現在4歳の娘が1歳になる前、「おまたのカビ」に悩まされました。最初にできたのは梅雨の時期。しかもこのカビ、薬をつければすぐに治る!というものではなく……結局完治するまでに3カ月の時間がかかりました。医師「これはたぶんカビだね」もともと食物アレルギーで定期的に通院していたのですが、あるとき皮膚の状態を見ていた医師の動きが止まりました。「ん? これはいつからある?」と聞かれ覗くと、娘のおまたに赤紫色のポツポツが。 おまたのポツポツはおむつかぶれだと思っていたので特に気にしていなかった私。「これはアレルギーの皮膚炎じゃないね。もしかしたらカビかも」と言われました。季節は梅雨。カビが赤ちゃんの体にできるの!?と衝撃的でした。 なかなか治らない!医師に「カビはなかなか治らないよ。1カ月はかかると思っていて」と言われ、長期戦を覚悟。処方された薬を毎日お風呂上りに塗り続けました。しかしカビはなかなかしぶとく、減ってきたなと思って受診し、医師の指示で薬をやめるとまたポツポツが出現します。一気にカビを減らすために濃い紫色の薬の原液を、娘を押さえつけながら塗ることも数回繰り返しました。 当初言われていた1カ月はあっという間に過ぎ、夏になってもまだ治りません。そしてやっと夏の終わりごろ、ポツポツが消えたので「念のためあと1週間薬を塗り続けましょう」と念押しの対処を経て、やっと完治してくれました。 カビの原因は不明カビが原因だということで、おまたにポツポツができてからすぐに家の中を大掃除しました。カーテンのカビやサッシの汚れなどを徹底的にきれいに。しかし医師が言うには、カビの原因ははっきりとはわからないとのこと。 家の中をきれいにしていないから必ずなるわけでもなく、きれいでもなるときはなるのだと言われました。結果的に完治するまでにかなり時間がかかりましたが、幸い本人が痒がったり、痛がったりすることはなく、日常生活に影響がなかったのはよかったです。 思いかけず長期戦を強いられた、おまたのカビとのたたかい。娘本人は気にしていないものの、症状が悪いときにはおむつからはみ出るほどにポツポツが広がっていたので、なんとも痛々しかったです。それからというもの、特に梅雨の時期には、蒸れやすい場所は清潔にすることを心掛けています。 監修/助産師REIKO著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年05月16日おなかの風邪かと思ったら、まさかの脳症だったことが判明し入院となった娘さん。その後、検査のために便を採取しましたが……。ハナの便を検査したところ、ウイルスが発見され、それが脳症の原因だろうと医師から告げられました。私はどんな恐ろしいウイルスが娘の体に入ってしまったのだろう、と思ったのですが、そのウイルスは意外にもとてもよく耳にするものでした。 脳症の原因が判明。 ハナの便から検出されたのは「ロタウイルス」でした。どこにでもいる、ごくありふれたウイルスで、乳幼児の半数近くが感染症を発症し、すぐまわりに感染しますが、当時ロタウイルスの予防接種は日本では認可されていませんでした。ロタウイルスはごくまれに脳症などの重い合併症を引き起こすことがあり、ハナはおそらくロタウイルスによる急性脳症だろうと言われました。(後日、大学病院での検査で確定) 私は驚きつつも、原因がわかったのなら何か治療法があるのでは、と期待したのですが、「薬はありません」と医師からはっきりと告げられ、言葉を失いました。 ※日本では、2種類のロタウイルスのワクチン(単価と5価)が承認されていて、任意で接種を受けることができます。対象者はいずれのワクチンも乳児であり、具体的な接種期間は、単価ロタウイルスワクチン(2回接種)の場合は生後6~24週の間、5価ロタウイルスワクチン(3回接種)の場合は生後6~32週の間です。ただし、どちらのワクチンも1回目の接種は14週6日までが推奨されます。詳細については、医療機関でご相談ください。(厚生労働省HPより) 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2022年05月15日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。くぴこちゃんと同じ、口唇口蓋裂のことで悩む人たちと交流できる会に参加することを決めたじぇにこさん。交流会の最後に、主催のえみかさんが当事者として口唇口蓋裂に対する正直な思いと、この笑みだち会での活動について語ってくれました。交流会を終えて知った親として大切なこと ”口唇口蓋裂を持っていても明るく生きている人がいる” そう伝えたくて発信してきたけど、同じ当事者さんからは「公にすることではない」など否定的な意見も多いのが現状です。 口唇口蓋裂をに対してどんなに明るくふるまっても、手術を繰り返すたびに感じる痛みや理不尽だと思うこともたくさんあります。 そのたびにネガティブな思いを抱えて、ときには家族とぶつかったりしました。 だけど、口唇口蓋裂に対してネガティブな意見も含めて捉え方は自由だし、だからこそ、自分らしく口唇口蓋裂向き合っていきたいです。 えみかさんは、そうな風に話していました。 口唇口蓋裂が抱える問題には、長引く手術や治療のほかに、「見た目問題」と言われる審美的な事情が含まれることが多いです。 この問題は当事者はもちろん、おなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂と診断されたときに調べた先でショックを受ける保護者も少なくないと思います。 実際私自身もそうでした。 でも生まれてきた娘はとてもかわいいくて、私にとってはかけがえのない存在です。それは生まれた直後からずっと確信していることです。 しかし保護者と当事者でこの見た目問題に関して、そしてお医者さんが治るという意味と当事者が治ったと感じる温度差があるのは否めない、どうしても埋められない大きな溝があるのは確かです。 保護者としてできるサポートにも、いつか限界がきてしまうかもしれない。 おなかの赤ちゃんに口唇口蓋裂があると妊娠中に診断されてから、健康に産んであげられないという気持ち、手術や治療のたびに痛々しい姿を目にするとその都度、申し訳ない気持ちを感じていても、当事者である娘の苦悩は本当の意味でわかってあげられない。 それを責められる日がくると思うと、当事者の本音に触れる機会のある交流会への参加は少し怖い、そう思っていました。 しかし、えみかさんをはじめ当事者のみなさん、えみかさんのご家族の様子や、参加された同じ当事者家族のみなさんのさまざまな意見や考え方に触れたことで、口唇口蓋裂に対する気持ちを100%の理解することは誰しもできない。 ただ、それでも歩み寄り、向き合い安心できる環境や気持ちを当事者にもたらすことが、家族としてできる最も大切なことだととても深く学ぶことができました。 口唇口蓋裂が娘のすべてではない。それをまずは家庭から育んでいくことが大切であると気づけたおかげで、この病気に対しての捉え方が参加する前よりも、重く捉えることが少なくなりました。 今日遊んだ子のなかにも、自分と同じ治療をしている子がいたことに娘も驚きながら、「そうなんだ! みんなと遊んだよ! 楽しかった!」と笑顔でいてくれたことも含めて、私にとっても大変有意義で励みになった交流会でした。 (えみかさんの笑みだち会は、現在はオンラインにて交流会をおこなっています) 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年05月10日6歳の長男が「足がかゆくて、歩くと痛い」と訴えてきました。足を見てみると小指の側面が少し赤く膨らんでいて、蚊に刺されたような見た目。市販の虫刺されの薬を塗って様子を見ようとしたのですが、翌日、症状が急変してしまいました……。 市販の虫刺され薬を塗ってみる長男がかゆみと痛みを訴えたのは、土曜日の夕方でした。足には蚊に刺されたあとのように、直径1cmほどの丸い赤みがありました。それを見た夫は「自分が小さいときにも足の裏辺りを蚊に刺されると、腫れて痛かったことあるわ~」と言っていました。 長男はこれまでにも蚊に刺されるとかなり腫れることがあったので、刺された部分が腫れたせいで歩くと痛いのだろうと私も思い、とりあえず市販のかゆみ止めを塗ることに。塗ったあとは長男も症状は気にならなかった様子で、普段通りに過ごせました。 皮膚科へ行くと症状が急変翌朝起きると、また「歩くと痛い」という長男。患部の見た目は昨日と同じだったので、私は「虫刺され程度で病院に行ってもいいのか」と悩みました。でも痛みはとり除いてあげたいと思い、日曜日も開いている皮膚科へ連れて行くことにしました。 受診時にサンダルを脱がせると、足の状態は一変。家を出てから受診までの間は、30分くらいしか経過していませんでしたが、足の甲も裏も、何かの筋に沿うように線状に赤みが広がっており、痛々しい状態に。皮膚科の医師は「原因は単なる虫刺され。でも、リンパが腫れてしまっている」と説明してくれました。 原因は身近な虫!?私は「特殊な虫ですか? 」と聞くと、「虫の種類は断定できないけど、蚊やダニの可能性もある」とのこと。蚊やダニのような身近な虫に刺されるだけで、このようなひどい状態になってしまうこともあるのだと知り、とても驚きました。 またアレルギー反応が出た可能性もあるとのことで、アレルギー用の飲み薬と強めのステロイド薬を処方してもらいました。処方薬のおかげで、その日の夕方には自覚症状はなくなりましたが、赤みは1週間ほど残っていたと思います。 当初、たかが虫刺されと甘く見てしまった私。なんとなく「ただの虫刺されで病院に行くと迷惑かな? 」と受診を躊躇しましたが、病院へ行って本当によかったです。迷ったときは専門家に相談しようと改めて思った出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師REIKO著者:土田えり子2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。
2022年05月10日子どもたちが小さい頃は、常に病気との闘いをしていたような気がします。特に冬場なんかずっとだれから咳していたような…。あらためて思い返すと、あの頃は本当に大変だった…!当時は日々を過ごすのに必死すぎて細かいことはあまり覚えていないのだけど。それと同時に、自分の体を大切にするようになりました。何故なら、私が倒れたら子どもたちの生活がまわらないと痛感したから。私が健康でいないと! 体がなによりの資本です。 家族全員で寝込んでいる時、実母がの差し入れがとても嬉しかったです(今でもどうしようもなくなったらたまに頼むけど)。ヨレヨレの体に優しいものがたくさん詰まっていて、また普段買わないようなちょっとした高いお菓子なんかも入っていたりして…。いつも宝物を開封するようなワクワクした気持ちを味わっていました。自分も母になって改めて実感する、「母は偉大」。いつもありがとう…!!
