コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~
産まない女として生きるか【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第24話】
『自分がそうなったときの覚悟?
いや、まだそんなことは考えられない。
でも、もしかしたらそうなるかもしれないという漠然とした不安はある。
今読むのと、自分が決心したときに読むのとでは雲泥の差の感じ方があるかな。
とりあえず今の私は、私にできることをやるだけだ。
やるだけやったら、どっちに転んでも、自分の答えが見つかるだろう。
本の中の女性たちは「あの時こうしていれば…」と悔やんでいる人も少なくない。
どれだけ悔やんでも過去はかえられない。
自分が後悔しないように。思いっきり、やろう。出来るときに出来る事を。』
子どもを産み育てることへの願望が薄いことを悩みながらも始めた不妊治療でしたが、治療が進み、すぐにできるものではないのだという事実を知るごとに、「産めないかもしれない」と考えたときに得体のしれない恐怖も感じていました。
この本を読んだ私は、いろんな不安をぶるぶるっとふるい落とし、「今、やるしかないのだ」と改めて気合いを入れたようでした。