保育士の中田馨さんが、子どもがお友だちを叩いてしまったり、物を壊してしまったときの対応について教えてくれました。「どうしてお友だちを叩いてしまうの……」、「なぜうちの子はこんなに乱暴なの?」と悩んでいるパパやママもいるかもしれませんね。中田先生が子どもの行動や心理について詳しくお話ししてくれています。ぜひ参考にしてくださいね。こんにちは。保育士の中田馨です。子育ては「楽しい!」「うれしい!」「すごい!」と思うことも多いですが、「あれ? どうすればいいのだろう?」と悩むこともあります。例えば、友だちを叩いたり、物を投げて壊したりする子どもの行動など。 そこで今回は、そういった少し乱暴に見える子どもの行動について考えてみましょう。 大切なことは、周りの大人が「そういう子」と思い込まないこと友だちを叩いたり、物を投げてしまうような行動は、成長の過程です。保育所の子どもたちを見ていても、多かれ少なかれどの子にもやってきます。子どもたちの様子を見ていると、それが大きく出て目立つ子と、それほど目立たない子がいるなと感じます。 みんなが通る道なので、「この子は乱暴なのではないか?」とは思わないでください。例えば、「あなたは、いつも乱暴ね!」なんて声かけをして、「乱暴な子」のレッテルをはらないでほしいなと思います。 とはいえ、何度注意しても何度も何度も同じことを繰り返されたら、「じゃあ、どうすればいいの??」と思ってしまいますよね。では、どうして子どもがそのような行動をするかを考えてみましょう。 友だちを叩いたり、物を投げたりするのはなぜ?あなたのお子さんは、なぜ友だちを叩いたり、物を投げたりすると思いますか? 理由はいろいろあるのではないかと思います。 「自分のおもちゃを友だちに急に取られた」「友だちのおもちゃが欲しくなった」という分かりやすいものもありますし、「投げてみたらおもしろかった!」なんて理由のこともあります。 以前に私の保育所で起きた出来事を例にお話しします。Aちゃん(1歳児)が何もしていないBちゃん(2歳児)を叩いたり、噛んだりすることが続きました。その理由は、これまで何度もBちゃんに自分が使っているおもちゃやあそびを取られたり、壊されたりしていたからです。その過去の記憶があるから、目の前をBちゃんが通っただけで「また、取られてしまう!」と思って自分の身を守るために叩いていたのです。 子どもの「今した行動」だけでなく、その前後や関係性にどういった思いがあったのかを見ることができると、子どもの行動が理解でき、大人の対応も変わってくるかもしれませんね。 どの月齢でも「あそび」や「良し」にしないこと私の保育所では、友だちを叩いたり、物を投げたりする行動をどの月齢でも「あそび」や「良いこと」と捉えないようにしています。 例えば0歳児を抱っこしているときに、大人のほっぺをペシペシ叩くことがありますね。こんなときは、「痛いよ。さすさすしてくれたらうれしいな」と子どもの手を持って一緒に「さすさす」します。物を投げたら「これは危ないから、ボールを投げてみよう」と、投げてもいい物と交換します。 ほっぺをペシペシされて笑顔で「痛い痛い~」と笑うと、赤ちゃんは「ペシペシしたら、ママ(パパ)が喜んでくれる! 楽しい!」と思ってしまいます。硬いおもちゃを投げて「じょうずに投げられたね!」と褒めたら、硬いおもちゃを投げてもいいと理解します。 子どもを叱る必要はなく、してもいい行動を伝える(教えてあげる)ようにできると良いですね。 感情的に怒らず、子どもの気持ちに寄り添いつつ「待つ」1歳児、2歳児になり、友だちと関わることが増えてくると、上記の方法では問題解決しなくなることもあります。 もし、友だちを叩いてしまったときには、まずは叩いたことに対して注意をして、子どもの行動を止め、声かけをします。「叩いたら痛い!」「叩いたら○○ちゃんがかわいそう」「叩くのはダメ!」など、お子さんへ伝わりやすい言葉でOKです。このときだけは、わざと大きめの声で叱ります。 そして、叩かれた友だちには、まず親が「痛かったねごめんね」とフォローを入れて、お子さんと向き合ってみましょう。このとき話しかける声は、できる限り静かな口調です。そして、叩いてしまった子どもには、まだ言葉でうまく伝えられない場合には、「どうして叩いたのかな?」「○○ちゃんのおもちゃが使いたかったの?」など子どもの気持ちを代弁します。「ママ(パパ)は、叩いたことがとっても悲しい」とママ(パパ)の気持ちも伝えましょう。そして、「○○ちゃんに謝ろうね」と一緒に謝ります。 今回は、とっても簡潔に書きましたが、子どもの気持ちはそんなに簡単に「謝る」方向には進みません。子どもの表情を観察しながらできる限り言葉数は少なく、「待つ」姿勢で声かけを行ってみましょう。もし、子どもが謝れなくても、そんなときもあるものですから大丈夫。代わりにママ(パパ)がしっかりと謝る姿を目の前で見せましょう。大切なのは、親が感情的に怒らないことです。 最後にお話しした方法は、少し親の「演技力」も必要になるかもしれません。感情的にならず、いかに簡単な言葉で子どもに伝わるように説明できるかも、子育てには大切かもしれませんね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年04月27日息子が1歳半のときトイトレを始めた私。トイトレを始めて2カ月で一度もおまるにおしっこをしてくれない息子に疲れて、一旦トレーニングをあきらめました。息子が2歳半になり、うんちやおしっこに関心が出てきた今、さっそく再スタート! しかし、今度は成長したからこそ難しくなった出来事が……。そんな奮闘の体験談です。 一度トイトレをあきらめた私は、息子がまだおしっこやうんちが出てもまったく反応がなかった1歳半のとき、「トイトレも習慣だ!」と、出なくても毎日定時におまるに乗せました。しかし、息子をおまるに乗せてもまったくしない日が2カ月間続き、私は「まだ時期じゃないんだ」とあきらめたのです。 また、ママ友からも「時期がくれば、勝手におむつがはずれるから大丈夫!」と言われ、息子のペースに合わせようと心に決めました。それから1年、息子が排泄物に興味が出始め、トイトレを再開することにしました。 おまるを怖がる息子私がトイレに行くと必ずついてきて一緒に入り、「カカ(うんち)、ピピ(おしっこ)!」と連呼する息子。息子もおまるや子ども用の便座を付けたトイレに座らせるのですが、怖いのか毎回グズりだして大泣き! 大好きなぬいぐるみやトイトレの絵本を使って気を紛らわせても、すぐにトイレから降りたがってしまうのです。そして、おまるやトイレに座らせようとすると走って逃げるように……。私は困り果ててしまいました。 場所を変えてみると…おまるやトイレを怖がる息子に悩んでいた私ですが、ちょうど同じ時期に息子に良い反応があることに気づいたのです。それは、「シャワーのとき、立っておしっこをすること」。 私は「男の子だから、別におしっこはおまるに座る必要ないんだ!」と思い、トイレではなく毎回シャワー室で立っておしっこをさせることにしてみました。すると、息子はまったく怖がることなく、シャワーのお湯を流して声をかけるとおしっこをしてくれるようになったのです! 今のところ、息子はトイレではなくお風呂でしかおしっこをしませんが、おまるやトイレに対する恐怖感がなくなるまではこの方法で試してみようと思っています。私の声かけと自分の意思で排泄ができるようになったことは、息子の大きな成長だと思います。これからも息子のペースで、できることからトイトレをしていきたいです。 イラストレーター/さくら著者:岩見 エリ2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年04月20日お兄ちゃんと一緒に、ミストを浴びることを楽しむ1歳1カ月の男の子をご紹介!ママがスプレーボトルからミストを噴射すると……!?ミストに酔いしれる1歳児♡ミストが大好きな1歳1カ月のオズくん。お兄ちゃんと一緒にミストを浴びると……顔面全体でミストを満喫したあと、「ほわぁ~」と、とびきりの笑顔♪ そして、2回目のミストを浴びると……唇を尖がらせて、ミストを堪能しています。3回目のミストには……恍惚の表情♡そして、いよいよラストミストです!オズくんは、ついにミストを吸い込みました!こんなにかわいいリアクションが見られるなら、何回もミストを出してしまいますね。 動画のコメント欄には、 「かわいい! 最高の癒やし」「頭のほわほわおけけにミストがついていて、かわいい♡」「弟くんにミストが届くまでに、若干タイムラグがあるのがまたかわいい!」 と、オズくんの反応に心奪われる人がたくさん♪ 子どもたちの笑顔に癒やされますね。オズくんはミストの幻想的な雰囲気と、気持ちよさを全身で感じている様子♪ 暑くなってくるこれからの季節、皆さんもミスト遊びで楽しんでみてはいかがでしょうか。 画像提供・協力/@senzu_familyさん
2024年04月17日家族以外の誰にも見られていないことを確信していたのに……。ママ友から「見ちゃったよ」と携帯に連絡があり、私はドキッとしてしまいました。ママ友に見られてしまったこととは……。 自宅の庭にて…6歳の息子が何を思ったか、庭の砂利をフェンスに向かって投げていました。そのうちのいくつかがフェンスを通り越して、隣の家の畑に入ってしまったらしく、しかも畑で作業していた男性に当たってしまったようなのです。私が下の子のトイレに付き添っていた数分の間の出来事でした。 息子はフェンスに石があたる音が楽しく、投げてしまったとのこと。急いで隣の家の男性にまずは謝罪。以前にも同じことで注意したことがあり、今回は人に迷惑をかけてはいけないこと、目や顔にあたったらけがをしていたかもしれないことなどを話しました。 同じことで叱るのが今回で三度目だったため、何回言っても聞かない息子に私も苛立ちを隠せず、鬼の形相で息子を睨みつけていたように思います。 いつ誰に見られているかわからない!その日の夜、仲の良いママ友からラインがきました。鬼のような形相で叱っていたとき、ママ友がわが家の前の道を散歩していたらしいのです。 ママ友に「見ちゃったよー! 今日怒ってたねー! すごい意外だったけど、イライラするよね~わかるよ」と言われてしまい、私は恥ずかしさのあまり、思わず「キャー!」と絶叫。いくら仲がいいといえど、あの顔を見られるのはさすがに恥ずかしかったのです。 普段なら誰かが家の前の道を通ったら多少なりとも気づくので、怒りのボルテージを下げることもできるのですが……。この日は怒りが大爆発してしまい、周りが見えていませんでした。この出来事以降、イライラしたときは子どもを叱る前にいったん深呼吸することを心がけています。また、子どもと大事な話をするときは、なるべく家の中に入って話すことも意識するようになりました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/きりぷち著者:鬼頭いちか