2022年05月10日2年前、夫が海外出張で1カ月ほど家を空けました。期間がはっきりしない海外出張でしたが、ある日やっと「明日帰るよ」と連絡が。ワンオペ育児に疲れ果てていた私は、「何とか大きなトラブルなくワンオペ期間を乗り切れた!」とホッと胸をなでおろしました。しかし、その夜、最後の最後でまさかの大トラブルに見舞われてしまったのです……。夫がいないワンオペ育児の4月夫がいなかったのは4月。実家は両方とも飛行機の距離で頼れる人もほとんどおらず、5歳の長女、3歳の次女、1歳の長男とまだまだ手のかかる3人の子どもを抱えた過酷なワンオペ生活。ちょうど次女の入園式や授業参観など行事が多い時期で、私は毎日気を張り詰めた生活をしていました。 普段も激務ではありましたが、毎晩私の話を聞いてくれたり、行事の際には車を出してくれたりと頼りになる夫。その分、不在の1カ月は非常に苦しく、「明日帰るよ」の連絡は、何よりうれしいものでした。 振り向いたら血まみれ夫の帰宅連絡を子どもたちにも伝えると、みんな大喜び! 特にパパっ子の長女はテンションが上がって、散らかった部屋の中で側転を始める始末。「そんな狭いところで側転してたらけがするよ」と言った瞬間、鈍い音と長女の泣き声が……。 「ほらー、だから言ったでしょ」と駆け寄って絶句しました。振り向いた長女の顔は、なんと血まみれだったのです! 長女はテーブルの角に頭をぶつけたらしく、左眉の上あたりがぱっくり割れていました。 タクシーで病院へ時刻は18時。近所の小児科は閉まっている時間だったので、慌てて夜間救急に対応している医療センターに電話し、診てもらうことに。まだ血が止まっていない長女を後ろに乗せて、自分が運転するのは怖かったのでタクシーを呼びました。 タクシーを待つ間、全員分のおにぎりを作り、下の子たちの暇つぶしのおもちゃや保険証と一緒にリュックに詰め込みました。タクシーが来て、いざ出発。しかし、なんだかんだで動揺していたのでしょう。そのとき、私はせっかく準備したリュックを玄関に置いてきてしまったのです。 子どもと私を支えてくれた周囲のやさしさ幸い財布は別のかばんに入れていたのですが、食べ物も遊ぶ物もない状態で、病院の長い待ち時間が始まりました。売店もあったのですが、いつ呼ばれるかわかりません。すると、一緒に待っていた女性が声をかけてくれました。 「お利口に待っててえらいねぇ。おばちゃんからごほうびだよ」。手渡されたのは、子どもの人数より1本多い4本のジュース。「お母さんも飲んどかなきゃ体がもたないよ」というやさしい言葉に私は涙が溢れました。 長女は5針縫う大けがでしたが、本人はケロッとしていて、縫う間も泣くことなく、きれいに処置ができました。リュックを忘れた自分の情けなさや、気を付けても避けられない子どものけがに押しつぶされそうだったあの日、声をかけてくれた女性には今でも感謝しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!監修/助産師REIKO著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2022年05月08日長男が2歳の誕生日を迎える10日前、私は里帰り出産をして次男が誕生しました。突然現れた赤ちゃんの存在に、長男は泣くことも騒ぐこともありませんでした。ところがある日、長男にチック症の症状が見られるようになったのです。ここでは家族一丸となって長男のチック症に向き合い、ケアしていった話をさせていただきます。次男生後1週間、長男に不自然なまばたきが増える産前、長男には「弟ができるよ」と声かけはしていたものの、いざ赤ちゃんを目の前にすると、戸惑いを隠せない様子でした。 長男はもともと物静かなタイプなので、赤ちゃんに対しても泣いたり騒いだりといった感情を表に出すことはありませんでした。ただ、次男が生まれて1週間が経ったころ、長男のまばたきに違和感を覚え始めました。 次男生後2週間、長男がチック症と言われる違和感とは、まばたきをする回数が明らかに多いことでした。また、あからさまに目をギュッとつむるしぐさが出てきたのです。そしてその症状は、祖母が出勤するときや私が授乳をする際に強く現れました。 市の保健師さんに相談し、長男の様子を見にきていただきました。すると「チック症でしょうね。ひどくはないみたいなので様子を見ましょう」と言われました。 できる範囲で長男を優先することが大事保健師さんからのアドバイスは次の通りでした。 「弟を受け入れようとしている証拠。心配しすぎないで大丈夫!」「できる限りスキンシップをとって、いつも通り接して」「目が痛いの?と、目の異変に関しては声をかけない」 どうやら長男のチック症状は無意識に現れているようで、本人はまったく気付いていません。そのため、「大丈夫?」と下手に声をかけることで「僕はどこか悪いの?」と、逆に不安を募らせてしまうパターンになりかねないのだそうです。 次男生後3カ月、長男のチック症が改善するそして、その日から一家全員で長男に寄り添うように心がけるようになりました。とは言っても特別なことはしていません。家族で手があいている人が率先して長男と遊ぶ。反応が薄くても声をかける。抱きしめる回数を増やす。いつも通り過ごす……。 すると、次男が生後2カ月になったころから長男は落ち着いてきて、3カ月経つころにはまったく症状は現れなくなりました。 現在、長男は3歳。引っ越しや幼稚園入園など、環境の変化はありますが、チック症は発症していません。1歳の次男とも時折、楽しく遊ぶ姿が見られます。長男なりのペースで成長とともに心も強くなっているようです。投薬だけではなく、気持ちに寄り添うこと(=ケア)も大切だと、小さなわが子から教えてもらった貴重な経験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:井上まゆ二児の母。長年、接客・サービス業に携わるも出産を機に退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談、商品比較記事、アプリレポート記事などを執筆中。
2022年05月07日わが家の長子の乳歯が初めて生えたのは、生後6カ月のとき。順調に生えてきていたのですが、母になって初めてのことでもあり、小さなことがとても気になっていました。そんなときに頼りになったのが、かかりつけの歯科医師です。歯が生え始めてから定期的に健診してもらうことで、安心につながりました。よだれが少ないと虫歯になりやすい?わが子はよだれが少ない子で、スタイを1日に1回取り替えれば十分なくらいの量でした。 あるとき母との会話で、「よだれが多い子は虫歯になりにくい」という話題に。つまりよだれが少ないと虫歯になりやすいのかもしれないと心配になり、歯が生えてからすぐに歯科医院へ通うようになりました。 歯科医師によると、よだれの量は関係なく、きちんとケアしてあげれば問題ないとのことで、安堵しました。 歯並びが悪い気がするだんだん歯が生えそろってくると、今度は歯並びが気になり始めました。どうも歯と歯の間が開きすぎているような気がしたのです。時々指しゃぶりをしていることも、出っ歯になってしまうのではないかとハラハラしました。 そこで定期健診の際、歯科医師に相談すると、「乳歯は小さいからこのくらいなら通常の範囲内」とのことでホッとしました。指しゃぶりに関しても、「時々」程度ならそこまで気にしなくても大丈夫と言われました。 歯が黄色い気がする次に気になったのは、前歯が黄色すぎるということです。ほかの歯に比べて前歯の2本の色が際立って黄色いのです。歯磨きはちゃんとしているのに……もしかして虫歯の兆候?と心配になり、やはりこのときも相談へ行きました。 すると、「着色は虫歯とは関係ない」とはっきり言ってもらえて安心しました。食べ物によっては、色が残ってしまうことがあるのだそう。わが子の前歯も、そのうちにほかの歯と同じくらいの色に戻りました。 初めての子どものことでもあり、また自分に虫歯が多くてつらい思いをしたので、わが子にはそんな思いをしてほしくないという気持ちから、細かいことが気になってしまっていました。早いうちから相談できるかかりつけ医がいたことで、小学生になった今も虫歯ゼロで過ごせています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO 著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2022年05月07日娘が4歳近くになると少ししっかりしてきたこともあり、日々の行動にそこまで注意を払わなくなってきた私。そんなことが災いしたのか、旅先で娘がケガをして大変な事態に。大理石の床に娘は転んで頭を打ってしまったのです。気を付けて見ていなかったことを後悔しました……。 トイレに駆け込む娘、頭を強打私たち家族は長期休暇であるホテルに宿泊していました。ホテルの滞在も最終日を迎え、さあ朝食を食べにいこうとしたそのとき、娘が「トイレ!」と言って部屋のトイレに向かって勢いよく走っていきました。そしてその直後ゴーンという音と共に、娘の泣き声が響いてきたのです。 何事かと思って駆け付けると、娘は後頭部を床に強打したようで頭を押さえて泣いていました。トイレとシャワーが併設されているバスルームだったのですが、シャワーの水が床に残っていて、床が大理石だったため滑って転んでしまったようでした。 落ち着きを取り戻し、朝食へ私がしばらく頭をさすってあげると娘も泣き止み、気持ちも落ち着いてきたようでした。