アパレル会社のプレスを経てフリーに。 いくつになっても休日のカフェめぐりがやめられない。 おひとりさま、ときどきワンコのカフェ時間をこよなく愛する。
いくつになっても休日のカフェめぐりがやめられないvingt_deuxの、癒しのカフェめぐり。きっとあなたの“おきにいり”が見つかる。ふっとひと息つきたい時に、のぞいてみてください。
もうすぐクリスマス、気の利いたものを探しに「la kagu(ラカグ)」にやってきました。「ラカグ」は、2014年10月10日にオープンしたばかり、サザビーリーグと新潮社が組んだ、新しい形のキュレーションストアで、カフェ、ファッション、生活雑貨、家具、ブックスペース、レクチャースペースを備え、神楽坂駅の矢来口を出てすぐです。 コンセプトは“REVALUE” 流行に流されることなく、古くからあるものや、これからも大切にしたいものを独自の目線でとらえ、「衣食住+知」、知性とライフスタイルの融合を提案しています。ネーミングの由来はフランス人が神楽坂を「la kagu(ラカグ)」と呼ぶことがあるというところから、ウッドデッキと大階段がつなぐ建物は50年ほど前に建てられた新潮社の本の倉庫でした。 街の景観を壊すことなく作られたデザインは隈研吾建築都市設計事務所によるもの、天井は高く倉庫時代からの什器を使用し工業的な印象です。 各スペースは分野別のプロフェッショナルが専属キュレーターとなり、ブランドのセレクトからマーチャンダイズ、ディレクションまでを引き受けているそうです。 カフェは入って左側、パイン材のテーブルがふたつと、カウンターの全部で50席。5.5mの長いテーブルと椅子はペニーワイズ製、椅子は座り心地もよくペニーワイズのブランド価値を再認識しました。 メニューやカップなどに使用されているイラストはサンフランシスコのWendy MacNaughtonさん、ロゴパッケージデザインは、アートディレクターの平林奈緒美さんなのでやっぱりかっこいい。コーヒーは鎌倉カフェの老舗「カフェ ヴィヴモンディモンシュ」の堀内隆志さんがアイス、ドリップ、エスプレッソそれぞれに適した豆を、1回に2kgと少量ずつ丁寧に焙煎したこだわりのものです。 フード部門のキュレーターは鎌倉の「ロングトラックフーズ」の馬詰佳香さん。朝食は8:00a.m.~10:00a.m ランチは、11:00a.m.~15:00p.m. “MEAT&BREAD”をコンセプトに自家製ソーセージやイタリアやスペインから直輸入した生ハムなどが揃います。 イチ押しはホットドッグでフレンチフライ、ベジタブルディッシュ、ドリンクがついて900円。使用するソーセージは、バイエルンの伝統的な白いソーセージのミュンヘナー・バイスブルスト、ハバネロ、シポラタ、サルシッチャの4種類。ピクルスの切り方にも注目、爽やかなハーブ入りのサルシッチャはジューシーでプルンとはじけます。 クロワッサン、チーズ、ハム、ジャム、グリーンサラダ、コーヒーもしくは紅茶、ミニフレッシュオレンジジュースで800円のラカグブレックファーストセット。 旬のフルーツのトライフルは600円、この時はリンゴのコンポートに水切りしたヨーグルトと自家製アイスクリーム、スポンジケーキの美しいひと皿は、シンプルでとてもおいしいデザートです。 1階はカフェとウィメンズファッション、生活雑貨。 雑貨のキュレーターはスタイリストの岡尾美代子さん。ヨーロッパを中心としたセレクトで、機能性を兼ねた上質なものに遊び心を加えた商品群、掃除ブラシだけでもこんなにたくさんあります。 2階はメンズファッション、家具、ブックスペース、レクチャースペースsoko(ソーコ)。 神楽坂にお住まいの方が「桐の木も切られずに残ってこんな素敵なものが出来てよかったわ」とおっしゃっていました。早くも神楽坂に受け入れられた「ラカグ」、目利きが選んだ商品は長く付き合えそうなものがたくさん、知的好奇心も満たされ小腹がすいたらひと休み、頻繁に訪れたい場所になりました。 la kagu tel.03-5227-6977 東京都新宿区矢来町67番地 SHOP 11:00~20:00 CAFE 8:00~22:00(LO 21:30) ・ 公式サイト
2014年12月13日食に関する仕事をなさっている方から最近良くお聞きするのは「merci BAKE(メルシーベイク)」。参宮橋のLIFE sonのパティシェだった田代翔太さんが2014年7月21日に松蔭神社にオープンさせたイートインスペースもあるケーキ屋さんのこと、松蔭神社の商店街の中にあります。 街に馴染んだ気構えのない外観。アルミサッシの引き戸を開けると、正面にショーケース、続く奥がカウンターキッチン、イートインスペースは商店街に向かって座るベンチカウンター2席と壁に面したテーブル席がふたつ。 楢の無垢材を使ったテーブルとカウンター、白いタイルに白い塗装、天然素材のワンピースの美しい女性スタッフと笑顔、ナチュラルでかっこいい小さなハコ、この素敵なバランスは、アメリカのライフスタイル誌「KINFOLK」の世界を感じさせます。 ドリンクはコーヒーと紅茶。コーヒー豆は、奥沢のオニバスコーヒーのもの、ドリップで入れてくれます。ケーキは生クリーム系ではなく、スコーンやクッキー、チーズ・レモン・キャロット・ラムレーズンケーキ、ヨーグルト、プリンなど。品数は多くはありませんが、入れ替わり立ち代りテイクアウトするお客様でいつも賑わっています。 ベイクドチーズケーキはこっくり、底のクルミのざくざくっとした食感も良い。 ねっとりと濃厚なガトーショコラは、半分でも大満足できるおいしさ。 瓶にはいっているだけでオシャレ度がアップしたチョコレートプリンも濃いムースのようで、とろけます。 二両編成の世田谷線が通る松蔭神社は、ほのぼのとした街の印象ですが、ビジュアルブックを取り扱う古書店やオイスターバーなどもでき、おしゃれな若者が集まり活気ある街に変化しています。「merci BAKE」は9:30にオープン、朝は塩むすびも販売している話題のケーキ屋さんです。 merci BAKE tel. 03-6453-2389 東京都世田谷区若林3ー17-10 9:30~19:00 水曜日定休 公式サイト
2014年11月22日西荻窪北口から5分、ネパール人のNeelさんと一級建築士の川井加代子さんが結婚して作り上げたネパール・インド料理のレストラン風のカフェ 「Sajilo Clove(サジロクローブ)」は、どこか懐かしいような異国の空気感が漂います。 フランスの大きな邸宅で使用されていた鉄製のドアを開けると、思いのほか深い空間でたくさんのライトで作り出す陰影が、旅先にいるような錯覚を覚えます。ガラスにはネパール語で、“いらっしゃい”。 白いタイルが貼られたクルミの木のキッチンカウンター、カツラのテーブル、アンティークショップや古道具屋、リサイクルショップで集めたという椅子、解体中に出てきた古い銅管を使ってNeelさんが作った赤サビのライト、フランスの古いスイッチなど、日本・ヨーロッパと国を問わず集められたモノたちで美しい調和が作られています。 ネパール人のシェフが腕を振うのは、ネパールの一品料理と本場インド仕込みのマイルドなカレー、タンドール釜で焼かれたナン、ココナッツのアイスクリームなどのデザート、ワインも充実しています。 ランチのAセット1,000円は、カレー1種。Bセット1,150円は、好みのカレー2種。どちらもサラダ、ナンorターメリックライスと自家製ラッシーorチャイが付きます。辛さのリクエストをオーダー時にできますが、 卓上のホットチリパウダーで調節します。 ラッシーとアイスチャイ。 この日はふたりでチキン、バターチキン、ベジタブル、マトンの4種にしました。カレーはまろやかなやさしい味、バターやギー塗っていない大きなナンはほんのり甘いです。 「サジロクローブ」はおいしいのはもちろん、店名の由来にもなったスパイスのクローブのように魅惑的で五感を刺激する場所です。 Sajilo Clove tel. 03-6761-8330 東京都杉並区西荻北3-42-13 永谷マンション1F 11:30~15:00 18:00~23:00(土日祝は通し営業) 水曜日定休 公式サイト
