コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
待機児童問題とは? 「保育園落ちた」が終わったあとの他人事が原因?【コソダテフルな毎日 第58話】
待機児童問題が叫ばれてもう何年経つでしょうか。
いつまでたっても進んでいないような気がするのは、私だけではないはずです。
幼児教育無償化もいいけれど、
希望者がみんな入園できるようになる全入をなんとか実現させてほしいものです。
しかし現実に目を向ければ…保育園全入時代が実現するときなんて、永遠に来ないような気すらしてきます(気が遠くなるほど問題山積みですね)。
待機児童問題については、私ごときが語れないほどさまざまな問題が複合的に絡み合っているのは重々承知の上で、私なりの意見を提示したいと思います。
■待機児童が減らない要因のひとつ「他人事」問題
この問題がなかなか解決しないことの原因のひとつに
「喉元過ぎれば他人事になってしまう」側面があるからなんじゃないかなと思うんです。
あくまで一因ですよ。
箱の問題や、保育士の待遇面の問題は周知の事実だと思いますので、私があえてここで述べることはしません。
今回は、あまり気づかれていないけれど実は問題の根幹をついているんじゃないかな? と思う
「喉元を過ぎれば他人事・待機児童問題に対する温度差」を取り上げます。
どういうことかと言いますと、待機児童問題ってピンポイントな世代が直面している問題だと思うんです。
世の中の0~90歳の世代のほとんどが、言い方は悪いですが関係ない問題で(本当は社会全体に関わる問題なのですが)、特に若者や中高年にとっては「へぇ~そんなに保育園に入れないんだ~」ぐらいの認識だと思います。
そして同じ20代30代だとしても、子どもがいる人といない人では「関係ある人」と「関係ない人」でわかれます。
少子高齢化社会ですから、介護の問題か子育ての問題かでいうと人数的に介護の問題で困っている人のほうが多くなります。
ただでさえ人数の少ない子どもに対する福祉が後回しになるのは、当然のことなのかもしれません。