私も、もう赤ちゃんではないし大丈夫だろうと思って、そのまま夫と3人で朝食に向かいました。そして朝食を食べ始めたのですが、いつも食欲旺盛の娘がほとんど食事に手を付けようとしません。 次第に「頭が痛い~」といってぐずり始めるようになりました。あまりにも調子が悪そうなので部屋でひと休みするため、私と娘だけ先に部屋に戻ることに。 部屋に戻ってから嘔吐、急いで病院へ娘は部屋に戻ってからも「頭が痛い」と言い続け、10分もたたないうちに嘔吐してしまったのです。その後朝食から帰ってきた夫が、娘が何度も嘔吐する様子を見て「すぐ病院に行ったほうがいい!」と言いました。急いで私たちはチェックアウトの手続きを済ませました。 部屋にいる間、娘は何度か嘔吐し、食べた物がすべてなくなるくらい吐いてしまいました……。ただ幸いにも病院に向かうのタクシーの中では吐き疲れたのもあってか寝てしまい、落ち着いた状態で病院に向かうことができました。 病院での診断結果とその後病院での受診結果は「軽い脳震盪」ということでした。そのときは目の様子や歩く様子、そして1回目吐いてから継続的に吐いてないかなどを聞かれました。そしてその様子からCTを取る必要はなさそうとの判断が下りました。 私も夫もほっとひと安心して、家に帰りました。家に着くと娘は何事もなかったように動き回っており、「静かにしていなさい」と怒ってしまったのを覚えています。 娘もだいぶ大きくなってきたことで、私も周りの環境や娘のケガに対する注意力が低くなっていました。しかし、今回のことでまだまだ油断してはいけないのだなと感じました。幼児とはいえ、まだまだ行動に気を付けて見てあげなくてはと反省しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:町田 久美子4歳児を育てるワーママ、ズボラ主婦。ベトナム在住。手を抜く家事、育児を常に探しながら、ライターとして漫画や教育系、ベトナムでの子育て経験について執筆中。
2022年05月06日2人目の育児は10年ぶりということもあり、夫も私も1人目のときの記憶を思い出しながらの出発でした。生後9カ月を過ぎ、娘は元気いっぱいに成長し、育児の感覚もだいぶ戻ってきたなあと慣れを感じてきたある日、衝撃的な事件が起きてしまいました。 娘の口から「ポロン」と落ちてきた物はある日のこと、夕食を食べ終え、食器を片付けようと娘の横を通り過ぎると、何かが「ポロン」と娘の口から落ちました。最近何でも口の中に入れてしまうので、今度は何を口に入れていたのだろうとよく見ると、「何だこれ?」と目を疑いました。なんと、ボタン電池ではありませんか! 「危ない、飲み込むところだった」と胸を撫で下ろし、一件落着と思って夫に話すと、突然夫の顔色が変わりました。 どうしたんだろうと思っていると、「そのボタン電池、朝見たときは2個あったんだけど、もう1個はあった?」と言うではありませんか! 慌てて長女と2人でそこら中を探しましたが見つからず、夫は「見つからないなら絶対飲み込んでるよ!」と言うので、念のため小児救急の電話相談に連絡しました。すると、「万が一飲み込んでいたとしたら大変だから、可能性があるなら早めにレントゲンで確認したほうがいい」と救急の受診をすすめられ、紹介してもらった病院を受診することにしました。 ※赤ちゃんがボタン電池を誤飲した場合、気管を塞ぐなどして窒息を起こす危険のほかに、ボタン電池が粘膜などに接触して「化学やけど(化学熱傷)」を起こす危険があります。また、飲み込んだボタン電池が胃に達すると、酸性の胃液によって電池が腐食し、中身(電解液)が漏れ出す可能性があります。アルカリマンガン電池などでは、中身のアルカリ性物質が漏れて胃などの内壁を損傷する危険があります。もし、お子さんがボタン電池を飲み込んでしまったら、重症になるおそれがあるので、直ちに医療機関を受診しましょう。参考:政府広報オンライン「ボタン電池や医薬品、タバコなど 子供の誤飲事故にご注意を!」 病院で事の重大さを認識娘はいつもと変わらず元気だったのが救いでしたが、内心は不安でいっぱいでした。21時ごろ病院に着き、レントゲンを撮ると、確認のために持参した娘の口から出たボタン電池と同じ物が写っていました! 「よかった! あった!」となぜか思わず安堵の言葉を口にすると、先生に「いや、お母さん、あまりよくないです。胃で止まっていたら内視鏡の先端に磁石をつけてすぐに取れたのですが、レントゲンに写っている場所から見て小腸まで届いているので、うんちで出るのを願うしかないです」と言われました。さらには、「1日待って出てこなかったら途中で引っかかっている可能性があるので、そのときは手術になります。2日後にまた受診してください」とのこと。そのまま受診の予約をして帰宅することとなり、事の重大さを実感しました。 「親の不注意で、しなくてもいい手術の傷が付いてしまったらどうしよう」と胸が張り裂けそうでした。レントゲンで押さえつけられ、顔の毛細血管が切れるほどギャン泣きした娘は、疲れ果てて帰りのタクシーの中で寝てしまいました。※誤飲したものが胃より先の腸にまで流れた場合、原則として経過観察となります。ほとんどがおよそ2週間以内には自然排出されますが、ときに腸に穴が開くこともあるため、異物が排泄されるまでは、腹痛、発熱などがないこと、その間に出た便の中に異物が含まれていないかを確認してください。参考:一般社団法人 日本小児外科学会「小児外科で治療する病気」−消化管異物 帰宅後、夫婦で反省会を実施帰宅後夫に報告をし、2人で反省会をしました。そもそもなぜしまってあるはずのボタン電池が外に転がっていたのかを話しました。使い終わったボタン電池はビニール袋に入れて開閉式のゴミ箱の隅に入れていたのですが、開閉しているうちにそのビニール袋がズレて半分外に出ている状態になり、それに興味を持った娘が引っ張って袋に穴が開き、そこからボタン電池が外へ出てしまったことがわかりました。 また、夫がなぜボタン電池が2個あったことを知っていたかというと、朝掃除機をかけていたときに、落ちそうなボタン電池が入ったビニール袋を「落ちたら危ないな」と目視しながらも、時間がなくて慌てて仕事につき、私にも言いそびれてしまったようでした。 長女のときは細心の注意を払い、そんな出来事はなかったので「2人目だから大丈夫」とどこかで油断していたことも要因の1つになったと思います。反省会のあと、すぐにボタン電池と電池類は廃棄の方法を変え、缶に入れて娘の手の届かない場所に置くことにしました。そして、危ないなと思うことはすぐにその場で改善すること、改善できなければできる人にお願いしてでも改善するようにコミュニケーションをとることを心がけることにしました。 娘の無事を祈って…次の日、朝から夫も私も娘がうんちをするたびにソワソワして落ち着かず、神様、仏様に祈り続けました。このときばかりはうんちが出るようにと、離乳食や育児用ミルク以外にも娘の大好きなバナナにゼリー、赤ちゃん用のお菓子など食べさせました。するとその甲斐あってか、やっと夕方ごろになり、うんちと一緒に無事ボタン電池が出てきました。うれしくて思わず夫と抱き合って喜んでしまいました。大事に至らず本当によかったです。妊娠中、婦人科の廊下に掲示してある「乳幼児による異物の誤飲が増えています!」というポスターを目にしたり、母子健康手帳内にも異物誤飲の注意書きがあったり、産後に配られた冊子にも誤飲事例が増えていることが書かれていたりと、誤飲についてはよく知っているつもりでいましたが、まさか自分が経験するとは思ってもいませんでした。 長女のときは大丈夫だったことが、次女も大丈夫ということにはならないと学びました。娘は生後11カ月を迎え、ますます行動が活発になり、ハラハラさせられっぱなしです。今は、夫も長女も協力してくれて、今まで以上に危険を回避するよう努力しています。これからも、事故や怪我なくすくすくと育ってくれることを願うばかりです。 ※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)は誤飲するおそれがあります。赤ちゃんに渡さないでください。飲み込むと危険なので、お子さんの手の届かない場所へ保管しましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO著者:YOU11歳と生後11カ月の娘をもつ母。10年ぶりの育児に奮闘中。現在は専業主婦、時々クラウドソーシングでスキマ時間にお小遣い稼ぎ。