2014年11月15日フランス語でツバメを意味する「L'hirondelle(リロンデル)」。ツバメは同じところに帰って巣を作ると言われているので、またここに来てね…と人が集まる場所にしたい思いを込めてつけた店名だそう。 中目黒の駅から池尻大橋方向に10分、青葉台1丁目の交差点の近く、ビルの3階と4階が「リロンデル」。以前は本郷に店を構えていましたが、中目黒に場所を移し、2014年4月4日に再オープン、昔馴染みのお客様も多いカフェです。 エレベーターで3階に上がるとドライの紫陽花のウエルカムボード、一見雑貨屋さんのような店内は、自家製のジャムやドライフルーツ、スコーンが並び焼き菓子などが購入できます。キッチンもここ、夜11時までの営業なので家庭料理をつまみながら、立ち飲みもできるそうです。 4階のカフェスペースは、入ってすぐにピアノ、ドライになったユーカリのすっきりした香りがする10席ほどの小さなスペースで、雑然としたビルの外観からは想像できない素敵な空間が待っていました。 ピアノはインテリアの一部ではなく時にはライブも開催、おもしろいのは朝食を取りながらのライブもあり、予約ですぐ埋まるほど好評です。 ブルーのフランス窓が空間全体を引き締めています。夏はボサノバが流れ、フランス窓に西日が差してとても美しく、スタッフの方も幸せを感じた時間だったそうですが、この日はクラシックがBGMでした。 ランチは季節のカレー、パスタ、サンドイッチなどがありましたが看板メニューのグリーンカレーをいただきました。本郷の店を知るお客様はこれを目当てにいらっしゃるほどです。 スープとサラダ、デリ、ドリンク付きで1,000円。水を使っていないというカレーは、食べ慣れたグリーンカレーとひと味違いました。生クリームとココナッツ、鶏肉としめじ、トッピングにパプリカ、濃厚でまろやか、辛さがじんわりと追いかけてきてたしかにクセになりそうです。半分も食べ進んだ頃には鼻の頭には汗、おいしくいただきました。 デザートにはオレンジとビターチョコレートのガナシュ、テイクアウトしたピーカンナッツのタルトが絶品でした。 色や姿が変化するドライフラワーが随所に飾られ、今なぜか新鮮に見えました。スタッフがフレンドリーなうえ、23時までの営業なので一人でふらっと立ち寄る方も多いそう、自然に人が集う居心地の良さそうなカフェです。 L'hirondelle tel.03-6303-0963 東京都目黒区青葉台1-27-11 SEVEN VILLAGE 3F・4F 火曜〜土曜11:00〜23:00、日曜11:00〜21:00 月曜日定休 公式サイト
2014年11月01日富ヶ谷の「ナタ・デ・クリスチアノ」は伝統的なポルトガルのお菓子、玉子タルトの専門店です。自家製のパイ生地にこだわりの卵で作った玉子クリームで焼き上げた“パステル・デ・ナタ” 。ナタはクリームの意で、もとは修道院で生まれたそうです。 ナタ・デ・クリスチアノの玉子タルトは、ポルトガルの第二の都市、ポルトの名店「tavi」で修行したスタッフが本場の味を再現したそう、よく知るマカオの玉子タルトとは、味も食感も別のものです。 直径6センチほどの小ぶりなタルトは、幾重にも花びらが重なったオトメツバキのよう、高温のオーブンで焼き上げられたパイ皮は絶妙な塩加減でパリパリッとクリスピー。トロリとした玉子クリームとの組み合わせは最強、シンプルながらとてもおいしい。いくつでも食べられます。 テイクアウトが基本ですが、運良く焼きたてが購入できたら、サービスのシナモンと粉糖をたっぷりふって店先のベンチで召し上がれ。グラス売りもある赤ワインと共にいただくのがポルトガルスタイルだそうです。 6個入のテイクアウト用の箱もテントや外壁のアズレージョ(タイル)と同じ柄のブルーと白。舌が肥えた友人たちにも評判のナタはお手頃価格の1個200円、事前予約もできるので手土産にもおすすめです。 ナタ・デ・クリスチアノ tel.03-6804-9723 東京都渋谷区富ケ谷 1-14-16 スタンフォード103 10:00-19:30 月定休 公式サイト
2014年10月25日「たすけたい つつみたい 按田餃子でございます」按田餃子(あんだぎょうざ)のキャッチコピーはユニーク。店のオープンは料理研究家の按田優子さんの著書『冷蔵庫いらずのレシピ』の撮影中、写真家 鈴木陽介さんが、メニューのひとつだった水餃子のおいしさに、「餃子屋をやろう!」と言いだしたのがきっかけだったそうです。 代々木上原駅から1分、古いガラスの引き戸の入口、6席のカウンターにボックスシートがひとつ、コンセプトは乙女の雀荘だそうですが、キッチュな中国風の置物や保存食が並び、台湾? 中国? 不思議な空気感です。 料理はアジアの屋台飯風。水餃子が看板ですが、単品もいろいろ、自家製コーラ、きくらげジュース、二日酔いにはオレンジターメリックジンジャー、ライムを搾っていただくスイカジュース(季節限定)など、聞くのも初めてのドリンクがあります。 有機ハトムギを殻ごと粉末にして配合した皮を使った水餃子は、少し茶色、ハトムギは血液浄化作用があるそうです。餃子あんは、鶏と豚の各2種。大山鶏は香菜と胡瓜、キャベツと生姜。岩中豚はカレー風味の人参と生姜、搾菜と大根。あんによってココナッツや干しエビが隠し味、個性的で複雑な味わい、しっかりした皮によく合います。 水餃子定食は、4種の餃子、豚そぼろが隠れているご飯にあらめスープで1,000円。チープな食器も異国空間作りに一役買っています。 卓上調味料は餃子のタレ、味の要、醤油、黒酢。味の要は、コリアンダー、クミンシードなど、様々なスパイスをブレンドした万能調味料で、ご飯にも餃子にもちょい足しして自分好みの味を作ります。 きくらげいっぱいのラゲーライスは青菜のお浸しとあらめスープ付きで800円。単品の香菜と胡瓜の水餃子は450円で一番のお気に入り、10日もするとまた食べたくなります。 溶けるほど柔らかく煮込まれた豚肉にきくらげ、金針菜に玉ねぎ、塩と醤油だけで味付けされたとは思えない深い味でとてもおいしい。金針菜は、忘れな草の蕾を乾燥させたもの、ほうれん草の20倍の鉄分やミネラルが入っています。美容にも良い乾物を取り入れた食事は栄養満点、お一人さまでも気兼ねなく利用できます。 按田餃子 tel.03-6407-8813 東京都渋谷区西原3-21-2 1F 11:30~23:00(LO22:30) 月・火定休 公式サイト
