのリラクゼーション講座を始め、これが大当たり。今は2か月先まで予約が埋まっているそう。 「あのときスマホを失くさなかったら、こんな風にうまくいかなかったかもしれない。彼を失ったのは悲しいけど、新しい仕事のチャンスを代わりにもらったように思うわ」と語る彼女でした。 2.メールと電話機能以外は非表示に 不動産業を営む知人男性はスマホを持っているそうですが、画面上はとてもシンプル。電話とメールの機能以外は全部非表示にしており「この2つ以外使わないから、待ち受けに置くだけムダ」という答えが。 しかしそんな彼もスマホを初めて買った1年目は、あまりの便利さに有頂天だったそう。徹夜でいじり、次の日の仕事に支障がでたほどだといいます。 ところがあるオフの日、ふと思いついた彼はわざとスマホを家に置いて、古い携帯だけを持って外出しました。 「スマホにかじりついていたときはわからなかったけど、20センチ下じゃない周りの景色は新しく見えた」と話していました。 そこでスマホの中毒性になんとなく気づいた彼。 電話とメールの機能以外はしまっておき、なるべく使わない ネットを使う必要が出てきたら、仕事場のパソコンか家のパソコンで済ませる 一日最低2時間は、スマホを自分の体から遠ざける 上記の3つを実行することにしたそうです。 空いた時間で1時間半ほど、海沿いを散歩することを習慣にしたところ、知人や友人とばったり会うことが多くなりました。 「それをきっかけにして新しい物件を紹介してもらったり、ビジネスにつながっていったよ。友人の輪も広くなった」と語る彼。 さらに、散歩の習慣がダイエットにつながり、半年後には6キロの減量に成功。 従業員の女性から「社長のダイエットのコツを教えてください!」と聞かれると「仕事が終わったらスマホを家に置いて、散歩して、友だちに会いなさい」と答えているとか。 スマホもパソコンも、仕事やプライベートで使わない日はないこのご時世です。しかし、便利さと引きかえにいろいろなものを失っている場合も。 友だちとSNSやメールでしか話していなかったり、仕事から戻ってもパソコンかスマホしか見ていないことに気がついたら、その時がチャンス。 少しの間でもいいので「体を動かす」「人に会う」「本を読む」時間を過ごしてみましょう。 思わぬ発見や、チャンスにつながるかもしれませんよ!
2015年09月21日夏のバーゲンも終盤になり、ワゴンセールにたかる人の姿がまばらな時期になりました。掘り出し物を探しにアパレルへ行ったそんなときに、とても粋な方が。 たまたま隣の試着ブースにいた方で、御年75歳ながら若草色のスーツを試着中。「似合うかしら? ジャケット、ちょっと丈が長すぎない?」と声をかけられたのがきっかけでした。 二人でああだこうだ、とお互いの試着アイテムを批評しあい、納得のいく買い物ができたのを覚えています。 「パワフルですね~何か秘訣(ひけつ)が?」と聞いてみると「毎日新しいことに興味を持つことかしらね」とウィンクする姿はさすがの貫録でした。 考えてみると、周りのイタリア女性から「年齢が」「周りの目が」「経験がないから」などのネガティブ系の言葉はあまり聞いたことがありません。 行動する人ほど、幸せな生き方をつかんでいることが多いここイタリア。ここでは、節目の年に人生を変えていった女性のエピソードをご紹介します。 ■30歳で法律家を辞め、ゲームクリエイターになった女性 大学を卒業したあと、インターン先の弁護士事務所に就職し法律家を目指していた知人女性がいます。両親が弁護士、兄弟も弁護士という家で、小さいころから自分も「法律家になる」と決め、その通りに進学・就職しました。 「離婚の分野で依頼が多くて、人のいろいろな一面を見るようになったの。そうしたら自分の選んだ仕事に少しずつ疑問が出てきた」と語る彼女。 30歳の誕生日を迎えて2か月ほどたったある日、クライアントと激しい口論になったのがきっかけで「もう無理」と限界を感じ、しばらく休職しました。 休んでいる間「本当に自分がやりたかったことは?」「積極的にやりたいと思えるものは?」と考え続け、「今死んだら、やらなくて後悔するはずのこと」をリストアップ。そこにゲームがありました。 小さい頃からゲームが大好きだった彼女ですが、大人になるにつれて少しずつ遠ざかり、1か月に1回程度だったそうです。 もし今、自分が一つゲームをつくるとしたら何をつくるだろう…というアイデアを、彼女は何気なくノートにまとめました。 その話を彼にしたとき「知り合いに制作会社で働く人がいるからちょっと聞いてみる」と彼はノートを持っていきました。それがきっかけとなり、彼女のアイデアについて会社からオファーが来たそうです。 今はゲーム業界で働く彼女ですが、自分を変えたリストをいつも持ち歩き、ひとつずつ達成するごとに次の項目をつけ加えているとか。 ■40歳で出産を決意した元看護師が、手芸作家に 20代後半で結婚(イタリアではかなり早め)し、看護師をしながら夫婦二人で暮らしていた知人女性がいます。毎年、二人が初めて出会った記念の日に「次の一年で何をやりたいか」を二人で話しあう習慣がありました。 30歳で家を購入し、35歳で独立事務所を開業、と状況や時期に応じて「ワクワクできること」を達成したそうです。 しかし、二人とも結婚当初から「子供をつくる」ことはリストに入れませんでした。自営業のご主人をサポートしつつ自分の仕事もこなす彼女の負担を考えると難しいし、お互いそれほど子供好きでもない…というのがその理由。 知人友人が出産するたびにお互いの両親から「子供を欲しくないの?」とやんわり聞かれていたのですが、そのたびに「私たちはつくりません」と答えていました。 ところが半年前、妊娠が発覚。その時は2か月で「産むかやめるか、悩みまくった」そうです。「40歳だから高齢出産がネックだったし、お互いの仕事のことも心配だった」と語る彼女。 決めかねていたときにご主人が「発想を変えて、子供ができたら『面白そうなこと』『がっかりすること』を考えてみよう」と提案。できたリストは「面白そうなこと」の項目が多かったそうです。 「僕もできるだけ育児をするから、二人でがんばろう」というご主人の言葉に背中を押され、彼女は産む決意をしました。 産休に入った直後、趣味の手芸で赤ちゃんのための小物をつくっていた彼女ですが、つくりすぎた小物を知人友人にゆずっていくうちに「買いたい」という声があがったそう。 「月の食費代くらいには稼げるようになったから、妊娠が意外といい方向にいったわね」と笑っていました。 早いうちに人生のプランを立てて、その通りに生きる人生はある意味楽なもの。しかし、立てた見通しが当たっているかは、そのときにならないとわかりません。 状況に応じて柔軟に行動するのが、楽しく充実した人生を送れる秘訣(ひけつ)のひとつと言えるでしょう。迷ったときに実践してみてくださいね!
