コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
子どもの世界の悩みは大人が思っているより大きい…親はどう寄り添う?【コソダテフルな毎日 第62話】
子どもがまだ小さい間は、おもちゃや場所の取り合いをしてしまったとき、保護者が仲介に入って間を取り持ってあげたりしますよね。
幼稚園が終わった後や休日に、子どもが「○○ちゃんと遊びたい!」なんて言う日も、勝手に1人で遊びには行かせられないので、相手のお母さんに連絡を取ってお伺いを立てたりします。
しかし、子どもが小学校に入ると徐々に母親が顔を出すことはなくなってきます。
わが子は現在小学3年生。1年生の時には放課後の公園に一緒に付いて行く事もありましたが、今はもうありません。子どもたち同士で遊ぶ約束をして、近くの公園で勝手に集合して遊んで時間になったら帰ってきます。
そんな姿を見ていると、ときどきお友だちとの関係で悩んだりする事が出てきます。そんな時、どこまで親が介入していってもいいのか、その見極めが毎度難しく悩むところです。
小学生になると、子どものお友だちがどんな子かを親が知らないことも多々あり、何なら顔すら知らないっていうことがどんどん増えてきます。わが家の場合、夫の仕事の関係で転校しているので尚更です。
■小3の長男が抱えたお友だちの悩み
そんなある日、長男が言ってきたんです。
長男:「ねぇ、一緒に遊びたくないのに一緒に遊ぼうって言われて困るんだけど」
(ほほーー。とりあえずもうちょっと話を聞いてみよう)
私:「どうして一緒に遊びたくないの?」
長男:「一緒に遊ばないと殴るって言われるから」
(お……おおぅ。そそ、そんなにまで…)
私:「じゃぁ正直に『そういうこと言う人とは遊びたくない』って言ってみたら?」
長男:「言ってるよ! 今日は遊びたくないって言った!」
私:「そしたらなんて?」
長男:「今日学校から帰って、公園で一緒に遊んでくれなかったら明日殴るって」
(おお……)
長男:「ねぇ~、お母さんなんとかしてよ~!!」
と、ここで私に泣きついてくるわけです。
長男:「なんとかしてよ~! 遊びたくないって言っても聞いてくれないし、遊びにいかないと殴られちゃうよ~~」
ゆっさゆっさと私の腕をつかみながら嘆きます。
これらのやり取りは学校での出来事。とはいえ放課後(学校外)の約束。もちろんおうちの連絡先も知りません。
うーーーん。困った…!実は私、この手の対処がすごく苦手なんです。