2024年04月16日ちょっぴり不機嫌な2歳の男の子が大好きなバナナを見た時の反応をご紹介! お出かけ先で不機嫌モードになってしまった男の子に、お父さんがバナナを見せると……。バナナを見た途端に!?バナナサプライズちょっぴり不機嫌な2歳の男の子。 お父さんが「何か食べる?」「おなかすいた?」と話しかけたものの、「いらない~」とのこと。 でも…… 大好物のバナナをお父さんが出してくれました!! お母さんが「パパが持っているアレは……?」と聞くと、バナナを見つけて…… 「バナナきたぁぁあーーー!!」と大はしゃぎ♡ 少し恥ずかしそうに頭をポリポリかきながらも、バナナに手を伸ばします。 「むいてあげる!」と言って、自分でバナナの皮をむこうと一生懸命頑張りましたが、まだ難しかった様子。結局、パパにむいてもらうことに! 最後は大きなお口でパクパク完食! すっかりご機嫌になったのでした♡ 動画のコメント欄には、「不機嫌だったのに、『バナナキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』はかわいらしいね」 「ちっちゃい手でムキムキするところカワイイ!」 「バナナはパパとママを救う」 など、男の子のかわいさにほっこりした人が続出。 バナナ1本で表情が一変する男の子の様子に、見ている私たちもほっこり幸せな気持ちになりますね。子どもが不機嫌になったときのことを見越して、好物を外出先に持っていく保護者の方もさすがです。これからの成長が楽しみですね!画像提供・協力/@wahchanchan0509さん
2024年04月14日保育士の中田馨さんが、トイレトレーニングの最終関門、おしっこはできてもうんちはできないときのコツを教えてくれました。子どものうんちのペースを知る、トイレの環境づくりなどをマンガで詳しく解説! 「うんちでちゃった……」どうしてうんちだけパンツで? うんち対策や子どもを傷つけるNGワードとは!?こんにちは、保育士の中田馨です。おむつはずれについてこれまで何回かにわたってお話ししてきました。今回は、保育所で保護者からの相談でよくある「先生、トイレでうんちがなかなかできません!」という悩みについてです。 パンツの中にうんちが出ると後処理にも手間がかかるので、ママとしてはトイレでしてほしいと感じることでしょう。今回は、おしっこはできてもうんちはできないときはどうすればいいかをお話しします。 うんちとおしっこのコントロールは別物おしっこはトイレでできるのに、うんちだけパンツにしてしまうというのは、本当によくあることです。私たち大人からすると、おしっこができるならうんちもトイレでできそうですよね。「おしっことどう違うの?」と思いますが、おしっことうんちの最大の違いは「いきまないと出ない」という点です。 大人もそうですがいきむにはいきみやすい体勢やいきみ方などのコツがいります。ですので、うんちとおしっこの出すコントロールの方法は別物と考えてください。うんちが完全にトイレでできるようになるのは3~5歳と個人差があります。 子どものうんちのペースを知るトイレでうんちをするためには、子どもの排便のペースを知ることです。うんちが出るのが朝ごはんを食べたあとの子もいれば、3時のおやつのあとの子もいます。まずはだいたいの時間帯を知りましょう。 そして、子どものしぐさを観察します。うんちをするときにもじもじし始めたり、顔が赤くなる、決まって部屋の隅に行くなどはわかりやすいですね。子どものうんちのペースを知り、「あ、いきみ始めたな」と思ったら、さりげなくトイレに誘います。 ただ、誘えばトイレでできる子もいるのですが、トイレに誘ったことでうまくいきめずにうんちが止まってしまう子もいます。何度も繰り返しうんちが止まると、うんちが出にくくなることもあるので、安心してできるおむつの中で出させてあげることも大切です。 安心できる環境づくりをする安心してトイレでうんちができるように、トイレの環境づくりを心がけます。例えば、いきむためには両足の裏がついていることも必要です。大人も両足の裏が床につかずブラブラした状態で「いきんでください!」と言われたら、それはそれは出しにくいと思います。子どもも同じです。トイレだとうまくいきめないから、トイレでうんちをしたがらないという可能性もあります。 ですので、大人のトイレでする場合は、子どもの足元に踏み台を置いたり、おまるがあればおまるでするなどもおすすめです。また、うんちやトイレをテーマにした絵本を読んで、トイレでうんちをすることを親子で身近に感じていくこともしてみましょう。 パンツの中でしたとしても叱らない毎回パンツの中でうんちをしたとしても「叱らない」ことが大切です。思わず「またパンツでしたの?!」と言ってしまいそうになりますが、「スッキリしたね! おしり洗おうね」と言って、ササッと処理します。それだけでOKです。パンツの中でしたことについて叱る必要はありません。もし、ママが紙パンツのほうが安心なら紙パンツでOK! 子どものうんちのペースがわかっていれば、その時間帯だけ紙パンツにはき替えたり、パンツにパッドを敷いておくなどしてもいいと思います。 うんちのことで悩んでるとき、ママたちが思わずしてしまいがちな声かけが「もう、お兄ちゃんでしょ(お姉ちゃんでしょ)!」というような言葉。実はコレ、子どもの心を傷つけていることもあるのです。子どもはママの声かけから「うんちはトイレでするもの」ということがわかっています。わかっているからこそ緊張してできなくなってしまっていることがあります。そしてまた「もう! お兄ちゃんでしょ(お姉ちゃんでしょ)!」と言われると、トイレでうんちをすることへの自信や意欲がしぼんでしまうのです。 以前、「家でうんちができるようにならないとサンタさんこないよ」と言われていた子が、保育所でパンツにうんちをしたときに「サンタさん、こないかなあ」と不安な顔になっていたこともあります。ママが目標とするゴールを決めて、なるべく早くにできるようになってほしい気持ちはよくわかりますが、うんちは毎日のことです。何気ない言葉1つが子どものプレッシャーにならないよう配慮することも大切です。 うんちもおしっこも共通することは、子どもによって自立していくペースが違うこと。うまくいく時期もあれば、停滞する時期もあり、ときには後戻りもします。大らかな気持ちで「そのうちトイレでできるようになるさ!」くらいで取り組んでみてください。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年04月13日初孫に会うために来日したおじいちゃん。赤ちゃんとの初対面の様子をご紹介!初めて孫を見たおじいちゃんは……。孫と初対面感動のあまり…海外に住んでいるため、今まで孫に会ったことがなかったおじいちゃん。 ついに初対面……! とてもうれしそうな顔で孫をのぞき込んでいます。 孫を足に乗せ、目を合わせてやさしくあやしてくれるおじいちゃん。かわいくてたまらない様子が伝わってきますね。 そして感極まって、思わず涙が……。お母さんも「こんなに喜んでくれるとうれしいです」とのこと。 動画のコメント欄には、「じいじの涙にもらい泣きしちゃいました」「本当にうれしそう……こっちまで幸せになる」「かわいい孫を愛おしい目で見ているおじいちゃんに感動。なんか親ってありがたいなぁ〜って思う」 などの声が集まり、おじいちゃんの幸せオーラがたくさんの人に広がっていました。 遠く離れた地から来日したおじいちゃんが初めて孫の顔を見た瞬間の感動は、ご家族にとって忘れられないものになるでしょう。赤ちゃんが大きくなってこの動画を見返したとき、おじいちゃんの愛情の深さを再認識するかもしれませんね。 おじいちゃんにはこれからもずっと元気で、孫の成長を一緒に見守っていてほしいですね。画像提供・協力/@gee.ryutoさん
2024年04月09日2歳の女の子のおもしろかわいい“マイブーム”をご紹介! 最近ハマっていることとは……!?手のひらに顎を乗せて…最近のマイブーム2歳の女の子がハマっているのは…… ママが手のひらを顎の下にセットして…… 小刻みに上下に揺らすこと!「アバババババババ……」と声がおもしろくなるんですって♪ 小刻みに揺れるほっぺたもかわいい♡ 最後は、ママも女の子も大爆笑! 動画のコメント欄には、「かわいすぎて、笑いが止まりません」 「笑顔もエクボもかわいいね♡」「私も同じことをされてたの、これを見て思い出した」 「十数年前、うちの娘もコレをすると喜んでました! 子どもはみんな好きみたいですね。懐かしい!」 「これ、子どもはみんな1回は通るのかな!? うちの子もハマってたわ〜!」など、笑顔に癒やされた人や、同じことをしていたという人が続出!この遊びにハマるのは、子どもあるあるなのかも!? こんなにかわいい笑い声が響き渡ると、周囲の大人も笑顔で包まれますね。子どものころにハマったちょっとしたマイブームは、大人になったときにふと思い出し、心温まる記憶の一部になることでしょう。どんな場所でもすぐにできる遊び。皆さんも試してみてはいかがでしょうか♪ 画像提供・協力/@kohau_419さん
2024年04月07日いつも子どもたちが「じいじ、ばあばと遊びたい!」と言うと、快く遊んでくれる義父母。義父母と子どもたちが楽しく過ごしている時間はうれしくて、ありがたい気持ちでいっぱい。しかし、ひとつ気になることが。義母は子どもたちと遊んだら、一緒にお片づけまでしてくれるのですが、義父はというと……。 義父と息子が過ごす楽しい時間義父が仕事から帰ってくると、息子はすぐに「じいじ、遊ぼうー!」と言ってじいじの腕を引っ張ってリビングに連れていきます。なんでもさせてくれるやさしいじいじなので、息子も楽しいのでしょう。 息子は義父に戦いごっこやボール遊び、ブロック遊びなど、いろいろなことをお願いして、ケラケラ笑いながら遊んでいます。息子がじいじと楽しそうに遊ぶ姿はほほえましいですし、夕方の忙しい時間や夕食後に子どもの面倒を見てもらえることはありがたく、助かっていました。 お片づけになると逃げる義父夕食前やお風呂までの時間を楽しく過ごした義父と息子に、いよいよお片づけの時間を告げるときがきます。私が「もうお片づけをし始めてー」と言うと、義父はそそくさと自室に戻っていくのです。すると、息子は逃げていく義父を追いかけることが楽しくなり、片づけることを忘れてしまいます。 しばらくしてもう一度、義父と息子に声をかけますが、義父は息子に「◯◯ちゃん、お片づけしないといけないよー」と言うだけ。息子の教育のためにも、義父に最後の片づけまで一緒におこなってほしいのですが……。結局、息子だけを呼んで、私と2人で散乱したおもちゃを片づけることが毎回でした。 孫のひと言で義父に変化が!?義父は毎回のように一緒にお片づけをしてくれることはなく、ついに息子も「じいじはなんでお片づけしないの?」と聞いてくるようになりました。夫から義父にお願いするように頼んでも、「父さんは片づけられない人だから」と言うだけ。それでは子どもたちに示しがつきません。 