2015年09月14日友達につきあって、ローマのテルミニ駅にある大きな本屋へ行ったときのことです。ぷらぷら店内を見ていたら、「人間心理」のコーナーに山積みされた恋愛ハウツー本がありました。 一緒にいた友達から「これ、今ベストセラーになってるみたいよ。読んでみれば?」と言われたのですが、面倒くさがりの私には事細かに書かれたテクニックをその都度実践する集中力が起こらなそうだったので、スルー。 しかしよく見ると、そのコーナーの6割は恋愛本でした。恋愛上手なイタリア人の成功の秘訣(ひけつ)は、こういう本をよく読むところから来るのかもしれないな〜、と思わずにはいられませんでした。 いつでも恋愛に前向きなイタリアの人々が、本を読んだ後どうやって恋愛を成功させたのでしょうか。ここでは、そんな彼らの3つのエピソードをご紹介します。 1.自分から電話をしない→写真付きのメールを1週間に1、2回くらい送る 建設関係の会社で働いているご主人と、夏の野外イベントで知り合った知人女性がいます。それまで彼女は、なかなか長続きする相手を見つけられませんでした。 友人から借りて読んだハウツー本に「絶対自分から電話をしない」ことを勧めるページがあり、目からウロコだったと言います。 おしゃべり好きなあなたがよくそれを実践できたね、と聞くと「おしゃべりばっかりでたぶん、相手を疲れさせてたんだと思ったの。考えると今までの彼は、みんな向こうから離れて行ってたし」という反省の声が。 新しい彼と出会ったとき、こっちからまったく連絡しない代わりに、彼女の飼っている犬の写真+簡単なメッセージだけ、を週に1、2回送ることにしたそうです。 彼の実家(遠方)で犬を飼っているそうで、彼のテンションの上がり方はものすごく、犬同伴で一緒にデートを重ねるうちに親しくなった二人。 プロポーズのときは、婚約指輪の他に犬へのネームプレートもついてたの…と笑う彼女はとても幸せそうでした。 2.1冊の本だけに頼らない→違う価値観の本を3種類用意 弁護士で女性関係もハデ目といううわさの彼がいる知人女性は、若いころから恋愛本が大好き。家の本棚の半分近くは、恋愛本で埋まっているほどです。 そのせいか「つき合った人数は多くないけど、狙った相手ははずしたことがない。別れるときは自分から、捨てられたことは1度もナシ」と豪語するほどのツワモノです。 彼女のモットーは、恋愛本から相手に合わせた「エッセンス」をぬき出すこと。「ハウツー本といっても、著者によって恋愛についてのスタンスや価値観が違うから、自分が好きな1冊の本に書かれたことだけでは相手を落とせないわよ」というのが口グセです。 価値観の異なる著者の本を複数用意し、相手に合わせた攻略法をいくつかやってみるのが成功のコツだそうです。 今の彼は、彼女と出会ってからは女グセの悪さを出すこともなく、逆に彼女の友だちにヤキモチをやくほどのラブラブっぷりだとか。 3.誕生日やクリスマス以外でプレゼントをしない→プチプラプレゼントを月に1回 プログラマーとして働く彼がいる知人女性は、初めて彼からアプローチされたときにかなり高価なパソコンを贈られました。 「値段を知ってからは彼の真意をはかりかねたの。あんまりロマンチックなプレゼントじゃなかったからね」と、迷いが出ました。 彼の本当の気持ちを知るために買ったハウツー本には「あまりロマンチックではないプレゼントはあなたのことが好きではない可能性も」とあったそうです。 そのときは不安になった彼女でしたが「それなら、自分からプレゼントをしてみて彼の本音をあぶりだそう」と考え、彼の好きなディズニーキャラのグッズを月1回ほどのペースで渡しました。 高くてもせいぜい5ユーロくらいのもので、それほど気負ったものではなかったのですが、彼は大喜び。モノによってはデートのときにもつけてくるくらいのテンションで、彼女もビックリしたそう。 「重い女と思われてなくてよかった。彼の本気も伝わってきたしね」と語る彼女。結婚を半年後に控え、今は二人で新居を探しているということでした。 成功させるコツは、本のノウハウをうのみにせず、自分なりにアレンジして実行してみるところにあるのかもしれません。 合わせて、相手を疲れさせてしまわないように気配りも必要。相手ありきの恋愛であることを忘れなければ、ハッピーな未来が開けるのも早いでしょう。
2015年09月12日夜9時を過ぎると、テレビで出会い系サイトのCMが流れはじめる時期になり「ああ、夏だからみんな恋したいのかしら」と、妙なところで季節感を味わえるここイタリア。 そのせいか、バーやカフェで「いい男がいない」と不満を漏らす女性グループに出会うと「文句言うヒマがあったら行動しなさいよ」と思わずにはいられません。 自分の理想像と現実のギャップを埋められない女性がいるのは、イタリアでも同じ。幸せになるためにどうすればいいのか? とシンプルに考えた人ほど、素敵なパートナーに恵まれるケースが多いようです。 ここでは理想と現実のギャップを乗り越えたイタリア女性2人のエピソードをご紹介します。 1.服装や持ち物に無頓着→少しずつ改造 ドライブ中、道に迷ったのが縁で、牧場を営む男性と知り合った知人女性がいます。 デザインの仕事をしている彼女は仕事柄、たくさんの男性と知り合う機会がありましたが、「気に入らない一面を見るとすぐがっかりする。もっといい人がいるんじゃないかと思っちゃう」ため、だれとも長続きしませんでした。 牧場経営者の彼は、「久しぶりにピンときた」人だったそう。そのわりに気になったのは、“身なりにかまわないところ”でした。 最初のデートのときにも若干残念な服装で来た彼に驚いた彼女でしたが、「いままでと同じ失敗をくり返したくない」と感じ、彼を自分でコーディネートすることに。けれど、いきなり「センスが悪いから私が決める」とはいえません。 押しつけがましくならないように、外出前にシャワーを浴びる彼がバスルームにこもっているあいだ、彼女は彼のワードローブからなるべくよさそうなものを選び、ベッドに置くようにしたそうです。 面倒くさがりの彼にこの方法がヒットしたそうで、彼女がいないときは電話やメールで「どうしたらいい?」と彼から連絡がくることもあるとか。 いまは少しずつおしゃれの楽しみ方にも目ざめてきたそうで「デートのとき、彼がずっとウィンドーショッピングするから、つき合うのが大変よ」と笑っていました。 2.幸せになりたい→幸せにしたい 自営業をいとなむ知人女性は、最後の彼に7年前ふられてからずっとフリーでした。「お試しでつきあってみても、フェードアウトされることが多くて悲しかった」と語る彼女。 進展していくにつれ、重い女とどん引きされることが多かったそうです。最後に出会った人から二股をかけられていたことを知ったあとは、恋愛するのに疲れてしまい、しばらく仕事のこと以外は考えないようにしていました。 そんなとき、7歳年下の男性と仕事で知り合いました。彼はあくまで仕事関係者で、プライベートで深くつき合おうとは思っていなかったそう。 しかし、休憩中の雑談で「飼い猫が子供を産み、もらい手を探している」と彼から相談されたのがきっかけで仲良くなっていきました。彼が年下だったせいか、気をはらなくて済み、話すと気が楽だったそうです。 少しずつ彼からのアプローチが始まっても、落ち着いていたのは「それまでの人には期待しまくって『幸せにしてよ』アピールばかりだったのに気がついた」からでした。 「自分には『幸せにしたい相手』が必要なのかも…と考え直したとき、真っ先に彼が浮かんだ」彼女は、もらいうけた子猫の世話から始まり、彼のために行動することが多くなったそう。 半年後にアプローチを受け入れた彼女はいま、彼と3匹の猫と一緒に暮らしています。 自分の条件にこだわらず、理想の人は作るもの…と前向きになることが、ハッピーエンドを手に入れる近道。恋愛や婚活がうまくいっていないときは、思いこみを捨ててシンプルに行動してみてくださいね!