2022年05月04日出産した病院でわが子の1カ月健診を受けたときに、頭頂部付近にある大泉門がほとんど閉じていると小児科の医師から指摘を受けました。それに加えて、全身の緊張が強い傾向にあるとのこと。まさかわが子が1カ月健診で異常が見つかると思っていなかったので、驚き、動揺して頭が真っ白になりました。1カ月健診で大泉門がほとんど閉じていた個人差はあるものの、通常1歳半前後で閉じ始めると言われる大泉門がわが子はとても小さく、1カ月健診のときにはすでに閉じかけていました。医師の説明によると、大泉門が早くに閉じると頭蓋骨が大きくならず、成長とともに大きくなる脳を圧迫して発達に影響が出てしまう可能性があるとのことです。 しかし、まだかろうじて大泉門が少し開いているので、少しずつでも頭囲が大きくなっていけば問題はないとのこと。経過観察をしていくことになりました。 かかりつけ医への受診産院では病名は聞いていませんでしたが、家に帰って母子健康手帳を確認すると、1カ月健診の記録欄に「軽度筋緊張亢進疑い」と書いてありました。どのような状態なのか気になりネットで検索したところ、脳への障害につながる情報が多く、不安でいてもたってもいられなくなった私。上の子が通っているかかりつけ医へ相談に行きました。 そこでは、まだ月齢が小さすぎて今の段階で診断することは難しく、大きい病院で検査してもわからない可能性も高いので、もうしばらく様子を見ましょうと言われました。 市の3カ月健診生後3カ月半のとき、市の3カ月集団健診を受けました。そこで1カ月健診のときに受けた指摘について説明し、筋緊張が強いことなど気になっていることをすべて小児科の医師に相談しました。 先生は丁寧に答えてくれ、診察の結果、大泉門は閉じかけているが、1カ月健診のときよりも頭が大きくなっているとのことでした。また、全身の筋緊張も確かにあるが、1カ月健診のときよりも状態はよく、安心していいとの診断でした。そして、念のため1カ月後に同じ先生に再診してもらえることになりました。 4カ月健診そして3カ月健診の1カ月後、大泉門は閉じていないか、頭は大きくなっているか、筋緊張は和らいでいるかなどを前回と同じ小児科の先生に見てもらいました。 頭は1カ月前よりも1cm大きくなっているので安心していいと言われ、やっとほっとすることができました。筋緊張も前ほどはなくなっていました。筋緊張も、寝ているときと起きているときとでは多少変わり、月齢が小さいときには判断が難しいため1カ月健診で経過観察になったのだろうとの説明を受けました。今後は月齢とともに頭が大きくなっているか家庭で様子を見ていくようアドバイスをもらいました。 1カ月健診で要観察になり、そこから経過観察の3カ月がとても長く感じました。指摘を受けたときは不安でいっぱいでしたが、生後半年経った今は発達に問題もなく、順調に頭も体も大きくなっています。今も念のため、1~2カ月に1回、市の育児相談で身長・体重と頭囲を測り、様子を見ているところです。子どもを育てていくなかで不安はつきものですが、今後もわが子の成長を喜びながら、楽しく子育てをしていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 原案/福山あかね作画/やましたともこ
2022年05月04日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。くぴこちゃんと同じ、口唇口蓋裂のことで悩む人たちと交流できる会に参加することを決めたじぇにこさん。じぇにこさんが疑問に思っていた「友だちへのカミングアウト」について、主催者であるえみかさんのお母さんが答えてくれました。当事者への質問! お友達へのカミングアウトについて事前アンケートの話題を終えて、参加者から当事者への質問へと話題が移りました。 娘が口唇口蓋裂について知ったうえで、今度はそれを娘の口からお友だちにカミングアウトすることに、相手の反応次第で本人が傷ついてしまうかもしれない。また、本人の口から周囲にカミングアウトすることは控えたほうがいいのでは?と私自身は考えていたですが、さきほどの当事者の意見を聞いて、隠すことで傷つくことも考えたら、どのように言葉をかけたらいいのかわからない……。 私の質問に対して、主催のえみかさんのお母さんが、当事者の保護者としての経験をもとにこう話してくれました。 「必要であれば周りに口唇口蓋裂への理解の働きかけをかけるなど、わが子を守る気持ちで寄り添うこと」と、えみかさんのお母さんからアドバイスを受けました。 また、こういったトラブルなどにも対応できるために、最も必要な基本的なことを聞いてハッとさせられます。 当事者と保護者。 一番近くて実は一番わかりあうのが難しいのでは……? そう思っていたことも、えみかさんとお母さんのは乗り越えてきたのだろうなと思うと、わが家もこうありたいなと望みたくなります。 また、他の当事者の方々も各々の経験をもとに、いろいろとアドバイスしてくれました。 口唇口蓋裂を受け入れてくれるかどうかは、残念ながらそれは相手次第になります。 否定的な意見もありますが、受け入れてくれる人はいるというとても親身な言葉に、ずっと不安だった気持ちに少し希望が持てました。 娘が生きていく世界でまずは娘の一番の味方でいたい。 そう強く思えました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年05月03日風邪症状が一転、脳症だったことが判明し入院となった娘さん。入院当初食事もトイレも入浴もまったくできない状態で、意識ももうろうとしていてよく寝ていましたが……。ハナはろれつが回らず、時々意味不明なことを言っていたものの、理解できる要望を言ってくることもありました。その1つが「ママ、おしっこ」でした。 入院中、娘の質問に… すんなりおむつはずれができなかったハナ。長いトイレトレーニングの間、おまるに座らせるところからスタートして、トイレに関係する絵本を読んだり、DVDを見せたり、トイレに行けたらシールを貼れる台紙を作ったり……。おもらししてしまい、床や布団を濡らしてしまったことも一度や二度ではありませんでした。その長い長い努力の成果が出て、やっと日中はおむつをつけなくても過ごせるようになったタイミングで、この突然の入院。「おしっこ」と言われ、私は血反吐を吐くような思いで「おむつにしなさい」と言ったのを覚えています。 その後検査のために何とか便も採取。するとすぐに「脳症の原因がわかりました」と医師から告げられたのでした。 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2022年05月01日長男が1歳になるタイミングで私はフルタイムの仕事に復帰しました。同時に、中国人の義母との同居がスタートし、私をサポートしてくれることに。そんななか、息子が風邪を引きました。もともと超心配性の義母。息子が風邪を引いた1カ月間、義母の衝撃的な超心配性エピソードを紹介します。 夫と一緒に30分ほど説得しましたが、義母はまったく聞く耳を持たず、夫は退散。それでも睡眠中の息子の横で大声で話す義母……とてもカオスでした。ただ、孫を思ってのことなのはとてもありがたいと思ったので、そのことを伝えたうえで、いびき(※1)は横向きに寝かせたら鼻が通りやすいことなどを伝え実践し、いびきはなくなりました。もしもおかしい状態であるならば、本人に元気がなかったり、ぐったりしたりしているはずだと説明もしました。 実際、息子は元気いっぱいで食欲もしっかりありました。足の裏や後頭部の件に関しては調べてもわからなかったので、夫曰く義母の持論だろうとなりました。1時間ほど義母と話して落ち着いたのですが、やはり専門家相手でないと納得いかないそうで、もはや義母を納得させるために、三度目の正直で夫が総合病院の小児科を受診することになりました。 (※1)子どもは基本的にいびきをかくことはありませんが、疲れが出たときや風邪を引いたときはいびきをかくことがあります。いびきの主な原因としては、風邪を引いている、扁桃肥大やアデノイドの肥大、喉頭軟化症などが挙げられます。お子さんのいびきが気になるようであれば、早めに病院を受診するようにしましょう。 血液検査をしてようやく納得総合病院の診察でもやはり結果は変わらず、ただ風邪薬を処方されるだけでした。それでも、何かの病気だと思い込んでいる義母は納得しません。どの病院もダメだとなり、4度目の小児科へ行き事情を説明すると、「そんなに心配なら血液検査をしてもいいですよ」ということになりました。私もここまでくると、本当に何かの病気だと怖いなという気持ちもあったので、息子には申し訳ないなと思いながら血液検査を受けさせることにしました。結果は異常なし。検査結果を見せながら義母に説明をし、1カ月かけてやっと納得してもらうことができました。 年代や国によって考え方がまるっきり違うということを実感した一方で、子どもを思いやり、心配する気持ちは同じであることがわかりました。また、子育てに正解はないなということに改めて気付かされました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:あこ3歳の男の子を育てるシングルマザー。中国人と国際結婚するも昨年離婚。2021年6月に次男を出産予定。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2022年05月01日いびきがきっかけで耳鼻科を受診し、鼻の道に大きなアデノイドがあることがわかった2歳のはるくんは、入院をして手術をしました。術後、痛みなどに苦しみ、またパパやばあばに会えないことを寂しがったはるくんでしたが、その後は順調に経過。無事、退院することができました。そして、日常生活―。はるくんは耳にチューブを入れています。水の中に入ったり、耳の中に水が入ったりするのを避けなくてはなりません。そこで咲花さんは……。 1人で寂しい思いをするときは はるくんは耳にチューブを入れているため、2年間水の中にはいることができません。 もし、保育園のプールにはるくん1人だけ入れず、はるくんが寂しい思いをするなら、何度でも説明してあげようと思うと咲花さんは言います。 そして、はるくんの病気、手術の体験が、同じように悩んでいる人の参考になりますようにと、咲花さんはそう願っています―。 ◇◇◇ 咲花さん曰く、耳の中に入れたチューブは、2年後にかかりつけの耳鼻科で取ってもらうことになっているそうです。はるくん、無事に日常生活に戻ることができて本当によかったですね。これからはぐっすりと眠ることができますように。 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター 咲花