ある日、いつものように義父と息子が遊んで、私がダメ元でお片づけをするように伝えると、案の定、義父は逃げてしまい、息子は義父を追いかけていました。私が諦めかけていたとき、娘が義父の自室に向かって「じいじ! ◯◯ちゃんとお片づけして!」と言ったのです。義父は苦笑いしながら戻ってきて、その日は初めて息子と娘も一緒に、みんなでお片づけをしてくれました。 娘のひと言をきっかけに、義父は孫たちと遊んだあと、毎回ではないですが、一緒にお片づけをしてくれるようになりました。子どもたちもじいじにおもちゃをしまう場所を教えるなどして、楽しみながらお片づけをしています。たまに孫から注意される義父ではありますが、子どもたちにやさしく接してくれる義父の存在には感謝です。 著者:松村まや2016年生まれの女の子、2018年生まれの男の子の2児の毋で、職業はフリーライター。夫と子ども2人との4人暮らし。趣味は好きな音楽を聴くことや、休日に家族でおいしいテイクアウトグルメを見つけること。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年04月07日赤ちゃんの髪の毛をとかしているときに起きた、愉快な出来事をご紹介。お風呂上がりに、ママが次男くんの髪の毛をとかしていると……!?弟の髪の毛をとかしていると…ぼくも髪の毛をとかしたい!! ママが弟くんの髪の毛をとかしていると…… 「あいっ!!」という声とともに、隣からかわいらしい手が伸びてきました! その手の主は、1歳年上のお兄ちゃん♡ ママから櫛を受け取ったお兄ちゃんの様子を見守ってみると…… 自分の髪の毛をとかし始めました!でも、おにいちゃんはかわいらしい坊主頭♡ 今は必要ないかもしれませんね♪ 思わず吹き出してしまうお母さんなのでした。 坊主頭であるにもかかわらず、髪をとかす仕草をまねるお兄ちゃん♪ 少し弟くんがうらやましかったのかもしれませんね。子どもたちとの日常は、大変な中にもほっこりとした笑いが溢れています。皆さんは、子育ての中でおもしろかったエピソードはありますか? 画像提供・協力/@_ao.sorachaさん
2024年04月06日離乳食のあと、食後のミルクを待っている赤ちゃんの様子をご紹介!「まだかな〜」と声が聞こえてきそうなほどの熱い視線で……!?ミルク待ち中の赤ちゃん♡キッチン越しにママを見つめて 離乳食を食べ終わった、生後8カ月の赤ちゃん。ママがキッチンに行くと…… ※訂正:(誤)見つめるする→(正)見つめる 絵本を持ちながらも、ママのことをじっと見つめています♪ ママはそのかわいさに、思わず「どっきゅん♡」。 クリクリとしたおめめで、真剣にママを見つめていますよ! まばたきもせず、じっとお利口に座っています。お口は時折ギュッと閉じて、真剣そのもの! 「ママ、次はミルクだよね……!?」と考えているのかもしれませんね。 動画のコメント欄には、 「こんなにかわいい子に見つめられたら溶けちゃう」 「こんな表情、こんなおめめで見つめられたら……たまらないですね」 「(くるぞ……くるぞ……!)という期待が感じられるね〜」 「子育ての大変はあるけど それ以上のかわいさ、うれしさがあるんだろうね」などの声が寄せられ、そのかわいらしさに、たくさんの人がハートをわしづかみにされちゃいました♡ 無言のまなざし一つで、赤ちゃんとママの深い絆と愛情が伝わってきますね。毎日予想外のことが起こる子育てですが、日々の何気ない瞬間が、愛おしい記憶としていつまでも心に残ることでしょう。 画像提供・協力/@_chi.bi.sa.ku_さん
2024年04月05日保育士の中田馨さんが、実は困っている親がやりがちな生活習慣について教えてくれました。保育園でおむつはずれが始まったら気をつけたい具体的なことについてご紹介します。こんにちは、保育士の中田馨です。今回は、保育園児の生活習慣についてお話しします。 生活習慣とは日々の決まっている行動のこと。特に、おむつはずれが始まったときの家でのNG行動をお伝えします。 土日は紙おむつで過ごす私の保育園では、1歳半ごろから「トイレに座ってみようか?」と遊びの延長としてトイレに座る習慣をスタートし始めます。初めは1日1回程度、トイレに座って保育士とお話ししておしまいです。 本格的におむつはずしをするのは2歳前後になってから。それも子どもの成長によって多少前後します。徐々にトイレの間隔が長くなり、トイレに座ったらおしっこが出るようになり、布パンツをはいていても、保育園にいる時間はおもらしをほとんどしなくなります。 そういう子どもも家では紙おむつをはいて、紙おむつの中におしっこをするという生活をしていることが多いと思います。なので、土日をはさむ月曜日はおもらしが多いです。 予測してトイレに連れて行かないママに家での話を聞くと「家では“おしっこ”って言ってくれないんですよ」とのこと。 ここで知っておいてほしいことは、おしっこが出ることと、おしっこが出そうだから親に伝えるという能力は別物ということ。大人が「だいたいこの時間に出るだろう」と予測をつけ、トイレに連れていくのが「おむつはずれ」の基本です。 「おしっこ」と伝えられるようになるのは、かなり飛び越えた能力ということを知っておきましょう。家庭では、おしっこの間隔が安定するまで紙おむつをはいていてもOK。でも1日何度かトイレに誘ってみてくださいね。 おしっこの間隔が安定してきたら土日のうち1日だけでもいいので、パンツにもチャレンジしてみましょう。もし上手にできたら、子どもをたくさん褒めてください。そして、保育士にも報告してくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年04月04日わが家の義母はピアノの先生です。5歳の娘も義母にピアノを習っていて、週1回レッスンに通っています。娘は毎回楽しみながらも娘なりに一生懸命にピアノに向き合っていますが、傍から見た義母の熱の入れようは凄まじいものがあります。そんなとき、娘がピアノのレッスンを嫌がるようになり……。 娘レッスンを嫌がるようになるそれまで楽しく通っていたピアノのレッスン。家での練習も完璧とは言えないものの、娘なりに頑張っていました。しかしあるときから、行くのを渋るように。理由を聞いても娘ははっきり答えてくれません。 それでもなんとか気持ちを持ち上げて行かせつつ、義母にも娘の状態を相談していましたが、決定的な理由は見えませんでした。「もっとお友達と遊びたいのかな?それともレッスンが嫌?」と考えていたある日、レッスンの前に娘が大泣きで「行きたくない!」とはっきり伝えてきたのです。 嫌がった理由は義母これを見て驚いた私は、その日のレッスンをお休みし、娘が理由を話してくれるまで待ちました。するとその日の夜、娘はおずおずと「あのね、娘ちゃん間違えちゃうの。練習するのはいい子で、練習しないのは悪い子なんだって。間違えたら練習してないってことでしょ? だから娘ちゃんは悪い子なの。間違えると『悪い子!』ってすごく怒るからもうピアノやりたくない」と話してくれました。 これを聞いて「義母がそんなことを言っていたなんて!」と驚きました。娘には「ママは娘がいつもお家で練習してるのみてたもん! 絶対に悪い子なんかじゃない!」と強く伝え、私は義母に真相を確かめることにしたのです。 義母の主張に声を上げたのは私ではなく…その後、レッスンのない日に義実家へ行き、義母に娘が言っていたことを伝えました。すると義母は「え、私の何がいけないの?」と、何が悪いのかわかっていないという顔。「他の生徒にもそう教えてるんですか?」と聞くと、「えー、他の生徒にはそこまでしてないわよ。ピアノに関してはサラブレットなんだから厳しくしなきゃ」と当たり前のように言います。娘が嫌がっていることを伝えても「じょうずになるため」と聞いてくれません。 何を言っても聞いてくれない義母に、怒りが込み上げてきたとき、「だから俺もピアノ続かなかったんだよ」と夫が口をはさみました。夫は「いいの? そんなに厳しくしてると、俺みたいにすぐやめちゃうよ? もう嫌になってるみたいだしなー。これはもう時間の問題だ」と言いました。 夫の脅しに義母も考え直し…夫も義母に小さいころピアノを教わっていましたが、厳しすぎる指導に耐えられず、逃げてばかりおり、結局1年でやめてしまったそうです。夫は義母を脅すように「わが家としては娘が楽しく通えないピアノ教室なら、いつでもやめますけどねー」と言いました。 これで焦ったのか義母は「まあそうね、まだ始めたばかりだし、ちょっと厳しすぎたかもしれないかな」と言い、少なくとも「練習するのはいい子、練習しないのは悪い子」という言い方はしないと約束してくれました。 孫のピアノレッスンとなると、どうしても力が入ってしまう義母。「将来はピアニストに」と本気で思っているようです。その思いが暴走しすぎないように、近くにいる私たちがしっかりと見張り役になって、娘を義母の熱すぎる思いから守っていかなければと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 作画/山口がたこ著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2024年04月03日1歳の息子は、おもちゃを突然投げてしまう、楽しくなりすぎて物や人をたたいてしまうことがあります。特におもちゃを投げることは、楽しいようで頻繁にしています。その都度、いけないこと、危ないことであると叱っていますが、なかなか改善されずに夫婦で悩んでいました。そんなある日、義理の実家へ遊びに行ったときの出来事です。義理の実家での息子義理の実家には、おもちゃがないので、息子がお気に入りのおもちゃを持って行きました。息子は、おもちゃを投げることやテーブルをたたくことなど、やや乱暴な遊び方をすることが多く悩んでいました。 そんななかでのおでかけなので、おもちゃを投げ始めるかもしれないと考え、投げてよい布製のボールのおもちゃなども用意。義理の実家でも、いつも通り遊んでいる息子。しかし、だんだんと楽しくなってきて、遊びが激しくなってしまいました。 義父の対応は……最初のうちは息子がおもちゃを投げてしまっても、たたいてしまっても、義父はやさしく見守ってくれていました。私は、息子がいけないことをしたときには、必ずいけないことであると伝えています。このときもいつもと同じように、毅然とした態度で息子にしっかり注意しました。 息子に声をかけると、しっかりと話は聞いていました。ですが、しばらくたっても激しく遊んでいる息子に、義父は少しイライラしているように見えました。 息子をたたいた!私たち夫婦は、息子にたたかれても、どんなに悪いことをしても、息子をたたくことはありません。まだ1歳ですし、伝え続けることが大切だと思うので、「だめだよ。痛いよ」と、言葉で説明しています。ですが、息子が義父の足をペンッとたたくと、義父は無表情のまま息子の頭を少し強くたたきました。 息子は、何が起きたのかわからないような表情でそこへ立っていました。義父の手をたたく、頭をたたかれるというのを数回繰り返し……。終始義父は、無表情のままです。頭をたたかれる息子を見ているのが、私はつらかったです。夫はというと、見て見ぬふりをしていました。 私は、私たちの方針と異なる義父の教育方針、“痛いということをたたいて教える”ということに納得できず、その場から息子を離しました。義父に対して、私たちの育児方針を伝えることや、強制することもできず……。それ以降、義実家へ遊びに行く際は、義父を息子がたたくことのないよう、私たちのそばで遊ばせることにしています。 著者:白田 よう保育士として働いていたが、出産を機に退職。やんちゃな男の子を育てながら、自身の体験談を中心に執筆中。
