子どもがまっすぐ育つには理解者の存在が重要(後編)
習いごとの先生も理想的な理解者になり得る
また、さらに一歩踏み込んで子どもを理解してくれそうな存在として、子どもが通う習いごとの先生が挙げられます。こうした先生は、家族以外に子どもがちょくちょく顔を合わせますので、まさにうってつけの位置にいると言えます。
習いごとに子どもを行かせるときには、親同士のネットワークや近所の人などからの評価を元に教室を選ぶことが多いでしょう。その際に、その先生が持っている技術や育成方針といったものに目を向けるのもいいですが、その先生が子どもを好きな人かどうか、あるいは一人一人の個性を見極めてそれを大事にしてくれる人かどうか、といった視点を加えてみることも大事になってくるでしょう。
習いごとの先生が自分のことを理解し評価してくれ、そうした人とちょくちょく顔を合わせることができれば、子どもは安心感と自信とを得ることができます。自分に何か問題が起きたときに、親身になってくれたり、共感してくれたり、時に叱ってくれたりするような人が多ければ多いほど、子どもは素直に成長します。自分を理解してくれる他人を持った経験のある子どもが歪んで育ってしまったり、非行に走ってしまったりする可能性はぐっと下がるのです。
そのためには、子どものみならず親も社交性を持ち、地域活動などに積極的に参加することが必要です。
それによって交友関係が広がり、子どもが多くの人たちに出会う機会が広がるからです。
中には他人とつきあうのがちょっと苦手といった親もあるかもしれませんが、そこは子どものためです。親だけ、家族だけで子どもを育てようと思っても限界がありますから、そこは地域の人の助けを借りるためぐらいの気持ちを持って、近所づきあいもそれなりにしておくことが大事になってくると思われます。
(子育ての達人)
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