2015年09月07日「10年近くつき合って、いまだに結婚の話が持ち上がらない…」と、友人宅のパーティーで嘆いたとある知人女性がいます。 二人を直接知る女性からは「もう、次行ったら?」という辛口の意見が多かったのですが、彼女はまだ未練たっぷり。思わせぶりな態度って本当にイヤだな〜、自分だったらどうするだろう? と感じたのをよく覚えています。 女性を振り回すタイプほど「外見が魅力的&振り回されていると感じさせないほどマメマメしい」男性が少なくないここイタリアですが、女性側もだまってはいません。 ここでは、思わせぶりな男性をビシッと斬って、新しい幸せをつかんだ女性のエピソードをご紹介します。 1.育毛剤のサンプルでモテ男の鼻をへし折る! 友人の紹介で、イケメンと知り合った知人女性。しかし、一緒に時間を過ごす時間が長くなっても、彼の態度はあいまいでした。他の女性と遊び歩いているウワサも耳に入り、彼の思わせぶりな態度に悩むことが多くなりました。 そんなとき、彼の家で「育毛剤のサンプル」を発見。それを見た時「これは使える!」と彼女はピンときたそうです。1か月後、彼の友人のホームパーティーに行った二人。 他の女性と盛り上がっている彼を見て「今しかチャンスはないと思った。そして、みんなの前でお別れ宣言することで、自分の気持ちにもケリをつけたかったの」と語る彼女。 バッグからサンプルを取り出し「試供品探してたって言ってたから、あげる。他の種類は、他の女からもらってね。私はもうゴメンだわ」とさらりと言い放って、視線を浴びまくる彼を置いて先に帰りました。 今は、誠実でユーモアある婚約者とラブラブな彼女ですが「あのときの彼のギャフンとした顔は今でも覚えてるわ。バカにされ続けたのは本当にくやしいけど、自分でキッパリ行動して本当によかった」と笑っていました。 2.別れも覚悟して雲隠れ。なあなあな彼に引導を渡す プロポーズのセリフと一緒に婚約指輪をもらい、幸せ絶頂だった知人女性がいます。 しかし1年たっても、具体的に行動しようとしない彼。彼女のほうから結婚のプランについて持ちかけても、「今はちょっと…資金も足りないから少し時間が欲しい」と待ったをかけられていました。 その割には、趣味や旅行にお金を使う彼の姿を見て彼女は激怒。「別れることも覚悟して、彼の背中を強烈に押してやろうと思った」と語る彼女は、静かに計画を練りました。X-DAYを彼女の誕生日直前に定め、その日に雲隠れ。 「はっきりしないあなたに疲れたから、しばらく頭冷やしてくる」というメモだけ残し、全ての荷物を別に借りた部屋に移しました。携帯の番号やメールアドレスも変え、当分は彼から連絡できない状態にしたそうです。 半月後、休暇で実家に帰ったとき、そこには彼と彼のご両親が。彼は「私が持ちかけた結婚式場と日取りで予約したから、戻ってきてほしい」と平謝りでした。 3.ロマンティックなデートでも「恥ずかしがり屋」くんの彼にブチ切れる 友人宅のパーティーで、好みの男性と知り合った知人女性は「いい感じだったはずのに、デートを重ねてもさっぱり先に進まない」と悩んでいました。 人見知りするタイプなんだ…と知り合った当初から言われていただけに「彼はまだ心の用意ができてないのかも?」と考えて、しばらく様子を見ていたそう。しかし、一緒に海の見えるリゾートへ行ったときのことです。 ロマンティックなムードにすっかりいい気分になっていたにも関わらず、彼からはノーアクション。たまりかねた彼女は「アンタはいったい、何しに来たのよ!?」とブチ切れてしまいました。 「ごめん。恥ずかしいから、何もできなくて…」と下を向いてしまった彼をなだめるのに小一時間はかかったそうです。 「しょうがないから私がリードしたわ。それからは、カップルとして普通に過ごしてるけどね」と苦笑いの彼女。彼女のお尻にしかれっぱなしの彼ですが、とても幸せそうにしているとか。 思わせぶりな相手に振り回されることほど、時間のムダはありません。悩んだり疲れたりする自分に気がついたら、自分からさっさと行動するのが幸せへの近道と言えるでしょう。いつまでも受け身のままにならないよう、気をつけて!
