コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
子どもの世界の悩みは大人が思っているより大きい…親はどう寄り添う?【コソダテフルな毎日 第62話】
長男:「お母さんはどうせ自分でなんとかしろって言うんでしょ! 僕のことなんかどうせもいいんだ」
…いや、そうじゃない。そうじゃないのよ。
僕のことがどうでもよくないからこそ、自分で乗り越えてほしいって思うんだけど……。
結局この後どうなったのかというと、A君とたまたま道で会った時に、A君と私とで直接お話ししてみました。A君も理解してくれて、問題は解決したように私としては感じています。
日々やってくる、この手の問題にどこまで介入していけばいいのかなと悩んでいたところ、気づいたことがありました。
それは、私が子どもの悩みを聞いた時、大前提に頭に置いておくべきことは、
子どもの世界は、大人が思うよりもずっと小さい世界だということ。
■子どもの悩みと、大人の悩みの違い
学校・クラス・家庭・習い事。活動してる場所はさまざまありますが、大人が思っている以上に子どもの世界は小さくて狭いんですよね。
その小さくて狭い世界の中での悩みは、
大人から見れば小さなものでも、子どもからすれば大きな悩みであることを忘れちゃいけないなと思うのです。
お友だちと喧嘩したり、ぶつかり合うことは決してマイナスなことではありません。自分とは違う価値観の人がいることを知るきっかけにもなりますし、こうした経験はいつかきっと、大人に成長していく上での糧となり、生きる力のひとつになると思います。
だからと言って「いつかきっと為になるから自分でなんとか乗り越えて!」と放任しておくのがいいかというと、決してそうではありません。
まだ未熟な彼らにとって、小さな世界のなかでどう乗り越えていったらいいのか、
その方法を1から自分で見いだせといわれてもその方法が分からないと思うのです。
だからこそ「こうしたら?」「ああしたら?」と提案してみたのですが、長男からしたら欲しい答えはそれじゃないんですよね。
将来のためになるって言われたって、今悩んでるんだからそれをなんとかしてほしい。ごもっともです……。どう声かけをしてあげれば前向きな気持ちになってくれるのか。難しいですね。
私がそんなことを考えていたある日、こんな光景を見かけました。