■子どもを傷つけないサンタの終わらせ方とは
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子どもたちへの声掛けとして、ヒントになるようなものがいくつかあったので、紹介したいと思います。
▼サンタはいるけどこれからは親が代わりにプレゼントをあげる
「小学校に入ると疑い始めたので、『サンタクロースという職業があるので実在はするけど、絵本のように空を飛んだり煙突からやってきたりというのは、時代が違うのでもうやっていない。いまは手紙を書いて抽選で選ばれないと、海外からわざわざ来てもらえないんだよ』と言っています」(埼玉県 40代女性)
「私は親から『サンタは小さい子の家を周るから、もううちには来なくなったんだよ。サンタは忙しいから、これからはお父さんたちからプレゼントをあげるからね』と言われました」(東京都 40代女性)
「小4の冬に私から『サンタさんはいるんだけど、みんなにプレゼントを配るのは大変だから、親が代わりにプレゼントをあげているんだよ』と教えました。いきなり“サンタさんはいない”と言い切ってしまうのはかわいそうで」(鳥取県 40代女性)
「いつまでもサンタを信じているのも恥ずかしい思いをするんじゃないかと考えて、小学校に入ってから話しました。ただし、『あなたのことを大切に思っている両親が、サンタクロースからプレゼントを渡すことを委託されていること』と、『まだサンタクロースから直接プレゼントをもらっていると信じている子もいるから、内緒にしてあげてね』と話しました」(神奈川県 50代女性)
子どもたちに対してサンタの存在を否定はせず、
サンタから親にバトンタッチしたと説明して、プレゼントをあげ続けるという親が多いようです。
子どもたちにとってみると、親にウソをつかれていたと傷つくこともなく、プレゼントももらい続けられる点で、いいアイデアのように思えますね。ただ、子どもの方がその話を信じてくれるかどうか、子どもの年齢や性格によっても変わってくるかもしれません。
▼本当のことをきちんと説明する
「息子二人とも、5年生の時に、サンタは親なんじゃないか、ちゃんと知りたいと言われて、説明をしました」(埼玉県 40代女性)
「わが家ではサンタクロースからのプレゼントは小学6年生まで。
中学生になるとプレゼントはありませんが、代わりにちょっとしたお小遣いをあげています」(鳥取県 40代女性)
一方、きちんとサンタはいないことを告げて、本当のことを子どもに説明するという親もいるようです。その際は、これまでどのような思いでサンタクロースからのプレゼントをあげ続けてきたのか、子どもに説明してあげるといいかもしれませんね。誠意を持って話をすれば、子どもとの絆がさらに深まるかもしれません。
■サンタを通して感じる子どもの成長こそが一番のプレゼント
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最後にこのようなコメントも紹介したいと思います。
「昨年、サンタさんへのお手紙に、『いままで僕のお願いを聞いてくれてありがとうございました。今年で最後のお願いにします』と書いていました。バレたのかなと思っていたら、『中1にもなってサンタさんを頼っていたらおかしいやろ、俺はもういいからその分ほかの子のお願いをかなえてほしい』と話していました。こんなことを言ってくれる子に成長したことに対して、私がサンタさんからプレゼントをもらった気持ちです」(宮崎県 50代女性)
サンタを信じ続けていながら、ほかの人のことまで気を配れるようになった子どもの成長はさぞうれしく誇らしく感じられたことだと思います。
サンタクロースは、おそらくどの親も子どもたちを喜ばせたい、思い出を作ってあげたいという気持ちですると思います。しかしこの投稿者のように、実際には親の方が子どもたちの姿から多くのことを学び、幸せな気持ちにさせてもらえますよね。
サンタからの本当のプレゼントは、
子どもたちの成長の姿なのかもしれません。ぜひ、終わりまですてきな思い出となるよう、自分たちの家族なりのサンタクロースの終わらせ方を考えてみてはいかがでしょうか。
わが家のサンタクロース事情