2015年09月06日夏の新鮮なムール貝を食べに、地元のレストランへ行った時のことです。はす向かいのテーブルでは、婚約中らしいカップルがディナーを楽しんでいました。しかし1時間半ほどで言い争う声が。 「婚約して3年もたつのに、なかなか結婚に向かわないのはどうして?」と彼女がついグチったのが原因だったようです。 3本近く白ワインをあけていた彼は若干視線があやしく、ブツブツと反論。しかしそれが彼女の逆鱗にふれ、彼女は彼にナプキンをなげつけて帰ってしまいました。 「お酒ってこわい…」と久しぶりに感じたのを覚えています。このように「酒が入ると本音が出る」のはイタリアでもそのまま当てはまり、お酒にのまれた後、愛の試練が訪れるカップルの話を耳にすることも。 今回はそんな彼らから学んだ「男性の結婚に対する意識」を、酒グセタイプ別にご紹介します。 1.ハイテンションタイプ→多少の夢はあるがノープラン 落ちついた性格で、どっしりと頼りがいがある彼を持つ知人女性。しかし彼の酒グセにはやや閉口しているそうです。 2年前の彼の誕生日に、彼の友達もまじえてバーにくりだし、にぎやかに誕生日を祝いました。 彼女が止めても、かまわずにワインのボトルを開けまくる彼。普段からは想像できないハイテンションなキャラが目の前にいて、ハラハラしっぱなしだったそうです。 本気なのかわからないプロポーズもどきの言葉も次々飛びだす中、あきれた彼女は彼を引きずるようにして家に帰りました。 次の日「昨日のプロポーズのこと覚えてる?」と聞くと、「バーに入った後からはまったく記憶がない」と残念な答えが返ってきて、「みんなの前でいろんなこと言ったくせに、どうしてくれるのよ」とケンカになったとか。 お酒でテンションが上がるタイプは、本当の性格をお酒で解放していることも。一方、「酒の上のことでごまかせる」という計算高さも持ち合わせています。酔っぱらったときに結婚についていろいろ言ってくる彼には注意しましょう。 まず何も考えていないはずなので、肝心なところでは女性側がリードしていく必要がありそうです。 2.いきなり寝オチタイプ→結婚したい! けど大事なところが… 画家の夫を持つ知人女性は、婚約した年のクリスマスが忘れられないそう。隠れ家レストランで二人っきりのディナーを楽しんだのですが、彼は普段よりもかなり多い量の赤ワインをずっと飲んでいました。 耳まで赤くなった彼を心配した彼女は、ディナーの後酔い覚ましに川沿いの道を歩いて帰りました。「20分くらい歩いてからベンチを見つけて、彼を座らせたの。そうしたら、1分もたたないうちに眠ってた」と語る彼女。 深夜でタクシーがつかまらず、まったく起きない彼を置いて行くわけにいかず…で、3時間近くベンチにくぎづけでした。 やっとタクシーを拾って家に着いたとき、彼のポケットで小銭を探した彼女が見つけたのは、リボンがかかった小さな箱。 中身が何かすぐにわかった彼女でしたが、二人そろって次の日すごい風邪を引き、ロマンチックなプロポーズはお蔵入りになったそうです。 急に寝てしまうタイプは、警戒心が強く他人を簡単に受け入れないことも。それだけに、一度彼女として受け入れた相手はとても大切にする一面があります。 結婚願望は高めですが肝心なところで詰めが甘く、その度に女性が尻ぬぐいするハメになりそう。女性側はどんと構えることが大切です。 3.上司のごとく説教タイプ→一人のほうが気楽 4年半の同棲を経て、彼と破局した知人女性がいます。メーカーに勤務していた彼は、異例の配置換えで未経験の分野を担当することになり、激務を続けていたそうです。 「家に帰ってくると仕事のグチが多くて、大丈夫かなと心配していたの」と語る彼女。待ちに待ったバカンス休暇に、二人はフランスのビーチリゾートへくり出しました。 しかし、休暇の半分が過ぎた頃のことです。彼がバーで酔っぱらい、彼女に長々と説教を始めました。それまで見たことがない「上から目線」っぷりに、彼女はどん引き。 彼女の気に入らないところをあげつらい「それが直らないと結婚できない」とうそぶく彼に対し、これが彼の本音か…と感じ、彼女は次の日荷物をまとめて一人で家に帰ったそうです。 「おまえのためだから」とタテマエをかかげて説教してくるタイプは、モラハラ気味と言えるでしょう。 「結婚するために●●を直せ」と要求が入ってきたら要注意。相手をコントロールするために結婚を匂わせているだけで、「本当は一人のほうが気楽」という本音が隠れている場合も。 カップルと言えど、結婚に対する意識がぴったり一致することはありません。ギャップが見つかっても、行動することで乗り切れるようなら頑張ってみましょう。 それでも無理そう…と先の見通しがつかなくなったら、いさぎよく次へ行くことも考えて。
2015年09月04日イタリアでも、インターネット上の恋愛相談掲示板はとても人気があります。 「好きな人の曖昧な態度に振り回されていて疲れている。どうしたらいいのか」というお悩み相談は、いろんな年代の女性から頻繁に投稿されており、先の見えない恋愛にやきもきするのは日本でもイタリアでも共通している様子です。 日本のように「告白して初めて、おつき合いがスタート」という習慣がないここイタリア。それだけに、イタリアの人々は「相手が自分をどう思っているか」感じとるアンテナを必死に立てているようにも見えます。 ここでは、そんな彼らから学んだ「先へ進むためのポイント」をご紹介します。 1.次の予定を聞いてくるかどうか フランスで働く男性とインターネットで知り合った知人女性がいます。共通の趣味を持っているので、知り合った当初はその話題で盛り上がりました。2か月ほどしてから実際に会い、好感触を感じた彼女でした。 だいたい月1回のペースでデートしていたそうですが、6か月目あたりからイマイチ先へ進んでいないように感じ始めました。 「好きだよ、とか言ってくるわりには行動がとぼしくてね。デートも彼の家か私の家で過ごしてばっかりだったし」とグチる彼女。もう先はないな…と見切ったきっかけは、次の予定を聞いてこなくなったときからだそう。 「遠距離だからいつも会えるわけじゃない。だから最初のうちはデートの日にちをかなり早くから打ち合わせしてたのに、だんだんそれがなくなってきてね。大切にされてないと感じて、サヨナラすることにしたの」と語っていました。 2.仕事の言い訳が本当かどうか 貿易の仕事をしている彼とおつき合いを始めて、10年以上経つ知人女性がいます。仕事柄ヨーロッパを飛び回っている彼とデートの予定を立てるのは本当に大変だった…と当時を振り返る彼女。 しかも、デートの間の話は彼の仕事の話ばかりでした。知り合って半年ほどしてから彼とデートどころか連絡も滞り始め、彼女に不安が生まれました。 「ろくに会えない、声もきけない。私って単に都合のいい女? 私たちってどういう関係なの?」と思い始めたときは体調をくずすほどがっかりしました。 しかしやっと電話がつながったとき、発作的に「次の休みにそっちに行くから!」と宣言して実際に会いに行ったそう。 久しぶりに見た彼の姿は、激務からくるストレスでかなりやつれており、その姿を見た瞬間、不満が吹き飛んだそうです。手がけたプロジェクトが終わり、ようやくイタリアへ戻ってきた彼を、彼女はじっくりケアしました。 「仕事=言い訳じゃなかった。かまってくれなくて寂しい、と文句を言うつもりの私は、単なるお子様」と、彼女は時々反省の種にしています。 3.自分で言ったことを覚えているかどうか 人気アーティストのライブで知り合った男性と、デートを重ねていた知人がいます。そのわりには彼の気持ちがイマイチつかめない、他の女がいるのかしら…とバーで嘆くのを、他の友人と共になぐさめていました。 その1か月後は、彼の誕生日。1週間ほど前に「一緒に過ごしたいから、その日は空けておいて」と彼女に電話があったのですが、2日前になっても細かい連絡がない状態でした。 どうしたらいいのか電話しても、留守電になってばかりだったそうです。 結局、当日になっても彼から連絡は来ず、2日後にようやく「友達がサプライズパーティーを開いてくれて、そっちに行ってた。君はどうしてた? 今夜会いたいな」というメールが。このとき、彼女はふっ切れました。 「人の気持ちも知らないで、ぬけぬけとこういうセリフを吐けるダメンズに時間を費やした自分が心底情けない」と心機一転。その後彼とは連絡を断ち、新しい出会いを見つけて幸せにしています。 不安な気持ちのときは、その中にどっぷり漬かってしまうだけに、周りが見えなくなりがちです。そこから脱するためには、望む結果にしろ、そうでない結果にしろ、勇気を出して先に行くことが必要。 迷った時は、あなたの背中を押すための3つのチェックポイントを、活用してみてくださいね!