2014年10月18日ドアを開けた瞬間に、店を包む空気感やスタッフの顔つきで、食事をする前から、きっと期待を裏切らないなと思える店があります。そこは西武池袋線の江古田駅北口から徒歩8分、パン好きに絶対の信頼を置かれているベーカリーカフェの「パーラー江古田」で、町の人気店でもあります。 パーラーとは、フランス語で“話をする場所”という意味、店主 原田浩次さんは、ちょっとした飲食ができて人が集う場所を沖縄ではパーラーということや、イタリアのバールのような存在にしたいという思いで「パーラー江古田」という店名にしたそうです。 2人掛けテーブル1卓とカウンター4席の小さな店で、カウンター脇にパンが並び、テイクアウトしたいパンはスタッフに伝え準備してもらいます。 キッシュなどもありますが、リュスティック、雑穀パン、カンパーニュ、全粒粉くるみパン、ベーコンエピなどの食事に合うハード系のパンが中心で、男っぽい面構えです。しっかりと焼きこまれ、表面の皮は厚く、中は柔らかで噛むほどに小麦の香りが広がる豊かな味わいのパンです。 友人と朝食用にオーダーしたのは、サンドイッチとパンセットの2種類でドリンク付き。サンドイッチの具材は3種、フレッシュトマトとチーズ、チキンと舞茸のオーブン焼きに限定のモッツァレラと茄子。八丈島のモッツァレラに惹かれ、全粒粉入りのチャバタを選びました。 バリッとした褐色のごつい皮のチャバタのおいしいこと、ソテーした丸茄子を挟むとモツァレラがトローッとからみ、最高です。お好みでこれにチキンと舞茸などWで具材を挟むことができます。 パンセットとコーヒーとキャラメルマッキャート。レーズン酵母で作られた食パンの耳は香ばしく、中はもちもち、「パーラー江古田」のサンドイッチパンの原点です。 パンを焼き、人気店になった今でも原田さん自らがカウンターでサンドイッチを作り、コーヒーを入れ、お客さまに提供する。朝早くから焼きたてのパンを食べられて嬉しいのはもちろんですが、原田さんの作り出すおいしさを共有できる距離感が「パーラー江古田」に人が集まる理由かもしれません。 パーラー江古田 tel. 03-6324-7127 東京都練馬区栄町41-15 8:30~18:00 火曜日定休 twitter
2014年10月04日麻布十番から徒歩4分、大人の隠れ家的サロンGraziaにボディージュエリーの体験に行ってきました! 以前出席した友人の結婚式で、ウェディングドレスに身を包む新婦の背中にシルバーのボタニカル柄風のボディージュエリーがあしらわれていて、その美しさに釘付けになり、とても興味があったのです。 今回の体験レッスンを指導してくださったのは、アーティストのSHIZUKAさん。SHIZUKAさんがボディージュエリーを始めたのは、ベリーダンスで舞台に立った時に、目立つ場所にある体の傷を隠す方法を探したことがキッカケとのこと。ボディージュエリーについて学んでいくうちに、既存のデザインや色使いでは物足りなさを感じて、オリジナルのデザインで上質な技術を提供しようとサロンを立ち上げられたのだそうです! Graziaのボディージュエリーの基礎の資格は、学科と実技。光グラデーション(3D立体アート)など他のスクールにはない高度なテクニックを1日で習得できるのが魅力。ご自身で楽しみたい方はもちろん、副業でサロンを開業したい方、美容業界で技術を広げたい方など、様々な方が興味をもたれ遠方からも(なんと鳥取や広島からも!)生徒さんが来ているそうです。 一般的にカラフルな薔薇や蓮、蝶のモチーフが人気だそうですが、SHIZUKAさんのデザインテーマは大人可愛い&ラグジュアリー。ピストルや鍵、羽、昆虫などモード感のあるデザインやモノトーンのグラデーション使いなど、個性的なおしゃれを楽しみたい方にオススメです。 同じ黒でも微妙な色の違いが! ボディージュエリーは、ボディー用の専用グルーを使ってダイヤモンドカットされたグリッターで、体の好きな部分につけられるので、ウェディング、成人式、パーティーなどのフォーマルシーンにはもちろん、タトゥーを隠すことにも使っている方がいるとお聞きして驚きでした。 通常1~2週間ぐらいはもつそうです。タトゥーとは違い、身体に傷を付けることもないので痛みも肌へのダメージもなく、例えば背中が開いたウエディングドレスなどを着る場合、ニキビや痣などをほとんどカモフラージュできるんですよ! 私は黒のドレスに、ちょっとドキッとするような遊び心を取り入れたくて、蜘蛛に決めました。まずデザインの蜘蛛を肌に転写し、グルー(接着剤)をつけていきますが、転写シートを貼る位置や角度で全体の印象が大きく変わります。そこが仕上がりのキモになるのですが、SHIZUKAさんの作業は早く、まさに職人技! 今回は微妙な違いの黒を使用し、光グラデーションで仕上げたので、蜘蛛の胴体が立体的でクールな印象。そこに目玉のパール使いで甘さをプラスして、SHIZUKAさん流の大人可愛いの完成です。 手首にあしらったライトシルバーの蝶は、スワロスキーがポイント、粒子が細かいグリッターを使用しているので繊細な仕上がりで、手を動かすたびに蝶が踊り美しい! またGraziaでは、学ぶ目的ではなくても、予約制で施術していただくことができます。洋服のデザイン、場所、目的など、いろいろ相談しながらデザインを決定するのはとても楽しいです。技術を学んで自分のものにするのも良し、これからイベントが多いシーズンにボディージュエリーをつけてお出かけするのも良し、自分自身がアガル、おしゃれを楽しんでみませんか? 洗練された大人のラグジュアリースタイル「Body Jewelry Salon Grazia」の詳細は こちら
2014年10月01日2013年秋にオープンしたのが、代官山の八幡通りにあるキング ジョージ。店名は、20歳になるオーナー、ユアンさんの愛猫の名前で、ボリューム満点だけどヘルシーでおいしいサンドイッチとユアンさんのオリジナルカクテルを味わえるサンドイッチ カフェ・バーです。 サンドイッチは高蛋白で低脂肪のターキーを中心に、ツナ、ハム、野菜など7種類、パンはライ麦、マクロビ、胡麻入り、ダークライ麦があります。 オーダーしたのはザ・キング・ジョージ。オレンジ、ライム、アップルの香りが移ったフルーツウォーターを飲みながら、サンドイッチを待ちます。 ワックスペーパーで包まれた大きなサンドイッチにびっくり。薄くスライスされたスモークターキー、たっぷりのレタス、トマト、プロボロネチーズがライ麦パンに挟まれて美しい断面を作っています。 平日のランチは、ソフトドリンク(アップル、炭酸、アイスピーチティー、コーヒー、ティーなど)がついたサラダやサンドイッチのセットが1,200~円とお得です。 ドリンクのイチオシはグリーンスムージーだそう。サラダほうれん草、マンゴー、アップルジンジャーなど、見た目も美しい健康ドリンクは量もたっぷり、ストライプのストローもかわいくて本当においしい。 日差しが優しい季節はワンコ連れも利用できる3階のテラス席がお勧め、サンドイッチをつまみにカクテルを楽しむのがユアンさんの提案する新しい形ですが、テイクアウトして代官山の公園でいただくのも良さそうです。 ユアンさん御夫妻はもちろん、次々にご来店するお客様もさりげなくおしゃれ、英語での会話も聞こえ、まるでエリック・ロメール監督の映画の避暑地のワンシーンを見ているようなひとときでした。 King George tel. 03-6277-5734 東京都渋谷区代官山町11-13 渋谷不動産ビル2F 11:30~24:00(23:00 L.O.) 月曜日定休 公式サイト