2022年04月29日口唇口蓋裂で生まれてきた娘、くぴこちゃんを育てているじぇにこさんの育児マンガです。くぴこちゃんと同じ、口唇口蓋裂のことで悩む人たちと交流できる会に参加することを決めたじぇにこさん。交流会は和やかな雰囲気で始まりました。(会場の雰囲気はもっと深刻なものになるのでは……?)と想像していたじぇにこさんだったので、心のなかでホッと安心するのでした。参加者の考えと当事者の思い各々あいさつを終え、いよいよ交流会がスタート! まずはインターネットで申し込んだ際に回答した事前アンケートのなかで、一番質問が多かったテーマを取り上げて、参加者や当事者の意見を話し合います。 わが家の場合も以前からそのことで悩んでいたので、同じ気持ちの人が多いことにびっくり。 当時娘は手術を怖がっているものの、自分がなんの病気なのかをいまいちわかっていないという様子でした。 本人が口唇口蓋裂について何か気づくまでは、こちらからいきなり説明するのはかえって不安にさせるかもしれないと思うと、本人へ口唇口蓋裂についていつ伝えるか夫とともに悩んでいたので、この話題はとても興味深く耳を傾けました。 参加者のなかにも同じ気持ちの人がいたり、きちんと病気を伝えて説明している人もいたりしてその事情はさまざま。 また当事者の経験談からは、家族内で口唇口蓋裂の話題そのものがもはやタブーだったという方もいれば、口唇口蓋裂だけど治るとオープンに説明を受けて納得したという声もあり、年齢や当事者の性格だけに関わらず、家庭の状況など伝え方だけでもいろいろな意見があり、どの経験談もとても関心がもてるものばかりでした。 この話題の最後に、ご自身の経験や多くの当事者から寄せられる意見を見てきた主催のえみかさんから強いメッセージがあり、今でも胸にとても強く残っています。 口唇口蓋裂を変にごまかしたり、ぼやかされたりすることはかえって当事者を傷つける、伝えるときは本人の気持ちに寄り添いながら、隠さず、少しずつよくなることを伝えて安心させてほしい。 この言葉は説得力が強く、病院でも聞けない貴重な意見だととても印象に残りました。 娘が口唇口蓋裂に対して強く疑問を持ったときにどのように対応するべきか、避けられない問題としてずっと不安に思っていたことだったので、今回の当事者の説得力のある言葉を聞いて、心の準備ができるという点でも、どの意見もとても参考になりました。 また、個々の症例や治療が異なっていても、向き合う問題は共通なんだということも知ることができました。 さらに、考え方はそれぞれ違っていても、同じように悩んで向き合っている人たちの意見が聞けたのはとても刺激的だったし、私にとってすごく意味のある時間を過ごすことができました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年04月26日いびきがきっかけで耳鼻科を受診し、鼻の道に大きなアデノイドがあることがわかった2歳のはるくんは、入院をして手術をしました。術後、痛みなどに苦しみ、またパパやばあばに会えないことを寂しがったはるくんでしたが、その後は順調に経過。そしていよいよ今日は退院の日。咲花さんははるくんのある行動を見て号泣してしまいます。 母、号泣… 術後の経過が良く、いよいよ退院の日を迎えたはるくん。病院を出るとき、看護師さんたちに大きな声で「ありがとうございましたっ」とお礼を言うことができました。それを見た咲花さんは号泣。 はるくんは本当に入院も手術もよく頑張ってくれました。お医者さんや看護師さんだけでなく、頑張ったはるくんにも感謝をする咲花さん。 咲花さんは、手術を受けさせるべきか悩んだし、受けると決めてからも「本当によかったのか?」とすごく悩み続けていました。それだけに、穏やかなはるくんの寝顔を見たとたん、咲花さんの目には涙が……。 いびきをかいていないはるくんを見て、「これでよかったんだ」とホッとひと安心したのでした。 ◇◇◇まだ2歳のはるくん。手術を受けさせるかどうか、咲花さんは心底悩んだに違いありません。無事に手術が終わって、いびきをかかずに眠れるようになって本当によかったですね。そしてはるくん、しっかりお医者さんと看護師さんにお礼が言えるなんて本当にすごいです。自分の病気を治してくれたのだと、2歳のはるくんもしっかり理解しているのですね。はるくんにとってこの手術と入院は、心身を成長させる貴重な体験になったのではないでしょうか。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 咲花
2022年04月26日いびきがきっかけで耳鼻科を受診し、鼻の道に大きなアデノイドがあることがわかった2歳のはるくんは、手術をすることに。そして手術を終えたはるくんは、嘔吐や発熱がつらく大泣き。さらに、手術の翌日からは、パパやばあばに会いたいと毎日泣くようになりました。はるくんに寄り添い、回復を願うママの咲花さん。ところで、毎日病院に寝泊まりしている咲花さんは、売店のお弁当にも飽きてきてしまいました……。 他のママさんの食事にびっくり 手術後、嘔吐や発熱や口の痛みでつらい思いをしたはるくん。心細くなってしまったのか、「パパやばあばに会いたい」と、毎日泣くようになりました。 病院食は全然食べてくれなくて、心配ごとは尽きなかったけれど、意外とお昼寝をしてくれたのは安心でした。咲花さんは、はるくんの、パパやばあばに会いたい気持ちに寄り添い、励まします。 一方、咲花さんの食事。 病院食しか食べられないはるくんの前で何かを食べたら、きっと欲しがるにちがいない。 そう思った咲花さんは、「はるくんのゼリーを買ってくるね」と言って、病室の外でごはんを食べます。 毎日売店でお弁当を買うのは、飽きるしなかなか値が張るなぁ……。 そんなことを考えながら、面会人の共有場所で食べていたとき、ふと、他のママのごはんが目に入りました。 レトルトのライスに、チンしたと思われるレトルトカレー。 そんな方法があったのか!! これまでお弁当しか買っていなかった咲花さんにとって、目から鱗のアイデアなのでした。 ◇◇◇ いろいろなおかずが食べられるお弁当もよいけれど、毎日だと飽きてしまいますよね。レトルト食材を活用すれば、バラエティが広がりそうです。洗濯で自宅に帰る際に、ご飯を持ってくれば節約にもなりますね。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 咲花
2022年04月24日私は子どもが1歳4カ月のときにフルタイムの仕事に就きました。子どもは保育所に通っていましたが、はじめの3カ月は隔週で発熱。私も夫も突発休が取りづらく、同居の義母に看病を頼むこともしばしばありました。しかし私たち親が仕事を休めない、義母にも予定があるといったときは、市内に1軒だけある自治体の病児保育を利用しています。病児保育は運営母体によってさまざまなスタイルがあると思いますが、ここでは私が病児保育を利用して感じたことをお伝えします。 連絡が密で安心できる朝、子どもの世話を頼みに行くと保育室には看護師さんと保育士さんが常駐していて、1人ひとりの体調に合わせた対応をしてくれているようでした。夕方、子どもを迎えに行くと手渡されたのは「看護記録」というA4用紙1枚。そこには「子どもの検温記録、排尿、排便のタイミングや様子、食事とおやつの内容と食べているときの様子、どんなおもちゃを好んだか」まで記入されていました。 それを読むと子どもがどのような様子で過ごしていたのかがよくわかります。また、口頭でも看護師さんと保育士さんがそれぞれその日の子どもの様子を伝えてくださり、子どもをきちんと見ていてくれたのだとわかり、私は安心しました。 安価なので利用しやすい私が利用した病児保育は運営母体が自治体ということもあって、利用料が安価なのもありがたいポイントです。1日の保育と昼食代、2回のおやつ代を含めて2,000円。 一時保育やシッターを利用したことがないので、相場観というものがないかもしれません。それでも9時間子どもの安全を確保し、世話をし、詳細な記録も残してくれて2,000円というのは、私にとって利用しやすい価格設定だと感じています。 診療情報提供書が必要私が利用した病児保育には、医師は常駐していません。そのため主治医の診察を受けて、診療情報提供書を記入してもらい、それを持参しなければ利用できないのです。 ですから朝起きて子どもが熱を出していたとしていても、すぐには病児保育を使えません。平日の朝、せわしないときに体調の悪い子どもの世話や午前休の手配をして、段取りを考えるというのは私にとって精神的な負担が大きなものでした。 病児保育の利用は、家族で子どもの看護要員が確保できないときだけの利用なので年に数回ほどです。それでも「どうしても困ったときには頼ることができる」と思える場所があるのは、私にとってとても心強く感じています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部施設では利用制限が設けられている可能性がありますのでご注意ください。 監修/助産師REIKOイラストレーター/星田つまみ著者:小原水月1児の母。管理栄養士免許取得。「健康が人生をわくわくさせる」をモットーに食と健康の分野でライターとして活動中。高齢出産後、生まれ育った都心を離れ夫の実家がある地方都市へ移住。義母と同居。