2024年04月01日ある日の保育所のお迎えの時のことです。次女と園庭を歩いていたら、次女が怯える出来事がありました。他のママさんの激しい怒鳴り声が聞こえてきたのです―。 和やかな雰囲気が一気に凍りついた園庭ある日、次女を保育所に迎えに行き、手をつないで園庭を歩いていました。「今日は何して遊んだの?」と聞くと、「ブロック!」と次女は答え、園庭に植えてある野菜を見たり飼っているメダカを見たりと、私はその時間が大好きです。その日もいつものようにゆったりとした時間が流れていました。 そんなとき「くおぉーらあぁぁぁ!! 勝手に行くなっつってるやろうがあぁ! お前何回言ったらわかんねん、あぁ?!」と、それはもう立派な巻き舌で怒鳴るママさんの声が園庭に響き渡り、普段とは180度違った雰囲気に……。 その怒鳴り声は大人の私でもビクッと背筋が伸び、メダカを見ていた次女はおびえた様子で「ママ抱っこ」と半泣きで近づいてきました。そこにいた全員の動きが止まったように見えました。 おそらく、ママさんの息子さんが、勝手に走って園庭から駐車場に出ようとしていたのを止めようと怒鳴ったのだと思います。それは確かに危ないと思いますが、公衆の面前であの怒鳴り方はなかなかのもので、一気に園庭が凍り付きました。そして肝心の息子さんはあまり聞いている様子はありません。 私も危険を伴うときは怒鳴ってしまうかもしれませんし、子どもを守るために大声を出すことが必要な場合もあると思います。ただ、シンプルに注意して、「どうしてダメなのかをきちんと伝えよう」と改めて思ったのでした。 イラスト/ぽん子著者:石井ゆうき
2024年03月31日わが家の次男は絵本が好きで、よく図書館を利用します。図書館の子ども用スペースで過ごしていたある日、見知らぬ中年男性が声をかけてきたのです――。 絵本を読む次男3歳の次男は、絵本が大好きです。まだ字が読めないものの、何度も読んだことのある絵本は自分でページをめくりながら、自分の言葉でストーリーを展開していきます。 わが家はよく図書館も利用するのですが、先日次男が図書館の子ども用スペースで好きな絵本を自分なりに声に出して読んでいました。 他のお友だちも何人かおり、話し声も聞こえていました。すると、そこで突然びっくりすることが……。 近くの中年男性が…子ども用スペースの近くのソファに座った中年の男性から、「なぁおい」と声をかけられました。そして「やかましいだろ! 静かにさせろ! そんなこともわからんのか!」と怒鳴られてしまったのです。周りにいたお友だちも同じように怒鳴られていました。 こども用スペースについては「おはなしのへや」という愛称もあり、「おしゃべりOK」とされており、親子で絵本を読むことがOKとされています。心のなかで、「子ども用スペースでは話してもいいはずなのに……」と思いながらも、男性の勢いに圧倒され、私は「すみません……」と平謝り。次男もそこまで大きな声で読んでいるわけではなかったので、びっくりした様子でした。居心地がとても悪くなったので、その日は帰宅することにしました。 帰り際、近くにいた図書館員の女性からは、男性が去ったあとに「子ども用スペースでは話してもらっても大丈夫ですよ」と言われたものの、男性に説明してくれるわけではなく、少しモヤモヤが残りました……。また、次男を混乱させてしまったことも心苦しく感じました。 ただ、自分たちは控えめに話していたつもりでも周りの人から見ると大きな声に感じて、不快にさせてしまったのかもしれません。この時はモヤモヤしましたが、近くに人がいるときなどはもっと配慮しようと思います。 イラスト/まげよ著者:鬼頭いちか
2024年03月30日保育士の中田馨さんが、登園前や朝の声かけついて教えてくれました。ママも忙しい朝の時間。ついつい言ってはいけないNGな声かけをしていませんか……?こんにちは。保育士の中田馨です。朝起きて、保育園に行くまでの朝の時間。皆さんは余裕がありますか? 私は「はい! 余裕です!」と、子どもが中高生になったのに、いまだに言えません。 「お! 今日はスムーズに準備ができたわ!」と思った日に限って、ギリギリで子どもがグズッて「何でなのよ」と泣きたくなることもありますよね。わが家は、かなりの確率でそんな感じです。本当に親御さんには「朝からご苦労さまです!」と思います。 今回は、そんな朝の過ごし方、子どもへの声かけについてお話しします。 朝の忙しいときだからこそ言い換え仕事に行く前は、できることならイライラせずに気持ちよく出発したいですよね。でも、そんな親の気持ちを子どもは簡単に崩してくれます! 実は私の息子、今年17歳になるのですが、彼は幼稚園の2年間と小学校の1年間の約3年間、私と離れることが難しく、門の前で大泣き! でした。幼稚園や学校に行ってしまえば、ご機嫌なんですけどね。私は、仕事が始まる時間とにらめっこする毎日。 その3年間、もちろん息子を励ますこともできましたが、反対にイライラしたり、怒ったりもたくさんしました。「朝の時間がない」ことは、あれだけ心に余裕をなくすものなのだなと、年数がたった今は冷静に見つめなおすことができますが、その当時は「とにかく1分1秒でも早く!」という思いで必死でした。 そんな経験をしてきた私だからこそ、朝の時間のないときに思わずしてしまうこと、言ってしまうことを、別の方法ができないか? 言い換えられないか? という視点で、見ていきたいと思います。 「お母さんも仕事頑張っているんだから!」はNG私も「お母さんも仕事頑張っているんだから! あなたも頑張って!」と、何度も言ったなぁと思い出します。私の保育所でも、お母さんと離れがたく泣く子に向けて、そうおっしゃるお母さんがいます。私もそうでしたが、お母さんとしては励ましているんです。「一緒に頑張ろうね!」と。 しかし、子どもにしたら「そんなん、知らないよ!」と言ったところでしょうか。なので、少しだけ言い換えてみましょう。「いつも頑張ってくれてありがとう」。そして、子どもを抱きしめて「お母さんも頑張ってくるね」と。同じことを伝えているのですが、子どもへの伝わり方は変わります。 もちろん、それで泣き止むわけではありませんが「お母さんは、私の気持ちを分かってくれている」と子どもが感じることは大切です。あとは泣いていても大丈夫。保育士に任せてくださいね! 離れがたくて困った顔は子どもにも悪影響入園間もないころはまだ慣れずに泣きますし、保育園に慣れたはずなのに急に行き渋ることもあります。子どもに泣かれると「ああ、どうしよう」と困ってしまいますよね。そんなときは「職場に連絡したら休めるかもしれない」と思い、悩まれる親御さんもいらっしゃいます。 しかし、悩んで「お母さん、仕事休んだほうがいい?」と子どもに聞くのは、ちょっと子どもがかわいそうだなと感じます。仕事に行くか行かないかの選択をするのは、親御さんです。「今日は仕事を休んで一緒に過ごします!」、「仕事に行ってきます!」どちらの選択もOKなのです。 ただし「仕事に行ってきます!」と選択したのなら、子どもに笑顔で「行ってきます!」と伝えてください。ママが不安な顔のまま出勤すると、子どももなんだかスッキリしないまま保育園生活がスタートしてしまいます。 「早くして」はできる限り封印を!自宅を出発前に思わず出てしまう言葉の一つに「早くして」があるのではないでしょうか。私は保育士として働くときは、心に余裕があるので言わないのですが、自分の子どもには油断をすると言ってしまいがち。特に、わが家の娘はこの「早く」と言う言葉に反応しやすい子で、「早く」と言うと4倍くらい行動が遅くなります。何なら、泣き叫んで学校に行くのをボイコットすることも! とほほほほ……。 まあ、私の例は、とっても極端なのですが「早くして」を言わなかった方が、子どもが意欲的に動いてくれることが多いです。では「早くして」以外に何を言えばいいのか。 1つは「何も言わずに待つ」です。子どもは子どもなりに準備をしている最中です。子どもを信じて待つことも大切です。2つ目は、普段言っている言葉の「早く」を削除します。例えば「早く歯を磨きなさい」と言っているなら「そろそろ、歯を磨こうか」に言い換えるだけ。同じことを言っているけれど、印象が変わりますね。 また「早くして」を言わなくても済むように、前の晩に荷物や服の準備をする、朝食は食べやすいおにぎりにするなどのちょっとした工夫をすることでも変わってきますよ。 今回は、保育士としてはできているはずなのに。わが子の子育ては、失敗に失敗を重ねた私だからこそ話せるお話でした。毎朝の忙しさの中の、少しのお役に立てればうれしいです。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月29日私の息子は6歳、娘は1歳。娘は息子のことが大好きで、いつも息子のあとをついてまわり、よく息子のマネをしています。息子はおふざけが好きで、ふざけすぎて私や夫に叱られることも……。そんなときに問題が発生しました。 「なんで妹は怒られないの?」息子の疑問あるとき、夫の対応に息子が疑問を抱きました。息子がふざけておもちゃを投げたとき、夫は「投げたら危ないだろ!」と注意。しかしその直後に、息子のまねをして娘がおもちゃを投げたときは「投げることができてすごいね」と褒めたのです。同じことをしているのに「なんで妹は怒られないの?」と息子は夫に聞きました。すると「息子はもう6歳。娘はまだ赤ちゃんだから仕方ない」と説明していた夫。息子はその説明に「なんで?」と繰り返していて、納得できていない様子でした。 私も息子も納得できない! 夫に物申す!たしかに6歳と1歳でまったく同じ対応をすることは、難しいと思います。とはいえ、息子に対して「仕方ない」とだけ説明しても、納得するはずがありません。私は夫に、まず私自身が普段どのように対応しているかを説明しました。私は息子にも娘にも「投げたら危ないから投げないでね」と注意します。夫の対応のように、同じことをしているのに、一方は叱られて一方は褒められる、という差はつけないようにしているのです。 夫は「まだ1歳の娘に注意してもわからないだろう」と言いましたが、私は「まだ1歳でも理解できることはある」ということ、「息子の気持ちも考えてほしい」ということを再度伝えました。 夫は「なんか難しいけど気をつけてみる」と言ってくれました。