コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~
出口の見えないトンネルへ…【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第13話】
-2週間後-
体温の下がった朝、生理が始まりました。
うん。キソタイオン、ウソ、ツカナイ。
7回目の人工授精も失敗。
「どれくらい長いか分からない暗いトンネルの中を歩いている」
不妊治療はそんな風に表現されることがあります。治療を始めてから時間だけが経ち、気付けば私もトンネルの中を歩いていました。
奥へ進めば進むほど、不安や悲しみ・焦りが体にまとわりつきます。まったく明かりのない中では、気持ちを上向きに持つことが段々と難しくなっていきます。
出口は、まだ見えませんでした。
(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)