2022年04月24日このお話は、片方の手の指が3本で生まれてきたお子さんのお話です。なぜ手の指が3本なのかというと、先天性の手足の欠指症だからです。手足の欠指症とは、手や足の指の数が1本や2本、3本または4本だったりと、一人ひとり手や足のかたちはさまざまです。 今回は、右手の指が3本で生まれてきた子どもの育児マンガなどを発信しているNPO法人Hand&FootさんのInstagram(@handandfoot2013)の投稿のなかから、現在9歳のりっちゃんを育てるなかで、ママが決めた4つのルールのお話になります。イラストレーターは春日たろうさんです。 可能性をつぶさないために決めた4つのルール 右手の指が欠損して生まれてきたりっちゃんと一緒にいるなかで、わが家が大切にしていること。 生まれたあの日から6年半。できることもどんどん増えて、生まれたとき感じた、知らないことによる「できない思い込み」って本当によくないなぁ、と反省の日々です。 みなさんは多くの人と少し違いを持ったお子さんの子育てをどんなふうにされていますか? ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO
2022年04月24日いびきがきっかけで耳鼻科を受診し、鼻の道に大きなアデノイドがあることがわかった2歳のはるくん。病院で手術を受けました。2時間後、手術が終わったとの連絡を受け、咲花さんははるくんのところへ駆けつけました。すると……。 はるくんの涙のワケは… 無事に手術が終わったはるくんですが、口の痛み、嘔吐、発熱に苦しみ、号泣でした。さらに、翌朝は「いない……っ」と泣き出すはるくん。はるくんのお人形がいないと言うのです。 と、そんなとき、看護師さんから、個室が空いたと教えてもらいました。咲花さんは、大部屋から個室へ移動することにしました。すると、いままでできなかったような遊びが思い切り、のびのびとできるようになり、はるくんはご機嫌に。 しかし、日中は、ニコニコして喜んでいたはるくんですが、寝る前や深夜になると再び「いない……っ」と泣き出します。 咲花さんが声をかけると、今度はお人形ではなく、パパとばあばばいないことが寂しいと言うはるくん。そしてこの日から毎日「寂しい」と泣くように。 咲花さんはそんな姿を見て切ない気持ちになりつつ、ただただ受け止めて寄り添うことしかできませんでした。 ◇◇◇ 大人でも手術後の入院生活はからだが思うように動かず、また家族に会えないのはつらいものですよね。2歳のはるくんにはなおのことだったはず。1日も早く回復して退院できるといいですね。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 咲花
2022年04月23日いびきがきっかけで耳鼻科を受診し、鼻の道に大きなアデノイドがあることがわかった2歳のはるくんは、手術をすることに。手術当日、ママの咲花さんといっしょに手術室へ向かいます。しかし、付き添いは、手術室の扉の前まで。咲花さんは中へ入ることはできませんでした。看護師さんに手を引かれ手術室へ向かうはるくんを見た咲花さんは思わず……。 付き添いは手術室の扉まで… ※パンやバナナは医師に確認の上、食べさせました。 手術のため、入院したはるくん。前日は、20時以降は絶食、手術当日は6時以降、絶飲食でした。 あまり状況をわかっていないはるくんは、手術着に着替えたあとも、元気な様子。 そして8時10分、手術室へと向かいます。咲花さんは、手術室の扉の前まで付き添うことができたのですが、そこから先、手術室へは入ることができません。 はるくんのそばにいたい気持ちをこらえつつ、咲花さんは、看護師さんの手に引かれるはるくんの後ろ姿を見送りました。 はるくんの後ろ姿は、やっぱり不安げ。咲花さんは、思わず泣きそうになって、手をギュッと固く握りしめたのでした。 次回、手術が終わり、咲花さんは手術室へ呼ばれます。すると、手術を終えたはるくんは……。 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター 咲花
2022年04月22日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」180話。引き続き、くぴこちゃんの修正手術を決意したときのお話です。修正手術をおこなうことを伝えると、「うーん、怖いなぁ」と反応したくぴこちゃん。その反応を見たじぇにこさんは"本当にこれでいいのか"と、悩んでしまいます。そんなとき、ネットを口唇口蓋裂の当事者や家族と交流できる会があると知ります。修正手術をおこなうことに対して迷いのあったじぇにこさんは、交流会に参加してみることに……!ヒントを求めて交流会への参加を決意!2018年、親子で初めて口唇口蓋裂の交流会へ参加しました。 今回の交流会の主催は、2015年にテレビでご自身の口唇口蓋裂について公表された小林えみかさんが代表を務める任意団体(2021年現在はNPO法人)「笑みだち会」。 口唇口蓋裂をもつ当事者同士やその家族の交流、口唇口蓋裂についての理解のため活動されていて、現在もオンラインでの交流会を中心に活動を続けています。 私も当時のテレビで小林さんを知った1人でした。 会場につくと……? わが家のように口唇口蓋裂当事者の家族だけでなく、おなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂なので今後の参考に来られた妊婦さんや、口唇口蓋裂の当事者として参加された方などさまざまな人が参加していました。 一方子どもたち達はというと……? 大人たちの難しい話や神妙な雰囲気のなか娘が退屈しないか心配していましたが、別室で保育士さんにみてもらいながら、年の近い子たちとあっという間に打ち解け、楽しそうに遊んでいたので、主催の方の配慮にとても感謝しました。 各々自己紹介を済ませていよいよ交流会がスタート! 「この交流会は口唇口蓋裂に関する経験談や悩みなど、当事者や保護者それぞれの視点や思い、それを参考に皆さんの今後の治療などの参考にしてもらう以外にも、今回集まった方々の繋がりを作るきっかけになればと思い開催しました」という交流会の趣旨を説明され、和やかに始まりました。あまり公にすることのない口唇口蓋裂のイメージから、会場の雰囲気がもっと深刻なものになるのではと想像して緊張していたのですが……。 実際には、病院以外の場所でこんなにもさまざまな立場から口唇口蓋裂に向き合っている人が集い、私たち家族以外にもこの病気について少しでも深く知りたいという人たちが多くいることが心強く感じられて安心しました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年04月19日イラストレーター和田フミ江さんの「ママならぬ日々」第113話。病院で陰唇癒合(いんしんゆごう)が判明し、施術をすることになった娘さん。和田さんが、母親として感じたこととは……。予防接種の痕が腫れたため受診した病院で、今度は陰唇癒合と言われた娘。2度目の診察でも1時間以上待たされてヘロヘロ。さらにそのあと診察で、もっとヘロヘロに……。 「ママならぬ日々」第113話 育児に慣れた今なら、ためらうことなくガッシリ娘を押さえつけられますが、当時私は新米ママ。しかも場所が場所だっただけに、かわいそうで仕方なく、娘を押さえる私も涙を必死にこらえていました。かわいがったり、面倒をみるだけじゃない。子どもの命や健康を守るためには、これからこうして嫌がることもやっていかなきゃいけないんだ、と初めて自覚した瞬間でした。 くっついている部分を綿棒のようなもので押し開く処置を受けたあと、薬を処方されて診察は終わり。あっさりしたものでしたが、このあとも経過観察でなんだかんだ1カ月以上通院が続きました。そのたびに1〜2時間待たされるので、毎回ぐったり。「もう今日で通院は終わりです」と言われたときは、本当にうれしかったです。 陰唇癒合:新生児期から乳幼児期の女児によく見られる症状。先天的なものではなく、陰部が湿潤していたり、感染、エストロゲンが低い状態が原因で起こります。治療はピンセットなどで左右の癒着を離し、抗生物質の軟膏などを塗って治療します。状態によっては、癒合している部分を切り開きますが、正しいお手入れをしないと再度炎症を起こして繰り返すことがあります。おむつ交換やお風呂のときに、外陰部の割れ目を左右に開いて拭き取ったり、洗ったりして、清潔に保つことが大切です。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2022年04月19日イラストレーター和田フミ江さんの「ママならぬ日々」第112話。予防接種の痕が腫れて総合病院へ。そこで全身チェックをしてもらったら、なんと思わぬ病気が見つかった娘さん。その病気とは……。初めて受けた予防接種の痕が腫れてしまった娘。大きな総合病院へ行き、2時間ほど待たされてやっと診察を受けたところ……。 「ママならぬ日々」第112話 心配していた予防接種の痕の腫れは引いていて経過観察になったものの、今度は陰唇癒合(いんしんゆごう)と診断されてしまいました。 おまたの皮膚の一部がくっついてしまう症状で、赤ちゃんとお年寄りにたまにあるんだそうです。