その後もまだ兄妹へ対応の差が感じられますが、そのたびに私が夫にどうしてほしいか伝えています。 必ずしも私の対応が正解とは限りません。「年の差があるから対応が違うのは仕方ない」という気持ちもわかります。しかしできる限り、子どもが差を感じてモヤモヤが残ることのないよう、努力することは必要です。これからも夫とコミュニケーションをとって理解を求めていきたいと思っています。 作画/ぐら子著者:海原えめ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年03月27日3歳の娘と生後3カ月の息子を育てています。まだ娘が1歳のとき、2人でスーパーに買い物に行ったときのこと。そこで出会った知らないおばさんから衝撃的なお叱りを受けました。予想外すぎるその内容に、私はただただ、あぜんとしてしまいました……。 スーパーで出会った知らないおばさんスーパーではいつも娘をカートの椅子に座らせて、おしゃべりしながら買い物をしていました。おしゃべりといっても娘はまだ1歳になりたて。もちろん会話ができるわけではなく、ほとんど私が一方的に娘に話しかけたり、娘が指さす物に対して私がリアクションしたりする感じでした。 その日もいつものように私が娘に話しかけながらスーパーを歩いていると、突然知らないおばさんから声をかけられました。しかも「ちょっとあなた!」と怒っているような声です。内心「え? 何!?」と驚きながら「はい」と返事をしました。 突然のお怒り! その意外過ぎる理由振り向くと声をかけてきたおばさんは見るからにお怒りです。「気づかないうちに何かしちゃったかな?」とドキドキしていると、「ずっと聞いてたけど、何その言葉!」とおばさんは続けます。「えーっと……?」と私が理解できないでいると、おばさんは言葉を続けてきます。 「赤ちゃんはね、大人と同じ言葉で話してもわからないの! 靴は『くっく』! 外は『おんも』! ちゃんと赤ちゃんにわかる言葉で話しかけないと言葉が遅れるわよ!」と言われました。こう言われてすぐには頭が追いつかず、あぜんとしてしまいました。 そして最後、おばさんは捨て台詞のように「それから子どもはちゃんと自分の足で歩かせなさい!」と言って去って行ったのです。 ただただあぜん…確かに私は娘が小さいときから赤ちゃん言葉を使ったことがありません。大人と話すのと同じような言葉で話しかけてきましたが、まさかそのことを注意されるとは思ってもいませんでした。ただ私にとってあまりにも予想外な指摘だったので、叱責に対しての怒りはわかず、ただただあぜんとしてしまいました。 ちなみにこのとき1歳だった娘はハイハイ真っただ中。まだ自分で歩くことはできなかったので、おばさんの背中を見ながら「まだ歩けないんですよ……」と心の中でつぶやきました。 知らない人から一方的な育児アドバイスをもらうことは多々ありましたが、この指摘はかなり印象的でした。これを受けて私が言葉づかいを変えることはありませんでしたが、それでも娘は同年代の中でもかなりおしゃべりな子に成長しました。「世の中にはいろいろな人がいるなぁ」と思った体験談です。 著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年03月26日「インクルーシブ教育」を推進するための指針を、教育リーダーズから学ぶ2022年に国連から日本へと推進が通達されたこともあり、昨今大きな注目を集めている「インクルーシブ教育」。インクルーシブ教育とは、文部科学省で下記のように定義されています。‘’「インクルーシブ教育システム」(inclusive education system、署名時仮訳:包容する教育制度)とは、人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。障害のある子もそうでない子も、共に学ぶための仕組みづくり。しかし実際の市区町村、学校教育の現場では、対応のノウハウが欠如していたり、人員が足りなかったり、チームの目線が合わなかったりと、推進が難しい現状もあるという声も散見されています。そんな中でも、すでに全国でインクルーシブ教育を先駆けて推進している人たちがいます。彼らはインクルーシブ教育をどのように捉え、何を考え、推進を実現してきたのでしょうか?この連載では、そんな彼らを「教育リーダーズ」と位置付け、その言葉に耳を傾けることで推進のヒントとなる”指針のカケラ”を集めていきたいと思っています。第二回は、神奈川県鎌倉市教育委員会の教育長である、高橋洋平氏にお話を伺いました。Upload By 発達ナビ編集部プロフィール 高橋洋平 氏宮城県登米市出身。 中学校教員や市教育長を務めた父親と障害を持つ叔母の影響を受け、教育の道を志す。 東北大学教育学部を卒業し、文部科学省に入省。 学校教育のデジタル化や福島県庁での震災復興、米国の大学で教育研究、コンサルティング会社教育チームマネージャーなど、多角的に教育に携わる。2023年に鎌倉市立小中学校の教育行政を牽引する教育長に就任。Upload By 発達ナビ編集部正しいことを、子どもたちの「今」に合わせて実装するーー本日はよろしくお願いいたします。さまざまな視点・キャリアから教育に向き合ってきた高橋さんですが、まずは教育に対してのお考えの原点にあるものを教えていただけますでしょうか。原点には間違いなく福島で過ごした時間があります。私の在任当時、避難指示区域となった町村の子どもたちは、避難先に建てられたプレハブの仮設校舎などに通っていました。学校を訪ねるたびに、本当に可哀想だな、早く村に戻してあげたいなという一心で、県庁の学校再開支援チームをリードしていたんです。ーーそこで、今の教育に対する価値観にもつながる体験をされた。除染などにより放射線量が下がり避難指示が解除され、新しい学校の整備ができた時の、仮設校舎の閉校式での出来事でした。教育関係者と喜びを分かち合っていた私たちでしたが、ある小学校6年生の女の子から「仮設って言わないで。この学校は仮設なんかじゃない」って言われたんです。ーー仮設なんかじゃない。とても重い言葉です。もう、頭をガツンとやられるような、本当にショッキングな言葉でした。Upload By 発達ナビ編集部ーー子どもたちのためにと奔走するあまり、見えていないものがあったと。はい。その子が先生や友人と学びあった6年間は仮設なんかじゃなく、「本物」ですからね。人生に仮の時間なんてあってはならない。過去の震災に囚われ、未来の復興を見て、当時の私には子どもたちの今が見えていなかったんです。だから、「仮設」や「被災者」、「障害者」などもそうですが、一方的な決めつけではなく、目の前のその人と向き合って仕事をしたいと、強く思っています。ーーその経験が、今のインクルーシブ教育への想いにもつながっているんですね。能登地震でも学校を含め甚大な被害がありました。関係者の尽力で他校を間借りしたりして学校が再開されており、これからさまざまな面で復興が進んでいくことと思われます。何をもって本当の復興というかは本当に難しく、数字などで一律に「ここまでいったら復興!」と決められるものではなく、復興には一人ひとりの形があるのだと考えています。いずれにしても自分の力で立ち上がり、自らの幸せを掴んでいくことが、復興なのかなと考えています。それはまさにインクルーシブな学びにも通じて、それぞれの個性や特性を持ちながら、それぞれの学びや幸せを勝ち取っていくということのように思われます。東日本大震災でもコロナ禍でもさまざまな分断が生じましたが、そういった分断を乗り越えていけるような学びや対話の形を、これからも追い求めていきたいです。ーーインクルーシブ教育について文部科学省が示す方針については、どのように捉えられていますか?インクルーシブ教育を含め文部科学省が示す方向性は、基本的にはいつも正しいことを言っているなと感じます。でも、その正しいことを子どもたちや学校教育の現場において、真に正しいものにどのように落とし込んでいけるかが大事なことです。福島での経験を踏まえて、鎌倉で実践していきたいと、今はそう思っていますね。鎌倉は多彩な文化にも恵まれ、そして海や山という自然も近くにあり、学ぶ場としてとても豊かだと思っています。そして何より、多様な人がこの街を選んで、関わってくれている。まさに街としてもインクルーシブな環境の中で、鎌倉らしい教育の形をつくっていきたいです。Upload By 発達ナビ編集部その場所ならではのテーマやキーワードを見つけ、街の共感を得て推進するーーインクルーシブ教育の中でも、「鎌倉らしさ」について紐解いていければと思っています。鎌倉市が見据える未来について、教えてください。鎌倉では、世界に誇れる持続可能な町、そして共生社会を市民と共創するというビジョンを掲げています。 市民一人ひとりがお互いに尊重し合って、支え合って、自らが望む形で社会との関わりを持ち、生涯に渡って安心して自分らしく暮らしていくというものです。とてもインクルーシブな考え方を持ったビジョンだと思っています。ーー鎌倉市の教育が目指す方向と、重なる部分が大いにあると。はい。まずは自分自身を認め、そのうえで他者を尊重し、違いがあるからこそ学びがあると理解する。その上で、他者と協働しながら持続可能な共生社会の創り手へと育っていく。そんな視点に基づいているのが、鎌倉市の教育が目指す基本的な考え方です。鎌倉らしさで言うと、一つは「如意」という禅の言葉があります。Upload By 発達ナビ編集部ーー「如意」ですか。歴史ある鎌倉らしい言葉です。いわゆる如意棒の「如意」であり、意のまま、自由自在という禅の言葉です。自分の良さと可能性を認め、他者を価値ある存在として尊重し、目指したい方向を合わせながら進んでいく。自分だけでなく社会として自由自在で幸福であることを尊重する。Well-beingに通じる言葉だと思っており、教育で目指すべき姿であるなと感じています。ほかにも、この街らしさで言うと「鎌倉野菜」にもヒントがあるかなと。ーー「鎌倉野菜」はブランド化されて全国的に人気ですよね。山に囲まれた鎌倉の狭い土地であり、かつ多様なレストランからのオーダーを受けて、色とりどりの野菜が少量多品種で生産されています。七色畑とも呼ばれ、インクルーシブ教育が目指すべき姿も重なる、そんな風に思っています。弱みは強みに変わるし、活躍の場を通じてスタイルがつくられ包摂される、鎌倉の教育の姿にも取り入れていきたいなと。その土地ならではの教育の形、キーワードを見つけることは、関係者の目線も揃いやすく、大切なことかなと感じています。Upload By 発達ナビ編集部一方で、難しいのは、歴史ある鎌倉の資材を活用することのみに縛られてしまうと、発想としてプロダクトアウトなんですよね。教育においては、やはり子どもたちを起点としたマーケットインで考えていないと、意味のある形に落とし込めないと思います。やはり学習者中心の視点で考えなければならない。これは忘れてはいけないポイントの一つです。ーーなるほど。そんな鎌倉市の教育においての課題はどのあたりにありますか?