2014年09月20日「The Market SE1」通称エスイーワンは江ノ島駅から徒歩3分のガラス張りの小さなジェラテリア。こだわりの牛乳、短い季節の中でしか食べられない旬のフルーツや野菜を贅沢に使用したやさしい味のジェラートを毎日、朝4時から手作りしています。 オーナーの新(アタラシ)さんの経歴はユニーク。日本料理を経てイギリスに移り、HONDAのF1チームのシェフを7年間務めた後、フルーツを食べない若い世代にもフルーツを食べてもらいたいと、コミュニケーションがとれる対面式のジェラテリアを作ったそうです。 ベビーカーを引く若いママ、保冷バッグ持参のおじぃちゃんら数人が11時のオープンを待っていました。ジェラートはシングル400円、ダブル500円、カップで提供されます。 ケースの中には山のみるく、早取りトマト、ももシナモン、アンデスメロン、ビターチョコレート、ミルクチョコ、ミント&チョコレート、プラムにフランボワーズヴィネガーが並んでいました。 本当は全部味比べをしたいところですが、ひとつは地元の野菜のジェラートをダブルにしました。淡いピンクのジェラートは早取りトマト。太陽をいっぱい浴びたもぎたて藤沢トマトはさっぱりした甘味と青臭さがおいしい。淡い黄色は鵠沼カボチャ、ねっとりしたジェラート向きの素材だそうで、なめらか。 手前は、自家製ミント&チョコチップ、人工的でない清涼感がとても良い。プラムにフランボワーズヴィネガーは、新鮮な果実味を柔らかな酸味は暑さに疲れた体にもうれしい。私の頬張る様子を見た新さんの一言、「一口が大きい人はジェラート好きなんだよね」。 メニューにはナポリピッツァもあり、カウンターでいただくことができます。オーダーが入ってから生地を成型、500度のオーブンで焼き上げます。しらすピッツァの生地はもちもちでペロッといただきました。寒い時期は、運がよければフィッシュアンドチップスも食べられるようです。 遠方の方は通信販売でも味わうことができますが、新さんの親しみやすいお人柄がSE1のジェラートの美味しさに一役買っているようで、地元の方にも愛され、たくさんの人が訪れています。人気のイグル氷菓は姉妹店、あわせて要チェックです。 The Market SE1 tel : 0466 24 8499 神奈川県 藤沢市片瀬海岸1-6-6 tel : 0466 24 8499 11:00 ~ 18:00 月曜日定休 公式サイト
2014年09月06日渋谷から井の頭線でひとつ目の神泉駅から山手通りに向かって5分、山手通り沿いに「クンバ ドゥ ファラフェル(Kuumba du Falafel)」があります。目立つ看板もなく、一見すると倉庫のよう、ガラス越しのカウンターを見逃すと通り過ぎてしまいそうです。 最近はひとつのものに特化した専門店が増えましたが、食の世界でも同じ、中東はもちろん、ニューヨーク、パリ、オランダ、ドイツなどで親しまれているピタパンのサンドイッチ、ファラフェルサンド一本で勝負しているのが、クンバ ドゥ ファラフェルです。 石灰岩の床、テーブルはなく、デーツやマンゴーなどのドライフルーツが並んだカウンターでいただきます。 ドリンクはオーガニックレモンライム&ビターをオーダーしましたが、ラベルのデザインも個性的な茨城の常陸野のビールが人気です。 ランチはハーフのファラフェルサンドとレントスープのセットの1種類のみで1,000円、単品もありますが、セットが初来店の方にオススメです。レントスープは玉ねぎとクミンシードが入った少しスパイシーで奥深いレンズ豆のスープです。 美しい野菜のブーケのファラフェルサンド。天然酵母のピタパンに挟まれているのは、すりつぶしたひよこ豆にスパイスを加えたコロッケ(ファラフェル)、揚げなす、トマト、紫キャベツ、葉野菜、ひよこ豆のペースト(フムス)に手作りの胡麻ソース(タヒニ)やパセリとオリーブオイルで作ったグリーンソース、好みで唐辛子のホットソースをつけますが、これがまた癖になるおいしさです。 揚げたてのファラフェルの中は柔らかで表面はザクッ、新鮮な野菜と甘く素朴な味わいの豆は相性抜群で食べ終わった後の唇に残る唐辛子ソースのピリッとした感じもいい、絶品サンドです。 テイクアウトも可能ですが、外のベンチでは、メンズ誌で活躍しているモデルさんがグローブサイズのファラフェルサンドにかぶりついていました。 クンバ ドゥ ファラフェル Kuumba du Falafel tel. 03-6418-8396 東京都渋谷区神泉町23-11 1階 11:30-14:30 /17:30-21:00(LO20:30) 日曜日、祝日 11:30-19:00 月曜日定休 公式サイト
2014年08月23日表参道、伊藤病院の角を入ってしばらく歩くと小説のタイトルのような店名の「パンとエスプレッソと(BREAD,ESPRESSO &)」があります。お目当ては平日の8時から10時までのトースト、フレンチトースト、パニーニの3種類のモーニングセット。シンプルでとびきりおいしいパンとコーヒーをいただくことができます。 パンとエスプレッソの看板商品、小さなキューブ型の食パンのムーはフランス語でやわらかいを意味し、そのムーを使ったトーストとフレンチトーストは感動モノです。 外からでも目立つ天井の丸いライトはジャスパー・モリスンのグローボール、壁はガラスブロック、全体に白、ブルーを使った北欧風のインテリアで店内は20席と小さなテラス席があります。 トーストセットはサイドディッシュ、ドリンク付き(エスプレッソ、マキアート、コーヒー、紅茶、ミルク、オレンジ・グレープフルーツジュース)で500円。ムーの半分をカリッと焼いた厚切りのトーストは、ちぎるとふわ~と蒸気が出て、もっちり、甘味と豊かなバターの香りが口の中に広がります。 人気のフレンチトーストセットは700円。アパレイユにひと晩浸されたムーは程よい甘さで中はとろ~ん、好みではちみつをかけます。15時過ぎは、フライパンごと20分、オーブンで焼いた物が提供され、スフレのように膨らんでふわふわ、口の中でとろけるようです。モーニングはあらかじめ焼いてあったものを温めて出されますが、それでも満足できるおいしさです。 京都の小川珈琲の豆を使ったマキアートは濃厚。砂糖を少なめ、普通、多めとオーダー時に聞かれ、泡を残すことなく最後まで楽しめ、パンとエスプレッソの朝食は素敵な一日の始まりにぴったりです。 パンとエスプレッソと(BREAD,ESPRESSO &) tel. 03-5410-2040 東京都渋谷区神宮前3-4-9 8:00~20:00 第2月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日)定休 公式サイト