2015年09月01日女友達2人と一緒に、レストランで夕食を取っていた時です。 はす向かいの席はカップルだったのですが、彼女がトイレに立った時その彼が誰かと電話を始め、「まだ彼女に別れたいと言えていない」「面倒くさい女だから超修羅場になるはず、今夜はそっち(おそらく浮気相手の所)に行けない」とコソコソ。 何も知らない彼女が戻ってきたとたん、2人はすぐ店を出て行きました。残された私たちは「彼女のどんな所が面倒くさかったのか?」とその後の展開を勝手に予想。妙に盛り上がったのを覚えています。 “愛情は与えるもの、そそぐもの”とばかりに気持ちを即行動に移す、イタリア女性の実行力には驚かされますが、空回りしていることもしばしば。そんな自分に気づかないままフラれてしまう人も少なくありません。 ここでは、残念な結果をむかえた人たちのエピソードをご紹介します。 1.やきもちのエスカレート 無料のwifiを利用できる近所のカフェで、パソコンを使っていたときのことです。知人がやってきたので、少しおしゃべりすることに。彼は新しいスマホを自慢しつつ、「気に入ってるのに、調子がイマイチ」とグチっていました。 見せてもらうと、怪しげなアプリが入っています。設定を見るとGPS機能を使って何やら送信している様子でした。 アプリについて簡単に説明し、このせいで調子が悪いのかもね〜と伝えると彼は顔色を変え「これ、彼女が入れたやつだ」とポツリ。 2か月ほど前、食中毒で倒れた同僚(女性)につきそったため仕事後のデートが流れてから彼女のやきもちが始まったそうです。 以来、デート中必ず3回は彼の携帯チェック、仕事中も30分おきのメール、外出時と帰宅時は即電話で報告、寝る前の2時間は彼女との電話…というスケジュールが設定されました。 最初は愛情だと思っていた彼ですが、それがうっとおしさに変わるまでそう時間はかからなかったようです。 「スパイもどきのアプリまで入れられるような覚えはないよ! もう別れる!!」と彼はブチ切れ、話の急展開にボーゼンとする私を残して帰っていきました。 2.世話の焼きすぎ 自営業の知人は、仕事関係のパーティーで元彼女と知り合いました。 とても明るくて、話が上手な彼女とすぐ意気投合。実家暮らしの彼女が、彼の家に週末泊まりにくるのが習慣だったのですが、ある時彼がインフルエンザにかかってしまいました。 簡単に食べられる食事の支度をした後、彼女は帰宅。その後も無理をして仕事をしたせいか、彼はついにダウンし救急車で病院へ直行しました。 次の日、彼の身の回りのものを持って彼女が来てくれたのはいいのですが、問題は退院後。5日ほどしてから家に戻った彼が見たのは“ものすごくきれいに片づけられた部屋”でした。 嘔吐の症状がひどかったせいで部屋はさんざんだったのに、そんな様子は跡形もなかったそうです。おまけに、ベッドの上には洗濯&アイロンがけされた“汚したはずの衣類やリネン”が。 「まだうっすらシミが残った下着にまでアイロンがかかってた。それを見たとき、急に冷めたんだ」と彼は語りました。 僕が欲しかったのはお母さんじゃないんだよ、いくら彼女でもそれは重すぎる…と恥ずかしそうにうつむく彼。半月ほどしてから、別れを切り出したそうです。 3.支配したがる 飛行機の中で、ファッション関係の仕事をしている女性と知り合った知人男性がいます。数日後に一緒に出かけたのがきっかけで、2人はつき合うようになりました。 ある週末の午後、彼が家で部屋の壁塗りをしていたときに彼女がやってきました。しかし、彼の姿を一目みるなり、彼女は絶句。 「ビリビリになった古いTシャツを、汚れてもすぐ捨てられるように着ていたんだけど、それが彼女には耐えられなかったみたいだ」と語る彼。 クローゼットから別のTシャツを出して、それを着るよう勧める彼女とケンカになりました。 彼女の仕事柄、人のファッションが気になるのは理解できたそうですが、部屋着にまで文句をつけられるのは、我慢できなかったようです。 一応その場でケンカはおさまりましたが、それからギクシャクしはじめ、やがて2人は破局。 「ズバリ言うと、ウザくてね。否定されているだけでなく、支配したい気持ちが透けてたから」とつけ加えた彼の顔は、苦々しいものでした。 自分では相手のためを思って行動したつもりでも、思わぬ結果になることがあります。「愛しているから」という理由で、相手の心に踏みこみすぎるのはオススメできません。 愛情が先走ったり、裏返ったあげく“エゴの押しつけ”にならないよう、気をつけてくださいね!