どの教育委員会でも重要なテーマとして扱われていますが、学校に行くのがつらい子どもたちが増加しています。学校教育の構造も変わっていかなければなりません。子どもたちが学校にフィットしていない本質的な原因に目を向けながら、さまざまな方々と連携してプロジェクトを進めているところです。民間との協業に力を入れ、魅力的な人や資金のリソースを確保するーー不登校のお子さんに対する取り組みについて、具体的に教えてください。「かまくらULTLAプログラム」という取り組みをご紹介させていただきます。こちらは、不登校や学校に行くことがつらいと感じている子どもたちを対象にした、一人ひとりが学習の個性や特性に応じて自分らしく学んでいく方法を見つけていくことを目的とした探究プログラムです。鎌倉らしい森、お寺、海、テック企業などの地域特性を活かしながら、色んな分野のプロである大人たちと一緒に活動をします。海のプログラムでは、「タコから学ぶ生物多様性からの自己理解」をテーマに、漁師さんのお話を聞いたり、「気持ち悪いー!」とか言いながらもタコを触ったり、パエリアにして食べちゃったり、体験を通して学んでいきます。そうやって保護者の方がいないところで、1つの探究テーマを通して、自らの学習の特性を踏まえて学び方を自己調整しながら学んでいくプログラムです。Upload By 発達ナビ編集部ーー不登校の子どもたちにとって、非常に有意義な場をつくることができているんですね。森のプログラムでは、浄智寺の朝比奈住職の得意料理でもあるカレーをいただいたのですが、その上に鎌倉野菜の素揚げを乗せました。敏感な子も多く、「絶対食べられないよ」と言っていたのですが、ペロリと食べていましたね。「どうして食べられたの?」と聞いてみたら、見たことがない野菜だから挑戦してみたと話してくれました。他にも浄智寺の井戸水の飲み比べをしてみたり、五感を思う存分活用した伸び伸びとした学習に、鎌倉のエッセンスを加えて、独自のプログラムを展開しているんです。ーーお話を伺っているだけで、子どもたちの目が輝いている様子が浮かんでくるようです。本当にそうなんです。例えば工作や絵やダンスやプログラミングなど、子どもたちそれぞれに得意な表現方法があります。得意な学習スタイルで、自ら学びのハンドルを握り、自分らしく学びを掴み取っていくという方向に、教育が変わっていかなければならないのだと思っています。このプログラムは、それぞれの子供たちが学びに向き合っていくエネルギーを高めることができていると感じています。海のプログラムの終わりに「なりたい自分になれたよ!」って叫んでくれたお子さんもいて。大人たちも感動していましたね。ーーとても感動的なエピソードです。一方で、子どもたちが何が得意で、どんな個性を持っているか見えづらいという、学校現場の悩みもあるようです。そのために私たちは、アセスメントという形で学びの特性をできるだけ把握できるように努めています。話すのが得意なのか、聞くのが得意なのか、対人関係や関心分野、表現の特性までを可視化していきます。このデータは、もちろん本人や保護者の方にも共有して、ご家庭での理解にも役立てていただいています。子どもによってはあえて苦手な学び方にチャレンジしたりということも見られるようになってきました。学校ではLITALICO教育ソフトのプログラムも活用しながら、定点観測的に継続して積み上げていき、その後の学びと接続していけるように取り組んでいるところです。特別支援学級を中心に先生と活用してフィードバックを重ね、教育の現場でも役立っています。Upload By 発達ナビ編集部ーー「かまくらULTLAプログラム」での実践を経て、今後の展望を教えてください。手応えを感じているので、学びの多様化を進めるために、体験型のプログラムを軸とした新しい「学びの多様化学校(不登校特例校)」をつくる計画を進めています。1学年10人ほどを想定していまして、学校に行きづらさを感じている子どもたちの学習の進度や特性に合わせて、個別最適の学びが得られる場として令和7年の開校を目指しています。こうした施策を進めていくことで、従来の学校とも相互に刺激を与え合って、学びの選択肢を増やしていきます。通常の学校に通えない子の受け皿やセーフティネットにという言い方はあまりしたくなくて、自分らしく学べ、こういう場なら行ってみたいと思ってもらえるものにしていきたい。こうした取り組みを通して、今学びとつながれていない子どもたちの可能性にしていきたいと思っています。ーー民間との連携で言うと、ほかにはどのようなことをされていますか?「鎌倉スクールコラボファンド」という取り組みをしています。これは、プロジェクト型学習やプログラミング学習、デジタルを活用した個別最適な学びなど、学校が魅力的な企業や大学、NPO等とのコラボレーションを通して、社会に開かれた教育課程を実現していくために、クラウドファンディングで資金調達をするものです。Upload By 発達ナビ編集部寄付を個人や企業から募り、教育委員会でプールすることで、子どもたちの学びにとって必要な領域に、スピード感を持って柔軟に使っていくことができます。このようなアジャイルな資金の活用の仕方はやはり公費だけでは難しく、クラウドファンディングだからこそ実現できた形となります。第4弾となる今回の募集でもなんとか目標達成して調達できました。ーー他の市区町村にも横展開できるような、インクルーシブ教育の土台をつくるためにも活用できそうなモデルですね。そうですね。このスクールコラボファンドの取り組み自体も、他自治体にも広がりを見せています。もちろん私たちのノウハウも共有しますので、今後も全国の自治体に波及していってくれたら良いなと思います。私たちもさらに進化させていきたいと計画しているところです。Upload By 発達ナビ編集部ーーたくさんの視点をいただきありがとうございました。最後に、鎌倉市としてこれから大切にしていく、教育に対しての想いについて教えてください。これからの学校教育の現場には、子どもたちが自分で学びを選ぶという形が求められてくると思います。大人に一方的に教えてもらう教育ではなく、子どもたちが主体的に自ら掴み取っていく学びの環境をいかにデザインできるかが試されてくる。福島の復興で被災者自身が自分の力で立ち上がり、自ら多様な幸福を掴み取っていった時と同じように、子どもたちに一方的に与える学びでなく、多様な子どもたちを信じて委ねながら、共に学んで成長していきたい。そんなことを日々考えながら、鎌倉市のインクルーシブな学びのためにできることに力を尽くしたいと思います。インクルーシブ教育推進のために、まずは子ども以上に大人がワクワクしながら働けているか高橋さんは最後に、個別最適で協働的な学びとか、探究的な学びを教育で実現したいと言うのなら、それ以前に大人がワクワクと自分の仕事に向き合えているかが大切なのではないか、と話されていました。教育委員会自身、あるいは教育長自身が、そういう学びであったり、仕事の仕方をできてるかどうかを常に見直さなければいけないと、自分に言い聞かせているようです。言葉や枠組みが先行しがちなインクルーシブ教育の本質を突いた、示唆のある言葉だと感じました。Upload By 発達ナビ編集部引き続き、この連載では全国の教育リーダーズの話を取材し、皆さんにお伝えしていきます。インクルーシブ教育の取り組みを知ることで指針を集め、今まさに実践されている、実践しようとしている方のヒントになりますように。ここまで読んでいただきありがとうございました。
2024年03月19日乳児期には笑顔で見守っていた娘の指しゃぶりも、卒乳して1歳半を過ぎたころから「そろそろやめさせるべき?」と悩み始めました。幼稚園へ入園する3歳までにはやめさせようと指吸い防止グッズや絵本を試してみましたが、どれも劇的な効果はなし。「もうすぐ5歳、来年は年長なのに……」あきらめかけていたとき、パパのあるひと言でその日から指吸いを卒業できました。赤ちゃんのころから四六時中……娘は、赤ちゃんのころから昼夜問わず指を吸っていました。おしゃぶりを与えることはなく、乳児期は指吸いについて注意しませんでした。そして、1歳半ごろから指吸いの注意をし始め、幼稚園入園までにやめさせることを目標にしていました。 対策として、2歳前ごろには子どもが舐めても害がない、爪噛みや指しゃぶり防止のマニキュア(おもちゃなどの誤飲防止に使用される安息香酸デナトニウムという苦味成分を配合した物)を爪に塗りました。舐めた瞬間は“苦い”という顔をしましたが、舐め続けてしまうため効果はありませんでした。 いよいよ幼稚園の入園が迫った3歳目前に、指吸いをやめるように促す絵本を購入。大きくなった娘にとって指吸いは恥ずかしいこと、やめたほうが良いことと認識させる効果はありましたが、やめることはありませんでした。 無意識の睡眠時は何をしてもダメ……幼稚園入園後は、幼稚園から帰宅した昼間に手持ち無沙汰なときは指吸いしている姿が見られましたが、徐々に昼間は指を吸うことがなくなりました。 ただ、本当に厄介だったのは夜間の指吸いでした。入眠の際は布団をかぶって隠れて指を吸い、完全に熟睡しているときも指を吸い……。こちらがそっと口元から指をはずしても、またすぐに吸うのでとても困りました。また、就寝中に指を吸うことで寝起きの娘の口臭は最悪……。指の臭いもひどいものでした。 爪噛みや指しゃぶり防止のマニキュアも、指吸いをやめるように促す絵本もほとんど効果がなく、指吸いをしているところを発見したら口頭で注意するしか術がない……。昼間は吸わなくなっても寝ているときは注意することもできず、無意識なので指がはずれなくて半ばあきらめていました。 5歳目前にやめたのはアニメのおかげ!?あと1カ月で5歳の誕生日を迎えるというころ。幼稚園の友だちから「乳歯が抜けて永久歯が生えてきた」という声が聞こえ始め、いよいよ睡眠中の指吸いをやめさせなければ歯並びに影響が出る、と焦っていました。 そんなとき、娘がハマっていたアニメの中に、嫌われ者の出っ歯のキャラクターがいました。パパが娘へ「娘ちゃん、かわいいのにこのまま指を吸い続けたら●●みたいな出っ歯になっちゃうよ」と言いました。これを受けて娘は「嫌だ! もう吸わない、やめる!」と宣言。 私は正直、「そうは言っても無意識だし、吸うんだろうな」と思っていました。ところが、その日の夜は一切指を吸っていませんでした。寝起きで口臭と指のにおいを確認しても無臭! その日を境に夜間も指を吸うことがなくなりました。 言葉がわかるようになったころから私は、娘に「前歯が出てしまうからやめようね」と指を吸い続けるとどうなるか具体的に説明して指吸いを注意していましたが、娘には響いていませんでした。パパの「●●みたいな出っ歯になっちゃうよ」のひと言は、出っ歯のイメージがわきやすく、そうなりたくないと思わせたようです。そのおかげで“指を吸わない”という強い決意が固まり、無意識だった夜間の指吸いを卒業することができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:寺田梓地方在住で、幼稚園へ通う5歳の娘を育てる母。フリーランスの編集・ライターとして在宅勤務をしている。監修者・著者:助産師 松田玲子