膀胱炎や腟炎の原因になる場合があるため、くっついている部分をはがす必要があるとのこと。自分では絶対気づかなかったので、この病院で見つけてもらえたのは幸いでした。 しかし、娘はずっとギャン泣き。夜も機嫌が悪く泣いてばかりで大変でした。 この日はひとまず帰って2日後にまた受診することに。ここから病院通いの日々が始まりました。陰唇癒合:新生児期から乳幼児期の女児によく見られる症状。先天的なものではなく、陰部が湿潤していたり、感染、エストロゲンが低い状態が原因で起こります。治療はピンセットなどで左右の癒着を離し、抗生物質の軟膏などを塗って治療します。状態によっては、癒合している部分を切り開きますが、正しいお手入れをしないと再度炎症を起こして繰り返すことがあります。おむつ交換やお風呂のときに、外陰部の割れ目を左右に開いて拭き取ったり、洗ったりして、清潔に保つことが大切です。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2022年04月18日娘が脳症になったとき9話。娘さんが脳症だったことが判明し入院に。付き添い生活が始まりましたが思わぬことが気になってしまい……。義母、夫、私の3人交代での24時間付き添い生活が始まりました。病院まで歩くのは多少遠かったので、自転車と車を使って、朝〜夕方の人と夕方〜朝の人で交代していました。夫がなんとなく買ってしまったものの、あまり乗らなくなっていたママチャリでしたが、このときは大活躍でした。(その後、震災のときも大活躍) 娘が脳症になったとき #9 ハナの体に取り付けられた点滴やセンサー、そこからのびたコード類がとにかくしょっちゅう絡まるのです。ひっぱられて針の部分が痛かったりずれたりするんじゃないか?コードが首にひっかかったら大変!などなど心配になり(実際に点滴が漏れてしまったこともありました)、絡まったコードをしょっちゅう直す私。ほかにも、モニターのセンサーがずれてアラームが鳴るたび看護師さんが来たりするので、なんだかんだと人の出入りがあり落ち着きませんでした。 ハナは入院当初食事もトイレも入浴もまったくできない状態で、意識ももうろうとしていてよく寝ていました。なので、ハナの日常生活の世話をすることよりも、周辺機器のケアをすることのほうがよほど多かった気がします。 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2022年04月17日出産を間近に控えた妊婦健診で、初めておなかの中の赤ちゃんの様子について「異常」と診断されました。生まれてから調べると「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」という病気であることが判明。病気がわかってから現在まで、定期的に大学病院で診察を受けています。今回は、この病気にまつわる出産までの体験と、現在の子どもの様子をお話ししたいと思います。 出産直前、エコー検査で異常ありおなかの中ですくすく育つ赤ちゃん。妊娠の経過は順調でしたが、出産を間近にひかえた妊娠33週目の健診のことです。超音波検査で「異常あり」と言われてしまいました。 よく聞くと「赤ちゃんの腹部に、通常では見られない影がある」とのこと。思いがけない診断結果に慌てふためいたものの、「生まれてからでないとしっかりした検査はできない」と先生に言われ、すぐにできることはありませんでした。 おなかの中の赤ちゃんがどのような様子なのか、病気なのか、苦しんでいるのではないかなどとさまざまな考えが巡り、その日からはとても不安な日々を過ごしていました。 超音波検査で4cmの卵巣嚢腫が見つかる出産予定日とほぼ同日、無事に出産しました。不安ななかでの出産でしたが、3,000gを超える元気な赤ちゃんで安心したことを覚えています。 しかし、ほっとしたのもつかの間。小児科の先生にお越しいただき、赤ちゃんの超音波検査を受けることとなりました。結果は「4cm大の卵巣嚢腫がある」とのこと。 悪性のものではないものの、大きくなると捻転してしまう可能性もあるとのことで、定期的に大学病院に通院することとなりました。 生後1年が経過…卵巣嚢腫は小さくなった 卵巣嚢腫というと大人の女性が抱える病気のイメージがありますが、赤ちゃんもかかることがある病気で、原因ははっきりわかっていませんが母親のホルモンバランスの影響という説があるそうです。 また、最近は超音波の技術が発達して、赤ちゃんの卵巣嚢腫が発見されることは少なくないそうです。ですが、小児科で「ママじゃなくて赤ちゃん?」と尋ねられることもあり、体験談も調べてもほとんど出てこず、孤独で不安な毎日を過ごしていました。 わが子は4cmの卵巣嚢腫がありましたが、出生後徐々に小さくなり、生後1年たった今、1.5cmまでになりました。完全になくなるまでは半年に1回、エコーで検査をしてもらいますが、「ここまで小さければ、ほとんど問題ないだろう」とのことで、現在は問題なく元気に過ごしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。作画/まきこんぶ監修/助産師REIKO著者:河相 さくら国内外問わず旅行が大好きな1歳女の子のママ。育休中に小学校英語指導者資格を取得。主に子育て・英語育児を中心に執筆中。
2022年04月16日3歳の次女は食が細く、好き嫌いが多い子です。とくに野菜が苦手で調理法や味付けなどいろいろと工夫をしてみるのですが、すすんで食べてくれるのはトマトぐらい。栄養面を考えてももっといろいろ食べてほしいのですが、うまくいかない日々。ある日、いつも以上に食べてくれない次女にイライラして私は爆発してしまいました。しかし、それには理由があったのです……。私は、娘にごめんねという気持ちでいっぱいになりました。 いつも以上に野菜を食べない食が細く、好き嫌いが多い次女とのごはんはいつも少し憂うつ。自分が口うるさくなってしまうからです。そんななか、次女がいつも以上にごはんを食べない日が3日ほど続きました。いつもは食べるトマトも嫌がって食べず……。 「元気いっぱいになるようにちゃんと食べようね」「ごはん食べないと遊ぶ力が出ないよ」と声かけしても、「もういらない」「欲しくない」と口を開けようとしません。そんな姿を見て私は爆発。「もう! なんでちゃんとごはんを食べないの? 食べないとおやつも他に好きな物もあげないからね」と強い口調で言い、にらみつけてしまいました。 実は食べられない理由があった!?怒ったその夜に仕上げ磨きをしていたとき、口の中を見てみると唇と歯茎の間に口内炎ができているのを発見。ちょうど唇と歯茎の境目にできていたので、それまではずっと見えず、大きく白っぽくなったその日に気がついたのです。 私はようやく、ここ数日娘がいつも以上に食べず、トマトですら嫌がった理由がわかったのです。トマトはしみるよね……、食べない理由を言ってくれればよかったのにと思いましたが、幼い娘にはまだ何がどうなっていて、どう伝えたらよいかがわからなかったのかもしれません。それか、私があまりにもイライラしているから言い出せなかったのかなと思いました。 怒ってしまってごめんねその夜、一緒に寝るときに「◯◯ちゃん、お口が痛くてごはんが食べられなかったんだね。お母さん食べなさいって怒っちゃってごめんね」と謝りました。次女は「いいよ。でもお母さん怖かった」と言っていました。 次女の様子をもっとちゃんと観察してあげて、食べない理由をやさしく聞いてみればよかったです。そうすれば怒ることもなかったし、病院にも早く連れて行って、早く治すこともできたのかもしれない、と反省しました。 私はたくさん食べてほしいという思いが強すぎるあまりに必死になりすぎ、イライラが伝わってしまっていたのかもしれません。次女は病気もせず、体も大きいほうです。いつものごはんの量は次女にとって適量なのかも。今後はもっと娘の様子をきちんと観察し、楽しく食事をさせてあげられるようにしていきたいです。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小川恵子著8歳と4歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2022年04月14日イマジナリーフレンドとは?空想上の友達のこと子どもがママやパパの目には見えない相手と話していることはありませんか。心理学や精神医学にはこうした目に見えない遊び相手を示す言葉があります。それが「イマジナリーフレンド」です。イマジナリーフレンド(Imaginary Friend)は言葉通り架空の存在を指すもので、イマジナリーコンパニオン(Imaginary Companion)とも呼ばれます。日本語では「空想の遊び友達」や「想像上の仲間」といわれることもあります。イマジナリーフレンドは本人しか感じることができない特別な存在です。ほかの人は感じることができません。そのため、子どもが誰もいない場所で話している様子をママやパパは不審に思うこともあるでしょう。しかし、イマジナリーフレンドの存在は著名な心理学者であるジャン・ピアジェをはじめ何人もの研究者が、子どもの発達の段階で見られる正常な現象だと報告しています。心理学上の定義がある空想の友達と話す現象について学術的な研究が進められるようになったのは、19世紀後半~20世紀初頭にかけてです。比較的新しいテーマということもあり、いまもまだ研究が続けられています。