2015年08月29日なじみのバーで知りあった20代後半の知人女性がいます。しばらく見ないなと思っていたら、マスターが「先月、彼とドロドロな別れ方をしたらしい」と教えてくれました。 一緒にいた彼女の知人が心配して、その場で彼女に電話し「引きこもってるみたいだから明日、海にひきずっていく」と話していました。 1週間ほどたって、彼女から「心配かけてごめんね。この間海に連れていってもらったおかげで、少しずつ気持ちが上向きになってきた」とメールが。来月公開の映画に一緒に行こうね、としめられていてホッとしました。 アモーレの国とはいえ、失恋した心に効く特効薬があるわけではありません。男女関係なく、カフェやバーで友だち相手に長々未練orグチをこぼす人をたまに見かけます。 とはいえ、たまっていたものを吐きだした後は、早めに立ち直るためきっぱりと行動にうつす彼らを見ると、切り替えの早さに驚くことが多いです。 ここでは、そんな彼らを見て学んだ「失恋の傷をやわらげるための行動3つ」をご紹介します。 ■1.ドラマの一気見でストレス解消 2年ちょっとつき合った彼に二股が発覚し、修羅場の末別れた知人女性がいます。 「最初はやけ食いに走って、それで少しは失恋のストレスが減ったけど、根本的解決じゃなかったわ」と語る彼女が次にしたのは、海外ドラマ(アメリカ製)の一気見でした。 「失恋してから家でまったりする時間が長くなって、前に妹からもらったDVDボックスに手をつける気になった」そう。 見始めてから止まらなくなり、週末はほぼ徹夜というスケジュールでした。30枚以上あるDVDの最後の1枚を見終わったとき「舞台になった場所へ行ってみたい」と思いたち、すぐ航空券を予約しました。 機内で仲良くなった女性の紹介で現地ツアーに参加したところ、同じく一人旅だったイギリス人の男性に声をかけられたそうです。 イタリアに帰ってからも彼とのやり取りは続き、2か月後に彼女は彼の住むロンドンへ転職。「サスペンス系の海外ドラマは失恋の特効薬よ!」と笑っていました。 ■2.泣きまくって悲しみにどっぷりひたる 遠距離恋愛に疲れきった彼に別れをつげられた知人女性は、とにかく自分の感情をはきだすことに集中したそうです。 「周りには何でもないふりをして自分の気持ちを閉じこめても、違うところで悲しさが表に出てきて、よけいストレスになった」彼女は、開き直ることにしました。 3か月だけ落ち込みまくると決め、同僚に「身体の調子が悪いからちょっと元気がないけど、気にしないでほしい」と伝え、仕事中の必要なとき以外は他人と話さないようにしました。 家に帰ってからは彼との思い出の写真を見ることに没頭したり、失恋ソングを聞きまくることでとにかく泣きあかす日々を送ったそうです。 3か月目に入ったあたりで「アタシ、なんでこんなに泣いてるのかしら」とふとわれに返ったとき、落ちこむのに飽きた自分を感じました。 そこで、前から興味があったサーフィンを始めたところ、地元のサーフショップつながりで新しい出会いを見つけることができました。 「悲しい気持ちを無理になんとかしないことがよかったのかもね」と語る彼女の表情は、とても充実したものでした。 ■3.プレゼントを大処分 プチセレブな彼と不倫していた知人女性が「やはり妻の元に戻る」と相手から手のひらを返されたときは、なじみのバーで顔見知りの常連さんに一晩中なぐさめてもらったそうです。 1か月ほどたって共通の知人から「彼女がアクセサリーを売りたいって言ってるんだけど、見にこない?」と誘われて彼女の家にお邪魔したのですが、すでに20人ちかい友人知人女性たちがそれぞれ、アクセサリーを吟味していました。 誰もが知る超高級ブランドのシックなブレスレットや、メレダイヤがこってりくっついた指輪などがあり、手放すのがおしくならないの? と思わず聞いてみたのですが「全部彼からもらったものだから、もう見たくないの。実家(フランスの田園地方)に戻るからお金がいるし」と語る彼女。 ずいぶんさっぱり思いきれるものだなと感心したものです。後から聞いた話によると、総額1万ユーロ以上の売却金で彼女は実家にもどり、友人とプチホテルを開業。 それをきっかけに事業が少しずつ大きくなり、すてきなパートナーにも恵まれたとか。今では元カレのほうがよりを戻すのに必死だそうです。 失恋でできた心の傷は簡単にふさがりません。悲しさから早く抜けだすためにも、行動を起こすのが幸せな未来を手にする近道と言えるでしょう。 小さなことでもいいので、時間薬と一緒に何か始めてみては?
2015年08月23日ローマ人の元カレとつき合っていたときのことです。初めて彼の部屋にお邪魔することになり、どんな部屋なのか興味しんしんでした。 ルームメイトたちに手みやげを用意して、いざ彼の家へ。みんなでにぎやかにご飯を食べた後彼の部屋に入ったのですが、そこはピンクと紫のスポットライトで彩られた異次元でした。 モノがあちこちにおかれ、お世辞にもととのっているとは言えない部屋が、ディスコのようにくるくる回るスポットライトで珍妙な色になっているのを見て、なんじゃこりゃ…と言葉をなくしたのを覚えています。 このように、一番長い時間を過ごす自分の部屋は、その人自身の性格や価値観をきっちりと反映するもの。 汚部屋の住人は論外ですが、イタリアでも、几帳面(きちょうめん)なタイプの人はきっちりと整理された部屋、大ざっぱなタイプの人は雑然とした部屋というのがだいたいあてはまります。 今回は、そんな彼らから学んだ「部屋のアイテムで知る彼の性格」をご紹介します。 ■1.ぴかぴかのルームライト=神経質なタイプ 自営業であちこち飛び回っている知人男性がいます。 一緒に飲んだ友人知人全員の会計を持ってくれたことも1回や2回ではなく、豪快というイメージがまるごと当てはまるような人ですが、彼を語る前妻のセリフは真逆。 「みんなそう思ってるのよね~」とため息まじりに彼女が話したのは意外な彼の一面でした。結婚前に、初めて彼の部屋に入った彼女は「モノが多い部屋」を予想していたそうです。 しかし実際は、必要なモノ以外はほとんどモノがない、シンプルな部屋でした。「ルームライトにほこり一つないのが一番ビックリした。バスルームや玄関もみんなそうだった」と語る彼女。 しかし結婚後気がついたのは、彼が「ささいなことを気にする神経質なタイプ」だったということでした。 掃除でも料理でも、何か家事を始めると徹底的にやらないと彼の気が済まないのだとか。