コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
どうか子どもの癖を否定しないで。爪噛みをしていた私が思うこと【コソダテフルな毎日 第69話】
誰にも否定されなかったということは、私にとってラッキーだったと思います。かといって、子どもの爪噛みは放っておけばいいというものではありません。注意深く見てあげて、不安や悩みがないかよく話を聞いてあげることは必要だと思います。
しかし、一概に親の愛情不足やストレスが原因だと言い切れない事もあるように思いますし、私のように、特に理由もなく、ただなんとなくやってしまう子もいると思います。とにかく手が暇なんです…!
何かをいじっていたいけど、いじるものがないから爪をいじってしまうんです。ただそれだけ。
だから「汚い!」と否定されると辛いし、「またやってるの!?」と怒って突き放さないでほしいのです。
爪噛みの対処法に、爪に苦いマニュキアを塗るなどの方法が存在するらしいのですが、今もし、当時の私に何かをしてあげられるならば……「手に持てる何か」を与えてあげたいなと思います。爪に代わる何かを。
例えば、梱包する際に使うプチプチだったり、柔らかい触感のボールだったり、ずっと手の中で動かしていられる何かを与えてあげたいです。
ただ、ここが難しい。場所が学校となると「一人だけ特別」ということがなかなか許されません。1人だけ授業中にボールを持ってるとか、プチプチをつぶしてるという行為は、ほとんど受け入れられないように思います。
具体的な病名だったり、診断名がついていればまた違ってくるのかもしれませんが、「爪噛みが止めれなくて…」という理由で、特別な持ち物を許してもらえるかどうかは微妙なところです。
手に何かを持っていじっているからといって集中していないわけでもないんですが、どうしても集中していない子のように見られがちですよね。本人は意外とそんなことないかもしれません……。
子どもの性格や癖はその子によってさまざま。1人ひとり集中できる状況も違うんだ、ということを認めあえる風土になれればいいですよね。
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