研究者のあいだでさまざまに議論されているイマジナリーフレンドですが、その中で多くの研究者が取り上げているのが、 Svendsen(スヴェンセン)による定義です。定義では「名前を持ち、数ヶ月間継続して、ある種のリアリティーを伴って子どもが相互作用する目に見えない存在のことを言う(※1)」とされています。子どもは本当の友だちのように感じているのですね。※相互作用…互いに働きかけ、影響をおよぼすこと病気とは区別されるイマジナリーフレンドは幻覚のようなものなのかというと、そうではありません。幻覚は実際にはない音やにおいなどを感覚的に感じたり見たりすることを指しますが、イマジナリーフレンドを持つ子どもはイマジナリーフレンドが自分の想像から生まれた現実にはいない存在だということをしっかり理解しているようです。自分の人格と混同していたり、人にも見える・聞こえると信じて「そこにいる」とその存在を誰かに訴えたりする性質のものではないのですね。とはいえ空想をコントロールできない幼少期には「こうだったら良いな」という気持ちが「実際に起こった記憶」にすりかわるように、現実と空想の世界を混同してしまうこともあるようです。日本の研究では統合失調症や解離性同一性障害などの精神疾患と区別するために、通常の物忘れでは説明できないような健忘(けんぼう)を伴わないことや、空想の友達が子どもの行動を統制、つまりコントロールしたり何かをするように命じたりすることはないことを加えています(※2)。こうした疾患が幼少期にあらわれることはほとんどありませんが、日常生活で気になることがあれば医師や自治体の窓口で相談するようにしましょう。※健忘…過去の経験を部分的または完全に想起できなくなることイマジナリーフレンドとはどんな友達?子どもの見え方子どもが作りあげた空想上のお友だちは、いったいどのような姿をしているのでしょう。人なのでしょうか。動物なのでしょうか。研究によると、イマジナリーフレンドの多くは人の姿をしていることが多いようです。なかには動物や妖精のように、人の姿ではないイマジナリーフレンドもいます。イマジナリーフレンドは目に見えない友だちであると定義されていますが、近年ではぬいぐるみや人形に対して人格を与えたものも空想の友だちに含むことがあります。目に見える形があるイマジナリーフレンドは「Personified Object ( PO)」と呼ばれます。研究者によると、形があるPOであっても、子どもの目にはその姿のまま写っているとは限らないのだそうです(※1)。子どもの空想の世界はなんとも奥が深いですね。いつまで友達でいるの?想像力は人生を豊かに彩り未来を切り開く力となっていくものですが、いつまでも目に見えない相手と話しているのを不安に感じるママやパパもいることでしょう。一般的にはイマジナリーフレンドは3~4歳頃までに出現し、ピークは4歳頃だといわれています(※1)。ほかにイマジナリーフレンドがいる時期は2~10歳までと幅広い時期を示している研究結果もあり、見解はまだ定まっていません(※2)。ベストセラーとなっている「アンネの日記」は、アンネが日記帳にキティという名前を付け、友だちに宛てた手紙のような形式で書かれたものです。そして、日記を書いていた当時のアンネは13~15歳でした(※3)。アンネにとっての日記がイマジナリーフレンドであったように、青年期においてもイマジナリーフレンドがいることを示唆する研究もあります。イマジナリーフレンドがいる子どもの特徴は?イマジナリーフレンドがいる子どもは、ひとり遊びをする時間が多いことが特徴としてあげられます。たとえばひとりっ子や第一子にはその傾向がみられるようです。さらに、子どもがママやパパとの遊びを通じ想像力を働かせたファンタジーな世界に触れることが多いと、イマジナリーフレンドが出現しやすいという報告もあります。言語機能や社会的な認知力についてすぐれているという点も特徴といえるでしょう。イマジナリーフレンドとの遊びを通じて、自分のイメージを具現化する力が養われているのかもしれませんね。イマジナリーフレンドがいると気づいたときの対処法イマジナリーフレンドは、たくましい想像力で楽しさを感じると同時に、孤独や不安に対処する「移行対象」の性質を持っています。移行対象はラミナスの毛布とも呼ばれるもので、不安を取り除き安心を得るものとして存在するものです。移行対象が物であるのに対し、イマジナリーフレンドは人格があるという違いがありますが、安心を得るという役割は共通しています。そのため、子どもがイマジナリーフレンドと遊んでいても否定的な対応はしないようにしましょう。イマジナリーフレンドが子どもの思いを代弁していることもあるので、メッセージに耳を傾けることも大切です。子どもがママやパパの注意を聞かないときは、イマジナリーフレンドの存在を逆手に取るのもひとつの方法です。「○○ちゃんが悲しんでるよ」「○○ちゃんはこう言っているよ」と、その存在を共有してみるのも良いかもしれません。イマジナリーフレンドの体験談ままのて編集部に寄せられた、イマジナリーフレンドの体験談をご紹介します。寝る前にいつも見える動物がいましたイマジナリーフレンドの記憶がいくつかあります。幼稚園に入る前のころ、祖母と一緒の布団で寝ていたのですが、寝る前に天井に虹色の動物が来ていたのを祖母に話したことがあります。車に乗ると必ず現れる子もいました。車と同じ速度で飛び跳ねながらついてきているのが面白くて、いつも窓の外を楽しみに見ていました。さらに…、寝る前に現れるローラさんという友達にも毎晩挨拶して寝ていました。自分では幼いながらも変な妄想癖だと思って誰にも言ったことがなかったのですが、このような言葉があることを知り、よくあることなのだと驚き半分安心半分という気持ちです。駅に住んでるななみちゃん第二子である娘が3歳頃の話です。私が兄の相手をしているあいだ、しばらくひとりで過ごしていました。「何して遊んでいたの?」と聞くと、「ななみちゃんと遊んでいた」と言います。娘にななみちゃんというお友だちはいません。詳しく聞くと、背が高く、いつもは駅にいるのだそうです。追いかけっこをして遊んでいたそうです。思わず名古屋駅のシンボルが浮かびましたが、我が家は名古屋から遠く離れた場所にあり、娘はその存在を知りません。しばらくななみちゃんと遊ぶ様子がありましたが、気付いたらななみちゃんの名前を口にすることはなくなっていました。10歳になった今、ななみちゃんの存在はすっかり忘れています。いつかは離れていく親友、貴重な時間を温かく見守って日本ではもともと自然を神格化してまつったり、長い年月を経た道具をつくも神として大切にしたりする土壌がありました。目に見えない存在や物に宿る人格が心の支えになることは、ごく当たり前のことなのかもしれません。子どもが社会や人に触れ、実在する人とのコミュニケーションが活発になればその存在が消えていくのも自然なことといえるでしょう。ママやパパは子どものイマジナリーフレンドを不思議に思う必要はなく、空想の世界を子どもと一緒に楽しんでみてくださいね。※この記事は2022年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
2022年04月14日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」179話。前回のお話でくぴこちゃんの修正手術について悩んでいたじぇにこさん。しかし、夫婦で話し合い手術を受けることを決意。そして、そのことをくぴこちゃんに伝えるのですが……?ヒントを求めて交流会への参加を決意!悩みに悩んで、修正手術を受けると決めたその日――。 娘に手術を受けることと、その理由を簡単に説明しました。 娘のために決めたとはいえ、実際受けるのは娘自身。 いくら必要な手術だとしても、娘にとっても怖いというのは当然です。 怖いというものの、嫌だとまで強く言わないところが、健気に状況を飲み込もうとしているようで、私自身その場では娘の言葉を受け止めることしかできませんでした。 翌日以降娘はいつもの調子に戻り、特別落ち込んだ様子などはなく、普段通りの日常を過ごしていましたが……。 私は「怖い」と思いを吐露した娘のことが気にかかり、本当にこれでいいのかという迷いが日に日に強くなりました。 夫とも相談し合っても彼も同じ思いなので、結局悩みが振り出しに戻ります。手術を受けることがどんなに重要だと頭でわかっていても、時間が経つごとに悩みが増していきました。 しかし、そんな解決の糸口が見えないままの状態が続いたある日、とある口唇口蓋裂の交流会があるという情報をネットで知りました。この交流会では、当事者やその家族の経験談、さらに悩みなど相談しあえることもできるとのこと。 今まで入院のときに、その場に居合わせたお母さんたちとの簡単な交流はありましたが、こういった集いの場に参加する機会は一度もありませんでした。 交流会で修正手術への迷いに対して何かヒントがもらえるかもしれない。 また、娘自身も自分以外にも同じ病気をもっている子がいることを知ることで、何か気付きがあったり、励みに繋がるかもしれない……。 そう思うと、いてもたってもいられなくなりました。 そして、交流会に参加してみることに。 今回の手術に関しての問題は、家族だけでの解決は難しいと判断し、当事者本人やその家族の方々の経験談から得るものがあるかもしれない……。 そんな希望をもって、親子で初めて口唇口蓋裂交流会への参加を決めました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年04月12日