コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~
体外受精への第一歩! 本気でビビった注射の話【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第20話】
クリニックへは高速を使って1時間半かかります。毎日通うのは困難な場合、地元の産婦人科でも注射できると言われました。地元の産婦人科なら車で10分弱です。絶対楽に決まっています。
でも、産婦人科。
…妊婦さんいっぱい。落ち込まない自信があるだろうか、私…。知らない病院・先生よりいつものクリニックのほうが絶対リラックスできるだろうなぁ。体の楽をとるか、心の楽をとるか…。
が、ドクターに「注射だけのために遠くからくるなんてもったいないよ」とバッサリ切られ、翌日からの注射は地元の産婦人科で受けることになりました。
そうだよね、自分の体が疲れちゃ何にもならないものね。妊婦さんの妊娠菌を吸い尽くすくらいの勢い(笑)で行こう。
翌日からは、左右の腕・お尻、と場所を変えながら打ちました。
注射後はよく揉まないと、後にがちがちに硬くなってしいます。なので待合室には腕を揉みまくる女性たちがよく見られました。
そしてどんなに揉んでも打ち身のような痛みは残ります。
そこにまた翌日注射針を刺すのは辛すぎる…ということで私はそうしていました。
クリニックの帰りに、腹巻を購入しました。
薄手なので普段の服の下にも着られます。カイロを入れるポッケ付きです。
「移植したら、着よう。」
辛い治療を頑張ったら、その見返りは当然あるような気がして、いつのまにか体外受精を楽しみにしている自分がいました。
※痛みの感じ方には個人差があり、上記はあくまで私の感想です。全ての方が同じような痛みを感じるとは限りません。
※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。