2014年08月09日芸子さんや舞子さんが足繁く通う、京都 祇園の甘味処 ぎおん徳屋。東京では原宿 東郷神社近くのユナイテッドアローズ本店の1階に店を構えます。 のれんをくぐると、障子越しの柔らかな光、壁には舞子さんの名前が入った京うちわ、風情ある京都の静かな空気感が演出されています。黒塗りのカウンターとテーブル席、奥には半個室のお座敷もありました。 ぎおん徳屋の名物はわらび餅ですが、暑い時にはスッキリしたくてかき氷。黒みつ、宇治金時、練乳氷、季節のお番茶、迷いましたが 練乳金時¥1,200をお願いしました。 薄く削られた氷の20cmの小さな山は、ふんわりと羽のように軽く、色とりどりのぶぶあられは乙女心をくすぐるかわいさです。 氷の中には、大納言小豆の粒あんとほうじ茶白玉が隠れていました。ふっくらと炊き上げられた大納言小豆は柔らかな甘味でとてもおいしい。 別添えのカフェオレ色の濃厚な練乳はザラメと牛乳を煮詰めた自家製で、氷にかけるとちょうど良い甘さ、遠慮なしにたっぷりとかけられる量がうれしい。強い日差しの中、氷の文字に引き寄せられて、いっぷく、美味しい涼はいかがでしょうか。 ぎおん徳屋 原宿店 tel.03-5772-6860 東京都渋谷区神宮前2-31-12 ユナイテッドアローズ 原宿本店 ウィメンズ館1階 12:00-20:00 (平日) / 11:00-20:00 (土・日・祝日) 公式サイト
2014年07月12日神宮前から代官山に移転したAnnon cookは、オープンして11年を迎えました。代官山駅正面口からほんの5分ほど、洋服屋さんアトリエ ドゥ サボンの2階にあります。 無農薬や低農薬の食材を使ったホールフードが基本で、全粒粉、玄米、皮つきの野菜などの皮と実を丸ごと使った、身体にやさしい料理が味わえるカフェです。 白い壁のナチュラルな空間にカウンター、アンティークのテーブル、顔が違う椅子やソファがバランスよく収まっています。 オープンキッチンでカウンターには手作りの果物酒や酵素シロップが並び、クッキーの型、電球など身近にあるものがインテリアの一部としておしゃれに飾られています。 Annon cookのコーヒーはとてもおいしい。 おからのパンプキンロールや豆腐クリーム付きの全粒粉のスコーンなどのスイーツも人気で、豆腐と小豆のチーズケーキは口当たりが良く、豆乳臭さはありません。 平日のランチは週替わり。パン、ごはん、カレーの3種類でサラダとスープ付き。番茶、コーヒー、紅茶、ジュースからひとつ選びます。 この日は、厚揚げ・かぼちゃ・人参・ニラ・エリンギ・玉葱・生姜の味噌炒め、玄米のご飯のセットにしました。さつまいも・人参、生姜がポイントの皮のベジスープにポテトサラダ、やさしい味付けなのに満足感がある好きな献立です。 料理も甘いものも流行りに躍らされることのないAnnon cookスタイル。布のコースターは洗いこまれ、料理のお皿も金継ぎし大事に使われています。スタッフの方の柔らかな笑顔に気持ちも緩み、ついつい長居してしまう素敵なカフェです。 Annon cook tel. 03.3462.6263 東京都渋谷区猿楽町28-3 2F 11:30-20:00 (LO 19:30) 公式サイト
2014年06月21日パリで食べたようなクロワッサンが食べたい、そんな時に立ち寄るのが、レフェクトワール。京都の人気のパン店、ル・プチメックの東京店でサンドイッチが評判です。渋谷と原宿の間、明治通り沿いのタケオキクチビルの3階で、目立つ看板もないので知らないと通り過ぎてしまいそうです。 店名のレフェクトワールは、フランス語で食堂という意味。入口でオーダーと支払をするカフェテリア式で、奥はワンフロアで相席用の長テーブルに揃いの椅子、明治通りが見下ろせる長いカウンター、オシャレな学食という雰囲気です。 さっくさくで軽く空気をまとったクロワッサンとコーヒー。 レーズン入のオレンジ風味のキャロットラペとヴィシソワーズは繊細でレストランのクオリティのおいしさです。 タルティーヌ ニソワーズ。半熟卵、じゃがいも、ツナ、アンチョビ、オリーブ、トマト、ピーマン、いんげん、野菜たっぷりの美しいオープンサンド。 オマール海老のビスク、タルティーヌ じゃがいものグラタン ドフィノワ風、タルティーヌ ローストビーフには青カビのソース、パテドカンパーニュのカスクルートなど、オーナー西山逸成さんがフランスで料理修行をなさったフランスのエスプリがメニュー作りにも生かされています。 天井は木を貼り、床はモルタル、セルフサービス用の水のタンクはアメリカ製、男性でも気軽に利用できそうなスタイリッシュな内装はランドスケーププロダクツによるものです。 無線LANが入っているのでPCで仕事もでき、テイクアウトもOK、ランチができる場所が少ないこのエリアで貴重な大人の食堂になりそうです。 RFECTOIRE tel.03-3797-3722 東京都渋谷区神宮前6-25-10 TAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店 3F 11:00-21:00(LO20:30) 公式サイト
2014年06月07日雪ノ下・銀座店は、大阪・梅田のパンケーキとかき氷の人気店、「雪ノ下」のFC1号店で、銀座の端っこ、60年代の平凡パンチの表紙のようなトマトが描かれたビルの3階にあります。 エレベーターはなし、店内はカジュアルでオープンキッチンに面したカウンター6席、テラスは9席、決して広いと言えないスペースですが、食材全てにこだわったパンケーキやかき氷を生み出しています。 雪ノ下のパンケーキは直径10cm、厚さ4cmと分厚いのが特徴で、セルクルに入れ、ホットプレートで20分かけて焼いています。 パンケーキの生地はココア、抹茶など5種類ありますが、今日は、練乳の白い苺のパンケーキにしました。北海道産の粉にバニラビーンズを加え、表面はカリッとキツネ色、苺は朝イチに静岡の生産者から届いた紅ほっぺ。 完熟苺はトッピング用に、少しでも白い部分がある苺はソース用と使い分け、練乳も静岡県大美伊豆牧場の低温殺菌牛乳から手作りしたものと徹底的にこだわります。 真っ赤な苺を立たせたパンケーキは見た目も芸術的、バースディーケーキのようでときめきます。切り口は霜柱のようで、もっちりと弾力があり、初食感のおいしさ。 甘い中にも少し酸味を感じる苺だけ食べる、生地の風味を味わう、生クリームをつけてケーキのように…パンケーキの小さな世界でも幾通りの味を楽しむことができます。 こちらが開放的なテラス席。 堀口珈琲店の豆を使った雪ノ下スペシャリティーコーヒーは、パンケーキにあうようにブレンドされ、注文が入ってから豆を挽き、ハンドドリップで提供されます。澄んだコーヒーはフルーティで華やかな味わいです。 かき氷は7種類ありましたが、5月末までの愛媛産のデコポンを選びました。愛媛産のデコポンは15度の糖度で、丸ごといただいたような香りが口の中に広がり、びっくりするぐらいおいしく、フルーツ専門店で頂いているようです。 それもそのはず、甘み酸味のバランスが良いものを仕込みのたびに選んでいるそうで、6月は愛媛産『カラマンダリン』みかんが登場します。 雪ノ下でのオススメのオーダーの仕方は生地の違うパンケーキをシェア、せっかくならかき氷も押さえたいですね。店の壁はチュニジアの空の色、BGMはサルサ、四季折々の厳選されたフルーツのおいしさを最大限に生かし、パンケーキやかき氷に表現した熱い思いを舌に感じます。 雪ノ下 銀座のパンケーキを求めて、今日も階段に並んでいる方でいっぱいでしょう。 雪ノ下 銀座 tel.070-5517-9506 東京都中央区銀座1-20-10 トマトハウス3階 平日11:00-21:00(LO 20:30) 土日・祝日10:00-19:00 (LO 18:30) 月曜日定休(祝日の時は、翌日定休) 公式サイト