分担して家事をやる彼女にも、ちまちまケチをつけていたそうです。 結婚生活は2年で終わり、今はフリーな彼女ですが「普段の掃除でルームライトまでピカピカにするようなナイーブ男は、もう選ばない」と苦笑いしていました。 大掃除のときくらいしか手をつけない所まできれいになっている場合は、かなり細かい性格の持ち主であることも。女性側にも、それを受けとめてあげられるだけの器の大きさが必要です。 一緒にいて消耗するような気分になるなら、パートナーとして選ぶのは考えたほうがいいでしょう。 ■2.開きっぱなしの歯ブラシ=だらしないタイプ 知人に紹介してもらった男性と意気投合し、何度かデートを重ねた女性がいます。 知り合って半月後に、彼の部屋へお邪魔した彼女。雑然とした部屋に「右のものを左に、っていう感じだった。それでも私の居場所は確保してあった」という印象を受けたそうです。 リビングで食事をとった後、彼の部屋でワインを飲みつつ、映画鑑賞という流れにすっかりくつろいでいた彼女でした。 そろそろ寝ようとしたころに、バスルームを借りた彼女が見たのは「すごく汚い、開きっぱなしの彼の歯ブラシ」。 あまりにも気になったのでそれとなく聞いてみたそうですが、彼の答えは「普通に使っているし何も問題ない」だったそう。 つっこんで聞いてみると、部屋の掃除や洗濯はたまに来るお母さんにまかせているという発言も…。 「いい年して、そこまで片づけられないってどうなの?」と引いてしまった彼女は、適当に言い訳をして次の日の朝早く帰ったそうです。 いつも使うものをまめに交換orメンテナンスしていない様子があれば、少し気をつけたほうがいいかもしれません。 よく言えばおおらかな性格ですが、裏返すといいかげんでだらしないタイプの可能性があります。おつき合いしていくなら、彼のママ代わりを引き受ける覚悟を決めて。 万一どれかのタイプに当てはまる場合でも、直接話して直るようなら見込みはあるかも。「相手を育てることも、いい女の条件の一つ」と心得れば、さらにハッピーな未来が開けてくることでしょう。 その時は「干渉してくる面倒な女」扱いされないよう、気をつけて! 「アラ探し」とまではいかなくても、相手の困ったところをそれとなく把握しておくことで、何か起こった場合のダメージは最小限に。こんなはずでは…と後悔することのないよう、相手をよく観察してみてくださいね。
2015年08月22日電車に乗っていたときのことです。目的地に着くすこし前、ちょうど窓際に座っていたカップルがケンカをはじめました。 スマホをいじっていて彼女との会話に生返事だった彼の態度に、彼女がイライラしたのがきっかけでした。 彼のスマホをとりあげて画面を見た彼女の顔色が一瞬で変わり、「元カノとは切れたって言ってたよね!? このチャットはどういうこと!?」とどなりはじめました。 当然、車内の視線は彼らがひとり占めです。エキサイトしていくケンカを見つつ、ヤキモチ焼きと言われるイタリア女性らしいシーンだな…と思ったのを覚えています。 一人の大人として生きていけば、それなりに出会いや別れの数はあるものの、相手の過去を知った時「どうしよう…」と悩んでしまう場合も少なくありません。 ここでは、そういうシチュエーションに直面したイタリア女性のエピソードをご紹介します。 ■1.隠し子がいた彼 パートナーと最近別れた女性がいます。医師として働く彼女は、彼と二人でローマ中心部のマンションに住んでいたのですが、ある日届いた手紙に彼が顔色を変えました。 「彼はなんでもない、って平静を装ってたけど、どうもそうは思えなかった」彼女は、彼の手から手紙をひったくって中身を読んだそうです。内容は弁護士からのもので、彼の子供の養育に関することが書いてありました。 「子供がいたなんて聞いてなかったけど、別に気にしなかったわ」と話した彼女でしたが、彼女が許せなかったのは、彼の態度。 子供の母親(彼の前のパートナー)が亡くなったので弁護士から手紙が来たのですが、彼は「いろいろと面倒だから引き取るつもりはない」と弁護士に電話していたそうです。 それが原因で大ゲンカになり、彼の人間性を疑った彼女。「前のパートナーと何があったのか知らないけど、まだ小さい子供を面倒なんて言うような人と一緒に暮らしたくないから」と、すぐ別れを決めて引っ越したそうです。 ■2.犯罪歴があった彼 友だちとして仲よくしていた男性と、ちょっとしたきっかけでつき合い始めた女性がいます。 「つきあってからすぐ彼から『実は刑務所の中にいたことがある』っていきなりカミングアウトされて、そりゃ驚いたわよ」と話す彼女。 刑務所にいたときに、社会に戻ってイチからやり直せるよう、彼はコンピュータの資格をとったそうです。彼と知り合ったのは仕事上で、とても効率よく仕事をこなしていく彼に好感を持ったのがきっかけでした。 「彼は自分の間違いをきちんと認めて、つぐなった。人生をやり直すのに成功しつつあるから、もっと応援したくて」と笑う彼女の姿は、とても幸せそうでした。 ■3.ギャンブル依存だった彼 知人女性が、1年ちょっとつきあった彼と同棲を始め、しばらく経ったときのことです。 メンタルクリニックが入った建物に入っていく彼の姿を見かけ、「何か予感がしたから、悪いとは思ったけど彼の携帯を見たのよ」と語る彼女。 メールの中には、ギャンブル依存者のケアサークルから届いていたものがありました。カード入れの中にもクリニックのドクターの名刺があり、間違いないと彼女は確信。 次の日彼の過去を問いつめたところ「ギャンブルに、給料のほとんどをつぎこんでいた。隠していたがかなりの額の借金があり、そのせいで婚約者も友人もなくした」という衝撃の告白が。 立ち直るために必死で頑張っていて、そのときに君と知り合ったんだ…と彼はうなだれたそうです。 よく彼のそばにいることを決めたね、と聞くと「1週間だけ、実家に戻って考えたの。いろいろあったみたいだけど、彼は言い訳めいたことを言わなかった。それならきっと立ち直ると思って、彼の元へ帰ったわ」と答えた彼女。 今も二人は一緒に暮らし、仲良くやっているようです。 過ちをおかしていても、それを全力でフォローする相手なら「それならば…」と将来への希望が見えてくるものです。 「過去から学んでいるか」「今の相手の人間性を信じられるか」で相手を判断することが、幸せになる近道。迷っている人は、参考にしてみてくださいね!
