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喫煙は健康に悪影響を及ぼします。もちろん、妊娠中には胎児へも悪影響を及ぼします。
喫煙している女性は非喫煙女性に比べ、不妊症が1.6倍、子宮外妊娠(異所性妊娠)も2倍、ヘビースモーカーになると、流産率が2倍という報告があります。また、妊娠してからは、早産時期の前期破水が1.67倍、絨毛膜羊膜炎1.65倍、常位胎盤早期剥離1.37倍、前置胎盤2~3倍とさまざまな妊娠合併症リスクが高まります。赤ちゃんの出生体重も非喫煙妊婦に比べ、1日5~20本の喫煙妊婦で250g、20本以上の喫煙妊婦では350gも減少します。
受動喫煙(周囲からのたばこの煙を吸い込むこと)でも、35~90g出生体重が減少するという報告があります。
合併症以外に、胎児発育の阻害も多くなり、口唇裂や口蓋裂、先天性心疾患、手足の欠損などの先天性異常があるそうです。
出産後の喫煙も赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼします。
乳幼児の受動喫煙は乳児突然死症候群、小児ぜんそく、呼吸器感染症などの発症率が増加します。
妊娠が判明したら、なるべく妊娠初期のうちに禁煙をしましょう。また、彼や、家族にも、禁煙、それが無理な場合には、分煙してもらいましょう。
みんなどうだった? 妊娠初期の「喫煙」の体験談
・妊娠が分かるまで飲酒、喫煙歴があったので、妊娠初期であることがわかり、すごく心配していたら、先生に「大丈夫、今日からやめればいいのよ、お母さん」と言われてとても安心したのを覚えています。信頼できる先生を選ぶのは本当に大切だと感じた瞬間でした。
・妊娠がわかったとき、働いていたのですが、喫煙できる環境だったため、いつ上司に報告しようか悩みました。家族は私の両親よりも主人の両親、同じ年に出産予定だった私の親友が喜んでくれたのが少し複雑でした。
・実家の家族はタバコを吸うので、妊娠初期の母体と胎児への影響を考えて、早めに妊娠したことを言いました。
・家の中でタバコを吸っていた兄が、外で吸ってくれるようになったことが驚いた。
・妊娠初期に、タバコの煙が突然ダメになりました。旦那が喫煙者、それもヘビースモーカーでしたがなんとか説得して、喫煙後は30分近寄らないとかルールを作ってもらいました。何について悩んでいるのかしっかり旦那にもわかってもらうのが一番の解消法だと思います。