2014年05月10日地下鉄表参道駅から根津美術館に向かう通り、ウッドスクリーンが目を引く建物は、インテリアデザイナー片山正通氏(Wonderwall Inc.)が手掛けた、高級車「レクサス」が運営するブランド体験スペース「INTERSECT BY LEXUS (インターセクト バイ レクサス )」。車のショールームではなく、食、アート、ファッション、カルチャーなどを通じて、レクサスが考える本質的なライフスタイルが感じられる場所です。 1階は、ノルウェー発のコーヒーバー「FUGLEN(フグレン)」とのコラボレーションによるコーヒースタンドで朝9時からオープン。コーヒー350円、エスプレッソ280円、ベイクショップで焼かれたレクサスオリジナルベーカリーがリーズナブルな価格で楽しめます。奥は、イベントに合わせて展示を変えるエキシビジョンスペースで、コンセプトカーが展示されていることもあり、コーヒー片手に眺めることもできます。 爽やかな笑顔が似合うバリスタくんは、ZUCCAの創業デザイナー小野塚 秋良氏のデザインしたHAKUIのユニフォームで身を包みスタイリッシュです。 タイヤ痕をイメージした美しい床、2階へ続く階段は手吹き塗装を施した本物のレクサスのパーツが取り付けられ圧倒的な迫力です。 階段の上り口は、日本の若き匠たちとコラボレーションしたライフスタイルショップで、ここでしか買えないカップ、ストール、シャツ、バッグ、帽子などが並び、プレゼントにも使えそうです。 2階のビストロは、架空の“ミスター・レクサス”の書斎とリビングをイメージした空間で、一見大人の男性のおもちゃ箱ですが、女性の気持ちをくすぐる要素もたくさん見つかります。 カッシーナのソファやイームズのスツール、ジョージナカシマのチェアなどがゆったりと配置され、棚には車以外にも食文化、アートの本などがたくさん、自由に観覧できます。 ランチは11時から17時、肉、魚、野菜から選ぶ定食、ホットドッグ、週替わりのパスタとカレーライスなどがいただけます。 オーダーしたのは、ホットドッグ。ソーセージとパンは日替わりでこの日はバゲットとハーブソーセージ。ラタトゥイユジェノベーゼなど3種のトッピング、惣菜、野菜サラダがついて1,000円で、ボリュームもあります。グレーで統一されたナプキン、ハンドタオル。ハンドタオルからは森の香りがします。アロマはyuica、食器はSyuroへオーダー、すべてのものがその道のプロと組んでオシャレ感を演出しています。 お魚定食は、チキンブイヨンとサフランで煮た洋風のブリ大根。雑穀米かパン、野菜サラダ付いて1,300円、コーヒーは200円で付けることができます。 外装や内装にレクサスのフロントグリルに使われているデザインアイコンのスピンドルグリル(糸巻き)が、随所に隠されています。コーヒーカップのソーサー、カードなど、どこに使われているのか探すのも面白そうですが、なんといっても片山正通氏の遊び心を知ることができるのは、レストルーム。天井一面に敷き詰められたミニカーは350台と圧巻です。 車好きに限定されることのないINTERSECT BY LEXUSは都会の喧騒を忘れさせてくれ、お値段以上に価値があり、楽しめる大人のラウンジでした。 INTERSECT BY LEXUS - TOKYO tel. 03-6447-1540 東京都港区南青山4-21-26 1F CAFE & GARAGE 9:00-23:00 2F LOUNGE & SHOP 11:00-23:00 不定休 公式サイト
2014年03月29日鎌倉駅から土産物や飲食店が軒を連ねて、観光客でいつも賑やかな小町通り、“こもれび禄岸”という名前の、代官山的な商業施設の2階にあるのがオクシモロン、カリーが主役の、甘いものと雑貨の店です。 高い天井、空と緑を眺められる大きな窓、開放的な店内、スタッフウエアのコックコートもおしゃれ。さすがの人気店はオープンと同時に次々に席が埋まっていきます。 雑貨スペースには陶器作家イイホシユミコさんとオクシモロンのコラボレートの器や、二子玉川にあるコホロプロデュースの器、ネーミングもユニークなクッキーも並んでいます。 カリーは、和風のキーマカリー、本日のカリーなど5種類。オーダーしたのは、エスニックそぼろカリーにドリンクのセット。大葉、ミツバ、香菜、ピーナッツ、糸とうがらし、山盛り野菜に見た目からテンションが上がります。レモンを絞ってかき混ぜるいただき方で、気分はまるでアジアの旅先です。 深緑色の器はカリーによく似合います。友人のオーダーはさらさらのチキンカリー。芳潤で複雑なスパイスの香り、ヨーグルトに漬けたチキンは柔らかで、一度食べたら病みつきになりそうです。 添えられたライスは緑米入り、幻と言われる古代米で、もちっとしていました。 美しい形のガラスの器に入った、コーヒーづくしのパフェ。ぷるんとしたコーヒーゼリーに生クリーム、コーヒーアイスクリーム、コーヒーシリアル、上に乗っているのはダックワーズ。異なるコーヒーの香りと食感が楽しめる、震えるほど素敵なお口直しです。 1杯ずつドリップして淹れられた珈琲ストロングは、こちらもイイホシユミコさんとのコラボレートのカップにたっぷりと。 作り出す味はもちろん、素材の組み合わせ、盛り付け方など、食する人を楽しませることを知っているオクシモロンでは、いつ何を頼んでも感動と発見があります。朝食週間などのおもしろい企画や、様々なワークショップが開催されており、感度の高い情報を発信し続けている鎌倉のカフェは魅力的です。 オクシモロン(OXYMORON) tel. 0467-73-8626 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-38 2F 11:00~18:00(LO17:30) 水曜定休 公式サイト