2024年03月14日わが家は夫が休みの土日のどちらかは、お昼ごはんを済ませてから義実家へ遊びに行くことが多いです。そのたびに義母は息子たちへとお菓子を買っておいてくれます。しかし先日、お昼ごはんを一緒に食べようとお弁当を買って遊びに行ったとき、お菓子のことで義母とギクシャクしてしまい……。 お昼ごはんの前にお菓子を出した義母義実家へ着いてお弁当を食べようとしていたら、義母が台所からある物を持ってきました。「はい、◯◯くん、◯◯くん、ばぁばが買ってきたお菓子よ! いっぱいごはん食べたらお菓子を食べていいからね〜!」とお菓子を持ってきたのです。 たしかに、いつも遊びに行くとすぐに買ってくれたお菓子を持ってくるのですが、この日のように、ごはんの前に息子たちに見せてしまうとは誤算でした。それを見るなり、息子たちは「お菓子食べる!」と言ってお昼ごはんを食べたがりません。 お菓子はごはんのあと!嫌な雰囲気に…私はごはんをたくさん食べないとお菓子はあげないと決めているので、「ごはんの前にお菓子はだめ!」と息子たちに言いました。3歳になる長男はわかってくれましたが、このごろ「我」が強くなってきた次男はお菓子が食べたいとギャーギャー泣き出しました。つられて長男もグズグズな雰囲気に。 義母はそんなふうになるとは思わずお菓子を渡したのでしょうが、私はどうしてごはんの前に見せるんだろう……とイライラしてしまいました。お菓子を買ってくれるのはありがたいのですが、せめてごはんを食べたあとに出してほしかったのです。 お菓子を見せたら全部食べると思った義母義母は申し訳なさそうな顔をして「ごめんねー、お菓子を見せたらごはんをいっぱい食べるかと思ってたんだけど……」と言いました。たしかにその考えはわかりますが、子どもたちはまだ幼いのでお菓子を見たらすぐに食べたがってしまいます。「すみません、お菓子を最初に見せたらごはんを食べたがらないんですよね……」と私も謝りました。 そんなこんなでその日は子どもたちもなんとか機嫌を直し、ごはんを少しだけ食べてからお菓子を食べたのですが、義母にはもう少し配慮してほしかったなと思いました。 その後も義母とは良好な関係が続いていますが、今回のことのようにちょっとだけギクシャクした雰囲気になることがあります。ごはんを食べるまでお菓子は隠していてほしかった私と、お菓子を出せば頑張って食べると思っていた義母。どちらの考えが正解というわけではありませんが、これからもちょっとしたことでも会話を重ねながら良好な関係を続けていきたいと思っています。 著者:森下ミメカ3歳男児と1歳男児の母。長男妊娠を機に専業主婦に。2歳差育児の大変さを痛感中。現在、子育てや暮らしについてのブログや体験談を執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ
2024年03月14日2歳8カ月の女の子と、お姉さんニャンコのふれあいをご紹介!猫ちゃんを愛でる女の子。愛が溢れるあまり、チューをしすぎてしまったようで……!?猫ちゃんへの愛が止まらない!「大丈夫!何もしてない」女の子が寝る前に猫ちゃんとふれあっています♡ 猫ちゃんへの愛情が止まらない女の子が、たくさんチューをしていると……「しすぎでしょ」と言っているかのような、猫ちゃんの表情。 そんな様子に気づいた女の子は、チューをしすぎたかな……と少し考えて 「大丈夫、何もしてない」と伝えます。猫ちゃんのツッコミを入れているような表情もおもしろい! そしてまた少し考えてから…… 「さっきからごめんね」と猫ちゃんに謝罪。きちんと謝罪していて、2歳児とは思えない大人な対応ですね! 女の子の言葉を聞いた猫ちゃんも、まるで「いや、こちらこそ、なんかごめん」と謝っているみたい♪ほっこり和やかなムードになったところで、そろそろ寝る時間。猫ちゃんも、女の子にかわいがってもらえて幸せですね♡ 2人とも、今日も素敵な夢を見てね♪ 動画のコメント欄には、「すごく好きだな、この動画。何度も見てしまう」「どうしたら、これだけ猫ちゃんがリラックスした状態になるのかな?」「2人ともかわい!」など、2人の仲睦まじい様子に、とりこになってしまう人が続出! ペットも、大切な家族の一員。女の子は猫ちゃんのことが好きで好きでたまらないのでしょうね。ふれあいの時間が、お互いの心を豊かにし、絆を深めていきます。これからも2人の成長が楽しみですね! ※ネコ科の動物にはトキソプラズマ ゴンディという原虫(寄生虫)が寄生していて、ほとんどの哺乳類や鳥類に感染すると言われています。妊娠中に初めて感染した場合には、トキソプラズマ原虫が胎盤を通じて胎児へ移行し、先天性トキソプラズマ症を発症する場合があるので注意しましょう。 監修/助産師 松田玲子画像提供・協力/@Moulinakariさん
2024年03月12日赤ちゃんとパパの思わず笑ってしまう、けれど互いに真剣な攻防戦の様子をご紹介!どうしてもアレを食べてみたい赤ちゃんは……!?どーしても食べたい!!パパの隣で、何度もチャレンジ1歳の女の子とパパが、たくさんの石の上に座っています。すると……女の子がぱくっ!石を持った手を口に近づけました。それは食べ物じゃないよ〜!!すかさずパパが制止します。 それでもやっぱり口に入れてみたい赤ちゃん。 パパのほうをちらっと見て…… 再チャレンジしたものの、やっぱりパパがストップ! それでも食べたい衝動に駆られ…… またまた、瞬時にパパの手が出てきました! 最後はちょっと不服そうに石をポンッと地面に置いて、食べるのを諦めた様子!ムスッとしたお顔もかわいい♡ 何でも口に入れたいお年頃の赤ちゃん。かわいいけれど、目が離せませんね。 動画のコメント欄には、「パパと目が合っているはずなのに、食べようとするのかわいい」「私も小さいころは、花とか雪とか砂を食べようとしていたみたい」「長女もよく食べようとしてた。そして石を持って帰ろうとしてた!」と、“赤ちゃんあるある”がたくさん寄せられていましたよ。 好奇心旺盛な赤ちゃんにとって、毎日が発見の連続!周りの大人たちは安全を確保しつつ、その探求心を育てていきたいですね。 パパと目が合っても、試したい気持ちは止められない赤ちゃん♡ 大きくなったら、素敵な笑い話になるでしょうね。 ※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)のものは誤飲するおそれがあるため、赤ちゃんに渡さないように注意してください。飲み込むと危険なので、お子さんの手の届かない場所へ保管しましょう。 画像提供・協力/@yurie_n1002さん
2024年03月11日お散歩中にたんぽぽを見つけた赤ちゃんの様子をご紹介! タンポポの綿毛は飛ばせたけれど、その後まさかの……!?タンポポの綿毛を飛ばしたくてタンポポ見つけた♡お散歩中にタンポポの綿毛を見つけた2歳の女の子。「これ?」と言いながら、フーッと息を吹きかけると…… じょうずに飛んでいきました! 「エヘ~♪」と笑って、女の子もとってもうれしそう♡ 違う花を見つけて…今度は違う花にフーッ! 何度もフーッ! フーッ!! あれ……? 少し困った顔で「できない……」とお家の人に訴えかけるのでした♡ こんなふうに、日々の小さな挑戦を楽しみながら、子どもは少しずつ大きく成長していくのですね。「これはできるかな?」「できないな……じゃあ、どうすればいいのかな?」と、試行錯誤する経験が、新しいことにチャレンジする勇気へとつながっていくはず。これからの成長がますます楽しみですね。 画像提供・協力/@kidskazzuさん
2024年03月09日初めての育児に神経が過敏になっていた私は、正解がわからないことで息子をほめるよりも叱ることのほうが多かったように思います。そんな自分に対して、反省を繰り返す毎日を送っていたのですが、ある日幼稚園の先生の言葉に衝撃を受けたのです。息子の動きが止まらない!生まれたときから体が大きかった息子は、すくすくと成長し、歩き始めたころにはかなりやんちゃになっていました。同じ月齢の子と比べて体力があり、結構な距離をお散歩しないとお昼寝ができないほどでした。元気なのはいいことだと思いつつも、毎日のこととなると……。 それに他の子は絵や字に興味を持っているのに対して、息子は体を動かさない遊びは好きになれない様子で、もしかしたら発達に問題があるのではと考えてしまうこともありました。 ダメ出しばかりしてしまう自分に自己嫌悪「走らないの!」「ダメって言ったことをしないの!」「おとなしくして!」。息子の行動を制限することばかり言ってしまい、私自身が反省する日々が続きました。 発達に関してプレ保育で相談してみたり、幼稚園へ通い始めたら椅子に座っていられるだろうかと何度も母に相談したりしたのを覚えています。今思えば息子の良くない面ばかりが目に付いていたのは、入園を前にして母親として私の不安が強かったのだと思います。 幼稚園の先生が見つけてくれた息子の長所そんな息子を叱ってばかりの私を救ってくれたのは、幼稚園の先生からの言葉でした。毎月出席カードに先生がコメントを書いてくださるのですが、あるとき先生が書いてくださった言葉に目からウロコが落ちました。 「息子くんは、自分で目標を決めてそのために努力できるところが素晴らしいです」。……確かに、考えてみると息子はよちよち歩きのころから公園に行くとなれば自分の足で最後まで歩く子で、幼稚園に入って鉄棒にはまってからは逆上がりができるようになるまで何度も練習し、今では空中逆上がりもできます。私が息子の遊びの一環としてとらえていたものを、先生は努力と評価してくれたのでした。 それからというもの、息子の行動を安心して見守ることができるようになりました。すると、息子がちょっと失敗してしまったときも「ダメでしょ!」ではなく、「頑張ったね!」と評価してあげられるようになりました。今では胸を張って「息子の長所は努力ができるところです!」と言うことができます。これからも息子の努力と成長を見守っていきたいと思っています。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/Michika著者:田丸あかね