2015年08月18日夏のバカンスシーズンになると、半月から1か月ほどの休暇を取って遊びに出かけるイタリア人が多くなります。 まだ同棲はしていないカップルが、休暇の時期を合わせて海辺のコテージや、避暑地のロッジなどで夏休みを一緒に過ごす「プレ同棲」を試す話もチラホラ聞こえてきます。 お互い、ふだんの生活ぶりを観察できるいいチャンスですが、あまりにも自分をさらけだしたのが原因で「こんなはずでは…」というシチュエーションになる場合も少なくありません。 ここでは、同棲中のカップルが直面した3つのエピソードをご紹介します。 1.見てしまったコレクション 経営コンサルタントの男性とつき合っていた知人女性が、同棲して2年ほど経ったときのことです。 自分のパソコンに紅茶をこぼして使えなくなり、急きょ彼の古いパソコンを借りました。古いマシンだっただけに動きが悪く、彼女はイライラしながらマウスをいじくっていました。 突然、複数のフォルダが勝手に開き、彼のコレクションとおぼしきお宝画像が表示されたそうです。 「ピンヒールを履いた女性の足をなめてる画像とか、私が知ってる彼の好みから相当離れてて、ドン引いた」と語る彼女。 偶然とは言え、見てしまったことを謝るかどうかでかなり迷った結果、黙っていることに決めました。 その1年後に彼の浮気が原因で別れた二人ですが、今でもあのとき見た画像の衝撃は忘れられないそうです。 2.毛のはえたカミソリ レストランを経営する彼と同棲している知人女性は、カミソリで赤っ恥をかいたと語ってくれました。 4年前の夏、友人から急に海に誘われ、あわてて出かけたときのことです。たっぷりと海辺の風を楽しんだあと、夕方すぎに家に戻った彼女でしたが、迎えてくれた彼はかなりごきげん斜め。 夕食のあと、話があると彼が切り出し、部屋からなにやら取り出してきました。彼女の目の前に置かれたのは、「いろんな毛がつまったムダ毛用のカミソリ」。 君のことを心から愛してるよ、でもこれはちょっと…から始まり、たっぷり2時間小言タイムだったそうです。 「急いで仕度して、そうじも片づけもしないで出かけたのよ。その日は彼がたまたま早帰りだったせいで、見られちゃった」と苦笑いする彼女。 反省した彼女はそれ以来、どんなに時間がなくてもバスルームをきれいにしてから出かけるように習慣づけたそうです。 3.古びたクッション 彼と同棲を始めてから3か月足らずで大げんかをした知人女性がいます。 実家暮らしだった彼が、二人で住むアパートに持ってきた家具の中に、古びたクッションがありました。見た目に反し快適で、彼女はよく使っていたそう。 しかし、ソファーでくつろぎながら二人で飲んでいたときのことです。彼が突然、彼女が使っていたそのクッションを「ちょっとかして」とお尻の下にしいた後、30秒くらいで返してくれました。 「何をしたの?」という彼女の質問に彼は「これ、おなら専用クッションなんだ」と答え、彼女はその場で絶句。 臭いはともかく、音を全部吸収する素材? だそうで、人前でも我慢してお腹が痛くならずに済む、と話す彼に彼女がブチ切れ、大げんかに。 「そういうことはもっと早く言うべきよ。知ってたら頭に使うなんてしなかった」と、彼女は仏頂面で語りました。 しかし彼のほうからそういう話題をふってくれたおかげで、その後はおならに神経質にならなくて済んだそう。 出そうなときは、クッションをトイレに持っていって使っている…と彼女は語っていました。 恥じらいのラインをどこで線引きするかはカップルによって異なりますが、ある程度は気を使いあうのが同棲を成功させる秘訣と言えるでしょう。 女性らしさを忘れないよう、たまにチェックすることを忘れないでくださいね!
2015年08月17日アモーレの国イタリアでも、別居婚を選ぶカップルが少しずつ増えているようです。 一人っ子の知人女性は、婚約直後にガンで倒れた家族のため、別居婚を選びました。 ご主人は「別居って言っても、車で40分くらいの場所に住んでるしそれほど気にならない。会いたいと思った時に会えるしね」とあっけらかんと話していました。 離れていて不安に思ったことはないの? と聞いてみると、「ほぼいつも連絡を取りっぱなしだから、物理的な距離はまったく気にしたことがない」とバッサリ。その安定感に尊敬すら感じたのを覚えています。 いろいろな事情がからんだ上で別居婚を選んだイタリアのカップルが、こえなくてはならない壁をどうやって乗りこえ、二人の愛をはぐくんだのか? ここでは、彼らから学んだ別居婚のコツをご紹介します。 ■1. 24時間オンライン 地元で、職人として働くご主人と別居婚をして1年ほど経つ知人女性がいます。 「仕事の都合上、地元でずっと暮らすのが難しかった。別居婚を申し出たのは私だけど、彼は拍子抜けするほどあっさり『いいよ』って言ってくれたわ」と、彼女は結婚当時を振りかえっていました。 普段の連絡はしばらく、携帯オンリーだったそうですが「彼が肺炎で入院したとき、本当に連絡するのが難しくて困ったの。だから、退院祝いにタブレットとスマホを無理やりプレゼントしたわ」と話す彼女。 デジタルガジェットを使うのが苦手…と渋る彼を説得し、お互いのSkypeをつなぎっぱなしにしたそうです。 それからというもの、職場でも家でも24時間お互いの様子を見ることのできる便利さに目覚めた彼は、「面白コスプレでSkypeトークする」「部屋にぬいぐるみを隠して『ウォーリーを探せ』ごっこ」など、ハマリまくっているとか。 ■2. 出先デートでワクワク感を継続 船員として働くご主人と別居婚をしてはや10年経つ知人女性は、「会うときは思いっきり楽しむ」を二人の約束にしていたそうです。 「私も海外出張が多い仕事だから、プライベートで会う時間を合わせにくかった。なんとかしたくて必死だったわ」と、苦笑いで語った彼女。 手がけたプロジェクトが終わったあと上司に交渉し、彼が乗る船の航路に合わせたエリアの担当に変えてもらったそうです。 彼の寄港地と彼女の出張先が重なるときは必ず、2〜3日現地に滞在してデートの時間を楽しむようにしたところ、それまでの3倍ほど一緒にいられる時間が増えたとか。 来年の夏、小学生になる娘さん(彼女と同居)もまじえ、デート→家族旅行にする予定らしく「今から彼と二人ではりきっちゃって、子供部屋はクレヨンで書いた計画書だらけよ」と笑う彼女は、とても幸せそうでした。 つかずはなれず、という言葉どおり、物理的には離れていても「心はいつもそばにいる」ことが、別居婚を長続きさせるコツ。 そのために、行動をおしまず「これだ!」と思うことをどんどん実践してみましょう。そうやって「二人のスタイル」を確立できれば、応援してくれる人も増えていくはず。 これから別居婚を考えている方は、参考にしてみてくださいね。
2015年08月16日