2014年03月22日アンティークショップや古書店が多い西荻窪駅の北口から歩くこと10分、木枠の大きな窓、古びた愛らしいポスト、店名が書かれた鉄のスプーンに白いドアが目印のお店がイタリアの家庭料理とワインの食堂くしまです。 白いドアを開けると意外なことに天井は高く、6席のカウンター、8人掛けの大きなテーブルと店内全てが見渡せます。空間デザインはアンティークス・タミゼの吉田昌太郎さん、タミゼホワイトと呼ばれる柔らかなホワイトが基調で清潔で洗練された印象です。 飴色になったイギリスの学校で使われていたアンティークの椅子は背もたれがないので圧迫感もなく、お客さんを迎える準備が整えられたテーブルは美しい規律に満ちています。 ランチはパスタかスープの2種類で前菜とバゲット付き、野菜が中心で身体が重くならずにスッキリ食べられ、野菜のおいしさを活かしたイタリア料理を礎としたメニューです。 休日なので自然派ワインの白、マルク・ペノ「ラ・ボエーム」をいただきました。ベルギーの漫画「タンタンTINTIN」を描いたエルジェのエチケットはお洒落です。 前菜は、皮付きのにんじんの旨みがぎゅっと詰まったクミン煮、甘さと爽やかさがひとつになったさつまいものコリアンダージンジャーサラダ、食欲がわいてきます。 きのことトマートクリームソースのペンネ、豆乳が入ったソースはまろやかなやさしい味わい。 白い息、地上に落ちた淡い雪、冬の景色を思わせるような白いスープ。たっぷりの野菜はカリフラワー、皮付きれんこん、玉ねぎ、セロリ、長芋、白いんげん、白菜、カブ。調和の取れた滋味に富む深い味で見た目も美しく、身体に染み入ります。 香りがだんだんと広がっていくコーヒーの待ち時間はとても安らぐ時間、ろばやの有機栽培のコーヒー豆を使ったミディアムブレンドはやわらかな苦味でした。 しっとりと焼かれたにんじんとキャロブチップスのケーキは甘味が控えめで、ろばやのコーヒーによく合います。 丁寧に作られた料理からは、道具、空間のつくり方、食材へのこだわりなど、くしまけんじさんの美意識が伝わってくるようです。ほっとするおいしさの隠し味は、くしまけんじさんのやさしさみたいなものかもしれません。友達でも恋人でも大切に思う人と一緒に味わいたい食堂くしまの料理です。 食堂くしま tel. 03-6913-9313 東京都杉並区西荻北5丁目26-17 万代荘1階 12:00-15:00(LO14:30) 18:00-22:00(LO21:00)夜は要予約 月・火曜日定休 公式Twitter
2014年02月22日「SALT & SOIL EATERY & DELICATESSEN」はカフェ好き、パン好き、野菜好きの食いしん坊にぜひお勧めしたいデリカテッセン。旅するパン屋として、現代美術館やイベントのデレクション、インテリア・アパレルブランドのコラボなどを行っているTAKIBI BAKERYがプロデュースしています。 飯田橋の駅からすぐ、入口脇にはパンの焼き型やリサイクルの缶にハーブが植わり、正面はオープンキッチン、テーブルをくっつけた長テーブルが食堂的で四角いスペースがラフでいい感じです。 オープンキッチンから次々に出来上がる料理がカウンターに並べられ、胃袋がきゅんとなるような香りが店内を包み込んでいました。 棚に並ぶのはTAKIBI BAKERYのクッキーやさくさくした歯ごたえのラスク、しゃれたマッチ箱風の中身は世界の国をイメージしたお茶が入っていて、パンだけでも購入することができます。 ランチはメニューの中からメイン1種、デリ3種を選ぶパンバイキングで、ドリンクとセットで1,000円。ワインやビールはプラス300円、テイクアウトも750円でできます。 この日のメインは、ローストポークとイカの香草グリル、デリはソーセージと三種豆のトマト煮込み、いんげんのオイルソテー、グリルドトマトとモッツァレラチーズ、大根とチキンのコンソメ煮、冬野菜とクスクスのサラダ、きのこのマリネ、コーンクリームスープの8種類、どれも食べたくて迷います。 プレートからはみ出さんばかりの赤いデリの皿。使われている野菜の味が濃く、タプラードソース添えのローストポークは柔らかで絶妙な火の入れ加減で絶品、人気のいんげんのオイルソテー、グリルトマトとモッツァレラチーズ、どれもおいしい。 小さくカットされたパンはバゲット、フォッカチャやカンパーニュなど6種類、セルフサービスでいただきます。焼きたての魅力的なパンにアルゼンチンのビオワインを思わずオーダーしました。 デザートは別腹、ほっくりした程よい甘さクレーム・ダマンドを使ったかぼちゃのタルトもいただきました。夜になってもお腹が空かないほどボリュームのあるランチに満たされて幸せ気分はしばらく続きました。 SALT & SOIL EATERY & DELICATESSEN tel.03-3556-3202 東京都千代田区飯田橋4-7-4 1F 11:00-15:30 (ランチ) / 17:30-23:00 (ディナー) ・公式サイト
2014年01月27日ヨーロッパを思わせるレンガ造りの建物の地下にある「Au Temps Jadis(オ・タン・ジャディス)」は、渋谷の繁華街から離れた静かな裏通りにあり、クレープ発祥の地、フランスのブルターニュ地方のガレット&クレープを味わえる専門店です。 緑のアーチをくぐりレンガの階段を下り始めると甘い香りが漂ってきます。大きなフランス窓を開けると梁のある天井に漆喰の壁、懐かしさを感じる赤と白のギンガムチェックのクロスがフランスの田舎の家庭的な雰囲気を作っています。 店の奥の緑に囲まれたレンガ敷きの明るいテラス席は、犬連れも利用することができます。 オーダーしたのは本日のガレット、サラダ、ヨーグルトアイスのはちみつがけ、シードルのランチセットに甘いクレープとエスプレッソ。オ・タン・ジャディスのガレットはそば粉の生地で作る塩味、クレープは小麦の生地で甘味と使い分けられています。 クレープリーに来たらフランス流に、シードルをいただきます。シードルとはワイン造りに適さなかったフランスの北の土地で栽培しやすいりんごで作った発泡酒で、りんごの香りが残るシードルはガレットと好相性です。グリーンサラダが入ったかわいいアンティーク風のボウルなどブロカントの雑貨は、2階の雑貨屋さんで購入できます。 オ・タン・ジャディスのガレットの定番のひとつである卵、チーズ、トマトは、ピンクペッパーとパプリカが味のアクセント。生地はサクッと香ばしく焼かれ、ナイフをいれると半熟の卵がとろりと流れだし、切りながら具材と絡めながらいただくのが最高、食事としても十分満足できます。 クレープの一番人気は塩バターキャラメルだそうですが、私のお気に入りはバターとグラニュー糖。折り紙のように畳まれたクレープは厚めの生地でもちもち、シャリッとしたグラニュー糖に塩気のあるバターが溶け出して、うっとりするおいしさです。 クレープを無性に食べたくなる時があり、オ・タン・ジャディスにはひとりでも足を運びますが、今までたくさんの友人を誘って出かけました。来年オープンして20年を迎えますが、店の持つ温かい雰囲気、笑顔になれる信頼の味、ずっと変わらずそこにあって欲しいと思うクレープリーです。 Au Temps Jadis tel.03-3770-2457 東京都渋谷区神南1-5-4 ロイヤルパレス102 11:00~20:00(L.O.19:30)、水曜日定休日 公式サイト