2024年03月08日保育士の中田馨さんが、子どもの持ち物について教えてくれました。もうすぐ新年度も始まります。園で使用する子どもの持ち物についてしっかりと確認しておきましょう。こんにちは! 保育士の中田馨です。今回は、保育園に持っていく持ち物についてのお話です。園で子どもが困ってしまうことのないよう、今回のお話を参考に持ち物の準備や確認をしていただければと思います。 名前の未記入持ち物1つ1つに名前を書くのは、本当に大変。入園に向けての時は、新しい生活への期待もあって割と楽しく書けるのですが、日常になるとそうはいきません。乳児さんは、紙オムツに1枚1枚名前を書かなければいけない保育園もありますので、名前書きは大変な作業です。 保育園で様子を見ていると、入園して間もないころは、ほぼ100%の持ち物に名前が書かれていますが、だんだんと未記入の持ち物が増えてきます。毎日忙しい中ですので、うっかり忘れてしまうことはもちろんあることでしょう。特に、新しく買い替えた持ち物に名前を書き忘れることが多いので新調したときは「買って名前書きをする」を1つの流れにしていただけたら助かります。 例えば、私の場合、あらかじめシールなどにまとめて名前を書いておき「新たに買ったら貼るだけ」にしておきました。 衣服のサイズ服のサイズが大きかったり小さすぎたりも、困ることの一つです。例えば、ズボンが長すぎると、裾を踏んで転ぶ原因になることが。また袖が長すぎると、手先を使う遊びがしにくかったり砂遊びをするときに袖口がすぐに汚れます。保育士はその都度、折り返すなどして活動しやすいように工夫をしていますが、またすぐに裾が落ちてきたりするものです。 ズボンが小さすぎると、ぴちぴちで可動域が少なく、走ってコケることもあります。Tシャツが小さければおなかがすぐに出てしまいます。また、ズボンのゴムが緩んでいたらちょっと歩くだけですぐにズレてしまいます。靴が大きすぎても小さすぎても歩きにくいです。目まぐるしく成長している子どもたちです。服のサイズは定期的に見直していきましょう。 自分で着られない、脱げない身の回りの簡単なことを自分でできるようになってくると、段階を経ながら少しずつ衣服の着脱を子どもたち自身がし始めます。保育士はそばで見守りながら、できるだけ子ども自身に頑張ってもらい、難しいところだけさりげなくサポートしています。 しかし、例えば子どもが自分だけでは着ることができなかったり、脱げない服だったら、保育士がほぼすべてをサポートしなければいけなくなってしまいます。例えば、ボタンの小さいネルシャツ。サイズの小さなピチピチのズボンやTシャツ、ハイソックスなどなど。一生懸命脱ごうとしているのに、服の幅が小さくて腕を出すことができずに「ぬげない!!」と困っている子どもは実は多いものです。 服のサイズさえ合っていれば自分でできるはずなのに、できなかったら自分で着替える意欲の減退にもなりかねません。子どもの自立に向けても大切なことですので、保育園に持っていく(着せていく)服が着やすい、脱ぎやすい服かどうかの見直しをしてみてください。 誤嚥の恐れのあるもの保育園は、複数の異年齢児が一緒に過ごす場です。その中には、触ったものを口に入れる乳児もいます。ですので、保育室の中には、誤嚥の恐れのあるものは置かない。置いたとしても保育士がきちんと管理するようにしています。 ただ、家庭から持ち込まれたものは管理できない場合があります。細い髪ゴム、バンドエイド、虫よけシールなどはよくある例。家にある小さなおもちゃがかばんの中に入っていることもあります。例えば、虫よけシールを背中に貼っておけば、自分の子どもは手が届きませんが他の子には手が届きます。子どもははがすことが大好きですので、見つけたらはがして「これは何だろう」と確かめるために口に入れるでしょう。 ほんの些細なことかもしれませんが、それが大きな事故につながることもあります。きっとほとんどの保育園で入園時の注意点として伝えられていると思うのですが、入園児は数多くの決まり事を伝えられますので、すべてを覚えることができないでしょう。ポイントは「誤嚥の恐れのあるものは保育園に持って(つけて)行かない」と言うことです。 ここで書かれたことは、保育士からその都度、伝えられていると思います。子どもたちが安全で快適に保育園で生活するためにも、意識していただけたらうれしいです! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月03日クセ強で生まれた赤ちゃんをご紹介!生まれたときからちょっぴりクセが強め!?な女の子が、3歳に成長した姿から目が離せません……!クセ強赤ちゃんが成長した姿どんな子に育つんだろう?白目をむいてニヤリと笑う、ちょ〜っとクセが強めな赤ちゃん♡ ご両親も、「どんな子になるんだろうね」とワクワクしていたそうですよ♪ 安定の白目です♪ そして、3歳になった娘ちゃんが、あの歌を歌ってくれましたよ♡ やっぱりクセ強だった!!みんなお馴染み、アンパンマンのマーチを歌ってくれているのですが…… もう3歳、こんなに大きくなりました! でも……ん!? なんだか歌い方が独特!? やっぱり変わらずにクセ強めのまま、すくすくと育っているそうですよ♪ 動画のコメント欄には、 「感性が天才すぎる♡」 「思ってたより100倍……クセ強だった」 「この子は将来、超大物になると思います」 など、クセ強な娘ちゃんの将来を期待する声が続出! クセが強いことは、独自の素敵な色を放っている証拠。これからも娘ちゃんが自分らしく輝き続けられますように! 画像提供・協力/@saya_itabashiさん
2024年02月25日ニャンコと赤ちゃんの間で、とあるバトルが勃発!?扉を開けたい赤ちゃんと、阻止するニャンコの“絶対に負けられない戦い”に注目です!開けたい!開けたいよぉ〜何度止められても…引き戸に手を伸ばし、開けようと試みる赤ちゃん。すると…… 隣に座っているニャンコが、やさしく赤ちゃんの手を下ろします。 しかし、それでも諦めない赤ちゃん。 もう1回チャレンジ! なんとか引き手に手が届きましたが、またもやニャンコに阻止されました! ニャンコの妨害に負けじと何度もチャレンジするものの、そのたびに止められてしまいます。 最後はニャンコの勝利!? 諦めたように、ニャンコを見つめる赤ちゃんなのでした。 ニャンコにとって、赤ちゃんはまるで自分の子どものような守るべき存在なのかもしれませんね♪ 互いに一歩も譲らない姿勢が力強くも、ほほ笑ましい……!好奇心旺盛な赤ちゃんと辛抱強く見守ってくれるニャンコの成長が、これからも楽しみですね。 ※ネコ科の動物にはトキソプラズマ ゴンディという原虫(寄生虫)が寄生していて、ほとんどの哺乳類や鳥類に感染すると言われています。妊娠中に初めて感染した場合には、トキソプラズマ原虫が胎盤を通じて胎児へ移行し、先天性トキソプラズマ症を発症する場合があるので注意しましょう。 画像提供・協力/@chorota.gramさん
2024年02月24日保育士の中田馨さんが、子どもの支度や切り替えの際の声かけについてのNGや、おすすめの方法について教えてくれました。外出時の支度や、生活におけるさまざまな場面での切り替え。子どもがなかなか支度をしてくれなくてついつい怒ってしまう……というパパやママも多いのではないでしょうか? お悩みの方はぜひ、参考にしてくださいね。こんにちは! 保育士の中田馨です。 子どもと生活していると、「この時間がホントに大変!」と思うのが、お出かけの支度や、生活の節目の切り替え時。子どもは、大人の思うようにはなかなか動いてくれません。特に長い休み明けは、余計に大変に思ってしまうかも! そんなときに、普段から使える子どもが動きやすくなる声かけのポイントをお話しします。 「早くして」は言わないように心がけよう!時間がないときに思わず言ってしまう言葉のNo. 1は「早くして」かもしれませんね。早くしなくてもよい場面でも、口癖のように「早くして」と言っているかもしれません。私の経験上、この「早くして」を言って「子どもが素早く準備ができた!」「子どもが機嫌よく出発できた!」ということはありません。 つまり、逆なんですね。大人が「早くして」と言うと、子どもは焦ります。焦るので早くしようとするのですがうまくいきません。うまくいかないのでまた「早くしてって言ってるでしょう!」と大人に言われるんです。どうしてこんなに詳しくわかるのかというと、私も自分の子に言っていたからなんです。 大人は新幹線、子どもは普通電車出かけるときは口癖のように「早くして」と言っていたある日の事。いつものように「早くして」と言うと、「僕なりに、早く準備をしている!!」と逆に息子から言われたんです。その時に「はっ!!」と気づきました。 私たち大人は人生経験が豊富にあります。要領よく準備することもできるんです。例えば、大人が新幹線の速さで準備ができるなら、子どもは普通電車のスピードなんです。息子にそれを言われたときから、私は「早くして」を言わないようにしました。あまりにも日常になっていた「早くして」ですから、言わないようにするには努力が必要でしたが、言わなくなるのが習慣になってきたら、私もイライラが少なくなってきたのです。 皆さんも、「早くして」という言葉を言わないようにしてみてください。では、何と言えばいいのか? それは次にお話しします。 子どもにも都合があることを知る私たち大人は、あまり気づいていないかも知れませんが、実は子どもにも「都合」があるんです。「今は、ブロックで遊んでるねん」「絵本が面白いねん」という、大切な都合がね。その、大切なことをしているときに、「もう出かけるよ。片づけて準備して」と言われたらどうでしょう? 「え? まだ終わってないけど??」と思うはず。大人もTVドラマを見ている途中に「スーパー行きたいんだけど、車出してくれる?」と言われたら「え? 今すぐ? なんで?」と思いますよね。 「早くして!」と言わないでいいようにするためには、出かけたい、片づけてほしいなど、親の目標時間の前から予告があるといいですね。「目標の時間の前」は何分前がいいのかというと、それは子どもの年齢や性格、今遊んでいる物にもよるでしょう。 例えばブロックで遊んでいたら、10分後。絵本を読んでいたらその絵本を読み終えるころ。「絵本を読んだら、出かけるよ」など、予告の声かけをしてみましょう。 「早くして」に代わる言葉はある?とはいえ、早くしてほしいときにのんびりしていると、やっぱり「早くしてよ!!」と思うものです。「早くしてほしいな」と思うときには、別の言葉で言い換えてみましょう。 言い換えの言葉はいくつかあります。「ママ(パパ)が少し手伝ってもいいかな?」「よし! 少しスピードアップしてみよう!」「ママ(パパ)と競争するぞ~よーいドン!(協奏曲を歌う)」「自分で片づけるなんて、さすがだなあ~!」などなど。 その場にあった言葉で、準備や片づけに向けて子どもがやる気になるように励ましたりほめたりしてみましょう。もちろん「早くして」という日もあります。絶対言ってはいけない言葉ではなく、別の言葉に言い換えできないかを声かけ前に考える時間を取れるとよいですね。思わず「早くして」と言ってしまったら、「(早くして)ほしいな~ママからのお願い!」と語尾につけるだけで、子どもに伝わる印象も変わりますね。 子どもと一緒に支度するときや、生活の切り替えの時の声かけは、親主導にしつつも、親主導になりすぎず、子ども目線に立つことも大切ですね。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年02月23日たんこんちは ボロボロゆかい
ぽこちゃんです&どんちゃんです
子育てはフリースタイル