2018年11月28日 17:00|ウーマンエキサイト
愛おしくって笑いが止まらない! 超脱力系育児マンガ『ぎゅうにゅう日記 』にみんながどハマリするワケ
■そうくるかっ! 子どもの感性をユニークに描く母の視点
とうにゅうの独特な感性と表現力を“子どもらしさ”と単純に切り捨てず、どこまでも拾い続ける
母ぎゅうにゅうの視点こそ、本書の核となる重要な存在。
普通なら見逃してしまっているかもしれない我が子の言動を大切にストックし、鋭い感性でユニークに描ききっています。
他人にとっては、ときに甘ったるく感じてしまう親子愛だって、シュールな笑いをスパイスとして加えることで、胃もたれしない、ちょうどよい甘さに仕上げてくれているのです。
なかでも、母親の姿を描いたとうにゅうの独特な視点を切り取った場面。
赤ちゃんではなかったみたいですね…(笑)
とうにゅうの相変わらずな行動に淡い期待を裏切られ、思わぬ説明に固まる母。
静かな間が流れる漫画の後半には、笑いがふつふつとこみ上げてきますね。
そんなぎゅうにゅうさんが描くシュールな笑いの世界は、ただ面白いだけじゃなく、子どもが持つ
個性へのリスペクトが込められているようにも思うのです。
我が子の個性を大切に扱い、
型にはめない自由な母の視点。
そこには、
愛情にプラスされた客観性と我が子への尊敬が、紐づけされているように感じられます。