2013年12月27日自由が丘駅前から歩くこと10分、自由通り沿いの2階建ての一軒家がカフェL'atelier de maison de campagne(ラトリエ・ドゥ・メゾン・ドゥ・カンパーニュ)です。 一見雑貨屋さん風で通り過ぎてしまいそうですが、階段を上ったらすぐ入口、シェフの奈緒美さんが「こんにちは~」と、大きな笑顔で迎えてくれます。 白い店内は1階にキッチンがあり、テイクアウトもできる自家製の天然酵母のパン、季節のジャム、フルーツタルトやピクルスなどが並んでいます。 2階のカフェは自然光が入り、中心には大きなテーブル、奥にはヨーロッパで買い付けした食器やガラス瓶などがディスプレイされ、まるで蚤の市のようです。 ランチのキッシュのプレートには、パンチェッタ、マッシュルームの入りのグリーンサラダ、人参のラペ、トリュフオイルがかかったキャベツのマリネ。じゃがいもとレンズ豆のキッシュは、ふんわり口の中でとろけます。 洋雑誌の中のテーブルのようなスープセット。選んだ飲み物は赤ワイン。スープの具にはグリルした塩豚、白インゲン、人参、キャベツ、セロリ、ベーコン、かぶ。野菜の旨みがたっぷり出たスープはしみじみしたおいしさです。 セザンヌのような絵のような色合いが美しい、いちじく、プラム、洋ナシのタルト。 ふと気がつくと、窓から入り込む黄色い日差しの中で、“羊毛とおはな”が歌うPerfectが流れていました。パリのアトリエ風の空間に風のような歌声がとても似合います。 料理はフランスの田舎料理風。胃袋だけが満たされるのではなく、食べる人を喜ばせたいと思う奈緒美さんの気持ちがお皿に上に添えられているようで、幸せな気分にしてくれます。落ち着ける雰囲気なので本を広げ、ひとりでゆっくりお茶をする方も多いそうですが、私にとって大事にしたいカフェのひとつです。 L'atelier de maison de campagne tel.03-6421-3940 東京都目黒区自由が丘1-19-23 10:00~19:00(土日9:00〜19:00)、水曜日定休 公式ブログ
2013年11月16日フードコーディネーターの長尾智子さんが料理のデレクションをなさったカフェが葉山に出来ました。道中、どんなお料理が味わえるのかワクワク、友人との会話も弾みます。 一色海岸のそば、セレクトショップSUNSHINE+CLOUDの店の一角にカフェがあります。虎屋の保養所をリノベーションした建物は、一般住宅のようでうっかりすると見逃してしまうところでした。 店内は高い天井に庭が見えるたくさんの窓が開放的で、海の暮らしに似合いそうなバッグ、サンダル、着心地が良さそうな服が並んでいました。 花も植物も売り物です。ビーチはもちろん、買い物にもよさそうなカゴがありました。 2階の事務所に続く階段下には料理、アート関係が並ぶブックコーナー。もちろん長尾智子さんの料理本もあります。表紙とガラス器に入ったほおずきがオレンジつながり、さりげなくセンスがいいですね。 店につながる大きなガラスの向こうがカフェの「オーバーイージー」。「オーバーイージー」とは、両面焼きの目玉焼きのこと、おおらかで気楽そうな響きから名付けたそうです。ワンコはカフェには入れないので、アインは入口で待っていました。 白い壁、大きなテーブルと椅子にオープンキッチン、こんな空間大好きです。 友人が注文したドリンクはWジンジャーソーダ。底に沈んでいるのはジンジャージャム、ピリッとした辛味が刺激的で暑い日に最高です。朝焼けのような美しいドリンクはスペシャル梅ソーダ、爽やかな酸味が美味しい。2人とも一気に飲み干してしまいました。 食器も長尾智子さんセレクト。 メニューは地元の食材を使った4種。サンドイッチ、季節のポタージュ、カレーなどの中から、私たちは冷たいトマトのポタージュ+スローベイクドベジタブルにしました。ゴーヤとズッキーニが添えられた完熟トマトのポタージュは細胞が喜びそうです。 スローベイクドベジタブル。イタリアの業務用のお皿の上には1本の人参、玉葱、トマト、万願寺唐辛子、じゃがいも、いんげん。オーバーイージーの湘南玉子をトッピング、長尾智子さんの料理を知らない友人は、野菜の大胆な料理方にびっくり、感動していました。 野菜はじっくりと時間をかけてロースト、旨みが引き出されていました。玉葱はトロッと甘く、じゃがいもはほっくり、シンプルに素材を活かして調理する、やっぱり長尾さん流です。 ずばぬけておいしかったのは、ふんわり、しっとりの自家製スコーン。オレンジのバターナイフは、蜂がついたジャンデュボで、そんなちょっとしたこだわりも素敵です。 苦味が強い山コーヒーはイッタラのカップに、日替わりで海コーヒーもあるそうです。デザートは、バニラアイス+パッションフルーツ+奄美ハニー奄美のはちみつ、おいしいですねー。 午後3時からはハッピーアワーになるそうです。朝寝坊をした日はひとりでふらっと出かけ遅めの食事をとる。オヤツから夜に入る時間帯は大きなテーブルを囲んで友達とおしゃべりしながらゆるゆると過ごす。 海の近いせいかのんびりした葉山時間をオーバーイージーでは過ごせそうです。季節ごとの長尾智子さんのメニューが楽しみ、寒くなったらまた出かけましょう。 OVER EASY(SUNSHINE+CLOUD内) tel. 046-876-0746 神奈川県三浦郡葉山町一色2151-1 11:00~18:30(L.O.)、月曜日定休 ・公式サイト
2013年10月03日長年、表参道のシンボルだったハナエ モリビルの跡地に生まれたオーク表参道。1階にはNespresso、EMPORIO ARMANIカフェ、COHCHなどが入っています。 現代美術作家の杉本 博司さんによるエントランスは、古代の石室をイメージしたアート空間で重量感があります。 天から降り注ぐ光の道のように神々しい外階段を上ると広がる空の下にガラス張りの和カフェ「茶酒 金田中」があります。 日本二大料理屋と言われ銀座に本店を置く老舗料亭「金田中」が作った「茶酒 金田中」。鉄平石を積んだ料亭風の苔庭や内装も杉本 博司さんが手がけられました。 3代目店主が書かれた看板も粋で入口から期待感が高まります。 白を基調にした内装はスタイリッシュ。ひな壇になったカウンターは10mの檜の一枚板で圧倒的な存在感、庭に近いカウンターは向かい合わせに、上段は横並びで座ります。 休日ということもあってかオープンと同時にお洒落な大人の方たちで満席になりました。ホールの制服は、イタリアンカラーの白シャツに黒のパンツと清楚で、良き昭和の雰囲気にほっこりします。 うすはりグラスでいただく水はおいしい。おしぼりの出し方も洗練されていました。 ランチはハーフポーションで前菜2種、メインは2種選び、デザート付きで2800円。200円プラスすると珈琲か抹茶をつけることができます。 前菜は、煎り雑魚、塩昆布と水菜のサラダと丸十すり流し。丸十とはさつまいものこと、冷たいすり流しはほんのりと甘く滑らかで食欲がわきます。 メインには、一番人気だという月替わりの、文月 寄せ鍋ご飯を選びました。 はも、海老団子、鯛あら、巻玉子、浅利、大山鶏団子、白菜、しいたけ、各素材からでた出汁がおいしいです。 ネーミングが楽しい女将さんのカレー饂飩は、茄子、ひき肉、じゃがいも、九条葱入り。家庭的な味でペロッと食べてしまいました。料理全般に使われている椀や盆は桜やメイプルで手に馴染み、洒落ています。 締めは、ずんだの峰岡豆腐と抹茶。峰岡豆腐とは牛乳で作られたお豆腐のこと、枝豆のソースと一緒に口の中で溶け絶品でした。 甘いものは別腹ですから、三色餡と本わらび餅もお願いしました。ゆかり、ずんだ、レモン餡をわらび餅につけていただきます。本物の蕨粉から作られた餅は弾力がありとてもおいしい。レモン餡は、酸味が夏にぴったりでした。 都会の真ん中で空を感じながら季節替りの料理と美しい和菓子をいただく。 随所にこだわりを感じる凛とした空気感。大切な方をお招きするとき、ゆっくりとした時間を過ごしたいときの、とっておきの場所になりそうです。 表参道「茶酒 金田中」 公式サイト
2013年09月04日